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元スレ忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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卒業からその後まで書いてほしいとは思ってるが原作がそこまで進まないだろうから無理かな?
>>601
着地点が見当たらないので、なかなか迷ってます
そもそも着地点を考えたことがなかったもので
卒業以降は何となく案にはありますが、2年次を書くことすら多分出来ないかもしれないと思っているので……
次はホワイトデーと書きましたが、実際はバレンタインになるかもしれません
ところでIFストーリーを書くかもしれないのですけど、どうでしょうか?
その場合、このスレでIFだけで分けて書くのも何だかなぁ、と思っています
着地点が見当たらないので、なかなか迷ってます
そもそも着地点を考えたことがなかったもので
卒業以降は何となく案にはありますが、2年次を書くことすら多分出来ないかもしれないと思っているので……
次はホワイトデーと書きましたが、実際はバレンタインになるかもしれません
ところでIFストーリーを書くかもしれないのですけど、どうでしょうか?
その場合、このスレでIFだけで分けて書くのも何だかなぁ、と思っています
IFネタとして考えているのは
・陽子が忍と結ばれた場合、というルート
・嘘つきブラザーズの一方が、誰かにいろいろな意味で興味をもつ話
・アリス、カレンルート(今まさに書いている話)の、あり得たかもしれないバッドエンドルート
もしかしたらこういったIFストーリーを書くことがあるかもしれません
その場合はスレッドを分けたほうが良いのでしょうか?
・陽子が忍と結ばれた場合、というルート
・嘘つきブラザーズの一方が、誰かにいろいろな意味で興味をもつ話
・アリス、カレンルート(今まさに書いている話)の、あり得たかもしれないバッドエンドルート
もしかしたらこういったIFストーリーを書くことがあるかもしれません
その場合はスレッドを分けたほうが良いのでしょうか?
ごめんなさい。
なかなか展開が難しく、停滞してしまってます。
一応、大まかな展開は浮かんでいるので、何とか形にできると思っています。
次回は、バレンタインの予定です。
2期も終わってしまいましたね……こっちも、早くしないとですね。
なかなか展開が難しく、停滞してしまってます。
一応、大まかな展開は浮かんでいるので、何とか形にできると思っています。
次回は、バレンタインの予定です。
2期も終わってしまいましたね……こっちも、早くしないとですね。
いやー今回のハローきんモザも面白かった
次回は久世橋先生回だから期待してる
このSSの続きも期待してます!
次回は久世橋先生回だから期待してる
このSSの続きも期待してます!
――私の目の前が、金色に染まりました。
彼女は頭を枕に載せ、その長い金髪が私のベッドの上を支配していました。
さっきまでの悪戯っぽい表情は、なりを潜め、今では戸惑っているような恥ずかしがっているような
そんな風でした。
「……シノ」
果たして、彼女が口を開きます。
その声も、さっきまでの明るい調子から、か細く恥ずかしそうなものに変わっていました。
私は、彼女の顔の両脇に手を当てながら、ジッと見つめていました。
「――ヤッパリ、シノも男の子、デス?」
その言葉に、ハッとしてしまいます。
顔を真っ赤に染め上げながら、彼女――カレンは、私からついと視線を逸らしました。
私の目と鼻の先には、カレンの整った顔があって。
……いけません。
(こんな体勢のまま理性が壊れては……!)
きっと、私の顔もカレンと同じようなものだったと思います。
今更ながら、私も顔の熱さを自覚してしまいました。
――そもそも、どうしてこうなったのでしょうか。
色々とあったような気はするのですが……いえ。そのことは、今思い出しても仕方ないのかもしれません。
とにかく、この体勢はマズいというのは、さすがの私にだって分かりました。
まだ、「そういうこと」を意識していなかった頃の私でさえ、アリスと今みたいな体勢になったことは記憶にないですし……。
有り体に言えば、私は……カレンを押し倒している、ことになるのでしょう。
カレンの息遣いが本当によく分かる距離にまで、私と彼女の顔は近づいていました。
きっと、私の息遣いも同じで――それ、なのに。
彼女は頭を枕に載せ、その長い金髪が私のベッドの上を支配していました。
さっきまでの悪戯っぽい表情は、なりを潜め、今では戸惑っているような恥ずかしがっているような
そんな風でした。
「……シノ」
果たして、彼女が口を開きます。
その声も、さっきまでの明るい調子から、か細く恥ずかしそうなものに変わっていました。
私は、彼女の顔の両脇に手を当てながら、ジッと見つめていました。
「――ヤッパリ、シノも男の子、デス?」
その言葉に、ハッとしてしまいます。
顔を真っ赤に染め上げながら、彼女――カレンは、私からついと視線を逸らしました。
私の目と鼻の先には、カレンの整った顔があって。
……いけません。
(こんな体勢のまま理性が壊れては……!)
