私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「もつものと、もたざるもの」
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どうなんでしょう? 一般的に立て直すもんなんでしょうか。
落としちゃうのももったいないと言えばもったいないですし……スレタイと違うがな、っていわれたらそれもごもっともですし。
落としちゃうのももったいないと言えばもったいないですし……スレタイと違うがな、っていわれたらそれもごもっともですし。
そりゃいいな 楽しみにしとこう。
何作か書くなら短編はこのスレでやっときゃいいんじゃね。
他にもスレ立てする予定あるならトリップつけること薦めとくわ
何作か書くなら短編はこのスレでやっときゃいいんじゃね。
他にもスレ立てする予定あるならトリップつけること薦めとくわ
いくつかのスレを同時進行とかしてる人もいるよ
安価は安価スレで、小ネタとかは別のスレでという
安価は安価スレで、小ネタとかは別のスレでという
安価スレもいいけど、>>1の文章おもしろいからふつうのSS見たいって気持ちが大きいわ
どちらにせよ期待してます
どちらにせよ期待してます
トリップつけてみました。作者気取りか自分よー! って感じで若干悶えております。
沢山のお褒めの言葉ありがとうございます。
この話が終わったら引き続きこのスレにSSを投下していこうと思います。
安価スレはあと最低1作は書き終わってから、行けそうならチャレンジしてみようと思います。
ちなみに次回作ネタ(未確定)
1.部長が部のために京太郎のことを体よく利用しているつもりがだんだん……(仮)
2.京太郎が清澄高校の奴隷として扱われているという噂が広まる話(某SSよりインスパイア)
3.京太郎がまこにやらせてください、と土下座して頼み込む話
シリアスギャグエロと一通りチャレンジしてみたいですが字面に表わすと酷いねこれ
沢山のお褒めの言葉ありがとうございます。
この話が終わったら引き続きこのスレにSSを投下していこうと思います。
安価スレはあと最低1作は書き終わってから、行けそうならチャレンジしてみようと思います。
ちなみに次回作ネタ(未確定)
1.部長が部のために京太郎のことを体よく利用しているつもりがだんだん……(仮)
2.京太郎が清澄高校の奴隷として扱われているという噂が広まる話(某SSよりインスパイア)
3.京太郎がまこにやらせてください、と土下座して頼み込む話
シリアスギャグエロと一通りチャレンジしてみたいですが字面に表わすと酷いねこれ
2の某SSってなんだろ、実は男性不信のロッカーのネタは考えたことがあったな
全部書いてくれるんでしょう?
ところで今追いついた
大学のサークルは初心者お断りなのを思い出した。京太郎の立ち位置にいたら俺なら部をやめてるわ
ああいう環境はプライド酷く傷つくぞ。年は同じ位なのに皆経験者で自分一人素人ってのは
ところで今追いついた
大学のサークルは初心者お断りなのを思い出した。京太郎の立ち位置にいたら俺なら部をやめてるわ
ああいう環境はプライド酷く傷つくぞ。年は同じ位なのに皆経験者で自分一人素人ってのは
全部みたいが、どれかひとつ絞れというのなら
3をおねがいしまあぁぁあああ
3をおねがいしまあぁぁあああ
俺は2が見たいなぁ……
他校とどんな絡みになるのかすっごい気になる
他校とどんな絡みになるのかすっごい気になる
こういう展開は現実だと割とありそうで生々しく感じるな
咲を誘った幼なじみが京太郎みたいな性格で良かった
咲を誘った幼なじみが京太郎みたいな性格で良かった
でもまこが言ってたように今の環境ってまだましなんだよな
この実力のままだとまたオカルト下級生が大量に入ってくるし、大会も最初から注目されてるから
なんだこの男子部員ってなるうえに、下級生からもなんだこの人ってなっちゃうし
この実力のままだとまたオカルト下級生が大量に入ってくるし、大会も最初から注目されてるから
なんだこの男子部員ってなるうえに、下級生からもなんだこの人ってなっちゃうし
苦い青春の思い出って感じ
