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元スレ上条「いくぞ、親友!」一方「おォ!!」
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乙です。
大丈夫、そんな五巻まで絶対に書くと半ば公言してくれたはらぱんを応援している。
大丈夫、そんな五巻まで絶対に書くと半ば公言してくれたはらぱんを応援している。
なんか一方通行が仲間にいるのに、ほとんど原作通りに進むのはどうかなーと思った。居ても居なくても変化なくね?
3巻はそういう訳にもいかんだろうからここからに期待する。
3巻はそういう訳にもいかんだろうからここからに期待する。
一方さん実験してないなら1~20001まで一方派になるのかな?
量産計画自体はやってそう
他の研究員は反対しそうだけど学園都市最強って肩書に
強い疑問を抱いてるっぽい一方通行は実検にのっちゃいそうな気がする
その場合1万体は無理でも何体か殺してしまうのかとか
御坂をどう動かすのかとか難しそうだけど
他の研究員は反対しそうだけど学園都市最強って肩書に
強い疑問を抱いてるっぽい一方通行は実検にのっちゃいそうな気がする
その場合1万体は無理でも何体か殺してしまうのかとか
御坂をどう動かすのかとか難しそうだけど
>>652
はげどう
一巻は面白かったけど
二巻は正直だいぶ飛ばした
原作とあんま変わんないし
わざわざ原作に合わせる必要ないと思う
実際一方さんいるだけで相当な戦力なわけだし
ただし三巻分には超期待してます
はげどう
一巻は面白かったけど
二巻は正直だいぶ飛ばした
原作とあんま変わんないし
わざわざ原作に合わせる必要ないと思う
実際一方さんいるだけで相当な戦力なわけだし
ただし三巻分には超期待してます
皆様。
…………ごめんなさい!!
間違えて昨日投下する分まとめて消しちゃいました……
もうホントにごめんなさい。
こんなんじゃ書き手としてダメダメですね。
皆様の期待を裏切り、大変申し訳ありませんでした。
とりあえず、急いで書き直して今日の分と合わせて投下します。
では、また夜に。失礼致しました。
…………ごめんなさい!!
間違えて昨日投下する分まとめて消しちゃいました……
もうホントにごめんなさい。
こんなんじゃ書き手としてダメダメですね。
皆様の期待を裏切り、大変申し訳ありませんでした。
とりあえず、急いで書き直して今日の分と合わせて投下します。
では、また夜に。失礼致しました。
>>1の地の文が最初と比べで段違いに読みやすくなってる件
>>656
実験に興味は示すだろうが、殺せといわれたら拒否するんじゃねえかな
実験に興味は示すだろうが、殺せといわれたら拒否するんじゃねえかな
あまりその話の流れを引っ張るとそのうちもろに展開予想になり始めるからやめれ
一方さんが自分はもう既に汚れてる的な事言ってたよな
実験はありそう
実験はありそう
どうも、皆様。
ようやく書き直し終えたので、今から投下します。
それでは、2.5巻編をどうぞ。
ようやく書き直し終えたので、今から投下します。
それでは、2.5巻編をどうぞ。
八月のある日――――
日本の学園都市、第七学区のとある学生寮にて。
「あくせられーた、まだなのー!」
「早く。行こう」
ある少年の部屋の玄関に、二人の少女がいた。
片方の少女は修道服に身を包み、
もう片方は巫女服を着用していて、
普通に考えると、ちょっと不思議な光景だった。
修道服の少女の名は、インデックス。
イギリス清教に所属する、立派なシスターさんだ。
巫女服の少女の名は、姫神秋沙。
別に巫女さんという訳ではないが、本人いわく魔法使いらしい。
「あーはいはい。
そンなに慌てなくても、アイスは逃げねェよ」
そんな二人に適当な返事をしながら、
奥から部屋の主である少年が出て来た。
その少年の名は一方通行(アクセラレータ)。
この街で『最強』の超能力者である。
今日は隣人である上条当麻が補習のためにいないので、
彼がインデックスの面倒を見ていた。
で、まぁ午後から加わった姫神と一緒に、
三人で三毛猫相手にじゃれたりしていたのだが。
