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元スレ霊夢「そういえば、あんたの名前は?」一方通行「………」
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一方通行「ンなわけあるか。そォいうよく物が入ってくる場所なら帰るヒントがあるかもしれねェだろ」
霖之助「なるほど。大抵の外来人はそう言って、妖怪に食われたり、幻想郷で生きる道を選ぶものさ。精々、夢を見続けることだ」
一方通行「ふン…」
霊夢「あ、忘れてた。霖之助さん。そいつに何か着るものやってくれない?」
霖之助「着るもの? …あぁ、確かにおかしな格好してるしなぁ」
一方通行「オマエらに言われたくねェよ」
霊夢「その服しかないし、昨日水辺で倒れたから汚れててさ。そんな格好で境内立たせてたら浮浪者に思われるわ。祀る予定なのに…」
霖之助「人間祀るなんて、博麗神社が泣くね」
霊夢「いっそ泣いてくれた方が見世物になるわ」
霖之助「はいはい。僕のお古でいい?」
一方通行「なンでもいい」
霖之助「それじゃ、こっち」
一方通行「ン」
魔理沙「香霖ー!これなんだ? 新しいものが増えてるぜ」
霖之助「悪いけどあとにしてくれ」
魔理沙「ちぇっ」
霊夢「あ、この茶葉新しい。私これがいいわ魔理沙」
魔理沙「なんかお茶菓子ないかな~」
一方通行「あの厚かましいヤツら放っておいていいのかよ」
霖之助「別に。いつものことだし」
一方通行「慣れるもンかね」
霖之助「人間は順応性が高いから、君はすぐ慣れるだろう。ほら、これでいい?」
一方通行「ン…」モソモソ
霖之助「やっぱり裾上げ必要か…。腰回りは?」
一方通行「ぶっかぶか」
霖之助「だろうな。少し詰めるから君もお茶飲んでればいいよ」
一方通行「あァ…」
霖之助「そういえば、さっき霊夢が持って来たカセットテープ。用途は解ったが、具体的にどう使うんだ?」
一方通行「専用の再生機がいる。たしか、入口左側の壁にあったから、それにテープ入れればいい。つっても、電池が必要だろうけどな」
霖之助「なるほど。試してみるよ」
一方通行「何か入ってれば聴けるはずだ」
霖之助「期待はしないさ」
魔理沙「んで、昨日は紅魔館近くで妖精を捕まえてて…」
霊夢「あの馬鹿妖精? この間も捕まえて遊んでなかった?」
魔理沙「それが前回と同じ方法で捕まったんだよ」
一方通行「オマエら我が物顔だな…」
魔理沙「終わったのか?」
一方通行「詰め直しだと。…つーかここにもコーヒーねェの?」
霊夢「いいじゃない、お茶おいしいわよ。はい」
一方通行「その内干乾びそうだぜ…」ズズズ
魔理沙「…なんっていうか…」ジーッ
一方通行「ンだよ…」
魔理沙「良かったな。すぐ馴染んで」
一方通行「馴染むかよ。俺はすぐ帰るつもりだ」
霊夢「そんなこと言うと大体一年経ってるものよ」
魔理沙「フラグフラグ」ケタケタ
一方通行「……帰るためのヒントは収穫ねェしな…。はァ…、イヤになるぜ…」
魔理沙「ま、あちこち見て回ればいいじゃん」
1時間後
霖之助「おまたせ」
霊夢「ありがとう、霖之助さん。支払いはこいつが」ポン
一方通行「無一文に何言ってやがる」
霖之助「ま、お古だし処分しようと思ってたものだからそのままあげるよ。それと、予備の服。これも詰めておいた」
一方通行「ン、あァ…すまねェな」
霖之助「生身の人間にこのメンツの相手は大変だろう。それにカセットテープの使い方を教えてくれたしね」
一方通行「ンなことだけでいいのか?」
霖之助「僕はその物の名前と用途は解っても使い方は知らないからな。助かったよ。使いこなせたらこれでまた売りやすくなる」
魔理沙「売り物じゃなくなるの間違いだろ?」
霊夢「こいつに聞けば使い方は全部教えてくれるじゃない」
霖之助「自分で試行錯誤して覚えていくのが楽しいんだ、霊夢」
霊夢「そういうもんかしら?」
魔理沙「そういうもんだぜ。香霖の言いたいこと解る解る」
一方通行「とりあえず着替えてくる」カツカツ
霖之助「…それにしても、普通の子だな…。よく霊夢と魔理沙に付いていけるよ。…いや、無理やり付いていかされてるのか…」
魔理沙「それは人聞きが悪いぜ。な、霊夢」
霊夢「あれで結構普通じゃないみたいよ。あいつが興味持ってるんだもの」
霖之助「………なるほど。それは難儀なことだ」
魔理沙「それまではここで生きていけるんだし、両方にメリットあるぜ?」
霊夢「飽きたら捨てられるわよ」
霖之助「霊夢も捨てる気あるのか?」
霊夢「………どうかしら」
一方通行「着方これであってンのか?」
霖之助「そこを結んで」
一方通行「俺までコスプレはじめちまうとはなァ…」ハァ
霊夢「さてと、この後は里でお札を渡して買い物して…うん。じゃ行くわよ」
魔理沙「おー、またなー」
霊夢「行くわよ」
一方通行「はいはい…」
カランカラン
霖之助「霊夢は「便利なしもべが出来た」とか思ってるんだろうな」
魔理沙「だろーなぁ」
ここまでです。遅くなりました。
キマシタワァ!!
