元スレ苗木「じょうずな絶望とのつきあいかた」
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201 = 33 :
江ノ島「ほら、お姉ちゃんが食べさせてあげる!あーん!」
苗木「やめてよもう……」
江ノ島「いいからいいから!あーん!」
苗木「あ、あーん、むぐ」
江ノ島「いいこいいこー!」ナデナデ
苗木(ううう……恥ずかしい……)カァァァ
苗木「!!」
苗木「げほっ!!かはっ!!えっ、江ノ島さんっ……!!」
江ノ島「ひゃひゃひゃひゃひゃ!ワサビ爆弾大成功!」
202 :
苗木「こんな酷い姉いないよっ!!」
江ノ島「苗木は姉というものを知らないからなー……世の中には残念な姉がいるんだよねー」
苗木「戦刃さんは……いい人だよ」
江ノ島「……誰もむくろ姉さんのことだなんて言ってませんが……」ジメジメ
苗木「……」
江ノ島「もースネないでよカワイイなー!」ナデナデ
苗木「頭なでんのやめてよ!」カァ
203 :
江ノ島「ほら、お姉ちゃんにも食べさせて!あーん!」
苗木「……」
江ノ島「あーん!」ズイッ
苗木「解ったから!やるから顔に迫ってこないで!」
苗木「……はい、あーん……」
江ノ島「あーん……むぐむぐ」
苗木「はぁ……」
204 :
○●
江ノ島「じゃあお腹もいっぱいになったしお風呂行こっか!」
苗木「ま、また!?」
江ノ島「今度は大浴場の方ね!」
苗木(な、なんだ……それなら江ノ島さんも一緒に入ろうとか言い出せないな)
苗木「じゃあ、先入ってて。ボクトイレ行ってから行くから」
江ノ島「あいあいさー!」ピュー
205 :
先にシャワー浴びてこいよ?(難聴)
206 :
○●
大浴場男湯
苗木(よし、ちゃんと男湯女湯分かれてた)
苗木(あんまり人いないな……)キョロキョロ
ガッ!!
苗木「ぐっ!!」
苗木(誰だ!?首根っこ掴まれた!!岩陰に引きずり込まれる!!)
苗木「むぐ……!」
バシャシャ
江ノ島「やっぱりアタシでしたー!」
208 :
苗木「ぷはっ!何やってんの!」
江ノ島「しーっ!」
苗木「……こ、ここ男湯だよ?」
江ノ島「知ってるけど?」
苗木「なんでいんの!!」
江ノ島「女湯から柵越えて来ちゃった!」キャッ
209 :
流石、妹様!俺達の期待を裏切らない
210 = 33 :
苗木(逆ならまだしも女湯の方から男湯へ来る人間がかつていただろうか……)
江ノ島「そりゃいたんじゃない?」
苗木「読心したの!?」
江ノ島「絶望ですから」
苗木「訳わかんないよ!」
江ノ島「それじゃ、またお姉ちゃんと一緒に入ろうねー!」
苗木「それ、まだ続けるの……?」
211 = 33 :
苗木(やっぱりまずいなぁ……さっきと同じようにタオル巻いてるけどさっきと同じように……まずい。というかボクもまだタオル巻いてて良かった……)
江ノ島「ん?何?アタシの裸が見たい?しょーがないなー苗木クンは」スッ
苗木「そんなこと言ってないよほんとにタオル取ろうとしないで!」
江ノ島「はいはい、さっきと同じルールね」
苗木「……ボクもう上がるよ」
江ノ島「えー!せっかくアタシが男女の隔たりを越えてきたのに!もうちょっと浸かろうよー!どっぷりとさー!」
苗木「……さっきみたいな勝負はしないからね」
212 :
そこに痺れる憧れるぅぅ!!
213 :
○●
部屋
江ノ島「いやーさっぱりしたね!」
苗木「温泉浸かってるのに冷や汗が止まらなかったよ……」
江ノ島「お?布団敷いてあんじゃーん!」ニヤッ
苗木「ふ、二つ敷いてあるよね」
江ノ島「一つはいらねェーなァ!」ズギャーン
苗木「ほんとに一つの布団で寝るの……!?」
江ノ島「苗木クンは約束、守ってくれるよね……?」キャピルン
苗木「解ってるよ……」
苗木(覚悟を、決めよう……!)
