元スレ上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」
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301 = 299 :
「初めてだから仕方ないのですよ」
上条は自分に言い聞かせるように呟く。
戦うときは拳一つで戦ってきた身なため、銃撃戦など一般人レベルだ。
それでも構え直し引き金を引く。
またハズレ。
上条は構えたまま溜め息をついた。
ちなみにゴーグルはしているが耳栓はしていない。
黄泉川曰く、実戦で耳栓なんて着けないじゃん。らしい。
自分も休憩がてらトイレにでも行こうかと思ったが、後ろから声が掛かった。
302 = 299 :
「肘を伸ばしすぎだ、肩の力抜いて、自然に肘を曲げる」
「え?」
後ろを振り向こうとしたが、今はアドバイス通りに実践する。
「発砲の直前、息を止めて神経を集中させろ」
言われた通りにする。
(肩の力を抜いて、自然に肘を曲げて…息止め集中、発砲!)
引き金を引いた。
的の胴の辺りではあったが、初めて当たった。
「ほら、当たるだろ」
上条は後ろを振り返る。
そこには自分達より先にここで練習していた警備員の男だった。
「あ、ありがとうございます」
「いいよ。どうせ黄泉川さんのことだ、まともに教えてくれなかったんだろう?」
いたずらっぽく笑う男。
303 = 299 :
「え、えぇまぁ。
どうせ…って黄泉川先生は、まともに教えない人なんですか?」
「教えない、じゃなくて教えられない。
といったところか」
上条は男から、黄泉川が子供に対しては銃を向けない主義であること、強能力者程度なら暴走能力者でも敵では無いことを聞かされた。
「そ…それは凄いスキルの持ち主で…」
「射撃もうまいんだけどね。
まぁ、本人が使うことが少ないから教えられない感じだな」
おしいんだよな、いろんな所…
と男がぼやいているとドアが勢い良く開けられた。
「好き勝手言ってくれるじゃん!才郷!」
才郷と呼ばれた男はギョッとドアのほうを見る。
304 = 299 :
「あ、あぁ黄泉川さん。
これはアドバイスをしてた結果こうなっただけですよ」
「ほほぅ…それで、私の何がおしいんだって?」
「な、何もありません!
それじゃ、俺はあがりまーす」
そそくさと銃器をまとめる才郷。
「俺は警備員第84支部の才郷良太だ。
以後、何かあったら頼むよ」
両手に銃を抱えながらも右手を差し出す才郷。
「あ、上条当麻です」
上条も右手を出し握手する。
「上条って…例の高校生のやつか」
才郷が驚いた表情で黄泉川を見る。
黄泉川は黙ったまま小さく頷いた。
「どうりで若いわけだ、まぁあまり無茶をしないようにな。それじゃ」
そう言いながら才郷は出て行った。
「アイツは84支部で分隊を指揮してるじゃん。今後も現場でよく会うだろう」
良いヤツじゃん、と黄泉川は付け加えた。
「それじゃアドバイス貰ったみたいだし、続きやるじゃん!」
305 = 299 :
以上です。
本日この後もう一度来れれば来ます
才郷さん登場です
13巻の寝坊した警備員です
当初は名無しのモブ的な人を出そうと思ってましたが
この後少し重要な役をしてもらうので
才郷さんに来てもらいました
才郷×黄泉川
とかありますかね?
306 :
黄泉川×上条だと思ってたのに!
308 :
乙
一方さんだったら…と妄想しますた
GJっす
310 :
乙~!!
上条さんに射撃スキルまで加わったらマジ怖いwww
御坂妹に秘密裏に鍛えてもらってもいいかも
311 :
ここから上司と部下の禁断の愛が始まるんですねwktk
312 :
上条×黄泉川×美琴
だろjk
才郷×黄泉川なんぞいらん
313 :
いやいや 上条×美琴が俺得であり究極
314 = 311 :
>>312
いや…
上司(黄泉川
部下(上条
だろ常考…
315 :
後は二人でよろしくやるじゃんって煽ったり
教師のくせにいかがわしいこと教える黄泉川と
それに慌てふためく上条さん、話の内容が危なすぎて妄想の世界から夢の国に旅立ってしまい気を失う美琴なら見てみたい
316 :
そろそろ上条と美琴の絡み見たいし、才郷×黄泉川はいらないな
317 :
いるいらないの判断は書き手がするんだからいいんだよ
318 = 315 :
ありかどうか聞いてるじゃん
319 :
才郷×上条じゃないんですか?