きっと、私の顔もカレンと同じようなものだったと思います。
今更ながら、私も顔の熱さを自覚してしまいました。
――そもそも、どうしてこうなったのでしょうか。
色々とあったような気はするのですが……いえ。そのことは、今思い出しても仕方ないのかもしれません。
とにかく、この体勢はマズいというのは、さすがの私にだって分かりました。
まだ、「そういうこと」を意識していなかった頃の私でさえ、アリスと今みたいな体勢になったことは記憶にないですし……。
有り体に言えば、私は……カレンを押し倒している、ことになるのでしょう。
カレンの息遣いが本当によく分かる距離にまで、私と彼女の顔は近づいていました。
きっと、私の息遣いも同じで――それ、なのに。
「――シ、シノ。そろそろ、アリスが帰ってきちゃうと思いマス」
そうです。カレンの言う通りです。
カレンは頑張って笑おうとしながら、あまり上手く出来ない様子でした。
無理もない、と思いました。
……この状況では、私も上手く笑える気がしません。
「そ、そうですね……ごめんなさい。カレン」
「い、いいんデス。私も、どこうとしないのが悪いデスし」
言いながら、やはり私たちは動けないままでした。
身体が硬直したように、言うことを聞いてくれません。
それはきっと、カレンも同じなのかもしれません。
――トントン。
部屋の外から、音が聞こえました。
普段、私が聞き慣れているその音は――
「……ア、アリスが」
「帰ってきちゃう、デス……」
そう言って、私とカレンは見つめ合います。
どうすればいいのか分からないまま、私たちはただ、お互いの顔を覗き込みます。
――どうして、こうなったのでしょうか。
カレンの顔を見て、アリスの表情も思い浮かべながら、私は思い出そうとします。
今日という日を作った、きっかけになった出来事を。
そして、色んな人たちの様子なども、一緒に思い浮かべながら――
一旦、ここまでです。
プロローグ的な何かで、次から本編です。
そうです。カレンの言う通りです。
カレンは頑張って笑おうとしながら、あまり上手く出来ない様子でした。
無理もない、と思いました。
……この状況では、私も上手く笑える気がしません。
「そ、そうですね……ごめんなさい。カレン」
「い、いいんデス。私も、どこうとしないのが悪いデスし」
言いながら、やはり私たちは動けないままでした。
身体が硬直したように、言うことを聞いてくれません。
それはきっと、カレンも同じなのかもしれません。
――トントン。
部屋の外から、音が聞こえました。
普段、私が聞き慣れているその音は――
「……ア、アリスが」
「帰ってきちゃう、デス……」
そう言って、私とカレンは見つめ合います。
どうすればいいのか分からないまま、私たちはただ、お互いの顔を覗き込みます。
――どうして、こうなったのでしょうか。
カレンの顔を見て、アリスの表情も思い浮かべながら、私は思い出そうとします。
今日という日を作った、きっかけになった出来事を。
そして、色んな人たちの様子なども、一緒に思い浮かべながら――
一旦、ここまでです。
プロローグ的な何かで、次から本編です。
すみません、もう少しかかりそうです
バレンタイン編で色んな事を描きたいのですが、アイデアが煮詰まってしまってます
穂乃花たちの出番も増えると思います
バレンタイン編で色んな事を描きたいのですが、アイデアが煮詰まってしまってます
穂乃花たちの出番も増えると思います
待ってる
>>603だけど、陽綾も書いてくれたらいいなー…なんて(小声
>>603だけど、陽綾も書いてくれたらいいなー…なんて(小声
『2月14日 ~バレンタインデー~』
――猪熊家
陽子「1、2、3……」
陽子「うん。足りてるな」
陽子(いやー、しかし……やっぱり慣れるもんだなぁ)
陽子(最初の頃とか全部グチャグチャに崩れちゃってたのに)
「……あっ、チョコ」
「わっ、美味しそう……」
陽子「――おっ」
陽子「二人とも、おはよ」ニコッ
空太「陽子お姉ちゃん、おはよ」
美月「おはよ」
空太「それ、昨日……」
美月「私たちに食べさせてくれた、よね?」
陽子「うん。おかげで助かったよ」
陽子「味とか酷かったら、誰にも渡せないし……」
空太「美味しかったよね? 美月」チラッ
美月「う、うん……」チラッ
陽子「おー、そっか! ありがとな」
空太(――いつもなら「美味しくなかった」とか言って、からかっちゃうけど)ヒソヒソ
美月(何だか最近、陽子お姉ちゃん、元気ないような気がするから)ヒソヒソ
空太(あんまり、ショックな嘘つけなくなっちゃったよね)
空太(……やっぱり、美月もそう思ってたんだ)
美月(うん。心配……)
陽子「二人とも、内緒話かー?」
空太「ち、違うって」カァァ
美月「よ、陽子お姉ちゃん……」カァァ
陽子「もうっ。二人とも、可愛いなぁ」クスッ
美月「私たちに食べさせてくれた、よね?」
陽子「うん。おかげで助かったよ」
陽子「味とか酷かったら、誰にも渡せないし……」
