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元スレ忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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忍「申し訳ありません、みなさん。私、急いで帰らないと……」アセアセ
男子A「相手の人絡み?」
忍「はいっ」
忍「わ、私! あの子たちに、酷い所を見せちゃいました」
忍「だ、だから……えっと」
忍「お先に、失礼しますっ」
男子B「紅茶、どうする?」
忍「お、お金は今度、お返しします」
忍「それではっ!」ダッ
陽子「……」
男子A「わ、行っちゃった」
男子B「なんというか、意外と思い切った所あるんだな……大宮さん」
陽子「――なんだかなー」ジッ
男子A「? どうかしたのか?」
陽子「いや……」
陽子「あっさり、シノを勇気づけちゃうんだなぁ、と」
男子B「……まぁ、大宮さんはある意味、俺たちと『同じ』だから」
男子A「そうだって、何となく……『男』ならその気持ちが分かるってだけだよ」
陽子「――そっか」
陽子「男子、か……」
陽子(私は、イサ姉の次くらいに、シノのことを分かってるつもりだった)
陽子(今でも、そう思ってる……でも)
陽子(きっと、私やイサ姉が似たような励まし方をしたとしても……)
陽子(届かない範囲っていうのも、あるのかな)
男子A「で? 猪熊、これからどうする?」
男子B「俺たちは飲み物片付けたら、適当にブラつくけど……」
陽子「ん、私は帰るよ。それで――」
陽子「シノからの連絡、待ってようと思うんだ」クスッ
男子A「……やっぱり、親友だな」
男子B「まったくだ」
陽子「まぁ、ね」
男子A「相手の人絡み?」
忍「はいっ」
忍「わ、私! あの子たちに、酷い所を見せちゃいました」
忍「だ、だから……えっと」
忍「お先に、失礼しますっ」
男子B「紅茶、どうする?」
忍「お、お金は今度、お返しします」
忍「それではっ!」ダッ
陽子「……」
男子A「わ、行っちゃった」
男子B「なんというか、意外と思い切った所あるんだな……大宮さん」
陽子「――なんだかなー」ジッ
男子A「? どうかしたのか?」
陽子「いや……」
陽子「あっさり、シノを勇気づけちゃうんだなぁ、と」
男子B「……まぁ、大宮さんはある意味、俺たちと『同じ』だから」
男子A「そうだって、何となく……『男』ならその気持ちが分かるってだけだよ」
陽子「――そっか」
陽子「男子、か……」
陽子(私は、イサ姉の次くらいに、シノのことを分かってるつもりだった)
陽子(今でも、そう思ってる……でも)
陽子(きっと、私やイサ姉が似たような励まし方をしたとしても……)
陽子(届かない範囲っていうのも、あるのかな)
男子A「で? 猪熊、これからどうする?」
男子B「俺たちは飲み物片付けたら、適当にブラつくけど……」
陽子「ん、私は帰るよ。それで――」
陽子「シノからの連絡、待ってようと思うんだ」クスッ
男子A「……やっぱり、親友だな」
男子B「まったくだ」
陽子「まぁ、ね」
――大宮家
勇「……お帰り、シノ」
忍「た、ただいま、お姉ちゃん」
勇「あの子たち、シノの部屋で待ってるわ」
忍「わかりました」
勇「……へぇ」ジッ
勇「さっきより、だいぶ調子が戻ってきたみたいね」
忍「私と『同じ』人に、励まされちゃいまして」
勇「――そっか」
勇「それじゃ、行って来なさい」
――忍の部屋
忍「……」
アリス「あっ」
カレン「シノ!」
忍「……」
忍「ごめんなさい、お二人とも」
忍「――」グスッ
アリス「シ、シノ!?」ビクッ
カレン「な、泣いちゃダメデス! 私たち、何も怒ってマセン!」アセアセ
忍「……ありがとう、ございます」
忍「で、でも――私、さっき」
忍「大好きな二人を置いて、飛び出して――」
アリス「……シノ。ここに座ってくれる?」ポンポン
忍「……アリス?」
カレン「ここデス」
忍「ベッドの上……?」
忍「……」
アリス「ああ、シノの隣だぁ……」ニコニコ
カレン「気持ちいいデス……」ウットリ
忍(右にアリス、左にカレン……)
忍(お二人が、私の肩に寄りかかって、頬を擦りつけています……)
忍「――『普通』ですか」
アリス「え?」
カレン「シノ、どうかしマシタ?」
忍「ねえ、アリス? カレン?」
忍「そ、その……もし、私が」
忍「お、お二人に、えっと――」
忍「い、『いやらしいこと』をしたら……」
忍「どう、思うかなーって……」カァァ
アリス「」
カレン「」
アリス「ど、どど、どうしたのシノ?」カァァ
カレン「い、いやらしいことって、え、エェ……」カァァ
忍「ご、ごめんなさい」
忍「その――た、例えば、えっと」
忍「キス、とか……い、いえ! 私、しませんけどっ」ブンブン
アリス「シノと……」
カレン「キス、デスカ……」
二人「……」ジッ
忍(お二人が、私を見つめてきました)
忍(愛しくてたまりません……だからこそ)
忍(私は、どうしたらいいのか迷って……涙まで流して……)
忍「……いえ」フルフル
忍「やっぱり、聞かなかったことにしてください」
アリス「……シノ」
忍「私は」
忍「やっぱり、お二人が心から大好きです」
カレン「シノ……」
忍「……だから」
アリス「……ねぇ、シノ?」
忍「は、はい?」
カレン「シノ、私たちといやらしいコト、したいデスカ?」
忍「そ、そんなことは!」アセアセ
忍「……ちょ、ちょっとある、のかもしれません」カァァ
カレン「シノは素直デス」
アリス「そっか、シノ、したいんだ……」
忍「あ、あまり繰り返さないでください……!」
忍「そ、その……もし、私が」
忍「お、お二人に、えっと――」
忍「い、『いやらしいこと』をしたら……」
忍「どう、思うかなーって……」カァァ
アリス「」
カレン「」
アリス「ど、どど、どうしたのシノ?」カァァ
カレン「い、いやらしいことって、え、エェ……」カァァ
忍「ご、ごめんなさい」
忍「その――た、例えば、えっと」
忍「キス、とか……い、いえ! 私、しませんけどっ」ブンブン
アリス「シノと……」
カレン「キス、デスカ……」
二人「……」ジッ
忍(お二人が、私を見つめてきました)
忍(愛しくてたまりません……だからこそ)
忍(私は、どうしたらいいのか迷って……涙まで流して……)
忍「……いえ」フルフル
忍「やっぱり、聞かなかったことにしてください」
アリス「……シノ」
忍「私は」
忍「やっぱり、お二人が心から大好きです」
カレン「シノ……」
忍「……だから」
アリス「……ねぇ、シノ?」
忍「は、はい?」
カレン「シノ、私たちといやらしいコト、したいデスカ?」
忍「そ、そんなことは!」アセアセ
忍「……ちょ、ちょっとある、のかもしれません」カァァ
カレン「シノは素直デス」
アリス「そっか、シノ、したいんだ……」
忍「あ、あまり繰り返さないでください……!」
カレン「……それじゃ、シノ」
アリス「ちょっと目、つぶってくれる?」
忍「……え?」
アリス「いいから」
忍「――」
カレン「せーのっ」
アリス「せっ」
ピトッ
忍「」
カレン「……どうデシタ、シノ?」モジモジ
忍「」
アリス「い、いやらしいことってきっと……これ、かなぁって」アセアセ
忍「……な」
忍「何するんですかぁぁぁぁ」ガタッ
カレン「わっ、シノが泣き始めマシタ」
アリス「シノ、ごめんね? 歯、当たっちゃった? 痛かった?」
忍「ほ、ほっぺたが熱くてたまりませんっ」アセアセ
カレン「いやー、さすがにその……く、クチビルは」カァァ
アリス「て、照れちゃうよぉ……」カァァ
忍「だ、だからって……もう」
ダキツキ
カレン「……シノ」
忍「こうなったら」
忍「せ、責任とって、ずっと一緒です!」
アリス「……」
忍「お二人とも、離れちゃダメですからねっ」
アリス「――うん」
アリス「ぜんっぜん構わないよ、シノ」ニコッ
カレン「願ったり叶ったり、デスッ!」ニコッ