214 :
入籍の覚悟か・・・
215 :
苗木盾子って何か良いよね
216 :
○●
苗木「……」モゾモゾ
江ノ島「苗木ー?」
苗木「……何?江ノ島さん」
江ノ島「なんでそっち向いてんのー?」
苗木「いや、だって……」
江ノ島「アタシのこと見てくれると思ったんだけどなー。苗木は絶望に目を向けてくれると、思ったんだけどなー」
苗木「……」
苗木「……っ」クルッ モゾモゾ
江ノ島「やっぱり苗木は見てくれた」
苗木「……!!」
苗木(江ノ島さんの顔が真ん前に……!)
217 = 33 :
江ノ島「苗木ー!」ムギュ
苗木「う、むぐっ、江ノ島さん、まずいって!」
江ノ島「絶望的に愛してるよん苗木!」
江ノ島「朝までに絞殺しちゃうかも!」
苗木「そんなこと、させないよ……!」
苗木「江ノ島さんに、ボクを殺させたりしない……!」
江ノ島「うんうんそれでこそ苗木だよねー」
218 :
いいね
219 = 33 :
江ノ島「ねえ、絶望に抱かれて眠る気分ってどんな感じ?」
苗木「え?」
江ノ島「自分を殺すかもっていう奴と同じ布団で眠るんだよ?」
苗木「……」
苗木「……普通だよ」
苗木「普通に暖かいし……柔らかい。だからその、困っちゃうよ」
江ノ島「ぷ」
江ノ島「ぷひゃひゃひゃひゃひゃ!そっかそっか!じゃあ殺すのはやめといて一晩中困らせちゃおーっと!」モゾモゾ
苗木「ちょ、やめ!やめて!」モゾモゾ
モゾモゾ……
220 = 33 :
○●
苗木(結局あの夜は布団の中で抵抗し続けて一睡もできなかった……)
苗木(今も温泉旅行の負荷が後遺症となって残ってる……)
苗木「……」ボー
桑田「お、お前休日中に魂どっかやったのか?」
苗木「大丈夫だよ……大丈夫」フラ
葉隠「どう見ても大丈夫じゃねーべ……」
江ノ島「おっはよー苗木ー!楽しかったねー!お、ん、せ、ん、りょ、こ、う!」
桑田「苗木……!!ついにいくとこまでいっちまったのかよ!?」
221 = 33 :
江ノ島「【一緒にお風呂入った】しー!【同じ布団で熱い一夜を過ごした】もんねー?」
苗木「それはちが……うぐぅぅっ……!」
葉隠「どうしたんだべ苗木っち!?いつもみたいに論破するべ!」
苗木「ぐぅっ……ぐぐぐぐっ……ぐうぅっ」ドサッ
葉隠「苗木っちーーー!!!」
戦刃「……盾子ちゃん、なんで私を誘ってくれないの?」
江ノ島「えー兄弟姉妹で旅行とかキモいじゃん」
CASE5 閉廷
222 :
長くなるの予告し忘れてました。
次回はまたゴチャゴチャした感じです。
223 :
乙ー
絶望も希望もいいな
224 :
絶望的なイチャイチャですね
225 :
乙
いろいろ言われてるけど
ぜひ残姉の話もはさんで書いて欲しい
226 :
また楽しみにしてるぜ
227 :
やはり希望と絶望のイチャイチャが絶望的に良い
乙
228 :
絶望に抱かれた苗木と希望を抱いた江ノ島とか深いな
229 :
苗木くんを抱くのは私ですよ?
230 :
枕営業してそうなアイドルは苗木君にふさわしくないわ
苗木君に抱くのは私よ
231 :
ageんなコミュ障
232 :
枕しないと仕事ないなら超高校級にはなってないといつも思うんだけどな舞園さん
233 :
残姉かわええ
235 :
苗木(江ノ島さんどこ行ったのかなー。戦刃さんまで電話に出ないし……)キョロキョロ
苗木(振り回されるのも大変だけど目を離すのも怖いんだよなー。今までこんなことなかったし)ハァ
??「……どうしたの?」
苗木「!?」
苗木(知らない女子だ……)
??「……迷子?」
236 :
苗木「いや、えっと、人を探してるんだ」
??「……そっか」
苗木「……うん」
??「……」
苗木「……」
??「……じゃあ、手伝おっか?」
苗木「え?悪いよ!」
237 :
??「……大丈夫、まかせて。ここのマップは頭に入ってるから」
苗木(マップ?)
苗木「えーと、じゃあお願いしようかな?キミは……?」
七海「……私は七海千秋。超高校級のゲーマー、だよ」
苗木「ボクは苗木誠。抽選で選ばれただけだけど、一応、超高校級の幸運ってことになってる。……よろしく」
七海「……」
七海「……うん、よろしく」
苗木(なんだかのんびりした子だな)ハハ
238 :
嫁キター
239 :
七海が出てくるって事は現実じゃないの?