空太「美味しかったよね? 美月」チラッ
美月「う、うん……」チラッ
陽子「おー、そっか! ありがとな」
空太(――いつもなら「美味しくなかった」とか言って、からかっちゃうけど)ヒソヒソ
美月(何だか最近、陽子お姉ちゃん、元気ないような気がするから)ヒソヒソ
空太(あんまり、ショックな嘘つけなくなっちゃったよね)
空太(……やっぱり、美月もそう思ってたんだ)
美月(うん。心配……)
陽子「二人とも、内緒話かー?」
空太「ち、違うって」カァァ
美月「よ、陽子お姉ちゃん……」カァァ
陽子「もうっ。二人とも、可愛いなぁ」クスッ
――集合場所
綾「……」
綾(今年も、この日が来たのね)
綾(いつも、そうだけど……何となく落ち着かない感じ)
綾(まぁ……「これ」の交換とかは楽しいけど)
綾(去年は、特に色んなことがありすぎた気がして……たとえば)
陽子「おはよ、綾っ! 一人だけ?」
綾「あっ。おはよう、陽子」
綾(たとえば……この子の調子とか)
陽子「えっと……ハッピーバレンタイン、綾」ニコッ
綾「ハッピーバレンタイン、陽子」ニコッ
綾「……最初の頃に比べると、随分上手くなったわね」
陽子「そ、そうかな。ありがと」
陽子「昨日、皆で作ってからさ。一人でも作ってみたりして」
綾「へぇ……人って変わるのね」
陽子「最初の頃はグチャグチャだったからな……作ろうとしても」
綾「ええ。……そういえば」
綾「『チョコ交換』も、もう4回目になるのね」
陽子「そうそう。綾が転校してきた年から始めたんだよね」
綾「ええ、そうだったわね」
綾「たしか、しのが最初に言い出して」
陽子「そうそう。『綾ちゃんも乙女ですし、今度のバレンタインはみんなでチョコを交換しませんか』だったっけ?」
綾「よ、よく覚えてるわね……」
陽子「いや、あまりにも意味が分からなくて……」
綾「え、ええ……まぁ、おかげで」
陽子「何だか楽しくなってるから続いてるんだよね」
綾「そうね。それはその通りだと思うわ」
綾「――ところで」
綾「しのたち、遅くないかしら?」
陽子「そ、そうだな……どうしたんだろ?」
綾「考えてみたら、陽子が私の次っていうのが早すぎるのね」
陽子「わ、私、そんな遅れてばっかりだっけ……?」
綾「ええ」
陽子「即答っ!?」ガーン
綾「……まぁ、まだ時間はあるし」
陽子「待ってよっか」
綾「そうね……」
忍「ご、ごめんなさい、お二人ともっ!」
アリス「お、遅れちゃったよぉ……」
カレン「ごめんナサイッ!」
陽子「……って、言ってる内に」
綾「ええ。来たみたいね」
陽子「――まぁ。時間には、まだ間に合うし」
綾「大丈夫よ、みんな……でも」
綾「あなたたちが遅れるなんて珍しいわね……陽子は、ともかく」
陽子「あ、綾ぁ……」
忍「す、すみません……今朝になって」
アリス「う、うん。もっと良いチョコ、作れないかなって」
カレン「ヨーコとアヤヤに渡すのに、失礼な物は作れないと思いマシタ……」
綾「しのたち、遅くないかしら?」
陽子「そ、そうだな……どうしたんだろ?」
綾「考えてみたら、陽子が私の次っていうのが早すぎるのね」
陽子「わ、私、そんな遅れてばっかりだっけ……?」
綾「ええ」
陽子「即答っ!?」ガーン
綾「……まぁ、まだ時間はあるし」
陽子「待ってよっか」
綾「そうね……」
忍「ご、ごめんなさい、お二人ともっ!」
アリス「お、遅れちゃったよぉ……」
カレン「ごめんナサイッ!」
陽子「……って、言ってる内に」
綾「ええ。来たみたいね」
陽子「――まぁ。時間には、まだ間に合うし」
綾「大丈夫よ、みんな……でも」
綾「あなたたちが遅れるなんて珍しいわね……陽子は、ともかく」
陽子「あ、綾ぁ……」
忍「す、すみません……今朝になって」
アリス「う、うん。もっと良いチョコ、作れないかなって」
カレン「ヨーコとアヤヤに渡すのに、失礼な物は作れないと思いマシタ……」
陽子「……み、みんな」
綾「あ、ありがたいけど……そ、そんなに気合入れてもらって何だか悪いわね」
忍「いえ、そんなことはありません。綾ちゃん」
綾「……え?」
忍「私たち、凄く感謝してます」
忍「去年、陽子ちゃんと綾ちゃんが……その」
忍「わ、私たちのことを応援してくれなかったら……ひょっとして」
アリス「う、うん。もしかして、って思っちゃうよ」
カレン「ハイ! だから、本気で作りマシタッ!」
陽子「――!」ピクッ
綾「あ、あなたたち……」
陽子「い、いや……凄く嬉しいけど」
綾「ええ、そうね。……そういうことなら」
陽子「うん。もらおっか」
陽子「嬉しいな、ホント」ニコッ
綾「……陽子」チラッ
陽子「ん? どうかした?」
綾「いえ……何でもないわ」
陽子「綾?」キョトン
綾「あ、ありがたいけど……そ、そんなに気合入れてもらって何だか悪いわね」
忍「いえ、そんなことはありません。綾ちゃん」
綾「……え?」
忍「私たち、凄く感謝してます」
忍「去年、陽子ちゃんと綾ちゃんが……その」
忍「わ、私たちのことを応援してくれなかったら……ひょっとして」
