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元スレモバP「アイドル達の親愛度が(マイナス方向に)MAXになった」
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ガチャッ
杏「おはよーございまーす」ダラー
P「うおお! 杏! ついに自分から事務所に来るまでになったか!」
杏「寄るな変態」
P「!?」
杏「プロデューサーに無理矢理連れてこられるのが嫌だから自分で来たの」
杏「私が自分から動くってのは相当だよ?」
杏「それがどういう事かわかる? わかったらもう杏の事は放っといて」
P「やだ……辛辣」
杏「じゃあね……仮眠室で寝てくる」フラフラ
ちひろ「杏ちゃん、自分から事務所に来るなんて……」
P「あの態度……まあいいでしょう、迎えに行く手間が省けますからね」
ガチャッ
夏美「おはようございます」
P「おっ、夏美さんおはよう!」
夏美「……おはようPさん」
P「いやあ、今日もお綺麗ですね!」
夏美「そう……ありがとう」
P「何か冷たいですね? 俺のベロシティベクトルは常に夏美さんの方を向いてるんだけどなあ」
P「いやむしろファイナルアプローチに入ってギアダウンしてるレベルなんだけどなあ?」
夏美「……」イラッ
P「あとは管制塔から許可が下りればすぐにでも着陸しちゃうゾ!?」
夏美「Pさん……私の事バカにしてるでしょ」
P「滅相もない!……実は俺、最近愛情という名のフューエルがビンゴなんですよ」
P「夏美さんと触れ合うことでそれが補給できるかなーと」
夏美「そのまま燃料切れで墜落しちゃえばいいのに」
P「早いとこ夏美さんが着陸許可をくれないと墜落しちゃいますね!」
夏美「レッスンに行ってきます」
ガチャ バタン
P「……うむ」
ちひろ「(……何やってんだか)」
ガチャッ
いつき「おはようございまーす……」
ちひろ「おはようございます、あら、いつきさん元気が無いですね?」
いつき「……最近のレッスン、表現力とかボーカルのばかりで……運動出来てないんですよ」
いつき「身体動かしたいのにー、欲求不満なんですー」
P「そういう事であれば! 俺と一緒に夜の特別レッスンとかどうだ?」
いつき「うわぁ……」ドンビキ
P「ベッドの上での組体操とかプロレスとか、結構な運動になるぞ!」
P「いろんな欲求不満も解消されること請け合い!」
ちひろ「Pさん、いつきさんならもうレッスンにいっちゃいましたよ?」
P「行動速いな!」
ちひろ「というか、よくそこまで生理的嫌悪感を催す言葉が次から出てきますね……逆に関心します」
P「そんなに褒めないでください」テレッ
ちひろ「」イラッ
P「なあゆかり?」
ゆかり「はい……? 何か?」
P「ゆかりのフルートの腕前は見事なものだと思うんだけどな」
P「たまには、違う笛も吹いてみたらどうかな?」
ゆかり「(また何か訳の分からないことを言いだした……)」ハァ.......
ゆかり「別の笛というと、なんでしょうか?」
P「ずばり尺八だ」
ゆかり「尺八? 私尺八なんて持っていませんけれど……」
P「そうだろうな、こんなこともあろうかと用意しておいた」カチャカチャ
P「とりあえず俺のこれを使って練習してみようか」ジイイィッ
バチィン!
