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    元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」2

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    201 = 163 :




    まどか「そ、それよりもう行くよ!」グイグイ

    首領パッチ「ちょ、止めなさいよ! ああん、ジュンイチ~~!」ズルズル  マタノオコシヲ~>

    マミ「か、鹿目さん!? どうしてホストクラブから!?」

    ソフトン「……」

    ボーボボ「不潔! 不潔よ!」


    まどか「え、あ、え!? ま、マミさん……!?」

    マミ「鹿目さん……、中学生なのにもうこんな……。だ、ダメよそんなの、お母さんが見たら何て言うか……!」

    まどか「違いますよっ! 変な誤解しないでぇ!」

    まどか「これは首領パッチ君がいきなり……」


    ソフトン「……」

    ボーボボ「最近の子ってホント怖いわぁ~!」ヒソヒソ!

    首領パッチ「ホント困っちゃうわね、奥さん!」ヒソヒソ!


    まどか「おい、何でそっち側にいんだ金平糖」

    202 = 163 :



      ~まどまど説明中~


    マミ「そう、首領パッチ君の暴走だった訳ね。安心したわ」ハー

    まどか「もうっ! マミさんも人の話を聞いてくださいよね!!」プンプン!

    首領パッチ「トゲが何本か足りねーんだけど……、俺生きてる?」ボロボロ

    医者ボーボボ「鏡は見ない方がいいでしょうな」


    まどか「それで……、マミさん達はどうしてここに?」

    マミ「佐倉さんを探していたの。途中でソフトンさんも合流してね」

    ソフトン「杏子のことだ。きっとあのさやかという子を探しているはずだ」

    ソフトン「あいつはあの子に少し過剰な執着を持っていたからな」

    まどか「そうなんですか……。あの、私たち、さやかちゃんを探していたんです」

    マミ「え、美樹さんを? 私はてっきり鹿目さん達と一緒にいるかと……」

    まどか「天の助君からメールがあって……。何だか精神的に不安定っぽいから来てくれって……」

    ボーボボ「そんな状況のさやかに、もし杏子が出会ってしまえば……」

    首領パッチ「ああ、俺もそのことを危惧していた」

    ソフトン「それならば、尚更すぐにでも探さなければ……」

    まどか「私達も一緒に行きますっ!」

    ボーボボ「ではさっそく……」

    首領パッチ「ああ……」


       <☆WILD BOYS☆>


    ボボパチ「「英気を養いに……」」スタスタ

    まどか「もうホストクラブはいいからっ!!」マドーン!!

    203 = 163 :





      ~歩道橋~


    QB<杏子……>

    杏子<あ、キュゥべえか? いきなりテレパシー使ってくんなよ>

    QB<ごめんよ、少し気になることがあってね>

    QB<君は今から何をしようとしているんだい?>

    杏子<見てて分からない? 新人の教育。つーか潰すけどね>

    QB<…………>

    杏子<あんだよ、何か文句あんのか?>

    QB<僕との約束はどうなったのかなと思ってね。イレギュラー達の排除の話は?>

    杏子<あー……、あれだ。これ終わったらな>

    QB<…………早くしてほしいな。あと、僕としたら魔法少女が(絶望せずに)消えるのは避けたいんだけど……>

    杏子<いちいちうっさいよ、アンタ。とにかくアフロ野郎共を潰しゃいいんだろ? あとでやるよ、あとで>

    QB(えぇ~……。何だか夏休み終わる直前の小学生の親になった気分だよ……)

    杏子<しばらく話しかけてくんなよ>

    204 = 163 :




    杏子「さっ! ここなら文句も無いよね?」

    杏子「いっちょ派手にやっちゃおうじゃない」

    さやか「お前だけは……絶対に許さないんだから……!」つソウルジャム スッ

    天の助「………」

    さやか「へぇ、止めないんだ天の助。さっきまですっごくうるさかったのにさ」つソウルジャム

    天の助「いやいや。お前、自分が持ってる物よく見てみ」

    さやか「は? 何言ってん…」つソウルジャム

    さやか「の……!?」つソウルジャム


       つ『ソウルジャム 自家製熟成 定価300円』

    205 = 163 :


    さやか「な、な、何よこれーーーっ!? ジャム!?」サヤーン!

    天の助「ぷぷぷ、ジャム持ってカッコつけてたよアイツ」つソウルジェム

    さやか「あ、アンタ、私のソウルジェムを……!!」ワナワナ

    さやか「返しなさいよ!」バッ

    天の助「ほーら、ほーら! 取れるもんなら取ってみーろ!」スッ

    さやか「ああ、もう! 返せっ! 返せっ!」ピョンピョン!

