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    元スレ上条「福引で一方通行が当たった」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 一方通行 + - 上条当麻 + - 父御門 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 296 :


    美琴「二人は……えっと、もしかして付き合ってるの?」

    一方結標「「ないない」」ブンブン

    美琴「照れもしないで速否定!? アーンしてたのに!? 2人でイチャイチャ買い物してたのに!?」

    一方通行「じゃあオマエはそこのチビっこいのと付き合ってるンですかァ?」

    美琴「ないない」ブンブン

    一方通行「だろ」モクモク

    黒子「お姉様。流石の黒子でもたまには傷つくんですのよ」

    結標「でも今日は一日弟よねー? 一方通行くん?」

    一方通行「あァそォですね、あわきお姉ちゃン」モクモク

    結標「うふふ、可愛いー!」キュンキュン

    黒子「そもそもどうして「あわきお姉ちゃん」なんですの?」

    一方通行「こいつがショタコンだから」スパッ

    美琴黒子「「えっ」」

    結標「ちょ……! ち、違うわよ!?」

    一方通行「お姉ちゃンって呼んだら何でも買ってくれるっていうからよォ」モクモク

    結標「あー! あー!」ワタタタタ

    黒子「……この場合援助交際になるんですの?」ヒソ

    美琴「え、でも第一位が援助を必要とするって……」ヒソ

    一方通行「俺今一文無しで借金抱えてンだよ。8兆くらい」

    美黒「「」」

    302 = 296 :


    一方通行「借金のカタに身ぐるみ売り飛ばされてなァ。
           今日はコイツに援助されてンだよ」ネー?

    美琴「弱みを握られて奴隷のようにこき使われてるってこと!?」

    黒子「その首輪はそういう意味もあったんですの!?」

    結標「ちょっとー!? 流石に怒るわよ一方通行!」

    一方通行「やっ……ぶたないでェ!!」ビクゥ

    結標(被虐待ショタだとおおおおおおおお!!)ブバー!!

    一方通行「……なーんてなァ。ホラ、おバカのショタコンさァン、ティッシュですよォ」

    結標「ありがとう」ニコニコ ダラダラ

    黒子(いずれにしても変態ですの……!)

    美琴「何だ、冗談なの」

    一方通行「半分はなァ。一文無しはホント」

    美琴「あはは……ハイハイ。あ、ところでアンタ、妹とかいる?」

    一方通行「妹ォ?」

    黒子「下で一方通行さんにそっくりな女性のポスターを拝見しましたの」

    一方通行「あァ、あれh」

    結標「妹さんなのよね! 双子の!」ババッ!!

    美琴「やっぱりー! でもあんまり似てないわねー。超可愛かったもん」

    黒子「CMにも出てらっしゃいますわよね? まるでお人形さんのようですの」

    美琴「会ってみたいなぁ」ホワン

    黒子「ですのー」ホワン


    一方通行(おい何しやがる)ヒソ

    結標(バカ! どこまで恥の概念が無いのよ!)ヒソ

    一方通行(別にいいだろォが)ヒソ

    結標(いいから黙ってなさい女装癖!)ヒソ

    一方通行(必要に迫られなきゃ着ねェもン)ヒソ

    結標(迫られても普通は着ないの!)ヒソ

    一方通行(えっ、マジで。緊急時は皆そうだって撮影ン時言われたぜェ!?)ヒソ

    結標(騙されやすい子!)ヒソ


    美黒((仲良いなぁ……))

    303 = 296 :


