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元スレモバP「キスする場所の意味」

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1 :



初SSですのでいろいろ間違いがあると思われます。
アイドルの口調などに問題ありましたらご指摘下さい。

全体的に低クオリティでも構わないという方は暇つぶしにどうぞ。




SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1371356554

2 = 1 :




1、髪 《かみ》(思慕)
・恋しく思うこと。

2、額 《ひたい》(祝福)
・幸福を祝うこと。

3、瞼 《まぶた》(憧憬)
・憧れること。

4、耳 《みみ》(誘惑)
・心を惑わせ悪い道へ誘い込むこと。

5、鼻梁《びりょう》 (愛玩)
・大切にし可愛がること。

6、頬《ほほ》 (親愛)
・好意や親しみの感情を抱いていること。

7、唇《くちびる》 (愛情)
・心から大切に思うこと。

8、喉 《のど》(欲求)
・欲しがり求めること。

9、首筋 《くびすじ》(執着)
・強く心が惹かれること。

10、背中《せなか》 (確認)
・確かめること。

11、胸 《むね》(所有)
・自分のものとして持つこと。

12、腕 《うで》(恋慕)
・恋しく思うこと。

13、手首 《てくび》(欲望)
・欲しいと思うこと。

14、手の甲 《てのこう》(敬愛)
・尊敬と親しみの気持ちを持つこと。

15、掌 《てのひら》(懇願)
・誠意を込めて頼むこと。

16、指先 《ゆびさき》(賞賛)
・褒め称えること。

17、腹 《はら》(回帰)
・一周して元に戻ること。

18、腰《こし》 (束縛)
・自由を奪うこと。

19、腿 《もも》(支配)
・意志や命令に従う状態にあること。

20、脛《すね》 (服従)
・支配や権力に付き従うこと。

21、足の甲 《あしのこう》(隷属)
・言いなりになること。

22、爪先《つまさき》 (崇拝)
・崇め敬うこと。


3 = 1 :



ちひろ「……何ですかこれ?」

「キスする場所の意味だそうです。ネットでいろいろ調べてたら見つけたんですよ」

ちひろ「仕事中に何やってるんですか」

「その仕事の延長線上で見つけたんです。サボってないですよ?」

ちひろ「…………まあ、いいでしょう。それにしてもこれ、中々面白いですね」

「でしょう?」


4 = 1 :



ちひろ「髪と腕は意味が被ってますね」

「思慕は淡い感じで、恋慕は激しい感じだと俺は思ってます」

ちひろ「なるほど。思慕は美優さん、恋慕はまゆちゃんですね」

「何それ分かりやすい」


5 = 1 :



ちひろ「でも何でわざわざプリントアウトまで?」

「そりゃ説明するのに便利だからですよ」

ちひろ「……何かに使うんですか?」

「そんなの、」










「うちのアイドルにキスした後のフォローに決まってるじゃないですか」

ちひろ「」


6 = 1 :



「意味に合わせてキスして、慌てるアイドルにこの紙を見せる」


「アイドルは納得出来るし俺は日頃の想いを伝えられる」


「完璧ですね」

ちひろ「その論理はオカシイ」


7 = 1 :



「ちひろさんには万が一の場合に助けてもらおうかなーと思いまして」

ちひろ「毎度毎度よくこんなこと思いつきますね」

「照れるなぁ」

ちひろ「褒めてません。……分かりました。日頃の恩もありますし、出来る限りで手伝いますよ」

「流石ちひろさん! 話が分かる!」


8 = 1 :



ちひろ「暴走されたら余計面倒ですからね。で、誰からやるんですか?」

「事務所に来た順でいいと思います。そろそろ皆が帰って来る頃ですし」

ちひろ「(……無難な子に来て欲しい)」














まゆ「うふ、ただいま戻りましたあ」


ちひろ「(あ、終わった)」


9 = 1 :



急に出かける用事が出来ましたので続きは夜です。

書きためてあるので続きに関してはご心配なく。


10 :

なんという焦らしプレイ……
待ってます

11 :

佐久間まゆ(16)

13 :

待ってますよぉ……

14 :

支援するしかない

15 :

そこで止まるのかよwwwwww
支援

肩はないんだな…。

16 :

陰部(変態)

とかあると思ったけど無理か

18 :

>>16
おまおれ

19 :

キス魔の奏ちゃんは出ますか

20 :

つーか奏ちゃんSSかと思ってこのスレ開きました

21 :

俺は出ますか?

