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    元スレ八幡「そして冬休みになった……」 雪乃「……」

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    501 = 119 :



     雪ノ下の言葉通り5分ほどでオートロックが解錠されると、エレベーターに乗り込む。
     高速で登るエレベーターの窓からボーッと外を眺めるとみるみる間に視界が開け目の前に
    海と空が広がってくる。

     清々しいほどにスカイブルーの空にはワンポイントのようにしつらえられた三日月が白く
    うっすらと浮かび上がっている。
     ここ最近月を見ないと思っていたら、日中に出ていたらしい。

     赤々と燃えている太陽に対して慎ましく輝いている三日月。
     しかし、太陽に決して怯むことなく凛として流麗な弧を見事に描き出す三日月の姿は美しい。
     それは、雪ノ下雪乃の姿にちょうど重なって見える。

    502 = 119 :



     ふと、終業式の晩に見た異形の月のことを思い出す。
     満月を過ぎたばかりのあの日、右半分が徐々に闇に蝕まれ始めていたあの下弦の月の姿だ。
     欠けた部分を隠し、あたかも満月としての威容を誇ろうとして煌々と輝いていたあの月。
     それはとても醜悪でおぞましいものに見えた。
     奇しくもあの日出会った雪ノ下陽乃の歪な人格そのもののようだった。

     俺はあの日、悪意に満ちた雪ノ下陽乃に対して敵意を剥き出しにした。
     このまま引き下がる雪ノ下陽乃ではない。

     生徒会役員選挙では雪ノ下雪乃のことを守りたい一心で動いた俺だが、この先雪ノ下陽乃の
    悪意から彼女のことを守ることができるのであろうか。
     そんな不安が心の中に芽生えてきたのであった。

    503 = 119 :



       ×   ×   × 
     
     
     最上階に到着しエレベーターを降りると、雪ノ下は部屋の前で昨晩と同じ白いコートにマフ
    ラー、冬用ブーツの姿で待っていた。

    「おう、雪ノ下」

    「おはよう、比企谷くん」

     互いに照れることもなく自然な挨拶だった。
     これなら明日からもこれまで通り普通に接することができそうだ。 

    504 = 119 :



    「昨日は傘サンキューな。ところで、お前今から出かけるとこだったのか。悪かったな。
    じゃ、また明日な」

     傘を渡すと踵を返してエレベーターホールへと向かう。


    「ま、待って……比企谷くん」

     雪ノ下に呼び止められる。


    「あー、何した?」

    「この後時間空いているかしら」

     顔を反らしながら訊ねてくる雪ノ下がちょっとかわいい。
     いや、かわいすぎる。

    505 = 119 :



    「パ、パンさんを……い、一緒に……取って欲しいのだけれど……」

     そういえば昨晩こいつに2日遅れの誕生日プレゼントだってパンさん人形を渡した時、
    全部で4種類あるって言っていたな。
     どうやら正月バージョンのパンさんを4体ともコンプしたいようだ。


    「ああ、いいぞ。俺もあんましうまく取れないがな……」

    「あら、今回は自力で取る気なのね」

     雪ノ下が意外そうな顔をして言った。

     そんなに驚くなよ。
     昨晩だって1000円以上つぎ込んで自分で取ったんだぜ。

    506 = 119 :


     まあ、そんな風に驚かれても仕方がない。
     由比ヶ浜の誕生日プレゼントをふたりで買いに行った時もパンさんをゲットした。

     しかし、俺が取ったわけではなく店員に頼んで取って貰った。
     その時の雪ノ下はいつも以上に不機嫌な表情で俺を見ていた。
     こいつの不機嫌な表情は何というか怖い、とにかく怖い。
     さすがに同じ愚を繰り返す訳にはいかない。


    「そうね。あなたはバイトで資金潤沢だものね」

    「おい、お前さっき一緒に取ってて言ってなかったか」

     それにお前ん家、金持ちだろ。
     社長令嬢が何甘えてんだ。

    507 = 119 :