アリス「ちょっと目、つぶってくれる?」
忍「……え?」
アリス「いいから」
忍「――」
カレン「せーのっ」
アリス「せっ」
ピトッ
忍「」
カレン「……どうデシタ、シノ?」モジモジ
忍「」
アリス「い、いやらしいことってきっと……これ、かなぁって」アセアセ
忍「……な」
忍「何するんですかぁぁぁぁ」ガタッ
カレン「わっ、シノが泣き始めマシタ」
アリス「シノ、ごめんね? 歯、当たっちゃった? 痛かった?」
忍「ほ、ほっぺたが熱くてたまりませんっ」アセアセ
カレン「いやー、さすがにその……く、クチビルは」カァァ
アリス「て、照れちゃうよぉ……」カァァ
忍「だ、だからって……もう」
ダキツキ
カレン「……シノ」
忍「こうなったら」
忍「せ、責任とって、ずっと一緒です!」
アリス「……」
忍「お二人とも、離れちゃダメですからねっ」
アリス「――うん」
アリス「ぜんっぜん構わないよ、シノ」ニコッ
カレン「願ったり叶ったり、デスッ!」ニコッ
――こうして、私たちは一緒になりました。
お二人からの「不意打ち」は、私の中でもなかなか処理できないことでしたけど……。
そのことも、二人の愛しさにとって代えられてしまいました。
「……」
いつも通り、目が覚めます。
脳裏には、先ほどの夢の映像が焼き付いていました。
二人のほっぺたに、私が……口づけをするシーンが。
「――アリス、カレン」
隣で眠っている二人の大切な金髪少女。
その姿を見ながら、私はベッドから下りて――
「……ん」
「んぅ……」
「――あ」
やってしまいました。
二人のほっぺたに、一回ずつ。
その直後、私の顔がとても熱くなりました。
どうして、寝起き直後の私はこうなのでしょうか。自分で行動もコントロールできないなんて……。
「……ま、まぁ、いいですよね」
あの二人曰く、「普通のこと」。
お姉ちゃんによれば、「開き直っちゃっていいこと」。
そうです、大丈夫です……多分。
「さて、と――」
その足で、私は窓に向かいます。
そこにかかっているレース状のカーテンをパッと開いて、
眩しい朝日が差し込んできました。
「……おはよ、シノ」
私たちの、新しい日が始まります。
「シノ、おはようデス……」
寝ぼけた顔のまま、二人が挨拶をしてくれました。
こうして、私たちの日々は続いていくのでしょう。
ずっと、このままでいてくれたら……いえ、違います。
「おはようございます――」
ずっと、このまま一緒にいます。
「――大好きなアリス、カレン!」
そう、決めたのですから……。
お二人からの「不意打ち」は、私の中でもなかなか処理できないことでしたけど……。
そのことも、二人の愛しさにとって代えられてしまいました。
「……」
いつも通り、目が覚めます。
脳裏には、先ほどの夢の映像が焼き付いていました。
二人のほっぺたに、私が……口づけをするシーンが。
「――アリス、カレン」
隣で眠っている二人の大切な金髪少女。
その姿を見ながら、私はベッドから下りて――
「……ん」
「んぅ……」
「――あ」
やってしまいました。
二人のほっぺたに、一回ずつ。
その直後、私の顔がとても熱くなりました。
どうして、寝起き直後の私はこうなのでしょうか。自分で行動もコントロールできないなんて……。
「……ま、まぁ、いいですよね」
あの二人曰く、「普通のこと」。
お姉ちゃんによれば、「開き直っちゃっていいこと」。
そうです、大丈夫です……多分。
「さて、と――」
その足で、私は窓に向かいます。
そこにかかっているレース状のカーテンをパッと開いて、
眩しい朝日が差し込んできました。
「……おはよ、シノ」
私たちの、新しい日が始まります。
「シノ、おはようデス……」
寝ぼけた顔のまま、二人が挨拶をしてくれました。
こうして、私たちの日々は続いていくのでしょう。
ずっと、このままでいてくれたら……いえ、違います。
「おはようございます――」
ずっと、このまま一緒にいます。
「――大好きなアリス、カレン!」
そう、決めたのですから……。
ここまでになります。
ここで一旦、一区切りとします。最後の描写も、おしまいを意識したためです。
何はともあれ、これで三人は両想い(?)になりました。
まだ色々と書いていないイベントもあるので、今後それを書いていきたいと思います。
まさか、ここまで長引くとは思っていませんでした……。
それでは。
……陽子のラッキースケベ書けるかな。
ここで一旦、一区切りとします。最後の描写も、おしまいを意識したためです。
何はともあれ、これで三人は両想い(?)になりました。
まだ色々と書いていないイベントもあるので、今後それを書いていきたいと思います。
まさか、ここまで長引くとは思っていませんでした……。
それでは。
……陽子のラッキースケベ書けるかな。
――これにて一旦、本編は終了です。
――「アリスとカレンと一緒になる」というTrue Endを迎えたため、追加エピソードが表示されました。
『本編』
ニア 『追加エピソード』
――『追加エピソード』が選択されました。
『追加エピソード』
ニア「モザイク少女たちのそれから」
「告白のお礼」
「幼なじみ・再考」
「秘かに進行する校内事情」
「12月23日 ~クリスマス前日~」
「 2月14日 ~バレンタイン当日~」
――「モザイク少女たちのそれから」を開始します。
――勇の部屋
勇「……朝、か」
勇(目をこすりながら、ふと思う)
勇「そういえば、今日は『三人』なのよね」
勇(結局、昨日カレンちゃんは泊まっていくことになった)
勇(使っていない布団を一つ出して、そこであの子は寝ることにしたみたい)
勇「……いきますか」
勇(普段着に着替えて、身体を伸ばして目を覚ます)
勇(廊下に出て、何となく思う)
勇(昨日から、シノたちはどうなったんだろう、と)
勇「……行ってみないとわからないわよね」
勇「おはよ。三人とも、起きてる?」コンコンッ
勇「……入るわよー」ガチャッ
――忍の部屋
勇(ノックをしてから部屋に入った私が見たものは――)
アリス「シノと隣……あったかい」ウットリ
カレン「シノのほっぺた、気持ちいいデス……」スリスリ
勇(……アリスは肩に寄っかかり、カレンちゃんは軽く頬ずりしていた)
勇(当のシノは、というと……)
忍「」
勇(あっ、固まってる)
忍「――そ、その、ですね」モジモジ
忍「えっと……は、恥ずかしい、です」カァァ
アリス「え? シノ、いつも私たちにこうやって――」キョトン
忍「あ、あれはっ」
忍「……まだ、『こういうこと』を自覚してませんでしたし」カァァ
カレン「Oh、シノが照れてマス……」
アリス「いつも、私やカレンの役だったのに……」
勇「シノは基本的に無自覚なまま、あなたたちのことが『好き』だったからねぇ」タメイキ
アリス「あっ、イサミ!」
カレン「いつからそこニ?」
勇「ノックしたのに、気づかれなかったから……」
勇「ところで、シノ?」
忍「な、なんでしょうかお姉ちゃん?」
勇「――もう」
勇「『男』でしょ?」
忍「……!」ハッ
アリス「わっ!」
カレン「イ、イサミ……」
勇「シノのことを、こんなに『好き』でいてくれる二人のお相手さんに」
勇「……あなたがしっかりしないとダメじゃない?」
忍「――その通りです」
忍「お姉ちゃんの言う通りです」
忍「私、頑張ります!」グッ
カレン「おお、シノの顔がSeriousニッ!」
アリス「ありがと、シノ。でも、大丈夫だよ?」
忍「……アリス?」
アリス「さっき」モジモジ
アリス「私とカレンの、その――ほ、ほっぺたに、キスしてくれたでしょ?」カァァ
忍「」
勇「あら……」
忍「な、なんでしょうかお姉ちゃん?」
勇「――もう」
勇「『男』でしょ?」
忍「……!」ハッ
アリス「わっ!」
カレン「イ、イサミ……」
勇「シノのことを、こんなに『好き』でいてくれる二人のお相手さんに」
勇「……あなたがしっかりしないとダメじゃない?」
忍「――その通りです」
忍「お姉ちゃんの言う通りです」
忍「私、頑張ります!」グッ