アリス「う、うん。もしかして、って思っちゃうよ」
カレン「ハイ! だから、本気で作りマシタッ!」
陽子「――!」ピクッ
綾「あ、あなたたち……」
陽子「い、いや……凄く嬉しいけど」
綾「ええ、そうね。……そういうことなら」
陽子「うん。もらおっか」
陽子「嬉しいな、ホント」ニコッ
綾「……陽子」チラッ
陽子「ん? どうかした?」
綾「いえ……何でもないわ」
陽子「綾?」キョトン
一旦、ここまでです。
表記を原作に合わせました(シノ→しの、陽子、綾→ヨーコ、アヤ等)。
時間を置いて今日中に、もう少し書き進められればと思います。
遅筆で申し訳ありません……。
表記を原作に合わせました(シノ→しの、陽子、綾→ヨーコ、アヤ等)。
時間を置いて今日中に、もう少し書き進められればと思います。
遅筆で申し訳ありません……。
――昇降口
忍「……それでは、改めて」
アリス「アヤ、ヨーコ! ハッピーバレンタイン!」
カレン「ハッピーバレンタインデスッ!」
忍「ハッピーバレンタインです。陽子ちゃん、綾ちゃん」
綾「み、みんな、ありがとう」
陽子「た、たしかに……気合、入ってるな」
綾「ええ……ラッピングとかも凄く綺麗ね」
カレン「本気で作りマシタッ!」
アリス「うんっ。……私もカレンも、お菓子作りとか苦手だったけど」
忍「私、今まで陽子ちゃんと綾ちゃんとチョコを作ってきたことを、二人に教えました」
忍「おかげで、何とか上手く作れたんだと思います」
陽子「しの……」
綾「そうね……たしかに」
綾「何度も練習すれば上手くなるっていうのは……あなたが、よく知ってるものね?」チラッ
陽子「そ、それは……そう、だな。うん」
綾「……た、たしかに」
陽子「これ、凄く綺麗だよね……」
綾「ええ。頑張らないと、こういうのは出来ないと思うわ」
カレン「さすが、アヤヤデスッ!」ニコッ
アリス「ありがとね。私たちも、ヨーコとアヤがくれたチョコ、大事に食べるねっ」ニコッ
忍「気に入って頂けて嬉しいです。陽子ちゃん、綾ちゃん」
綾「……しのも最初は、なかなか上手に作れなかったけど」
綾「やっぱり、慣れるのね」
忍「はいっ。綾ちゃんが、私と陽子ちゃんに教えてくれましたから」
陽子「だよね、やっぱり」
綾「ま、まぁ、そうだけど……それからは、あなたたちの頑張りだって思うわ」
カレン「……やっぱり、シノは」
アリス「うん。ヨーコとアヤが一緒にいるから強いんだね」
綾「あ、あなたたち……」
陽子「そ、そうだよ。ほとんどチョコの作り方を教えてくれたのは、綾で」
綾「よ、陽子……そ、そういう意味じゃないと思うわ」カァァ
――2年A組
陽子「あっ……これ。美味いな」
綾「え、ええ……これはビックリしちゃうかも」
忍「陽子ちゃん、綾ちゃん……」
忍「あ、ありがとうございます」
陽子「し、しの……えっと」
綾「しのが上手になったのは知ってるつもりよ……中1の頃と比べたら」
忍「そうですよね……あの時は、綾ちゃんだけが凄く上手でしたから」
綾「し、しのっ!」
カレン「アヤヤ? 照れちゃってマス?」
綾「べ、別に、そういうわけじゃっ!」
アリス「もうっ、カレン。あまり、綾をからかったらダメだよ?」
アリス「アヤ? そろそろ、C組に行こ――」
ガラッ
男子A「……あぁ」
男子B「この日はキツイな……ホントに」
忍「……あっ」
陽子「!」
綾「……え?」
男子A「……なんていうか」
男子A「こういう、格差ってのが分かりやすい日は……キツいよな」
男子B「……そんなこと言ってるけど、お前ももらってるのは知ってるけどな」
男子A「そ、それ言ったら、お前もだろ?」
忍「……あ、あの」
忍「私、ちょっと行ってきます」
綾「し、しの?」
陽子「……そうだな」
陽子「え、えっと……私も、ちょっと行ってくるね」
綾「よ、陽子も?」
忍「――おはようございますっ」
男子A「お、大宮さん? ……お、おはよ」
男子B「おはよ。……って、猪熊も?」」
陽子「お、おはよ。……悪かったな」
男子B「いや別に、そういうわけじゃ」
男子A「え、えっと……どうかしたのか?」
忍「はい」
忍「こちらですけど……受け取って頂けますか?」スッ
男子A「……これって」
男子B「チョコ……?」」
忍「はい」
忍「去年から今まで、お二人には本当にお世話になりましたから」
忍「良かったらですが……」
男子A「……そっか」
男子B「そういうことなら……ありがとな。大宮さん」
忍「は、はいっ!」
男子A「え、えっと……」
男子B「何か相談とかあったら……いつでも付き合うから」
忍「――あ、ありがとうございます」ペコリッ
男子A「……え、えっと」
男子B「何というか……ビックリしたな」
陽子「だよね。私もビックリしたし」
男子A「……い、猪熊」
男子B「ど、どうかしたのか?」
陽子「い、いや……別に、何でもないんだけど」
陽子「……こ、これ、あげるよ」スッ
男子A「……!」
男子B「チョ、チョコだよな、これ?」
陽子「な、なに? 私がチョコあげたらダメなの?」