    「あら、こんな美少女があなたのことを不憫に思ってデートしてあげると言っているの
    だから当然ではないのかしら」

     雪ノ下さん、さらっと今凄いこと言いませんでしたか。
     デートですか……。
     惚れた男の弱みに付け込みやがってと思いつつもまんざらではない。
     しかし、俺は決してデレたりはしない。


    「へいへい。じゃあ、行くぞ」

     努めて不愛想に答えると俺たちはエレベーターに乗り込んだ。  
     

    509 :

    だから上げんなよ

    510 = 509 :

    だから上げんなよ

    511 :

    上げんなよ

    連投すんなよ

    キャラ崩壊させんなよ

    脱線すんなよ

    余計な展開やめろよ

    512 :

    ガハマ乱入で修羅場か陽乃突入で地獄か

    513 :

    二人以上人間の絡みマトモに書けない作者だからおもしろいことになると思うww
    良くない意味で

    514 :

    いいなこういう話
    原作に興味出てきた

    515 :

    ただいま帰宅
    今週はずっとこんな時間に帰ってきそうです
    では投下します

    516 = 119 :



       ×   ×   × 


     オートロックのドアを出ると、バシャバシャとシャーベット状の雪を巻き上げながら
    一台の車がマンションに寄せてき来た。
     見覚えのある黒いハイヤーだ。
     嫌な予感がする。
     俺も雪ノ下も立ち止まり思わず身構えてしまった。

     残念ながら予感は的中だ。
     後部座席から姿を現したのは雪ノ下陽乃だった。

    517 = 119 :



    「あらー、雪乃ちゃん。それに比企谷くんも── 」

     見る者を皆騙す作り物の笑みを満面に湛えて近寄ってくる。
     その笑みを見ると本当に虫唾が走る。
     隣にいた雪ノ下は俺のコートの裾をぎゅっと掴むと後ずさった。

     やはり実家に帰っている間にこいつは姉に牙を剥かれて散々な目に遭わせられたのだろう。
     俺は自分の表情がたちまち険しいものへと変わっていることに気付いた。

     さて、どうするものか。
     こうしている間にも雪ノ下陽乃はにじり寄ってくる。

    518 = 119 :



    「雪ノ下、行くぞ!」

     雪ノ下の手首を掴むと強引に引っ張って歩道へと続く階段を駆け下りる。
     下りの段に足を取られながらも雪ノ下は必死に着いてくる。
     雪ノ下には手荒な真似をして申し訳ないが、ここは一戦を交えない方が良いと本能が言っている。
     一刻も立ち去らなければならない。

     なおも雪ノ下の手首を強引に引っ張り、雪ノ下陽乃の脇をすり抜けるように強引に突破しようとした。
     しかし、両手を広げて立ちはだがる雪ノ下陽乃に進路を塞がれてしまう。

     万事休すだ。

    519 :

     
     
     
     やっと取り戻したいつもの雰囲気に、いつもの場所に心が安らいだ俺は、椅子に腰かけると
    いつものように本を開く。

     雪ノ下も一通り俺への罵倒を終えると静かに読書に戻る。
     互いにページを繰る音だけが時の流れを伝えている。


     ただいつもと違うのは、時折顔を見合わせては目をそらすことぐらいだ。

    520 = 119 :



    「二人とも感心しないなー。長幼の序という言葉を知らないのかなー? こういう時はそちら側から挨拶す
    べきだと思うんだけどなー。どうなの、雪乃ちゃん?」

     ネチネチとした物言いで雪ノ下陽乃は絡んでくる。
     雪ノ下があからさまに狼狽をしているせいか、いつも以上に余裕たっぷりのいやらしい笑みを
    浮かべる。


    「……」

     どうしたものか。
     あの勝気な雪ノ下雪乃が押し黙っている。
     斜め後ろにいるせいで雪ノ下の表情はわからない。

     心配になって振り返りたい衝動が突き上げるが、ぐっとこらえる。
     きっと雪ノ下自身もそんな姿を俺には見られたくはないだろう。

    521 = 119 :