カレン「おお、シノの顔がSeriousニッ!」
アリス「ありがと、シノ。でも、大丈夫だよ?」
忍「……アリス?」
アリス「さっき」モジモジ
アリス「私とカレンの、その――ほ、ほっぺたに、キスしてくれたでしょ?」カァァ
忍「」
勇「あら……」
カレン「シノ……そ、そんなことして、くれたのデスカ?」
アリス「うん、私、見てたもん」コクコク
アリス「――寝たフリしちゃったけど」クスッ
カレン「……シノが、私ニ」クスッ
カレン「何だか、変な気分、デスネ」カァァ
アリス「ふふっ、アリス。嬉しそうだけど、恥ずかしそうだね」
忍「……うう」
忍「お姉ちゃん、私――」
忍「やっぱり、とても恥ずかしいです……」カァァ
勇「我慢しなさい。そんなままじゃ、『一緒にいたい』っていう望みは叶わないかもよ?」
忍「そ、それはっ」
忍「……ダメ、です。嫌です」
勇「……やっぱりシノは、どこかで開き直りが足りないのね」
勇「まあ、昨日シノが頑張ったから、今の状況があるわけだけど」
忍「開き直り、ですか……」
忍「――『男』なんだから」ボソッ
忍「……」カァァ
勇(時間、かかりそう……)
アリス「……」
アリス「わ、私!」
忍「アリス?」
アリス「シノが望むなら……な、何でも、叶えるよ?」
忍「……な、何でも、ですか」
勇(とはいえ、私がシノの立場だとしても、この子たちには敵いそうにないわね……)
カレン「Me too! 私もデス!」
カレン「シノ、ご飯にしマス? オフロにしマス?それとも……」
カレン「この後なんでしたっけ、アリス?」
アリス「うーん……私も、わからないなぁ」
忍「それとも――『金髪少女』?」
カレン「あっ、それアリデス! そうしマショウ!」
アリス「シノ、やっぱり知ってたんだ」
忍「……ま、まあ」
勇(正解を言うのは野暮ってものよね……)
アリス「うん、私、見てたもん」コクコク
アリス「――寝たフリしちゃったけど」クスッ
カレン「……シノが、私ニ」クスッ
カレン「何だか、変な気分、デスネ」カァァ
アリス「ふふっ、アリス。嬉しそうだけど、恥ずかしそうだね」
忍「……うう」
忍「お姉ちゃん、私――」
忍「やっぱり、とても恥ずかしいです……」カァァ
勇「我慢しなさい。そんなままじゃ、『一緒にいたい』っていう望みは叶わないかもよ?」
忍「そ、それはっ」
忍「……ダメ、です。嫌です」
勇「……やっぱりシノは、どこかで開き直りが足りないのね」
勇「まあ、昨日シノが頑張ったから、今の状況があるわけだけど」
忍「開き直り、ですか……」
忍「――『男』なんだから」ボソッ
忍「……」カァァ
勇(時間、かかりそう……)
アリス「……」
アリス「わ、私!」
忍「アリス?」
アリス「シノが望むなら……な、何でも、叶えるよ?」
忍「……な、何でも、ですか」
勇(とはいえ、私がシノの立場だとしても、この子たちには敵いそうにないわね……)
カレン「Me too! 私もデス!」
カレン「シノ、ご飯にしマス? オフロにしマス?それとも……」
カレン「この後なんでしたっけ、アリス?」
アリス「うーん……私も、わからないなぁ」
忍「それとも――『金髪少女』?」
カレン「あっ、それアリデス! そうしマショウ!」
アリス「シノ、やっぱり知ってたんだ」
忍「……ま、まあ」
勇(正解を言うのは野暮ってものよね……)
とりあえず、一旦ここまでです。
これからどうなるのかは、色々と未定で、手探りで進んでいく感じになるかと思います。
一応、本編はTrue Endを迎えたという形で、後日談が解禁されたというイメージです。
Bad Endだったら三人はどうなっていたのかと言われたら、考えるのが怖いですね……
「モザイク少女たちのそれから」は、もう少し続く予定です。
他のエピソードも、これからどうなっていくのかは未定です。タイトルごと消滅するかもしれません……。
それでは。
いつも読んで頂いているおかげで、このSSもここまで続けられました。ありがとうございます。
これからどうなるのかは、色々と未定で、手探りで進んでいく感じになるかと思います。
一応、本編はTrue Endを迎えたという形で、後日談が解禁されたというイメージです。
Bad Endだったら三人はどうなっていたのかと言われたら、考えるのが怖いですね……
「モザイク少女たちのそれから」は、もう少し続く予定です。
他のエピソードも、これからどうなっていくのかは未定です。タイトルごと消滅するかもしれません……。
それでは。
いつも読んで頂いているおかげで、このSSもここまで続けられました。ありがとうございます。
この形式とか今後の展開で、何かアイデア等お持ちでしたら、お願いします。
楽しいけど、難しいので。
楽しいけど、難しいので。
未来は一夫多妻制のある国に移り住むのかな
イギリスはどうだっけ?
イギリスはどうだっけ?
――忍の部屋
勇『それじゃね、シノ。私、ちょっと用事があるから……」
勇『三人とも? 大丈夫だと思うけど――』
忍「……」
カレン「アリス? シノと二人きりになるからって、変な事したらダメデス」
アリス「わ、私は、そんなこと……」アセアセ
カレン「Hnn……前に私の家に来たとき」
カレン「『シノとキスなんて考えられない』って言ってマシタ」
アリス「そ、それは……」
アリス「――シノが、嫌がるかなって」カァァ
忍「……わ、私は、えっと」
忍「たしかに、お二人に『そういうこと』をしたいとは思ってませんでしたけど……」
忍「でも、実際されてしまうと、困っちゃいますね」モジモジ
カレン「私たちだけがスルだけじゃなくて、シノもしてくれマシタ」
アリス「もう、シノったら……寝てる時にするなんて……」
忍「……お、起きてるときは、まだちょっと」カァァ
カレン「こういうコトは私たちの方がセンパイデスネ、アリスッ」
アリス「でも、カレンが一緒にいなかったら……」
アリス「キ、キスなんて」
カレン「あっ、そういうコトなら、シノとアリスを二人きりにさせても安心デスッ」
アリス「……カレンだって、シノと二人きりだったら絶対照れるくせに」ボソッ
カレン「……」
カレン「No Commentデスッ!」プイッ
アリス(わっ、照れちゃった……)
忍「……」
勇『大丈夫だと思うけど――』
勇『あなたたち以外の人たちへの接し方、考えておきなさいね』
カレン「……あっ、そろそろ」チラッ
カレン「パパが待ってる時間デス」
アリス「あっ、そういえば……」
カレン「『シノの家に泊まりたいデス』って突然言ったノニ」
カレン「パパは、優しいデス」
アリス「ふふっ、カレンはおじさん大好きだね」クスッ
忍「……」
――それから・カレンの家の近く
忍「……」ハッ
カレン「――What?」
アリス「ど、どうかしたの、カレン――あっ」
カレン父「……」
忍(カレンのお父さん……)
忍(その、すぐ隣にいらっしゃるのは――)
アリス母「アリスー! 元気にしてた?」
アリス「……マ、ママ!?」
アリス母「うん、たしかにアリスのママよ」
アリス「……!」ダキツキッ
アリス母「あらあら……」
アリス「ひ、久しぶり……会いたかったよぉ」
アリス母「ふふっ、アリスは甘えん坊さんなんだから」ナデナデ
カレン「Oh、アリスのママデス……」
アリス母「久しぶりね、カレンちゃん」
カレン「Long time no see! お久しぶりデス!」
アリス母「ふふっ、相変わらず元気……」
アリス母「――それに」チラッ
忍「……お、お久しぶりです。アリスのお母さん」モジモジ
アリス母「……」ジーッ
忍「ど、どうかしましたか?」
アリス母「――女の子らしくなっちゃって」
忍「そう、でしょうか……」
アリス母「前にお家に来てくれた時に比べたら、ずっと」
忍「――あ、ありがとうございます」ペコリ
カレン父「……」
カレン父「カレン、それにアリスちゃん」
カレン「パパ?」
カレン父「……その」
カレン父「忍ちゃんと私たちで、少し話したいんだ」
忍「!」
アリス「……ママ?」キョトン
アリス母「ええ。少しだけだから、大丈夫よ」