23 = 1 :



こんばんは。
帰って来ましたが投下は8時頃からです。

ここから長い導入部を挟んで、後は安価取っていきます。

低クオリティでもいいという方はどうぞご参加下さい。


24 :

待っとるで~

25 = 1 :



「おかえり、まゆ」

ちひろ「お疲れ様です、まゆちゃん」

まゆ「プロデューサーさんとちひろさんもお疲れ様ですよぉ」



ちひろ「(ヤバいヤバいヤバい!!)」

ちひろ「(ド真ん中ストレートの危険球!! 地雷どころか核弾頭!!)」

ちひろ「(ここは戦略的撤退でしょう、間違い無く!)」

ちひろ「(まずは気をひいて────)」



26 = 1 :



ちひろ「ね、ねえまゆちゃん? ちょっとお話があるの……」

まゆ「まゆにですかぁ?」

ちひろ「うん、まゆちゃんに。出来ればここじゃない方がいいんだけど……」

まゆ「それは別に構いませんけどぉ……」

ちひろ「(勝った!!)」


27 = 1 :




まゆ「プロデューサーさんにキスしてもらってからでいいですよねぇ?」

ちひろ「」



28 = 1 :



ちひろ「き、聞いてたんですか……?」

まゆ「『偶然』聞こえたんですよぉ?」

ちひろ「(……後で事務所内の掃除をしないと。早苗さん辺りなら盗聴器の隠し場所とか詳しそう)」

「なんだ、聞いてたのか。じゃあ話が早いな」

ちひろ「!?」

まゆ「……うふふ、やっと素直になってくれたんですね……」

ちひろ「(プロデューサー!? 死ぬ気ですか!?)」


29 = 1 :



まゆ「ずっと、ずぅっと待ってたんですよぉ……?」

「まゆ、目を閉じて」

ちひろ「(え、ちょ、マジですか!?)」

まゆ「プロデューサー、さん……」

「まゆ……」










まゆ「────あっ……」







ちひろ「(…………ま、)」



ちひろ「(瞼…………?)」



30 = 1 :



「……どうした、まゆ?」

まゆ「……理由を聞いてもいいですかぁ?」

「ああ、それはな」



「俺がまゆに、憧れてるからだよ」



31 = 1 :



「まゆはちゃんとした自分を持ってて、その自分に素直に生きてる」

「俺への態度とか特にそう思うし」

「何ていうかさ、真っ直ぐなんだよな」

「そういう生き方に俺は憧れるし、俺もそう在りたいって思ってる」

「だから、瞼にキスしたんだ」


32 = 1 :



「こんな理由なんだけど……」

まゆ「……うふ、やっぱりプロデューサーさんはプロデューサーさんなんですねぇ」

まゆ「今回はこれで満足しておきますよぉ」

「俺の想いは伝わったみたいだな」

ちひろ「(た、助かった……?)」

まゆ「じゃあ、まゆはそろそろ帰りますねぇ」

「おう、また明日な」

ちひろ「お、お疲れ様でしたっ」


33 = 1 :



まゆ「あ、ちひろさんはちょっとついて来て下さいねぇ」

ちひろ「(たすけて!)」


34 = 1 :





ちひろ「な、なんでしょう……」

まゆ「……プロデューサーさん、他の子にもキスするんですよねぇ」



まゆ「それ、ちゃんと見張っててもらえますかぁ?」



ちひろ「……え?」

ちひろ「阻止しろとかじゃなくて?」

まゆ「はい」

ちひろ「それは、元からそのつもりですけど……」

まゆ「じゃあ引き続きお願いしますねぇ」

ちひろ「……分かりました。でも、どうして……?」

まゆ「………………」


35 = 1 :





まゆ「憧れ、って言われちゃいましたからねぇ」

まゆ「他の子にいじわるするなんて、みっともなくて出来ませんよぉ」




36 = 1 :



「何を話して来たんですか?」

ちひろ「……個人的なことですよ」

「そうですか」


ちひろ「(……私、まゆちゃんのこと勘違いしていたのかもしれません)」

ちひろ「(普段の振る舞いで決めつけるなんて、人として駄目ですよね)」

ちひろ「(プロデューサーさんだって思いのほか真面目でしたし)」

ちひろ「(これにだって、もしかしたら……ちゃんとした意味があるのかも……)」














「せんせぇー! ただいまー!」


「よっしゃあっ!!!! 薫、ちょっとこっち来て!」

ちひろ「私のさっきの思いを返せっ!!」


37 = 1 :



「何ですかちひろさん? スーツが伸びてしまうので放しして下さい」

ちひろ「プロデューサーさん、あなたが行くのは薫ちゃんのところではなくて豚箱です」

「ちひろさんもただいまー!」

ちひろ「おかえり、薫ちゃん。ちょっと待ってて今終わらせるから」

「う、腕が折れるっ……」


38 = 1 :