    店員「食後にコーヒーか紅茶が付きますが、いかがなさいますか?
         と、ミサカはポットとカップを乗せたワゴンを押して颯爽登場します」

    一方通行「俺、コーh」

    結標「一方通行、だめよ。約束したんでしょ? 私は紅茶を、ミルクがいいわね」

    一方通行「別にイイだろォが、ンなもン」

    美琴「私も紅茶。ストレートね」

    黒子「レモンティーをいただきたいんですの!」

    一方通行「ほらァ! 何でオマエらだけ好きなもン飲ンで、俺がダメなンですかァ?」

    結標「だめったら、だめ。貴方今彼の所有物でしょ。言うこと聞きなさい!」ヒソヒソ

    一方通行「どうしてもダメかァ?」チラチラ

    結標「く……上目づかいしても……」

    一方通行「なァ、お姉ェちゃァン? 本当に、ダメですかァ?」ウルウル

    結標「だって、朝……五回も……! こ、紅茶でガマンしなさいっ!」ブルブル

    一方通行「もっと苦いくて黒いやつが飲みてェなァ? なァ?」ベタベタ

    結標「……秘密だからね」

    一方通行「ブラック!」キリッ

    店員「かしこまりました、とミサカはあえて何も考えないよう注意しつつポットを手に取りました」

    黒子「お姉様もあれくらい黒子に甘えてくれたら嬉しいんですのに……」ハフゥ

    美琴「あれは甘えてるというより、からかってるとか、おちょくってるの方が正しいような……」

    一方通行「あァ、コーヒーうめェ……」トローン

    結標「おのれ……覚えてなさいよ……
         成長してショタ脱却した暁には散々このネタであざ笑ってやるわ」ブルブル

    304 = 296 :


    ■ステーキハウス前


    店員「ありがとうございました。
        またお越しください、とミサカはレシートをお客様に手渡します」

    結標「ご馳走様」

    美琴「なんか、私たちまでご馳走になっちゃって悪いわね」

    黒子「やっぱり私たちの分は……」

    結標「いいのよ。ついでみたいなものだしね」

    一方通行「ン、ご苦労」ワッシャワッシャ

    結標「……せめて「ありがとう」とか「ご馳走様」とか言いなさいよね」

    一方通行「肉とコーヒーが摂取できて満足でェす」

    結標「もぉ……」ハァ

    一方通行「じゃあ後はオマエの服だけだな。
           見つくろったら帰らねェと、三下が帰ってきちまうしィ」

    美琴「さんした? 帰ってくる?」ピタ

    一方通行「ン? あァ、お前の知り合いだっったかァ」

    305 = 296 :


    美琴「え……え!? どういうことなの!? 三下ってまさか……」

    黒子「類人猿のことですの?」

    一方通行「身ぐるみ売り飛ばされたっつったろォが。
           色々あって三下ン家に居候中なンだよ」

    美琴「」


      ■美琴の脳内


      上条「ただいまー! エプロン装備の家庭的一方通行~!」

      一方通行「のこのこと無様に帰って来やがったな、この三下がァ!
             血流操作ァ? 空気を圧縮ゥ? それとも愉・オ・ブ?」ニヤリ

      上条「うーん、ご飯はもうできてるのか?」

      一方通行「その辺を歩いてたスキルアウトなら肉塊に料理してやったけどなァ」ウケケケケ

      上条「ははは。じゃあ冷めないうちにご飯にしようぜ!」ハハハハハ

      一方通行「おう、さっさと喰らいやがれ!」アハギャハ


    美琴「そんな……バカな……」ズーン

    一方通行「おい、お前のオネーサマはどうしたンだ、アレは?」

    黒子「え、えーと、持病の癪ですの!
        では私たちも寮の門限がございますので失礼いたしますの」アワアワ

    結標「あら、残念」

    一方通行「おい、オリジナル、聞いてねェみたいだが、お大事にしやがれ……脳を」

    黒子「それではごきげんよう~」シュンッ!!

    美琴「」シュンッ!!


    一方通行「……ンじゃ行くかァ」テクテク

    結標「あ、うん……第三位って変わった子だったのね。レベル5って皆こうなの?」

    一方通行「俺以外は変人ばっかりでよォ。困っちまうぜ、ったく」フゥ

    306 = 296 :


    ■グループのアジト


    海原「ど、ど……「と」でもいいですか?」

    土御門「かまわんぜい」

    海原「それじゃ「トラウィスカルパンテクウトリ」!」キリッ

    土御門「んー、「龍神キラメイド」かにゃー?」スラッ

    海原「また「ど」ですか!? さっきからそればっかり……ど、と、……とー?」


    一方通行「何愉快なことしてンですかァ、三下共が」シュンッ!!

    結標「ただいま、結構遅くなっちゃったわね」シュンッ!!

