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    元スレ上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」

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    651 :

    乙です!
    無理せずに頑張って頑張ってください!応援してます!
    続き楽しみに待ってます

    どっか海外にでも行っちゃうのか…?

    652 :

    乙!このすれ違ってる感がなんとももやもやするな
    無理せず頑張ってくれー

    653 = 639 :

    >>651
    引越しじゃね?時期的に考えて

    654 :

    自衛隊に入隊するんじゃね?
    一年くらい外出すら禁止されるらしいって聞いたことあるし

    655 :

    防大?

    656 :

    大丈夫。間に合わなくなったとしても、>>1もこのSSも応援してる!!
    美琴「神浄」補正流石。あーでも上条さんって結構整った顔してるしそんなもんか

    くれぐれも体調崩さないようにしてくださいね!

    657 :

    >>655
    防大の友人はパソコン使えてるぞ?

    658 = 650 :

    気になるのは分かるけどあまり詮索するのは止そうぜ

    661 :

    出来たら1がパソコン使えなくなる前に完結まで一気に読みたいけどなー
    ちなみに今全体の何割くらい?

    662 :

    性描写はどこにいった……

    11月末からパンツぬぎっぱなしって風邪ひくってレベルじゃねぇ…

    663 :

    >>1です
    こんばんわ。

    物語的には今で半分くらいかと思います
    性描写期待している方はとりあえず服来て下さい
    というか>>1の性描写は多分かなり下手なので過度の期待はしないで下さい

    664 = 663 :


    上条が寮から最寄りの駅に帰ってきた時には、日が暮れていた。
    暗くなった道をふらふらと歩く。

    支部に戻ってから、
    黄泉川『隠してた罰として今回の報告書を書くじゃん』と言われ、
    結局最終下校時刻ギリギリまで残るはめになった。

    「うぉー寒い」

    時折吹く風に身を縮ませながら、電灯が並ぶ幹線道路の歩道を歩く。

    この時間帯なら学生が出ていてもおかしくはないが、寒さのためか一人も見かけない。
    当然のことであり、いつものことだが、今の上条には何故かそれが寂しく思える。

    あの事件の後、正確には美琴にあった後から、
    上条の頭の中というか心の中というか、
    とにかく説明しがたい身体の内が、説明しがたい感情で溢れていた。

    何が原因で何に対してなのか、上条にはわからない。



    ただ



    ──御坂美琴に会いたい。



    なぜなのかわからない、愛しいなどの意味ではないし、会えば何か解決するとも思わない。

    ただ…何となく。

    665 = 663 :


    いつもの公園に差し掛かった。
    彼女と会うのは大抵この場所。

    居るわけがないとわかっているが、どうしても公園を見回してしまう。
    少し遠回りにはなるが壊れた自販機の所を通る。

    上条は知っている。
    いつも急いでいる時に現れるくせに、こうしてたまに会いたいなんて思った時に限って──




    「─っくしゅん!」

    「…あれ?」

    「あーやっと来た。アンタってばいっつも遅いんだから。
    おかげでこっちは鬼の寮監にラブコールをするはめになったのよ」

    美琴は自分の腕を寒そうに撫でながら言う。

    「え、何してんだ?ビリビリ」

    「何って、これよ」

    美琴がポケットから何かを取り出して上条へ投げる。
    慌てて受け取ると『ホットおしるこ』だった。

    「この前奢ってくれたでしょ、それのお返しよ」

    「お返しって…それじゃ奢りにならねーじゃん」

    「いっ…いいから!ありがたく受け取りなさい!」

    「へいへい」

    そう言って上条はプルタブを引いて一口飲むが。

    666 = 663 :