    天の助「はっはっは~! 届くかな~?」

    杏子「おい、イチャついてないで早くしろよ」イライラ

    206 = 163 :



    さやか「返せっつってんでしょ!!」ボコッ!

    天の助「うごぉッ!? 届かないからって暴力に頼ったでこの子!?」ズサー

    さやか「それが無いと戦えないでしょ!? 返しなさいよ!」

    天の助「ダメだ! 俺はこれを死守するんだぁーーー!」つソウルジェム ヒシッ

    杏子「うっとーしーな、そいつ。さっさと変身しろよ」←すでに変身済み

    さやか「ちょっと待ってて! こいつ、ところてんの癖して何気に握力強い……!」グググッ

    天の助「止めろぉ! 俺のモノだぁ! コイツを売って、大金持ちになるんだぁ!」つソウルジェム グググ…

    さやか「もー、何なの!? ホントにぶっ飛ばすよ!?」

    さやか(何でこんなことするのよ? あたしが戦うことで何かコイツに不都合でもあんの!?)

    さやか(天の助、あんたは何でこんなこと……!)



       「さやかちゃん!」

    207 = 163 :



    まどか「ダメだよ、こんなの絶対おかしいよ!」タッタッタ

    マミ「美樹さん!」タッタッタ

    首領ロッキー「エイドリアーン!!」タッタッタ

    さやか「まどか……、それにみんな……?」

    天の助(やっと来たか、遅いんだよ……)

    杏子「ふん。ウザイ奴にはウザイ仲間がいるもんだね」

    ボーボボ「これが俗に言うボボちゃん走り!」タッタッタッタッ

    ソフトン「…………」タッタッタッ


    杏子(ちっ、何でソフトンもいんだよ……)

    208 = 163 :



    QB(まどか……。自分から来たか、呼ぶ必要もなくなったね)コソッ

    QB(しかし、余分なイレギュラー達もついてきたか。厄介だな……)

    QB(さやかが危険に陥った時に契約を迫るつもりだけど……、彼らが邪魔だな)

    QB(杏子が始末してくれたら嬉しいんだが、望みは薄いね)

    QB(さあ、どうすべきか……)


    まどか「さやかちゃん! やっぱりおかしいよ! 魔法少女同士で争うなんて!」

    さやか「止めてよ、まどか! そもそもまどかには関係ないでしょ!」

    マミ「それは違うわ、美樹さん。私達はもう全くの無関係では無いし、鹿目さんはあなたのことを心配して……」

    さやか「マミさんまで……。何で!? 何でなの!?」

    209 = 163 :



    さやか「みんなしてあたしの邪魔して! あたしが誰と戦おうがあたしの勝手じゃない!」

    さやか「しかも相手は悪い魔法少女だよ!? あんなの懲らしめられて当然じゃない!」

    さやか「ボーボボ達だって! 昨日はあたしの味方をしてくれたのに……。昨日話してたよね、信念を傷つけられたら黙っていないって」

    さやか「あたしは自分の信念を貫き通す為に戦うの! 何でそれを邪魔するの!?」

    まどか「さ、さやかちゃん……」


    ボーボボ「さやか、お前の言っていることは間違っている」

    さやか「どうして……?」

    ボーボボ「お前は実際には信念というモノを持ち合わせていない」

    さやか「なっ!? ど、どういう意味!?」

    ボーボボ「確かに昨日のお前からは大きな意志を感じた。一つ一つの言葉には力が篭もっていた。だから俺は共に戦うことにしたんだ」

    ボーボボ「だが、今のお前からはそれが感じられない。佐倉杏子への憎悪しかみられねぇんだ」

    さやか「!?」

    210 = 163 :



    まどか「ぼ、ボーボボ……、そんな言い方……」

    ボーボボ「まどかは下がっていてくれ」

    さやか「何でよ……どうしてそんなことを言うの?」

    さやか「あたしは……あたしは……」

    ボーボボ「それなら聞かせてもらうが、お前は昨日と同じ気持ちで奴との戦闘を迎えようとしたのか?」

    さやか「た、確かに……頭に血が昇っていたかもしれない……!」

    ボーボボ「お前に必要なことは相手を理解することだ」



       杏子『坊やの手足を二度と使えないくらいに潰してやりな』

       杏子『アンタ無しでは何も出来ない体にしてやるんだよ』


    さやか「……っ!」ギリッ

    211 = 163 :