日本の学園都市、第七学区のとある学生寮にて。
「あくせられーた、まだなのー!」
「早く。行こう」
ある少年の部屋の玄関に、二人の少女がいた。
片方の少女は修道服に身を包み、
もう片方は巫女服を着用していて、
普通に考えると、ちょっと不思議な光景だった。
修道服の少女の名は、インデックス。
イギリス清教に所属する、立派なシスターさんだ。
巫女服の少女の名は、姫神秋沙。
別に巫女さんという訳ではないが、本人いわく魔法使いらしい。
「あーはいはい。
そンなに慌てなくても、アイスは逃げねェよ」
そんな二人に適当な返事をしながら、
奥から部屋の主である少年が出て来た。
その少年の名は一方通行(アクセラレータ)。
この街で『最強』の超能力者である。
今日は隣人である上条当麻が補習のためにいないので、
彼がインデックスの面倒を見ていた。
で、まぁ午後から加わった姫神と一緒に、
三人で三毛猫相手にじゃれたりしていたのだが。
『あ』
猫じゃらしを振っていたインデックスが、不意に行動停止した。
『どォした?』
ベッドで寝転がっていた一方通行が聞くと、彼女はテレビを指差した。
その大画面に映っていたのは、
第七学区で昨日からオープンした、
アイスクリームの屋台の紹介だった。
その店のアイスはとても美味しいと評判だ、とかありきたりな紹介をしていた。
『はわぁ……』
インデックスは、じーっと画面を見ている。
猫の方は、
『にゃ、にゃー!(どうした、かかってこい!)』
といった感じに、彼女を挑発していた。
『とても。美味しいって』
そんな事を言いながら、姫神がこっちを見てきた。
『そンなの、宣伝なンだからマズイとか言えねェってだけじゃねーのか?』
瞬間、インデックスはこっちを見て、
『そんな事ないんだよ!
あの美味しそうな感じを見れば、私には分かるもん!!』
その目は連れてけ、と言っていた。
猫じゃらしを振っていたインデックスが、不意に行動停止した。
『どォした?』
ベッドで寝転がっていた一方通行が聞くと、彼女はテレビを指差した。
その大画面に映っていたのは、
第七学区で昨日からオープンした、
アイスクリームの屋台の紹介だった。
その店のアイスはとても美味しいと評判だ、とかありきたりな紹介をしていた。
『はわぁ……』
インデックスは、じーっと画面を見ている。
猫の方は、
『にゃ、にゃー!(どうした、かかってこい!)』
といった感じに、彼女を挑発していた。
『とても。美味しいって』
そんな事を言いながら、姫神がこっちを見てきた。
『そンなの、宣伝なンだからマズイとか言えねェってだけじゃねーのか?』
瞬間、インデックスはこっちを見て、
『そんな事ないんだよ!
あの美味しそうな感じを見れば、私には分かるもん!!』
その目は連れてけ、と言っていた。
『はァ……。
そォかよ、そンじゃ実際に行って確かめよォじゃねェか』
言った途端にインデックスと姫神はイエーイ、と手をたたき合った。
という訳で、
現在一方通行達は公園にあるという、
そのアイスクリーム店に向かっている。
「ふっふふーん♪ふー♪」
インデックスは、何やらご機嫌な様子で鼻歌を歌っている。
「ずいぶンとご機嫌だな、オマエ」
一方通行が言うと、
「とーぜんかも!
まだアイスクリームは食べた事ないから、
今からもうすっごくワクワクしてるんだよ!!」
ものすごくいい笑顔で返してきた。
「今から何にしようか。
じっくりと悩むのも。乙女の特権」
姫神がそう言うと、インデックスはうんうん、と頷く。
「そりゃ結構だがな、食い倒れたりすンなよ」
そんな事を言ったら、
「大丈夫!
あいさが食べれなくなったら私が食べるもん!」
と、インデックスが胸を叩く。
コイツら仲良くなったもンだなァ、と一方通行は思う。
そォかよ、そンじゃ実際に行って確かめよォじゃねェか』
言った途端にインデックスと姫神はイエーイ、と手をたたき合った。
という訳で、
現在一方通行達は公園にあるという、
そのアイスクリーム店に向かっている。
「ふっふふーん♪ふー♪」
インデックスは、何やらご機嫌な様子で鼻歌を歌っている。
「ずいぶンとご機嫌だな、オマエ」
一方通行が言うと、
「とーぜんかも!