誰が悪いって訳でもないけど、少しのすれ違いから別れに。。。
まぁよく有るよね
誰が悪いって訳でもないけど、少しのすれ違いから別れに。。。
まぁよく有るよね
2でお願いします
京太郎SSで実力差に打ちひしがれて…って結構あるけど大抵オカルトが主題なんだよね
かじゅとか絹みたいに麻雀歴が短い&オカルトなしなのに全国レベルって結構凄いと思うんだけど…
両者とも京太郎と接点ないから取り上げられなくても仕方ないけどさ
京太郎SSで実力差に打ちひしがれて…って結構あるけど大抵オカルトが主題なんだよね
かじゅとか絹みたいに麻雀歴が短い&オカルトなしなのに全国レベルって結構凄いと思うんだけど…
両者とも京太郎と接点ないから取り上げられなくても仕方ないけどさ
潜在能力は高いはずなんだけどなあ・・・
環境に恵まれなかったとしか言いようがない
環境に恵まれなかったとしか言いようがない
追いついた
非常に面白く、良く纏められてて大変良いです。
話の続きと次回作楽しみにしてます
非常に面白く、良く纏められてて大変良いです。
話の続きと次回作楽しみにしてます
追いつきました、乙です
須賀くん、福本さんの天におけるひろゆきポジションですね、ホント
ひろのように赤木しげるのような良き先導者がいてくれれば、その後のHEROのひろゆきのような立派な雀士になれるかもしれませんが……はてさて
アンケートは2でお願いします
須賀くん、福本さんの天におけるひろゆきポジションですね、ホント
ひろのように赤木しげるのような良き先導者がいてくれれば、その後のHEROのひろゆきのような立派な雀士になれるかもしれませんが……はてさて
アンケートは2でお願いします
お客様とカレーを食べに行ったらこんな時間に……。
24時を過ぎてしまう可能性が高いですが、本日も投下していきたいと思います。
そしてなんかめっちゃレスがついていることに驚き真面目にケツを差し出す準備をするべきか悩みました。
学生時代、「お前の尻プリッってしているな」って言われたことあるんすよ(意味深)
あ、それと2の某SSとは名作の咲と京太郎が付き合ってるうわさが流れるあれですね。
あれを読んで思いついたネタ故
24時を過ぎてしまう可能性が高いですが、本日も投下していきたいと思います。
そしてなんかめっちゃレスがついていることに驚き真面目にケツを差し出す準備をするべきか悩みました。
学生時代、「お前の尻プリッってしているな」って言われたことあるんすよ(意味深)
あ、それと2の某SSとは名作の咲と京太郎が付き合ってるうわさが流れるあれですね。
あれを読んで思いついたネタ故
面白い
続きに期待
だが次うんぬんは完結してから盛り上がろうよ…なんかシリアス読んでて途中で話しのコシを折られた気分なのだが
続きに期待
だが次うんぬんは完結してから盛り上がろうよ…なんかシリアス読んでて途中で話しのコシを折られた気分なのだが
予定のところまで書ききれず……。
一旦できている分でキリのいいところまで投下します。
しかし、次回作の話軽い気持ちで出したのですが、ここまで反響があるとは本当に驚きました。
次回作をどうするかはこの作品が終わった後で改めて安価なりアンケートなりで決めたいと思いますのでお待ちください。
一旦できている分でキリのいいところまで投下します。
しかし、次回作の話軽い気持ちで出したのですが、ここまで反響があるとは本当に驚きました。
次回作をどうするかはこの作品が終わった後で改めて安価なりアンケートなりで決めたいと思いますのでお待ちください。
「この1か月精力的に活動してるって話は聞いてたけど、そんなことになってたのね」
あの後、とてもではないが朝連などできる状態でないと判断したまこは3人娘に朝連の中止を告げた。
しばらく泣きじゃくっていた咲は和や優希に慰められながらようやく落ち着きを取り戻し、2人とともに部室を出て行った。
咲の泣き声が聞こえなくなり、静かになった部室でまこは久にこれまでの経緯を話し、現在に至る。
「すまん、本当に。引き継いでたった1か月だというのに、こんなことになってしまった」
まこは顔を伏せ、罰を受ける子供のように頭を垂れた。