乙ですん。東方クロス作品は珍しいから完結してほしい。
乙ですん。東方クロス作品は珍しいから完結してほしい。
>>160
打ち止めが心配なんだろ
打ち止めが心配なんだろ
イタズラ三姉妹にイタズラされてる寺子屋の子供を(勘違いして)虐殺しかける一方通行さんまーだーだー?
(意訳:あの三人の放尿シーンまーだー?
(意訳:あの三人の放尿シーンまーだー?
>>162
突っ込むか突っ込まないか迷ったが、日本語おかしくないか?
寺子屋の子供にイタズラしているイタズラ三姉妹を(勘違いして)虐殺しかける一方通行さんまーだー?
なら意訳のほうもわかるんだが・・・
突っ込むか突っ込まないか迷ったが、日本語おかしくないか?
寺子屋の子供にイタズラしているイタズラ三姉妹を(勘違いして)虐殺しかける一方通行さんまーだー?
なら意訳のほうもわかるんだが・・・
>>163
触れんなよ調子に乗るから
触れんなよ調子に乗るから
>>167
まあまあそう急かしてやるな。
まあまあそう急かしてやるな。
俺以外にも待ってる奴はいるんだろうなぁ。
ほら、ドクペ割り茶を奢ってやるからしばしまちな?
ほら、ドクペ割り茶を奢ってやるからしばしまちな?
ごめん、今忙しくてSSまで回らなくて…。遅くなっても完結させるから気長に待ってくれると助かる。
ハンタを待つくらいの気持ちでお願いします。
ハンタを待つくらいの気持ちでお願いします。
里
一方通行「えーと、あそこが寺子屋で…、あそこが茶屋…。茶屋…。…コーヒーとかあっかな…?」
一方通行「…行ってみっか…」カツ
ドンッ
一方通行「うォ!?」ドテッ
幽香「きゃっ…」
バラバラ
一方通行「っつ…」
幽香「大丈夫? ごめんなさいね」
一方通行「いや…こっちこそ悪かった」
幽香「なら、尻もちついているついでに落としてしまった種を拾うの手伝ってくださる?」
一方通行「ンあ? …あァ…」
幽香「久々に人里に来たら、珍しい花の種、というものが置いてあったからね。買ってみたのよ」
一方通行「ふゥン…。ほら、これでいいか?」
幽香「えぇ、ありがとう。…あなたは、花好き?」
一方通行「は…?」
幽香「………」
一方通行「まァ、嫌いでは…ねェンじゃね?」
幽香「今は夏。向日葵が見頃よ。気が向いたら太陽の畑にいらっしゃい。あなたなら歓迎するわ」
一方通行「……?」
幽香「はい、杖。立ち上がれるかしら? 手を貸すわ」スッ
一方通行「どォも…」スクッ
幽香「それでは、失礼。…人間さん」トコトコトコ
一方通行「………妖怪、か…なンかだったのか?」
霊夢「この辺の地理覚えた?」
一方通行「あ?」
霊夢「何ぼーっとしてんのよ。八百屋行くわよ。あんたがいればまたおまけ貰えそうだし」グイグイ
一方通行「茶屋行きてェンですけどォ…」
霊夢「お茶なら家にあるからそれでいいでしょ。ほら、さっさと行くっ!」ズルズル
一方通行「クソが…。なァンでオマエはそう、がさつなンだよ。コーヒー飲ませろ、このクソガキが」
霊夢「はいはい。がさつでもなんでもいいけど、食事は抜きで構わないのね」
一方通行「…ゥ、ぐ…」
チルノ「博麗の巫女ォ、勝負だぁぁ…、あちゅい…」グテッ
一方通行「………、なンかすげェぐったりしたヤツが来たぞ」