まだアイスクリームは食べた事ないから、
今からもうすっごくワクワクしてるんだよ!!」
ものすごくいい笑顔で返してきた。
「今から何にしようか。
じっくりと悩むのも。乙女の特権」
姫神がそう言うと、インデックスはうんうん、と頷く。
「そりゃ結構だがな、食い倒れたりすンなよ」
そんな事を言ったら、
「大丈夫!
あいさが食べれなくなったら私が食べるもん!」
と、インデックスが胸を叩く。
コイツら仲良くなったもンだなァ、と一方通行は思う。
「あれ?何してんのあーくん?」
目的の公園にそろそろ着きそうな一方通行達に、不意に誰かの声が聞こえてきた。
振り返ると、そこには四人の少女達がいた。
あーくん?とインデックス達が首を傾げている。
一方通行は一人だけ嫌そうな顔をした。
その少女達には見覚えがあった。
いや、見覚えのないわけがなかった。
「オイ、麦野。
誰があーくンだ、誰が」
そう、彼女達は『アイテム』。
学園都市で日夜暗躍している、組織である。
「あら、アンタに決まってんじゃないの。
……ていうか、何?そのよそよそしい感じ。
ちっちゃな頃は『あーくん』『むぎのん』で呼び合った仲じゃない」
不思議そうな顔をして、リーダーの女――麦野沈利は言った。
それを聞いて、インデックスと姫神は顔を見合わせた。
「だァーっ!!
ンなガキの頃の話なンざ持ってくンな!」
「麦野麦野。
そんな話、超初めて聞きましたよ」
「他にもなんかないの、麦野」
麦野の隣にいる、絹旗最愛とフレンダがさらなる追撃をする。
「んー。そうね……。
あ!こんな話があるんだけど……」
「余計な事言うな!
そンでもって、余計な事聞くな!!」
「大丈夫、私はそんないじられキャラなあくせられーたも応援している」
「そンな応援、ありがたくねェよ!」
そう言った滝壺理后に適当なツッコミを入れた。
「ちぇー。いいじゃない、そんなの」
そう言いながら、麦野は視線をインデックス達に向ける。
「ところで、この子達はどこの誰よ?」
「そういうあなたは、あくせられーたの何なのかな?」
インデックスが興味津々に聞くと、
「ん?そうね……。
……まぁ、幼なじみってヤツよ」
笑って、答えた。
「結局、アンタ達は誰って訳よ」
フレンダが言うと、
「私達は。友達?」
「いや、聞かれても超困りますが」
そんな話、超初めて聞きましたよ」
「他にもなんかないの、麦野」
麦野の隣にいる、絹旗最愛とフレンダがさらなる追撃をする。
「んー。そうね……。
あ!こんな話があるんだけど……」
「余計な事言うな!
そンでもって、余計な事聞くな!!」
「大丈夫、私はそんないじられキャラなあくせられーたも応援している」
「そンな応援、ありがたくねェよ!」
そう言った滝壺理后に適当なツッコミを入れた。
「ちぇー。いいじゃない、そんなの」
そう言いながら、麦野は視線をインデックス達に向ける。
「ところで、この子達はどこの誰よ?」
「そういうあなたは、あくせられーたの何なのかな?」
インデックスが興味津々に聞くと、
「ん?そうね……。
……まぁ、幼なじみってヤツよ」
笑って、答えた。
「結局、アンタ達は誰って訳よ」
フレンダが言うと、
「私達は。友達?」
「いや、聞かれても超困りますが」
「あーアレだ、アレ。
コイツらは知り合いの居候なンだよ」
そう言って、一方通行は事情を説明した。
「ふーん。で、その知り合いがいないから預かってると」
「要するに、超ベビーシッターみたいなものですか」
「結局、一方通行がそんな事してる姿なんて想像できないんだけど」
「大丈夫、私はそんな保父さんみたいなあくせられーたを応援している」
四人は思い思いの事を遠慮なく言ってきた。
「ま、何でもいいけどね。
……それはそうと、アンタに聞きたい事があるんだけど」
「……何だよ?」
一方通行はとりあえず聞いてみる事にした。
「あのさー、アンタの親父と連絡つかないんだけど……何か知らない?」
「親父に?