アリス母「二人は、カレンちゃんのお部屋で待っててくれる?」
アリス「……う、うん」
カレン「? パパ、どうしたデス?」
カレン父「……大丈夫だよ、カレン」
カレン「――待ってマス」
カレン父「ああ……」
カレン「それじゃ、アリス! いきまショウ!」
アリス「わっ、カレン……」
カレン「アリスのママ! See you later!」
アリス母「ふふっ、また後でね」
カレン「Yes!」
アリス「……ま、またあとで!」
忍「……」
カレン父「……忍ちゃん」
アリス母「ごめんね、いきなりでビックリしたでしょう?」
忍「――いえ」
忍「実は、何だか『予感』はしてたんです」
忍「……カレンのお父さんと会われたのは、昨日ですか?」
アリス母「あら、やっぱりバレちゃってた?」クスッ
忍「何となくです」
カレン父「……それじゃ」
カレン父「私たちが、どうして会ったのかもわかるかな?」
忍「……はい、多分」
カレン父「そうか……」
カレン父「――色々、考えてはいたんだが」
カレン父「単刀直入に聞きたい」
忍「……」
カレン父「――君は」
カレン父「カレンとアリスちゃんと、どうなりたいんだい?」
アリス「……ママ?」キョトン
アリス母「ええ。少しだけだから、大丈夫よ」
アリス母「二人は、カレンちゃんのお部屋で待っててくれる?」
アリス「……う、うん」
カレン「? パパ、どうしたデス?」
カレン父「……大丈夫だよ、カレン」
カレン「――待ってマス」
カレン父「ああ……」
カレン「それじゃ、アリス! いきまショウ!」
アリス「わっ、カレン……」
カレン「アリスのママ! See you later!」
アリス母「ふふっ、また後でね」
カレン「Yes!」
アリス「……ま、またあとで!」
忍「……」
カレン父「……忍ちゃん」
アリス母「ごめんね、いきなりでビックリしたでしょう?」
忍「――いえ」
忍「実は、何だか『予感』はしてたんです」
忍「……カレンのお父さんと会われたのは、昨日ですか?」
アリス母「あら、やっぱりバレちゃってた?」クスッ
忍「何となくです」
カレン父「……それじゃ」
カレン父「私たちが、どうして会ったのかもわかるかな?」
忍「……はい、多分」
カレン父「そうか……」
カレン父「――色々、考えてはいたんだが」
カレン父「単刀直入に聞きたい」
忍「……」
カレン父「――君は」
カレン父「カレンとアリスちゃんと、どうなりたいんだい?」
忍(――私たち以外の人たちへの接し方)
忍(さすがお姉ちゃん、きっとこういうことになるのを予感してたんですね……)
アリス母「もう、九条さん。いくらなんでも直球すぎ」
アリス母「……でも、私も聞きたいな」
アリス母「わざわざイギリスから来たし……っていうのは冗談で」クスッ
アリス母「――アリスと忍ちゃんが、どうなりたいのかなって」
忍「……」
カレン父「……忍ちゃんは、その」
カレン父「カレンとアリスちゃんと――『一緒にいる』と決めたんだろう?」
忍「……カレンからですか?」
カレン父「ああ。昨日、あの子から連絡がきたんだ」
アリス母「それで、お父さんが手配してくれた飛行機で、私が来たの」
アリス母「アリスはもちろん、カレンちゃんも大切な『娘』のような子だから」
忍「……そう、ですよね」
カレン父「それで、聞きたいんだ……ずっと、あの二人と一緒にいるということは」
アリス母「ええ。もしかしたら、ちょっと厳しいことになっちゃうかもしれないって」
カレン父「……忍ちゃん。君は、カレンと」
アリス母「アリスと、本当にそうなれると思う?」
忍「……そ、れは」
忍(――ダメです、さっきから頭が真っ白に)
忍(すぐ近くにいた金髪少女たち……)
忍(それがいなくなってしまうと、こんなにも切ないものだったのでしょうか……)
忍(……でも)
――『男』でしょ?――
――そんなままじゃ、『一緒にいたい』っていう望みは叶わないかもよ?――
忍(……あの、二人と)
忍「――まず」
忍(ずっと、一緒に――)
忍「お二人とも、ありがとうございます。そして……」
忍(――います)
忍(さすがお姉ちゃん、きっとこういうことになるのを予感してたんですね……)
アリス母「もう、九条さん。いくらなんでも直球すぎ」
アリス母「……でも、私も聞きたいな」
アリス母「わざわざイギリスから来たし……っていうのは冗談で」クスッ
アリス母「――アリスと忍ちゃんが、どうなりたいのかなって」
忍「……」
カレン父「……忍ちゃんは、その」
カレン父「カレンとアリスちゃんと――『一緒にいる』と決めたんだろう?」
忍「……カレンからですか?」
カレン父「ああ。昨日、あの子から連絡がきたんだ」
アリス母「それで、お父さんが手配してくれた飛行機で、私が来たの」
アリス母「アリスはもちろん、カレンちゃんも大切な『娘』のような子だから」
忍「……そう、ですよね」
カレン父「それで、聞きたいんだ……ずっと、あの二人と一緒にいるということは」
アリス母「ええ。もしかしたら、ちょっと厳しいことになっちゃうかもしれないって」
カレン父「……忍ちゃん。君は、カレンと」
アリス母「アリスと、本当にそうなれると思う?」
忍「……そ、れは」
忍(――ダメです、さっきから頭が真っ白に)
忍(すぐ近くにいた金髪少女たち……)
忍(それがいなくなってしまうと、こんなにも切ないものだったのでしょうか……)
忍(……でも)
――『男』でしょ?――
――そんなままじゃ、『一緒にいたい』っていう望みは叶わないかもよ?――
忍(……あの、二人と)
忍「――まず」
忍(ずっと、一緒に――)
忍「お二人とも、ありがとうございます。そして……」
忍(――います)
>>473
☓お父さん→○九条さん
忍「ごめんなさい」ペコリ
カレン父「……!」ピクッ
アリス母「あら」
忍「……正直に言いますと」
忍「きっと、私もあの二人も……お二人の仰る『厳しさ』が分かってないんだと思います」
忍「ずっと三人で一緒にいたい……という気持ちは嘘ではありません」
カレン父「……たしかに、そうだ」
カレン父「正直に言うと、やっぱり私は不安なんだ」
忍「……」
アリス母「ええ、実は私も……」
アリス母「前にホームステイに来てくれた時に」
アリス母「あなたとアリスが一緒にいる所を見て、『ああ……』」
アリス母「『やっぱり、女の子同士仲良しね』って、思ったから……」
忍「……」キュッ
アリス母「でも、忍ちゃんは……」
忍「――たしかに」
忍「私は、お二人とは……違います」
忍「一緒にいる、と言ったら、それは……」
忍「『女の子』同士が言う言葉とは、きっと変わってしまうんだと思います」
アリス母「……忍ちゃん」
カレン父「……」
忍「――でも」
忍「私は、あのお二人と……ずっと一緒に、いたいです」
忍「きっと、大変なこともいっぱいあると思ってます……それでも」
忍「カレンとアリスと一緒なら、乗り越えていけそうな……そんな気がするんです」
カレン父「……忍ちゃん」
アリス母「……」
忍「――たしかに、私は『男』です」
忍「それは、事実です」
忍「でも、あの二人とも――」
忍「――『大好き』なことは、本当です」
☓お父さん→○九条さん
忍「ごめんなさい」ペコリ
カレン父「……!」ピクッ
アリス母「あら」
忍「……正直に言いますと」
忍「きっと、私もあの二人も……お二人の仰る『厳しさ』が分かってないんだと思います」
忍「ずっと三人で一緒にいたい……という気持ちは嘘ではありません」
カレン父「……たしかに、そうだ」
カレン父「正直に言うと、やっぱり私は不安なんだ」
忍「……」
アリス母「ええ、実は私も……」
アリス母「前にホームステイに来てくれた時に」
アリス母「あなたとアリスが一緒にいる所を見て、『ああ……』」
アリス母「『やっぱり、女の子同士仲良しね』って、思ったから……」
忍「……」キュッ
アリス母「でも、忍ちゃんは……」
忍「――たしかに」
忍「私は、お二人とは……違います」
忍「一緒にいる、と言ったら、それは……」