霊夢「あら、湖にいる妖精じゃない。あんた夏は弱いんじゃないの?」
チルノ「弱いんだけどさぁ、湖周辺の森の中も暑いから里に来たらもっと暑いんだよ。いつもはそれなりに涼しいんだけどなぁ…」
一方通行「こいつ馬鹿だろ」
チルノ「馬鹿じゃないやい!馬鹿って言った方が馬鹿なんだ!この馬鹿!」
一方通行「あァはいはい」
霊夢「じゃあ八百屋行くわよ」
一方通行「ン」
チルノ「置いてくなー!」ガシッ
一方通行「ぐふっ」ビッターン
霊夢「何の用よ。買い物して帰りたいんだけど」
チルノ「巫女がいたら勝負を申し込むのが妖精の足並み!」
霊夢「嗜みね。足並みもそろわないくせに」
チルノ「難しいことはいいから早速勝負!勝負に勝ったらこの雪女くれるんだよね!?」
一方通行「だから俺は雪女じゃねェっつの…。いつまで引っ張ってンだよ、このネタ。あと、さっさとどけ。この馬鹿」
霊夢「なんで突拍子もなく、私の所有物をあげる条件になってるのよ」
チルノ「兎から、博麗の巫女に弾幕勝負で勝ったら雪女もらえるって聞いた。夏は暑いからこの雪女で涼むんだ!ふふん!」
霊夢「氷精が何言ってるんだか…」
一方通行「つーか、こいつかなり涼しいじゃねェか。おい霊夢、俺はむしろこいつをクーラー替わりに部屋ン中の壁に貼り付けてェンだけど?」
霊夢「あ、名案。そうしましょう」
チルノ「へ?」
霊夢「私が勝ったらこいつを一時間レンタル許可するわ。んで、あんたが負けたら今年の夏はうちの神社で冷房機代わりね」
チルノ「え? え…? なんか、条件に差があるよーな気がするんだけど!?」
霊夢「いい条件よ。だって、一時間レンタルの内にこいつと仲良くなればいつでも会えるようになるじゃない」
チルノ「あ、そっか!それなら秋や冬も一緒にいられるじゃん!」
一方通行「こいつ馬鹿だ」
霊夢「それじゃ、さくっとやるわよ」
チルノ「どんどんかかってこーい!」
2時間後・博麗神社
チルノ「あれー!?」
霊夢「あー、快適」ソヨソヨ
一方通行「いいねェ、天然クーラー」ソヨソヨ
チルノ「ちょ、ちょっと!あたい逆さ吊りなんだけど!?」ジタバタ
霊夢「さ、夕飯の支度しよ。ね、ちょっと大き目の氷作ってよ。それ台所に持って行くから」
チルノ「あ、うん…」パキィン
一方通行「今日の飯は、焼き魚と煮物だっけか。もォ少し肉食わせろよな」
霊夢「私だって食べれるものなら食べたいわ。あんた今日は大根とか野菜切ってよ」トコトコ
一方通行「へいへい。そォいや萃香は? あいつも一応ここ住ンでンだろ?」トコトコ
霊夢「さぁ? 好き勝手にあちこち歩き回っているし、ここもそんな中の一つなんじゃないのかしら? 宴会開けば呼んでもいないのに出てくるし」
一方通行「なンつーか、羨ましくなるほどに自由だな…」
パタン
チルノ「………あれ?」ポツーン
チルノ「あれー!?」ポツーン
チルノ「お、おーい!巫女ー!雪女ー!あたいここにいなきゃダメなのー!?」
チルノ「……………やっぱ一時間より夏終わるまでの方が長いじゃん!くっそぉ!博麗の巫女めぇ!」
<おい、なンかクーラーがうっせェぞ。
<冷房機って「くーらー」って言うの?
<俺ンとこじゃあそう呼ぶ。しかし、ありゃ欠陥品だな。あとで口でも縫い付けるか?
<面倒だから顔に濡らしたタオルでも当てておけばいいんじゃない?