……いや、分からねェな」
一瞬、絶対能力進化実験(レベル6シフト)の事が思い浮かんだが、
すぐさまその可能性を否定した。
コイツらは知り合いの居候なンだよ」
そう言って、一方通行は事情を説明した。
「ふーん。で、その知り合いがいないから預かってると」
「要するに、超ベビーシッターみたいなものですか」
「結局、一方通行がそんな事してる姿なんて想像できないんだけど」
「大丈夫、私はそんな保父さんみたいなあくせられーたを応援している」
四人は思い思いの事を遠慮なく言ってきた。
「ま、何でもいいけどね。
……それはそうと、アンタに聞きたい事があるんだけど」
「……何だよ?」
一方通行はとりあえず聞いてみる事にした。
「あのさー、アンタの親父と連絡つかないんだけど……何か知らない?」
「親父に?
……いや、分からねェな」
一瞬、絶対能力進化実験(レベル6シフト)の事が思い浮かんだが、
すぐさまその可能性を否定した。
もう、あれからかれこれ数週間経っている。
おそらく失敗したモノと見ていいだろう。
「んー。そっか。
じゃあ、いいわ。
……そんじゃね。私達『仕事』あるから」
「結局、超忙しいって訳よ」
「む。フレンダ、人の口調を超真似しないで下さい。
一方通行、五人でまたいつかどっかで超遊びましょうね」
「大丈夫、私はそんな風に口調が真似されても個性があるきぬはたを応援してる」
四人は最後まで騒がしかった。
「あー疲れた。
全く、アイツら何にも変わってねェ……何だよ?」
一方通行がインデックス達を見ると、二人は笑っていた。
「ううん。何でもないかも、『あーくん』」
「そう。結局。超何でもないよ。『あーくん』」
「だァーっ!からかうンじゃねェよ、オマエら!
そして姫神!今すぐにでもその口調を戻せ、口調を!!」
「わー『あーくん』が怒ったかも!」
「急いで。逃亡」
逃げる二人を一方通行は数分追いかけ回した。
おそらく失敗したモノと見ていいだろう。
「んー。そっか。
じゃあ、いいわ。
……そんじゃね。私達『仕事』あるから」
「結局、超忙しいって訳よ」
「む。フレンダ、人の口調を超真似しないで下さい。
一方通行、五人でまたいつかどっかで超遊びましょうね」
「大丈夫、私はそんな風に口調が真似されても個性があるきぬはたを応援してる」
四人は最後まで騒がしかった。
「あー疲れた。
全く、アイツら何にも変わってねェ……何だよ?」
一方通行がインデックス達を見ると、二人は笑っていた。
「ううん。何でもないかも、『あーくん』」
「そう。結局。超何でもないよ。『あーくん』」
「だァーっ!からかうンじゃねェよ、オマエら!
そして姫神!今すぐにでもその口調を戻せ、口調を!!」
「わー『あーくん』が怒ったかも!」
「急いで。逃亡」
逃げる二人を一方通行は数分追いかけ回した。
「ふわァああ……。
ホント、ガキってなァ元気なもンだな」
「あなたにも。そんな頃があったんでしょう」
「そォでも……あるか」
現在、一方通行は木陰にあるベンチに姫神と腰掛けて、
猫と走り回っているインデックスを眺めていた。
あの後、目的の店で冷たいアイスを食べて
(インデックスが全品制覇とか、無意味な事に挑戦していた)、
ついでに公園で遊ぼうという事になり、公園に来ていた。
「それにしても。上条君も来れれば。よかったのに」
「今頃、オマエンとこの家主と愉快な補習かね……」
姫神は現在、小萌先生のところで世話になっている。
能力を封印して異能力者(レベル2)から無能力者(レベル0)になって、
学校から退学処分をされてしまい、寮を出ていったのだ。
そこで、そういった子供の世話好きな小萌先生が居候させてくれたらしい。
「そう言えば。一方くん」
「だからそれは苗字じゃねェよ」
彼女は最初に会った時の青髪ピアスの呼び方が苗字だと思っているらしい。
「喉が。渇いた」
姫神は、そんな一方通行を無視してそう言った。
途端、
「私ものどがかわいたんだよ!!」
「にゃ、にゃにゃにゃー!(ドーリンク、ドーリンク!)」
おいかけっこを中止したインデックス達が駆け寄ってくる。
言われてみれば、一方通行もちょっと喉が渇いてきた。
(こンな夏場だし、水分補給しとくべきかァ……?)
