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    元スレ京太郎「咲、話があるんだ」

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    151 = 94 :


    バタン

    京太郎「さぁ、咲・・・やろうぜ!」

    「うん、いつでもいいよ京ちゃん」

    東一局

    京太郎「それじゃ、俺の親からだ!」

    ピシッ

    152 = 94 :


    「ね、京ちゃん」

    ピシッ

    京太郎「なんだよ?」

    ピシッ

    「・・・優希ちゃんと、何かあったの?」

    ピシッ

    153 = 94 :


    京太郎「麻雀で泣かせちまった。んで、タコス貰った」

    ピシッ

    「全く脈絡がないよ・・・でも、なんとなく分かった」

    ピシッ

    京太郎「アイツ最近めちゃくちゃ頑張ってるからな、俺ももっと頑張らないと!」

    ピシッ

    154 = 94 :


    「・・・私も、頑張らなきゃ」

    ピシッ

    京太郎「おいおい、清澄のキャプテンが部員に遅れをとってどうすんだよ?そら、リーチだ!」

    バシッ!

    「そう・・・だねっ!」

    ピシッ

    155 = 94 :


    京太郎「流石に一発じゃ振り込んでくれないか・・・!」

    ピシッ

    「今日は私、京ちゃんに一回たりとも振り込む気はないよ!」

    ピシッ

    京太郎「ああそうかよ!だったら自分でツモるだけだ!」

    ピシッ

    156 = 94 :


    「京ちゃんに出来るかな?」

    ピシッ

    京太郎「出来なくってもやるんだよ!」

    ピシッ

    「それ、ロンっ!」

    京太郎「げっ!?」

    157 = 94 :


    パタタタタ・・・

    「三暗刻、ドラ2・・・満貫、8000点だよ!」

    京太郎「うお、予想と全然違う?」

    「まだまだだねー♪」

    京太郎「くっ、咲の剛運を舐めてはいけないということか」

    「さ、次は私が親だよ!」

    京太郎「っしゃこい!」

    158 = 94 :


    東二局

    「~♪」

    ピシッ

    京太郎「えらくご機嫌だな」

    ピシッ

    「あのね、今日駅前のクレープ屋さんに新しいメニューが出たんだよ!」

    ピシッ

    159 = 94 :


    京太郎「ほうほう、それでこれが終わったら食べに行こうと胸を躍らせてる訳ですか」

    ピシッ

    「うん!とっても美味しそうだから、ホントは皆も誘いたかったんだけど・・・忙しそうだったし。リーチ!」

    パシッ

    京太郎「俺でよければお伴致しますよ、姫」

    ピシッ

    160 = 94 :


    「うむ、苦しゅうない!・・・なんて、京ちゃんならそう言ってくれると思ってたんだけどね」テヘ

    ピシッ

    京太郎「じゃあ俺は咲にまんまと振り込んじまった訳だ」

    ピシッ

    「ふっ、まだまだだねー」

    ピシッ

    161 = 94 :


    京太郎「じゃあそろそろ俺も反撃かな・・・ツモ!」ピッ

    パタタタタ・・・

    京太郎「門前ツモ、平和タンヤオドラ1で親から2600、子から1300点だ!」

    「むー、京ちゃんが私のリーチをかわすなんて」

    京太郎「侮り過ぎだぜ、このまま寝首を掻き切ってやる!」

    「・・・じゃあ、これで勝った方が新クレープ奢りってことで」

    162 = 94 :


    京太郎「ちょっ、それお前超有利じゃ」

    「さ、次は京ちゃんの親だよっ!」

    東三局

    京太郎「・・・なぁ咲」

    ピシッ

    「んー?」

    ピシッ

    163 = 94 :


    京太郎「その新クレープっての、どんな奴なんだ?」

    ピシッ

    「『サンクチュアリ大車輪クレープ』だよ。普通のよりちょっと大きめで、色んなクリームが43種類以上入ってるの」

    ピシッ

    京太郎「へー・・・体脂肪」ボソッ

    ピシッ

    164 = 94 :


    「う゛・・・」

    パチッ

    京太郎「糖分、脂質、炭水化物」ボソッ

    ピシッ

    「は、原村さんみたいになる可能性だって」

    パチッ

    165 = 94 :