それを見てあわてて久は言葉をかける。
「ちょっと、やめて。別に誰が悪いなんて責めるつもりはないわ」
「しかし……あんたのときは、こんなことにはならなかったじゃろ?」
そうまこが言うと久は若干ばつが悪そうにため息をついて、苦笑した。
「それは私が部長の立場でいたときに、誰もが頭を悩ませる初心者の育成って言うことに対して先送りにしてたからよ」
後悔の念を感じさせるように、久は言葉を続ける。
「きっと、私がまこの立場でも同じ失敗をしていたと思う。私だって、須賀君には強くなってほしいしね」
(放置気味の方針をとってしまった私が言うのもなんだけどね、まったく)
この事については久の心の中に若干のしこりとして残っていた。
最後の夏ということでなんとしても勝利を、とわき目も振らず突き進んでいったが、そのせいで京太郎を蔑ろにしてしまった。
(今考えると、本当にひどい話だわ。よく着いてきてくれたわね、彼)
小さくため息をつく久。
しばらく沈黙が続くが、とても頼りげのない声でまこが口を開いた。
「……正直、もうわしはどうしたらいいか。1週間考えてくれとはいったが、このままじゃ間違いなく辞めてしまうじゃろう」
嫌われてしまってだろうしな、と言葉を付け足して椅子にもたれかかった。
まこは部長という立場でなければ泣き出したい気持ちだった。
あの後、とてもではないが朝連などできる状態でないと判断したまこは3人娘に朝連の中止を告げた。
しばらく泣きじゃくっていた咲は和や優希に慰められながらようやく落ち着きを取り戻し、2人とともに部室を出て行った。
咲の泣き声が聞こえなくなり、静かになった部室でまこは久にこれまでの経緯を話し、現在に至る。
「すまん、本当に。引き継いでたった1か月だというのに、こんなことになってしまった」
まこは顔を伏せ、罰を受ける子供のように頭を垂れた。
それを見てあわてて久は言葉をかける。
「ちょっと、やめて。別に誰が悪いなんて責めるつもりはないわ」
「しかし……あんたのときは、こんなことにはならなかったじゃろ?」
そうまこが言うと久は若干ばつが悪そうにため息をついて、苦笑した。
「それは私が部長の立場でいたときに、誰もが頭を悩ませる初心者の育成って言うことに対して先送りにしてたからよ」
後悔の念を感じさせるように、久は言葉を続ける。
「きっと、私がまこの立場でも同じ失敗をしていたと思う。私だって、須賀君には強くなってほしいしね」
(放置気味の方針をとってしまった私が言うのもなんだけどね、まったく)
この事については久の心の中に若干のしこりとして残っていた。
最後の夏ということでなんとしても勝利を、とわき目も振らず突き進んでいったが、そのせいで京太郎を蔑ろにしてしまった。
(今考えると、本当にひどい話だわ。よく着いてきてくれたわね、彼)
小さくため息をつく久。
しばらく沈黙が続くが、とても頼りげのない声でまこが口を開いた。
「……正直、もうわしはどうしたらいいか。1週間考えてくれとはいったが、このままじゃ間違いなく辞めてしまうじゃろう」
嫌われてしまってだろうしな、と言葉を付け足して椅子にもたれかかった。
まこは部長という立場でなければ泣き出したい気持ちだった。
(これは、重症ね。皆)
このままでは京太郎の退部とともに皆バラバラになってしまうだろう。
久はなんとなくそんな予感がした。
とは言え、それ以上に久には何かの確信があった。
(でも、取り戻せないわけじゃない。きっと)
(きっかけはちょっとのすれ違いのはず。だから……)
久は佇まいを直してまこに向き直った。
「わかったわ。この件、ちょっと私に任せてみない?」
「えっ?」
「かわいい後輩たちが悩んでいるんだから、一肌脱ぎましょう。ね?」
「しかし、これはわしらが……」
「まこたちだけの責任じゃないわ」
わしらが悪い、そういいかけたまこの言葉をさえぎる久。
「彼の教育を丸投げしてしまったのは私だし、この状況の種を作ってしまったのは私の責任よ」
それは半分懺悔であったのだろう。辛そうに、とても辛そうに久は言葉を続けた。
「だから、お願い。私に任せてもらえないかしら?」
まこはそれを受けてしばらく黙るも、小さく頷いた。
「……すまんな」
