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元スレ上条「いくぞ、親友!」一方「おォ!!」
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そこは風力発電のプロペラの真下で、根元にはダンボール箱が置いてある。
(どっかで見た事あるような……)
上条はちょっと前の事を思い出そうとして、ふと気付く。
ダンボール箱の中に小さな黒猫が突っ込んである。
美琴はエサを与えようとしているらしく、菓子パンを持っている。
(……何してんだ、アイツ?)
上条は首を傾げる。
「…………うっす。何してんの、お前?」
恐る恐る近付いて、声を掛けてみる。
すると、美琴はピタリと動きを止めてこちらを見た。
……何と言うか、無表情なのが少し怖い。
「……あなたは誰でしょうか?とミサカは覚えのない人物を見つめます」
暗視ゴーグルみたいなものを頭に装着しながら、彼女は告げた。
「………………へ?」
上条は思わず面食らった。
いつもと、何か違う。
「何だよ、御坂。
朝会ったばっかじゃねーかよ。
あれか?嫌なヤツの事は即で忘れる主義ですか?」
(どっかで見た事あるような……)
上条はちょっと前の事を思い出そうとして、ふと気付く。
ダンボール箱の中に小さな黒猫が突っ込んである。
美琴はエサを与えようとしているらしく、菓子パンを持っている。
(……何してんだ、アイツ?)
上条は首を傾げる。
「…………うっす。何してんの、お前?」
恐る恐る近付いて、声を掛けてみる。
すると、美琴はピタリと動きを止めてこちらを見た。
……何と言うか、無表情なのが少し怖い。
「……あなたは誰でしょうか?とミサカは覚えのない人物を見つめます」
暗視ゴーグルみたいなものを頭に装着しながら、彼女は告げた。
「………………へ?」
上条は思わず面食らった。
いつもと、何か違う。
「何だよ、御坂。
朝会ったばっかじゃねーかよ。
あれか?嫌なヤツの事は即で忘れる主義ですか?」
そう言われた美琴は不思議そうにしていたが、
すぐに、合点が行きました、と言わんばかりに口を開く。
「あなたが言っているのはお姉様の事でしょう、とミサカはお姉様ではない事を伝えます」
「…………お姉様ぁ?」
つまり、コイツは。
「……アイツ妹なんているのかよっ!?」
上条はおもいっきり素っ頓狂な声を上げた。
「……んで?御坂妹はこんなトコで何してる訳?」
とりあえず落ち着いた上条は、
御坂妹(名前を聞いてないので、適当にあだ名を付けた)に尋ねてみる。
「見ての通り、捨て猫にエサをあげようとしていますが、
とミサカは初対面の人物に対して馴れ馴れしいあなたにお答えします」
……何て言うか、妹もアレなんだな。
上条は、内心思うが黙っておく。
「……どうせエサあげるなら、拾ってやればいいじゃねーか」
代わりに、そんな言葉が出てきた。
すぐに、合点が行きました、と言わんばかりに口を開く。
「あなたが言っているのはお姉様の事でしょう、とミサカはお姉様ではない事を伝えます」
「…………お姉様ぁ?」
つまり、コイツは。
「……アイツ妹なんているのかよっ!?」
上条はおもいっきり素っ頓狂な声を上げた。
「……んで?御坂妹はこんなトコで何してる訳?」
とりあえず落ち着いた上条は、
御坂妹(名前を聞いてないので、適当にあだ名を付けた)に尋ねてみる。
「見ての通り、捨て猫にエサをあげようとしていますが、
とミサカは初対面の人物に対して馴れ馴れしいあなたにお答えします」
……何て言うか、妹もアレなんだな。
上条は、内心思うが黙っておく。
「……どうせエサあげるなら、拾ってやればいいじゃねーか」
代わりに、そんな言葉が出てきた。
そう言うと、御坂妹は首を横に振った。
「……ミサカにはこの猫の飼育は不可能です、とミサカは正直に答えます」