男子A「いや、そういうわけじゃないけど」
男子B「何だか意外だったからな。つい」
陽子「あ、あのなぁ……」
男子A「お、大宮さん? ……お、おはよ」
男子B「おはよ。……って、猪熊も?」」
陽子「お、おはよ。……悪かったな」
男子B「いや別に、そういうわけじゃ」
男子A「え、えっと……どうかしたのか?」
忍「はい」
忍「こちらですけど……受け取って頂けますか?」スッ
男子A「……これって」
男子B「チョコ……?」」
忍「はい」
忍「去年から今まで、お二人には本当にお世話になりましたから」
忍「良かったらですが……」
男子A「……そっか」
男子B「そういうことなら……ありがとな。大宮さん」
忍「は、はいっ!」
男子A「え、えっと……」
男子B「何か相談とかあったら……いつでも付き合うから」
忍「――あ、ありがとうございます」ペコリッ
男子A「……え、えっと」
男子B「何というか……ビックリしたな」
陽子「だよね。私もビックリしたし」
男子A「……い、猪熊」
男子B「ど、どうかしたのか?」
陽子「い、いや……別に、何でもないんだけど」
陽子「……こ、これ、あげるよ」スッ
男子A「……!」
男子B「チョ、チョコだよな、これ?」
陽子「な、なに? 私がチョコあげたらダメなの?」
男子A「いや、そういうわけじゃないけど」
男子B「何だか意外だったからな。つい」
陽子「あ、あのなぁ……」
とりあえず、ここまでです。
穂乃花たちも登場予定です。
それでは。
穂乃花たちも登場予定です。
それでは。
>>627
アリス「アヤ? そろそろ、C組に行こ――」
色々間違ってるので、この文は無かったということでお願いします。
陽子「えっと、二人にはしのたちのことで色々と世話かけちゃったし」
陽子「い、一応、お礼のつもりだったんだけど……」
男子A「いや、ありがとな。猪熊」
男子B「俺も。ただ、別に世話かけられたとかそういうんじゃないぞ?」
男子A「助けたいから助けただけだしな」
忍「……お二人とも」
陽子「そ、そっか」
陽子「まぁ、気が向いたら食べてよ」
男子A「おう」
男子B「わかった。それじゃ、今日の昼飯はチョコだな」
男子A「そうだな」
陽子「昼ご飯にするんだ……」
男子A「――あのさ、猪熊?」
陽子「な、なに?」
男子B「えっと……」チラッ
忍「?」キョトン
男子A「い、いや。大宮さんには渡したのかなって」
陽子「……え?」
男子B「チョコのことだ。色々、調子悪そうだったから……」
陽子「い、いや。何でそんなこと気にするんだ?」
男子A「そ、それは……」
男子B「まぁ……」
忍「陽子ちゃん?」
陽子「あ、あのなぁ……」
陽子「私、別にしのと、そういうのじゃないからっ」
忍「……!」
男子A「……あっ」
男子B「わ、悪い。変なこと、聞いちゃったな」
陽子「……あ」
陽子「い、いや。いきなり大声出して、ごめん」
忍「……陽子ちゃん」
陽子「え、えっと……」
アリス「アヤ? そろそろ、C組に行こ――」
色々間違ってるので、この文は無かったということでお願いします。
陽子「えっと、二人にはしのたちのことで色々と世話かけちゃったし」
陽子「い、一応、お礼のつもりだったんだけど……」
男子A「いや、ありがとな。猪熊」
男子B「俺も。ただ、別に世話かけられたとかそういうんじゃないぞ?」
男子A「助けたいから助けただけだしな」
忍「……お二人とも」
陽子「そ、そっか」
陽子「まぁ、気が向いたら食べてよ」
男子A「おう」
男子B「わかった。それじゃ、今日の昼飯はチョコだな」
男子A「そうだな」
陽子「昼ご飯にするんだ……」
男子A「――あのさ、猪熊?」
陽子「な、なに?」
男子B「えっと……」チラッ
忍「?」キョトン
男子A「い、いや。大宮さんには渡したのかなって」
陽子「……え?」
男子B「チョコのことだ。色々、調子悪そうだったから……」
陽子「い、いや。何でそんなこと気にするんだ?」
男子A「そ、それは……」
男子B「まぁ……」
忍「陽子ちゃん?」
陽子「あ、あのなぁ……」
陽子「私、別にしのと、そういうのじゃないからっ」
忍「……!」
男子A「……あっ」
男子B「わ、悪い。変なこと、聞いちゃったな」
陽子「……あ」
陽子「い、いや。いきなり大声出して、ごめん」
忍「……陽子ちゃん」
陽子「え、えっと……」
委員長「おはよう。猪熊さん。大宮さん」
男子A「あっ」
男子B「委員長……」
忍「お、おはようございます」
陽子「あ、ああ。おはよ」
忍「そうですっ。委員長に渡したいものが……」スッ
陽子「あっ、わ、私も」スッ
委員長「あら? ……チョコ?」キョトン
忍「はいっ。委員長にも、たくさんお世話になりましたから」
陽子「私も。お礼だと思ってくれる?」
委員長「……あなたたちは優しいのね」クスッ
委員長「わかったわ。ひと月後、お返しするわね」
忍「ふふっ、ありがとうございます」
男子A「あっ、お、俺たちも」
男子B「ひと月後、お返しするから」