「いいのよ。ただ、彼を絶対に連れ戻せるかどうかわからないけど」
そういって立ち上がり、大きく伸びをした。
「一度、話はしてみたいからね。彼がどう考えているか。須賀君の口から聞いてみたい」
このままでは京太郎の退部とともに皆バラバラになってしまうだろう。
久はなんとなくそんな予感がした。
とは言え、それ以上に久には何かの確信があった。
(でも、取り戻せないわけじゃない。きっと)
(きっかけはちょっとのすれ違いのはず。だから……)
久は佇まいを直してまこに向き直った。
「わかったわ。この件、ちょっと私に任せてみない?」
「えっ?」
「かわいい後輩たちが悩んでいるんだから、一肌脱ぎましょう。ね?」
「しかし、これはわしらが……」
「まこたちだけの責任じゃないわ」
わしらが悪い、そういいかけたまこの言葉をさえぎる久。
「彼の教育を丸投げしてしまったのは私だし、この状況の種を作ってしまったのは私の責任よ」
それは半分懺悔であったのだろう。辛そうに、とても辛そうに久は言葉を続けた。
「だから、お願い。私に任せてもらえないかしら?」
まこはそれを受けてしばらく黙るも、小さく頷いた。
「……すまんな」
「いいのよ。ただ、彼を絶対に連れ戻せるかどうかわからないけど」
そういって立ち上がり、大きく伸びをした。
「一度、話はしてみたいからね。彼がどう考えているか。須賀君の口から聞いてみたい」
「京太郎ー! 部活行かなくていいのー?」
「……今日は休みー」
土曜日。いつもだったらとっくの昔に部活のために学校に向かっている時間帯であったが、
京太郎は自室でゴロゴロとしていた。
階下から聞こえる母親の問いかけにも気だるげに返事をする。
咲とのあの一件から丸1日が経った。
あの後、クラスでも咲と目を合わせることができずそそくさと帰宅した。
メールや電話で謝ろうと思って何度も携帯を手にとったが、結局何もできずにいた。
「そう、ならいいけど。この前言っておいたけど、お父さんとお母さん、出かけてくるからね」
「あーい……」
「夜には戻るからね。昼は適当に済ませなさいねー!」
「あー……」
「もう、部活が休みならちゃんと勉強しなさいよー!」
そう言うと玄関の扉が閉まる音が聞こえて沈黙に包まれた。
「……どうするかなー」
京太郎は暇を持て余していた。ここ最近は空いた時間はすべて麻雀につぎ込んでいた。
単純な話、そんな生活から麻雀をなくせば暇になるのは当たり前の話である。
「勉強……って気分じゃねーよなー」
枕元の本棚に目線をやる。すべて読み終わった漫画の隣に何冊かの麻雀教本が置かれていた。
和が貸してくれたもの、勧められたて自分で買ったものが並んでいる。
京太郎は視線を外して体を起こした。
勉強机に視線をやる。咲がいろいろコメントをつけてくれた牌譜が重ねて置かれている。
部屋の隅に目をやる。まこがくれた麻雀牌とマットが置かれている。
視線を下げる。自分の手を見ると麻雀漬けのせいかすっかりと荒れた手が見える。
手を握り締めて、ざわめく心を振り払うように首を振り、顔を上げた。
目の前の壁に、写真が1枚貼られていた。全国大会後、東京を後にする前に撮った写真だった。
「……今日は休みー」
土曜日。いつもだったらとっくの昔に部活のために学校に向かっている時間帯であったが、
京太郎は自室でゴロゴロとしていた。
階下から聞こえる母親の問いかけにも気だるげに返事をする。
咲とのあの一件から丸1日が経った。
あの後、クラスでも咲と目を合わせることができずそそくさと帰宅した。
メールや電話で謝ろうと思って何度も携帯を手にとったが、結局何もできずにいた。
「そう、ならいいけど。この前言っておいたけど、お父さんとお母さん、出かけてくるからね」
「あーい……」
「夜には戻るからね。昼は適当に済ませなさいねー!」
「あー……」
「もう、部活が休みならちゃんと勉強しなさいよー!」
そう言うと玄関の扉が閉まる音が聞こえて沈黙に包まれた。
「……どうするかなー」
京太郎は暇を持て余していた。ここ最近は空いた時間はすべて麻雀につぎ込んでいた。
単純な話、そんな生活から麻雀をなくせば暇になるのは当たり前の話である。
「勉強……って気分じゃねーよなー」