「? 何でだよ?」
上条は不思議に思って、聞いてみた。
「ミサカは人間には感知出来ない
微弱な電磁波を常に放出しています、とミサカは伝えます。
それによって、他の動物に苦手に思われている
ようです、とミサカは推論を語ります。
もっと言うと、ミサカはある『実験』の協力で
この猫を飼う余裕がないのです、とミサカは断腸の思いで語ります」
「……ふーん」
上条の口からは、そんな言葉しか出なかった。
「そっか、まぁがんば……ッ!?」
とりあえず退散しようとした上条を、御坂妹は服の袖を引っ張って引き止めた。
「お待ちなさい、とミサカは制止を促します」
「な、何だよ」
上条は何となく嫌な予感がした。
「あなたはこの捨てられた猫を
このまま放っておく気なのですか、とミサカは問い掛けます」
「……ミサカにはこの猫の飼育は不可能です、とミサカは正直に答えます」
「? 何でだよ?」
上条は不思議に思って、聞いてみた。
「ミサカは人間には感知出来ない
微弱な電磁波を常に放出しています、とミサカは伝えます。
それによって、他の動物に苦手に思われている
ようです、とミサカは推論を語ります。
もっと言うと、ミサカはある『実験』の協力で
この猫を飼う余裕がないのです、とミサカは断腸の思いで語ります」
「……ふーん」
上条の口からは、そんな言葉しか出なかった。
「そっか、まぁがんば……ッ!?」
とりあえず退散しようとした上条を、御坂妹は服の袖を引っ張って引き止めた。
「お待ちなさい、とミサカは制止を促します」
「な、何だよ」
上条は何となく嫌な予感がした。
「あなたはこの捨てられた猫を
このまま放っておく気なのですか、とミサカは問い掛けます」
「……はぁ。どうしてこうなっちまったんだ…………?」
上条は、深い深いため息をついた。
原因は、腕の中にいる黒猫にある。
あの後色々と脅しをかけられて、やむを得ずこの猫を拾う事になったのだ。
「何故ため息をついているのかは分かりませんが、
どちらへ向かっているのですか、とミサカは尋ねます」
隣を歩く御坂妹がそんな事を言った。
彼女が腕の中の黒猫をチラチラ見るたびに、ちょっと気まずく思う。
御坂妹としては黒猫を撫で回したいのだろうが、
それを黒猫が嫌がってしまうので、必死に抑えているのだろう。
「んー。そこの古本屋で、猫の飼い方の本でも買おうと思ってんだ」
別に、上条には多少の心得はあるので問題ない。
……問題はインデックスだった。
(アイツに任せると危なっかしいだろうからなー)
そんな事を、思う。
飼っている三毛猫がノミまみれになった時、
彼女はセージだか何だかに火を点けて追い払おうとしたのだ。
「……っと。ここだ、ここ」
しばらく歩いて、上条は目的の店の前で足を止める。
「そんじゃ早速……いや」
店の中に入ろうとして、上条は足を止めた。
「……どうかしましたか?とミサカは若干嫌な予感がするものの、声を掛けます」
上条は、ゆっくりと御坂妹へと振り向いた。
「悪い、店の中は動物禁止なんだ。
…………ってな訳でーほらよっ!!」
言うやいなや、上条は御坂妹に黒猫を放り投げた。
当然、猫の力なら華麗に着地可能なのは目に見えている。
しかし、御坂妹は反射的に手を伸ばして、猫を受け取った。
動物愛好家の悲しい性である。
「いきなり何をするんですか!とミサカは……」
言いかけて、御坂妹は口を閉じた。
もう、とっくに上条は古本屋の中に入っていた。
黒猫はびくびくと脅えた目で御坂妹を見ていた。
爪を立てたり暴れ回らないところから見て、怖がりなのだろう。
確かに、彼女は猫に触れてみたかった。
しかしながら、こんなにも恐れられるぐらいなら我慢した方がマシだった。
「……まったく。後で注意すべきですね、とミサカはため息をつきます」
彼女は、空を見上げた。
もうそろそろ、日没の時間だった。