陽子「……べ、別に、そんなの」
男子A「まぁ、お礼だと思ってくれって」
男子B「気が向いたら、猪熊も受け取ってくれ」
陽子「わ、わかったよ……」
陽子「――それじゃ、しの。そろそろ戻ろっか」
忍「あっ、はい。……それでは、失礼しますっ」
男子A「お、おう」
男子B「それじゃな」
委員長「――あのね」
委員長「あなたたち、少し行き過ぎじゃない?」
男子A「……聞こえてたのか」
委員長「だから、私が割り込んだのよ。昔から、お節介焼きな所は変わらないんだから」
男子B「やっぱり、やり過ぎだったか……」
委員長「猪熊さんがどこか調子が悪そうなことは、私も分かってるつもりよ」
委員長「ただ、それでも猪熊さんは元気そうに振る舞おうとしてるはず。だから、そこを突っ込むのはダメだと思うわ」
男子A「うっ」
男子B「言われてみれば、そうだな……」
委員長「まぁ、今日みたいな日は複雑になっちゃうかもね。……ほら、たとえば」
香奈「あっ、いたいたっ!」
穂乃花「お、おはよう」
委員長「――わかるでしょ?」
男子A「……そうだったな」
男子B「猪熊だけじゃないんだよな……」
香奈「なに、ブツブツ言ってるの?」ジトッ
男子A「いや。何でもない」
男子B「今日も日暮と松原は一緒なんだな、って話」
香奈「……何か、今更って感じだね」
穂乃花「か、香奈ちゃんったら……もう」
穂乃花「――あっ!」
――
綾「……陽子、大丈夫?」
陽子「な、何が?」
綾「やっぱり、少し落ち込んじゃってるような気が……」
陽子「あ、綾まで……そういうんじゃないってば」
忍「……」
アリス「ヨーコ……」
カレン「何か大変そうデス……」
――
穂乃花「……カレンちゃん」
香奈「あっ、ホントだ。よく、ここに来てるんだよね」
穂乃花「う、うん……」
穂乃花「だよね。よく、あの子たちと一緒に……」
香奈「穂乃花?」
男子A「……え、えっと」
男子B「ま、松原たちは何か用があったんじゃないのか?」
委員長「……その手にあるのって」
香奈「あっ、そうそう。はい、義理チョコ」スッ
穂乃花「あっ、うん。私も」スッ
男子A「……今年もくれるのか?」
香奈「まぁ、一応ね。付き合いみたいなのも長い気がしないでもないし」
男子B「かなり遠回しな言い方だな……」
穂乃花「もう、香奈ちゃんったら……みんなとの付き合いも、やっぱり長いから」
香奈「まぁ、私と穂乃花ほどじゃないけどねー」ダキッ
穂乃花「か、香奈ちゃん……」カァァ
委員長「……私までもらっちゃっていいの?」
香奈「いいのいいの。……だって」
穂乃花「委員長も持ってるんじゃない?」
委員長「……やっぱり気づかれちゃったわね。はい、どうぞ」スッ
香奈「ありがとっ」
穂乃花「委員長のチョコ、苦味が効いてて美味しいよね」ニコッ
香奈「そうそう。いかにも委員長って感じで」クスッ
委員長「あ、あなたたち……」
委員長「そうそう。はい、二人にも一応」スッ
男子A「……委員長もくれるのか」
委員長「まぁ、何となくこの日になると作っちゃうしね」
男子B「……ありがとな」
委員長「まぁ、ひと月後のお返し……期待しないで待ってるから」
香奈「お返し何かなー、楽しみだね。穂乃花」ニコッ
穂乃花「も、もう、香奈ちゃんったら……」チラッ
男子A(……さっきから)
男子B(松原……明らかに、チラチラと向こうを見てる)
委員長(やっぱり……そういうこと、よね)
委員長「二人とも。ちょっと離れましょうか」
男子A「え? ……あっ、そっか」
男子B「そうだな。松原、日暮、また後で」
香奈「え? 何で?」
穂乃花「ど、どうして――」
カレン「――あっ!」
カレン「ホノカーッ!」
穂乃花「わっ!? カ、カレンちゃん」
香奈「おお、凄いスピード……」
カレン「私、ホノカたちに渡したいものありマス!」
カレン「ハッピーバレンタインデスッ!」スッ
穂乃花「……え?」
穂乃花「カ、カレンちゃん? 私にくれるの?」
カレン「もちろんデスッ! 友達デスし」
穂乃花「あ、ありがと……嬉しいよ」ニコッ
カレン「ハイッ! 私もデスッ!」ニコッ
香奈「いいのいいの。……だって」
穂乃花「委員長も持ってるんじゃない?」
委員長「……やっぱり気づかれちゃったわね。はい、どうぞ」スッ
香奈「ありがとっ」
穂乃花「委員長のチョコ、苦味が効いてて美味しいよね」ニコッ
香奈「そうそう。いかにも委員長って感じで」クスッ
委員長「あ、あなたたち……」
委員長「そうそう。はい、二人にも一応」スッ
男子A「……委員長もくれるのか」
委員長「まぁ、何となくこの日になると作っちゃうしね」
男子B「……ありがとな」
委員長「まぁ、ひと月後のお返し……期待しないで待ってるから」
香奈「お返し何かなー、楽しみだね。穂乃花」ニコッ
穂乃花「も、もう、香奈ちゃんったら……」チラッ
男子A(……さっきから)
男子B(松原……明らかに、チラチラと向こうを見てる)
委員長(やっぱり……そういうこと、よね)
委員長「二人とも。ちょっと離れましょうか」
男子A「え? ……あっ、そっか」