ゆかり「レッスンに行ってきますね」
ガチャ バタン
ちひろ「うわぁ……頬にみごとなもみじ」
P「ちょっとしたジョークじゃないか」ヒリヒリ
ちひろ「ゆかりちゃんの寛容さに感謝した方が良いですよ、今のは訴えられるレベルでしたから」
P「さすがにやりすぎだったかなあ、現物は出してないけど」
ちひろ「出してたら完全にアウトです、ていうか私が警察呼びます」
ガチャッ
蘭子「煩わしい太陽ね(おはようございます)」
P「漆黒の姫君の来臨、それは世界の終焉の始まりを告げる(おっ、蘭子おはよう! 今日も一日頑張ろうな)」
蘭子「邪気が……これは運命より課せられし試練……あるいは業ね(うわ……朝っぱらからプロデューサーに捕まるなんて、ついてないよ)」
P「異な事を言う、我が居城に足を踏み入れたるは其の方なり(そりゃ事務所に俺が居るのは当然だろう)」
P「我が悪虐なる牙を畏れぬか?フヒヒ(あんまり酷い事言うと、イタズラしちゃうぞ?フヒヒ)」
蘭子「分を弁えぬ愚物には、"調停者"の裁きが待っていよう(やっ、やめて下さい! 早苗さんに言いつけますよ!)」
P「其の言霊は、神を斬獲せし咎人の剣の如し……(ちょ、それはマズイ!)」
早苗「あたしを呼ぶのは誰かなー?」ガチャッ
P「何ィ!?」
蘭子「裁きの時よ!(早苗さんあとお願いします!レッスン行ってきまーす!)」スタコラ
早苗「いってらっしゃーい……さて」
早苗「P君、またおイタしたのかしら?」
P「誤解ですよ! 何もしてません!」
早苗「でも、さっきの蘭子ちゃんひどく怯えてたじゃない?」
早苗「P君がいくら何もしてないって言い張ってもねぇ……前科者だからね」
早苗「これは身体に直接聞くしかないかな?」ニコッ
P「前科って何ですか、ちょっ!……っ!」
早苗「素直に吐いたらどう? お姉さんもあんまり痛めつけるような事はしたくないんだけど!」ギリギリ
P「(り、理不尽だ! だがしかし、この腕に当たる柔らかい感触は災い転じて何とやらだ……っ!)」
P「や、柔らかい……ですっ!」
早苗「えっ、柔らかい……って……!?」ギリギリ
P「(しまったつい心の声が!)」
早苗「っ!///」ゴキッ
P「」
早苗「P君って本ッ当にどうしようもない変態ね! もう救えないわ!」スタスタ
P「ーーーー!!!(ちょっ、放置していく気か!)」ゴロゴロゴロ
ちひろ「……Pさん? のたうち回って、どうしたんですか?」オソルオソル
P「ち、ちひろさん……いやあ、ちょっと早苗さんにシメられてました」ハハハ
ちひろ「脂汗がすごいですけど、大丈夫ですか?」
P「これくらいで音を上げてちゃあね……あ、ちひろさん、肩入れてもらってもいいですか?」プラプラ
ちひろ「え……ちょっと、無理です!」ドンビキ
P「そんなこと言わずに、お願いしますよー」プラプラ
ちひろ「こわいこわい! こっちに来ないで下さい!」
P「しょうがないな……せえぇのっ!」ガッ
P「よし、元通り……さて、今日も元気に仕事を始めますか!」
ちひろ「(……頑丈だなあ)」
P「クラリス……おぉクラリス!」
クラリス「……?」ジトー
ちひろ「(クラリスさん、無表情だけど、露骨に嫌がってる……)」
P「俺は今まで無神論者だったんだけどな、君に出会って考えが変わったんだ」
クラリス「……」
P「かように美しい女性がこの世に存在するという事実……」
P「これはまさしく神のなせる業だ!ってね!」ドヤァ
クラリス「私も、P様に出会って認識を改めることがありました」
クラリス「今までは神は全知全能の存在だと信じておりましたが」
クラリス「貴方に出会い共に過ごしたことで、神も失敗をするのだという事を知りましたわ」ニコッ
P「っ!?」
P「そ、そうだなあ、神は自らの似姿として人間を作ったというからなあ」
P「その人間がこうして失敗ばかりという事は、神様も案外そうなのかもな……」ハハハ