    京太郎「無いな。まず無い」

    ピシッ

    「京ちゃんひどーい!」

    ピシッ

    京太郎「大体咲は元々インドア派なんだから、あんま喰い過ぎるもんじゃねーぞ?」

    ピシッ

    166 = 94 :


    「私だって甘いものくらい好きに食べたいよー」

    ピシッ

    京太郎「慢性的運動不足・・・リーチだ!」

    バシッ

    「その分頭使ってるからいいの!」

    ピシッ

    167 = 94 :


    京太郎「どうだかな!」

    ピシッ

    「もう、京ちゃんの意地悪!」

    ピシッ

    京太郎「そこ、ロン!」

    「えー!?」

    168 = 94 :


    パタタタタ・・・

    京太郎「リーチ、タンヤオのみで3900点だ!」

    「・・・って、ドヤ顔で言う役じゃないよそれ」

    京太郎「うるせえ、咲から初めて2局連続で取ったんだ。今はこれが精一杯なんだよ!」

    「む、確かに2局連続で和了られてるね・・・」

    京太郎「さぁ、連荘だ・・・このまま抉り切ってやる!」

    169 = 94 :


    東場三局一本場

    「それ、ロンだよ!」

    京太郎「ぐぇ!?」

    パタタタタ・・・

    「リーチ一発三色同順ドラ1、裏ドラまでーー乗ってハネ満!12300点!」

    京太郎「ぐおお、俺のリードが一瞬にして消えた・・・!?」

    「さ、次は私の親だよ京ちゃん」

    京太郎「くそ、次で倍返しだ!」

    170 = 94 :


    東場四局

    「・・・っ」

    ピシッ

    京太郎「・・・これか!」

    ピシッ

    「んー、半分当たりかな。リーチ!」

    バシンッ

    171 = 94 :


    京太郎「このっ!」

    ピシッ

    「京ちゃん、甘い!」

    ピシッ

    京太郎「じゃあ・・・これならどうだ!通らばリーチ!」

    バシンッ

    172 = 94 :


    「・・・残念!それ、ロンだよ」

    パタタタタ・・・

    「メンタンピンドラ1。満貫で11600点頂戴しますっ!」

    京太郎「クソっ・・・!当たりって言ったじゃねーかよ、ハメやがったなー!」

    「当たり牌って意味だよ、まだまだだね、京ちゃん。満貫御馳走様ですー♪」

    京太郎「く、ムカつく・・・!次で三倍返しだ!」

    「さ、連荘だよ・・・麻雀って、楽しいよね!」

    京太郎「ああ、最高だ!」

    173 = 94 :


    その頃、部長宅

    『・・・本気か?』

    「うん、本気も本気よ」

    『そんなことをすれば奴さんがどうなるか・・・』

    「あの子は強いよ、多分なんとかなるわ」

    174 = 94 :


    『それにしたって分が悪いじゃろう』

    「分の悪い賭けはお嫌いかしら?」

    『好きじゃないのう・・・そもそも、実行するのはワシなんじゃし』

    「私は好き。・・・じゃ、そういう事でよろしく」

    『へいへい・・・全く、とんだ横暴部長じゃ』

    175 = 94 :


    駅前のクレープ屋

    「さて京ちゃん。辞世の句は読まなくていい?」

    京太郎「四局目 どうしてあれが 当たり牌」ガックリ

    「それ川柳だよー。あ、このサンクチュアリ大車輪クレープ2人分下さい!・・・恋人割で」

    店員「かしこまりましたー」

    京太郎「恋人割にしてくれるのは優しさでしょうか」

    「勝者の余裕、だよっ」

    176 :

    面白いんだけど名前の呼び方に違和感が

    177 = 94 :


    店員「お会計はお連れの彼氏様でよろしいんですか?」

    京太郎「・・・はい、そうです」

    店員「はい。ではお釣りを・・・」

    京太郎「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・予想外の出費だ」

    「悔しいでしょう、そうでしょう」フフン

    京太郎「ちなみに、あの手牌。咲だったらどうする?」

    178 = 94 :