    土御門「おー、二人ともおかえり~。なんだ、着替えてきたのかにゃー?」

    一方通行「三下の服だと動きにくくてなァ」

    海原「シマシマはシマシマでも、ウルトラマンじゃないんですね」

    一方通行「ウルトラマンって言うンじゃねェ。あれ意外と高いンだよ。
           だから安くて似たようなのはにしたンですゥ。それと、あっちいけ」ボーダー

    海原「そろそろ泣きますよ。恥も外聞も無く大泣きしますよ!」

    一方通行「おォ、泣け泣け。写メってオリジナルに送りつけてやンよ」

    土御門「おや? 携帯は持ってるのかにゃ?」

    一方通行「あ……無かったァ……悪ィ海原、せっかくの泣き顔を……」ショボーン

    海原「まだ泣いてませんけど! ちょっと……何でそんなに落ち込むんですか?
        そんなに送信したかったんですか!? ひどい!」

    307 = 296 :


    一方通行「チェーンメールってやつに挑戦しようと思ったのによォ……」ションボリ

    海原「微妙に古い! って、もういいです!
        自分はゲロ吐かれないように部屋の反対側に行ってればいいんですね!?」

    結標「ちょっと海原、逆ギレしないでよ。可哀そうじゃない」ナデナデ

    海原「貴女の撫でている人の邪悪そうな笑顔見ても同じこと言えるんですか!」

    結標「邪悪?」ヒョイ

    一方通行「ン?」ニコニコ

    結標「……普通じゃない」

    海原「えっ」

    一方通行「……あはっ」ニヤァ

    海原「うああああああ!! もおおおおおおおお!!」モダモダ

    土御門「海原うるさいぜい。にしても……」

    結標「何よ」

    土御門「服が変わると結構かわるもんだにゃー、特に結標」

    結標「え、わ、私?」

    海原「二人ともデート中のカップルみたいで可愛らしいですよ」

    一結「「それはない」」ブンブン

    海原(照れもせずに全否定……この年頃として、枯れている……!)

    一方通行「ほらァ、別に変じゃねェって言っただろ」ワシャワシャ

    結標「でも、こんなヒラヒラしてて……かわいい、けど、私には」モジモジ

    土御門「いやいやお嬢さんっぽくて良いと思うぜい?」

    308 = 296 :


    結標「……こ、この服は、別に、変装用だもん!
        暗部だって分からないように任務しなきゃいけない時用ってだけよ!」プイ

    一方通行(耳赤ェ……)

    土御門(声上ずってるにゃー……)

    海原(その言い訳には無理があります……)

    結標「大体これは一方通行が……」ブツブツ


      ■一時間前、セブンスミスト


      一方通行「ンー、これだな」

      結標「ええーっ、そんな、フリフリフワフワしたの無理!」

      一方通行「シフォンにしても抑えめだし、丈もロングじゃねェか。
             今の服装のがオカシイ」

      結標「で、でも……せめて色をもっと落としてよ!」
     
      一方通行「落としてンだろ、パステルグリーンに!
             ホラ、試着! 着たら見せろ!」ポイ シャーッ

      結標「あ、ちょっ……」

      一方通行「着るまで出てくンな。靴は没収でェす」ヒョイ

      結標「鬼畜! サド!」

      一方通行「アー、この靴もダメだな。ブーツとジャケットが要るか……」スタスタ

    309 = 296 :


      一方通行「オイ、着れたかァ?」

      結標「……」シャー

      一方通行「ン。良し。じゃあ上からこのジャケット着てみろ」

      結標「え、革ジャン? このワンピースに合わなくない?」

      一方通行「フリフリが嫌なンだろ? ショート丈の黒なら大体合うから心配ねェ。
             着てみろ、ちょっと雰囲気が落ち着くから」

      結標「うん……」ゴソゴソ

      一方通行「ンでこっちのロングブーツ履け」

      結標「うう……はい……」ガサガサ

      一方通行「ベルト。こっちのゴツめのやつがいい」

      結標「くうう……」カチャカチャ

      一方通行「帽子」

      結標「……あー! もうこんなの似合うわけないじゃない!」グス

      一方通行「ァー……ホラ、鏡」スッ

      結標「ん……へ?」キョトン

      店員「とてもお似合いです、お客様。
          と、ミサカはお世辞抜きかつ感嘆のため息交じりに褒め称えます」

      一方通行「ン。大分マシなンじゃねェの?」

      結標「えっと……あの、これ……かわいい?」ヒラッ

      一方通行「似合う。俺の見立てだしなァ」ワシャワシャ

      結標「……じゃあ買う」

      一方通行「うン。着て帰れ。俺もトイレで着替えて来るわ。
             流石にこの服は動きづらくなってきた……」


    結標「……という流れで仕方なく」

    土御門「GJ」ビッシ

    一方通行「おォ。もっと褒めろ」フフン

    海原「偉いです! すごいです!」ナデナデ

    一方通行「……うぷ」オエ……

    海原「……もおおおおおおおおお!!!」モダモダ

    310 = 296 :


