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    元スレ苗木「じょうずな絶望とのつきあいかた」

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    51 = 33 :


    苗木「こ、これはそういう会話じゃなくて……というか」

    苗木「教室で騒いだことは謝るよ、ごめん。けどなんでそんなに怒ってんのかな……?」

    江ノ島「絶望的だなコイツ……」ボソッ

    舞園「怒ってる?やだなぁ苗木君。私は全然普通ですよ」

    霧切「生まれてこの方怒りなんて感情に身を任せたことはないわ」

    苗木(う、ウソだ……)

    52 = 33 :


    霧切「ただほんの少しお話を伺いたいだけよ」

    苗木(事情聴取モードじゃないか……!)

    霧切「今日の昼休みあなた達二人は何をしてたのかしら?」

    苗木「え?」

    霧切「答えなさい」

    53 = 33 :


    苗木「えっと、ボクは不二咲さん九頭龍クン西園寺さんとお昼ご飯を食べた後……」

    舞園「かわいい組み合わせですね」

    苗木「……。その後は江ノ島さんといたよ」

    江ノ島「……私は残念なむくろ姉さんとご飯を食べました……」ジメジメ


    戦刃「……」ビクッ


    江ノ島「その後は苗木クンと一緒だよっ♪」キャピルン

    霧切「なぜか二人とも過程を飛ばしているけれど……江ノ島さん、あなたは発煙弾を使い苗木君を連れ去ったらしいわね」

    霧切「そこまでして苗木君を誘拐して一体何をしたのかしらね!」ビシッ

    54 = 33 :


    苗木「あの発煙弾は江ノ島さんの気紛れだと思うけどな……ものすごくハタ迷惑だけど」

    苗木「とにかくボクらは別に何も……」

    霧切「どうなの江ノ島さん?」

    苗木「ええー……」

    江ノ島「……ここまで追い詰められちゃあしょうがないなー……」

    苗木「え?」

    江ノ島「そーう!この度苗木とアタシはお付き合いすることになりましたー!」

    55 = 22 :


    苗木「江ノ島さん!?」

    江ノ島「苗木!しばらく秘密にしときたいって言ってたのにごめんね!」

    苗木「ち、違うよ!ほんとにボクと江ノ島さんは……」

    霧切「……アノシマデカワシタカイワハ……」ブツブツ

    舞園「……ステージバクハジケンデタスケテクレタトキノエガオハ……」ブツブツ

    苗木(誰もボクの言うことに耳を傾けてくれない……!)

    苗木(本当のことを話そうにも、あの江ノ島さんとのやりとりは話さない方が良さそうだし……)
    江ノ島(とか思ってんだろーなー。甘いなー苗木は。ペロペロしたくなるほど甘いなー)

    56 = 33 :


    十神「いい加減認めてこの乱痴気騒ぎに収拾をつけろ苗木」スッ

    苗木「十神クン……!なんでキミが!」

    十神「真偽はともかくお前がうろたえる様は存外に愉快だからな」ニイッ

    苗木(くっ!なんていい性格をしているんだ!)

    苗木(……それにしても石丸クンはともかく、霧切さんと舞園さんがこんなに他人の異性交遊に厳しく口出ししてくるタイプだったなんて……!一体どうすれば……)

    57 :

    個別ストーリーが気になるレベル

    58 :


    江ノ島「……というわけで!アタシ達これからデートへ行って参りまーす!」

    苗木「え?」

    霧切「……!」

    舞園「行かせませんよ」ユラッ

    江ノ島「ほーら!逃げるよ苗木!」ガシッ

    苗木「こ、ここで誤解を解かないと、大変だよ!」

    江ノ島「あれを説き伏せるコトダマがあんの?」

    舞園霧切「……」ズズズズズ……

    59 = 33 :


    苗木(……)

    不二咲の証言
    戦刃の証言
    ボイスレコーダー

    苗木「クソッ!不利なコトダマしかないっ!」ダッ

    江ノ島「バイバーイ!愛の逃避行~!」ダッ

    霧切「待ちなさい」ダッ

    舞園「逃がしません」ダッ

    ……

    桑田「……なあ」

    山田「……皆までお言いめされるな、桑田礼恩殿」

    「苗木爆発しろ」

    CASE2 閉廷

    61 :

    正直最後には希望絶望になれば何でも良い

    62 :

    全員出てくる場合気になるのは豚神の扱い

    64 :

    素晴らしい

    65 = 4 :

    とっとと書け太郎

    67 :