    「今からじゃ何言っても結果論だけど・・・あの2手前にイーピン切ったので大体分かったかな」

    京太郎「あー、そこか・・・くそっ」

    「まぁまぁ、ミスをミスだと気付けることが上達への第一歩だよ」

    京太郎「次は、次こそは勝ち越してやる!」

    「京ちゃんはまずトバされないようにしないとねー」

    京太郎「・・・ですねー」

    179 = 94 :


    店員「お待たせしましたー」

    「あ、きたきた」

    京太郎「oh、これまたジャイアントな・・・」

    「それじゃ、いただきまーす」

    京太郎「ん。ちゃんとスプーン使って、良く噛んで食えよ」

    「そこまで子供じゃないよー・・・はい京ちゃん、あーん」スッ

    180 = 94 :


    京太郎「なっ!?」

    「どうする?当たり牌だよー?」フリフリ

    京太郎「ここは攻めるっ!」グワッ

    「なんちゃって」パクッ

    京太郎「ぐ・・・半分分かってたのに釣られてしまった・・・悔しい・・!」

    「あまーい♪・・・やーい、京ちゃんのチョンボー責任払いー」ベー

    181 = 94 :


    京太郎「くそっ、それでも俺は自分のクレープを背筋伸ばして食べるだけだっ!」ガツガツ

    「ちょ、行儀悪いよ」

    京太郎「うるせぇ!男の期待を裏切られるより幾分マシだ!」ゲフッ

    「あーもう、ほっぺにクリームついてるってば」フキフキ

    京太郎「そこで普通に備え付けのペーパーナプキン使っちゃうあたりこの子分かってねぇなーと思います」

    「京ちゃんの歪んだ常識なんて知りませんー」パクパク

    182 = 94 :


    京太郎「今日は完敗だな・・・」

    「そうでもないよ、京ちゃん初めて2連続で和了ったんでしょ?」

    京太郎「俺が完敗だと思ったら完敗なんだよ。・・・次は勝つ!」

    「うん、その意気だよ京ちゃん!」グッ

    京太郎「応援してくれる気持ちは嬉しいからクレープ持ったままガッツポーズはやめような、ちょっと飛んだぞ」ベチャ

    「ごめんなさい」フキフキ

    183 = 94 :


    京太郎の家

    京太郎「くそー、相変わらず強いなぁ咲の奴」

    ヴーッ、ヴーッ

    京太郎「メールか・・・」

    【差出人:染谷まこ 件名:麻雀しようや 本文:自分が清澄のお荷物でないと思うなら、土曜日に駅前に来んさい・・・別に逃げても責めんけんのう、安心せえよ(注:長丁場になるけぇ、親御さんには言っときんさい)】

    京太郎「これは・・・・・・喧嘩売られたってことでいいんだよな?」

    京太郎「長丁場?上等じゃねぇか・・・その喧嘩買ってやる!」

    184 = 94 :


    京太郎「よっし、グダってる暇なんかねぇ!麻雀だ!」

    カチカチ

    京太郎「○和、○和っと・・・ん?この【タコタコス】って・・・」

    kyou おい、お前タコスか?

    タコタコス 見ればわかるじぇ。只今武者修行中だじぇ

    kyou だよな。ちょっとやろうぜ

    タコタコス かかってこいだじぇ

    京太郎「よし、そんじゃいっちょやるか優希!」ギュッ

    185 = 94 :


    土曜日

    京太郎「さて、駅前に来てみたはいいものの・・・」

    まこ「おー来た来た。京太郎、こっちじゃぞー!」

    京太郎「あ、染谷先輩。何ですかあのメール」

    まこ「そりゃ、お前さんに喧嘩売っとるんじゃよ」

    京太郎「・・・いいですよ、やりましょう」

    186 = 94 :


    まこ「ハッ、その意気やよし。さ、着いてきんさい」

    京太郎「電車に乗るんですか?」

    ゴォォォォォォォー

    雀荘

    支配人「・・・電子機器と貴重品はお預かりします」

    まこ「ん」ポイッ

    京太郎「は、はぁ」

    まこ「さ、この奥じゃ」

    187 = 94 :