    「あの…美琴さん」

    「何よ?」

    「冷めてるんですが…」

    「え…う、嘘!」

    「お前ここまで冷めるまで待ってたのかよ、缶ジュース一本にどれだけプライドかけてるんだ」

    美琴は顔を真っ赤にしながらそっぽを向く。

    「ち、違うわよ!
    故障…そう、この自販機が故障してて温かくないだけよ、ほらこの前だって間違って商品出してきたじゃない!」

    必死な美琴を見て、上条は小さく笑う。
    少し虐めてみたくなった。

    「いやぁ、でも冷めてるっていっても冷たいんじゃなくて、生温いって感じなんですがねー」

    「う…」

    「何と言うか、買ってしばらくたってしまった生温さってとこかなー」

    「───」

    「あ……」

    バチバチという音が聞こえて、上条は顔を青くする。
    美琴を見ると、顔は俯いているが耳まで真っ赤で、髪の毛先からはバチバチと青い光が散っている。

    667 = 663 :


    「この野郎!」

    「うぉわ!」

    バチンを飛ばされた電撃を右手ではらう。

    「あ…」

    間抜けな声と共に美琴が立ち尽くした。
    あぶねーだろ!と一喝しようとしたが、そんな美琴を見て上条は不安そうに問いかける。

    「あの、御坂?」

    「ね、ねぇ…変なこと聞くけどさ」

    「あぁ?」

    「今日、お昼過ぎって…何してた?」

    美琴の質問に身体が強張る。
    今回は身体から火薬の臭いがする筈もないし、昼間のことを仄めかす言動もしていない。

    「あぁ…昼は補習だったよ。
    何分出席日数が足りない上条さんは冬休みなんて無いも同然です」

    「そう…そうよね!しっかりしなさいよ!
    分からないとこあれば教えてあげるから!」

    少し安心したような、それでも不安そうな笑みを浮かべる美琴。

    「おいおい、それ言われた俺の立場になってみろって!
    俺は高校生ですよ!美琴さんより2つも年上ですよ」

    ふざけながらも、上条は心の中で美琴に謝る。
    嘘だらけの中で、いつもの自分が演じられているのかが不安だ。

    668 = 663 :


    「あ、冷めてるんだったわね、貸してみなさい」

    思い出したように美琴が手を出す。

    「あぁ?いいよ、冷めてても大丈夫だし」

    「いいから!さっさと貸す!」

    そう言って上条から強引に缶を奪う。

    「私は電撃使いよ?電子レンジでも電磁調理器にでもなれるわ」

    「それって言ってて悲しくないか?」

    「う…細かいことはいいの!」

    美琴は缶をベンチに置いて両手をかざす。
    美琴の手と缶の間に電撃が走ったりはしないが、しばらくすると缶から湯気が上ってきた。

    「んー調節が難しいのよね…」

    「御坂、右手…」

    上条は美琴の右手に巻かれた包帯を見て小さく言う。

    「ごめん、ちょっと今集中してる」

    「いいから!」

    美琴の右手を強く引く。
    上条の声に一瞬驚いたためか、缶から中身が少し溢れてしまったが、上条が右手で手を引いたため能力は止まる。

    669 = 663 :


    「ちょっ…ちょっと!」

    「この怪我は?また何か無茶したのか?」

    もちろん上条は、美琴がどこで怪我をしたのか知っている。
    しかし詳しいことが知りたい、毎度のように美琴が怪我を負う危険があるのなら、指を咥えて見ていられない。

    「ちょ、ちょっとした事件よ。ほら、ジャッジメントになったって言ったでしょ?
    それで今日事件があって…もちろん!私が行ったんだから、ささーっと解決しちゃったけど」

    「それで、この怪我は?能力者にやられたのか?」

    「えぇっと…これは、その、何と言うか…」

    もじもじと、なぜか恥ずかしそうにする美琴。

    「や…八つ当たりというか…」

    「八つ当たり?」

    予想外の質問に思わず言葉を返してしまう。

    「わ、笑わないでよ…ちょっと悔しいことがあってね、ガツーンと地面殴ちゃったわけ」

    「ぷっ…なんだよ、そうだったのかよ」

    思わず吹き出し、ヨタヨタと力無くベンチに座り込む上条。

    「ちょっと!笑ったわね!笑ったでしょ!」

    「笑いました、三段活用。あー心配して損した」

    670 = 663 :


