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    元スレP「おはようございます、星井さん」 美希「……ハニー?」

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    51 = 1 :

    千早(何の話かしら?)

    やよい「千早さん、お水飲みますか?」

    千早「えぇ、ありがとう高槻さん」

    やよい「……あ、あの千早さん、ちょっと訊いていいですか?」

    千早「うん、何?」

    やよい「どうして、私のことずっと高槻さんって呼ぶんですか?」

    千早「え……?」

    やよい「いっしょにお仕事してる時間も結構長いと思うんですけど、ずっと高槻さん、ですよね? どうしてかなーって」

    千早「どうして……あんまり考えたことないわ。癖みたいになってるのかも」

    やよい「くせ、ですかぁ」

    千早「私も皆みたいに『やよい』って呼んだ方がいいかしら?」

    52 = 1 :

    やよい「そう呼んでもらえると嬉しいですぅ」

    千早(あぁ……可愛いわ高槻さん)

    千早「じゃあ……やよい?」

    やよい「はいっ! 千早さん!」

    千早「………………」

    やよい「ふぇっ!? あ、あの千早さん……?」

    千早「……はっ。ご、ごめんなさい……高槻さんが可愛い過ぎてつい抱き締めたくなって……」

    やよい「えーっと、レッスン中ですから汗臭いかもですよ?」

    千早「そんなことないわ! 高槻さんはいつもいい匂いがするもの!」

    千早(あ……今の言い方変態っぽかったかしら?)

    53 = 1 :

    やよい「ふぇぇ……でも私、高いシャンプーとか使ってないですよぉ? いっつもリンスインシャンプーだけですから」

    千早「そんなのもったいないわ! 今度私の使ってるシャンプー買ってあげる! きっと高槻さんも気に入ると思うわ!」

    やよい「えぇ、いいですよぉそんな……前に伊織ちゃんにもおんなじこと言いましたけど、私は今ので大丈夫ですから」

    千早(くっ……先を越されてたのね)

    千早「シャンプーだけじゃなくてトリートメントも買ってあげる! 高槻さんは可愛いんだから、もっと自分を磨かないと!」

    やよい「自分を磨く……ですかぁ? あかすりはいつもやってますよ? 兄弟でごしごしって」

    千早「あんまり強くやっちゃ駄目よ? こんなおいしそ……じゃないわ。綺麗な肌が傷付いたらもったいないもの」

    やよい「えへへ、私、綺麗ですか? 褒められちゃいましたー!」

    千早(こんな純粋な子に比べて私は……)

    やよい「千早さんも綺麗です。あこがれちゃいますぅ」

    千早(……心が痛いわ)

    54 = 1 :

    貴音「はぁ、あの方が?」

    「うん、自分のこと我那覇さんって呼んでさ」

    貴音「面妖な……何故そのようなことを?」

    「なんか変なこと言ってたけど、苗字をちゃんと覚えるとかなんとか……」

    貴音「ふぅむ……確かに、普段から親しみを込めて下の名で呼んでくださいますから、ど忘れしてしまうこともあるでしょう」

    「けどさ、酷くないか? 仮にもプロデューサーだぞ?」

    貴音「それだけわたくしどもを普段から下の名で意識しているのでしょう」

    真美「お姫ちんは心が広いねー」

    亜美「ほんとほんと。さすがはお姫ちんだね」

    貴音「真美、亜美、わたくしはまだまだ修行中の身です。わたくしもあの方のように精進せねばなりません」

    55 = 1 :

    亜美「もしお姫ちんがさ、兄ちゃんに突然四条さんって呼ばれたら、やっぱりショック?」

    貴音「そうですね。何も知らなければ、その見えない壁に戸惑うことでしょう。その真意を問いただすやもしれません」

    亜美「んっふっふー、お姫ちんはもしかしてー?」

    貴音「はて? もしかして?」

    亜美「兄ちゃんのことが……?」

    真美「………………」

    貴音「わたくしは、あの方に尊敬と感謝の念を抱いています。そして今は、ただ着いて行く……それだけです」

    「感謝なら自分もしてるさー。なんたってまたでっかいライブが出来るんだもんなー」

    亜美「ちぇーっ。そんなこと聞きたかったんじゃないのに」

    律子「ほらー、休憩終わりよ! 再開するわよー!」

    「はーい!」

    56 :

    うっうー! 眠いですー!

