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    元スレP「俺の過去が知りたい?」

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    251 = 182 :

    P「早過ぎた?」


    音無「うん…『出る杭は打たれる』…意味は知ってる?」


    P「才能、手腕があってぬきんでている人は、人から憎まれる…さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける…」


    音無「…君、意外と頭が良いのね」


    P「意外とは余計です」


    音無「ふふっ…ごめんなさい」


    明日早いから寝る

    おやすみなさい

    252 :

    いいところでやめやがって

    253 :

    音無さんに俺の杭を打ち込みたい

    254 :

    再開する



    音無「でね、私達は打たれちゃったのよ…杭を…」


    音無「今でも覚えてるわ…あの時の悔しさ…」


    P「…何があったんですか?」


    音無「……『放送事故』」


    P「『放送事故』?」


    音無「そう、『放送事故』よ…故意に起こされたね…」

    255 = 182 :

    音無「…あの日、私達はとても大きなステージでLIVEバトルをする事になったの…」


    P「LIVEバトル…ですか?」


    音無「そう、各プロダクションからアイドルを集めてLIVEをするの」


    音無「それで、どっちのアイドルがどれだけの観客を集められるか勝負するのよ」


    P「へぇ…見たこと無いですね」

    256 = 182 :

    音無「そうね、今はあんまりやらないかな…」


    音無「でね、私達の他にもアイドルがいたんだけど…」


    音無「その人達は、何年も努力して努力してやっとそのLIVEバトルに出る事が出来たのに…」


    音無「私達は、たった一年足らずでこのLIVEバトルに出る事が出来たの」

    258 = 182 :

    P「たった一年で…凄いな…」


    音無「そう、自分で言うのもアレだけど、私達の勢いは凄かった…」


    P「なるほど…そこで、『出る杭は打たれる』ですか…」


    音無「正解!やっぱり、頭が良いのね!」


    P「ありがとうございます…で?続きをお願いします」

    259 = 182 :

    音無「なんか冷たいわね…まぁいいわ…」


    音無「LIVEバトルで私達の出番が来た時、なんか変な感じがしたのよ」


    P「女の感ってヤツですか」


    音無「そうね、そんな感じ…でね、私の出番がきていざ、歌を歌おうとした瞬間…」


    P「…どうなったんですか?」

    260 = 182 :

    音無「全ての電源が落ちたの…」


    P「電源が落ちた…」


    音無「私は、真っ暗な中でも歌ったわ…だって、まだ歌い終わって無いもの…」


    音無「『あの人』も言ってたわ…『アイドルたる者、如何なる時も、アイドルを貫け』ってね…」

    261 = 182 :

    P「アイドルを貫け…ですか?」


    音無「そう、簡単に言えば、『誰かと一緒の時でも、一人でいる時も、アイドルを演じ続けろ!でなければ、誰かに足元を掬われてしまう』…ってね…」


    P「…なかなか難しい事ですね」


    音無「そうね…でも、私はそれを実践したわ…」

    262 :

    音無「とっても苦しかったけどね…」


    P「…………」


    音無「…話を戻すわね」


    音無「私が歌い切った後、暫くして真っ暗なステージに拍手が響いたの…」


    音無「凄く嬉しかった…」

    263 = 182 :

    音無「でも、結果は最悪だった…」


    音無「その時、『あの人』に言われたの…」


    音無「『アイドルは、ステージに立てば数百、数千もの人を魅了する事が出来る…』」


    音無「『だが、この問題はそれだけじゃあ解決しない…』」


    音無「『ステージに立ち人を魅了するアイドルと、札束を勘定する人間は別だからな…』ってね…」

    264 = 182 :

    P「……分かりやすい例えですね」


    音無「うん……それで、その時私は理解したの…」


    音無「『力を持つモノに、弱者は敵わない』ってね…」


    P「そんな…」


    音無「でも、それが事実よ…フィクションの様に、『弱者が強者に勝つ』何てあり得ない事よ…」


    P「音無さん…」

    265 = 182 :