    一方通行「ンじゃ俺ァそろそろ帰ンぜ」

    結標「あ、送って行きましょうか?」

    一方通行「いや、充電してから歩いて帰る。なンかあっても充電してきゃいけるしなァ」

    土御門「待て一方通行、福引の二等の件だが……」

    一方通行「何か分かったのか?」

    土御門「当てた人物は不明だが、少なくとも学園都市内部の個人らしい。
          外部の人間や、企業、機関ではないというところまでしか……」

    結標「結局誰が当てたか分からないまま時期が来ちゃったわね」

    一方通行「明日か……クソが……」ハァ

    海原「福引券を大量に消費し、かつ当てた景品が未だ不明な人物のリストがこちらです」スッ

    一方通行「結構居やがるな……ン?」ペラペラ

    土御門「どうした? って、これは……」


     :
     :

     垣根提督 2453枚

     木原数多 1861枚

     御坂美琴 922枚

     :
     :


    一結土海「「「「……」」」」

    一方通行「オリジナルは俺の事を知らなかったから……
           多分、御坂美琴の正体は妹達だなァ」

    土御門「上の二人はあえて見なかったことにしておくぜい」

    一方通行「俺も」パタリ

    海原「このリストの人間はただ単に個人で多くの福引券を消費した人物というだけです。
        もしかすると少数の券で二等を引き当てた人物がいるという可能性も……」

    結標「でもこいつらに引かれたら面倒ね」

    土御門「ああ、二等……一等よりも大分規模が収縮されているが
         それでも十分に危険だからにゃー」

    一方通行「ったく、あの福引の企画者は何考えてやがンだァ?」

    海原「確かに……」

    一方通行「当たっても嬉しくねェし、ショボすぎンだろォが……」



    一方通行「 「 一 方 通 行 一 泊 二 日 分 」 なンてよォ」フゥ

    結土海(((事の深刻さを分かってない、この子……)))

    311 = 296 :


    ■上条家


    上条「ただいまー!」

    インデックス「おかえりなんだよ、とうまー!」ピョーン

    一方通行「ン、飯ができてるから手を洗ってこい。風呂は飯の後に沸かす」ビシッ!

    上条「お、おう、サンキュ……なんだか随分気合入ってるな、一方通行……」

    インデックス「今日も私、色々手伝ったんだよ!」

    上条「マジかよ。すげーなぁ」ナデナデ

    一方通行「あと借りてた服、洗濯しといた。悪かったなァ」

    上条「服買えたのか? 金は?」

    一方通行「心配すンな、変態女に買わせた」シレッ

    上条「変態、ねぇ。ふーん? あ、じゃあ冷める前にご飯にしようぜ!」

    一方通行「おう、さっさと手を洗って来やがれ。病原菌持ちこんでンじゃねェぞ三下がァ!」

    インデックス「はやくはやくー! シチューが冷めちゃうかも!」

    一方通行「三下ァ! ごはンとパンどっちにすンだァ!?」

    インデックス「私どっちも!」ハーイ!

    上条「じゃあ上条さんは、ごはんで!」ハーイ!


    「「「いただきまァす!」」」


    三日目 END


    ■某所


    ??「奇跡……実際起こってみると呆気ないもの……」ククク

    ??「「一方通行一泊二日分」……楽しませてもらおうか」

    ??「明日が楽しみ。ね、一方通行」

    312 = 296 :


    今日はここまでで。
    グループ編はおしまいです。
    最後の人の口調はわざとワヤワヤにしてあるので、ちょっとキャラに合ってないかもしれません。
    正体は次回で。

    ここでちょっとアンケートです。
    1レスが今くらい長くてレス数少なめ投下と、最初くらいの30行前後でレス数多め。
    どちらが読みやすいですか?
    もしよかったら応えていただけると嬉しいです。

    次も一週間以内に。
    ありがとうございました。

    313 :

    カクカクシカジカオツセラレータ

    一方さんは性別一方通行さんだからホモネタ期待したんじゃないよ!
    何かがちょっとムラムラするんだよ!それだけだよ!