忍「『女の子』同士が言う言葉とは、きっと変わってしまうんだと思います」
アリス母「……忍ちゃん」
カレン父「……」
忍「――でも」
忍「私は、あのお二人と……ずっと一緒に、いたいです」
忍「きっと、大変なこともいっぱいあると思ってます……それでも」
忍「カレンとアリスと一緒なら、乗り越えていけそうな……そんな気がするんです」
カレン父「……忍ちゃん」
アリス母「……」
忍「――たしかに、私は『男』です」
忍「それは、事実です」
忍「でも、あの二人とも――」
忍「――『大好き』なことは、本当です」
カレン父「……」
アリス母「……」
忍「――ごめんなさい」
忍「私のせいで、お二人の大切な方を……」アセアセ
カレン父「……いや」
アリス母「ビックリしたわよ、忍ちゃん」
忍「は、はい?」
アリス母「私」
アリス母「きっと、ドギマギしたままか、それとも照れたまま笑ってごまかしちゃうかと思ってたの」
忍「……私、信用ありませんか?」グスッ
アリス母「ううん、正直……」
カレン父「いきなり保護者二人に出てこられたら、動揺するのが普通だろうからね」
忍「――」ピクッ
アリス母「……まあ」
アリス母「私は、納得したわ」
アリス母「アリスもこれから、大変ねぇ……」
カレン父「――私はまだ、複雑な気持ちではあるんだが」
カレン父「何にせよ、忍ちゃん」
忍「は、はい」モジモジ
カレン父「今の君の話を聞いて」
カレン父「言葉にしにくいんだが……少し、安心感が生まれたのも本当だ」
忍「あっ……」
カレン父「だから――」
カレン父「――カレンを、よろしく頼むよ」ペコリ
アリス母「私からも、アリスをよろしく頼むわ」ペコリ
忍「――お二人とも、よろしいんですか?」
カレン父「カレンが、忍ちゃんやアリスちゃんのことを話すとき」
カレン父「見てるだけで嬉しくなるほどに、楽しそうだからね」
アリス母「あら、羨ましい。私は、そういった話をアリスから聞いてませんけど?」
カレン父「きょ、今日は、ゆっくり聞けると思うよ」
アリス母「ふふっ、それは嬉しいわね……」クスッ
アリス母「……」
忍「――ごめんなさい」
忍「私のせいで、お二人の大切な方を……」アセアセ
カレン父「……いや」
アリス母「ビックリしたわよ、忍ちゃん」
忍「は、はい?」
アリス母「私」
アリス母「きっと、ドギマギしたままか、それとも照れたまま笑ってごまかしちゃうかと思ってたの」
忍「……私、信用ありませんか?」グスッ
アリス母「ううん、正直……」
カレン父「いきなり保護者二人に出てこられたら、動揺するのが普通だろうからね」
忍「――」ピクッ
アリス母「……まあ」
アリス母「私は、納得したわ」
アリス母「アリスもこれから、大変ねぇ……」
カレン父「――私はまだ、複雑な気持ちではあるんだが」
カレン父「何にせよ、忍ちゃん」
忍「は、はい」モジモジ
カレン父「今の君の話を聞いて」
カレン父「言葉にしにくいんだが……少し、安心感が生まれたのも本当だ」
忍「あっ……」
カレン父「だから――」
カレン父「――カレンを、よろしく頼むよ」ペコリ
アリス母「私からも、アリスをよろしく頼むわ」ペコリ
忍「――お二人とも、よろしいんですか?」
カレン父「カレンが、忍ちゃんやアリスちゃんのことを話すとき」
カレン父「見てるだけで嬉しくなるほどに、楽しそうだからね」
アリス母「あら、羨ましい。私は、そういった話をアリスから聞いてませんけど?」
カレン父「きょ、今日は、ゆっくり聞けると思うよ」
アリス母「ふふっ、それは嬉しいわね……」クスッ
アリス母「ね、忍ちゃん」
忍「は、はい」
アリス母「――『男』に」
忍「!」ハッ
アリス母「二言、ないわよね?」
忍「……はい」
忍「絶対に、離れませんし、離しません」
忍「……お二人とも、私が幸せにします。いえ」
忍「幸せに、なります――」
――その後・マンションエレベーター
忍『……あっ、ごめんなさい』
忍『アリスたちには私が先に帰ったと……え?』
忍『いや、実は――』
忍『今お会いしたら、きっと照れて会話ができないと思うので……』
カレン父「……忍ちゃん、か」
アリス母「何だか、ビックリしたわ」
カレン父「? それは一体?」
アリス母「もう、わかってるでしょう?」
アリス母「……忍ちゃんの、マジメな顔を見たんだから」
カレン父「……たしかにな」
アリス母「あんなこと言われちゃったら」
アリス母「……信じないわけには、いかないわよね」
カレン父「……そう、だね」
アリス母「ね、九条さん?」
カレン父「?」
アリス母「今日中に、イギリスに帰って」
アリス母「主人に、私の口から伝えてあげたいんだけど……出来るかしら?」
カレン父「……出来るさ」
カレン父「だから、久しぶりに……アリスちゃんとカレンと、一緒にいてあげてくれると嬉しい」
アリス母「ふふっ、喜んで」ニコニコ
忍「は、はい」
アリス母「――『男』に」
忍「!」ハッ
アリス母「二言、ないわよね?」
忍「……はい」
忍「絶対に、離れませんし、離しません」
忍「……お二人とも、私が幸せにします。いえ」
忍「幸せに、なります――」
――その後・マンションエレベーター
忍『……あっ、ごめんなさい』
忍『アリスたちには私が先に帰ったと……え?』
忍『いや、実は――』
忍『今お会いしたら、きっと照れて会話ができないと思うので……』
カレン父「……忍ちゃん、か」
アリス母「何だか、ビックリしたわ」
カレン父「? それは一体?」
アリス母「もう、わかってるでしょう?」
アリス母「……忍ちゃんの、マジメな顔を見たんだから」
カレン父「……たしかにな」
アリス母「あんなこと言われちゃったら」
アリス母「……信じないわけには、いかないわよね」
カレン父「……そう、だね」
アリス母「ね、九条さん?」
カレン父「?」
アリス母「今日中に、イギリスに帰って」
アリス母「主人に、私の口から伝えてあげたいんだけど……出来るかしら?」
カレン父「……出来るさ」
カレン父「だから、久しぶりに……アリスちゃんとカレンと、一緒にいてあげてくれると嬉しい」
アリス母「ふふっ、喜んで」ニコニコ
――その頃・街中
忍「……」
忍「――ああ」
忍(は、恥ずかしい……!)カァァ
忍(さ、さすがに、あのお二人の前で、そんな姿は見せてはいられませんでしたけど……)
忍(これは――)
忍「……お姉ちゃん、やっぱり私、まだまだです」タメイキ
『モザイク少女たちのそれから 中編』でした。
次回、少し空気が重かった(?)今回とは違って、かなりコミカルな感じの話を構想しています。それで『後編』とする予定です。
……どうなるかは、結局未定のままですが。
今回の話では、アリス母→もう完全に準備していた、カレン父→準備はしていたものの、しかし……というイメージでした。
こういった話(「娘さんを僕にください」のような)をどこかで書く必要があると思ったので書きましたが、ちょっと駆け足だったかもしれません。
それでは。
「一夫多妻制」について調べたら、イスラム教圏の国々が多いそうで……イギリスは、そうではないようですね。
とはいえ、シノたちの「これから」は、きっと結婚しなくても……大丈夫、だと思いたいですね。
次回、少し空気が重かった(?)今回とは違って、かなりコミカルな感じの話を構想しています。それで『後編』とする予定です。
……どうなるかは、結局未定のままですが。
今回の話では、アリス母→もう完全に準備していた、カレン父→準備はしていたものの、しかし……というイメージでした。
こういった話(「娘さんを僕にください」のような)をどこかで書く必要があると思ったので書きましたが、ちょっと駆け足だったかもしれません。
それでは。
「一夫多妻制」について調べたら、イスラム教圏の国々が多いそうで……イギリスは、そうではないようですね。
とはいえ、シノたちの「これから」は、きっと結婚しなくても……大丈夫、だと思いたいですね。
『モザイク少女たちのそれから 後編』
――理性が壊れる瞬間というのを、皆さんは体験したことはあるでしょうか?