「しゃあねェなァ……。
姫神、ちょっとついてこい。
俺一人じゃ、四本も抱えられねェ」
一方通行と姫神は立ち上がって、
ちょっと遠くにある自販機へと向かう。
「オイオイ、なンですかァ?
こりゃ一体何の冗談なンですかァ?」
一方通行は自販機の前で立ち尽くしていた。
何故なら――――
「最近の自販機は。お金を食べるんだね」
そう、適当に千円札を投入口へ入れたら、
そのまま何の反応もしてくれなくなったのだ。
「おまけに返金も出来ねェとはな……。
アイツじゃねェが、まさにこいつは……」
「不幸だ。だね」
「だからそれは苗字じゃねェよ」
彼女は最初に会った時の青髪ピアスの呼び方が苗字だと思っているらしい。
「喉が。渇いた」
姫神は、そんな一方通行を無視してそう言った。
途端、
「私ものどがかわいたんだよ!!」
「にゃ、にゃにゃにゃー!(ドーリンク、ドーリンク!)」
おいかけっこを中止したインデックス達が駆け寄ってくる。
言われてみれば、一方通行もちょっと喉が渇いてきた。
(こンな夏場だし、水分補給しとくべきかァ……?)
「しゃあねェなァ……。
姫神、ちょっとついてこい。
俺一人じゃ、四本も抱えられねェ」
一方通行と姫神は立ち上がって、
ちょっと遠くにある自販機へと向かう。
「オイオイ、なンですかァ?
こりゃ一体何の冗談なンですかァ?」
一方通行は自販機の前で立ち尽くしていた。
何故なら――――
「最近の自販機は。お金を食べるんだね」
そう、適当に千円札を投入口へ入れたら、
そのまま何の反応もしてくれなくなったのだ。
「おまけに返金も出来ねェとはな……。
アイツじゃねェが、まさにこいつは……」
「不幸だ。だね」
そんな二人に、
「ちょろっとー、使わないならどいてよー。
こちとら、早いトコ水分補給したいんだから」
と、女の子の声が背後からした。
振り返ると、そこには一人の少女がいた。
それなりに整った顔立ちに、
名門常盤台中学の制服を着たその人物に、一方通行は見覚えがある。
(超電磁砲(レールガン)……だよな?)
そう、彼女の名は御坂美琴。
学園都市に七人しかいない、超能力者(レベル5)の第三位である。
「? 何?私の顔に何かついてる?」
不思議そうに、御坂はこちらを見てきた。
「いや、何でもないが……。
つーか、それは使わねェ方がいいぞ。
そいつ、あろう事か金を呑ンじまった」
「知ってるわよ、そんなの」
あっさりと答えられた。
「呑まれるのに。お金を入れるの?」
「違う違う。裏技ってのがあんのよ」
「ちょろっとー、使わないならどいてよー。
こちとら、早いトコ水分補給したいんだから」
と、女の子の声が背後からした。
振り返ると、そこには一人の少女がいた。
それなりに整った顔立ちに、
名門常盤台中学の制服を着たその人物に、一方通行は見覚えがある。
(超電磁砲(レールガン)……だよな?)
そう、彼女の名は御坂美琴。
学園都市に七人しかいない、超能力者(レベル5)の第三位である。
「? 何?私の顔に何かついてる?」
不思議そうに、御坂はこちらを見てきた。
「いや、何でもないが……。
つーか、それは使わねェ方がいいぞ。
そいつ、あろう事か金を呑ンじまった」
「知ってるわよ、そんなの」
あっさりと答えられた。
「呑まれるのに。お金を入れるの?」
「違う違う。裏技ってのがあんのよ」
そう言うと、御坂は何やら構えて、
「常盤台中学内伝、おばーちゃん式ナナメ四十五度からの打撃による故障機械再生法!」
ちぇいさーっ!というふざけた叫びと共に、
彼女はスカートのまま自販機に蹴りを入れた。
ズドン!という音と共に、自販機からジュースが落ちてくる。
「ボロっちいからジュース固定するバネが緩んでんのよ。
まぁ、何が出てくるのか選べないのが難点だけど――ってどうかした?」
スカートの下は短パンだったが、そんな事はどうでもいい。
「オイ、『内伝』ってこたァ何か?