クラリス「……それでは私は失礼して、レッスンに行ってまいります」
ガチャ バタン
P「……」
ちひろ「Pさん? 大丈夫ですか? なんか燃え尽きたような感じになってますよ?」
P「……」
ちひろ「(あ……これはガチ凹みだわ)」
P「いやあ、よもやクラリスがあんな毒を吐くとは思いませんでしたよ……」ズーン
ちひろ「落ち込むくらいなら最初っから嫌がられるような事しなければよかったじゃないですか」
ちひろ「そもそも、どうしてアイドルにセクハラするんですか?」
P「実は俺……女性が苦手なんですよ」
ちひろ「はいィ!?」
P「いえ、あの、女性恐怖症とかそういうのではないんですけど」
P「なんというか……どう接していいか分からなくて」
ちひろ「……」
P「最後に女の子と触れあったのは幼稚園のお遊戯の時だったかな……なんて」ハハハ
P「ちなみに言っておきますけど、人並みに女性に興味は持っていますよ? 同性愛者ではありませんからね!」
ちひろ「別に何も言ってないですよ……」
ちひろ「でも、そんな人がなんだってアイドルのプロデューサーやってるんですか」
P「父に『大学を卒業するまでにやりたいことが見つからなければ自分の跡を継げ』と言われまして……」
ちひろ「……という事は、プロデューサーがやりたかったということですか?」
P「逆です、やりたくなかったんですけど、結局他の道も見つからなかったので仕方なしに」
ちひろ「えっ……お父様の跡を継いでプロデューサーに? ってことは……」
P「あ、話してませんでしたっけ? うちの社長は俺の父親です」
ちひろ「ええぇ!? 知りませんでしたよ!」
P「ちひろさん……目が$マークになってます、怖いです」
ちひろ「……これは失礼をば」ゴシゴシ
P「話が逸れちゃいましたね」
P「で、社長からプロデュース業を教え込まれた時に、アイドルとの絆を強める事が大事だと言われましたんですよ」
P「けど、絆って言ったって、今まで女性は名字呼びにさん付けで敬語が基本だったので……」
P「そんなんじゃ、仲良くなんてなれないじゃないですか」
ちひろ「そうですね……確かに、事務的に接するだけでは、冷たい感じがしますね」
P「アイドルのモチベーション維持も、プロデューサーの仕事ですから」
P「それで、まあ……いろいろ考えた結果ですね」
>>17
ちひろさんはおんなじゃない.....
ちひろさんはおんなじゃない.....
P「ギャルゲ等における、いわゆる悪友ポジってヤツを参考にしまして」
P「『いつもちょっかい出してきて鬱陶しいけど、いざという時には頼りになる三枚目』を演じようと……」
ちひろ「(なんじゃそりゃ)」
ちひろ「どうせ参考にするなら、主人公にしたらいいじゃないですか……」
P「主人公だと、特に何もしなくてもモテモテなので参考にならないんですよ」
ちひろ「なるほど……」
ちひろ「ただ、普段からちょっかい出してるのは分かりますけど、いざという時頼りになってるんですか?」
ちひろ「アイドル達の反応を見てると、ただの嫌われ者という感じですよ……」
P「……少なくとも、仕事で大きなミスをしたことは無いと自負しています」
ちひろ「それでもねえ……本気で嫌われていたら本末転倒ですよ」
P「ただ淡々と機械的に、仕事持ってきてーレッスン見てーってやるよりは、お互い距離が縮まると思ったんですけど」
ちひろ「うーん……」
P「あ、でも、俺が嫌われ者になることでアイドル同士の不和が減るっていうのはありますよね」
P「共通の敵、みたいな感じで……そう考えるとちょっかい出すのもそれほど間違ってはいないのかもなあ」
ちひろ「はぁ……(なんというか、タフだなあ)」
ちひろ「というか、私とは普通に話せてるじゃないですか?」
P「ちひろさんは……その……気を悪くしないでほしいんですけど」
P「女性というよりは、仕事仲間としての側面が強いので、話しやすいんですよね」