320 :
才郷×美琴とか誰得
321 = 312 :
>>320
えっ?
322 :
>>321
えっ?
323 :
美琴X黒子が至高ですの
324 :
更新来たと思ったらなんだよこれ
325 :
>>1です
こんにちわ。
この前の「ありますか?」
というのは存在するのかという意味です
余計な事を言ってややこしくしてしまいました
さすがに遠回りしすぎなので
才郷×黄泉川は無いです
いろいろなカップリングの好みがあるでしょうが
このスレでは上琴になります
待ってくれている方がいるので
少し時間が無いのですが投下します
急いでいるので誤字脱字多いかもしれません
326 = 325 :
学園都市には学生寮の他に教職員用の住居もある。
たいていは学生寮とあまり変わらない設備だが、なかには最新設備を備えた住居もある。
そんなマンションの一室。
リビングのソファーでは学園都市第一位の少年、一方通行が寝息を立てていた。
そこへ
「どーん!ってミサカはミサカはダイブしてみる!」
「ぐふォ!」
一方通行が飛び起きる。
「打ち止め…」
腹の上に乗っている、アホ毛が特徴的な少女を睨む。
「はっ…やり過ぎたかも…ってミサカはミサカは自分の行いを反省してみたり」
俯き加減で言う打ち止め。
心なしかアホ毛の元気も無い。
「ったく…普通に起こせねェのかよ」
「ゴメンなさい。
でもね、ミサカとデートの約束をしたのにいつまでも寝てるアナタにも責任があるかもってミサカはミサカは自分の行いを正当化してみる」
327 = 325 :
「デートだァ?」
「忘れたの!?酷い!ってミサカはミサカはドラマのごとく、おいおいと泣いてみる」
打ち止めは一方通行が被っていた毛布を頬の下に当て、泣いたふりをする。
「くっだらねェ…ただの買い物だろォが」
「アナタには乙女ゴコロってものがわからないの!?ってミサカはミサカはぶーたれてみたり」
「お前が乙女ゴコロなンて言葉使うのは10年早いわ」
一方通行は打ち止めの首根っこを掴み上から下ろす。
目を擦りながら立ち上がり、自室へ向かう。
「あれ?もしかして本当に怒っちゃったの?寝ちゃうの?ってミサカはミサカはアナタのズボン裾を引っ張ってみる」
ちょいちょいとズボンの裾を引っ張る打ち止め。
「だー!うぜェな!買い物行くンだろ、さっさと着替えやがれ」
打ち止めがズボンの裾を放し、しばし立ち尽くす。
「あァ?」
急に静かになった打ち止めをおかしく思った一方通行は歩みを止めて後ろを振り返る。
そこには年相応の満面の笑みを浮かべた打ち止めがいた。
「やったー!ってミサカはミサカはアナタの胸にダイブ」
「だァ!うぜェって!」
「そう言いながらも受け止めてくれるアナタってやっぱりツンデレさんだよね、ってミサカはミサカは調子にのってみる」
「本気で行かねェぞ」
呆れたように一方通行が言うと打ち止めは、はわわ、と焦った声を出しながら自室へ向かった。
328 = 325 :
「ったく…クソガキが…」
頭をボリボリと掻きながら、一方通行はしんとしたリビングを見渡す。
異変は朝起きた時に気付いた。
昨夜自分がリビングで読んでいた雑誌、打ち止めが読んでとせがんできた絵本。
それらはリビングの机に置いたはずだが、朝になると消えていた。
その程度ならおかしいことはないが、
食洗機に入れていた食器、いつもは出ている炊飯器、玄関の靴まで、ありとあらゆるものが片付けられていた。
この家の主は問題が起きると部屋を片付ける癖がある。
この状況をみる限り、彼女に何か問題が起きたのだろう。
でなければ深夜1時に帰宅して片付けをするはずがない。
(黄泉川のヤツ…夜中に何ゴソゴソしてンのかと思ったら…)
何か詳しい話を聞きたい、しかし聞ける同居人は出かけているし、そもそも自分の柄ではない。
「チッ…」
力になれ無いことに歯噛みし、舌打ちをする。
「準備完了!ってミサカはミサカは部屋から勢い良く飛び出してみる!って…アナタはまだ着替えてないの?」
さっきと変わらない服装の一方通行を見て、打ち止めは不機嫌そうな表情を浮かべて近付いてくる。
「なンでもねェ…」
一方通行の声を聞いて、少し不安そうな顔を浮かべる打ち止め。
もう一度、なンでもねェよ、と言って打ち止めのアホ毛を指先でつつき、部屋に入った。
329 = 325 :
(疲れた…)