    しかしもっと期待させるような引きである

    314 :

    いまのままでも読みやすい

    一方さんに見立ててもらいてぇ

    316 :

    今のままでおk

    317 :

    妹達店員として展開しすぎだろ

    318 :

    乙乙
    あわきんがいいお姉ちゃんしてる…

    319 :

    木原君はわかるけどていとくんはなにする気だったんだw

    320 :

    行数問題ない

    海原がかわいくてね

    321 :

    このスレの一方さんかわいすぎるんだよ

    322 :

    取り敢えず乙

    一方通行さんに無茶苦茶執着してる木原くンが出てきたら俺得

    323 :

    ていとくンの活躍に期待

    324 :

    >>312
    PCで見る分にはどっちでも
    携帯で見ること考えると1レスが長い方がいい
    ついでに言うとsageないで上げてほしい、その方が更新に気付きやすい
    sagaって入れるとデブとかドラえもんとか書けるよ

    325 :

    その人って
    ○然。
    って話し方じゃなかったっけ

    326 :

    こういうのきいて良いのかわからんけど>>1は他に書いたssないのか?
    読んでみたいんだが
    秘密にしたいなら仕方ないけどできれば頼む

    327 :

    海原が不憫かわいい

    329 :

    いらねえよ

    330 :

    保守はいらんが支援は作者にとってうれしいんじゃね?

    331 = 328 :

    続きが待ち通しくてついやってしまった
    すまんかった。もう二度としない

    332 :

    拍手みたいなもんじゃないか>支援

    334 = 333 :


    朝日がさんさんと照りつける中、ある男子寮の前に一台のワゴンが停車した。

    運転手一人を残し、運送会社の制服を着た3人の男が車を降りる。

    そのころ、男子寮の一室。
    本来ここにいるはずのない少女が一人、麗しい銀髪を振り乱して声を荒げていた。


    「こんなの……こんなの、おかしいんだよ!
     あくせられーたはその人に酷いことされるかもしれないの、怖くないの!?」


    翡翠のようなグリーンの瞳が、涙の薄い膜をまとって溶けだし始めている。

    その緑色を覗くのは真逆の色彩を持つ瞳である。

    銀髪碧眼の少女と白髪赤眼の少年の見つめ合う姿は、
    カーテン越しの朝日を前に一つの絵画のようにも見えた。


    「この都市で俺にそンなこと出来る奴がいる訳ねェだろォが。
     ガキはいいから、まだ寝てろ」


    乱れた銀髪を手櫛で軽く梳いてやりながら、赤い目の人物はなけなしの荷物を担ぐ。
    その軽さが何を象徴しているのかは、今は誰もが考えないようにしていることだ。

    335 = 333 :


    「本当にいいのか、それで」

    「三下、あのなァ。オマエに心配されるようじゃ俺も大分ガタが来てるみてェだわ」


    ククと喉の奥を震わせて少年は笑うが、どこか水分の抜けた声が内心を物語るようで。
    何か言いたげにその唇が開きかけた所で、丁度、玄関のチャイムが来客を告げた。


    「……じゃァ、行ってくる」

    「待ってよっ! あくせられーた!」

    「俺が最初に出るから、お前はちょっと待ってろよ」


    足にしがみつく少女を邪険に出来ない少年に代わり玄関のドアを開けると、
    彼の予想通り、いや、もっと冷たい現実が少年を迎えに来ていた。


    「朝早くすみません。一方通行の回収に来ました」


    男が三人、通路を塞ぐように立っている。

    真ん中の男が手を差し出した。

    愛想だけは良い。
    ひどく事務的である。


    「回収って言い方はやめてくれ」

    「では、お預かりいたします」


    家主の権限で立ち入らせないこともできたが、元より少年は「借り物」だ。
    それに、少年本人が「回収」を望んでいた。


    「来ないで! あくせられーたを連れて行かないでっ!」

    336 = 333 :


