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    元スレ苗木「じょうずな絶望とのつきあいかた」

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    851 :


    ソニア「田中さーん!どうしてしまわれたのでしょう……?」

    西園寺「女だらけだから逃げたんでしょ。あのヘタレ動物園」クスクス


    戦刃「……」

    戦刃「……あつい……」



    江ノ島「なにあれ激しく気に入らないんですけど!」

    苗木「もしかして、やきもち?」

    江ノ島「……アタシが?男より女にモテる残念なお姉ちゃんに?ないないありえないって!」

    苗木「……そっか」

    江ノ島「んー?何ニヤニヤしてんのかな苗木ー?」ムッ

    852 = 33 :


    終里「なーもう早く行こうぜ腹減ったっての!」

    弐大「いつまでもここにおっても仕方ないしのぉ……」

    石丸「待って頂きたい先輩方!この場が収束してから皆で行くべきです!」

    終里「あーもう解ったよ!左右田のやつぶん殴ればいいんだろ!?」

    石丸「なっ……!?暴力はいけない!」

    終里「じゃあどーすんだよ!いい加減腹減って腹立ってきたぞ!」

    弐大「……のぉ石丸よぉ、どうせこれは修学旅行でなしにただの旅行なんじゃ、各々好きにすればええじゃろぉが」

    石丸「ぐっ……この状況……生徒会の先輩がいれば収められるのか……!?」


    偽十神「その生徒会が忙しいから生徒会のメンバーがいないんだろうが。しっかりしろ」


    石丸「と、十神君……!そうだな!他力本願では駄目だ!」

    十神「おい」

    853 = 33 :


    終里「そっか、生徒会ん奴らはいないんだっけ」

    弐大「松田も日向のやつにチケットをくれてやったらしいしのぉ!……ん?あと誰かキャンセルした奴がおった気がするんじゃが……」

    石丸「ううむ……僕も77期の先輩方のリストには目を通し、誰が出席で誰が欠席なのか確認したはずなのだが。十神君は知らないか?」

    偽十神「お前らはそんなことも覚えていないのか。……まあ、あいつの場合は影が薄いのが才能だから仕方ないか」

    十神「おい……!」

    花村「いいんじゃないかな?その人、ぼくとキャラ被ってるような気がするし!」ヒョコ

    終里「ま、確かに誰でもいいか。それより花村、お前宿ついたらメシ作ってくれよな!」

    花村「フフ、いいのかい?ぼくはやるからには本気でやるよ?大丈夫?アヘアヘ言わせちゃうよ!?」

    石丸「超校高級の料理人の作る料理が味わえるとは!……いや、よく考えたら学園の食堂で味わえたな!」

    花村「あれあれちょっとー?ありがたみのなくなること言わないでよ!」

    854 = 33 :


    十神「石丸!お前ふざけているのか……!?」バッ

    石丸「なっ……!?十神君が二人!?」

    十神「なぜそうなる……!?」ググ

    朝日奈「おーっす!……って十神が二人いるよ!?どういうことさくらちゃん!?」

    大神「我にも皆目見当がつかぬ」

    十神「お前ら……!」


    霧切「賑やかね」

    舞園「やっぱり2クラス一緒だとすごいですね!」

    十神「霧切、舞園、この馬鹿どもをどうにかしろ……!」

    舞園「え?」

    霧切「一体どうしたというの」

    855 = 33 :


    石丸「霧切君舞園君!十神君が二人いるのだ!」

    朝日奈「どうなってんのこれ!?」

    偽十神「フン」


    霧切「これはどういうことかしらね舞園さん」

    舞園「さ、さあ……?」

    十神「こいつらこの豚と俺の区別がついていないんだよ腹立たしい……!」


    霧切「十神君が二人いるわ」

    舞園「謎ですね霧切さん!」

    十神「貴様らわざとやっているだろう……!」グ

    856 = 33 :


    腐川「あ、あんた達目ぇ腐ってんじゃないの!?」

    十神「腐川……」

    腐川「白夜様!あ、あたしは解ってますからね!こ、こここんな豚と白夜様全然違うもの……!」


    十神「いつから後ろにいた……!?」ゾ


    腐川「そ、それは……ずっと……!」

    十神(こ、こいつストーキングスキルが上がっているだと……!)ゾゾゾ


    花村「やあ78期のお嬢様方。今夜ぼくと……パーァリィしないかい?世界一の夜食を振る舞うよ?」

    舞園「あら、私もお料理ちょっとはできますよ。トンカツとか得意です」

    857 :



    江ノ島「いやー、楽しみだねー!どうなんのかなーこれ!」

    苗木「ほんと……」



    うぎゃあああ左右田が狛枝に突っ込んだぞ!


