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    元スレ一方通行「なンでも屋さンでェす」

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    タグ : - 一方通行 + - 垣根 + - 無視し続けたら + - 窒素通行 + - 絹旗 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 274 :

    スーパーーーーーーーーー。


    絹旗「うーん、うーん」ドウシヨウ

    絹旗「一方通行は肉料理が超好きでしたよね」

    絹旗「困った……」ズーン

    絹旗「ハンバーグにしよう…」


    ――――――――。


    絹旗「痛っ、超指切ったぁ…」

    絹旗「あちあち、油はねる」アチチ

    絹旗「よっ…あわわ、形がぁ……」


    ガチャ


    一方通行「あーだりィねみィコーヒー飲みてェ」ツカレタ

    302 = 274 :

    絹旗「あ、お、おかえりなさい!」

    一方通行「おォ、飯できてンのかァ?」ダラーン

    絹旗「あの、そ、それが…」

    ボロッ…

    一方通行「なンだこのまっくろくろすけェ?」

    絹旗「ハンバーグ…です」ショボン

    一方通行「…」パクッ

    一方通行「…」モグモグ

    絹旗「うぅ…」

    一方通行「うめェな、これ」

    絹旗「う、嘘です!超失敗しちゃったのに!」

    一方通行「いや、うめェよ本当」イガイト

    303 = 274 :

    絹旗「ほ、本当ですか?」

    一方通行「本当ォ」モグモグ

    絹旗「よ、よ、良かったぁ…」ホッ

    一方通行「…」モグモグ

    一方通行(指絆創膏だらけにしやがってェ)

    一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

    絹旗「わわ、また頭撫でて…」

    一方通行「あンがとなァ、うめェよ」

    絹旗「あわわわ、あ、コーヒー淹れて来ますね!」トテテ



    一方通行「……」

    一方通行「少なくともファミレスよりはマシだなァ」モグモグ


    絹旗「……」ルンルン

    304 = 274 :

    番外編その1、番外個体来日――――――。


    一方通行「垣根と絹旗まだ帰って来ないのかァ?」グデーン

    御坂「ええ、どうやら長引いているようですね」コーヒードウゾ

    一方通行「こっちは暇だっつーのになァ」アリガトウ

    御坂「ちょっと早く終わりすぎましたね」


    ピンポーン


    御坂「どちらさまでしょう?」パタパタ

    一方通行「ねみィ」

    番外個体「やっほう第一位、遊びに来たよ」

    一方通行「あン?番外個体かァ、どうしたァ?」ゴロゴロ

    番外個体「何このダラけきった生き物、なっさけないなー」

    番外個体「あ、これお土産のマトリョーシカね」ハイ

    御坂「おお、何でしょうこの人形は……」フンフン

    一方通行「それで遊んどけェ」

    305 = 274 :

    番外個体「本当、あなたは不抜けきってるね……ロシアの時とは別人じゃん」

    一方通行「電池切れたァ」ダラーン

    番外個体「それじゃ勃つもんも勃たないよこっちとしては、ぎゃは☆」

    一方通行「……」

    番外個体「な、なんだよう……そんな目で見てもミサカは落ちないよ?」

    一方通行「お前さァ、疲れない?」

    番外個体「何がさ」

    一方通行「今はもォ負の感情ばっかり拾う事ないンだろォ?」

    一方通行「それなのにンな事ばっか言ってて、疲れないの?」

    番外個体「……」




    御坂「おお……出しても出しても中から子供が」スポーン

    御坂「なんという子沢山でしょう」スポーン

    御坂「…」ニヘラ

    306 = 274 :

    番外個体「ふん、ミサカはこういう性格なんだもんしょうがないじゃん」プイ

    一方通行「お前もさァ、他の妹達みたいに人生楽しめ」

    番外個体「無理だよ、ミサカの生産目的はあなたが一番わかってるじゃん」

    一方通行「だからだよ、アホたれェ」ゴロゴロ

    番外個体「な、なんだよぅ」

    一方通行「元々軍事目的って言ってもなァ、今はただの女だァ……他の奴らと一緒ォ」

    一方通行「昔の事なンざ関係ねェ、今を生きろ」

    番外個体「……」

    一方通行「って絹旗が言ってたなァ」グデーン

    番外個体「誰さ!しかも受け売りかよ!ちょっといい話でミサカ感動してたのに」

    一方通行「感動ォ?」

    番外個体「う」ギクッ

    一方通行「……まァ、人生の楽しみ方なら周りを参考にしろォ」

    番外個体「ふーんだ、ミサカどーせ知り合いいないし……」

    307 = 274 :