ちひろ「さいですか……(女として見られてないって、それはそれで面白くないなあ)」
ちひろ「Pさんがセクハラをする理由は分かりましたけど、やっぱりそれやめた方がいいですよ」
ちひろ「セクハラさえ無せば、アイドルに対しては割と理想的な対応をしてると思います」
P「理想的……ですか?」
ちひろ「ええ」
P「まあ、最近ちょっとアイドル達の反応が堪えてきてたところなので」
P「ちひろさんの言うように、もうセクハラはやめます……そもそもしたくてしてたわけでもないですからね」
ちひろ「それがよろしいかと……」
P「ただ、これからどうやってみんなと接していけばいいんだろうか……」
ちひろ「私の見立てでは、アイドル達からのPさんに対する親愛度はマイナス方向に振り切れてますね」
P「やっぱりそう思います……?」
P「おちゃらけた対応を控える分、ガチで冷たくされたらダメージは倍増しそうですよ……」
ちひろ「身から出た錆ってヤツですねー」ヤレヤレ
ちひろ「逆に、どん底まで好感度が下がっていれば、あとは上がる一方ですからね! 頑張ってください!」
P「これも自分で撒いた種か……あ、性的な意味じゃないですよ!?」
ちひろ「(これはセクハラ体質が染み付いちゃってるわ……)」
とりあえず導入部終わりです
ここからPがアイドル達の親愛度を高めるべく奮闘するハートフル()ストーリーになる予定
見てくれた人ありがとうございます
ここからPがアイドル達の親愛度を高めるべく奮闘するハートフル()ストーリーになる予定
見てくれた人ありがとうございます
ちっひーは鬼や悪魔ですら『自分達はここまで非道ではない』と断言する程の……wwせdrftgyふじこ……
ちひろさんは普通の女性とはひと味違いますもんね
ちひろさんは普通の女性とはひと味違いますもんね
>>31
つまりマイナスに振り切れてなく相談に乗ってくれたちひろさんは女神と
つまりマイナスに振り切れてなく相談に乗ってくれたちひろさんは女神と
──ある日の事務所──
未央「いやー、やっぱりみむりんの作ったお菓子は美味しいねー」ムシャムシャ
かな子「ふふっ、ありがとう!」
卯月「私もママと一緒にお料理することはありますけど、かな子ちゃんみたいに上手には出来ないです」モグモグ
かな子「それなら、今度一緒にお菓子作ってみましょうか?」
かな子「練習すれば、これくらいならすぐ出来るようになるから」
卯月「わあ! みんなでお菓子作りなんて楽しそうですね!」
未央「ふむ、この厳しいアイドル業界を生き延びるのに、お菓子作りのスキルは役に立つかもしれない」キリッ
卯月かな子「未央ちゃん何それー」アハハ
キャッキャウフフ
P「(うーん、相変わらずアイドル同士の仲はとても良好だな……)」カタカタ
P「(基本こちらから手を出さなければ向こうから干渉してくることは無いからな)」カタカタ
P「(何もしないで、時間が俺の悪評を解消してくれるのを待つか……)」カタカタ
かな子「……」チラッ
P「……」カタカタ
かな子「……」ソワソワ
卯月「? かな子ちゃん、落ち着きないですけど、どうしたんですか?」
かな子「えっ!? あ、その……」
かな子「やっぱり……プロデューサーさんにもお菓子差し入れしてあげた方が良いのかなって……」
未央「あの変態プロデューサーにも気遣いを忘れない……みむりんマジ天使だね!」
卯月「確かにプロデューサーさんもお仕事を頑張ってはくれてますけど……」
未央「下手に刺激するとまたセクハラされるよ? 多分」
かな子「うーん……」
未央「じゃあこういうのはどうかな」
未央「『このお菓子が欲しければ金輪際セクハラするのをやめるのだ!』っていうの」
卯月「未央ちゃん、ちょっと意地悪だよ? それ」
未央「えー? 今まで散々やられたんだからお返ししたっていいじゃん?」
かな子「じゃあ、それでいってみます、これで変な事言われなくなればいいけど……」