私は、何度もありました。
言うまでもなく、その原因は大好きな金髪少女二人です。
抱きついたり抱きつかれたり、見つめたり見つめられたり、本当に大変でした。
……今、私はかつてないほどに危ない状態にあります。
「シノ、私の格好、似合ってマスカ?」
「うう、や、やっぱり私……胸が」
「アリス? そういう時はPADを――」
「い、言わないでぇ……」
目の前で顔を赤くして、一方は楽しそうに、もう一方は恥ずかしがっています。
私はそれを見つめながら、忌が遠のいていくのを必死に抑えています。
もう一度。
今、私はかつてないほどに――
「シノッ! 私、気合い入れてきたんデスッ」
「カ、カレン……シノ、何だか凄く赤いよ」
――危ない状態に、あります。
――遡って・電話越し
忍「……カレンが、また私の家に?」
アリス『うん。もう一回、シノに会いたいんだって』
忍「そ、そうですか……」
忍「ごめんなさい。突然、帰ってしまって」
アリス『ううん、大丈夫だよ』
アリス『ママと、おじさんから聞いたから』
忍「……アリス」
アリス『それじゃ、また後でね、シノ』
忍「……は、はい」
アリス『あ、そうだ』
忍「?」
アリス『……えっとね、シノ』モジモジ
アリス『私の水着って、ある、かな……?』
忍「……カレンが、またここに」
忍(ああ、まだ気持ちの整理なんて、全然ついていませんのに……!)アセアセ
忍(――いえ、いけません)
忍(今日中に落ち着けなかったからといって、明日以降にまでズルズル引きずるのが見えています)
忍(私は、変わらないといけません……)
忍「――あの子たちの、ために」
――少し経って
カレン「シノー!」ニコニコ
アリス「シノ、ただいま」
忍「おかえりなさい、お二人とも」
カレン「急に帰っちゃうから、ビックリしマシタ!」
忍「ご、ごめんなさい……」
忍「ちょっと照れてしまいまして……」カァァ
アリス「……シノ」
忍「でも」
忍「今は――私も、覚悟を決めました」
忍「お二人のためなら、なんだってします」
カレン「……なんだって」
アリス「します……」
忍「……?」キョトン
カレン「――そ、それじゃあ、シノ」
カレン「私とアリスから、希望したいことガ」
忍「それは……?」
アリス「えっと、ね……」
カレン「今晩」
アリス「私たちと一緒に――」
アリス「お、オフロに入って……くれないかなって」カァァ
――少し経って
勇「え? 私の水着?」
忍「は、はい」
勇「……うーん」
勇「たしか、この辺りに……あった!」ゴソゴソ
勇「でも、シノとサイズ合うかしら?」
忍「じょ、上半身は、一応着けておくだけですから……」
忍「サイズとかは、きっと……何とかごまかせるかと」
勇「……うん、そうよね」
勇「それじゃ、貸すわ」
忍「ありがとうございます……」
勇「――ねぇ、シノ?」
忍「な、なんでしょうか?」
勇「……さっきから」
勇「明らかに挙動不審なことに気づいてる?」
忍「!」
勇「ずっと全身を震わせて」
勇「手を動かすときも、ロボットみたいにギクシャクしてるわよ」
忍「……そ、それは」
忍「今は――私も、覚悟を決めました」
忍「お二人のためなら、なんだってします」
カレン「……なんだって」
アリス「します……」
忍「……?」キョトン
カレン「――そ、それじゃあ、シノ」
カレン「私とアリスから、希望したいことガ」
忍「それは……?」
アリス「えっと、ね……」
カレン「今晩」
アリス「私たちと一緒に――」
アリス「お、オフロに入って……くれないかなって」カァァ
――少し経って
勇「え? 私の水着?」
忍「は、はい」
勇「……うーん」
勇「たしか、この辺りに……あった!」ゴソゴソ
勇「でも、シノとサイズ合うかしら?」
忍「じょ、上半身は、一応着けておくだけですから……」
忍「サイズとかは、きっと……何とかごまかせるかと」
勇「……うん、そうよね」
勇「それじゃ、貸すわ」
忍「ありがとうございます……」
勇「――ねぇ、シノ?」
忍「な、なんでしょうか?」
勇「……さっきから」
勇「明らかに挙動不審なことに気づいてる?」
忍「!」
勇「ずっと全身を震わせて」
勇「手を動かすときも、ロボットみたいにギクシャクしてるわよ」
忍「……そ、それは」
勇「……まぁ、でも」
勇「さっき、あの二人と話したら頑張ったみたいね」
忍「……あれは、偶然です」
勇「もう、謙遜はいいけど……」
勇「胸を張りなさい。あの子たちのために頑張ったのよ?」
忍「……」
忍「いつも、お姉ちゃんには勇気づけられてばかりです」
勇「ふふっ、そう思ってくれるの?」
忍「……本当に、ありがとうございます」
勇「もう、堅苦しいんだから……」
勇「でも、シノのそういう所、私は大好きよ」クスッ
忍「……はいっ」ニコッ
――忍の部屋
忍「……」
アリス「お、お湯……そろそろ沸きそうだね」
カレン「そろそろデス」
忍「――そ、それでは」
忍「私が、先にお風呂に入ります」
忍「お二人は、後でいらっしゃるということでいいんですよね」
アリス「う、うん……それで」
カレン「Yes! シノ、それでいいデス」ニコニコ
忍「……わかりました」
忍「それでは、お先に――」
アリス「……」
カレン「……」
アリス「そ、それじゃ、着替えようか」
カレン「ん、そうデスネ」
カレン「……」
アリス「カレン?」
カレン「――な、何ダカ」
カレン「やっぱり、とっても恥ずかしいなッテ……」
カレン「今更、思ってしまいマシタ」カァァ
アリス「……カレン」
勇「さっき、あの二人と話したら頑張ったみたいね」
忍「……あれは、偶然です」
勇「もう、謙遜はいいけど……」
勇「胸を張りなさい。あの子たちのために頑張ったのよ?」
忍「……」
忍「いつも、お姉ちゃんには勇気づけられてばかりです」
勇「ふふっ、そう思ってくれるの?」
忍「……本当に、ありがとうございます」
勇「もう、堅苦しいんだから……」
勇「でも、シノのそういう所、私は大好きよ」クスッ
忍「……はいっ」ニコッ
――忍の部屋
忍「……」
アリス「お、お湯……そろそろ沸きそうだね」
カレン「そろそろデス」
忍「――そ、それでは」
忍「私が、先にお風呂に入ります」
忍「お二人は、後でいらっしゃるということでいいんですよね」
アリス「う、うん……それで」
カレン「Yes! シノ、それでいいデス」ニコニコ
忍「……わかりました」
忍「それでは、お先に――」
アリス「……」
カレン「……」
アリス「そ、それじゃ、着替えようか」
カレン「ん、そうデスネ」
カレン「……」
アリス「カレン?」
カレン「――な、何ダカ」
カレン「やっぱり、とっても恥ずかしいなッテ……」
カレン「今更、思ってしまいマシタ」カァァ
アリス「……カレン」
――浴室・脱衣所
忍(……えっと、ここをこうして)
忍(こ、これで、大丈夫ですよね……)
忍(一応、形としては上出来だと思います……多分)
忍「……下半身」
忍(一応、タオルを巻いておきましょうか)
忍(湯舟に入る時はマナー違反かもしれませんけど……背に腹は代えられません)
忍「……ふぅ」チャプン
忍(ああ、温かい……)
忍(――お二人は、準備できたでしょうか?)
アリス「シノ?」コンコン
忍「――あっ」
カレン「来マシタ!」
忍「は、早いですね……」
忍「いいですよ、どうぞ」
カレン「ハイッ!」ガラッ
アリス「カ、カレン……ちょっと早すぎ――」
忍「……」
カレン「――ワッ」
カレン「シノの水着……凄く、おシャレデス」
忍「お、お姉ちゃんのを、お借りしました……」モジモジ
アリス「いいなぁ、シノ……」
カレン「アリスはスクール水着デス」
アリス「も、もう! カレンみたいにお引っ越ししたんじゃなくて、私はホームステイしてるんだから」
アリス「準備、できなかったの」カァァ
カレン「バカにしてるわけじゃありマセン。アリスは可愛いデス」
アリス「……カ、カレン?」
忍「え、ええ……凄く可愛いですよ」
アリス「シノ……」モジモジ
忍(カレンの水着は、白いビキニ仕様でした)
忍(そして、パレオが彩りを添えています)
忍(……普段からの可愛さが、さらに増しているように感じました)
忍(アリスは、私たちの学校の水着)
忍(恐ろしいくらいに、アリスに似合っています……)
カレン「それじゃアリス、浴槽に入りマショウ!」
アリス「わっ、カレン!?」
忍「お、お二人とも、気をつけ――」
チャプン
忍「――て」
カレン「ふぅ、温かいデス……」
アリス「もう、カレンったら……でも、気持ちいいね」
忍「」
忍(隣に、二人の水着姿の金髪少女……)
忍(どうしましょう、頭の中がグルグルして、何もまとまりません……)
カレン「……何ダカ」
カレン「シ、シノと一緒にオフロに入ってるってコトガ……」カァァ
アリス「う、うん。凄く恥ずかしい、よね……」カァァ
忍「わ、私は……その」
忍「……やっぱり、とても恥ずかしいです」
カレン「ヤッパリ……」
アリス「そうだよね、シノだってそうなるに決まってるよね……」
忍「――でも」
忍「こうして、お二人と一緒に、お、お風呂に入るなんて思ってもみなかったので」
忍「一緒にいられることが、とても嬉しいです……」
忍「――」ダキッ
カレン「ワッ!?」ビクッ
アリス「シ、シノ……!?」アセアセ
忍「――ごめんなさい」
忍「なんだか、とても抱きつきたくなってしまいまして……」
アリス「わ、私は、大丈夫だけど……」
アリス(シノの肌が、ちょ、直接当たってるよぉ……!)カァァ
カレン「シノ……嬉しいデス」
カレン(シノのSkinが私に触れて……や、柔らかすぎマス!)カァァ
忍「……ねぇ、お二人とも?」
アリス「な、なにかな、シノ?」
忍「どうして、『一緒にお風呂に入ろう』と?」
カレン「……それハ」
カレン「私が考えマシタ。シノとDirectに、もっと繋がりたいって思ったからデス」
アリス「……私も、カレンと同じだったよ」
忍「そう、だったんですか……」
アリス「わっ、カレン!?」
忍「お、お二人とも、気をつけ――」
チャプン
忍「――て」
カレン「ふぅ、温かいデス……」
アリス「もう、カレンったら……でも、気持ちいいね」
忍「」
忍(隣に、二人の水着姿の金髪少女……)
忍(どうしましょう、頭の中がグルグルして、何もまとまりません……)
カレン「……何ダカ」
カレン「シ、シノと一緒にオフロに入ってるってコトガ……」カァァ
アリス「う、うん。凄く恥ずかしい、よね……」カァァ
忍「わ、私は……その」
忍「……やっぱり、とても恥ずかしいです」
カレン「ヤッパリ……」
アリス「そうだよね、シノだってそうなるに決まってるよね……」
忍「――でも」
忍「こうして、お二人と一緒に、お、お風呂に入るなんて思ってもみなかったので」
忍「一緒にいられることが、とても嬉しいです……」
忍「――」ダキッ
カレン「ワッ!?」ビクッ
アリス「シ、シノ……!?」アセアセ
忍「――ごめんなさい」
忍「なんだか、とても抱きつきたくなってしまいまして……」
アリス「わ、私は、大丈夫だけど……」
アリス(シノの肌が、ちょ、直接当たってるよぉ……!)カァァ
カレン「シノ……嬉しいデス」
カレン(シノのSkinが私に触れて……や、柔らかすぎマス!)カァァ
忍「……ねぇ、お二人とも?」
アリス「な、なにかな、シノ?」
忍「どうして、『一緒にお風呂に入ろう』と?」
カレン「……それハ」
カレン「私が考えマシタ。シノとDirectに、もっと繋がりたいって思ったからデス」
アリス「……私も、カレンと同じだったよ」
忍「そう、だったんですか……」
忍「――ふふっ、こうして抱きついていると」
忍「お二人の温かさが、よく分かります」
アリス「それは……お風呂が熱いから」
忍「いいえ、体温じゃありません」
忍「……凄く、落ち着きます」
カレン「シノ……」
忍「……」
忍(意外と)
忍(さっき、カレンとアリスの親御さんに会った後から、落ち着いています……)
忍(――覚悟、のようなものができたんでしょうか?)