    ゲロじゃあああああああ!!



    苗木「どうなるんだろうね……」ハハ……

    858 = 33 :


    ○●


    苗木のコテージ


    苗木「ふぅ……やっと一息吐けるな……」


    ガチャ


    江ノ島「たっだいまー!」


    苗木「え、江ノ島さん!?ただいまって意味わかんな……なんで荷物持ってきてんの!?」

    江ノ島「え?ここに泊まるからだけど?」キョトン

    苗木「自分のコテージあるでしょ!?」

    江ノ島「だーってアタシのコテージ苗木が置いてなかったんだもん」

    苗木「ボクは家具か何か!?」

    859 :


    江ノ島「苗木がいないと寂しいんだもーん!いーじゃんこれまで何度も一緒に夜を過ごしてきたんだからさー!」

    苗木「その度にろくな目に遭ってないよ!」

    江ノ島「おねがーい!」サッササッサ

    苗木「言いながら荷物広げないでよ……!」

    苗木(こ、これは……江ノ島さん絶対引き下がらないぞ……)


    苗木「みんなにバレたらどうすんのさ……!」

    江ノ島「べっつにいいだろ付き合ってんだからよぉ!」ズギャーン

    苗木「いやそういうことになってるけど」

    江ノ島「わかったわかったできるだけバレないようにするからー!石丸あたりにバレたらうるさそうだしね!」

    860 = 33 :


    苗木「……絶対だよ……!」

    江ノ島「はいはーい!」

    苗木(結局……押し切られてるし……まずいよなぁ)ハァ


    苗木(できるだけコテージ以外で過ごそう……)


    江ノ島「あ、この後レストランで花村センパイがお昼作ってくれるってさ」

    苗木「えっ……レストランってすぐ近くのだよね?あそこ公共のレストランじゃないの?」

    江ノ島「なんかおっけーみたいよ?」

    苗木「希望ヶ峰パワーか……」

    861 = 33 :


    江ノ島「で、その後は……」ゴソゴソ


    江ノ島「じゃん!海ー!ねー苗木どの水着がいいかなー?」バーン


    苗木「ど、どの水着もビキニなんだね……」

    苗木(こんなの着て近くにいられたらヤバいよ……!)


    江ノ島「でー?どれがいい苗木ー?」

    苗木「え?……その……白と黒のが似合うんじゃない……?」カァ

    862 = 33 :


    江ノ島「よーし、じゃ早速……」スッ


    苗木「待って!なんで脱ごうとしてんのストップ!」ワワッ

    江ノ島「え?着てこうと思って」


    苗木「コテージルール追加!ボクの目の前で着替えるのはやめて!」


    江ノ島「えーめんどくさ……」

    苗木「ボクのこと本気で置物か何かだと思ってるのかな……?」

    863 = 33 :


    ○●


    ザザーン

    苗木「わあ……」

    苗木(流石、南の島……って感じだ。綺麗な海……)

    不二咲「きれいだねぇ……」

    苗木「うん……」

    九頭龍「こんな海初めて見たぜ。かき氷の青いのぶちまけたみてーだな」

    苗木「ブルーハワイだね。ここはハワイじゃないけど」ハハ

    九頭龍「あーそれだそれ。俺は抹茶派だけどな」

    不二咲「僕はコーラが好きだなぁ」

    864 = 33 :


    桑田「海もいいけどさ、女子はまだかよ!?具体的に言うと舞園ちゃんはまだかよ!?」

    左右田「そうだ!ソニアさんを出せ!」


    苗木「相変わらずだなぁこの二人は……」

    九頭龍「解ったからテメーら二人並ぶな!左右田が二人になったみたいで頭痛くなるぜ……!」

    不二咲「こっちは桑田君が二人になったように感じるよぉ……」



    「日向オメェ意外とガタイいいんだな」

    日向「そ、そうか?まあ伊達に弐大や大神に鍛えられてないからな」

    石丸「日々の努力の賜物というわけだな!」

    花村「ふむふむなかなかおいしそうだね……」

    日向「おい……冗談だよな……!?」

    865 :