男子B「そうだな。松原、日暮、また後で」
香奈「え? 何で?」
穂乃花「ど、どうして――」
カレン「――あっ!」
カレン「ホノカーッ!」
穂乃花「わっ!? カ、カレンちゃん」
香奈「おお、凄いスピード……」
カレン「私、ホノカたちに渡したいものありマス!」
カレン「ハッピーバレンタインデスッ!」スッ
穂乃花「……え?」
穂乃花「カ、カレンちゃん? 私にくれるの?」
カレン「もちろんデスッ! 友達デスし」
穂乃花「あ、ありがと……嬉しいよ」ニコッ
カレン「ハイッ! 私もデスッ!」ニコッ
香奈「……そっか。カレン、穂乃花にも」
カレン「カナの分もありマス!」スッ
香奈「わっ。ありがと」
香奈「でも、ごめん。まさかくれるとは思わなかったから、お返しが」
カレン「気にしないでくだサイ! 美味しく食べてくれれば、それがお返しデス!」
香奈「ありがと。でも、ひと月後に何かお返しするね」
カレン「本当デスカ? ありがとうございマス!」
穂乃花「……あっ」
穂乃花「わ、私も、お返しは……」
カレン「大丈夫デス! ホノカも美味しく食べてくれればそれでいいデス!」
穂乃花「そ、そういうわけには……」
穂乃花「わ、私も、ひと月後にお返しするね」
カレン「ありがとうございマス! 嬉しいデス!」ニコッ
穂乃花「う、うん……」
カレン「それじゃ、戻りマスねっ」
カレン「また、クラスで会いマショウ!」
穂乃花「う、うん……またね」
香奈「うん。また後でね」
穂乃花「……」
穂乃花「はぁ……」
香奈「穂乃花?」
穂乃花「う、ううん。何でもないよ」
香奈「……?」キョトン
男子A「……終わったか」
男子B「何だ。あの子、二人にも作ってくれてたんだな」
香奈「……何かビックリ」
香奈「あんなに気が利くなんて思ってなかったから」
穂乃花「カ、カレンちゃんは気が利くよっ」ズイッ
香奈「……穂乃花?」
穂乃花「あっ……ご、ごめん」カァァ
香奈「い、いや。謝らなくていいって」
委員長「……松原さん」
カレン「カナの分もありマス!」スッ
香奈「わっ。ありがと」
香奈「でも、ごめん。まさかくれるとは思わなかったから、お返しが」
カレン「気にしないでくだサイ! 美味しく食べてくれれば、それがお返しデス!」
香奈「ありがと。でも、ひと月後に何かお返しするね」
カレン「本当デスカ? ありがとうございマス!」
穂乃花「……あっ」
穂乃花「わ、私も、お返しは……」
カレン「大丈夫デス! ホノカも美味しく食べてくれればそれでいいデス!」
穂乃花「そ、そういうわけには……」
穂乃花「わ、私も、ひと月後にお返しするね」
カレン「ありがとうございマス! 嬉しいデス!」ニコッ
穂乃花「う、うん……」
カレン「それじゃ、戻りマスねっ」
カレン「また、クラスで会いマショウ!」
穂乃花「う、うん……またね」
香奈「うん。また後でね」
穂乃花「……」
穂乃花「はぁ……」
香奈「穂乃花?」
穂乃花「う、ううん。何でもないよ」
香奈「……?」キョトン
男子A「……終わったか」
男子B「何だ。あの子、二人にも作ってくれてたんだな」
香奈「……何かビックリ」
香奈「あんなに気が利くなんて思ってなかったから」
穂乃花「カ、カレンちゃんは気が利くよっ」ズイッ
香奈「……穂乃花?」
穂乃花「あっ……ご、ごめん」カァァ
香奈「い、いや。謝らなくていいって」
委員長「……松原さん」
一旦、ここまでです。思う所があったのでsage進行にしました。
もう少し、バレンタイン編は続きそうです。
バレンタイン編が終わったら、陽子と綾だけの話を予定しています。
それでは。
読んで下さっている方、いつもありがとうございます。
もう少し、バレンタイン編は続きそうです。
バレンタイン編が終わったら、陽子と綾だけの話を予定しています。
それでは。
読んで下さっている方、いつもありがとうございます。
――授業中
陽子「……」
――私、別にしのと、そういうのじゃないからっ
陽子(……そういえば)
陽子(私、こういうこと何度か言ってたんだよね)
陽子(そうだよ。だってさ、しのは私の大事な幼なじみで親友で……)
――高校まではお二人と一緒ですよ?
陽子(……卒業したら)
陽子(しのはイギリスに行っちゃうかも、なんだよね)
陽子(何か軽く考えてたけど、その時……私、どんな気持ちなんだろ?)
陽子(私としのは、ずっと親友でそれは変わらないはず)
陽子(……何だろ? このモヤモヤした感じ?)
陽子(さっき、あの二人に大きな声を出しちゃったから? ……いや、多分違う)
陽子(きっと、もっと前からずっとこんな感じだったんだ――)
陽子(私が……しのに、アリスとカレンみたいな気持ちを持ってるんじゃないか、って)
陽子(それは、文化祭前に一回「無し」だって思ったのに、それからもずっとよく分からない感覚で残り続けて)
陽子(そうだよ。もっと早く、そう認められたらまだ良かった。……でも)
陽子(しのは、あの二人と一緒に……って。わ、私、何考えてるんだ?)