    さやか「じゃあ、ボーボボはあいつの味方なの!? あいつと同じ考えなの!?」

    ボーボボ「そうは言ってねぇ。相手と同じ思想になるんじゃない。相手を理解しつつ、自分の考えを伝えるんだ」

    ボーボボ「お前にはその全てが中途半端に足りねぇ。相手を知れてないし、信念も貫けてない」

    ボーボボ「そして、それは向こうにも言えることだろう」

    杏子「………ふん」


    ボーボボ「この戦い……俺が買った」スッ

    まどさやマミ「「「え?」」」

    杏子「へぇ……」

    首領パッチ「マッ」

    天の助「ジデ~?」

    ソフトン「……」

    212 = 163 :



    さやか「ちょ、ちょっと待ってよ! 喧嘩を売られたのはあたしだよ!? ボーボボは関係ないでしょ!」

    ボーボボ「ああ、関係は無い」

    ボーボボ「だがな、たまには大人が子供にお灸を据えてやらねぇとな」

    ボーボボ「俺個人のワガママだ。佐倉杏子、俺と勝負しな」ピッ

    杏子「ふふふ、面白いじゃん」

    さやか「そんな、無茶苦茶な……!」

    マミ「そうですよ、ボーボボさん! こんな戦い……」

    ボーボボ「俺は魔法少女じゃない。魔法少女同士の同族争いにはならねーだろ?」

    マミ「うう……、でも……!」

    ソフトン「…………」


    ボーボボ「ソフトン、構わないか?」

    ソフトン「ああ、これはお前の仕事だな」

    ソフトン「きっと俺ならどこかで手加減をしてしまう。それではおそらく駄目な筈だ」

    ボーボボ「ソフトン……」

    ソフトン「行ってくれ、ボーボボ」

    ボーボボ「ああ」

    213 = 163 :



    ボーボボ「おい、天の助」

    天の助「お?」

    ボーボボ「そいつをさやかに渡すんじゃねーぞ?」

    天の助「お、おう、もちろん」つソウルジェム ギュッ

    ボーボボ「…………」

    ボーボボ(濁っているな……。おそらくグリーフシードを一つも持ってないのだろうな)

    ボーボボ(濁ることにどんなデメリットがあるかは知らねーが……。あのエセ宇宙人のことだ、ろくなことじゃないはずだ)

    ボーボボ(それはさやかも直感的に気づいていると思うが、それでも戦おうとするとは。勇気か無謀か……)


    ボーボボ「今回はお前らの手出しも無用だ」

    首領パッチ「チッ、出番無しかよ」

    マミ「大丈夫かしら、ボーボボさん……」

    まどか「マミさん、心配なんですか? ボーボボならきっと……」

    マミ「ええ、分かってはいるけど、ちょっと心配事が……」

    214 = 163 :



    ボーボボ「またせたな」

    杏子「ほんっと遅いよ」

      スチャッ!

    杏子「さあ! 今度こそ、てめぇらの息の根を止めてやるよっ!」

    ボーボボ「やってみろ! 俺の鼻毛真拳が相手する!」

      鼻 < ミミズ ニュルニュル

    まどか「ひっ!? み、ミミズが出てるよ!」

    マミ(そう、これが心配なのよね……)


    天の助「ど、どういうことだ、ボーボボの奴鼻毛真拳を使えてねえじゃねーか!」

    首領パッチ「鼻毛真拳の無いボーボボなんて、職の無いお父さんじゃないか!」


      お父さん『父さんな……、長い夏休みもらっちゃったよ……』

      犬『クゥーン』ナデナデ


    さやか「ひどっ!! いくら何でも辛辣過ぎでしょ!」

    215 = 163 :



    QB(いいぞ、事態は好転している……!)

    QB(杏子とボーボボ……。強さや戦闘のセンスはボーボボの方が桁外れに高いのは明白だ)

    QB(だが、鼻毛真拳が使えないのなら杏子の方にも分がある。オマケに今回取り巻きは戦闘に参加しな

    いときた)

    QB(どさくさに紛れてまどかと契約も出来るかもしれない)


    杏子「へぇ、良いこと聞いちゃった。あの変な鼻毛使えないんだ」

    ボーボボ「お前などミミズで十分だ」ウネウネ

    杏子「甘く見てたら痛い目見るよッ!」ダッ!

    杏子「らああぁぁッ!!」ズバァッ!

    ボーボボ「迎え討つッ!」グワッ


       鼻ミミズ真拳奥義<雷轟怒龍>!!


      ガキイィィーーーーンッ!!!


    ボーボボ「ダメでしたーーッ!」グバァッ!

    さやか「ミミズ弱ぇーーーーッ!?」サヤーン!?