    ギィィィィィィィィ・・・

    まこ「・・・ここじゃ」

    京太郎「薄暗いとこですね」

    まこ「まぁ、座れや」ドカッ

    京太郎「・・・はい」ドカッ

    まこ「今からやる麻雀はちょいと特殊でな、先に説明しておかなきゃいかん事があるんじゃ」

    188 = 94 :


    京太郎「特殊?」

    まこ「そう・・・耐久麻雀じゃ。簡単に言えば・・・サドンデスじゃな」

    京太郎「てことは・・・」

    まこ「そう、トぶまで続けるッちゅうことじゃな。場は東固定。流局は4人打ちの時と同じ、親が18枚ツモった時点で流局じゃ」

    京太郎「いいですね、分かりやすいです」

    まこ「4人用の卓を二人で使うからのう、ルールは基本二人のそれじゃが・・・ツモは禁止じゃ」

    189 = 94 :


    京太郎「・・・ツモでトぶのを防ぐ戦法を防止するためですか」

    まこ「そういうこっちゃ。ま、要はワシとお前さんで25000点の奪い合いをするっちゅーわけじゃな」

    京太郎「ノーガードで殴り合いッスか・・・面白そうですね!」

    まこ「じゃ、始めよか」チャッ

    京太郎「メガネ、外すんですか」

    まこ「当然、最初からトップギアじゃ。・・・怖いか?」

    京太郎「誰が!」

    190 = 94 :


    まこ「・・・」

    ピシッ

    京太郎「・・・」

    ピシッ

    まこ「うん、よく鍛えられとる。咲ちゃんに感謝せんとな」

    ピシッ

    191 = 94 :


    京太郎「・・・ありがとうございます」

    ピシッ

    まこ「それじゃ、そろそろ行くけ・・・リーチ!」

    バシンッ

    京太郎(来たか・・・でも、絞れないリーチじゃない!)

    ピシッ

    192 = 94 :


    まこ「・・・ほぉ」

    ピシッ

    京太郎「どうかしました?」

    ピシッ

    まこ「随分とまぁ・・・怯えが無いのう」

    ピシッ

    193 = 94 :


    京太郎「そりゃ、鍛えられてますから」

    ピシッ

    まこ「だが、その勢いがどこまで続くかのう?」

    ピシッ

    京太郎「勝つまでですよ!・・・俺もリーチ!」

    バシンッ

    194 = 94 :


    まこ「ええ面構えじゃ!」

    ピシッ

    京太郎「染谷先輩こそ!こんな雀荘に入れるなんて知りませんでしたよ!」

    ピシッ

    まこ「まぁな!」

    ピシッ

    195 = 94 :


    京太郎「貰った!それロン!」

    パタタタタ・・・

    京太郎「メンタンピン!3900点だ!」

    まこ「おお、先手を取られてしもうた」

    京太郎「このまま・・・一気に抉り取る!」

    まこ「怖いのう・・・じゃが、お前さんにも存分にワシを怖がってもらうき・・・」ニタァ

    京太郎「・・・・・・っ」ゾクッ

    196 = 94 :


    東二局

    ピシッ

    京太郎「くっ、違ったか」

    ピシッ

    まこ「それ、ロンじゃ」

    パタタタタ・・・

    197 = 94 :


    まこ「ピンフのみドラ1で2900点・・・ま、クソ役じゃな」

    京太郎「それじゃ俺は倒せませんよ、染谷先輩!」

    まこ「さて、どうかのう?」

    東三局

    ピシッ

    京太郎「・・・」

    ピシッ

    198 = 94 :


    まこ「・・・」

    ピシッ

    京太郎「・・・くっ、リーチ!」

    ピシッ

    まこ「ああ、言い忘れとったがワシはこの耐久麻雀、負けたことないんじゃ」

    ピシッ

    199 = 94 :


    京太郎「じゃあ俺が一人目ですね・・・光栄です!」

    ピシッ

    まこ「だといいがのう・・・さて、これは?」

    ピシッ

    京太郎「・・・」

    ピシッ

    200 = 94 :


    まこ「そうよなぁ、和了れんよなぁ・・・そして今打った牌、ロンじゃ」

    京太郎「ぐっ!」

    パタタタタ・・・

    まこ「一盃口、ドラ1で3900。連荘じゃ」

    京太郎「あの、染谷先輩」

    まこ「なんじゃ?」


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