常盤台のお嬢様はみンなしてこンな事してンのか」
「女なんてそんなもんよ。
連れの女の子になら、分かるんじゃない?」
「少しだけなら。理解可能」
姫神がそう言ったが、一方通行が言いたいのは別の事だった。
「……俺はそォいう事が言いたいンじゃねェ。
毎日毎日、こンな事してるからコレが壊れたンじゃねェのかって言いたいンだよ」
「常盤台中学内伝、おばーちゃん式ナナメ四十五度からの打撃による故障機械再生法!」
ちぇいさーっ!というふざけた叫びと共に、
彼女はスカートのまま自販機に蹴りを入れた。
ズドン!という音と共に、自販機からジュースが落ちてくる。
「ボロっちいからジュース固定するバネが緩んでんのよ。
まぁ、何が出てくるのか選べないのが難点だけど――ってどうかした?」
スカートの下は短パンだったが、そんな事はどうでもいい。
「オイ、『内伝』ってこたァ何か?
常盤台のお嬢様はみンなしてこンな事してンのか」
「女なんてそんなもんよ。
連れの女の子になら、分かるんじゃない?」
「少しだけなら。理解可能」
姫神がそう言ったが、一方通行が言いたいのは別の事だった。
「……俺はそォいう事が言いたいンじゃねェ。
毎日毎日、こンな事してるからコレが壊れたンじゃねェのかって言いたいンだよ」
「別にいいじゃない。
アレよ、お金呑まれたなら同じ事すればいいわよ」
缶を開けながら、御坂はそう言った。
「あっそォ。
……はァ、仕方ねェか」
ま、金は入れたしいいだろ、とか思いつつ一方通行は自販機を叩く。
その『衝撃』のベクトルを操り、欲しい缶を取って姫神に二つ渡す。
「アンタ、何したの?」
目を丸くして、御坂が聞いてきた。
「べっつにィ。
俺は身体強化の能力者だからな、力加減が出来るンだよ」
もちろん、嘘だ。
いちいち第一位です、とか言うのも面倒だと思ったのだ。
御坂の方もふーん、と納得したらしい。
と、そこへ――――
「ちょっとそこの人ーっ!」
一方通行は声のした方を見る。
そこには、必死に猫を追いかけてこちらに走ってくるインデックスがいた。
「そ、その猫を捕まえて欲しいかも!」
「へ、え?」
突然の事態に、御坂は戸惑っている。
アレよ、お金呑まれたなら同じ事すればいいわよ」
缶を開けながら、御坂はそう言った。
「あっそォ。
……はァ、仕方ねェか」
ま、金は入れたしいいだろ、とか思いつつ一方通行は自販機を叩く。
その『衝撃』のベクトルを操り、欲しい缶を取って姫神に二つ渡す。
「アンタ、何したの?」
目を丸くして、御坂が聞いてきた。
「べっつにィ。
俺は身体強化の能力者だからな、力加減が出来るンだよ」
もちろん、嘘だ。
いちいち第一位です、とか言うのも面倒だと思ったのだ。
御坂の方もふーん、と納得したらしい。
と、そこへ――――
「ちょっとそこの人ーっ!」
一方通行は声のした方を見る。
そこには、必死に猫を追いかけてこちらに走ってくるインデックスがいた。
「そ、その猫を捕まえて欲しいかも!」
「へ、え?」
突然の事態に、御坂は戸惑っている。
そんな御坂に――正確に言えば、その手元に猫はおもいっきり飛び付く。
「あ、わぁ!」
驚きの表情を浮かべて、御坂は勢いよく転んだ。
手元にあったジュースは彼女の手を離れ、見事に地面に落ちる。
結果、ジュースの水溜まりができた。
猫はそれを恍惚とした表情で舐めていた。
「オイオイ、どォしたンだよ」
そう言いながら、一方通行は猫を抱える。
落ちた缶を見てみると、
『これであなたも猫に好かれる!?マタタビジュース』
という商品名が書いてある。
学園都市では、自販機やコンビニでたまに実験的な商品が回る。
成功したものはあるのだが、たいていはハズレだったりする。
これはその中でもハズレに分類していいだろう。
猫は見事に酔っ払っていた。
「はぁ、はぁ。
もう、スフィンクスったら……。
ええと。ごめんなさい、あなた、ケガはない」
インデックスが息を切らしながら尋ねる。
「あ、わぁ!」
驚きの表情を浮かべて、御坂は勢いよく転んだ。
手元にあったジュースは彼女の手を離れ、見事に地面に落ちる。
結果、ジュースの水溜まりができた。
猫はそれを恍惚とした表情で舐めていた。