上条は電車の手すりに掴まりながら、眠気と戦っていた。
外はもう暗く、窓には自分のやつれた顔が映っている。
射撃訓練を夕方まで行った後、片付けやシャワーを浴びたりしていると夜になってしまった。
悲鳴を上げる身体を引き摺り、電車に乗ったが風紀委員の試験帰りの生徒たちもいたせいで電車は満員状態。
今はかなり空いているが座席はうまっている。
(本当に不幸ですよ)
電車に乗って以来何度目かわからない溜め息をつく。
そもそも今日は人生で溜め息を一番ついた日かもしれない。
そんなことを考えているうち、電車が駅に止まる。
まだ降りる駅は先なので、ドアの前に立っていた上条は乗降する人の邪魔にならないよう少し横によける。
と、ドアの外に立っている人を見て上条は止まった。
肩までかかる茶髪、髪止め、都市内の人なら誰でも知っているベージュのブレザー。
330 = 325 :
そして、胸元にハートのアクセサリー。
相手も自分に気がついたようで、微妙ではあるが表情が変わった。
電車のドアが開く。
「こんばんは。とミサカは意外な出会いに心踊らせながら挨拶します」
御坂美琴のクローン。
そしてその10032号、御坂妹は電車に乗りながら言った。
いつもの軍用ゴーグルは手に握られている。
「あまり嬉しそうに見えないんですけど。何してたんだ?こんな時間まで」
注意放送が入りドアが閉まったので、上条はドアに体を預ける。
「それはアナタにも言えることでは?とミサカは…」
御坂妹はそこまで言って上条をじっと見つめる。
途中で言葉を切ったことを含めて不思議に思っていた上条だったが次の御坂妹の行動で凍りついた。
御坂妹は上条に顔を近付けて、傍から見ればキスをするような体勢になっていた。
しかし御坂妹の顔は上条の横を通過し、首元で止まった。
少しホッとする上条。
もちろん今の体勢でも傍から見れば十分怪しいのだが。
331 = 325 :
「あ…あの~」
「微量ではありますがあなたから硝煙の臭いがします。とミサカはこの理由を考えながら報告します」
「─ッ」
上条は咄嗟に後ずさりした。
が、電車の壁にごつんと頭をぶつける。
「臭いからして学園都市のアンチスキルが使用している銃器である可能性が高いです。とミサカはネットワークを使って手に入れた情報を報告します」
上条から顔を離し、正面から見る御坂妹。
(どんだけ鼻いいんですか、シャワー入ったのにそこまでわかりますか普通!?)
「硝煙の臭いは他の衣服にも移り易いです。
硝煙の着いた服を抜いだ際今の服の所に置きませんでしたか?
それだけで臭いは移ってしまうものなのでご注意を。とミサカは的確なアドバイスをしてできる女をアピールします」
シャワールームと更衣室は一体だったため、最低限の肌着だけ取り出し、戦闘服はロッカーに入れてシャワーを浴びた。
その際ロッカーに入れてあった私服に臭いが移ったのだろう。
自分の行動を後悔すると共に再び起こさないようにと心に誓う。
332 = 325 :
(しかし、だ)
この状況をどう打開すべきか。
現に御坂妹はほとんど気付いているだろう
上条はしばらく考えた後、諦めたような溜め息を吐いた。
「御坂妹、ちょっと話がある」
「なんですか?とミサカはベタなゲーム的展開に期待を膨らませます」
「誰にも聞かれたくない、降りる駅は一緒だよな?電車を降りてからでいいな」
「わかりました。とミサカは秘密のお話を聞く準備をします。お口チャック」
御坂妹は人差し指で自分の唇をなぞった。
そんな行動を見て上条が微笑んだところで、アナウンスが駅にもう到着することを告げる。
駅は上条と御坂妹以外誰もいなかった。
駅のホームを歩きながら、上条は自分の今の状況を話す。
御坂妹は無言のまま聞いていた。
最後に
「まぁ、御坂妹には隠しきれないくらい鋭い質問されたから話したけど、他言無用だからな」
御坂妹に話してよかったのかと思った。
だが彼女が疑問を持ったまま
『上条当麻からアンチスキル使用銃器の硝煙の臭いがした』
などと噂を立てられるより、こうして訳を知ってもらって黙っといてもらうほうが善作だと上条は考えた。
「わかりました、これはアナタとミサカだけの秘密事です。とミサカは他の妹達に対し優越感を感じます」
333 = 325 :
「はぁ?」