    「あら、どうしたの雪乃ちゃん。何か答えたら……」

     声の端々からも滲み出てくる悪意。
     雪ノ下陽乃はもはやそれを隠そうとはしていない。
     黙ってやり過ごそうと思っていたが、どうにも我慢ができない。

     俺の知っている雪ノ下雪乃はいつだって己の足で立って凛然としている。
     その雪ノ下雪乃が反論一つできずにただ立ち尽くしているだけだ。

     俺は雪ノ下雪乃が弱っている姿を見たくはない──。

    522 = 119 :



    「雪ノ下さん、今あなたのことを無視してやり過ごそうとしたのは俺なんですが……」

    そっちがネチネチした物言いなら、こっちはチクチクと行かせて貰うまでだ。


    「比企谷くん、ちょっと黙ってて貰えないかなー。これは雪ノ下家の問題なの。部外者は口を
    挟まないで欲しいんだけど」

     余裕綽々という態度を見せて軽くあしらおうとする。

     しかし、ぼっちの慧眼を舐めて貰ったら困る。
     今確かに雪ノ下陽乃の表情の中には苛立ちが混じっていたのが見えた。

     一筋縄ではいかないどころか俺ごときが太刀打ちできない相手であることはわかっている。
     でもどうしても雪ノ下陽乃には一矢報いてやりたい。

    523 = 119 :



    「ねー、雪乃ちゃ……」

     掴んでいる雪ノ下の手首からピクッとした振動が伝わってくる。


    「あのー、俺はいつも部外者でありたかったんですけど、その部外者を引きずり込んで散々振り
    回してくれたのはどこのどちらさんでしたっけ──」

     ありったけの皮肉を込めて自分でもいやらしいくらいの声と表情で雪ノ下陽乃を挑発する。
     雪ノ下陽乃は忌々しいものを見るかのような目つきで睨んでくる。

    524 = 119 :



    「文実の時、その誰かさんが馬鹿な委員長を迷走させてくれたおかげで色々と皺寄せを受けたのはこの俺
    なんですけどねー」

    「へー。でも比企谷くんも文実のメンバーなんだから副実行委員長を支えるのも当然の仕事だよねー」

     そんな問いはとっくに織り込み済みとも言わんばかりにさっきにもまして余裕満点で答えてくる。

     こっちこそそんなのは想定内だ。
     まずは俺の話に乗せるのが狙いだ。
     そうすることで雪ノ下に直接刃が向けられることはない。
     あとはどれだけ俺に注意を引きつけられるかが勝負だ。

     残念ながら俺がこの歪な人格形成がなされている化け物相手に立ち振る舞うのはこれくらいが限度だ。
     持久戦の中で相手の綻びを瞬時に見つけそこに付け入ることしかできない。
     そのためには苛立ちを募らせるしかない。


     もう自分自身を傷つけるやり方 ── 雪ノ下雪乃が嫌うこのやり方は二度と使うまいと固く決心したはずなのに、
    こんな手段しか持ち得ていない自分が嫌にな

     しかし、一体ほかにどんな方法があるというんだ。

    525 = 119 :

    キリが悪いけどここまでです
    眠いので寝ます

    526 = 119 :

    >>523修正版


    「文実の時、その誰かさんが馬鹿な委員長を迷走させてくれたおかげで色々と皺寄せを受けたのはこの俺
    なんですけどねー」

    「へー。でも比企谷くんも文実のメンバーなんだから副実行委員長を支えるのも当然の仕事だよねー」

     そんな問いはとっくに織り込み済みとも言わんばかりにさっきにもまして余裕満点で答えてくる。

     こっちこそそんなのは想定内だ。
     まずは俺の話に乗せるのが狙いだ。
     そうすることで雪ノ下に直接刃が向けられることはない。
     攻撃の矛先は俺に向き続けることになる。
     だから、どれだけ俺に注意を引きつけられるかが勝負だ。

     残念ながら俺がこの歪な人格形成がなされている化け物相手に立ち振る舞うのはこれくらいが限度だ。
     持久戦の中で相手の綻びを瞬時に見つけそこに付け入ることしかできない。
     そのためには雪ノ下陽乃の苛立ちを募らせるしかない。