    216 = 163 :


    杏子「弱い弱い! 笑っちゃうね!」

    ボーボボ「くそッ! 親父さえ帰ってくれば……!」


      鼻 < とろろ ネバ~

      チョウ「アイヤー、また間違えたアル」


    マミ「鼻からとろろが……。めちゃくちゃかゆそう……」

    首領パッチ「こうなったら俺たちが親父の代わりをするしかねぇ!」

    天の助「だが、俺たちに出来るか……!?」

    首領パッチ「四の五の言うな! やるしかない!」

    ボーボボ「頼んだぞ、お前ら!」

    ボーキド博士「ゆめとぼうけんと! ポケットモンスターのせかいへ! レッツゴー!」

    首領パッチ「   」シュンシュンシュン…

    天の助「   」シュンシュンシュン…

    まどか「懐かしい感じで小さくなっていった……」

    217 = 163 :




      <鼻>

      首領パッチ「こちら首領パッチ。今、鼻に到着した」

      天の助「お前はもう帰れ。こっからは俺たちがやるぜ」

      チョウ「アイヤー」



    ボーボボ「まずい! 攻撃が来たぞ! 早く鼻毛を出してくれ!」ググッ

    杏子「ほらほら、どうした!!」シュバババッ!



      首領パッチ「えーと、このボタンだっけ?」ガチャガチャ

      天の助「馬鹿、こっちのレバーだよ」ガシャン

      首領パッチ「くそっ、ボタンが多すぎて分からねぇ! ……ん?」



      押したらダメなボタン「自分押したらヤバイっすよ?」



      首領パッチ「   」ポチッ

      押したらダメなボタン「あ」

      天の助(押したッ!?)ビクッ

      首領パッチ「ダメだ、操作方法がさっぱり分からねぇ!」

      天の助(そんで流した!!)

    218 = 178 :

    久しぶりに帰ってきたけど絶好調みたいだな
    支援

    219 = 163 :



    ボーボボ「な、何だ、鼻から力が湧いてくるぞ……! 首領パッチ達、ついにやってくれたか!」

    まどか(押したらダメなボタンのせいだと思うな……)

    ボーボボ「うおおぉぉーーッ!! いまこそ鼻毛を解放するぜぇーーッ!」ボワッ!

     ゴゴゴゴゴゴゴ!!

    杏子「な、何てオーラだ!?」

    ボーボボ「うおおおおおおぉぉぉぉ!!!」


       ピカッ!


             『 鼻 毛 解 放 』


      ドオォーーーーン!!

    220 = 163 :



    ボーボボ「見ろ! 俺の鼻毛を!」

        鼻 < 鎖鎌 ヒュンヒュンヒュンヒュン

    まどか「鎖鎌だぁーーーーッ!?」マドーン!

    さやか「普通に凶器が出てきたぁーーーッ!?」サヤーン!

    ボーボボ「何!?」つ手鏡 スッ

        鼻 < 鎖鎌 ヒュンヒュンヒュン!

    ボーボボ(やだ、おしゃれ! 今年のトレンドかしら!?)ポッ

    まどさや「「絶対違うよ!!」」


    杏子「無視してんじゃねぇぞ、こらぁーーーッ!」ダッダッダッ

    221 = 163 :


    杏子「そんな子供騙し通用しないよ!!」ブン!

    ボーボボ「それはどうかな!」ヒュン

        ガキン!

    杏子「うッ!?(こ、こいつ鼻毛だけじゃなく、鎖鎌まで使いこなしてやがる!)

    杏子「失せろぉ!」ブン

    ボーボボ「その技はすでに見切った!」ヒュンヒュンヒュン!


    槍< ガシャーーーン!! バラバラバラバラ……


    杏子「なっ!?」

    まどか「すごい、槍を分解しちゃった……!」

    ボーボボ「そして、このバラした槍をーーーッ!」ガシッ

      ダッダッダッダッダッ

    ボーボボ「駅のコインロッカーにどーーーーん!!」

    コインロッカー < ガチャッ
    コインロッカー < ガチャッ
    コインロッカー < ガチャッ
    コインロッカー < ガチャッ

    杏子「何やってんだぁーーーッ!?」ガビーン!

    杏子「てめぇ、アタシの得物を! おい、鍵をよこしやがれぇ!!」ガチャガチャ

    ボーボボ「五百円ちゃんと払えよ?」

    杏子「誰が払うか!!」

    222 = 163 :


    天の助「しゃあッ! これで奴はもう武器を使えねぇ!」

    杏子「ふ、ふん、甘いね。こっちは魔法少女だよ? 武器なんていくらでも出すことが……」パァァ…

     ボワン!