カレン「シノ? ちょっと、こっちを見てくれマスカ?」
忍「はい?」
カレン「えっと、デスネ……」モジモジ
カレン「シノ、モンモンとしマスカ?」カァァ
忍「」
カレン「――私の、水着姿を見テ」
アリス「ちょ、ちょっとカレン!?」
カレン「? アリス、シノを見てモンモンとしマセンカ?」
アリス「……そ、それは」
忍「え、えっと……?」アセアセ
アリス「あ、あのね、シノ?」
アリス「その――私を見て、悶々と? する?」
忍「……そ、それは、ですね、ええと」
カレン「シノ?」
アリス「シノ?」
忍「……」
忍(――理性が壊れる瞬間というのを、皆さんは体験したことはあるでしょうか?)
忍「お二人の温かさが、よく分かります」
アリス「それは……お風呂が熱いから」
忍「いいえ、体温じゃありません」
忍「……凄く、落ち着きます」
カレン「シノ……」
忍「……」
忍(意外と)
忍(さっき、カレンとアリスの親御さんに会った後から、落ち着いています……)
忍(――覚悟、のようなものができたんでしょうか?)
カレン「シノ? ちょっと、こっちを見てくれマスカ?」
忍「はい?」
カレン「えっと、デスネ……」モジモジ
カレン「シノ、モンモンとしマスカ?」カァァ
忍「」
カレン「――私の、水着姿を見テ」
アリス「ちょ、ちょっとカレン!?」
カレン「? アリス、シノを見てモンモンとしマセンカ?」
アリス「……そ、それは」
忍「え、えっと……?」アセアセ
アリス「あ、あのね、シノ?」
アリス「その――私を見て、悶々と? する?」
忍「……そ、それは、ですね、ええと」
カレン「シノ?」
アリス「シノ?」
忍「……」
忍(――理性が壊れる瞬間というのを、皆さんは体験したことはあるでしょうか?)
ーー
アリス「わっ、シノが……」
カレン「シ、シノ! 大丈夫、デスカ?」
アリス「体中、真っ赤だよぉ……」
カレン「シノ……」
忍(――ごめんなさい、アリスのお母さん、カレンのお父さん)
忍(『これからいろいろ大変』なんて、軽々しく言ってしまって……!)カァァ
ここまでです。
とりあえず、これにて後編は終了です。
「忍とアリスとカレンの三人でお風呂に入る」という漠然と考えていたアイデアを書き起こしました。
あれこれと大筋を考えても、展開を創りだすのは難しかったです。
出来る限り頑張リましたが……楽しんで頂けるかどうか。
それでは。
次回以降、何をどう書くかは未定です……どうしようかな。
とりあえず、これにて後編は終了です。
「忍とアリスとカレンの三人でお風呂に入る」という漠然と考えていたアイデアを書き起こしました。
あれこれと大筋を考えても、展開を創りだすのは難しかったです。
出来る限り頑張リましたが……楽しんで頂けるかどうか。
それでは。
次回以降、何をどう書くかは未定です……どうしようかな。
乙
高1の男女が一緒に風呂入ってるとか冷静に考えなくてもなんかヤバい
高1の男女が一緒に風呂入ってるとか冷静に考えなくてもなんかヤバい
――あの時、身体に電流が走ったのを確かに感じた。
そもそも、偶然もいい所だった。
別の高校に行った友達が、学園祭に誘ってきたから。
そんな理由で「それじゃ行くか」と、どこまでも軽い気持ちでやって来た。
一緒に行くはずだった男友達は、「急用が入った」とかでドタキャンしてしまった。
でも彼にも、誘った友達にも、「急用」が何なのかは分かっていた。
だから何も文句は言わず、後で思いきり彼をからかうことで帳消しにした。
……最近付き合い始めたらしい彼女の相手を務めるのは、なかなか大変そうだなぁ、と思った。
からかいながら、じんわりと思った。
「ああ、羨ましい」と。
そんな風に感じたのは、初めてのことだった。
そして今。
彼は、公道を歩いていた。
肩にはズッシリとした重みがある。
今日の練習はキツかったな、と強く思った。
「……」
何度目になるかも分からないくらいに、開けては閉めてを繰り返したケータイ。
再び、受信メールを見直した。
送信日時は、昨日の午後9時。
『こんにちは。こちらの宛先でよろしいでしょうか……?