    「すぐ、戻るから」


    少女の引きとめる手をそっとはがさせて、少年は迎えの男達の前に立った。


    「行き先は?」

    「個人情報ですので、着くまで伝えられません」

    「……杖を持って行っても?」

    「構いません。では、荷物をこちらに」


    受け取ろうと、にこやかに差し出した手に荷物を渡す少年の指先が、微かに震えた。
    白い前髪の下で苦しげに眉が歪む。


    「これだけですか?」

    「……ああ、これだけだ」


    駆けだして止めようとする少女の手首を、もう一人の少年が掴んで止めた。

    少女は切りつけるような視線を彼に向ける。
    しかし、その視界に入るのは同じ表情をにじませた顔で。


    「とーま、」

    「本当に自分から行きたがるわけないだろ……これ以上、困らせるなよ、インデックス」


    同居人は自分よりずっとずっと大人だ。
    銀の髪の少女はそう思った。
    そして、新しくできた同居人の少年のほうに向き直る。


    「では、到着までの間スイッチを切りますので」

    「……くれぐれも慎重に頼むぜェ?」

    「お任せください」

    「あくせられーた!」

    337 = 333 :


    その声のした方に、少年はすっと掌を向けた。
    どうみても分かる、拒絶だった。

    献身的な子羊にそれを止めることはできない。

    ただ、少女は言った。


    「明日のお昼ご飯までには、帰ってきてね……っ!」

    「……あァ、分かってる」


    カチリ、と。
    スイッチの切れる音がした。


       * * *


    インデックス「うわああああぁぁあぁん!!!
            あくせられーたのお昼ご飯が食べられないなんて地獄かもおおおお!!!」ビエー!!

    上条「だー! 落ちつきなさい!」

    配達員「じゃ、明日のお昼頃お返ししますので」

    上条「くれぐれも! くれぐれも気をつけて!」

    インデックス「あくせられーたぁあああああああ!!!」ジタバタ

    上条「作り置きでシチュー作ってってくれただろ! 我慢しなさい上条さんの手料理で!
        配達員さん、今のうちに早く! こいつに咬みつかれないうちに! 早く……っ!」ギリギリ

    配達員「は、はぁ……では失礼します」バタン


       * * *


    抱えられて車に乗せられて行く少年のぐったりとした背中に、
    少女インデックスの悲痛な叫びが浴びせられた。

    どこからかドナドナのメロディーが風に乗って聞こえて来るような気がした。

    338 = 333 :


    ■車内


    配達員1「やれやれ、こんな人身売買みたいなことしていいのかね?」

    配達員3「うーん、正当なルートで購入してるみたいだしセーフじゃないか?」

    配達員2「正当なルートで人間は買えませんよ」

    配達員3「えーっとお届け先は……あれ、これ梱包しないといけないらしいぞ」

    配達員2「人間をですか!?」

    配達員1「箱と緩衝材がある」ヒョイ

    配達員3「よいしょ……」グイグイ

    配達員2「ああ……もっと丁重に扱ってください」

    一方通行「fcrあcqww9う0kl居gさwwsxcfrtyghbンjl……」ジタバタ

    配達員1「ひぃ! こいつ……動くぞ!?」

    配達員2「そりゃ動くきますよ、人間だもの」

    配達員3「何何、梱包の際はしっかりと拘束すること」

    配達員2「拘束は可哀そうではないでしょうか?」

    配達員1「仕方ないよ……拘束服、あったあった」ゴソゴソ

    配達員3「よし、じゃあ箱の中に……」ゴトン

    一方通行「ぴkmンbvg地ゅhgふェwwsxcvgtれwwくァzx……」ブツブツブツ

    配達員1「緩衝材入れるぞ……この柔らかい奴にしよう」フワフワ

    配達員2「顔の周りはちゃんと開けてあげましょう!」ガサガサ

    配達員3「ポケットに飴ちゃんいれとこ……痩せすぎだこの子……」ゴソゴソ

    配達員1「包装紙は!?」

    配達員2「自分が包みますよ」

    配達員3「えーとリボンの色は何色で頼まれてたかな……」

    「cxzt7ンjbvcdhjkぉい鵜jmなァb」ガタゴト

    339 = 333 :


    ■某マンション


    ピンポーン

    「はい」

    「お届けもので―す!」

    「御苦労さま」

    「それでは、失礼します」


     シュルッ
          ビリビリビリッ!
                パカッ

     ガサガサ




                  カチッ!!