    「何よそれ!アンタは私が自分でコンクリートに壁を打ち付けて怪我しても、笑って済ませるの?」

    フーフーと、美琴は頭から湯気が上りそうな程顔を真っ赤にする

    「冗談だよ。怪我も心配だったけど、とにかく危険なことしてるんじゃないかって」

    「アンタに言われたくないわよ」

    「そりゃごもっともで…」

    「だからアンタ、今回だって首突っ込んでないかと思ってね」

    そう言って美琴は上条の右手を見つめた。

    「さっき話した今日の事件なんだけど…」

    「あぁ?」

    「私と同じ、電撃使いが暴走したの。
    それで私が抑えようとしてね」

    「それで、しっかりと事件解決できたんだろ?」

    あくまで事件の概要は知らないフリ。
    その場しのぎでは無い嘘をつくことがここまで難しいとは思いもしなかった。

    「結果はそうなんだけど…ちょっと気になることがあって」

    「もしかして俺に関係あることか?」

    「わからない…
    でも、ちょっとドジして、暴走した能力者の電撃がアンチスキルとかの居るところにいっちゃったの…
    さっき言った悔しかったのはこのこと。
    だけどね…その電撃は消えたの」


    消えた─という単語を聞いて、上条は次に来る質問がどんなものなのか予想はついていた。

    671 = 663 :


    「アンタが右手ではらったみたいに…」

    「そう…か」

    「本当に何も知らないの?本当に今日のお昼は補習受けてたの?」

    美琴の問いかけに、上条は固まる。

    正直なところ、隠さずにはなしてしまえればどれほど楽だろうと思う。
    それでもなお隠し続ける必要はあるのだろうか。
    元はといえば、美琴のような人が事情を知って首を突っ込んでくるのを恐れていた。

    しかし、結局美琴は自分の考えで、自分の道で事件と向き合っている。
    それなら隠す必要も無いのではないか…



    いや──



    上条が事件に関わっていると知れば、美琴はもっと深く危険なところまで来るかもしれない。
    それならば、今の状況がいいのかもしれない。

    と上条は少々強引に、甘える自分を押し込めた。

    「ねぇ…聞いてる?」

    「あ、あぁ悪い…少し考えたけど、本当に何も知らない。
    そんなことより、その能力者は結局どうしたんだ?」

    672 = 663 :


    「その電撃の行方を見た後に振り返ったら、気を失うところだった…」

    「気を失ったから、電撃は消えたんじゃないのか?」

    「そう考えるのが自然よね…ごめん、疑ったりして」

    美琴は悔しそうに両手を握る。

    「さっき、ささっと解決したとか大きいこと言っちゃったけど、結局私は何もしてないの…」

    力無く言う美琴の手を、上条は思わず握った。

    「そんなことねーよ!
    御坂が戦ったから、抑えられた損害だってあるはずだ。
    いや、絶対にある。御坂が戦わなかったら怪我人だってたくさん出ていたかもしれないだろ」

    上条は美琴を見つめながら言う。
    美琴は上条の行動に拍子抜けしていたが、合わせられた視線を外すことができない。

    「そう…なのかな…」

    「そうだよ、もっと自信持てよ。学園都市第三位の御坂美琴だろ」

    真剣な顔で、まるで自分のことのように力説する上条を見て、美琴は小さく笑う。

    「そうね…もっと自信持たないとね」

    つられて上条も笑みをこぼす。
    どちらからともなく手を解くと、美琴もベンチに座った。

    673 = 663 :


    「まったく、変なこと言い合ってる間にまた冷めちゃったじゃない」

    上条との間にある缶に、美琴はもう一度両手をかざす。

    「あ、悪いな」

    「いいから、集中するから話しかけないこと」

    「お…おぅ」

    上条はぼんやりと星空を眺める。
    しかしそれに飽きたため、上条は横で難しそうな表情をする美琴を見た。

    細身の身体から伸びるしなやかな腕。
    その先手には包帯が巻かれているが、手の甲だけなので綺麗な指が見える。


    そんな美琴の右手を見て、

    「綺麗な指してるんだな…手の甲の傷跡、残らないといいけど」

    上条は本当に純粋な気持ちで、独り言のつもりで言ったのだが。

    「ふ──」

    「あれ!?美琴さん!溢れてます!溢れてます!」

    「ふにゃー!」

    結局、ホットおしるこは温かく美味しく飲まれることのないまま散っていった。

    674 = 663 :