    キャプテン・ハーナッゲ「ぐっへっへっへっ!」モクモク

      『キャプテン・ハーナッゲ』
       カリブ海で活動している極悪海賊。義手のカギヅメからしけたちりめんじゃこが出てくる。
       ピーターパッチとは犬猿の仲。しかし、一緒に麻雀をすることがあるぞ。


    杏子「な、何だこいつはぁーーーーッ!?」ガーン!?

    まどか「変な人が出てきたぁーーーッ!?」マドーン!?

    223 = 163 :


    キャプテン・ハーナッゲ「奴は俺の腕をワニに食わせやがった!」

    杏子「な、何だよお前! 糞っ! 何で武器が出てこないんだよ!」

    ピーターパッチ「それは僕が説明しよう」

      『ピーターパッチ』
       レバーランドの王様。子供を拉致しては、聖帝十字陵を建造させる奴隷にしている。
       キャプテン・ハーナッゲとは犬猿の仲だが、実は一緒にぬか漬けを作る仲でもあるぞ。


    さやか「このよく分からない説明は毎回出てくるの!?」サヤーン!?

    224 = 163 :


    首領パッチ「お前の武器が出ない理由……。それはさっきのボーボボの行動に秘密がある」

    杏子「な、何ィ!?」

    ボーボボ「うっそー、バラしちゃう系ー?」

    まどか「い、一体何をしたの、ボーボボ!?」

    ボーボボ「特別に教えよう」


     ホワンホワンホワン……

    ~~~~

    杏子「失せろぉ!」ブン

    ボーボボ「その技はすでに見切った!」ヒュンヒュンヒュン!

    ~~~~

    ボーボボ「この瞬間の俺の鼻を拡大しよう」

    ~~~~

    225 = 163 :



      ~ボーボボ 鼻~


      首領パッチ「よっしゃ! 上手く行ったようだぜ!」

      天の助「そのようだな。だが、速く避難しないと、俺たちも戦闘に巻き込まれるぜ?」

      首領パッチ「おう、ではこの脱出ポッドで……」つポッド

      天の助「きゃー! ドラゴンボールっぽい!」

      チョウ「チョットチョット」チョンチョン

      天の助「ああ? んだよ?」

      チョウ「店長サン、帰ッテキタアル」


      親父「フライングゲットぉ~♪ 一足先に~♪」ヨロヨロ

      親父「えへへへ、手振ってもらっちゃったよ~~ん」グデグデ

      パチ天「「………」」

      親父「あれぁ、首領パッチさん達じゃないですか~。そんな怖い顔してどうしたんですかぁ~」ヨロヨロ

      親父「あ、もしかして俺のこと待ってたとかぁ? まいったな~。I want you ~♪ I need you ~♪ て感じですかぁ~?」グデグデ

      首領パッチ「残念だったな……」

      親父「えへへ~……え?」

      天の助「次の総選挙に貴様の票が入ることはない」

      親父「え……え?」

      パチ天の助「「二度とその面見せんなハゲチャビンがぁーーーッ!!」」ドゴオォォ!!

            ゴシャァッ!!

      親父「友美ちゃ~~~~~ん!!」ドゴーーーン!!

    226 = 163 :



       ======『親父』   『杏子の鼻』
         ヒューーーーーーーーー 



            ========『杏子の鼻』
                   スポッ

    ~~~~


    ボーボボ「と、いう訳だ」

    杏子「何ィーーーーー!?」ガーン

    さやか(親父うぜぇ……)

    227 = 163 :


    杏子「な、何を馬鹿なことを! アタシの鼻にちっさいおっさんがいるなんてそんな……」


      <鼻>

       親父「ジーーーーッ」ジー


    杏子「居た!? しかもめっちゃこっち見てる!?」

    杏子「何やってんだお前! 早く出て行きやがれ!!」


      <鼻>

       親父「…………」

       親父「よっこらしょっと」つリモコン ピッ

       テレビ<迎えた八回、阪神の攻撃……


    杏子「居座る気マンマンじゃねぇか! 何アタシの鼻の中にテレビ持ち込んでんだ! 出てけよ!」

    228 = 163 :