    一方通行「もォー、めンどくせェなァ」

    一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

    番外個体「ちょ、いきなり何すんのさ!」アセアセ

    一方通行「妹ォ」

    御坂「はい、とミサカはマトリョーシカを抱えて駆けつけます」

    番外個体「あ、気に入ってくれたのね」

    一方通行「超電磁砲に連絡して、コイツと遊びに行って来い」

    御坂「急に誘って大丈夫でしょうか?」

    一方通行「ロシアから妹が来てるーって言えば大丈夫だろォ」ゴローン

    一方通行「おら、番外個体」ポイ

    番外個体「っと、何コレ?」

    一方通行「服なりなンなり好きに使え」グデーン

    番外個体「……ふんだ、全部使っちゃっても知らないからね」

    一方通行「へいへーい」ゴロゴロ

    308 = 274 :

    ガチャ、バタンーーー


    番外個体「しっかし、アイツもすっかり丸くなったなー、にゃはっ」スタスタ

    御坂「あなたも聞いた話より、とても柔らかい印象を受けます」トテトテ

    番外個体「うぇ!?そ、それは気のせいじゃないかな?」ピタッ

    御坂「いえ、ロシア戦線の話を聞いた時に抱いたイメージとかけ離れてます」

    番外個体「……そりゃ、あれから負の感情拾わなくなったからかなぁ」

    番外個体「ま、今さらおしとやかーになっても薄気味悪いしね」アハハ

    御坂「そんな事はありません、とミサカは否定します」

    番外個体「なんでさー?」

    御坂「今の一方通行に関わった人は、皆いい方向に変化してますから」

    番外個体「……なにさ」フイ

    御坂「ふふ」ニヘラ

    番外個体「あー!何笑ってるんだよぅ!」


    美琴「あ、いたいたー!ほら、買い物行きましょう?」ニコニコ

    御坂「はい」ニヘラ

    番外個体「……えへへ」ニコニコ


    番外編その1、おわり

    309 = 274 :

    数日後――――――――――。


    一方通行「うわ、すげェぬかるンでますねェ」

    おじいさん「転んだら泥だらけになるから気をつけてね」

    御坂「ここにこの稲というものを餓えていけばよいのですか?」

    おばあさん「そうそう、こんな感じでね」ヌポ

    ―――――――。

    一方通行「こンなもンかァ?」フヒュゥ

    おばあさん「ここまで進むと思わなかったよ、ありがとう」

    御坂「楽しかったです、とミサカは腰を叩きながら感想を述べます」トントン

    おじいさん「こんな若い人が手伝ってくれるなんてねぇ」

    一方通行「呼ンでくれたらいつでも来るぜェ」

    おばあさん「今どきめずらしい良い若者だね、お茶飲むかい?」

    一方通行「コーヒーでお願いしますゥ」ダラーン

    おばあさん「はいはい」ハハハ

    310 = 274 :

    一方通行「田植えの手伝いも中々楽しかったなァ」ホクホク

    御坂「そうですね、普段出来ない体験でしたし」トテトテ

    一方通行「腰痛ェ」



    ブロロロロ……

    御坂「一方通行、あの大きなバスはなんですか?」

    一方通行「ン?ありゃあ観光バスだなァ」

    御坂「なるほど、観光バスですか」

    一方通行「観光バス…観光……そうだ」ピコーン

    御坂「どうかしましたか?」

    一方通行「いィ事思いついた、さっさと帰ンぞ」スタスタ

    御坂「あ、待って下さい」トテトテ

    311 = 274 :

    絹旗「あ、おかえりなさい」

    垣根「お疲れー」

    一方通行「会議すンぞ、席着け」

    御坂「会議、ですか?」


    ミーティング


    絹旗「それで、超急に会議だなんてどうしたんですか?」

    一方通行「いや、お前らも仕事頑張ってるしィ、ご褒美をあげなきゃと思って」

    垣根「お、なになに?」

    一方通行「社員旅行!に!行きまァす!!」

    御坂「おー」パチパチ

    絹旗「マジですか!?どこですか!?」

    垣根「温泉がいいなー」

    一方通行「北の大地、北海道ォ」

    312 = 274 :