「せんせぇ……だいじょぶ?」

「平気平気。薫がナデナデしてくれたおかげで痛みが吹っ飛んだからな」

ちひろ「(椅子に座ったプロデューサーさんの頭をひたすらナデナデする薫ちゃん……)」

ちひろ「(携帯、用意しときましょうか)」


39 = 1 :



「薫は凄いなあ。もう治っちゃったよ」

「えへへ、せんせぇがうれしいとかおるもうれしいよ!」

「何かお礼がしたいなぁ…………そうだ!」

「えっ、なになに?」

「俺も薫のことナデナデするよ」

「そ、それははずかしいよ……」

「薫はまだ9歳なんだからもっと甘えていいんだぞ?」

「じゃあちょっとだけ……」

「素直でよろしい。………じゃあ、」










「俺の膝、座って」



ちひろ「(警察沙汰はマズいですね……。早苗さんにかける準備、っと)」


40 = 1 :



「こ、これ、やっぱりはずかしいよっ」

「じゃ、撫でるぞー」

「んっ……」

「痛くないか?」

「んっ、もうちょっと強くてもいいよ……」

「ワシャワシャー」

ちひろ「(意外と普通……。父と娘みたいですね)」


41 = 1 :



「じゃあ最後に……」

「わっ!?」

「苦しいか?」

「……ううん。せんせぇはあったかいね……」



ちひろ「(最後はそのまま後ろから抱きしめて終わり? いやまさか今のは……)」


42 = 1 :




「せんせぇ、今日はありがとね! はずかしかったけど、うれしかったよ!」

「せんせぇもちひろさんも、おつかれさまでー!!!!」



43 = 1 :



「いやあ、薫は可愛かったですね」

ちひろ「……プロデューサーさん」

ちひろ「さっき、キスしてましたよね?」

「しましたけど……」

ちひろ「なんで、」















ちひろ「なんで髪にしたんですか?」

「…………」


44 = 1 :



ちひろ「(キスをしたのは抱きしめた時)」

ちひろ「(髪で済んだのはホッとしたけど、問題はその意味)」

ちひろ「(髪は『思慕』)」

ちひろ「(理由によっては私も看過できません)」


45 = 1 :



「そんなの、好きだからですよ」

「でも、勘違いしないで下さい」

「俺の好きは、いわゆるライクで」

「娘を見守る父親が持つそれと同じです」

ちひろ「……そうですか」


46 = 1 :



「追求しないんですか?」

ちひろ「どれだけ一緒にやってると思ってるんですか。プロデューサーさんが言いたいことくらい分かります」


ちひろ「(薫ちゃんはまだ幼い)」

ちひろ「(髪以外だと気付かれることは避けられませんし、気付かれれば混乱することは必至)」

ちひろ「(どうしてもキスという形にしたいなら、やはり髪が最善手になるでしょう)」

ちひろ「(いや、そもそもキスしなければいいんですけどね)」

ちひろ「(プロデューサーさんらしいというかなんというか……)」


47 = 1 :



ちひろ「そういえばキスの紙見せませんでしたね」

「アレ見せても分からないでしょうしね。年少組には俺が気持ち表すだけでいいかなって考えてました」

ちひろ「キスで日頃の想いを伝えるんじゃなかったんですか?」

「伝わる年齢になったら伝えますよ。今回みたいに誤魔化さず」

ちひろ「そうですか」


ちひろ「(……結局のところ、キスしたいだけなのでは?)」


48 = 1 :



ちひろ「でもその論理だと年少組に来て欲しいですね」

「それはまた何で?」

ちひろ「フォローの必要が無さそうですから」

「そーいうのをフラグというんですよ?」

ちひろ「ゲームのやりすぎです。次に来るアイドルが誰かなんて、その時まで分かりませんよ」

「これ絶対年長組来るよ」

ちひろ「はいはい、そうかもしれませんね」















美優「あ、お疲れ様です……」


「ほらな」

ちひろ「よりにもよって……!」


49 = 19 :

なんだただのキス魔Pか

50 = 1 :



「まぁ今回は俺に任せて下さい」

ちひろ「……了解です」



「美優さん、お疲れ様です」

美優「お疲れ様です、プロデューサーさん……。ところでその紙は……?」

「ちょっと美優さんに見てもらいたいんですけど……」

美優「……これ、何ですか?」

「キスする場所の意味だそうで」


ちひろ「(な、なんですとー!?)」



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