元スレ上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
602 :
>>599
上条さんと美琴を極限の状況で出会わせることにより二人の関係を早期に進展させて
早く結婚させようという上琴厨上層部の陰謀
上条さんと結ばれる琴によって美琴はレベル6になるがそれは副産物のオマケ
603 :
なんだそれならしょうがないな
604 :
「~でせう」の読み方って
「~でしょう」だよね?
禁書SSだと「~です」って使い方が多いけど原作でもこうなの?
605 :
面白いよ~
606 :
原作は大体「でしょうか」⇔「でせうか」だったと思うが……
古語全くしらないとわからんからな
されど気にならねばよし
607 :
めっちゃ気になる
609 :
>>1です
こんばんわ。
古語は原作のように使ってるつもりですが
違ったらごめんなさい
あまり気にせず気楽に読んで頂ければと思います
短いですが投下
610 = 609 :
「ジャッジメントが戻ってきたぞ!」
黄泉川に促されて上条も車のボンネットに腰掛けた頃、本隊の誰かが叫んだ。
急いでヘルメットを深く被り、下ろしていたフェイスマスクを鼻まで上げる。
救護班が慌ただしく動き始め、その中で2人の少女が心配そうに救護用のストレッチャーを見つめている。
自分を見るときは闘争心をあらわにする瞳も、今は不安の色でいっぱいだ。
しかし、救護車がストレッチャーを乗せて走りだすと、美琴は周りの隊員達に立てつくような勢いで話しかけた。
文句を言っているわけでは無いようで、隊員が美琴の威圧感に押されながらも何かを答えると、美琴はすんなりと下がった。
しかし美琴は次々と隊員達に話しかけていく、美琴ほどの勢いは無いものの黒子も何やら隊員に話を聞いていた。
もちろん手当たり次第に聞いて回っているわけで、自然と上条達の所にも美琴が向かってくる。
一瞬席を外そうとしたが、それも不自然だし1人でいるときに話しかけられたら声で完全にバレてしまう。
それなら質問には黄泉川に全部答えてもらって、自分は黙っているのが吉だろう。
そう考えているうちに美琴は目の前に立っていた。
その表情は不安からなのか少し強張っていた。
611 = 609 :
「お手柄じゃん御坂美琴」
黄泉川が笑いながら言う。
「え、あ…どうして」
「常盤台の超電磁砲…教師の中では知らない奴のほうが少ないじゃん。
今回はありがとう、君のおかげで事件を早急かつ安全に解決できたじゃん」
「あ…いえ、私は何もやってないです。
あの能力者だって、勝手に気を失っただけで…」
もじもじしながら、フラフラと彷徨う美琴の手が真っ赤になっているのに上条は気付く。
手だけではない、いつも綺麗な制服もボロボロに傷んでいて、ところどころ赤く滲んでいる。
(御坂…)
そして思わず。
──ぱしり、と。
「え?」
手を取ってしまった。
さっきから一言も話さないうえに、この行動だ。
美琴のほうは怪訝な表情で上条を見つめる。
「あ、あの…」
手当を、の一言を発せばそれでおさまる。
612 = 609 :
しかしそれをする訳にはいかなかった。
自分の行動に後悔しつつ、上条は黄泉川へ視線をおくる。
「これは…酷い傷じゃん。すぐ救護班に見てもらったほうがいい」
黄泉川も美琴の怪我に少し驚きながら言う。
「い、いえ…大したこと無いので…」
美琴自身、悔し紛れに地面殴って怪我しましたなんて言えない。
「あの!それより、こっちに電撃が一つ飛んできた筈なんですが…」
それをさっきから隊員達に聞いていたのか、と2人は納得する。
「それをさっきから聞いて回ってるじゃん?」
「はい…でも、皆さんよく見ていなかったとしか答えてくれなくて…」
「私たちだってよく分からないじゃん。眩しくて目を逸らしたら、電撃が消えていた」
「そう…ですか…」