しばらく歩いて、上条は目的の店の前で足を止める。
「そんじゃ早速……いや」
店の中に入ろうとして、上条は足を止めた。
「……どうかしましたか?とミサカは若干嫌な予感がするものの、声を掛けます」
上条は、ゆっくりと御坂妹へと振り向いた。
「悪い、店の中は動物禁止なんだ。
…………ってな訳でーほらよっ!!」
言うやいなや、上条は御坂妹に黒猫を放り投げた。
当然、猫の力なら華麗に着地可能なのは目に見えている。
しかし、御坂妹は反射的に手を伸ばして、猫を受け取った。
動物愛好家の悲しい性である。
「いきなり何をするんですか!とミサカは……」
言いかけて、御坂妹は口を閉じた。
もう、とっくに上条は古本屋の中に入っていた。
黒猫はびくびくと脅えた目で御坂妹を見ていた。
爪を立てたり暴れ回らないところから見て、怖がりなのだろう。
確かに、彼女は猫に触れてみたかった。
しかしながら、こんなにも恐れられるぐらいなら我慢した方がマシだった。
「……まったく。後で注意すべきですね、とミサカはため息をつきます」
彼女は、空を見上げた。
もうそろそろ、日没の時間だった。
「……それでは、とミサカは別れの挨拶をします」
その後、古本屋で目的の本を手に入れた上条は、こってりと御坂妹に絞られた。
……で、完全下校時刻になった事だし、別れる事になった。
「ん。じゃ、また今度な」
上条も適当な別れの挨拶をすると、御坂妹は頷いて夕闇の街へと消えていった。
「……にしても、変わったヤツだったな」
上条は一人、御坂妹が消えていった方向を見ながら呟く。
さー帰りますかねー、と帰路に着こうとした上条だったが、
「……あれ?」
ふと、気付く。
御坂妹が去っていた方向に、折り畳んである紙が落ちていた。
「……何だ、こりゃ?」
拾ってみると、それには『実験試行予定地座標』と書いてあり、学園都市の地図があった。
「……アイツが落としたのかな?」
確か、御坂妹は何か『実験』に協力しているとか言っていたし。
……これが無かったら、困ったりするのだろうか。
「……仕方ねえ。届けるとするか」
上条は、心の中で居候に謝ってから歩き出す。
そんな訳で、上条は常盤台中学の学生寮の前に立っていた。
そこは、周りのコンクリートのビルと違い、石造りの三階建てだった。
無駄に豪奢な感じの建物なのに、窓から普通に洗濯物が干してあるのが笑いを誘う。
正面玄関には、予想通り厳重なロックがかかっていた。
とりあえず、ドア横の壁にあるポストを見る。
御坂妹の部屋を探すが、何故か美琴の部屋しかない。
(あれ?)
何でだろう?と上条は疑問に思うが、まぁいいか、と思う事にした。
姉の方に渡しとけば、妹の方に渡してくれるだろう。
そう考えて、上条はインターホンを押す。
そこら辺のマンションのように、
部屋番号を打って呼び出しボタンを押せばいいだけなので、簡単に出来た。
上条は、心の中で居候に謝ってから歩き出す。
そんな訳で、上条は常盤台中学の学生寮の前に立っていた。
そこは、周りのコンクリートのビルと違い、石造りの三階建てだった。
無駄に豪奢な感じの建物なのに、窓から普通に洗濯物が干してあるのが笑いを誘う。
正面玄関には、予想通り厳重なロックがかかっていた。
とりあえず、ドア横の壁にあるポストを見る。
御坂妹の部屋を探すが、何故か美琴の部屋しかない。
(あれ?)
何でだろう?と上条は疑問に思うが、まぁいいか、と思う事にした。
姉の方に渡しとけば、妹の方に渡してくれるだろう。
そう考えて、上条はインターホンを押す。
そこら辺のマンションのように、
部屋番号を打って呼び出しボタンを押せばいいだけなので、簡単に出来た。
ぶつっ、というスピーカーのノイズと共に、美琴へと繋がる。
「……上条だけど、御坂か?」
とりあえず、月並みな挨拶をしてみる。
何故か、相手は黙っている。
(……あれ?)