    江ノ島「ねえ……」

    苗木「何?江ノ島さん」

    江ノ島「なんでついてくんのかなー?ストーカー?」

    苗木「ストーカーじゃないよ。ボクらつき合ってるんでしょ?」ニコニコ

    江ノ島(うわあ……完全に根に持ってるよ前の騒ぎのこと)

    苗木「……ってのは冗談で、もちろん約束を守るためだよ」

    68 = 33 :


    江ノ島「えー……なんだっけ約束って」

    苗木「またそんなこと言って……。とにかくボクは側でキミを見張らせてもらうから」

    江ノ島「んもうしょうがないなー苗木は!そんなに盾子ちゃんが好きなら腕組んで歩こうか!」グイッ

    苗木「ちょ、ちょっと江ノ島さん!」

    江ノ島「当ててんのよ!」ギュウ

    苗木「まだ何も言ってないけど!?」

    江ノ島「苗木が何言うかくらいお見通しだから!ほれほれどうよ?世の男どもが焦がれる超高校級のギャルのおっぱいはー!」ギュウウウ

    苗木「やめてってば!……あ、あれ?」

    69 = 33 :


    江ノ島「……ん?あ、不二咲と左右田センパイじゃん。最近よく二人でいるの見るよねーデキてんのかな?」

    苗木「それは違うと思うよ……。でもほんと何してんだろうね」

    江ノ島「そんなんさあ……アイツらの才能考えりゃ大体予想つくでしょ」

    苗木「不二咲さんは【超高校級のプログラマー】で左右田クンは【超高校級のメカニック】だから……そうか!何かのマシンを共同開発してるのかもね」


    左右田「マジでアイツどこ行ったんだよ……。もう少しなのに約束の時間すっぽかしやがって」

    不二咲「うーん……彼がいないと進行できないよねやっぱり……あ!江ノ島さんに苗木君」

    70 = 33 :


    苗木「やあ。二人とも」

    江ノ島「やっほー!誰かお探しみたいだねー?」

    左右田「うっせー!オメーらには関係ねー!とっとと失せろ!」

    苗木「な、なんでいきなり怒ってるの左右田クン」

    左右田「聞いたぞ!オメーら付き合ってるんだってな!」

    江ノ島「やっぱり嫉妬かー……絶望的にちっちぇー人間だなー」

    苗木(もう広まってる……)

    71 = 33 :


    左右田「黙ってろ!いいか!?オレらはな。崇高な目的のための集いなんだよ!オメーらバカップルに付き合ってるヒマはねーんだ!」

    苗木「崇高な目的って……やっぱりすごいマシンとか作ってるの?」

    不二咲「ええと……」

    左右田「企業秘密だ!極秘ミッションなんだよ」

    江ノ島「ずいぶんとケチくさいなー」

    72 = 33 :


    苗木「秘密なら無理に訊こうとは思わないけど……誰か探してるんだったらボクも手伝おうか?」

    左右田「いらねーよ!オメーらはイチャイチャしてろ!永久にイチャイチャしてろ!オレの目の届かないところで!」

    江ノ島「もちろん左右田センパイに言われなくてもイチャイチャさせてもらうけどさー。お探しの人って……松田くんでしょ?」

    不二咲「!」

    左右田「な、なんで解んだよ?」

    江ノ島「いやーなるほどねー。そりゃ面白い企画だよねぇー。ヒトの領分を越えかねないすんばらしー大発明ってわけだ」

    73 = 33 :


    左右田「……そ、そうだ!オメー松田と付き合ってるんじゃなかったのかよ!二股かよ!?」

    江ノ島「松田くんは幼なじみだしダーリンだけどー……ほら松田くんってアタシのこと愛しまくってんじゃん?アタシを絶望させてくれないからなー。その点苗木の希望はヘドが出そうなくらいオイシイから参っちゃうよねぇ」

    左右田「オイ、苗木。オレはコイツの言ってることがさっぱりわかんねーぞ」

    苗木「さ、さあ……?ボクにもさっぱりだよ」

    左右田「つまりオメーはアバズレってことだな!」

    74 = 33 :


    江ノ島「見事に思考を放棄したねー。ま、そういうことでいいよ。複雑怪奇な女の子の感情はモテないモブ男くんには解らないだろうし」

    苗木(キミの感情の複雑怪奇さは一般的な女の子のそれとはレベルが違う気がするけどなぁ……)

    左右田「あああぁぁぁ!行くぞ不二咲!オレ達には使命がある!こんなとこで時間をムダにできねーんだ!」チクショウ……!