240 :
誰の嫁だよ
241 :
七海「なんて人を探してるの?」
苗木「江ノ島さん……江ノ島盾子っていってクマの髪飾りでツインテールにした……」
七海「うん、あの人だね。わかった」
苗木「……江ノ島さんのこと知ってるんだ?そっか、彼女超高校級のギャルだしね」
七海「この学園の生徒のことならみんな知ってるよ?」
苗木「え?」
242 = 33 :
七海「……実は苗木くんのことも知ってたんだ」
苗木「そう……なんだ?七海さんって、編入生?今まで見かけなかったけど……」
七海「……うん、77期のクラスに編入したばっか」
苗木「編入したばっかで学園の生徒について知ってるなんてすごいね……」
苗木(あれ?それになんで77期のクラスなんだろ)
七海「……」
七海「……そうかな?」
苗木「う、うん」
七海「……そうなんだ」
243 :
苗木「えと……じゃあ手分けして……」
七海「待った。……その前に電話番号訊いてもいい?」
苗木「そうだったね!連絡できないと……」ピッ
七海「……」ピッ
苗木「それじゃ、行こっか。ボクはあっちを探すね」
七海「……じゃあ、私はあっち」
苗木「よろしく頼むよ」
七海「……うん。しゅっぱーつ」
244 :
いや七海が登場する伏線はすでに貼ってある
245 :
○●
苗木「大和田クン」
大和田「苗木か。どうしたよ」
苗木「江ノ島さんを探しててさ」
大和田「オイオイついに逃げられたか?」
苗木「そういうわけじゃないと思うんだけど……」
大和田「解んねーぞ。あの女恐ろしく気まぐれだからな」
苗木「確かにね……。それで、江ノ島さん見なかった?」
大和田「ん?ああ。知らねーなあ」
246 :
苗木「そっか……」
大和田「わざわざ足使って聞き込みしなくても色んなやつに電話しまくって訊きゃいいじゃねえか」
苗木「そうだけどそこまでするとなんか大事みたいだからさ」
大和田「大事だろ女に逃げられるなんてよ」ハハハ
苗木「……もう!大和田クン!」
大和田「わりぃわりぃ!オレはお前らのこと応援してるぜ。そうだ、今度集会にツラ出せよ。うちの奴らが会いたがってたぜ」
苗木「う、うん……考えとく。じゃあ」
大和田「おう」
247 :
○●
花村「江ノ島さん?あーいいよね。まさに禁断の果実だよねぇ……どこがとは言わないけどさぁ!」
花村「あのワガママボディーをなすがままなんて羨ましいよ苗木くん!」
苗木「いや、ええと」
花村「江ノ島さんの影に隠れがちだけど戦刃さんもなかなかだよね。あのしなやかな筋肉をなぞるように舐め回したいよね!」
苗木「えーと……その、江ノ島さんなんだけどね、どこかで見なかった?」
花村「うーん、知らないなぁ……ところで苗木くんってカワイイ顔してるね……?」
苗木(逃げよう)
248 :
○●
苗木「はぁ……」
舞園「どうしたんですか?」イキキル
苗木「!?」ビクッ
苗木「や、やあ舞園さん」
苗木(どうしよう……舞園さんにも訊いてみようかな)
舞園「うーん……ごめんなさい。放課後江ノ島さんは見てません」
苗木「な……!」
舞園「エスパーですから!」
苗木「なんか、嬉しそうだね……」
苗木(……ボクって思ってること顔に出やすいのかな)
249 :
舞園「苗木君」
苗木「は、はい!」
舞園「この間は取り乱してごめんなさい」ペコ
苗木「え?い、いや良いんだよ。ボクと江ノ島さんが騒いでたのが悪いんだし。ちょっと怖かったけど」
舞園「勘違いなんです」
苗木「え?」
250 :
舞園「私、あの事件で苗木君が助けてくれた時、私を励ます為に笑った苗木君の顔が忘れられなくて」
舞園「勘違いしちゃったんです。この笑顔は私だけのものなんだって」
苗木「え、えっと……」
舞園「……ほら行ってください!江ノ島さん探さないと」
苗木「え?う、うん……じゃあ、またね」タッ
舞園「はい!また」
……
舞園「……でも、いつかほんとに私だけのものにしてみせます。江ノ島さん、私諦めませんよ!」
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