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    元スレ上条「あの日、もしかしてお前は、俺以上に」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 ×2+ - マイガール ×2+ - 黒子 + - 上条 + - 上琴 + - 俺ガイル + - 幼馴染 + - 御坂美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    601 = 591 :

    上条「今度は、まことも連れてくる。またな」

    『約束だからね』

    パソコンの前に上条の知らない
    写真の中の彼女が座っている

    だが、

    すぐにかき消える


    「……ああ、約束だ」

    602 = 591 :

    ちゃんと、返事はする
    たとえ幻でも
    彼女に会えたなら

    上条「来て、良かったな」

    呟き、携帯電話を懐から取り出し、
    よく使う、子ども携帯の番号を呼び出す。
    今すぐに、声が聞きたい、逢いたい。

    603 = 591 :

    まこと「とうまくん!」

    上条「まこと、ちゃんと浜面の言う事聞いて、いい子にしてたか」

    まこと「はい!」

    浜面「おぅ。もういいのか」

    上条「ああ、きょうはありがとな」

    浜面「別にいいよ。車で理后と麦野がまってるし、行くぞ」

    上条「ああ、行こうか」

    まこと「はい! 行きましょう」

    604 = 591 :

    上条「まこと」

    まこと「はい?」

    上条「明日、街を案内してくれないか」

    まこと「はい! わかりました」

    明日、この子に聞いてみよう
    彼女がこの街で、どんな風に暮らしてきたのか

    彼女が好きな場所に案内してもらおう
    まだ、想いつづけているのだから

    研究所編 了

    605 = 591 :

    今日の分は以上です

    次は完結編を考えてます

    ただ、完結編のあとにおまけを少し書こうと思います

    >>87以降ずっとおまけだったと言われれば、返す言葉もありませんが

    おまけのおまけ?

    読んでくださった方ありがとうございます

    606 :

    乙。完結か、名残惜しい
    ……いかんな、このスレの所為で、最近涙腺緩くなってる

    607 :

    神SSがまた一つ終わりを迎える

    608 :


    そうか、終わるのか。
    終わるのか。
    終わってしまうのか。

    609 :

    名残惜しい…

    610 :

    名残惜しいが
    美琴のいない世界を紡ぎ続けていくのも
    それを見続けるのもどこか悲しい…

    611 :

    これが初SSっていうのは凄いな

    612 :

    乙でした
    こんな切ない心温まるSSが完結してしまうのも残念です

    613 :

    おつです。完結編と聞いて別の意味で涙が・・・
    でも最後まで美しくも切ない神SSを書ききってください。応援します。

    614 :

    御坂編はあるのかな…

    615 :

    このお話が終わるのは残念だけど終わりがあるからこそ美しいとも言えるし。
    ここが終わっても>>1がまた何か綺麗なお話を書いてくれる事を期待してるよ!

    616 :

    追いついた、心苦しいがほのぼのして、泣きながらにやけてしまった

    617 :

    どうもです

    では、今日の分、投下していきます

    618 = 617 :

    『…きなさい』

    誰かの声がする
    とても懐かしく、そして愛おしい声

    美琴『起きなさい!』

    上条『……何だ、美琴か』

    美琴『何だ、美琴か……じゃないわよ! 何時だと思ってるの、とっと起きて支度する!』

    上条『ふわぁ、もう少しだけ』

    美琴『さっさと起きないと、超電磁砲かますわよ』

    上条『わかったよ。起きます、起きればいいんだろ』

    619 = 617 :

    美琴『もう! 私が起こしに来る前に起きてよね。まことはもう起きてるわよ』

    上条『えらいなぁ』

    美琴『高校教師が、小学生より遅く起きてどうするのよ。私だって研究所に行くんだからね』

    上条『わかりましたよー。もう少し寝てからな』

    美琴『全然、わかってないわね。よし!』

    上条『何だよ、突然』

    美琴『罰ゲームをしましょう。寝坊した事の』

    620 = 617 :

    上条『罰ゲームかよ。懐かしいな、おい』

    美琴『そうねぇ。何にしようかしら……。そうだ!』

    上条『何だよ』

    『あの子を、麻琴の事、お願いね』

    上条が返事をする前に
    すべてが静止していき

    621 = 617 :