ちょっと不安に思う上条だったが、その不安は見事に的中した。
『はぁ、カミジョーさん、ですの?』
どう考えても美琴ではない、誰かの声が聞こえた。
「あ、やべ……部屋間違えたか?」
内心、上条は少し焦った。
『あ、いえいえそんな事はありませんの。
お姉様とはわたくし、相部屋なものでして……』
「あー、そうか。
えっと、御坂はじゃあまだ帰ってねーのかな?」
インターホンの人物は間延びした声で、
『はい。ですがすぐお戻りになるかと。
御用がおありでしたら、中に入って待たれてはいかがでしょう?』
ぶつっ、とインターホンが切れると同時に、玄関のロックが外れた。
「……上条だけど、御坂か?」
とりあえず、月並みな挨拶をしてみる。
何故か、相手は黙っている。
(……あれ?)
ちょっと不安に思う上条だったが、その不安は見事に的中した。
『はぁ、カミジョーさん、ですの?』
どう考えても美琴ではない、誰かの声が聞こえた。
「あ、やべ……部屋間違えたか?」
内心、上条は少し焦った。
『あ、いえいえそんな事はありませんの。
お姉様とはわたくし、相部屋なものでして……』
「あー、そうか。
えっと、御坂はじゃあまだ帰ってねーのかな?」
インターホンの人物は間延びした声で、
『はい。ですがすぐお戻りになるかと。
御用がおありでしたら、中に入って待たれてはいかがでしょう?』
ぶつっ、とインターホンが切れると同時に、玄関のロックが外れた。
「……ここか……」
上条は目的の部屋の前で立ち止まる。
木でできたドアには金文字で部屋番号が振ってある。
インターホンがないので、学生寮の部屋というよりはホテルの一室に見える。
(……ちょっと緊張するな)
よく考えたら、女の子(しかもお嬢様)の部屋に上がるのだ。
上条はゆっくりと控え目にドアをノックする。
「どうぞ。鍵はかかっていませんので、ご自分で開けてくださいまし」
ドアを開けると、本当にホテルみたいな部屋が目の前に広がる。
部屋の中にある二つのベッドの内の一つに、
ツインテールの少女が横たわっている。
おそらくは、先程のインターホンの人物だろう。
「わたくしは白井黒子と申しますわ。
早速ですみませんが、客人をもてなすようには
この部屋は出来ていませんの。
お姉様を待つのでしたらそこのベッドに腰掛けてくださいまし」
「あー、いや。
いいよ、そんなの。俺は立ってるから」
上条は適当に断った。
腕の中の黒猫がバタバタと暴れ始めたが、逃がさないようにする。
「そうですか?……ところで」
黒子はじっと上条を見る。
「あなたが、普段からお姉様と頻繁にいさかいを起こしている殿方でしょうか?」
「へ?」
そんな事を言われても、記憶のない上条にはちょっと分からない。
黒子は、不思議そうにしている上条を見て、ため息をつく。
「……いえ、違うのならいいですの。
ただ、お姉様の支えとなっている方の
お顔を拝見してみたいと思っていたものですから」
「支え?」
そう上条が聞くと、黒子は語り出した。
美琴は、食事の時も入浴の時も
就寝の時も――とにかく、毎日『そいつ』の事を話しているらしい。
ずっと彼女の味方になりたいらしい黒子には少し響く、との事だ。
いいよ、そんなの。俺は立ってるから」
上条は適当に断った。
腕の中の黒猫がバタバタと暴れ始めたが、逃がさないようにする。
「そうですか?……ところで」
黒子はじっと上条を見る。
「あなたが、普段からお姉様と頻繁にいさかいを起こしている殿方でしょうか?」
「へ?」
そんな事を言われても、記憶のない上条にはちょっと分からない。
黒子は、不思議そうにしている上条を見て、ため息をつく。
「……いえ、違うのならいいですの。
ただ、お姉様の支えとなっている方の
お顔を拝見してみたいと思っていたものですから」
「支え?」
そう上条が聞くと、黒子は語り出した。
美琴は、食事の時も入浴の時も
就寝の時も――とにかく、毎日『そいつ』の事を話しているらしい。
ずっと彼女の味方になりたいらしい黒子には少し響く、との事だ。
黒子はさらに口を開く。
「輪の中心に立てても、その中に混ざれない
お姉様にとって、自分を対等に扱ってくれる存在は重要だと思うんですの」
「…………」
上条は、初めて美琴に会った時を思い出す。
その時の彼女は、人にいきなり雷撃をかまして追い回してきた。
でも、彼女はとても肩の力を抜いていたと思う。
何だか上条は、美琴に抱いていたイメージが変わった気がした。
と、その時。
ドアの向こう、通路から足音が近付いてきた。
(アイツ、かな……?)