    58 :

    いいねいいね

    ねれぅー

    59 :

    はやく続きがみたい

    60 :

    ほう、いいスレを見つけたようだ……

    61 :

    よいぞよいぞ

    62 :

    毎朝出勤時の楽しみにしてる

    64 :


    -765プロ事務所-

    P「私は今日、四条さんと如月さんの撮影に同行しますね」

    律子「はい。こっちは春香と美希で、行く前にオーディションの子を送ってきます」

    P「ライブの告知ですね。生放送ですから色々と注意してください」

    律子「春香は相変わらずアドリブに弱いですからね。司会者が台本通りにやってくれればいいんですけど」

    P「その時は星井さんに任せてください。事前に言ってはいけないことも注意して」

    律子「そうですね、美希ならアドリブに強いし、大丈夫だとは思います」

    P「もしまた星井さんが駄々をこね始めたら電話してください。私が話を付けますから」

    律子「それは避けたいんですけどね……私だってプロデューサーなんですから、美希にもちゃんとやらせないと」

    P「えぇ、お願いします」

    66 :

    律子「そっちは千早も撮影ですよね? 一応グラビアですけど大丈夫ですか?」

    P「グラビアといっても着物ですから、派手な格好をするわけじゃないので」

    律子「それでも、よく千早がオーケーしましたね?」

    P「二名と聞いて、正直、雪……じゃない、萩原さんとどちらにするか迷いました。四条さんは始めから起用するつもりでしたし」

    律子「それで、どうして千早に?」

    P「少しでもメディアに露出して顔を広めるため、ですね。それに、雪……あーもう」

    律子「あはは、雪歩が関門ですか?」

    P「どうしても、あの顔を思い出すと『雪歩』が出てきてしまうんですよ。顔と名前のマッチ度が高いんですよね」

    律子「そんなに雪歩を意識してるんですかー?」

    P「そうですね……彼女は放っておけない雰囲気ですからね」

    律子「間違ってもアイドルに手を出さないでくださいね」

    P「そ、それは重々承知しています。もちろんです」

    67 :

    きたああああうわああああああ
    俺の一日の楽しみその1いいいい
    しかし寝る

    68 = 66 :

    律子「それで、続きは?」

    P「えぇ、萩原さんですね、最近はファッション雑誌でポップなキャラクターとして出てますから、この段階で着物は止めておこうと思いまして」

    律子「なるほど、そのイメージを固めるのが先、ということですね?」

    P「その通りです。それに、如月さんはあまり着物を着たことがないかと思いまして、いい機会かなと」

    律子「親心ですね」

    P「こういうことを楽しんでもらえるといいんですけど」

    律子「まぁ、最近あの子も変わってきてますから、期待しちゃいますよね」

    P「こういうグラビアも知名度のためと、私も如月さんも共通理解はしてますから、もう一歩です」

    律子「積極的に、は難しいでしょうね。徐々に考えてくれればってところですか」

    69 = 1 :

    春香「雪歩、放っておけない雰囲気だって?」

    雪歩「うふふ……そっかぁ」

    春香「いいなー雪歩。そんなこと言ってもらえて。私なんて相変わらずアドリブに弱いって……はぁ」

    雪歩「それは律子さんが言ってたよ?」

    春香「でもその後にプロデューサーさん、『美希に任せて』って……あーあ、もっと頑張んなくちゃなぁ」

    美希「何がミキなの?」

    春香「あ、美希。おはよう」

    雪歩「おはよう、美希ちゃん」

    美希「おはようなの。事務所の前で二人して何してるの? 入んないの?」

    70 = 1 :

    春香「あはは、ちょっとね。今から入るよ」

    美希「ふーん……ふわぁ……あふぅ」

    雪歩「美希ちゃん、また眠たいの?」

    美希「うん、昨日の夜あんまり眠れなかったの」

    春香「え!? 美希が!?」

    美希「春香驚きすぎ。ミキだってたまには眠れない夜くらいあるんだから」

    雪歩「何か考えごと?」

    美希「そんなのもちろんハニーのことなの。昨日はほとんど一緒にいれなかったし、名前で呼んでもらえなかったし」

    雪歩「うん、そうだったね……」

    美希「だから昨日は八時間しか眠れなかったの」

    雪歩「それ、十分じゃないかなぁ?」

    春香「おはようございまーす」

    71 = 1 :