    御坂「北海道…」

    絹旗「私テレビでしか見た事ないです!超嬉しいです!!」

    一方通行「落ち着け落ち着け」ソワソワ

    絹旗「一方通行もです」ワクワク

    垣根「ちょっと待て、無理じゃねぇ?」

    御坂「え?なぜですか?」

    垣根「いやホラ、学園都市から出るのは…」

    絹旗「あー…」

    垣根「お前らはともかく、一方通行とか俺みたいなレベル5は簡単に外出できないんじゃねーか?」

    一方通行「大丈夫だァ」

    御坂「何か策があるのですか?」

    一方通行「アレイスターにはでっけぇ貸しがあンだよ」

    垣根「直接交渉なんてできんのか?」

    一方通行「それも多分大丈夫ゥ」

    垣根「マジで?」スゲェ

    313 = 274 :

    一方通行「というわけでェ、俺を奴ンとこに送れ」

    結標「ちょっと、人をパシリに使うわけ?」

    一方通行「お土産買ってきてやるからよォ」オネガイ

    結標「はぁ、わかったわよ」シロイコイビトネ


    ――――――――。


    レイスター「ダメだ」

    一方通行「イヤだ」プイ

    レイスター「子供か、ダメなものはダメだ」

    レイスター「トップツーが2人揃って外出など認められるか」

    一方通行「………蓮訪から救ってやったのは誰だ?」

    レイスター「くっ……仕分けの対象は君らの奨学金だ!あれは当然だろう?」

    一方通行「べっつにィ?俺くらいになると他のとこからオファーいっぱィあるンですけどォ?」ゴロゴロ

    レイスター「むむむ」

    314 = 274 :

    一方通行「外出許可出せないなら、蓮訪追い払い代払って貰う」

    レイスター「ちっ、いくらだ?」

    一方通行「そォだな…8兆円」

    レイスター「」

    一方通行「外出許可出してくれるなら、多少まけてやンぜェ?」ニヤニヤ

    レイスター「クソ、わかった……外出許可しよう」

    一方通行「まいどォ、じゃこれ請求書ね」ピラ

    一方通行「じゃなァ」スタスタ



    レイスター「まったく、一方通行め…」

    レイスター「差し引いていくらになったんだ?」チラ


    請求書

    【7兆円也   なンでも屋さン】


    レイスター「」

    315 = 274 :

    一方通行「大丈夫でしたァ」シレッ

    垣根「マジかよ!?すげーな!!」

    御坂「でも、旅行代は大丈夫ですか?」

    一方通行「問題ねェ、臨時収入入るしィ」ゴロゴロ

    絹旗「臨時収入ですか?」

    一方通行「あァ、7兆円」

    絹旗「」

    御坂「せっかくなので、お姉さまにお土産何がいいか聞いてきましょう」トテトテ

    一方通行「あン?めんどくせェから連れてばいいンじゃねェ?」ダラーン

    絹旗「社員旅行なのにいいんですか?」

    一方通行「ツインテールも誘ってやれ、その方がお前らも楽しいだろォ」ダラーン

    御坂「では早速聞いてきますね」

    垣根「俺はお泊りセットでも買いに行くかな」スクッ

    一方通行「垣根ェ、俺のもォ」ダラダラ

    垣根「はいはい」

    316 = 274 :

    美琴「北海道!?」

    御坂「はい、一方通行の気配りで社員旅行に」

    絹旗「せっかくなのでお2人もどうでしょう?」

    黒子「社員旅行に私たちが行ってもいいんですの?」

    御坂「一方通行がいいと言っているので大丈夫です」

    絹旗「行きましょう、超楽しいですよきっと!」

    美琴「そうね、学園都市から出る機会なんて滅多にないし」

    黒子「そうですわね、ご好意に甘えましょう」

    絹旗「やった!」ワーイ

    御坂「楽しみです」ヤッター

    美琴「北海道か…楽しみね」

    317 = 274 :

    出発当日―――――――――――――。


    一方通行「ウィンスペクターはカエルんとこに預けたし」

    絹旗「超準備万端ですね!」

    御坂「北海道…北海道」ワクワク

    垣根「そういやお前ら学校はいいのか?」

    美琴「ええ、たまたま長期休暇だったのよ、たまたま」

    黒子「ジャッジメントも有給とれました、たまたま」

    垣根「たまたますげぇ」

    絹旗「超連呼しないで下さい」


    御坂「なんですかそのフラッグ?」


    【なンでも屋さン御一行】


    一方通行「昨日作ったァ」ワクワク

    318 = 274 :

    北海道、新千歳空港―――――――――。


    垣根「うおおおお、涼しい!!」

    美琴「本当、梅雨時期とは思えないわね!」

    黒子「これからどうするんですの?」

    御坂「…一方通行が回復するまでしばらく待ちましょう」チラ




    一方通行「酔ったァ」グデー

    絹旗「大丈夫ですか?」

    一方通行「飛行機怖いィ」グデーン

    絹旗「ロシアまで行ったんじゃないですか…?」

    319 = 274 :