チルノ「ひ、ひぇぇええええ!!?」ガタガタガタガタ
翌朝、霊夢が暑さで目覚めるとクーラーは脱走していました。
ここまで。この辺りプロットが出来てなかったからひたすら悩んでました。
次はおおまかなプロット出来てるし、今回かなり待たせてしまったので週末には来ます。
紅魔館編になります。
乙
そういえばこっちでも東方、禁書、シャナ、ネギまの多重クロスやってた人もいたな
そこだと一方さん咲夜さんとコンビ組んでたが結構おもしろかった覚えがある
そういえばこっちでも東方、禁書、シャナ、ネギまの多重クロスやってた人もいたな
そこだと一方さん咲夜さんとコンビ組んでたが結構おもしろかった覚えがある
ここでする話題じゃないけど、確かはじめのうちに見限ったんだよなぁ……多重はやりすぎだろうと。
地雷臭するのは確かだけど、個人的には結構面白かったぞ
作者戻って来ないかなー
作者戻って来ないかなー
クロス好きな俺にとっちゃクロススレがどんどん減ってくのが残念だわな
>>1乙
出来れば次から投下するときはageて欲しいな
出来れば次から投下するときはageて欲しいな
>>191
では最初だけageます。
では最初だけageます。
一方通行「はァ?」
レミリア「何度も言わせないでくれるかしら。それとも、あなたは一度で物事を理解出来ない阿呆な人間なの?」
一方通行「突然「我が館に招待するからさっさと来やがれ」なンて言われたらそォ返すっつの。相変わらず傍若無人のお嬢様っぷりだな、クソガキ」
レミリア「まぁ、どちらにしろあなたが館に来る運命なのは決まっているのよ」
一方通行「?」
レミリア「珈琲」
一方通行「!!」ピクッ
レミリア「もしかしたら咲夜曰くの最高級品の豆がまだ残っているかもしれないわ」
一方通行「…………!!」
レミリア「あと、我が館には大図書館があって、かなりの蔵書を誇っているの。知識豊富で有能な魔女もいるし、脱出する方法も解るんじゃないかしらね」
一方通行「あァ、それなら行かなきゃやべェな。早く帰りてェもンな。勘違いするンじゃねェぞ?
あくまで帰る方法を調べるためであって、コーヒーが飲みてェわけじゃねェからな」
レミリア「そうね。それじゃあ行きましょう」
一方通行「待て。霊夢は、今出掛けてて俺留守番なンだが…。ケータイもねェし、そもそもここじゃあ、ンなもン誰も持ってネェしな」
レミリア「こんな寂れた神社に来訪者なんて来るわけないじゃない。珈琲はいらないのかしら?」トコトコ
一方通行「それもそうだな」キリッ
レミリア「ふふ」
紅魔館
レミリア「戻ったわ。さっそく昼食を用意して頂戴」
咲夜「はぁ、本当にこの外来人を連れてきたのですね。汚れが溜まりそうですし今日は徹底的に館を掃除しなくては…」
レミリア「あら、大丈夫よ。あの宴会の時よりも小奇麗な格好をしているし」
咲夜「お嬢様。どっちにしろあの格好は道具屋の店主のお古です。新品ではありませんよ」
一方通行「オマエらも宴会の時と変わらねェ無礼っぷりだな…」ハァ
咲夜「一応、客人ですから」
一方通行「オマエ俺が館入った途端すげー嫌そうな目で見てたじゃねェか。門番の女はケラケラ笑いながら背中叩いて来たぜ?」
咲夜「私は、メイドですから」
一方通行「あァ、そォですか」
レミリア「咲夜ぁ、昼食。お腹空いた」
咲夜「すぐお持ち致します、お嬢様」カツカツ
レミリア「…こっちよ、案内するわ」
一方通行「あのメイド、毒でも盛りそうだな…」
レミリア「咲夜ならやりそうね。今この瞬間あなたの目が自分自身を見上げることもありそうだわ」
一方通行「物騒過ぎンだろ…」
レミリア「それくらいじゃないと、このレミリア・スカーレットの従者は務まらないのよ。さぁ、ここ。すぐ食事が運ばれてくるわ」
数分後
一方通行「うォ、…お…」キラキラ
レミリア「咲夜、ちゃんといたずらしないでくれた?」
咲夜「一応、客人ですから。もちろん牛肉ですよ」
レミリア「気遣いご苦労」
一方通行「俺、なンであンな神社の前にいたンだろォな。ここに流れてれば毎日ステーキ三昧だったンじゃねェの?」
レミリア「ステーキ三昧か、あなたが数日間、我が館のステーキとして食卓に並ぶか…だったでしょうけどね」
一方通行「やめとけ、腹壊すぜ」
レミリア「そうね。食べれるところなさそうだし。私だったらもう少し肥えさせてから食べるわ」
咲夜「育てましょうか? 出来る限りおいしい部位を選んでお出ししますよ?」
一方通行「オマエはそォいう斜め上方向の発言を直せ」