    ボーボボ「不純物を取り込んだお前の体は、もはやまともな魔法を使うことは出来ん。勝負あったな」

    杏子「くぅッ!! だ、だがな、武器が無くなった所でそれがどうした!」

    杏子「得物なんていらねぇ! アンタらごときにはちょうどいいハンデだよ!」スッ

    ボーボボ「面白い……。俺も親父が帰るまで鼻毛は使えない身。シンプルな力比べで勝負だ」スッ


    杏子「……」ジリ…

    ボーボボ「……」ジリ…


    まどか「す、すごい静か……、戦いの最中とは思えないよ」

    さやか「二人とも少しも動いていない……!」

    ソフトン「この戦い……先に動いた方が負けるぞ」

    マミ「そ、そんなに……!?」ゴクリ…

    229 = 163 :



     ヒュウゥ~~~~…


    天の助「お互い相手の気の緩みを探っている。少しでもこの静寂を破る事態が起これば、壮絶な死闘が始まるぞ……」

    まどか「ボーボボ……」


    ボーボボ「……」

    杏子「……」


    首領パッチ「生卵を……」つ生卵 スッ


    杏子「……」

    ボーボボ「……」


    首領パッチ「落とします」つ  パッ

                    川  ヒ
                    川  ュ
                    川  |
                    川  |
                    生卵

          ________________
           地面

    230 = 163 :



    杏子「……」

    ボーボボ「……」


        ヒューーーーーーー…


    生卵「五点着地!!」ズシャッ!

    杏子「おらぁッ!」ブン!

    ボーボボ「はぁっ!!」ゴシャッ!

    マミ「始まったわ!」

    さやか(あの卵すげぇ……)

    231 = 163 :



    ボーボボ「ふん!」バシュッ!

    杏子「せいっ!!」ブン!


       シュバババババババッ!


    まどか「う、動きが見えないよ……!?」

    ソフトン「達人同士の殴り合いだ。無理もない」

    マミ「ボーボボさん、頑張って!」


    杏子「そこだッ!」ブン!


      バキィッ!


    ボーボボ「ぐッ!?」ヨロッ

    232 = 163 :



    首領パッチ「ああッ!? ボーボボの奴、イカで言うゲソの部分をやられたぞッ!!」

    まどか「普通に足って言えばいいじゃん!?」マドーン!?

    さやか「何故、わざわざイカで……」


    ボーボボ「うぅ……」ガクン…


    天の助「たまらず崩れ落ちた! 足のダメージは相当だぞ!」

    まどさやマミ「「「そ、そんな……」」」


    杏子「勝負あったね。そのド派手なアフロごと、頭をかち割ってあげるよ」スッ

    ボーボボ「ふっ……」ニヤリ

    杏子「何笑ってんの? アンタ状況分かってる?」

    ボーボボ「油断大敵だ。俺のチャームポイントは鼻毛だけじゃないんだぜ?」

    233 = 163 :



     アフロ<パカッ


    杏子「なっ!? まさか、アフロに引きつける為にわざと攻撃を……!?」

    ボーボボ「至近距離でくらいな」


        鼻毛真拳奥義<藪から棒 アフロからアフロ>


     アフロ<ボヨ~ン アフロ<ボヨヨ~ン アフロ<ボヨ~ン

    234 = 163 :



    杏子「な、何じゃこりゃ……もががっ!?」ボフッ

    まどか「アフロから大量のアフロが出てきたーーー!?」

    ボーボボ「アフロの良い所……それは」


     アフロ<ポーン アフロ<ボヨンボヨーン アフロ<ボヨ~ン


    ボーボボ「マリモと同じ飼育方法だッ!!」カッ

    マミ「そうだったんですか!?」マミーン!?


    杏子「ぐおおおぉッ!? なんつー量のアフロだ!?」


     アフロs<ボヨヨヨヨヨ~~~~ン


    杏子「み、身動きが取れない……!?」ボフンボフン!

    235 = 163 :



    さやか「まるでアフロの大洪水ね……」

    まどか「あ、ちっちゃいアフロもある。ちょっと可愛いかも……」ポヨヨーン


    杏子「負ける訳がねぇ……!」ザバン!

    杏子「アタシがこんなフザケた技に負ける訳が……!」ザバザバン!


    マミ「あの子、アフロの海を泳いでいるわ!?」

    まどか「すごい……」

    さやか「な、何だか、端から見たらマヌケな図だなぁ……」

    236 = 163 :



    杏子「 ! アフロ野郎がいない!? このアフロの中に紛れ込んで不意打ちするつもりかい!?」

    杏子「どこに行きやがったーー! 出てこい、アフロ野郎ーーッ!」


       「そんなに大声出さなくても聞こえているぜ」


    杏子「!!」ゾワッ…

    杏子「う、後ろ……!?」クルッ





    ボーボボ「さあ、次の一撃で最後だ」ジー…

    美容師「縮毛液が染み渡るまでもう少しお待ちください」シュッシュッ

    ボーボボ「あ、はい」ジー…

    まどさやマミ「「「ストレートパーマあててるぅーーーーッ!?」」」ガガーン!?