    一方通行「よし、とりあえずレンタカー借りて札幌行くぞォ」フッカツ

    絹旗「誰か運転できます?」

    垣根「あ、俺できるぜ……免許証偽装だけど」

    黒子「JRとかではダメなのですか?」

    一方通行「ダメなんですの!」クワッ

    美琴「あー、広い道を走るのも北海道ならではよね」

    一方通行「そういう事だァ」

    御坂「では宜しくお願いします」ペコ

    垣根「はいよー」

    絹旗「安全運転でお願いしますね」

    美琴「時計台行きましょ時計台!」

    一方通行「もちろんだぜェ!」ワクワク

    320 = 274 :

    札幌、時計台――――――――――。


    美琴「なんていうか…ね」

    黒子「思ったより小さいですのね」

    絹旗「ちょっと期待しすぎたかもしれませんね」

    御坂「おや、一方通行は?」





    一方通行「すっげェ、これが時計台かァ」キラキラ

    一方通行「なンていうか、すげェ歴史を感じますの!」ブンブン

    観光客「あ、はい…そうですねぇ」ガクンガクン

    絹旗「あ、超ダメなパターンだアレ、迎えに行ってきます」タタタ

    321 = 274 :

    羊が丘展望台ーーーー。


    垣根「さて、クラーク博士と写真も撮ったし、次はどうすんだ?」

    一方通行「今日はここで一泊して、明日は旭川だァ」

    美琴「旭山動物園ね!?」キラキラ

    絹旗「うっわぁ、超楽しみです!」

    黒子「テレビで結構見ますものね」

    御坂「動物園…」ソワソワ

    垣根「よし、んじゃあとりあえずホテル行くか!」

    美琴「おー」

    絹旗「おー」

    一方通行「動物園…」ワクワク

    322 = 274 :

    一方通行「あン?」ピタ

    絹旗「どうしました?」

    御坂「あれは……車椅子のお婆さんですね」




    一方通行「どォしたばァさン?」

    お婆さん「ん?いやぁ、車椅子だと坂道登るの大変でね」

    一方通行「ったく、オラどこまでですかァ?」キュルキュル

    お婆さん「おやまぁ、ありがとうね……あのお店の前までお願いできるかい?」

    一方通行「任せとけェ、俺を誰だと思ってンだァ?」キュルキュル

    お婆さん「どちらさんかね?」

    一方通行「なンでも屋さンでェす」キュルキュル

    お婆さん「そうかい、ありがとう」ニコニコ

    美琴「…」

    絹旗「……えへへ」

    323 = 274 :

    北海道2日目、旭川へーーーーーーーーー。

    ブーン…


    垣根「うっわ、広っ!北海道の道路広っ!」

    黒子「信号も無いですわ!」

    美琴「見渡す限り畑や山、すごいわね」

    絹旗「超超広大ですね」

    一方通行「あァ、こりゃ試されるわァ」スゴイナー

    御坂「試される、ですか?」

    一方通行「お前知らないの?北海道は『試される大地』なンだぜェ?」フフン

    御坂「知りませんでした…一体誰に試されてるのでしょう?」

    一方通行「そりゃお前アレだよ、松山千春とかァ」

    御坂「ほぇー、と感心したミサカは新情報をMNWに流し込みます」

    美琴「ちょちょ、適当な情報をネットワークに流すな!」

    324 = 274 :

    垣根「え!?これどうすんの!?」

    絹旗「ほわー、牛さんが道路超渡ってますね」

    黒子「渡り終わるまで待ちましょう」

    美琴「すごいわね、まさに北海道」





    一方通行「あ!鹿がいるゥ!!」ソコニ

    御坂「そういえば先程、鹿飛び出しの標識がありましたね」

    絹旗「超すごいなぁ」

    一方通行「機械ばっかりの街よりもやっぱいいなァ、なァ!」ガシガシ

    黒子「あわわわ、そ、そうですわね」ガクンガクン

    325 = 274 :

    旭山動物園―――――――――。


    一方通行「」

    絹旗「放心してますね」

    美琴「テンションの上限超えちゃったのかしら」アハハ

    垣根「お、ペンギンいるみたいだぜ!」ホラホラ

    黒子「行ってみましょう!」

    御坂「ホラ、行きますよ一方通行」ポンポン

    一方通行「……ン」ボソリ

    美琴「え?」

    一方通行「カピバラさァァァァァン!!」ダダダダッ

    絹旗「ちょ、一方通行!?」

    垣根「マズイ、今のアイツを1人にするとマズイ」

    黒子「何がマズイんですの?」

    御坂「オオカミの森とかにも平気で入って行くでしょうね」ヤバイ

    326 = 274 :