本当にがっかりしたように、美琴は肩を落とす。
「とにかくまずは手当てじゃん。おい!救護班!」
黄泉川が呼ぶと、赤十字の腕章を付けた隊員が来た。
事情を説明すると、隊員は美琴に手当てをするため、救護車のほうへ向かうように言う。
「あの、ありがとうございました」
美琴は黄泉川達に一礼して救護車へ向かうが、しばらくは上条から視線を外さなかった。
613 = 609 :
美琴が救護車に入ったのを見届けると、2人は車に乗った。
「上条…」
「はい…」
黄泉川の真剣な声色に、上条は背筋を伸ばす。
叱られるだろうか、そう思ったが黄泉川は予想外に明るくなり。
「お前って以外と大胆じゃん」
「はぁ…?」
「いやぁ、バレるかもしれないってのにあんなに気遣っちゃって。いや、悪いことじゃないじゃん」
クスクスと笑う黄泉川に上条は嫌悪の視線を向けるが、黄泉川は気に留めず車を発進させる。
「さ、一旦支部に戻るじゃん」
614 = 609 :
流れる風景を眺めながら上条は物思いに更ける。
美琴の手を取った時、正直怒鳴ってやりたかった。
どうしてこんな無理をしたんだよ、と。
そんな心配が混じった怒りと共に、全く別の怒りも湧いた。
前者は無茶をした美琴に対して、後者は何もできなかった自分に対して。
何もできなかったわけではない、確かに自分の右手のおかげで警備員本隊は損害を受けずに済んだ。
(それでも、俺がのんびり待機してる間に御坂は…)
無力な自分のせいで美琴が怪我をしたことへの絶望。
それでも自分の正体が明かせない、自分が行っても戦力にはならなかったかもしれないという合理化。
戦うことのできる美琴への憧れと嫉妬。
そして珍しくそんな感情を抱いた自分への嫌悪。
はぁ─と、身体の底からの溜め息。
いろいろな感情が混ざりに混ざって、さっきの行動、そして今の憂鬱に繋がっていた。
615 = 609 :
以上です。
616 :
乙
ニヤニヤするなあ…人間臭くていい上条さんだ
617 :
乙!!別に上条さんが抱いている感情は
半分以上誰かの役に立ちたいとか、誰かを心配するとかいうもんだから……
まあそれでも自己嫌悪はするかもな
しかし、咄嗟に美琴の手を取ってしまうところは流石上条さん(いい意味で
618 :
超乙です!
あっさり共闘しない展開は好きなので次回も楽しみにしています。
体調に気をつけてがんばっとください
619 :
乙だぜぇ!!
もし黄泉川先生が一方通行をぶっ飛ばした張本人だったことを知ったらどんなリアクションをするのかwwktk
621 :
乙~
続き待ってます!
622 :
乙
>>619
ん?黄泉川って一方通行ぶっ飛ばしたっけ
間違いなのかどうかよくわからん
623 :
どこぞのSSと原作を混同しちゃってんじゃないの?
624 :
上条当麻が一方通行をぶっ飛ばした張本人だったことを黄泉川が知ったらってことだろ
625 :
ああやっとわかった
626 = 623 :
>>624
お前エスパーか本人だなww
627 :
乙です!
>>626
普通に読みとりゃ>>624みたいになるだろ
628 :
乙! お…俺も見たら一発で分かったよウン
629 :
>>624の言う通りだとしたら、>>619は
もし上条が一方通行をぶっ飛ばした張本人だったことを知ったら、黄泉川先生はどんなリアクションをするのかwwwwktk
にしたほうが伝わりやすかったんじゃないかなと、ミサカモドキはミサカモドキは提案してみる。
630 :
なんだか恥ずかしいな俺
631 :
乙!
>>630ドンマイ、きにすんな
632 :
ゼロシリーズで強いとか言ってたらXシリーズ無理だな
X5のイカとか特殊武器無しだと無理ゲーだし
633 = 632 :
我ながら酷い誤爆……ごめん
634 :
>>633
気にすんな
635 :
なにはともあれ>>1は何時来るんだ?俺を[ピーーー]気か?