枕元の本棚に目線をやる。すべて読み終わった漫画の隣に何冊かの麻雀教本が置かれていた。
和が貸してくれたもの、勧められたて自分で買ったものが並んでいる。
京太郎は視線を外して体を起こした。
勉強机に視線をやる。咲がいろいろコメントをつけてくれた牌譜が重ねて置かれている。
部屋の隅に目をやる。まこがくれた麻雀牌とマットが置かれている。
視線を下げる。自分の手を見ると麻雀漬けのせいかすっかりと荒れた手が見える。
手を握り締めて、ざわめく心を振り払うように首を振り、顔を上げた。
目の前の壁に、写真が1枚貼られていた。全国大会後、東京を後にする前に撮った写真だった。
『最後にもう1枚だけみんなに写真を撮ろうじぇ! せっかくだから東京駅をバックに!』
『またかよ……ったく、ほら、カメラ貸せよ。撮ってやるから』
『? 何言ってるんだじぇ。お前も入らなくてどうするんだじぇ?』
『嫌、だって俺は……』
『あーもう! つべこべうっさいじぇ! そこのおねーさーん! 写真撮ってほしいのじぇ!』
『って、あいつ……』
『ふふっ、ほら、京ちゃんこっちこっち』
『須賀君は一番大きいんですからしゃがんでくださいね』
『あらあら両手に花どころじゃないわねー須賀君』
『うりうり、嬉しいかの京太郎』
『あーほら、京太郎! もっと詰めろ! 入れないじぇ!』
『だー! タコス押すな! 倒れる倒れる!』
――それじゃ、撮りますよー!――
――ハイ、チーズ!――
『またかよ……ったく、ほら、カメラ貸せよ。撮ってやるから』
『? 何言ってるんだじぇ。お前も入らなくてどうするんだじぇ?』
『嫌、だって俺は……』
『あーもう! つべこべうっさいじぇ! そこのおねーさーん! 写真撮ってほしいのじぇ!』
『って、あいつ……』
『ふふっ、ほら、京ちゃんこっちこっち』
『須賀君は一番大きいんですからしゃがんでくださいね』
『あらあら両手に花どころじゃないわねー須賀君』
『うりうり、嬉しいかの京太郎』
『あーほら、京太郎! もっと詰めろ! 入れないじぇ!』
『だー! タコス押すな! 倒れる倒れる!』
――それじゃ、撮りますよー!――
――ハイ、チーズ!――
写真の中では一番前でしゃがんだ京太郎の頭をみんなが撫でまわしたりつついたりしている。
写真の中の京太郎は困った顔をしつつも笑っていた。
皆が皆、とても楽しそうに、幸せそうに笑っていた。
とても、幸せそうに。
『京太郎、お前、麻雀部を……』
『須賀君……』
『すまんかったの、京太郎』
『ごめん、ごめんね、京ちゃん』
写真の中の京太郎は困った顔をしつつも笑っていた。
皆が皆、とても楽しそうに、幸せそうに笑っていた。
とても、幸せそうに。
『京太郎、お前、麻雀部を……』
『須賀君……』
『すまんかったの、京太郎』
『ごめん、ごめんね、京ちゃん』
床に拳をたたきつけて立ち上がる。京太郎は壁の写真に向かって手を伸ばす。
コルクマットに留められた写真を手に取った。
力を入れようとする。決別をするかのように、それを引き裂こうとする。
「……なんで、できないんだ」
それでも、引き裂くことはできなかった。
嫌な思いをしたはずなのに、辛い思いをたくさんしたはずなのに。
もう部活はやめると決心したはずなのに。
京太郎はそれを引き裂くことができなかった
「くそっ」
写真をもう一度コルクマットに留めた。
そのまま踵を返して、ベッドに腰掛けた。
そのタイミングだった。
ピンポーン、とよく響く音が家の中に響いた。
コルクマットに留められた写真を手に取った。
力を入れようとする。決別をするかのように、それを引き裂こうとする。
「……なんで、できないんだ」
それでも、引き裂くことはできなかった。
嫌な思いをしたはずなのに、辛い思いをたくさんしたはずなのに。
もう部活はやめると決心したはずなのに。
京太郎はそれを引き裂くことができなかった
「くそっ」
写真をもう一度コルクマットに留めた。
そのまま踵を返して、ベッドに腰掛けた。
そのタイミングだった。
ピンポーン、とよく響く音が家の中に響いた。
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