    カピバラ「」モッシャモッシャ


    一方通行「カピバラさァン…可愛ィ」ホワホワ

    御坂「あれがカピバラ、ですか…初めて見ましたが大きいですね」

    一方通行「カピバラはなァ、げっ歯類最大のネズミなンだぜェ」トクイゲ

    御坂「ウィンスペクターの仲間なんでしょうか?」

    一方通行「あァ、ネズミ系のピラミッドの頂点だからなァ」フフン

    一方通行「ウィンスペクターも進化したらカピバラさんになる」ウン

    御坂「え!?本当ですか?」

    一方通行「なる」ウン

    御坂「なんと……」

    一方通行「ちなみに、ネズミ系全ての最終形態はカピバラさんだ」

    御坂「知りませんでした…とミサカは衝撃の事実に驚きを隠せません」ナルホド

    美琴「いや嘘教えないでよ!アンタも信じないの!!」

    絹旗「なんかテンション超上がりすぎて手がつけられません」

    327 = 274 :

    一方通行「うわすっげェ!キリンさンマジ首なげェ!!」キラキラ

    垣根「おー、以外と舌も長いんだなぁ」

    黒子「ゆっくり歩く様は優雅ですわね」

    美琴「走ると結構早いのよねぇ」

    絹旗「あれ?一方通行は?」

    御坂「向こうに行きました、とミサカはシロクマエリアに行った彼を指差します」

    絹旗「え!?いつの間に!?」

    美琴「どんだけ楽しんでんのよアイツ」

    黒子「第一位の振る舞いとは思えませんのね」ヤレヤレ


    シロクマ「」アチィ

    一方通行「…」ジー

    一方通行「もう俺シロクマさンになら殺されてもいィ」ヨイショ

    絹旗「ダメです!柵を越えようとしないで下さい!!」

    垣根「ちょ、恥ずかしいからやめろお前!!」

    328 = 274 :

    一方通行「あァ、超楽しかったァ」キラキラ

    御坂「そうですね、感動しました」

    絹旗「なんだか超疲れましたよ」

    黒子「まさに暴走でしたものね」

    垣根「黒い羽よりヤバイなアレは」

    美琴「あの一方通行とは思えないわね…」

    一方通行「今日はこの後千歳に戻って、レンタカーを返しに行く」

    一方通行「で一泊して、そっから明日はJRで函館に向かう」

    垣根「お、夜景の綺麗なとこだよなぁ」

    一方通行「で、函館で最後に泊まって、そのまま次の日帰るぞォ」

    黒子「函館…楽しみですわ」

    329 = 274 :

    北海道3日目、函館――――――。


    垣根「函館だー!」

    美琴「見て見て、朝市がすぐ側にあるわよ」

    御坂「函館といえばイカだと聞いています」

    一方通行「よし、朝市で昼飯食べるかァ」



    垣根「イカうめええええええええええええ!!」

    絹旗「魚も超おいしいです!」

    黒子「やっぱり北海道は食べ物が美味しいですわ」

    一方通行「このイカ白くねェ、マジで飴色してんじゃねーか」スゲェ

    御坂「新鮮な証拠ですね」

    330 = 274 :

    五稜郭タワーーーーーーー。


    一方通行「すげェ、本当に五角形だァ、ねェ、すごいですの!」ガシガシ

    観光客「え、ええ…すごいですね」ガクンガクン

    美琴「ちょ、一方通行、落ち着きなさい!!」



    絹旗「でも本当に超すごいですねこの形」

    垣根「どうやって作ったんだろうな」

    一方通行「すげェ、昔の人の技術すげェ」キラキラ

    御坂「これは…本当に美しい形ですね」

    黒子「ええ、本当に」

    一方通行「うお、垣根垣根、ホラあの家!!」

    垣根「あん?誰の家だよ?」

    一方通行「知らなァい」ウフフフ

    垣根「やべぇ、テンション上がりすぎて怖いこいつ」

    331 = 274 :

    夜、函館山――――――――――。


    一方通行「」

    御坂「すごい…しか出てこないミサカの教養力のなさを恨めしく思います…」

    垣根「いや、コレはすっげぇよマジで」

    絹旗「ほわぁ…」

    黒子「美しいですわ…」

    美琴「ほんと、感動だわこれは」

    一方通行「」ピピピピピピピピロリーン

    黒子「無言で写メってますわね」

    御坂「一方通行の気持ちがわかります」

    美琴「確かに、写メも撮りたくなるわ」

    332 = 274 :