    237 = 163 :



    ストレートボーボボ「ストレートになった俺には誰も勝てないぜ」ファサッ

    杏子「ナメんじゃないよ……! 訳の分かんねー技を使いやがって……!」ハァハァ…

    杏子「何でアタシが押されてるんだよ……。何でお前なんかに……!」ゼェゼェ…

    ストレートボーボボ「…………」

    杏子「アタシが負ける訳がないッ! お前らみたいにのほほんと生きてきた奴らなんかに! 負ける訳がない!」


    杏子「がああぁぁーーーーッッッ!!」ダッ

     ダッダッダッダッダッ!


    ストレートボーボボ「今のお前には理解できねぇだろうな」

    ストレートボーボボ「俺とお前の決定的な違いは二つだけ……」

    238 = 163 :



    杏子「ああぁーーーーッッッ!!」

     ダッダッダッダッダッ!


    ストレートボーボボ「一つは守るべき仲間だ」

    ストレートボーボボ「他人を拒絶して生きてきたお前に、仲間を持っている俺の強さを理解できる訳がねぇ」


    杏子「うおおあああぁぁーーーーッッッ!!」

     ダッダッダッダッダッ!!

    ストレートボーボボ「そして、もう一つは……」

    239 = 163 :




    ストレートボーボボ「俺の誇り高き強靱なアフロだぁーーーーッ!!」カッ!


     ボキャァッッ!!



    まどさやマミ(((いやいやいや! 今のあんたアフロじゃないから! 見事なストレートだから!)))ガビーーン!



    杏子「ぐ……う……ぁ……」ガタガタ…

    ストレートボーボボ「アフロを抱き……そしてアフロと共に眠れ」

       ストレートヘア < ボフンッ

           アフロ < ボヨ~ン

    まどか(あ、アフロに戻った)

    240 = 163 :



    杏子「こ、こんなのアリか……よ……」ガクッ


    マミ「か、勝ったわ……」

    マミ「ボーボボさんが、あの佐倉さんに勝ったわ!」

    まどか「ボーボボ!」タッタッタ

    首領パッチ「やったな、ボーボボ!」タッタッタ

    天の助「流石、我が弟子じゃ」ヨボヨボ

    ソフトン「怪我は大丈夫か」タッタッタ

    ボーボボ「ああ、親父も戻ってきたぜ」

       <鼻>

        親父「やっぱ余所の枕じゃ寝られねーや」ゴロゴロ

    ボーボボ「杏子を頼んだぞ」スッ

    杏子「   」キゼツチュウ

    ソフトン「ああ」ガシッ

    241 = 163 :



         ワイワイガヤガヤ


    さやか「…………」

    ボーボボ「さやか」

    さやか「ボーボボ……」

    ボーボボ「あの戦い、お前が出ていれば間違いなく負けていたぞ」

    さやか「……」

    ボーボボ「お前はあの時、仲間を省みていなかった。周りが見えていなかったんだ」

    ボーボボ「その先には最悪の事態しか見えない」

    さやか「ボーボボ……」

    242 = 163 :


    さやか「ボーボボはさ、杏子の間違いを指摘すると同時に、あたしにも同じことをしてたんだね」

    さやか「よく考えれば、あたしはあいつと同じだったかもしれない。自分が一番なりたくない大嫌いなあいつと……」

    ボーボボ「やっと分かったか」

    ボーボボ「さやか、今度からは仲間に頼れ。そして仲間を思え」

    ボーボボ「そうすれば、自然に自分が何をすればいいのか見えてくる筈だ」

    さやか「うん……」


    天の助「さやか」

    さやか「天の助……」

    天の助「ほらよ」ヒュッ

    さやか「あ、っとと……」パシッ

         つソウルジェム

    さやか「あたしのソウルジェム……」

    243 = 163 :



    まどか「さやかちゃん!」

    マミ「美樹さん!」

    さやか「まどか、マミさん……」

    さやか「二人ともごめん。あたし、みんながどれだけ心配してたかも知らずに……」

    マミ「いいのよ、美樹さん。もう過ぎたことよ」

    まどか「そうだよ。前みたいな、明るくてちょっとおバカなさやかちゃんに戻ってくれるならさ」

    さやか「何だとー!? さやかちゃんにおバカとはどういうことだ、このこの~!」サヤサヤ!

    まどか「ティヒヒ、止めてさやかちゃん! くすぐったいよ、ウェヒヒ」マドマド!