636 :
>>365
二日も我慢出来ない上にsageてもいないとか・・・
637 = 636 :
ひでえ安価ミスだ
>>635な
639 :
まぁまぁ、そう斑鳩って
640 = 639 :
>>639
いかるな、な
641 :
>>1です
こんばんわ。
忙しすぎて今年に入って
早くも二回目の風邪を引きそうです
みなさん風邪にはお気をつけて
642 = 641 :
「あと包帯巻くので、ちょっと取ってきますね」
「はい…」
警備員の救護車の中で、美琴は手当てを受けながらさっきの事を思い出す。
(さっきの人…)
勢いよく握られたが何故か優しさを感じた。
自分を見る瞳は澄んでいて綺麗だったが、そこには不安と動揺が見られた。
そして、
(初めて会った感じじゃない…)
なんとなくだが、そう感じた。
とは言え、相手は警備員。
つまり教師になるのだが、思い当たる教師はいない。
(ってか、常盤台でアンチスキルの先生なんていたっけ?)
ぼんやりと考えているとさっきの警備員の顔が出てくる。
フェイスマスクはしていたが、整った顔つきをしていた。
自分をしっかりと見つめた澄んだ瞳。
643 = 641 :
(って!私ったら何考えているのよ!相手は教師なんだから)
ぶんぶんと頭を振って心を落ち着かせる。
生徒と教師、それだけで何か不穏な響きがする、何より自分には意中の人が…
ぼん─
という効果音が似合いそうなほど、美琴は一瞬で顔を真っ赤にする。
(って!何でアイツのこと考えるのよ!私のばかぁっ)
ぶんぶんと、さっきと違い顔を真っ赤にしながら、横に振る速度も早い。
御坂美琴、いつもより多く回しております。
包帯を取ってきてくれた救護の隊員も、苦笑いしながら美琴を眺めている。
(あれ?)
と、美琴はあることに気付いて静止する。
644 = 641 :
隊員はここぞと言わんばかりに美琴の元へ寄り手早く包帯を巻いていく。
(そういえばあれ…)
1つだけ撃墜できなかった電撃。
それは倒れている美琴のはるか遠くで四方に散った。
(あの散り方…)
ちょっとアンタ!
無視
このっ…無視すんな!
うぉわっ!あぶねーだろ、ビリビリ
不思議なことだった。
今までほとんど敵無しだった自分の能力。
そのご自慢の電撃を放っても弾かれる。
無能力者のはずなのに、彼の右手に触れた瞬間、自分の自信は四方へ消え失せる。
(まさか…ね)
645 = 641 :
そんな筈が無い。そう自分に言い聞かせるが、気になり始めたら気にしてしまうのが人間である。
手当てを受けていないほうの手で、ポケットから携帯電話を取り出す。
隊員に一言断りを入れて、美琴は電話を耳へやった。
(お願い…)
コール音の前のピッピッピッという音がやけに長く感じる。
(お願いだから…)
音が止んだ。
コール音が来るのかと、息をのむ。
“─お掛けになった電話は、現在電波の届かない所にあるか───”
はぁ─と小さく息を吐き、肩を落とした。
ゆっくりと耳から電話を遠ざけ、鬱陶しい音声案内を切る。
「お願いだから、置いてかないでよ…」
救護車の天井を見ながら、美琴は小さく呟いた。
646 = 641 :
以上です。
前にも言ったように4月から来年の2月まで
ネット環境がなくなるので
どうしても3月中に完結させたいのですが
遅筆なため、少し難しくなってきたかもしれません
3月中に完結はできなくても
甘々な上琴を書くまではいきたいです
647 :
>>1乙~
>>639あえて言おう!「いかるが」であると!!
648 :
気長に応援してる
649 :
乙!
体調に気をつけて頑張ってくれ!!
650 :
乙!
無理しない程度に頑張ってくれー
みんなの評価 : ★
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