    最終日、空港―――――。


    垣根「アイツどうしたんだ?」


    一方通行「…」ズーン


    美琴「きっと帰りたくないのね」

    黒子「離れ難い気持ちはわかりますの」

    御坂「そうですね…」

    絹旗「ほら、一方通行行きますよ」

    一方通行「イヤだァ、北海道に住むゥ」

    絹旗「…また来ましょう?今度は別の妹達と」

    一方通行「……」ウン

    絹旗「今度はほら、道東に行きましょうよ、湿原とか!」

    絹旗「妹達の旅費ために、またなンでも屋さンで超頑張りましょう!」

    一方通行「…わかったァ、よし…帰るかァ」

    333 = 274 :

    常盤台寮の前―――――。


    美琴「超楽しかったわ、ほんとありがとね!」

    黒子「ありがとうございました」ペコリ

    一方通行「おゥ、またなァ」

    絹旗「また機会があったら一緒に行きましょう!」

    御坂「では失礼します」ペコ

    垣根「俺もここから帰るわ、じゃなー」





    一方通行「帰ンのだりィから、今日オフィス泊まって行くわァ」ネミィ

    絹旗「はい、超歓迎します」

    御坂「良かったですね、絹旗」ニヘラ

    一方通行「あン?」

    絹旗「ちょ、超なんでもないです!」

    334 = 274 :

    北海道旅行から数日後の、暑い日―――――。


    一方通行「あちィ」ダラーン

    絹旗「超埃つきますって」

    一方通行「こンな日に限って外の仕事が入ってンだよなァ」アツイ

    御坂「外の仕事?」

    垣根「あれか、家の屋根の修理」

    一方通行「マジでだりィ」ゴロゴロ

    絹旗「それなら私行きますよ?代わりに留守番ですけど」

    御坂「私も暇なのでお手伝いします」

    一方通行「ばァか、熱中症とか日射病になるかもしンねぇだろ?ダメだァ」

    絹旗「超大丈夫ですよ、気にしないで下さい」

    一方通行「うるせェ、ほら行くぞ垣根」ズリズリ

    垣根「起きろまず…じゃ行ってくる」

    絹旗「…はぁい」

    335 = 274 :

    トーンテーンカーンカーン…


    一方通行「垣根ェ、釘ィ」

    垣根「はいよ、つかお前ベクトル操作すればいいじゃん」

    一方通行「今風を俺に向けて吹かす事に全力を注いでるから無理」

    垣根「…ベクトル操作ってホント便利な」

    一方通行「お前だって未元物質でちょちょいのどンだろォ?」

    垣根「今保冷剤を作るのに全力を注いでるから無理」

    一方通行「…ちょっと交換しねェ?」

    垣根「いいぞ」



    一方通行「うわァ、冷たくて気持ちィ」ヒエヒエ

    垣根「風も涼しくて気持ちいいー」ソヨー

    一方通行「あ、バッテリー切れt」フラッ

    垣根「おおおおおおおい!危ねえええええええええええ!」ガシィッ

    336 = 274 :

    絹旗の風邪――――――。


    絹旗「ゴホッ…ゴホ!」

    垣根「なんだ風邪か?」

    御坂「昨日の夜から微熱があるみたいで…」

    一方通行「休んどけェ」

    絹旗「ゴホッ、超大丈夫です…今日は仕事たくさんあるん…ゴホッ」

    一方通行「…」カチ

    ガシッ

    絹旗「ああああ、一方通行!?」オヒメサマダッコ

    一方通行「妹、悪ィけど薬とか買ってきてくンねェ?」

    御坂「了解しました」

    垣根「んじゃ、俺は絹旗と妹が担当の仕事行ってくるわ」

    一方通行「悪ィな」

    垣根「ん」フリフリ

    337 = 274 :

    一方通行「…」ベッドニポイ

    絹旗「ゴホ、本当に超大丈夫ですから」

    ピトッ

    絹旗「っ!…一方通行!?」

    一方通行「やっぱ熱高ェな、ほら布団被れェ」モフッ

    絹旗「ぷぁっ…うううー」

    一方通行「飯食って寝て、薬飲ンで休めェ」

    絹旗「超…迷惑かけますね」ショボン

    一方通行「わっしわっしィ」ナデナデ

    絹旗「んん…や……」

    一方通行「迷惑なンざかかってねェから心配すンな」ヨシヨシ

    一方通行「仕事だって、第一位と第二位がいるンだぜェ?」

    一方通行「心配する方が失礼ってもンだァ」

    絹旗「……すいません」

    一方通行「だからァ、こういう時は謝るんだっけェ?」アァン?