上条はそう思っていた。
が、どうやら違うらしい。
黒子がベッドから飛び上がってきた。
「マズイですわ、この足音は寮監ですわね!」
「……は?」
ポカンとした上条を引っ張り、黒子はベッドの下に押し込もうとする。
「バレたら大変ですので、
すみませんがお姉様のベッドに隠れてくださいませ」
「いやいや、ちょっと待て!
いくらなんでも狭すぎ……って聞けよ!」
抗議する上条を無視して、黒子は黒猫ごと上条を押し込む。
「輪の中心に立てても、その中に混ざれない
お姉様にとって、自分を対等に扱ってくれる存在は重要だと思うんですの」
「…………」
上条は、初めて美琴に会った時を思い出す。
その時の彼女は、人にいきなり雷撃をかまして追い回してきた。
でも、彼女はとても肩の力を抜いていたと思う。
何だか上条は、美琴に抱いていたイメージが変わった気がした。
と、その時。
ドアの向こう、通路から足音が近付いてきた。
(アイツ、かな……?)
上条はそう思っていた。
が、どうやら違うらしい。
黒子がベッドから飛び上がってきた。
「マズイですわ、この足音は寮監ですわね!」
「……は?」
ポカンとした上条を引っ張り、黒子はベッドの下に押し込もうとする。
「バレたら大変ですので、
すみませんがお姉様のベッドに隠れてくださいませ」
「いやいや、ちょっと待て!
いくらなんでも狭すぎ……って聞けよ!」
抗議する上条を無視して、黒子は黒猫ごと上条を押し込む。
(……ホコリっぽくないのは結構だけど、狭すぎるだろーっ!?)
ベッドの下には、上条の身長と同じぐらいの巨大なぬいぐるみがあったのだ。
とりあえずそれを押し退けようとした時、ノックもなしにドアが開く音がした。
どうやら例の寮監らしく、黒子と何やら口論しながら部屋を出て行ったようだ。
(やれやれ……)
この調子じゃ帰る時も一苦労しそうだ、と思う。
腕の中の黒猫は、ぬいぐるみに対して猫パンチをかました。
「……あっ!?馬鹿、爪立てんなよ!」
黒猫を慌ててぬいぐるみから引きはがす。
触ってみると、ぬいぐるみにはゴツゴツした硬い感触があった。
良く見ると、ぬいぐるみには色々改造がしてあるらしく、
校則で所持を禁止されているモノでも隠しているらしい。
(……ったく。何やってんだか……ん?)
ぬいぐるみを戻そうとして、上条はある事に気付く。
ベッドの下には、上条の身長と同じぐらいの巨大なぬいぐるみがあったのだ。
とりあえずそれを押し退けようとした時、ノックもなしにドアが開く音がした。
どうやら例の寮監らしく、黒子と何やら口論しながら部屋を出て行ったようだ。
(やれやれ……)
この調子じゃ帰る時も一苦労しそうだ、と思う。
腕の中の黒猫は、ぬいぐるみに対して猫パンチをかました。
「……あっ!?馬鹿、爪立てんなよ!」
黒猫を慌ててぬいぐるみから引きはがす。
触ってみると、ぬいぐるみにはゴツゴツした硬い感触があった。
良く見ると、ぬいぐるみには色々改造がしてあるらしく、
校則で所持を禁止されているモノでも隠しているらしい。
(……ったく。何やってんだか……ん?)