未央卯月「(あ、行くんだ……)」
P「うーむ」カタカタ
かな子「あの……プロデューサーさん?」ヒョコッ
P「うおわ! びっくりした!」ガタタッ
かな子「!?」ビクッ
P「おっと、これは失敬……して、この私に何用かな?」ニヤァ
かな子「っ! えっと……家でクッキー焼いてきたんですけど」
かな子「プロデューサーさんも、いりますか?」
P「!!?」
P「(手作りの……クッキーだと!? いやいやいやいや、ダメだろ)」
P「(女の子の手作りお菓子を貰うとか、それもう結婚モンだろ! ダメダメ!)」
かな子「あ、でも、条件というか……」
かな子「もうセクハラはしないって約束してくれるなら、あげます!」
P「……」
P「いいや、俺は要らないよ、俺の事は気にせずみんなで食べなさい」
かな子「えっ……」
かな子「いらないんですか?」
P「ああ」
かな子「どうして?」
P「え……えっと(担当アイドルのお手製お菓子なんか貰えないっつーの! 付かず離れずの距離感が大事なの!)」
P「(でもそれを正直に言うのもなあ、今まで変態キャラだったからなあ、急にマジメぶってもね)」
P「……それ貰ったら、セクハラ出来なくなるんだろ? それならいらないわ」
かな子「っ!?」
かな子「そうですか、わかりました……」
かな子「ただいまー……」
卯月「どうでした?」
かな子「セクハラ出来なくなるくらいならいらないって……」
未央「うわぁ……」
卯月「でも、あのプロデューサーさんなら、お菓子を貰ったうえでさらにセクハラもしてくると」
卯月「それくらいは、やりそうな気がします」
かな子「確かに……どちらかしか選ばないあたり、意外と律儀ですね」
未央「うーむ……しまむーの言う通り、ちょっと怪しいね」
かな子「私のお菓子……食べたくなかったってことかな」ショボーン
未央「そ、そんなに気にすることないって! あの変態プロデューサー相手なんだから!」
卯月「そうだ、今度一緒にお菓子作ったら、また持っていきましょう!」
卯月「三人で作ったものならプロデューサーさんもきっと受け取りますよ!」
──数日後──
卯月「プロデューサーさん」
未央「私たちがお菓子作ってきてあげたから」
かな子「食べて下さい」
P「!?」
P「え……何? どういう風の吹き回し?」
かな子「この前受け取ってもらえなかったから、リベンジですっ!」
P「(なんで構ってくるの?……俺の事鬱陶しく思ってたんじゃないの?)」
P「(しかも二人増えてるし!?)」
P「いや……だから……いらないって」
未央卯月「っ!」ムッ
卯月「どうしていらないなんて言うんですか!」
未央「仮にも人気アイドルの手作りお菓子だよ? ファン垂涎ものなんだけどなー?」
P「(だから困ってるんだっつーの! 市販のだったら貰うよ!)えっと……そう!」
P「俺今ダイエット中なんだよ! だから甘いものは控えてるの! ほっといてくれていいよ!」
未央卯月かな子「(明らかに出まかせだよねコレ……)」
かな子「……わかりました、二人とも、行こう?」
卯月「えっ……あ、かな子ちゃんまってー」
P「(……なんか三人共がっかりしてたように見えるのは気のせいだろう、多分)」
──三度挑戦──
かな子「これが最後の挑戦になるかな……」
卯月「狙うは2月の14日……バレンタインデーですね」
未央「さすがにこの日に手作りお菓子……チョコだけど、渡されたら断れないよね」
かな子「プロデューサーさんがどうして今まで受け取ってくれなかったのかは分かりませんが」
かな子「いずれにせよ、今回で決着をつけましょう!」
未央「なんかもう意地になっちゃってるよね、受け取らせるために」
卯月「変態プロデューサーさん相手でも手は抜きませんよ! 本命のつもりで頑張ります!」
卯月「えーっと……まずはチョコを細かく刻んで……」ゴリゴリ
かな子「卯月ちゃん細かくし過ぎです! 粉末になっちゃってますよ!」