    絹旗「あ、りがとうございます…えへへ、ゴホッ」

    338 = 274 :

    夜―――――――。


    垣根「よおっし、今日は終わりだな」ノビー

    一方通行「あァ疲れたァ」グデーン

    垣根「絹旗は大丈夫か?」

    一方通行「あン?妹が付きっきりだったから大丈夫だろォ」

    垣根「ほんじゃ俺は上がらせてもらうぜー」オツカレッシター

    一方通行「おォ」バイバイ

    ―――――――。

    一方通行「ン?妹は絹旗ンとこかァ?」

    一方通行「様子でも見てやっかァ」

    339 = 274 :

    一方通行「おら、ちゃンと寝てやがりますかァ?」

    ガチャッ


    絹旗「」ハダカ

    御坂「あ、お疲れ様です」

    一方通行「あン?」

    絹旗「なww、:xcんふうぇなpぎ;、あkr@!!」

    一方通行「おォ、身体拭いてたのか悪ィ悪ィ」シツレイシマシター

    バタン…


    御坂「今日の仕事は終わったようですね……絹旗?」

    絹旗「…ミラレタ」ズーン



    一方通行「風邪引いてると風呂入れなくて可哀相だよなァ」ウンウン

    340 = 274 :

    深夜―――――――。


    絹旗「…」パチッ

    絹旗「超…喉渇いたなぁ」ポー

    絹旗「超めんどくさいけど、冷蔵庫行かなきゃ」ヨイショ


    ガチャ

    一方通行「…」zzz

    絹旗「一方通行?どうしてここに…?」

    一方通行「…」zzzzzzzzzz

    絹旗「いつも泊まりの時はオフィスなのに…」

    絹旗「…ふふ、何故ですか?」ツンツン

    一方通行「…」zzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

    絹旗「寂しさは超吹っ飛びましたけどね」エヘヘ

    絹旗「おやすみなさい」ナデナデ

    341 = 274 :

    次の日―――――――。


    垣根「絹旗は?」

    御坂「熱が少ししか下がらなかったので、今日も寝込んでます」

    一方通行「妹、お前絹旗看ててやってくれ」ダラーン

    垣根「ああ、仕事なら俺らでこなすから」

    御坂「わかりました、お願いします」ペコリ

    垣根「よし、今日も仕事頑張るか!」

    一方通行「そォだな」スクッ




    垣根「ところで今日の依頼は?」

    一方通行「いいとも青年隊」

    垣根「マジで!?」スゲェ

    342 = 274 :

    ピピピピ…

    御坂「どうですか?」

    絹旗「あ…下がりました、微熱まで」ホラ

    御坂「良かった、とミサカはホッと胸を撫で下ろします」ホッ

    絹旗「超いっぱい汗かいたのが良かったんですかね」アハハ

    御坂「お腹すきませんか?」

    絹旗「そういえば…すきましたね」

    御坂「では、今お粥を作ってきますね?」

    絹旗「すいません」

    ガチャ

    御坂「」

    絹旗「…?」

    御坂「…絹旗、行きましょう」ニヘラ

    絹旗「?」

    343 = 274 :

    絹旗「一方通行?未元物質も…キッチンで超何してるんですか?」

    垣根「垣根と!」

    一方通行「一方通行の!」

    垣根通行「男のお粥クッキングー!!」

    チャララッチャチャチャ、チャララッチャチャチャ

    御坂「ほら、座ってください」

    一方通行「絹旗ァ、これ着てろ」バサッ

    絹旗「…これは?」

    垣根「ちゃんちゃんこだ、さっき2人で買いに行った」

    絹旗「…ふふ、なんでちゃんちゃんこなんですか」

    一方通行「似合いそうだったからなァ」

    垣根「すいませんちょっと鍋が通りますよー」グツグツ

    絹旗「ちゃんちゃんこ…超暖かいです」ヌクヌク

    344 = 274 :

    黒子「初夏とは言え、学園都市ならちゃんちゃんこぐらい売ってますの」

    黒子「お粥鍋も、絹旗に汗だくになってもらって、完全に熱を引かそうとしただけですの」

    黒子「べ、別に初夏という季節の設定を忘れていたわけではないですの!」

    黒子「本当…忘れ、忘れていたわけでは………ない、んです…うぅ…」

    黒子「ゴメンなさいですのおおおおおおおお!!」ダダダダッ


    ガチャ、バタン!!