    偽十神「中身は鍛えているのか?内面が充実していなければ真の強さとは言えんぞ」ズン

    日向「その辺はお前や……苗木に教わったよ。感謝してる」

    偽十神「フン。人間は喉元過ぎれば熱さを忘れる生き物だ。精進を怠れば沈むぞ」

    日向「ああ、解ってるって」

    山田「もちろん僕の同人活動のノウハウも内面の充実に一役買っているんでしょうなぁ?」

    日向「えーっと……まあ、多分、そうだな」

    田中「未だ魔獣一匹従えられぬようでは真の覇道へはまだまだ遠いぞ!」フフン



    狛枝「ねえ十神クン……少し痩せた?」

    十神「殴るぞ綿菓子頭……!」

    866 = 33 :




    葉隠「来た来た来たーっ!」

    弐大「メスじゃあああああああ!!」



    江ノ島「はろー!お待たせ野郎ども!」

    小泉「なーんか最低な叫び声が聞こえたんですけど……」

    西園寺「わぁ下卑た童貞どもの視線が気持ち悪いよぉ!」



    江ノ島「苗木ー!どうどう!?苗木が選んだ水着!」タタッ

    苗木「あ、いや、いいと、思うよ……すごく」カァ

    苗木(目のやり場に困るよ……!)カァァァ

    867 :


    江ノ島「もー!もうもうもうもうもーっ!カワイイなー顔赤くしちゃって!苗木もそのフード付きラッシュガード似合ってるよ!」ギュム

    苗木「ありがと、でもそのかっこで抱きつくのはほんとにやめて!」グムゥ

    江ノ島「今更水着くらいどうってことないじゃーん!もう色々さらけ出しちゃってんだしさー!」

    苗木「ちょっ……誤解招くようなこと叫ばないでよ!!」


    九頭龍「相変わらずだなテメーらは。ベタベタベタベタと……」ハァー


    辺古山「冬彦ぼっちゃん」スッ


    九頭龍「!お、おーペコ……テメーも水着、なんだな……?」

    868 = 33 :


    辺古山「はい、海ですからこの格好が適当かと……やはり似合っていませんか?」

    九頭龍「い、いや似合ってるぜ」カァ

    辺古山「勿体無いお言葉、ありがとうございます」


    江ノ島「だーれがベタベタベタベタだってー?」ウププ

    九頭龍「う、うるせえ!……ペコ!この旅行中くらい俺なんざほっといて好きに遊んどけ!」

    辺古山「それなら好きにさせて頂こうと思いますが……私はぼっちゃんの側が好きなので……」

    九頭龍「……あーもう好きにしろ!」

    辺古山「仰る通りに」フフ

    869 = 33 :


    七海「お父さんボードゲーム持ってきたよ。……一緒にやろ?」

    不二咲「うーん……千秋ちゃん、ボードゲームは今度にしない?」


    舞園「苗木君!私の水着、どうですか!」

    霧切「……」モジ

    苗木「舞園さんに霧切さん……!二人ともよく似合ってるよ」

    霧切「そ、そう」カァ

    舞園「えへへ、ありがとうございます!」


    舞園「なんだか江ノ島さんに比べてコメントに熱がない気がしますけれど……」ガクッ

    870 = 33 :


    桑田「苗木っ!オメー失礼なんだよ!誉める時には具体的にだ!」ズイッ

    花村「かつシンプルにね!」ズイッ



    桑田「舞園ちゃんのおっぱいサイコー!」

    花村「霧切さんのお尻マーベラス!」



    舞園「桑田君花村君、私男の人がどれだけ長く潜水できるかに興味があります。三時間潜ってられたら好きになっちゃうかもしれません」


    桑田「うおぉ行くぞぉぉぉ!!」ザザザザザ

    花村「負けないよ桑田くん!」ザザザザザ

    ザパーン


    霧切「……流石は舞園さんね」

    江ノ島「どざえもん二つ入りまーす」

    苗木「……早めに許してあげてくれないかな」

    871 = 33 :




    狛枝「セレスさんまで水着を着てくるとはびっくりだなぁ!ウィッグも付けてないし今日は海に入るんだね?」

    セレス「……何か問題が?」ジロ

    狛枝「まさか!問題どころか素晴らしいよ!」


    狛枝「セレスさんの陶器のように白い肌と凝った造りの黒い水着が相俟って……まるで一つの芸術品だね」


    セレス「よくそんな歯が浮くような世辞を吐けますわね」ハァ

    狛枝「やだなぁ本心だよ。ボクにお世辞なんか言う能はないし」ハハ

    セレス「いつまで経ってもあなたはよく解りませんわ」

    872 = 33 :