先日は、色々とバタバタしてしまい、本当にごめんなさい。
よろしければ明日――』
「――ここ、だよな」
待ち合わせ場所に指定されていた公園に到着する。
柄にもなく、15分前行動なんてものをしてしまった。
予定時刻まで、まだ余裕がある。
予想通り、相手は来ていない。
「……」
肩にかけていた練習用具が詰まっていた鞄を、足元に投げ出した。
そしてベンチに座り、空を見上げてみた。
さっきから、太陽が雲に覆われたり、また出てきたりと忙しい。
まるで、今の俺の気持ちみたいだな――
そんなことを思い、苦笑してしまう。
今は太陽が出ており、文字通り晴れやかな空気が満ちていた。
(――隠れないでくれ)
なぜだか強く、そんなことを思った。
ずっと晴れていてほしかった。
空がそのままでいてくれたら、もしかして……。
「こんにちは」
「……あ」
その声に、弛緩していた身体が跳ね上がった。
忘れもしない、この甘い声は――
いつの間にか自分の目の前に、相手がやって来ていた。
当然、あの時のようなメイド服ではなく、私服姿だった。
「私服姿も可愛いな」と、ごく自然に彼は思った。
何の前触れもなくやってきた「彼女」に、少し驚いたものの、すぐさま嬉しさが全身を支配した。
ああ、また会えたんだ――
「……こちらに座っても、よろしいですか?」
「もちろん」
流れるような動きで、彼の隣に「彼女」が座る。
凝視しなくても分かる。
その相手は、本当に――
「えっと、その……改めまして。大宮忍といいます」
――可愛かった。
――公園
忍「……今日は、ありがとうございます」ペコリ
男子「いや、こっちこそありがとう」
忍(お互いに、自己紹介をし合ったところ)
忍(どうやら、私と同い年の方ということが分かりました)
男子「……むしろ、会ってくれるなんて思わなかったから、すげえ嬉しい」モジモジ
忍「あ、会わないなんて……そんな失礼な」
男子「いや、だってさ……」
男子「あ、あんなことされたら、困るだろ?」
忍「……そ、そんなことは」アセアセ
男子「ホント、ごめん」ペコリ
忍「謝らないでください」
忍「――」チラッ
忍(足元にはスポーツ用の鞄)
忍(刈り上げたヘアスタイル……)
忍「――もしかして」
男子「?」キョトン
忍「野球部の方ですか?」
男子「うん、そうだよ」コクリ
忍「……凄いですね」
男子「いやいや、フツーだって」
男子「……ただ昔から、野球好きでさ」
男子「バットにボールが当たった時のあの感触も」
男子「グローブにしっかりとボールをキャッチした時の気持ちよさも……」
男子「全部、好きなだけだよ」ニコッ
忍「……」
忍(野球について話す、その姿は)
忍(とてもキラキラしていて、笑顔もきまっていました)
忍(……きっと)
男子「いやー、今日もさ。部長の打ったボール、キャッチできて、すげえ嬉しくて……」
忍(――他の「女の子」にも、好かれるでしょう)
男子「――あ」ハッ
男子「ごめん。ちょっと熱くなりすぎた」カァァ
忍「いえ、お気になさらず」
忍「……むしろ、凄く楽しそうで、私も楽しくなりました」
男子「マジ!?」
忍「ええ、ホントです」ニコッ
男子「……」
男子(そう言って笑ってくれた)
男子(そういえば、さっきからずっと太陽が出ている)
男子(……もし、かして)
男子「あ、あの――」アセアセ
忍「はい」
男子「……本題」
忍「!」ピクッ
男子「入っても、いいかな、って」
忍「……」
忍「はい」コクリ
男子「……えっと」
男子(落ち着け、俺……太陽も味方してくれてるぞ)
男子「俺は、その……お、大宮さんが好きだ」
忍「……」
男子「そ、それで」アセアセ
男子「できれば――付き合いたい、って今でも思ってる」
忍「……」
男子「嘘じゃなくて、ホントに心からそう思う」
男子「……好きだ」
忍「……」
忍(とてもキラキラしていて、笑顔もきまっていました)
忍(……きっと)
男子「いやー、今日もさ。部長の打ったボール、キャッチできて、すげえ嬉しくて……」
忍(――他の「女の子」にも、好かれるでしょう)
男子「――あ」ハッ
男子「ごめん。ちょっと熱くなりすぎた」カァァ
忍「いえ、お気になさらず」
忍「……むしろ、凄く楽しそうで、私も楽しくなりました」
男子「マジ!?」
忍「ええ、ホントです」ニコッ
男子「……」
男子(そう言って笑ってくれた)
男子(そういえば、さっきからずっと太陽が出ている)
男子(……もし、かして)
男子「あ、あの――」アセアセ
忍「はい」
男子「……本題」
忍「!」ピクッ
男子「入っても、いいかな、って」
忍「……」
忍「はい」コクリ
男子「……えっと」
男子(落ち着け、俺……太陽も味方してくれてるぞ)
男子「俺は、その……お、大宮さんが好きだ」
忍「……」
男子「そ、それで」アセアセ
男子「できれば――付き合いたい、って今でも思ってる」
忍「……」
男子「嘘じゃなくて、ホントに心からそう思う」
男子「……好きだ」
忍「……」
――彼が話している間、太陽は姿を現し続けていた。
緊張して噛みそうになりながらも、彼は素直にその気持ちを口に出していた。
たしかに、太陽が味方してくれていたのだろう。
その、すぐ後で――。
雲が、太陽を覆った。
ほんの少しだけ、辺りが暗くなった。
彼がそれに対し、少しだけピクッとした瞬間――
「ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる「彼女」が、そこにいた。
忍「……あの」
忍「実は……私には、もう」
忍「お相手が、います」カァァ
男子「……あ」
忍「ま、まだ一緒になったばかり、なのですが」
忍「私は、その子た――いえ、その子が大好きで」モジモジ
男子「……」
忍「で、ですから」
忍「私は、お付き合いできません……」
男子「――そっか」
忍「わざわざ来て頂いて、こんな返事で」
忍「本当に、ごめんなさい……」
男子「いや、気にしないでくれ」
忍「で、ですが……」
男子「――あー、なんだか」
男子「うん、突っ走りすぎてたんだな、俺」
忍「……」
男子「実はさ、誰かを『好き』になるのって初めてで」
男子「今まで彼女持ちの友達とかと話してても、何だかピンと来なかったんだよ」
男子「『何か違うな』って、思ってきた」
忍「――」
緊張して噛みそうになりながらも、彼は素直にその気持ちを口に出していた。
たしかに、太陽が味方してくれていたのだろう。
その、すぐ後で――。
雲が、太陽を覆った。
ほんの少しだけ、辺りが暗くなった。
彼がそれに対し、少しだけピクッとした瞬間――
「ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる「彼女」が、そこにいた。
忍「……あの」
忍「実は……私には、もう」
忍「お相手が、います」カァァ
男子「……あ」
忍「ま、まだ一緒になったばかり、なのですが」
忍「私は、その子た――いえ、その子が大好きで」モジモジ
男子「……」
忍「で、ですから」
忍「私は、お付き合いできません……」
男子「――そっか」
忍「わざわざ来て頂いて、こんな返事で」
忍「本当に、ごめんなさい……」
男子「いや、気にしないでくれ」
忍「で、ですが……」
男子「――あー、なんだか」
男子「うん、突っ走りすぎてたんだな、俺」
忍「……」
男子「実はさ、誰かを『好き』になるのって初めてで」
男子「今まで彼女持ちの友達とかと話してても、何だかピンと来なかったんだよ」
男子「『何か違うな』って、思ってきた」
忍「――」
男子「でも」
男子「今日、こうしてきっちりと気持ちを伝えられて」
男子「ホントに何となくだけど――」
男子「好きな相手と一緒にいる、っていうのがどんなに大事かってのがよく分かった」
忍「!」
男子「――ような、気がしたよ」
忍「……あの」
男子「ありがとな、えっと……大宮忍さん」ペコリ
忍「あっ……」
男子「上手く言えないんだけどさ……何だか」
男子「凄く、サッパリしたんだ」
忍「……そん、な」
男子「それじゃ俺、そろそろ行くよ」
忍「……」
男子「大宮さん」
忍「は、はい」
男子「――その、相手の『男』と」
忍「……」
男子「幸せになってくれよ?」
男子「そうなってくれなきゃ……俺が困る」
忍「――ええ」
忍「絶対に、幸せになります」コクリ
男子「……ありがと」
男子「それじゃ、いきますか」
男子「うわ、太陽消えてから寒くなったな……」ブルッ
男子「――じゃあ、また」
忍「……」
男子「今日、こうしてきっちりと気持ちを伝えられて」
男子「ホントに何となくだけど――」
男子「好きな相手と一緒にいる、っていうのがどんなに大事かってのがよく分かった」
忍「!」
男子「――ような、気がしたよ」
忍「……あの」
男子「ありがとな、えっと……大宮忍さん」ペコリ
忍「あっ……」
男子「上手く言えないんだけどさ……何だか」
男子「凄く、サッパリしたんだ」
忍「……そん、な」
男子「それじゃ俺、そろそろ行くよ」
忍「……」
男子「大宮さん」
忍「は、はい」
男子「――その、相手の『男』と」
忍「……」
男子「幸せになってくれよ?」
男子「そうなってくれなきゃ……俺が困る」
忍「――ええ」
忍「絶対に、幸せになります」コクリ
男子「……ありがと」
男子「それじゃ、いきますか」
男子「うわ、太陽消えてから寒くなったな……」ブルッ
男子「――じゃあ、また」
忍「……」
――咳が、漏れ出る。
身体を震わせながら公園の出口へと向かう途中で、ふと気づく。
考えてみれば、太陽が出ている時だって寒かった。
当然だ。もう秋は通りすぎて、冬がその出番を今か今かと待っている時期なのだから。
(どんだけ緊張して……)
くしゃみしながら、思う。
(どんだけ嬉しかったんだよ、俺は……)
身体は冷えながら、まだ頭と心は熱かった。
とはいえ、さっきから急に熱くなったり、急に冷え込んだりする。
そのジェットコースターぶりに、油断してしまいそうになる――
(……油断、しちゃ)
ダメだ、と彼は強く思う。
せめて、公園から出るまでは、嬉しさでいっぱいのままであってほしい。
そうだ。彼女持ちの、あのドタキャン野郎の気持ちが分かったんだ。
それでいいじゃないか――
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