    美希「えー!? またハニーと一緒じゃないの?」

    律子「だから、ハニーは止めなさいって言ってんでしょ?」

    美希「律子と一緒だと乗り気しないの……」

    律子「『さん』を付けなさいって言ってんでしょ!?」

    美希「律子……さんは注文が多いの。やっぱりハニーが一番なのー!」

    律子「もう駄々こねてますけど?」

    P「星井さん、今日は後のスケジュールも加味してますから」

    美希「ハニーはミキといたくないの?」

    P「それは……」

    美希「ねぇハニー……ミキ、寂しいよ? 今日も『美希』って呼んでくれないし……」

    72 = 1 :

    律子「あのね美希――」

    P「秋月さん、星井さんは私に訊いてます。私が答えるべきです」

    律子「でもプロデューサー……」

    P「えぇ、わかってます」

    美希「……ハニー?」

    P「星井さん、私は君に期待しています。これからもっとすごいアイドルになれると、誰よりも思っています」

    美希「うん……」

    P「確かにムラッ気はありますが、上に振れれば誰も追い付けません。歌も如月さんより、ダンスも我那覇さんよりもすごいと感じます」

    美希「………………」

    P「だからこそ、下に振れるムラを少なくしたい。ムラッ気を無くしたいとは思っていません、それこそが星井さんの魅力ですから」

    美希「だからって……ハニーと一緒にいれないの?」

    P「誰と一緒でも一定水準の力は発揮してほしい。そうなれたら……美希、俺は嬉しいよ?」

    73 = 1 :

    美希「……ミキ、まだ自分がどれくらい出来るのかわかんないの。それに、ハニーがいないとお仕事がつまんない時もあるの」

    P「俺が美希だけを見れるわけじゃないって、美希もわかってるだろう?」

    美希「でも……」

    P「美希は、俺の期待に応えたくない?」

    美希「う……ううぅ、そんなのずるいの……」

    P「俺もずるいと思う。美希の思いとは反対だってわかってる。でも、俺は期待する。美希の実力を知ってるから期待せずにはいられないんだよ」

    美希「………………」

    P「美希……どうだ? やれないか?」

    美希「……ねぇハニー。ミキね、ご褒美があれば頑張れると思うの」

    P「なんだ? おにぎりか?」

    美希「ぶぶー。それは一旦いいの」

    74 = 1 :

    P「じゃあなんだ?」

    美希「あのね、ハニーのサインがほしいの」

    P「サイン? 色紙に書くサインか?」

    美希「それとは違うサインなの」

    P「はぁ……?」

    美希「ミキ、今年で十六歳になるの」

    律子「はいストーーーップ!!」

    春香「はい時間! 時間です!! 出る時間です!!」

    美希「ちょっと邪魔しないで!! 今いいところなの!!」

    真美「おはよー……なになにー!? なんのさわぎー!?」

    律子「真美、ちょうど出る時間よ!? 雪歩も行くわよ!!」

    75 = 1 :

    真美「あり? ちょっちよゆーで来たはずだけど……」

    春香「美希、行くよほら!」

    美希「まだ最後まで言ってないのー! ハニー!!」

    春香「プロデューサーさん、行ってきます! 録画してくださいね!!」

    P「あ、あぁ……いってらっしゃい」

    真美「なんかしんないけど行ってくんねー」

    雪歩「プロデューサー、お茶置いときますね? 行ってきます」

    美希「ハーーーニーーーーーー!!」

    律子「美希、声が大きいっ!!」

    真美「律っちゃんも声でっかいよ?」

    P「……大丈夫か?」

    76 = 1 :

    くっ……眠い。

    77 :

    乙。面白いけどPがモテモテなのは仕様なのか?それともこの話の都合?

    78 :

    乙。次も楽しみにしてます

    79 :

    やっぱりおもしろい
    次の更新も楽しみだ

    80 :

    千早「着物は浴衣くらいしか着たことがないです」

    P「一度も?」

    千早「はい。あってもたぶん、七五三くらいだと思います。最近は特に機会が無いので」

    P「なら、今回はいい機会ですね」

    千早「着物を着るのにいい機会なんてあるんですか?」

    P「そう言われると、答え難いですが……」

    千早「……四条さんは? 着物、着たことあるんですか?」

    貴音「そうですね、その経験はある……とだけ言っておきましょう」

    千早「……私、ちゃんとやれるかしら?」

    貴音「ふふ、心配無用です。千早ならば着物にもすぐに慣れるでしょう」

    千早「そうでしょうか?」

    81 = 67 :