    以上です。

    鋭い方はお気づきになるかと思いますが
    上条さんがちょっとしたミスを犯しています
    これは上条さんのミスであって>>1のミスではありません、念のため
    次の投下でどんなミスかわかるのであまり難しく考えないでさっくり読んで下さい

    というか、急いで書いて
    後々文の間にいろいろ挟んだりしているので
    普通に>>1のミスが多すぎて
    逆に上条さんのミスに気付かないかもしれないです

    だからさっくり読んで下さい

    676 :

    乙!

    脳内上琴バレンタインも無事終了したので俺は落ち着いて投下をまつ。


    楽しみにします!

    677 :

     乙乙!!
    ん?これか?んー……美琴は気づいたっぽいな>>1の予告を見ると……

    678 :

    よくわからんとこが1つあったけど素で間違えてるっぽいな
    伏線ではない…と思う

    679 :

    あーこれか。
    捉え方によっては致命的?

    680 = 662 :

    つまり…

    ……どういうことだってばよ??

    681 :

    つまり、傷跡におしるこをかけると危険ということだな

    682 :

    地面に裏拳を叩き込む美琴さんマジ男前

    683 :

    >>680
    コンクリートは犠牲になったのだ。
    美琴の八つ当たりの犠牲にな…

    684 :

    俺には上条さんのミスが2箇所あるように見えるんだが…うん

    685 :

    乙~
    続き楽しみに待ってます!

    686 :

    わ…わからん…
    どういうことよ?

    687 :

    ミスっぽいのが二つと、怪しいのがもう一つかな?

    688 :

    わからん…
    残るほどの傷だと知ってたってことか?

    上条、黄泉川なら一方さん欲しいところだな

    690 :

    怪我人の件じゃないのか

    691 :

    包帯は手の甲にだけ巻かれてあるから手の甲の怪我というのはミスにならない

    アンチスキルの方に電撃が飛んだって美琴が言ったから、怪我人が出たかもというのもミスじゃない

    692 :

    >>691
    釣られるけど手の甲だけに包帯巻いてみろよ…

    693 = 677 :

    >>691
    俺も釣られるけど、
    アンチスキル、ジャッジメントの損害、一般人の被害について
    明確な言及が見られないんだよな。
    「ささーっと解決」「しっかり解決」としか言ってない。
    その上、にも拘らず数人のけが人が出ている。
    つまりしっかり=怪我人無しってわけじゃない。
    だから怪我人がどうのこうのを何も知らないはずの人間が言うと……

    694 :

    美琴自身地面殴ったって言ってるし殴ったら普通は手の甲側が傷つくからミスじゃないと思ってるが

    695 = 692 :

    >>694
    地面殴って傷ついたなら包帯巻くのは指

    696 = 691 :

    >>695
    いや、地面殴ったのは事実だろ…

    697 = 691 :

    釣られると書けばとりあえず適当なレスしてもいいやとか思って書いてんのかしらんが

    >手の甲だけに包帯まけるわけない
    殴って手のひら怪我するわけない
    地面を殴るのは指からだけとは限らない
    何より殴って怪我したのは事実で美琴も説明してる

    手のひらを上に向けて拳握って床殴ってみろよ。

    >>693
    怪我人がたくさん出たかもしれないとは言ってるが、怪我人が少なくて済んだなんて言ってない。
    現場に居なくたってそれくらい言えるだろ?


    突っ込みいれようとして突っ込まれるような粗いレスすんなよ。
    俺が釣られたわ。

    話振っといて更に食いつきながら言うのもなんだが、どうせ次にわかるんだからもう終わりな。

    698 :

    >>697
    釣んな

    699 :

    何処を縦読みすればいいんだ
    斜めか?それとも置き換え…?
    ノストラダムス…!?

    700 :

    >>687
    >予想外の質問に~
    >コンクリートに壁を打ち付け~
    この二点かね ミスっぽいのは

    後、上条さんの言い訳が少し引っ掛かったなぁ


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