    不二咲(うわあ泣いてる……)
    不二咲「う、うん……またね二人とも」

    75 = 33 :


    苗木「うん、じゃあ、その、がんばってね」

    江ノ島「左右田センパイ、あの王女様絶望的に脈ナシだけどがんばってねー」ウププ

    左右田「うがああああぁぁぁ!」ダッ

    不二咲「ま、待って左右田君!」タタタ……



    江ノ島「……さて、作品のありか調べてぶっ壊そうか」

    苗木「ダメだからね」

    江ノ島「解ってるって。ちゃんと完成を待ってからぶっ壊すから大丈夫」

    苗木「ダメだからね!」

    76 = 33 :


    ○●

    希望ヶ峰校外周辺

    苗木「ねえ、江ノ島さん。どこ行く気なの?」

    江ノ島「うーん、どこ行こっか?せっかくの初デートだし、アミューズメントなお城でも行く?ほら、回るベッドのアトラクションがある」

    苗木「うん、よく解らないけどやめとこうそこは」

    江ノ島「わがままだなー。というかただの監視者ならアタシの行く場所に口出しできないはずだけど?」

    苗木「キミが滅茶苦茶やるのをほっとかないって言ったでしょ。それより付き合ってるなんて広めて……たとえほんとは付き合ってなくても松田くんに悪いよ。誤解を解く気はないの?」

    77 = 33 :


    江ノ島「だーから左右田センパイに言った通りだって。もう諦めなよ。アンタとアタシは付き合ってんの。それとも苗木はアタシと恋人なんてイヤ……?」

    苗木(うっ……!だ、ダメだ!この不安げな視線も意図的にやってるのかもしれない)

    苗木「ボクは江ノ島さんのことよく知らないし……だからこそこういうことしてるんじゃないか」

    江ノ島「品定めさせろってワケね」

    苗木「そ、そんな偉そうな立場にいるつもりはないけど」

    江ノ島「じゃ、とりあえずはこのままでいっか。どっちにしろさ、付き合ってるってことにしとけばアタシの監視もしやすいじゃん?」

    78 = 33 :


    苗木「そりゃそうかもしれないけど……」

    江ノ島「ハイ決まり!いぇーい!ちゃーんと見張ってないと見失っちゃうぞ!」ダッ

    苗木「え!?ちょっと江ノ島さん急に逃げないでよ!ああもう!」ダッ

    江ノ島「ほらほら捕まえてみろー!」タタタタタ

    苗木「江ノ島さん……!あんな靴なのに速い……!」タタタタタ

    79 = 33 :


    江ノ島「……おろ?」ピタッ

    苗木「あだっ!」ドン ドサッ

    江ノ島「ありゃ、大丈夫?」ウププ

    苗木「……急に止まんないでよ……どうしたの」
    苗木(江ノ島さんぶつかっても直立不動で微動だにしなかったな……ボクって一体……)ズーン

    江ノ島「あーいや、またしても知り合い。ほらあそこの公園」

    苗木「あ、あれは……!」

    80 = 33 :


    大神「……どうした。もう終わりか?」ゴオオオオ

    日向「ま……まだだ……!まだ俺はやれるぞ!」ボロッ

    大神「よくぞ言った。やはりお主には見込みがある」

    日向「うおおおおお!!」バッ

    大神「ふんッ!」ドゴッ

    日向「ぐおぅ!」ドサッ


    江ノ島「あっ、逝った」

    81 = 33 :


    苗木「ま、まずいよ!目がぐるんってなってたよ!……大神さん!!」

    大神「む、苗木と江ノ島か」

    苗木「こんなとこで何を……いやそれより日向クンが!」

    大神「日向のことなら心配いらぬ。こやつは見た目より頑丈だ。そのうち目覚める」

    苗木「大丈夫なように見えない一撃だったけど……。なんでこんな決闘みたいな真似をしてたの?」

    大神「決闘……?我は日向に頼まれ稽古をつけていただけだが」

    江ノ島「虐殺じゃなくて?」

    82 = 33 :


    大神「そろそろ起こさねば……」スッ

    苗木「あれ、大神さんどこへ……?」


    大神「……」

    苗木(バケツ持ってきた!まさか……!)
    苗木「お、大神さん!?」

    大神「日向、そろそろ目を醒ませ」

    バシャッ

    日向「ん……」

    江ノ島「ひゃー、ボクシングジムかっての」

    83 = 33 :


    苗木「日向クン!」

    日向「……苗木?そっちは……?」

    江ノ島「超高校級のギャル江ノ島盾子ちゃんでーす!」

    日向「ええと、俺は……」

    江ノ島「あ、いいよ知ってるから。日向創でしょ?予備学科暴動事件の時に同じ予備学科より本科と仲良くしてたから殺されかけたところを苗木に助けられた」

    日向「なんでそこまで知って……痛っ!」

    84 = 33 :