「いえ、何でもありません。それより、お姉様はこのことをご存知なのですか?とミサカは無理矢理話題を変えます」
「さっき説明した時にも言ったように、このこと知ってるのはほんの一部だ。御坂が知ってるはずねーだろ」
「そうですか…とミサカは意味深に呟きます」
御坂妹の声色は嬉しそうで、どこか悲しそうな、たしかに意味深な呟きだった。
「こんなことアイツが知ったらすぐに飛び込んできそうだからな…
迷惑掛けたくないし、いくらお姉様の御坂でもお口チャックで───」
「迷惑を掛けないことが…
お姉様のためになるとは限りません。とミサカは自分勝手な発言をします」
え、と上条の思考が止まる。
「それってどういう…」
「それではミサカはこちらですので。とミサカは強引に話を切り上げます」
立ち尽くす上条を置いて御坂妹は歩いて行く。
上条は一瞬追いかけようかと考えたが少し言葉の意味を考えることにした、と言うより考えなければならない気がした。
(あの御坂妹があそこまで言う事だもんな…)
いろいろな予測が立つが、どれもピンと来ない。
自分の吐く白い息のように、出てきては消える。
(お馬鹿な上条さんにはわかりませんよ)
一際大きな溜め息をつく、大量の白い息が風に流され消える。
と、そこで
「─っくしゅん!」
可愛らしいくしゃみが聞こえた。
334 = 325 :
御坂妹も、上条と別れてから考え事をしていた。
(ミサカは何がしたいのでしょう…)
歩きながら夜空を見上げる。
(お姉様があの人に好意を持っているのは周知のことです。
そして、ミサカも含め多くの妹達もあの人へ好意を持っています)
かじかんだ手を擦り合わせる。
(ミサカはお姉様のクローンです。
仮にあの人がお姉様に好意を持った場合、そっくりなミサカ達にも好意を持つのでしょうか?)
もしくは逆の場合も…
(いえ…彼ならそんなことはしないでしょう。
仮にそんなことされてもミサカは嬉しくありません)
お姉様には負けたくない、それでも、自分とお姉様に感じる壁は何なのだろうか。
335 = 325 :
(やはり、クローンと人間の壁なのでしょうか?)
幻想御手事件というものがあった、
ネットワークで得た情報によると、高能力者に負い目を感じた低能力者が、能力が上がる装置を使った事件らしい。
その低能力者たちも、今の自分のように何かの壁を感じていたのだろうか。
(…難しく考えるのは止めましょう)
御坂妹は一度立ち止まって溜め息をつく。
(お姉様の幸せは妹達の願いです。
今回はミサカが朴念仁なあの人に少しでもお姉様を意識させるために一役かった、ということにしましょう)
はー、と自分の息で手を温めてから御坂妹はまた歩き出した。
「あとは上手くやってくださいツンデレ姫のお姉様。とミサカは皮肉をこめてお姉様を応援します」
336 = 325 :
以上です。
徐々にリク消化していこうとしてます
338 :
リクはもういいので本編を進めてください
早く上琴が見たいです
見たいです
339 :
美琴は上条さんにやる
ということで妹は俺が面倒見てやるから安心しろ
341 :
>>1が書きたいように書くのがベストだと思うぞ。
つーかぶっちゃけ本編が、つまり上条さんと美琴の絡みが見たいんだッ!!
342 = 339 :
>>341
おい一行目と二行目で矛盾しとる
343 :
原作でのクローン人間の倫理どうあつかうんだろうな
GJ
344 :
これ別々に事件追って最後の最後にスレタイになるのか
345 :
こうやって主役以外の背景の人物もしっかり描いてくれるからいいんじゃないか
リクでもなんでもそれは変わらないんじゃ?
乙です!!健気な御坂妹ができるだけ幸せになれますように
そして上琴決定俺得! 続き楽しみです
346 :
追いついた
シエンタ
347 :
今夜は>>1来てくれンのかなァ
348 :
年末だしあんまり期待するのも悪い気がするな
着てくれたら嬉しいけど
349 :
>>1が来ないと「年末」を逆から読んだ状態になりそうだ
350 :
>>1です
こんばんわ。
今日はいろいろとあって
書ける気がしなかったのですが
期待してくれている方いるということで
皆さんも雨の日は自転車自動車お気をつけ下さい
みんなの評価 : ★
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