     もう自分自身を傷つけるやり方 ── 雪ノ下雪乃が嫌うこのやり方は二度と使うまいと固く決心したはずなのに、
    こんな手段しか持ち得ていない自分が嫌になる。

     しかし、一体ほかにどんな方法があるというんだ。

    528 = 119 :

    >>519

    眠気でテキストのコピペミスってしまった……

    今度こそ寝ます

    529 = 119 :

    って俺じゃなかった。
    粘着死ね

    530 :

    しねとか言うのはやめとけよ…
    耐性低すぎますぞ。スルーしましょうよそれくらい

    531 :

    面白いからいいじゃん

    532 :

    なんか2ちゃんで>>1さんの言動オチされて笑われてるから余計なこと言わない方がいいよ

    533 :

    粘着嫌なら他所行けよ。
    他所だったらスレであれこれ言われるかもしれないが
    投稿している場所のコメ欄では強く言われないだろ。

    535 :

    それが由比ヶ浜の最期の言葉だった

    536 :

    帰宅しました
    寝る前に投下です

    537 = 119 :



     だからといってほかの方法は何も浮かばない。
     仕方がない。
     このまま続けるか……。


    「それに俺だけじゃなく随分といろんな人間を巻き込んでくれましたよね。折本にその友達、ついでに
    葉山も。そんでもって小町にまで電話を掛けて来てくれて迷惑もいいところなんですが、これも『雪ノ
    下家の問題』ってやつなんですかねー」

     そっちが舐めてかかってくるなら、こっちは小馬鹿にしてかかるまでだ。
     こういうプライドの高い人間は格下と思っている相手から愚弄されることを良しとしない。
     プライドが許さないだろう。
     それなら卑屈に陰湿に迫って失点を燻りだしてやる。

     しかし、この程度のジャブをもろともする雪ノ下陽乃ではない。
     まだまだ余裕の表情で返してくる。
     でも、少なからず俺の言葉に内心イラッと来たはずだ。

    538 = 119 :



    「あら、比企谷くん。今の様子を見るにこれから雪乃ちゃんとデートするところなんでしょ。
    いずれは末永く雪ノ下の人間とうまくやっていかないといけないことになるのだから、これも
    立派な『雪ノ下家の問題』だと思うなー」

     かなり強引な返しだが、揺るぎない自信満々の態度を見せる雪ノ下陽乃。
     俺も人のことは言えないが、よくもまぁこんな減らず口を次から次へと出てくるものだ。
     さすが雪ノ下雪乃の姉ってところだ。

     とりあえず俺の目論見通り、雪ノ下陽乃は俺の話に乗ってきている。
     このまま雪ノ下に流れ弾が行かないように次の一手を打つまでだ。

    539 = 119 :



    「そういう割には、終業式の日のアレは何ですかね。折本と居るところに雪ノ下を呼び出すわ、
    折本のことを彼女だと吹き込むわ。一体どういう風の吹き回しなんですかねー」 

     要領を得ない話でダラダラと時間を空費させて、引き延ばす。
     雪ノ下陽乃はこの展開にそろそろ飽きて来ているはずだ。
     じらしたところで次の新たな一手を打てばいい。

    540 = 119 :



    「平坦な恋愛なんてつまらないじゃない。障壁があってこそ燃え上がるものでしょ。
    比企谷くん、あなたみたいなつまらない底辺の人間にとっては雪乃ちゃんは本来手の届かない
    高嶺の花なのよ。
    どういう訳か雪乃ちゃんは変な熱病にあてられて血迷ったみたいだけど、勘違いしてもらっちゃ
    困るのよねー。だからお姉さんとしては、あるべき姿になるようにしているだけなんだけどなー……」

     この手の安い挑発には俺は乗らない。

     この程度の罵詈雑言くらいじゃ俺の気持ちは掻き乱されない。
     こんなものはとうに慣れている。
     俺の斜め後ろに入る奴に普段もっとひどい扱いを受けているからな。

    541 = 119 :



     ただ、雪ノ下陽乃の放っている言葉は俺だけに向けられたものではなく、妹である雪ノ下に対
    しても向けられているものである。
     雪ノ下がこの安い挑発に乗ってしまわないか心配だ。