    苗木「大丈夫!?……何でこんな無茶な稽古を……」

    日向「そうだ!大神待たせて悪い……続きを……!」ヨロ

    苗木「無理だよ!大神さんも止めてよ!」

    大神「む、しかし……」

    日向「大神に俺が頼んだんだ。気を失ったら水ぶっかけてでも起こして再開してくれってな」

    85 = 33 :


    江ノ島「うへえ……意外と熱血キャラ?」

    日向「俺は時間を無駄にするわけにはいかないんだ……!」

    苗木「ど、どうして……」

    日向「明日は……」

    苗木「……明日?」

    日向「明日は、西園寺の日本舞踊の稽古だ」

    苗木「え?」

    86 = 33 :

    日向「明後日は腐川の文学指導……草稿千枚の課題が終わってない!」

    苗木「ええと……」

    日向「その後にも予定が詰まってる!次大神と予定が合うのは十日は先だ!一回をダラダラやるわけにはいかないんだよ!」

    江ノ島「なるほどなるほど。凡夫なりに涙ぐましい努力してるわけだ」

    江ノ島「でもそんなん無駄だよ。無駄な努力だよ。才能ってのは生まれ持つもんじゃん。いくらがんばってもアンタが超高校級の才能を得られるわけじゃないんだからさ」

    日向「そうかもしれない。でもどうでもいいんだよそんなことは」

    87 = 33 :


    江ノ島「は?」

    日向「俺はただ多くの超高校級の才能から学びたいものがあるだけで超高校級の才能が欲しいわけじゃない」

    江ノ島「そうやって半端なスキルを寄せ集めて希望になろうっての?」

    日向「俺は未来に向かって全力で進むだけだ!希望とか絶望とかは関係ない!」

    江ノ島「希望でも絶望でもない……何よそれ……何なのよおおぉぉぉぉ!!」



    苗木「……あの、もういいかな?江ノ島さん」

    江ノ島「うん、なんかスッキリした」

    88 = 33 :


    苗木「日向クンの志は解ったけどさ。あんまり無茶苦茶に稽古を受けるのはダメだよ。教えてくれる人にも失礼じゃないかな」

    日向「うっ……確かに。悪い大神。武道や他の皆の稽古を軽んじてるわけじゃないんだ」

    大神「解っている。日向の稽古に対する真摯さは我に伝わっている。だが苗木の言う通り無理は禁物だな。お主はただの弟子ではなく友人なのだから」

    日向「……ああ!」

    江ノ島「ねーもう行こ飽きた」クイクイ

    苗木「……まあ、稽古のジャマになりそうだしね。……じゃあがんばってね!」

    大神「……さらばだ」

    日向「じゃあな!今度お前たちも色々教えてくれよ!」

    89 = 33 :


    ○●

    江ノ島「教えるったって何を教えりゃいいのかねー?ギャルメイク?」

    苗木「江ノ島さんはともかく、ボクには教えられることなんてないよね……」

    江ノ島「なーにしょんぼりしてんの!苗木は絶望経験豊富なんだから色々語ることはあるじゃん!」

    苗木「誰のせいで経験豊富になったとと思ってんのさ……。少なくとも幸運については語ることなんてないよ。ツイてないしボク」

    江ノ島「それギャグで言ってんの?」

    苗木「……なんかうろうろしてるうちに暗くなってきちゃったね」

    90 = 33 :


    江ノ島「うーん……」キョロキョロ

    苗木「どうかした?」

    江ノ島「いやなーんでも」

    苗木「……帰ろっか」

    江ノ島「え?【お城に泊まる】んでしょ?」

    苗木「……それは違うよ……」

    ○●

    戦刃「……」

    戦刃「…………」

    戦刃「……見失っちゃった……」


    CASE3 閉廷

    91 :

    乙乙

    92 = 66 :


    松田と苗木で両手に花か、この江ノ島マジ勝ち組

    93 = 33 :

    次回のCASE4はむくろ姉さんがどこほっつき歩いてたのかをおまけのつもりで書いたものなんで苗ノ島じゃないです。

    96 :


    単純な絶望希望で良いんだが?
    松田とか…

    97 :

    絶望希望で松田くんって欠かせなくないか
    というか江ノ島の恋愛やんなら外せないっていうか

    98 :

    んなカプ厨的な固定概念あるなら最初から松田で書けば良いだろwwww

    99 :

    いやその発想はおかしい

    100 :

    いや分からんでもないぞ
    松田を絡めないと希望絶望に出来ないなら、普通に松田絶望で十分だしな


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