陽子(だ、だから私は! しのは大事だけど、そういう目で見たことなんて……ない、のに)
綾「……」
綾(陽子、さっきから落ち着きなさそう……)
綾(いつも授業中なら居眠りするか早弁したりするのに、今日はずっと頭を抱えているわね)
忍「……陽子ちゃん」
綾(あっ、しのの声。そうよね、心配よね)
アリス「……ヨーコ」
綾(アリスも心配そうだし。うーん)
綾(思ってたより、陽子は色々タイヘンみたいね……)
――昼休み・生徒指導室
男子A「……美味いな、これ」
男子B「だな。さすがクッシーちゃん」
久世橋「べ、別に、それほどでも……」
委員長「美味しいです。でも、いいんですか?」
委員長「生徒指導室でチョコをごちそうされるのって……」
久世橋「……先生方や他の生徒には内緒でお願いしますね?」
久世橋「生徒では、あなたたち以外には渡してませんし。バレたら、贔屓してしまってることになってしまいますから」
男子A「……俺たち、クッシーちゃんにそんな色々したっけ?」
久世橋「わ、私が直接お話し出来ない子たちと話してくれたでしょう?」
男子B「もう、俺からしたらクッシーちゃんが厳しいとか全然思えないけどな……」
委員長「それは同感ね。……松原さんや日暮さんは違うみたいだけど」
久世橋「……松原さん、ですか」
委員長「先生?」
久世橋「いえ。先ほどの家庭科の授業で」
久世橋「その子、とても浮かない顔をしていたもので心配だったんです」
男子A「……声、掛けてあげたら良かったのに」
久世橋「そ、それもしようと思ったのですが……」
久世橋「よろしければ、松原さんのことを気にかけてあげてくれませんか?」
男子B「言われなくても」
委員長「もう私たちも、心配してます」
久世橋「そうだったんですか。それでは、お願いします」
男子A「クッシーちゃんのお願いなら全然構わないけど」
男子B「たまにはクッシーちゃんからも言ってあげた方がいいと思うけどな」
久世橋「……ど、努力します」
委員長「もう、先生ったら。……それでは、ごちそうさまでした」
――廊下
男子A「……あっ、いた」
男子B「すぐだったな」
穂乃花「あっ、三人とも。どうかした?」
委員長「いや。何かあるってわけじゃないんだけど」
委員長「松原さん、何か悩み事とかない?」
穂乃花「……え?」
男子A「何か落ち着きないし」
穂乃花「そ、それは、えっと……」
香奈「あっ! また穂乃花を困らせてる!」
男子B「……お前、いつもそう言ってるな」
香奈「だって穂乃花は私の大事な相方なんだから」
男子A「相方……」
香奈「何か文句ある?」
男子A「いや、ないって。……そっか」
穂乃花「あ、あはは。……あっ、カレンちゃん」
香奈「え? あっ、ホントだ」
穂乃花「……みんなと一緒だね」
香奈「仲良しそうだよね、ホントに」
穂乃花「うん」
委員長「……」
委員長(さっき、九条さんからチョコをもらってた時の松原さん)
委員長(思い出すと、何となく違和感があったような……)
委員長(私の想像が正しければ、もしかして――)
男子A「……もしかしてさ、松原?」
穂乃花「な、なに?」
男子B「あの子に渡したいものでもあるんじゃないか?」
穂乃花「そ、そんなことは」
委員長(二人も感づいてたのね……)
香奈「……」
委員長(あら? 日暮さん?)
穂乃花「べ、別に、そんなことないよ」
穂乃花「ありがとね、心配してくれて。でも、私は大丈夫――」
男子A「今日って日だけは後悔しないでほしいし」
穂乃花「!」
男子B「だな。俺たちにくれたのより、よっぽど本気で作ったんじゃないか?」
穂乃花「……」
委員長「すぐ近くまで来てるし、行ってきたら?」
穂乃花「……」
穂乃花「う、うん」
穂乃花「それじゃ、そうしよっかな」
香奈「……穂乃花」
穂乃花「い、行ってくるね」
香奈「うん。行ってらっしゃい」
穂乃花「うん!」
男子A「……やっぱり、そうだったんだな」
香奈「まあ、私も何となく気づいてたけどね」
男子B「そりゃまあ、日暮の方が松原とは距離近いしな」
香奈「……でもさー」
香奈「まさか、あんたたちがそこまで穂乃花の背中を押すとは思わなかったかも」
委員長「……日暮さん」
香奈「でも、そっちのが普通なのかな」
香奈「――あれ?」
香奈「それじゃどうして、私……あの子にもっと強く勧めてあげなかったんだろ?」
男子A「……日暮」
香奈「うーん、分かんないなぁ……」
香奈「別に、あの子が誰にチョコをあげてもいいのに」
男子B(……これって)
委員長(思っていたより複雑になってそうね……日暮さんと松原さん)
穂乃花「な、なに?」
男子B「あの子に渡したいものでもあるんじゃないか?」
穂乃花「そ、そんなことは」
委員長(二人も感づいてたのね……)
香奈「……」
委員長(あら? 日暮さん?)
穂乃花「べ、別に、そんなことないよ」
穂乃花「ありがとね、心配してくれて。でも、私は大丈夫――」
男子A「今日って日だけは後悔しないでほしいし」
穂乃花「!」
男子B「だな。俺たちにくれたのより、よっぽど本気で作ったんじゃないか?」
穂乃花「……」
委員長「すぐ近くまで来てるし、行ってきたら?」
穂乃花「……」
穂乃花「う、うん」
穂乃花「それじゃ、そうしよっかな」
香奈「……穂乃花」
穂乃花「い、行ってくるね」
香奈「うん。行ってらっしゃい」
穂乃花「うん!」
男子A「……やっぱり、そうだったんだな」
香奈「まあ、私も何となく気づいてたけどね」
男子B「そりゃまあ、日暮の方が松原とは距離近いしな」
香奈「……でもさー」
香奈「まさか、あんたたちがそこまで穂乃花の背中を押すとは思わなかったかも」
委員長「……日暮さん」
香奈「でも、そっちのが普通なのかな」
香奈「――あれ?」
香奈「それじゃどうして、私……あの子にもっと強く勧めてあげなかったんだろ?」
男子A「……日暮」
香奈「うーん、分かんないなぁ……」
香奈「別に、あの子が誰にチョコをあげてもいいのに」
男子B(……これって)
委員長(思っていたより複雑になってそうね……日暮さんと松原さん)
諸事情で入院することになりました
1ヶ月ほど書き込みできないかもしれません
ごめんなさい
1ヶ月ほど書き込みできないかもしれません
ごめんなさい
楽しみにしていたきんモザSS二つとも更新停止か…
向こうのスレの酉も見て同じ作者さんだと初めて気付いた
まぁお大事にしてください
向こうのスレの酉も見て同じ作者さんだと初めて気付いた
まぁお大事にしてください
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