    P「……分かりやすい例えですね」


    音無「うん……それで、その時私は理解したの…」


    音無「『力を持つモノに、弱者は敵わない』ってね…」


    P「そんな…」


    音無「でも、それが事実よ…フィクションの様に、『弱者が強者に勝つ』何てあり得ない事よ…」


    P「音無さん…」

    266 = 182 :

    音無「気が付けば周りは敵だらけ…私達に味方は居なかったわ…」


    P「四面楚歌…」


    音無「正しくそうよ…私達の周りのプロダクションが共謀し、私達を陥れた…」


    音無「…私達は、権力に負けたの…そして、私はこの世界(芸能界)から完璧に抹消された…二度と戻れない様にね…」


    P「…………」

    267 = 182 :

    音無「それからは、大変だったわ…私は仕事を失い、『二人のプロデューサー』は仲違いしてしまったわ…」


    音無「それ以降、三人で会う事は無くなったの…そして、気が付いたら私は結婚していて、子供が出来て、平凡な家庭を築いていたわ…」


    P「…平凡な家庭」


    音無「子供も今は21歳でのと鉄道の穴水駅でバイトしてるわ…

    268 = 182 :

    音無「それからは、大変だったわ…私は仕事を失い、『二人のプロデューサー』は仲違いしてしまったわ…」


    音無「それ以降、三人で会う事は無くなったの…そして、気が付いたら私は結婚していて、子供が出来て、平凡な家庭を築いていたわ…」


    P「…平凡な家庭」


    音無「子供も今は21歳でのと鉄道の穴水駅でバイトしてるわ…

    269 = 182 :

    音無「それからは、大変だったわ…私は仕事を失い、『二人のプロデューサー』は仲違いしてしまったわ…」


    音無「それ以降、三人で会う事は無くなったの…そして、気が付いたら私は結婚していて、子供が出来て、平凡な家庭を築いていたわ…」


    P「…平凡な家庭」


    音無「子供も今は21歳でのと鉄道の穴水駅でバイトしてるわ…

    270 = 182 :

    音無「…君にもいるんでしょ?家族が」


    P「………そんなモノ…無い…」


    音無「えっ…?」


    P「音無さん、貴女はただの負け犬だ…」


    音無「なっ…?!」


    P「俺がこんな事言えた義理じゃ無いのは俺が一番分かってる…でも、言わずにはいられない!」


    ははっ…まるで八つ当たりだな…

    271 = 182 :

    P「貴女は、何故諦めたんですか!貴女は「アイドル」を貫いてたんじゃないんですか?」


    音無「それは…」


    P「貴女は、真っ暗なステージで一人、闘ったんじゃないんですか!」


    P「それなのに、なんで最後に諦めるんですか!弱者は強者に勝てない?権力に負けた?ふざけるんじゃない!!」


    P「音無さんはさっき、『出る杭は打たれる』って、言いましたよね?この言葉には続きが有るんですよ…」

    272 = 182 :

    音無「…………」




    P「『出る杭は打たれる』…『出続ける杭は打たれない』…」


    P「意味は、言葉のまんまです…出る杭は打たれる…でも、打たれても出続ける杭は、打つ方が疲れて打たれなくなる…一度闘いを始めたら、最後まで闘いを続けてやれ…そうすればいつか、勝利が訪れる…」


    音無「…………」

    273 = 182 :

    P「今更貴女の過去をとやかく言った所で過去には戻れない…人は常に今と未来に居る…」


    P「『春植えざれば秋実らず 』…原因の無いところに結果は無い…」


    P「俺、貴女がアイドル歌手をやってる所見たかった…だって、凄く良い歌を歌うんですもん!」


    P「俺、感動したんですよ?凄く聴き入っちゃったし…」


    今日は終了する…

    ヲ級かわいい

    タ級もかわいい

    以上!おやすみなさい…

    274 = 252 :


    子供の癖にいいこというな

    276 :

    >>257
    名前的にピヨ母だろ

    277 :

    音無「君……」


    P「それに、貴女の歌には力がある!人を魅了し、元気を与える力が!」


    P「俺は、あの時、貴女の歌を聴いて元気を貰った!生きたいと思った!生きる力を貰った!」


    P「…それだけの事を、貴女は俺にしてくれたんですよ?」


    音無「…っ………」


    ポロ…

    278 = 182 :

    その時、彼女の瞳から涙が落ちるのを見た…



    P「すっ!すいません!調子に乗ってごめんなさい!!こんなガキが生意気な事言ってしまって!!」


    俺はいそいで謝った…


    しかし、彼女は首をふり、ポツリと呟いた…


    音無「ううん…違うの…」

    279 = 182 :


    違う?何がだ?