未央「……湯煎? 湯煎てこうかな」ドボドボ
かな子「わー! お湯に直接漬け込んじゃダメですよ!」
卯月「後は……固めるだけかな?」
未央「固めるんなら冷凍庫だよねー」
かな子「あわわわ……」アタフタ
──数時間後──
かな子「なんとか……完成……しましたね」
未央「ご、ごめんねー? 足引っ張っちゃったみたいで!」
卯月「でも、かな子ちゃんのおかげでとっても上手にできました!」
かな子「そうですね! これなら、プロデューサーさんも受け取るはずです!」
卯月「ラッピングもまゆちゃんに教わりましたから、完璧ですね!」
未央「すごく出来がいいね! あの変態にあげるのはもったいないかなー? なんてね!」
──数日後・事務所──
卯月「プロデューサーさん、今日が何の日か分かりますか?」
P「えっ?」
P「何の日って、バレンタインデー……だよな?」
P「(最近その関係の仕事も多かったし、忘れようがない……まあ俺には縁のないイベントだけど)」
未央「どうせプロデューサーは誰からもチョコ貰えないだろうと思って、私達が用意してあげたよ」
P「はい!?」
かな子「これは受け取らないわけにはいきませんよね!」
P「(見るからに手作り……今までで一番受け取れねーだろコレ……)」
P「あー三人とも……俺にセクハラされたくない一心でお菓子作ってきてくれてるなら」
P「もうこれからはそういう、みんなが嫌がるようなことはしないからさ」
P「そんな、交換条件みたいなことして、気をつかわないでいいから……」
未央卯月かな子「……」
P「とりあえず、そのチョコは嬉しいけど、気持ちだけ受け取っておくよ、うん」
卯月「どうして……」
卯月「どうして受け取ってくれないんですか!」クワッ
P「うわっ! どうしてって……」
未央「普段は鬱陶しいくらい構ってくる癖に! なんでよ!」
P「ちょっ……落ち着きなさい!」
かな子「じゃあ……もうセクハラしていいですから、受け取ってください!」
P「何言ってんのこの子!?」
P「とにかくいらないの! 俺は仕事があるから! 話が済んだなら戻りなさい」
未央卯月かな子「……」
未央卯月かな子「……うぅ」グスッ
P「!?」
P「(えっ……えっ? なんでベソかいてんの?)」
かな子「せっかく……プロデューサーさんの為に作ったのにぃ!」ウエーン
未央「鼻を明かしてやろうとおもったのにー!」ビエーン
卯月「プロデューサーさんのばかぁ!」ウワーン
P「(どうしてこうなった……)」
ヤダー マタナカセテルワー ヒソヒソ
P「(あぁ……またよからぬ風評が広まる、今回は何もしてないのに……)」
P「とりあえず君達、こっちで話し合おうか!」
──応接室──
P「とりあえず、落ち着いたか?」
未央卯月かな子「……」
P「いやー、いきなり泣き出すからビックリしたよ」
未央卯月かな子「……」
P「……」
かな子「……どうして、頑なに拒むんですか?」
P「えっと……」
P「(もうこの際気にしてられないかな、俺のキャラとか)」
未央卯月かな子「……」
P「俺はプロデューサーで、お前達はその担当アイドルだからな」
P「あまり親しくし過ぎるのもまずいと思ったからさ……」
未央「なにそれ……いつもいつもそっちからちょっかい出してくる癖に」
P「その事については、申し訳なかったと思ってる、この通り」ガバッ
未央卯月かな子「……」
かな子「申し訳ないと思っているんだったら……行動で示してください」
P「頭を下げたじゃないか……今ので気が済まないっていうなら土下座もする」
かな子「そこまでしてくれなくていいです、代わりにこのチョコ、食べて下さい」
P「(しつこい!! なんでそんなに食べさせたがってるのかってこっちが聞きたいよ!)」
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