ぬいぐるみを戻そうとして、上条はある事に気付く。
ぬいぐるみの首には、首輪がある。
上から覗き込むと、それに隠れるように横一文字のファスナーがあるのが分かる。
首輪でそれを開けられないようにしてあるらしく、首輪には南京錠が付いている。
おそらくは一番見られたくない物が入っているのだろう。
しかしファスナーは半分開いてしまい、中身がチラリと見えている。
それは紙の角だった。
上条はそれを放っておこうとした。
人のプライベートにはあまり首を突っ込まない方がいいに決まっている。
しかし、上条は紙に書いてある文字を見た瞬間、それが出来なくなった。
『試行番号07-15-2005071112-甲
量産異能者(レディオノイズ)「妹達(シスターズ)」の
運用における超能力者(レベル5)「一方通行(アクセラレータ)」の
そこまで呼んで、上条はギョッとした。
何故なら、親友の呼び名が、そこにあったからだ。
紙はファスナーから角が飛び出しているだけなので、先は読めない。
(……何で、アイツの名前が……?)
上条は、恐る恐る紙を引っ張り出そうとした。
昨日の親友の不思議な様子に、何だか繋がりそうな予感がしたのだ。
――――この時より、上条当麻の『日常』は終わりを告げようとしていた。
上から覗き込むと、それに隠れるように横一文字のファスナーがあるのが分かる。
首輪でそれを開けられないようにしてあるらしく、首輪には南京錠が付いている。
おそらくは一番見られたくない物が入っているのだろう。
しかしファスナーは半分開いてしまい、中身がチラリと見えている。
それは紙の角だった。
上条はそれを放っておこうとした。
人のプライベートにはあまり首を突っ込まない方がいいに決まっている。
しかし、上条は紙に書いてある文字を見た瞬間、それが出来なくなった。
『試行番号07-15-2005071112-甲
量産異能者(レディオノイズ)「妹達(シスターズ)」の
運用における超能力者(レベル5)「一方通行(アクセラレータ)」の
そこまで呼んで、上条はギョッとした。
何故なら、親友の呼び名が、そこにあったからだ。
紙はファスナーから角が飛び出しているだけなので、先は読めない。
(……何で、アイツの名前が……?)
上条は、恐る恐る紙を引っ張り出そうとした。
昨日の親友の不思議な様子に、何だか繋がりそうな予感がしたのだ。
――――この時より、上条当麻の『日常』は終わりを告げようとしていた。
という訳で、以上です!
後三、四回ぐらいで三巻は終わる予定です。
それでは、皆様。また次回。
後三、四回ぐらいで三巻は終わる予定です。
それでは、皆様。また次回。
>>874
でもこの話だと、御坂と遊んでゲコ太バッジ貰ったのって00001号じゃね?
でもこの話だと、御坂と遊んでゲコ太バッジ貰ったのって00001号じゃね?