    音無「この歳になってやっと、分かったの…『アイドル』の意味を…」


    P「アイドルの意味?」


    音無「アイドルわね…」

    280 = 182 :







    キキキッ…



    音無「さあ、着いたわよ!この話はまた今度ね!」


    P「っ……!」


    なんてタイミングが悪いんだ!!

    281 = 182 :

    コンコン…


    そんな事を思っていると、不意にドアがノックされた


    音無「あら、彼方から来るなんて珍しい」


    ???「今日は特別だ」

    282 = 182 :


    チラッ


    P「?」


    ???「で?コイツが、さっき言ってた例の原石か?」


    音無「そうよ、凄いでしょ?」


    ???「……まずまずだな」


    音無「ふふふっ、素直じゃないわね…」

    283 :

    おもしろいのぅ

    284 :

    >>1

    すまん、明日投下する…


    以上!おやすみなさい…

    286 :

    続きを期待してる

    287 :

    少し再開する


    ???「フンッ…おい!貴様!」


    えっ!?俺?!


    P「はっ、はい!!」


    ???「貴様にとって、『アイドル』とは何だ!」


    P「はい?」


    アイドルとは何だって…


    何だいきなり…

    288 = 182 :

    さっぱり意味が分からん…


    P「んー…」


    俺にとってのアイドルって…


    P「…………」


    チラッ


    音無「?」

    289 = 182 :

    P「………音無さん…かな?」


    音無「…ん?」


    ???「………まぁ、見込みはあるな」


    音無「えっ?どういう事?」


    ???「さて、私は忙しい…これから打ち合わせがあるのでな」


    音無「わざわざ、ありがとう…この子を、よろしくね?」


    P「えっ?よろしくって?」

    290 = 182 :

    ???「フンッ…アデュー!」


    ブロロロロロ…


    そう言って、変な?男は車に乗って、走り去った…


    P「……全然、話について行けてない…」


    結局、何だったんだ?


    音無「さて、『私達』も帰りましょう!」


    292 :

    P「了解です。良かったら音無さん、朝の場所に下ろしていただいてもいいですか?」


    音無「ん?なに言ってるの?」


    P「?」


    音無「帰るのは私の家よ?」


    P「へっ?なんで?」


    音無「なんでって…だって、今日から彼方は、『アイドル候補生』何だから!」


    P「………………はぁぁぁぁ?!」




    短くてすまないが、今日は終了


    明日はいっぱい投下するから、勘弁してくれ(-_-;)


    じゃあ、おやすみなさい…

    295 :

    あしたとはなんだったのか

    296 :

    すまん、連日飲み会で投下出来なかった


    再開する


    2時間後…





    キキキッ…


    音無「はい、到着!」


    P「結構、河原から遠いんですね」


    音無「んー…ちょっちね」



    帰りの車の中、俺はいろいろと質問した


    まず第一に、変な?男について

    297 = 182 :

    名前は『黒井崇男』と言って、出来たばかりの『961プロ』という所で『代表取締役社長』をやっているらしい


    その事を聞いた瞬間、まぁビビったな…


    そして、第二に、


    何故、俺の意思に関係なく話を進めたか

    298 = 182 :

    音無「だって君、死にそうだったじゃない」


    だ、そうだ



    P「…………」


    まぁ、返す言葉も無かったな


    そして、最後


    何故、音無さんの家なのか


    一旦終了する

    299 :

    一旦乙!

    300 :

    再開する




    音無「他に君が住める場所が無かったからね」


    P「はぁ……」


    そんな理由で、見ず知らずのガキを住まわすのか…


    P「ホント、変な人だな…」


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