    一方通行「あいつ何しに来たンだ?」

    垣根「さあ?」

    345 = 274 :

    グツグツ…


    一方通行「まァただのお粥なンですけどね」ネー

    垣根「せっかくだから皆で食べれるように鍋で作ってみました」ネー

    御坂「ほら絹旗、暖かい内に」

    絹旗「超ありがとうございます」イタダキマース

    絹旗「……超、おいし」

    一方通行「当たり前だろォ」ヤッタネ

    垣根「俺らが作ったんだからな」ダネ

    御坂「お茶よりスポーツドリンクがいいですか?」

    絹旗「…ほんと、超…おいしいです、ヒック」グス

    御坂「き、絹旗?どうしました?」ハラハラ

    一方通行「具合悪くなったかァ?」

    絹旗「ち、がいま…す、グスッ」ポロポロ

    346 = 274 :

    絹旗「う、嬉し…くて、ヒック…皆が、超、優しい、からあぁ」ポロポロ

    絹旗「私置き去りで…実験で無理矢理作られた能力者でぇ…」グスッ

    絹旗「暗部にいたから、グスッ…家族いなくてぇ…」ボロボロ

    絹旗「だから…な、んか、家族みたいだなって思ったら、思ったらぁぁぁぁ」ウエーン

    一方通行「わっしわっしィ」ナデナデ

    絹旗「うぅぅ、グスッ」ズズ…

    垣根「俺も家族なんかいねーよ?」

    御坂「ミサカもです、軍用クローンですし、行き場所なんてありませんでした」

    一方通行「俺は木原k…俺も家族なんていねェ」

    御坂「家族みたい、という表現はあながち間違ってないとミサカは思います」ヨシヨシ

    絹旗「……」ポロポロ

    御坂「全員いて、『なンでも屋さン』なんですから」ナデナデ

    347 = 274 :

    数時間後――――。


    絹旗「すぅ…すぅ…」zzz

    一方通行「寝たな」

    垣根「よっと、妹、ドア開けてくれ」ヨイショ

    御坂「はい」ガチャ

    一方通行「冷えピタ貼っておけよォ」

    御坂「了解しました」ビシィ

    垣根「よし、そんじゃ帰るか」

    一方通行「そうだなァ」ネミィ



    絹旗「すぅ…すぅ…」zzzz

    絹旗「んにゃ…えへへ…すぅ…」zzz

    348 = 274 :

    御坂妹の買出し―――――。


    御坂「コーヒー、シャンプー、豚肉、レタス…」トテトテ

    御坂「ふぅ、こんなところでしょうか?」

    御坂「ああ、絹旗からお菓子を頼まれていましたね」

    御坂「どれにしy…」ハッ

    御坂「ぬ~ぼ~……?」

    御坂「これは、なんというフォルム」スゲェ

    御坂「ミサカは今までお菓子でこんなに心躍らせた事はありません」ポイポイ





    絹旗「超買ってきましたね、しかも同じ物……」

    御坂「すいません、可愛かったもので、つい」ショボン

    349 = 274 :

    帝督君の仕事ーーーーー。


    一方通行「垣根、お前にしかできない仕事が入ったァ」

    御坂「…」シンコク

    絹旗「超…過酷です」

    垣根「な、何だよ?」

    一方通行「無人島でサバイバル生活、の代役」

    垣根「え?代役ってなに?」

    絹旗「ゴーストライターならぬ、ゴーストサバイバラーですね」フフン

    垣根「うまくねぇよバカ」

    御坂「これは未元物質にしかできません」

    一方通行「まァ、やっぱりタレントさんは忙しいって事だァ」

    垣根「マジかよ…」

    一方通行「という訳でェ、明日からよろしくなァ」

    垣根「ちくしょう、わかったよ」

    350 = 274 :

    無人島――――――――――。


    垣根「…」

    垣根「本当何もねぇ」

    垣根「とりあえず、家建てるか」

    トーンテーンカーンカーン

    垣根「ふう、こんなもんだろ」

    垣根「うわ!ハブじゃねぇか!危ねぇ!!」バッ

    ――――――――。

    垣根「よし、アイツに狙いを定めて………」ビュッ

    垣根「一発とか!俺モリの才能あるんじゃねぇ!?」ヤッホウ

    ゴロゴロ…

    垣根「何だよ!いきなり嵐かよ!!」

    垣根「海が…ゴボボ、荒れてきたあブクブク」アワワ

    垣根「ゴボボ、魚……ゴボ、獲ったどおおおおおおおおボボボボボ!!」

    垣根「ちょ、ガボ、コレやばいって……ゴバババ!」


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