    マミ「ふふふ」

    244 = 163 :



    ソフトン「…………」スッ

    さやか「あ、えっと、ソフトンさん……?」

    ソフトン「杏子が……迷惑をかけてしまった」

    杏子「すぅ…すぅ…」

    さやか「いや、いいんですよ。というより、こちらこそです」

    さやか「あたしもその子とそんなに変わらなかったと思うんですよね~」ア、アハハ…

    首領パッチ「二人とも今回のことで学ぶところがあったわけだ」ウンウン

    まどか「何かいい感じ! 珍しくいい雰囲気だよ!」

    245 = 163 :



        ウフフ、アハハハ


    ほむら「美樹さやかの身を心配して来てみれば……、何なのこの状況……」

    ほむら「佐倉杏子が気絶している所を見ると、おそらく戦闘があった筈だけど、何故か皆が和気藹々としている……」

    まどか「あれ、ほむらちゃん。いつの間に?」

    さやか「あ、転校生じゃん」

    ほむら「こんばんわ、まどか。ねぇ、一体どういう状況なの?」

    ほむら「杏子を倒したのは美樹さやか、あなたなの?」

    さやか「う~ん、色々あったんだけどなぁ。どう説明すれば……」

    ほむら「早くしなさいよ(こっちはあなたのことを心配してわざわざ……)」つソウルジェム イライラ

    さやか「ちょ、何でイラついてんの!? ソウルジェムまで出すこと無いじゃん!」

    ほむら「それなら尚更、さっさと教えなさい」つソウルジェム イライラ

    246 = 163 :



    まどパッチ「ダメだよ、ほむらちゃん! こんなの絶対おかしいよ!」ダッ

    まどさやほむ「「「!?」」」

    まどパッチ「えい!」つソウルジェム ガシッ

    ほむら「なっ!? ちょっと、私のソウルジェム!!」

    まどパッチ「魔法少女同士で争うなんて!」ガンガンガンガン!

    ほむら「止まりなさい! ちょっと割れ物なんだから、ドリブルしながら走らないで!!」ダッダッダッダッ

    まどパッチ「ほむらちゃん、ごめん!」ポイッ

    ほむら「ああッ!?」ホムーン!?

    247 = 163 :



               歩道橋
         ――――――――――――――――

                川 ヒ
                川 ユ
                川 |
                川 |
                川
             『ソウルジェム』


    ほむら「あああぁーーーーッ!?」


    トラック「ぶっぶー」ブゥーン

       <トラック荷台>

         ソウルジェム「五点着地!」ボフン

    248 = 163 :



    ほむら「あ、あなた一体どんなことをしてくれたか分かってるの!?」グイッ

    首領パッチ「知るかボケ」ホジホジ

    ほむら「早く取りに行かないと……! あれは私の命と同じ……」

    ほむら「」フッ


      パタン


    まどか「ほむらちゃん? ほむらちゃん!?」

    さやか「え、え、え!? ちょっと、どうしたのさ転校生!?」

    マミ「暁美さん!? ど、どういうこと!?」

    天の助「メディック! メディーーーーック!!」

    首領パッチ(あれ、これってもしかして……。俺、やっちゃったパターン?)タラー…

    ボーボボ「そ、ソウルジェムが離れた瞬間に……?」

    249 :



    杏子「……うーん、何だよ、騒がしいぞこら」ウーン

    ソフトン「気がついたか杏子」

    杏子「は? そ、ソフトン!? なななな何でお前、アタシを担いで!?」

    杏子「下ろせよウンコ野郎!」ジタバタ!

    ソフトン「そうか、一人で立てるか」スッ

    杏子「お、おう(お、下ろしちゃうのかよ……)」

    杏子「てか、アタシは何してたっけ……」

    ソフトン「向こうで問題が起こったようだ。行くぞ」

    杏子「問題?」

    250 = 249 :



    まどか「ほむらちゃん! 起きてよほむらちゃん!」ユサユサ

    ほむら「」ユサユサ

    さやか「い、一体どういうことなの!?」

    ソフトン「退いてくれ」スッ

    マミ「ソフトンさん……」

    さやか「ん? それじゃ……」チラッ

    杏子「……」ジー

    さやか「げっ、気がついたんだ……」

    杏子「悪いかよ」


    ソフトン「……」スッ

    ほむら「」

    ソフトン「脈が無い……。死んでいるぞ……!」

    まどさやマミ「「「えっ!?」」」

    ボーボボ「何っ!?」

    天の助「ひっ、犯人は誰!?」

    杏子「ど、どういうことだよ、オイ!」


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