    苗木「それにしても女の子達遅かったね。何かあったの?」

    江ノ島「いやそれがさー、女子に水着持ってきてない子やらスクール水着持ってきてる子やらがいたのよねー。せっかくだからその子らに水着見立てて来たってわけ!」

    苗木「……何がせっかくだから、なのか解んないけど」

    江ノ島「いやいや南の島だよ?トロピカルだよ?海入んない子やらスク水の子がいたらダメっしょー!」


    江ノ島「ねー霧切?」

    霧切「……私が持ってきた水着はスクール水着ではないわ」

    江ノ島「いや紺のワンピースじゃ変わんないって!苗木もそんなんより今の霧切の水着のがいいと思わない?」

    苗木「い、今の霧切さんの水着は似合ってると思うけど、解んないよ……」

    江ノ島「まっさか苗木スク水派ーっ!?」

    舞園「……私ちょっと着替えてきますね」

    苗木「そういう訳じゃないよ!」

    873 = 33 :



    江ノ島「それよりさー苗木ー」

    苗木「何?オイルとか塗れって言うんならいやだよ」

    江ノ島「なんで解ったの苗木!以心伝心ってやつ?」

    苗木(そもそも江ノ島さんを理解しようと今まで側にいたからなぁ)

    苗木(……死にかけたりしてまで)


    江ノ島「いーじゃん塗ってよー!このままじゃアタシ黒ギャルになっちゃうよ?」

    江ノ島「あ、苗木そっちのがタイプだったりする?日焼け跡に興奮しちゃうー?」

    苗木「違うってば!」


    苗木「……江ノ島さんどうせもう日焼け止め塗ってあるんでしょ?」

    江ノ島「苗木すごーい!アタシのことお見通し……!?」ハァハァ

    苗木「なんでクネクネしてんの……」

    874 :



    七海「うーん、じゃあこれは……?」ゴソゴソ

    不二咲「まだ何か持ってきてたの?」


    七海「うん。……水鉄砲」ガチャガチャ


    不二咲「水鉄砲はいいけど、なんでそんなにたくさん……?」

    七海「みんなで遊ぼうと思って」


    終里「いいじゃねーか!おい戦刃ぁ!オレとコイツで勝負だ!」ズンッ


    戦刃「えっ……?」ビク


    七海「……水鉄砲版サバイバルゲームだね」

    875 = 33 :


    「あのー赤音ちゃん?思いっきりむくろちゃんのフィールドっすよ?」

    終里「バカヤロウ!オレは勝つぞ!」


    七海「……澪田さん、ゲームは楽しんでこそ、だよ」スチャ


    「ま、そーっすね!よーし唯吹の二挺拳銃が火……水?……を吹くっすよ!」

    小泉「あたしもやろっかな。撮ってばっかってのも勿体無い気がするし」

    罪木「ふゆぅ、怪我のないようにがんばってくださいぃ……」

    西園寺「何言ってんの?お前もやるんだよ!わたしはやんないけどー」

    罪木「ええええ無理ですよぉ!」ビエー

    876 = 33 :


    小泉「日寄子ちゃん無理強いは駄目だよ?」

    西園寺「だってだってー!その変態がずっとニヤニヤ戦刃おねぇを見てるんだもん!」

    罪木「そ、そんなことしてませんよぉ!」


    戦刃「……大丈夫罪木さん。できるだけ……助けるから」


    罪木「はぅ……!?わ、私、がんばってみますぅ!」

    西園寺「……手のひら返しやがって気に入らないなー」ボソ

    七海「おーい日向くん達もやろー?」フリフリ


    日向「なんだよ?何が始まるんだ?」

    七海「……水鉄砲ウォーズ」スチャ

    877 = 33 :


    日向「……要は水鉄砲で撃ち合うんだな?」


    九頭龍「面白そうじゃねーか。オレも混ぜろよ」


    日向「おー、九頭龍」

    辺古山「……冬彦ぼっちゃん、危険では……?」

    九頭龍「おいおい……本物のハジキならともかく水鉄砲だぞ?」

    日向「実銃で遊ぶことなんて普通ないけどな」ハハ……

    878 = 33 :



    苗木「……とにかく変なこと考えんのはやめてよね」

    江ノ島「ちぇー……ん?」


    苗木「?……田中クンがすいか割りしてるね」


    江ノ島「面白そうじゃん行こ行こ!」グイッ

    苗木「わっ、ちょっと」ヨロ


    ダダダダダ


    舞園「ああっ、苗木君!」

    霧切「……まるで嵐ね」

    879 = 33 :