    一方通行「ぶあ!?」ガバッ

    ??「久しぶりだね、一方通行」

    一方通行「あ……オマエ、なンで……ッ!?」

    340 = 333 :


    ■グループのアジト


    ピンポーン

    土御門「おう、お疲れさんだにゃー!」ガチャ

    配達員2「やれやれ、変に気を回して疲れました……」ハァ

    【配達員2】原「よっ」ベリベリ

    海原「……ふぅ。やっぱりこの顔が落ちつきますね」ポイ

    結標「きゃ! 皮膚投げないでよ気持ち悪い!」ズザザッ!!

    土御門「それに、海原光貴の顔はお前の顔じゃないんだぜい?」

    海原「いやぁ、なんかもう慣れてきちゃいまして。
        口調や癖もすっかりウナバライズされちゃいましたし」エヘヘ

    結標「変な単語造らないでくれる!?」

    土御門「そんなことより、どうだったんだ一方通行の届け先は!」キリ

    海結((あ、仕事モードだ……))

    結標「まあ場所さえ分かればね。いざとなったら私の空間移動で……」

    海原「あー。その事なんですど」

    土御門「やはり何か問題が……!」ガタンッ!!

    海原「ああっ、お父さん落ちついて! 息子さんは無事ですよ!」アワアワ

    土御門「そ、そうか……よかった……」ストン

    海原「でも多分僕が配達員に混じっているのに気付いたと思います。
         何だか吐き気を催してたみたいですしね」アハハ

    結標「どうでもいいわよ! で、配達先は!?」

    海原「実は……」

    341 = 333 :


    打ち止め「逢いたかったよ――――っ!!! ってミサカはミサカは抱きついてみたり――!!!!」ガバッ

    一方通行「打ち止めァあああ!?」


    ■某マンション、改めファミリーサイド黄泉川家


    黄泉川「いやー、ちょっと見ないうちにまた痩せたんじゃん?」

    芳川「女性の敵みたいな体質ね」

    一方通行「黄泉川、芳川……ェ、これ……一体どうなってやがンだァ!?」キョトキョト

    打ち止め「ミサカの類まれなる福引の才能のおかげで、
           どうにか二等を引き当てたの! ってミサカはミサカは自らの偉業を誇ってみたり!」

    一方通行「って事ァ……」

    芳川「一泊二日、」

    黄泉川「その間はずーっとここに居られるじゃん!」

    一方通行「」ヘナヘナ パタリ

    打ち止め「わわわっ!? 大丈夫!?」

    一方通行(安心して力抜けた……)ハァ

    黄芳打ち「「「おかえり、一方通行!」」」

    一方通行「……ただいまァ」


    黄泉川「しっかし久しぶりのご対面が……」プププ

    芳川「バラの造花まみれ……しかも白い包装紙と真っ赤なリボンで梱包……」クスクス

    黄泉川「でも本人は拘束服で芋虫状態じゃん……」プププププ

    芳川「何プレイなのかしら……」クスクスクス

    一方通行「っだあァァあァ――――!? 何でこンな悪趣味なことになってやがる!」ジタバタ

    打ち止め「まだ拘束服解いてないんだから暴れないの!
           って、ミサカはミサカはお姉さんぶってみる」カチャカチャ

    一方通行「畜生ォおお!!! 何で拘束されてンだふざけンなァ!!! 海原ァあああああ!!」ジタバタ


    ■グループのアジト


    海原「へくちっ!」ズビ

    土御門「うわ……」

    結標「え、何こいつ。自分のこと可愛いとでも思ってるのかしら……」

    海原「!? くしゃみしただけで怒られるなんて!」

    342 = 333 :


    ■垣根家


    垣根「あーあ……二等……」ハァ

    垣根「うがああああああ!!! ちくしょーっ!!!」ゴロゴロゴロ ガツンッ!