    きたか
    見てるぞ

    82 = 1 :

    貴音「えぇ。あの方が千早を推したのですから、上手くゆくはずです」

    千早「プロデューサーが?」

    P「うん? 俺……違う。私がどうかしました?」

    貴音「あなた様、千早には今回の件は話したのですか?」

    P「着物撮影の件は話しましたよ。グラビアは今後の歌手活動の為だと――」

    貴音「いえ、そうではなく」

    P「えっと……如月さんは着物が似合いそう、の話?」

    千早「え、えっとあの……そうですか?」

    貴音「それもですが、いつかの夢の話も、千早に」

    P「……あれか。あれは……そうですね」

    貴音「あなた様、わたしくに話すより、やはり千早に直接話す方がよいのではないでしょうか?」

    P「うーん……」

    83 = 1 :

    千早「あの……言いたいことがあるのでしたら言ってください。私なら大丈夫ですから」

    P「悪い話をしていたわけではないですよ。少し将来の話です」

    千早「将来?」

    P「……如月さん、私はですね、君の歌が好きなんですよ」

    千早「あ……えっと、あ、ありがとうございます」

    P「こう、真っすぐ空に飛び立つような歌声に惹かれるんです。ライブなど生のパフォーマンスでも非常に高い水準で歌える。すごいと思います」

    千早「そう、ですか? 私は、練習した通り歌ってるだけです……」

    P「だから……もっと集中して如月さんをプロデュースしたいと思ってるんです。もっと如月さんを活躍させたいんです」

    千早「集中して……私をプロデュース?」

    貴音「あなた様は、音楽ぷろでゅーすを専門としたいと話していましたね? その始まりを千早にしたいとも」

    84 :

    P「はい。でも、765プロ十二名のアイドルの内、現状だと竜宮小町を除いた九名を引き受けている状態です。如月さんだけに集中は出来ません」

    千早「そうですね……今は仕方ないと思います」

    P「えぇ、今は」

    千早「……ん? どういう意味ですか?」

    P「……まだ決定ではないので、皆には黙っていてくれますか? 四条さんも」

    千早「皆……というと?」

    P「アイドルの皆です。社長と秋月さん、音無さんは把握してますが、私が話したとバレてしまいますので、その三名にも」

    貴音「わたくしは、もちろん誰にも話しません。約束いたします」

    P「ありがとう……如月さんは?」

    千早「あ、はい。言いません。お願いします」

    85 = 1 :

    P「二人ともありがとう」

    千早「……それで」

    P「はい、765プロに、プロデューサーをもう一人入れる、という話が出ています」

    千早「え……?」

    貴音「はぁ……そんな話が?」

    P「昨日の昼間、社長と音無さんが事務所にいなかったのはその関係です。二人でプロデューサー候補の方に会いに行っていたんです」

    千早「えと……もし、もう一人プロデューサーが増えたら……」

    貴音「あなた様と、担当を分けてぷろでゅーす、でしょうか?」

    P「そうですね、そうなります」

    千早「………………」

    貴音「先ほどの話ですと、千早はあなた様の担当となるのですね? それでは、わたくしは……?」

    86 :

    わたしく?

    87 = 1 :

    P「まだ新しいプロデューサーが入るとは決まっていません。それが決まってから、担当するアイドルも決めるつもりです」

    貴音「しかし、あなた様の心には既にあるのでしょう?」

    P「……鋭いな、貴音は」

    千早「そうなんですか?」

    P「あぁ……もう決めてる。確かに千早は俺が担当する。それと、貴音も俺のつもりだ」

    千早「他のアイドルも、全員決めてあるんですね?」

    P「……やよい、雪歩、真美も俺が見る。残りのアイドルが……」

    貴音「新しい方の担当、と?」

    P「そうだ」

    千早「プロデューサーは……さっきの五人だから、後は四人……春香、響、真、それと……美希も?」

    P「あぁ、俺は担当しなくなる……もしかしたらな」

    88 :

    期待してる

    89 = 1 :

    プロデューサーさん、おやすみですよ! おやすみ!