    苗木「ソニアさん、左右田クン」

    ソニア「苗木さん!今田中さんが妙技を見せてくださるそうです!」

    左右田「目隠しした上で指示なしですいか割りすんだと。んなもんできるわけねーってのに」ハハ

    江ノ島「へー!流石超高校級の飼育委員!」

    苗木「……飼育委員関係あるの?」




    田中「そこだ……!終極魔神禍断!!」ブンッ

    バカーッ


    880 = 33 :


    苗木「ほ、ほんとに割った!」

    ソニア「田中さんお見事です!」

    左右田「えええ!?田中オメー指示もなしにどうやって……!?」


    田中「ハッ!俺にこのような視覚封印など無意味に等しい!なぜなら俺には“エビルスフォースアイズ”があるのだからなぁ!」フハハハハハ

    ヒョコ ヒョコ


    江ノ島「そのハムスターちゃん達が“エビルスフォースアイズ”ね」

    ソニア「破壊神暗黒四天王のみなさんが田中さんの“眼”になっていたのですね!すごいです!」

    左右田「オイオイどういうことかさっぱりだぞ……」

    苗木「……破壊神暗黒四天王が田中クンにすいかの位置を教えてたんじゃないかな」

    左右田「はあぁぁ!?なんでもアリかこの学園は!?」

    江ノ島「左右田センパイがそれ言っちゃう?」

    881 = 33 :



    朝日奈「わー!狛枝先輩泳ぐの結構速いんだねー!」


    狛枝「海に投げ出される経験は豊富だからね!」ハハ


    葉隠「や、笑い事じゃねーべ……」

    大神「……不運に鍛えられているのか」

    弐大「実際の危機体験から得られる経験値はどえれぇからのぉ」

    狛枝「あ、それでもその分いいこともあるよ?ボクは一応超高校級の幸運だから」

    882 = 33 :


    狛枝「それよりセレスさん、泳がないの?」

    セレス「……水着であるからといってなぜ泳がなくてはなりませんの?わたくしは軽く水浴びがしたかっただけですわ」

    狛枝「うん……まあ、そうか。セレスさんともあろう者がまさかカナヅチってわけじゃないだろうし」


    セレス「……」ピク


    狛枝「あれ?図星だった?」

    セレス「はぁ?……上等ですわ。25メートルでも50メートルでも泳いで差し上げましょうか」

    狛枝「流石はセレスさんだよ!」ハハッ

    883 :

    狛セレとはまた新しい…

    884 :

    命懸けの修羅場の数は苗木とどっちが上なんだろうか・・・

    885 = 33 :



    ソニア「おいしいですね!」シャクシャク

    田中「フン、悪くない……」シャクシャク

    江ノ島「今度は苗木がやってよー!」シャクシャク

    苗木「ぼ、ボク?ボクはそんな指示なしですいか割りなんてできないよ」シャクシャク

    江ノ島「じゃあ指示ありでフツーにさ!」ププー

    苗木「それなら……まあ……」

    左右田「オイあんまポンポン割るなよ。食い切れなくなっから」シャクシャク

    江ノ島「だーいじょぶだって!いざとなったら終里センパイ辺りに食べて貰えばいいんだからさ!」

    886 :

    >>884
    苗木の方が人為的な危機な分辛いのが多いと思う
    しかも脚本妹様なわけだし

    887 = 33 :



    十神「……」ザリッ

    腐川「……」ザリッ


    腐川「……」ザリッ

    十神「……」ザリッ


    霧切「あなた達は何をしているの?」

    舞園「常に一定距離を保っていますね」

    888 = 33 :


    腐川「み、見て解んないの!?追いかけっこよ!砂浜の!邪魔すんじゃないわよ!」

    霧切「なるほど、そうだったの」

    舞園「こんなゆっくりで緊迫した追いかけっこは初めて見ましたがお邪魔なら悪いですし、行きましょうか」


    十神「……!」ダッ


    腐川「白夜様!?」ダッ


    ザザザザザ
     ザザザザザ


    霧切「……隙を見て逃げたわね」

    舞園「まーた嵐のように去られちゃいましたね」アハハ

    889 = 33 :


    腐川「白夜様おおおお待ちをぉぉぉ!」ダダダダダ

    十神「その舐めるようなおぞましい視線を向けるのをやめろ!!」ダダダダダ

    腐川「な、なら目隠しでもなんでもいたし」


    ドンッ


    腐川「まぎゃっ」ドシャッ

    罪木「ひゃああああ!」ドシャッ


    腐川「き、気をつけなさいよ……!へ……へ……」ヒクヒク

    罪木「うぅ……ごめんなさいぃ……私逃げるのに夢中で……」

    890 = 33 :