    垣根「あ痛! ……おい誰だよこんな所に杖置いたの! 俺だ!」

    垣根「ちくしょー! 二等ー! むしろ一等ー! というか第一位ー!!」モダモダ

    垣根「俺のリベンジ計画がぁああああ!!!」


      ■垣根のリベンジ計画


      一方通行「垣根くン、一泊二日よろしくな」

      垣根「よろしくしねぇよ第一位! 積年の恨みはらしてやるぜ、表にでな!」

      一方通行「歩けねェよ」

      垣根「これでも使えい!」ポイ

      一方通行「!? これは俺の杖じゃねェか! 何で垣根くンが!?」

      垣根「家に来て歩けねえと困るだろうから買ってたんだよ」キリッ

      一方通行「垣根くンは優しいし、良く気がつくなァ。流石第二位だな!」

      垣根「表に出たらまずゲーセンに行くぞ!」テクテク

      一方通行「わかりましたァ」カツンカツン


    垣根「俺のUFOキャッチャーのボタンさばきを見せつけて、
        第一位のプライドをズタズタにしてやるつもりだったのに!」

    垣根「そして景品のでかいぬいぐるみを持ったままでファミレスに入って悪目立ち!
        「えー? 男のくせにぬいぐるみ持ってるよあの第一位!」的な罰ゲームをさせるつもりだったのに!」

    垣根「一緒にドリンクバーのジュースを混ぜて
        どっちが良いミックスを作れるか勝負するつもりだったのに!」

    垣根「コーラとオレンジジュースの見た目を裏切る旨さで圧勝の予定だったのにいい!」モダモダモダ

    垣根「ちくしょうううううう!!! 俺はいつになったら第一位に復讐できるんだよおおおお!!!」ジタバタゴロゴロ

    343 = 333 :


    ■木原家


    木原「二等……」ズーン

    木原「どうするんだよ、福引券もらうためだけに購入したこの商品券の山……」ドッサリ

    木原「……狂犬部隊に臨時ボーナスっつって配るか」

    木原「クソ、俺の完璧なリベンジ計画がよぉ……」


      ■木原のリベンジ計画


      一方通行「木原くン、一泊二日よろしくな」

      木原「何がよろしくだクソガキがぁ!! 今日はとことん実験に付き合ってもらうぜぇ!?」

      一方通行「充電が切れたら演算できねェよ」

      木原「これでも使えい!」ポイ

      一方通行「!? これは俺のチョーカーの充電器じゃねェか! 何で木原くンが!?」

      木原「家に来て実験が出来ねぇと困るだろうからなぁ、買ってたんだよ」キリッ

      一方通行「木原くンは優しいし、良く気がつくなァ。流石天才だな!」

      木原「まずはこの論文にある新しい演算方法を試してもらう! 読み聞かせてやるからここに来い!」ポフポフ

      一方通行「わかりましたァ」チョコン


    木原「俺の開発した新しい一方通行専用演算法を身につけさせて、
        今までの演算法がいかに回りくどいものか思い知らせてやろうと思ったのによお!」

    木原「そして新しい演算が上手く使えるか身体検査やって
        昔のグラフの数値を最新版に書き変えてやろうと思ってたのによお!」

    木原「あいつの好きな銘柄のコーヒー淹れてやって一緒に飲もうと思ってたのによお!
        マンデリンベースのブレンド好きなのは俺譲りってなあ!!」

    木原「昔みたいに「木原くンの淹れるコーヒーってめちゃくちゃうめェ」って言わせて
        俺の偉大さを知らしめる予定があああああ!!!」

    木原「福引券を手に入れるためと、充電器の買い取りで数千万損しただけじゃねぇか……」ショボン

    木原「失敗失敗。何やってんだかなぁ……俺……」ハァ

    344 = 333 :


    今日はここまでで。

    ファミリーサイドって、綴りが違えば一家無理心中って意味なんですよね。深い!

    あと、ていとくんと木原くンは一方通行のことが大嫌いという設定です。


    次も一週間以内に。
    ありがとうございました。

    345 :

    乙乙!
    ウナバライズwww

    346 :

    おはよう、そして乙!

    これでも二人とも一方通行嫌いなのかwwww

    347 :

    本人がそう思い込んでてもじつはスキスキってのもアリなわけで乙!

    348 :

    乙!
    大嫌い…アレ?エイプリルフール?
    「助けろ三下ァ…」の人だったとは!
    大好きです!

    349 :

    ていとくんと木原くンかわいすぎるだろwwww
    不憫な海原さんも大好きです

    350 :

    何だこの二人可愛いぞッ!?>>1
    ウナバライズ…


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