ここで種明かし。
実は00001も美琴も仕掛け人。
これには一方さんも苦笑い。
一方「もう実験なんて関わらないよ」
実は00001も美琴も仕掛け人。
これには一方さんも苦笑い。
一方「もう実験なんて関わらないよ」
禁書って書く人によってはここまでつまらなくなるのか…
一方通行がいる意味ないじゃん。いなくても上条さんは同じことやってきたんだし。
だいたい一方通行は最強キャラなのにやられ過ぎだろ。科学側で魔術側に対抗できるやつがいなくなる。
一方通行がいる意味ないじゃん。いなくても上条さんは同じことやってきたんだし。
だいたい一方通行は最強キャラなのにやられ過ぎだろ。科学側で魔術側に対抗できるやつがいなくなる。
原作でもトップ同士の個人戦闘じゃまともに対抗出来てないだろ
☆も9.30でわざわざヒューズ降臨させた位だし
科学側の強さは個人の強さじゃなくて万人が扱える兵器類を使用することによる物量と表の影響力
☆も9.30でわざわざヒューズ降臨させた位だし
科学側の強さは個人の強さじゃなくて万人が扱える兵器類を使用することによる物量と表の影響力
どうも、皆様。
今日は申し訳ありませんが投下出来ません。
明日に来ます。
毎日とか言ってあまり来れずすみません。
……それと、一方通行がいる意味がないという意見については、完璧に自分の技量不足です。
ちゃんと面白い話が書けるよう、日々精進致しますが故、どうかご容赦を。
今日は申し訳ありませんが投下出来ません。
明日に来ます。
毎日とか言ってあまり来れずすみません。
……それと、一方通行がいる意味がないという意見については、完璧に自分の技量不足です。
ちゃんと面白い話が書けるよう、日々精進致しますが故、どうかご容赦を。
>>1の書く禁書好きだぜ。がんばってくれ。
もっとオリジナル入れて欲しい
矛盾が出てもそれはそれで全然OKだし
原作と一緒だと結構うんざりするシーンもあるしね。
ここいる人は大体原作読破済みだから、あんまりいらないストーリーとかは略して、オリジナル入れてもいいかな、と思う。
あとはまぁ一方さん無双してもいいし、原作にはない能力の使い方とかして欲しい。
絶対このほうが楽しめるよb
という、ここまでずっと見てきた通行人からの助言でした。
面白いよ。
矛盾が出てもそれはそれで全然OKだし
原作と一緒だと結構うんざりするシーンもあるしね。
ここいる人は大体原作読破済みだから、あんまりいらないストーリーとかは略して、オリジナル入れてもいいかな、と思う。
あとはまぁ一方さん無双してもいいし、原作にはない能力の使い方とかして欲しい。
絶対このほうが楽しめるよb
という、ここまでずっと見てきた通行人からの助言でした。
面白いよ。
上から目線で文句とかアドバイス()出してる奴はスレ立てればいいじゃん俺は読まないけど
制作者に対してこういう展開は駄目だのこのキャラを使えばいいだの言ってるのは見苦しいぞ?
制作者に対してこういう展開は駄目だのこのキャラを使えばいいだの言ってるのは見苦しいぞ?
結構素直なんだよねここの一方さん
ちょっと傷心な一方たんをペロペ・・・抱き締めたくなった
ちょっと傷心な一方たんをペロペ・・・抱き締めたくなった
頼むよ、俺はこの面白いSS見に来てんだよ
小説書くのむずいんだぜ?
それなのにつまらないとかさ...
ならお前も書いてみろよ
そしてつまらないとか言われてみ?
言われた人の気持ちがわかるからよ
小説書くのむずいんだぜ?
それなのにつまらないとかさ...
ならお前も書いてみろよ
そしてつまらないとか言われてみ?
言われた人の気持ちがわかるからよ
流石に>>893は話が飛躍しすぎてないか
縦読みかと何回かレス見直したわ
縦読みかと何回かレス見直したわ
儲が批判よりの意見を一切排除しようとしたり、
なら、お前が書けよ言い出したら、スレも末期だな
なら、お前が書けよ言い出したら、スレも末期だな
>>892
20000号がなぜこんなところにいるのか
20000号がなぜこんなところにいるのか
一方さんが何も出来ないんじゃなくて上条さんが弱体化してるんだよ
元々上条さんが独り占めしていた主人公補正を二人で半分こしただけの話
元々上条さんが独り占めしていた主人公補正を二人で半分こしただけの話
上条「いくぞ、親友!」
一方「おォ!!」
一方「俺がベクトルで湯を沸かし!」
上条「俺が拳銃にぶっかける!」
一方「これが」
上条「俺たちの」
上・一「熱膨張だ!」
敵「ば、馬鹿なー!!」ドカーン
イライラして>>1のネタ潰しちまったよ…
すまんな…
一方「おォ!!」
一方「俺がベクトルで湯を沸かし!」
上条「俺が拳銃にぶっかける!」
一方「これが」
上条「俺たちの」
上・一「熱膨張だ!」
敵「ば、馬鹿なー!!」ドカーン
イライラして>>1のネタ潰しちまったよ…
すまんな…
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