レミリア「咲夜って出来る子なんだけど、結構ズレたとこあるのよね。いただきます」カチャカチャ
一方通行「ズレたっていう一言で片付けれるオマエも相当だけどな。もォ、慣れたわ。ここにゃそーいうヤツが多過ぎる」カチャ
レミリア「幻想郷はどうかしら?」
一方通行「里と、山…あと香霖堂は行ったが…、まァ…マジで妖怪だらけだな…」
レミリア「ここは外界で忘れられたものが入り込んでくるからね」
一方通行「妖怪なンて今じゃファンタジーだ。不思議な力だって科学の力で再現出来る」
レミリア「なんでもかんでも解明させて、粋じゃないわ」
一方通行「知識を欲しがるのが人間だから」
レミリア「寿命など限られている人間が、よく頑張るわよね。世代が変わって記憶が薄れているから我々も忘れ去られたというのに」
一方通行「外界での居場所が欲しいのなら自分から「私は妖怪です」なンて主張すりゃいいじゃねェか」
レミリア「そうね。そこまでして外界での居場所が欲しいわけでもないわ。逆に人間を襲いにくくなる」
一方通行「しかし、昔は妖怪が信じられていたのに徐々に御伽話に切り替わっていったな。まァ、科学力が上がって疫病だのなンだのって
種明かしが増えて行ったからなァ…」
レミリア「…それらも妖怪たちが操作していたとしたら?」
一方通行「はァン?」
レミリア「必要のない争いを避けるために…」
一方通行「………」
レミリア「なんてね。くだらない話をしたわ。おかわりはどうかしら? このスープとてもおいしいでしょう」
一方通行「…そォだな。もう一杯いただこうか」
咲夜「はい」
レミリア「そういえば、咲夜咲夜」
咲夜「なんでしょうか?」
レミリア「珈琲ってここ、あったわよね?」
咲夜「いえ、もう何年か前に在庫切らしましたよ」
一方通行「な!?」ガーン
レミリア「あらま。それじゃあ紅茶。最高級の紅茶を食後によろしく頼む」
咲夜「畏まりました」
一方通行「クッ、ソ…がァ…!」ブルブルブルブル
レミリア「カフェインは紅茶でも取れるわ。茶葉をお土産に持たせてあげる」
一方通行「ちっげェンだよ、コーヒーが飲みてェンだよ…」
レミリア「珈琲ねぇ。まぁ…それなりに癖のある飲み物だけれど、あれ泥水みたいじゃない」
一方通行「コーヒー好きにケンカ売ってンのか?」
咲夜「買うわよ?」
一方通行「オマエは呼んでねェよ」
レミリア「まぁまぁ。その内また取り寄せるわ」
一方通行「はァ…。肉が食えただけでも良しとするか…。はァ…」ガックリ
レミリア「こういうの、珈琲中毒って言うのよね」
一方通行「なンとでも言え。…それにしても、この館、窓が少なくねェか? 夏の昼間だってのに随分薄暗いぜ?」
レミリア「当たり前よ。私は吸血鬼だもの」
一方通行「あァ、やっぱそォなのか?」
レミリア「なんだと思ってたの?」
一方通行「ただのマセたガキだと」
レミリア「ちゃんと羽あるじゃない。日傘も差していたし、解りやすいくらいの典型的吸血鬼よ?」
一方通行「真昼間から散歩がてら神社まで俺を呼びにくる時点でそりゃねェわ。飾りみてェな羽でよォ」
レミリア「手入れを怠らないのよ。…とはいえ…まぁ、どちらかというとあなたの方が吸血鬼のようだ」
一方通行「見た目がか? ったく、雪女だの吸血鬼だの…、里でもじじぃに拝まれるしよォ…。俺はただの人間だっつーの…」ヤレヤレ
レミリア「…ふふ、私は吸血鬼で血の匂いに敏感なの」
一方通行「あ?」
レミリア「あなた、何人の血を浴びたのかしら? そこらの吸血鬼より、血生臭いわよ?」クスクス
一方通行「………オマエ…」ギリッ
シュッ
一方通行「………はっ。なかなか出来た従者をお持ちですねェ、お嬢様ァ?」
レミリア「でしょう? あげないわよ」
一方通行「いらねェよ。こンな、客人の喉元にナイフを当てるメイドなンてな」
レミリア「咲夜、離れなさい」
咲夜「はい、お嬢様」スッ
レミリア「その立ち振る舞い。あなた、本当に面白そうね。やはり私の目に狂いはない…、気に入ったわ」
一方通行「そォかよ。厄介なのに目ェつけられた気分だ」
レミリア「大丈夫。血は吸わない。…まずそうだし」
一方通行「一言余計だ」
レミリア「あは」
ここまでです。またのろくなると思います。
おぜうさまはSだけど、同じS同士とウマが合う部分があるよね
こういうやり取り好きだ
こういうやり取り好きだ
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