    90 :

    ここまでか……ひいてくれるなぁ、待ってるぜ

    94 :

    春香『765プロ感謝祭は○月×日、場所は以前私たちがライブを行いました――』

    小鳥「春香ちゃんと美希ちゃん、今日も可愛いですね」

    あずさ「ほんと、可愛いですねぇ」

    伊織「本当なら、私たちが告知するべきじゃないかしら? 知名度なら竜宮小町のほうが二人より上よ」

    亜美「でもはるるんもミキミキも大人気だよ? ほらほらー! 雑誌にも載ってるしー」

    伊織「雑誌なら私だって載ってるわよ」

    小鳥「あ、春香ちゃん、ちょっと噛んじゃったわ」

    あずさ「生放送ですから、緊張しますよねぇ」

    亜美「いおりんも前に噛んだよねー? あん時は収録だったけどー」

    伊織「んもぅ、うるさいわね。黙って観てなさいよ」

    95 :

    丁度見たら来てるじゃん
    今日は寝ずに頑張れ

    97 = 1 :

    小鳥「美希ちゃんは相変わらず物怖じしないし、見ていて安心ね」

    亜美「けどはるるん、台本見すぎじゃん? 亜美でもわかっちゃうぜー!」

    伊織「私ならあれくらい簡単よ! まったく、プロデューサーも律子も何考えてるのかしら?」

    美希『ライブにはミキや春香はもちろん、でこちゃんがリーダーの竜宮小町も出るの』

    春香『あわわ、美希、伊織って言わないとわかんないよぉ?』

    伊織「あのバカぁ……」

    小鳥「あらあら、笑いが起こっちゃったわね」

    亜美「ライブ中に『でこちゃーん!』って叫ばれちゃうかもねー?」

    伊織「帰ってきたらシメてやるわ! 覚悟してなさい!」

    亜美「いおりん、テレビに宣言してもミキミキに聞こえないよ?」

    あずさ(カロリーゼロのゼリーも美味しいわぁ)

    98 = 1 :

    春香「ただいま戻りました」

    美希「ただいまなのー」

    小鳥「おかえりなさい、二人とも。お疲れ様」

    伊織「あ、あんたね、よくも公共の電波で言ってくれたわね!?」

    美希「なんのこと?」

    伊織「しらばっくれてんじゃないわよ!? 『でこちゃん』なんてテレビで言ったらすぐに広まるでしょう!!」

    美希「だってでこちゃんはでこちゃんなの。それに、でこちゃんって前からテレビでも呼んでるよ?」

    伊織「普通に『水瀬さん』とか『伊織』って呼びなさいよ! あのプロデューサーでさえ最近『水瀬さん』って呼んでるんだから!」

    美希「でこちゃんは『水瀬さん』って呼ばれたほうがいいの?」

    伊織「時と場合を考えなさいって言ってるのよ。事務所とか普段なら……よくはないけど、あんな時に普通出さないわよ!」

    99 = 1 :

    亜美「いおりーん、終わっちゃったことだしさー」

    伊織「亜美は黙ってなさい。……律子からは何も言われなかったのかしら?」

    春香「律子さんは本番前に別のところに行ったよ」

    美希「うん、ケータイに電話掛かってきて、そのまま行っちゃった」

    伊織「くぅぅ……あんた、覚えてなさいよ?」

    美希「でこちゃん、悪い人の捨て台詞みたいなの」

    伊織「悪いのはあんたでしょう!?」

    あずさ「伊織ちゃん、その辺で終わりましょう? いいじゃない? あだ名で呼んでもらえるって、仲がいいってことだし」

    伊織「でこちゃんなんて完全に悪口じゃない……」

    美希「そっかなぁ? ミキ的には、可愛いと思うけど」

    伊織「私が嫌だって言ってんだから、悪口なのよ? 理解しなさいよ」

    美希「でこちゃんも注文多いの。あーあ、ハニー帰ってこないかなぁ」

    100 = 1 :

    カメラマン「はい、今度は笑顔でー。続けて撮りまーす」

    P(やっぱり貴音は着物に慣れてるみたいだな……)

    カメラマン「如月さん、いいですよー!」

    P(千早も自然な笑顔が出来るようになってきたな……)

    カメラマン「四条さん、もう半歩、如月さんのほうへ」

    貴音「はい、このくらいでしょうか?」

    カメラマン「そこで! 何枚か撮ります」

    千早「………………」

    P(……ん? 千早?)

    千早「………………」

    P(千早、俺を見てる……?)

    カメラマン「如月さんそれ! すごいいい表情!」


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