    「へぶしっ!」


    罪木「あ、あれぇ……?私の水鉄砲どこぉ……!?」アワアワ



    「ヘーイ、ムチムチボディのお嬢ちゃん。廊下は走っちゃダメよってきよたんがいっつも口をすーっぱくして言ってるっしょ?んー?」シャキン

    罪木「ひっ!?ひぃぃぃぃ!!」ジワッ


    「って!白夜様が一心不乱に疾走していらっしゃる!?しかもここ砂浜じゃん!恋人達の陸上競技場じゃん!こうしちゃいられねーわ全力追走!」ダッ

    891 = 33 :



    「苗木ーもっと右ー!そうそう、そんで上ー!」

    苗木「上っておかしいでしょ!前後左右で教えてよ江ノ島さん!」


    「あ、今度は苗木君がすいか割りしてるんですね」

    「……苦戦しているようね」

    苗木「その声……舞園さんと霧切さん?丁度良かった。二人も指示出しやってくれないかな?江ノ島さん真面目に指示出してくれないんだ」

    「えー?ちゃんとやってるよー?」

    「仕方ないわね」

    「もっと前に進んでください!」

    892 = 33 :


    苗木「もっと前……」ジリジリ


    「あー行き過ぎですもっと後ろ」

    「違いますよ!もっと前です!」

    「もっと右よ」

    「左でしょう」

    「もう少し左です!」

    「いえずっと右です!」


    苗木(ど、どの声が江ノ島さんだ!?わけわかんなくなってきたぞ……!)ジリジリ

    893 :

    今北産業

    894 = 886 :

    77期と78期
    合同で修学旅行
    苗木禿げろ

    895 :

    希望絶望
    はいいとして
    狛セレはなんかやだな

    896 = 33 :


    苗木「ここ!?ここでいいんだね!?振るよ!?」バッ

    「苗木君!足元に」


    ガッ


    苗木(いてっ!なんか固い物踏んづけた!)


    ズルッ   ヒュルン

    ドサッ

    苗木「いたた……!あれ?しまった!棒がすっぽ抜けた!」バッ

    舞園「足元に水鉄砲が落ちてると注意しようとしたんですが……」

    897 = 33 :


    苗木「水鉄砲……?いやそれより棒は!?」



    わあああ突然棒が降ってきて狛枝先輩の頭にいいい!


    狛枝が沖に流されていくぞ!



    苗木「……」サーッ

    江ノ島「ツイてないねー。狛枝センパイも、苗木も」ウププ

    898 = 33 :


    ○●


    レストラン


    苗木「ほんと、ごめんなさい……」

    狛枝「いいっていいって!犬も歩けばって言うしね!ボクは泳いでたけど!」

    狛枝「……それにこれくらい……軽い方だから」

    苗木「そ、そう……」

    狛枝「それよりもさ、夕食を楽しもうよ。昼食も絶品だったから希望が湧くよね!流石は花村クンだよ!」

    苗木「うん……」


    江ノ島「苗木ー!」フリフリ


    苗木「えと……それじゃ」スッ


    狛枝「苗木クン」

    苗木「え、何?」ピタ

    899 = 33 :


    狛枝「夕食後……話があるんだけど、いいかな?」

    苗木「いいけど……話って?」

    狛枝「ま、それは聞いてのお楽しみってことで。じゃあ」スッ



    やっぱうめー!

    当然さ。ぼくを誰だと思ってるの

    なぜ餃子がないのですか

    ぎょ餃子!?い、いやー、餃子はちょっとここのトロピカルな雰囲気にマッチしないかなと

    いいからとっとと作ってこい仔豚!

    わっかりましたぁぁぁぁん

    今から作れるんだ?流石は超高校級の料理人だね!

    シェフって呼んでよね!

    さっさとしてくださる?

    はいぃただいまぁ!



    苗木「……ボクも食べよ」

    900 = 33 :


    ○●


    苗木「……狛枝クン、話って何?」

    狛枝「……苗木クン」


    狛枝「キミは……江ノ島盾子と付き合ってるんだよね?」

    苗木「え、ええと……」

    狛枝「まあ本当に付き合ってるかどうかなんてどうでもいいんだ。ただ……」



    狛枝「江ノ島盾子は超高校級の絶望……希望の敵だ」



    苗木「!」


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