    「……ねっ、雪乃ちゃん」

     いきなりのカウンターパンチを喰らった。
     
     コートの裾を掴んでいた雪ノ下の手が離れた。
     それはあたかも係留していた船が鋲から離れてしまったかのようだった。
     急に俺の身が軽くなり、不安定に宙に浮いてしまった気がした。

    542 = 119 :



     雪ノ下に応戦させてはならない。

     咄嗟に言葉を繰り出す。


    「じゃあ、そろそろ本題に入らせてもらいましょう── 」

     雪ノ下陽乃は再びこちらに視線を向ける。


    「何、何……。面白い話でも聞かせてくれるの? 比企谷くんの話に飽きてきちゃったからねー」

     嫌味たっぷりに返してくる。
     なら俺もたっぷり返してやる。


    「話が合いますね。俺もあなたの醜悪な笑顔を眺めているのに飽き飽きとしていたところです……」

     雪ノ下陽乃は憮然とした表情になる。

    543 = 119 :



     そろそろ仕上げだ。

    「雪ノ下さん、あなたもう二十歳ですよね? いい歳した大人が高校生に見苦しいちょっかいをかけて、
    右往左往している姿を高みの見物しながら嘲笑している。それが大の大人のやることなんですかね。
    あなたは本当に誰からも愛されていないからそんな歪な人格が出来上がった。この底辺の俺が本当に
    憐れんでしまうくらい寂しい人間なんですね……」


    「比企谷くん、やめなさい!」


     雪ノ下雪乃のそんな怒声とともに頬に衝撃が走った。


    「これ以上私の家族を愚弄することはこの私が許さないわ」

     雪ノ下は凄い剣幕で俺を睨んでくる。
     俺を打った右手はそのままの高さの位置で留まっていたが、ぴんと伸びていた指先は畳み込まれ握り
    拳へと変わっていた。

     そして、その手はわなわなと震えていた。

    544 = 119 :



    「それから、姉さんも姉さんだわ。もうこれ以上他人を巻き込むのは止めてもらえないかしら。私を潰
    したければ回りくどいことなんかしないで、直接この私に刃を向けたらどうなのかしら」

     雪ノ下は一気にまくしたてると、ハーハーと息を切らしている。

     雪ノ下陽乃は一瞬、目を真ん丸にしたが、すぐに元の不快な笑みに戻った。


    「あー、つまらない。とんだ茶番を見せられたわ。……都築、出してちょうだい」

     あっけない幕引きだった。
     結局、俺のしたことは無駄な足掻きだった。
     やはり俺は雪ノ下陽乃にはかなわない。

     完敗だ。


     それと雪ノ下陽乃の言う「茶番」の意味が分からなかった。
     しかし、その意味を考える間もなく答えは出た。

    545 = 119 :



    「馬鹿―― 」

     グスッ…… と音を立てながら雪ノ下雪乃はそう言った。
     そして、俺のコートの二の腕を両手で掴むとそこに顔を埋めた。


    「どうしてあなたはそうやって自分自身を傷つけるような方法をとるのかしら── 」

     言い訳なら出そうと思えばいくらでも出すことはできる。
     だが、そんなことを考える気にはなれなかった。

     冷たい海風がヒリヒリする頬に染み込む。



    「……だから、あなたとは付き合うことはできないのよ── 」



     雪ノ下の言葉が全身に重くのしかかった。

    546 = 119 :

    こんなところで
    では

    547 :

    八幡や雪乃の思考及び言動に違和感ありまくるのは俺だけ?

    八幡なんだけど雪乃なんだけど、違うみたいな

    548 :

    そうか?特に気にならないが

    549 :

    まあ、なんとなく似てればいんじゃない。
    同人誌みてーなもんだ。

    550 :

    まず家の話や葉山との過去なんかで完全にゆきのんを理解できるレベルまで情報出てないから踏み込んだ部分になるとどうしても創作になるだろ
    そこから先は自分の妄想と合致してるか否かしかない


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