「オイオイ、どォしたンだよ」
そう言いながら、一方通行は猫を抱える。
落ちた缶を見てみると、
『これであなたも猫に好かれる!?マタタビジュース』
という商品名が書いてある。
学園都市では、自販機やコンビニでたまに実験的な商品が回る。
成功したものはあるのだが、たいていはハズレだったりする。
これはその中でもハズレに分類していいだろう。
猫は見事に酔っ払っていた。
「はぁ、はぁ。
もう、スフィンクスったら……。
ええと。ごめんなさい、あなた、ケガはない」
インデックスが息を切らしながら尋ねる。
「ん、大丈夫よ」
そう言いながら、御坂は起き上がる。
制服はジュースで汚れている。
「あー、そォ……何だ。
すまねェな、制服汚しちまって」
「えーと。いいわよ、洗えば済むし……ひゃっ!?」
そう言いかけた御坂に、再び猫が飛び込む。
……どうやら彼女が気に入ったらしく、
猫は抱き留められながらほお擦りをしている。
「こら、スフィンクス!そんな事しちゃダメなんだよ!」
「とりあえず。離さないと」
そう言って、姫神とインデックスは猫を引っ張る。
何故か、御坂は呆然としていた。
「どォかしたのか?」
一方通行が聞くと、
「へ?あ、いや何でもないわよ。
ていうか……この子、何?外国人?」
不思議そうに、インデックスを見た。
「私はインデックス。
まぁ、英国人でありイギリス清教のシスターだけど」
御坂はそれを聞いて、首を傾げる。
「アンタ達って……何者、なの?」
まぁ、当然の疑問だろう。
巫女さんにシスターさん、それに白髪に赤目の少年。
よく考えたら、結構怪しい。
そう言いながら、御坂は起き上がる。
制服はジュースで汚れている。
「あー、そォ……何だ。
すまねェな、制服汚しちまって」
「えーと。いいわよ、洗えば済むし……ひゃっ!?」
そう言いかけた御坂に、再び猫が飛び込む。
……どうやら彼女が気に入ったらしく、
猫は抱き留められながらほお擦りをしている。
「こら、スフィンクス!そんな事しちゃダメなんだよ!」
「とりあえず。離さないと」
そう言って、姫神とインデックスは猫を引っ張る。
何故か、御坂は呆然としていた。
「どォかしたのか?」
一方通行が聞くと、
「へ?あ、いや何でもないわよ。
ていうか……この子、何?外国人?」
不思議そうに、インデックスを見た。
「私はインデックス。
まぁ、英国人でありイギリス清教のシスターだけど」
御坂はそれを聞いて、首を傾げる。
「アンタ達って……何者、なの?」
まぁ、当然の疑問だろう。
巫女さんにシスターさん、それに白髪に赤目の少年。
よく考えたら、結構怪しい。
「……まァ、気にすンなよ」
そう言ってごまかしながら、さらに続ける。
「それよりクリーン代はともかく、
せめてジュースぐらいは弁償するぜ」
一方通行は自販機を指差す。
「あ……じゃあヤシの実サイダーをお願い」
「ン」
一方通行はヤシの実サイダーを引っ張り出すと、御坂に渡した。
「ありがと」
礼を言いながら、御坂はおそるおそる、叱られている猫に近付く。
猫は、やっぱり御坂に懐く。
「ど、どうして……?
私は猫が苦手な電磁波を出してるのに……」
御坂は信じられない、といった表情をしている。
「あー、アレじゃねェのか。
酔っ払ってるから、感覚が麻痺してンだろ」
そう言うと、御坂は何だか嬉しそうな顔をした。
「そ、そっかぁ。
ふふ、ふふふふふ」
嬉しそうなのは結構だが、ちょっとだけ怖い。
「じゃあね、みこと!」
「また。いつか」
「うん、今日はありがとねー!」
あの後、御坂がお詫びしてくれるなら猫と遊びたい、
と言ったので、インデックスも交えて一緒に遊んだ次第である。
で、完全下校時刻になってしまったので四人は解散した。
そう言ってごまかしながら、さらに続ける。
「それよりクリーン代はともかく、
せめてジュースぐらいは弁償するぜ」
一方通行は自販機を指差す。
「あ……じゃあヤシの実サイダーをお願い」
「ン」
一方通行はヤシの実サイダーを引っ張り出すと、御坂に渡した。
「ありがと」
礼を言いながら、御坂はおそるおそる、叱られている猫に近付く。
猫は、やっぱり御坂に懐く。
「ど、どうして……?
私は猫が苦手な電磁波を出してるのに……」
御坂は信じられない、といった表情をしている。
「あー、アレじゃねェのか。
酔っ払ってるから、感覚が麻痺してンだろ」
そう言うと、御坂は何だか嬉しそうな顔をした。
「そ、そっかぁ。
ふふ、ふふふふふ」
嬉しそうなのは結構だが、ちょっとだけ怖い。
「じゃあね、みこと!」
「また。いつか」
「うん、今日はありがとねー!」
あの後、御坂がお詫びしてくれるなら猫と遊びたい、
と言ったので、インデックスも交えて一緒に遊んだ次第である。
で、完全下校時刻になってしまったので四人は解散した。
「……さて、と。
オラ、そろそろ帰るぞ」
一方通行はそう言って、御坂とは反対方向に歩き出す。
温かな夕日が、三人の顔を照らす。
「うん!とうま、もう帰ってるかな?」
言いながら、インデックスはおみやげに買ったアイスの袋を見る。
とうまだけを仲間はずれにはしたくない、とインデックスが言ったので、
一方通行がちゃんと買っておいたのだ。
「さすがに。帰ってるんじゃない」
「だよなァ……。
さすがにこンな時間までは「おーい!」……あン?」
言いかけた一方通行の声を押しのけて、誰かの声が聞こえてくる。
その声には、とても聞き覚えがあった。
三人は顔を見合わせて笑った。
「……行くか!」
「うんっ!」
「行こう」
一方通行達は、声のした方――――大事な『友達』の所へと駆け出す。
オラ、そろそろ帰るぞ」
一方通行はそう言って、御坂とは反対方向に歩き出す。
温かな夕日が、三人の顔を照らす。
「うん!とうま、もう帰ってるかな?」
言いながら、インデックスはおみやげに買ったアイスの袋を見る。
とうまだけを仲間はずれにはしたくない、とインデックスが言ったので、
一方通行がちゃんと買っておいたのだ。
「さすがに。帰ってるんじゃない」
「だよなァ……。
さすがにこンな時間までは「おーい!」……あン?」
言いかけた一方通行の声を押しのけて、誰かの声が聞こえてくる。
その声には、とても聞き覚えがあった。
三人は顔を見合わせて笑った。
「……行くか!」
「うんっ!」
「行こう」
一方通行達は、声のした方――――大事な『友達』の所へと駆け出す。
そんなわけで、2.5巻編はこれにて終了です。
『アイテム』と一方さんを友達設定にしてみたら、個人的に結構いい感じがしたよ。
……まぁ、次『アイテム』が出るかは知らないけど。
とにもかくにも、次回から三巻です。
どうぞ、お楽しみに。
『アイテム』と一方さんを友達設定にしてみたら、個人的に結構いい感じがしたよ。
……まぁ、次『アイテム』が出るかは知らないけど。
とにもかくにも、次回から三巻です。
どうぞ、お楽しみに。
アイテム出てきたってことはレールガン視点の実験含むのかな、超期待ですね
大丈夫、原作からかなり分岐したがどうなるのか超楽しみなのですなそんな腹パンを応援している
なら代わりにていとくんが
ていとくんはそういうことやりそうなキャラではないけど
ていとくんはそういうことやりそうなキャラではないけど
気が早すぎるの承知だが13巻とかどうなるんだろ?このSSの木原クンは良い人みたいだし
豹変して「残念だったなァァァ!テメェは今まで騙されてたんだよォォクソガキィィィッッ!!」みたいな展開は一方さんにとって残酷すぎるのでちとカンベンww
豹変して「残念だったなァァァ!テメェは今まで騙されてたんだよォォクソガキィィィッッ!!」みたいな展開は一方さんにとって残酷すぎるのでちとカンベンww
きっとアレイ☆からの命令と一方通行への愛の2つの間で揺れ動く木原くンを書いてくれるはず
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