    「……うまくん」

    聞きなれた声が響き

    「当麻くん! 起きてください!」

    そこで、覚めてしまう

    上条「……何だ、麻琴か」

    麻琴「何だ、麻琴か……じゃありません! 何時だと思ってるんですか」

    上条「悪い。さっさと支度するよ」

    622 = 617 :

    麻琴「朝ごはんは、できてますから」

    上条「ああ。今日はお前の入学式だもんな。遅刻しないようにしないとな」

    麻琴「なら、もう少し早く起きてください。じゃ、早く来てくださいよ」

    そう言って、娘は上条の部屋を出る
    その後ろ姿は、出会った頃の美琴そのものに近い
    後ろ姿だけじゃなく、正面からだってそっくりだ。
    顔のパーツは、ところどころ上条の母、詩菜に近いものも多い
    でも、全体ではやっぱり、美琴に似ていると上条は思う

    上条「……早くしないとまた怒られちまう」

    呟いた時、机の上の書きかけの手紙の存在を思い出す
    昨日、今日までに書きあげるつもりだったが、途中で寝てしまった

    上条「……そうだな」

    さらっと、一言だけ加えて手紙を完成させる
    そのまま、鞄に突っ込む
    そして、扉を開けて娘の待つ食卓へ向かう

    623 = 617 :

    上条「制服。似合ってるな」

    麻琴「ありがとうございます! やっとママと同じ制服が着れました」

    真新しい常盤台の制服を身に纏った娘と
    朝の通学路を歩く
    風に混ざる、草花の匂いが春を感じさせてくれる

    上条「入学式終わったら、先に帰っててくれ。俺は高校にちょっと行くから」

    上条の勤める高校は明日入学式であり、
    本来なら今日も前日準備のはずだ
    しかし、無理を言って娘の入学式に出させてもらった

    麻琴「そうなんですか……」

    624 = 617 :

    上条「お前の入学祝いに、一方通行たちもくるからさ。みんなで待っててくれ」

    麻琴「はい! わかりました!」

    上条「わるいな。あ、そうだな。今渡しとくか」

    上条はスーツの内ポケットから
    年季のはいった金属製のネックレスを取り出す

    麻琴「十字架ですか」

    625 = 617 :

    上条「ああ、昔、知り合いにもらったんだ」

    『とーまとこれから出会う、とーまの大切なヒトが幸せでありますように』

    そんな言葉とともに、別れ際に渡された

    麻琴「そんな大事なもの……」

    上条「だからこそ、お前に持っていてほしいんだ」

    麻琴「……わかりました。大切にします」

    上条「ああ、大事にしてくれ」

    そのまま、のんびりと言葉を交わしながら
    父娘は桜並木を歩いて行く
    母が青春を過ごした学び舎へと

    626 = 617 :

    垣根「おっ、来たな」

    上条「おぅ」

    無事、入学式を終え
    職場に顔を出す

    垣根「まことの入学式、どうだったんだ」

    上条「良かったよ」

    垣根「そうか」

    上条「御坂妹は?」

    垣根「もう終わらして、お前んち行ったぞ。まことの入学祝いするんだろ」

    627 = 617 :

    上条「ああ、一方通行も来るぞ。お前もどうだ」

    垣根「遠慮しとく。まことに、おめでとうだけ言っといてくれ」

    上条「遠慮しなくてもいいぞ」

    垣根「いや、仕事があるからな」

    上条「お前の分、そんなにあんのかよ。朝からやってんだろ」

    垣根「まあ、二人分だからな」

    上条「二人分?」

    628 = 617 :

    垣根「お前の分もやってんだよ。ったく、来なくてもいいって連絡する直前に来やがって」

    上条「……いいのか」

    垣根「そのうち、俺が忙しいときに代わってくれりゃいい」

    上条「ありがとな」

    垣根「さっさと行け」

    同僚に頭を下げ、職場をでる
    こうやって、支えてくれる誰かがいるから
    誰かの支えになれる

    629 = 617 :

    上条「早く帰らなきゃいけないけどな」

    垣根の善意に報いるためにも
    早く家で麻琴を祝おうと思う

    でも、そのまえに一つだけ

    上条「やっぱ、この自販機の前かな」

    ずっと昔から、この公園に立ち続けている
    思い出の自販機の前で、鞄から今朝の手紙を取り出す

    630 = 617 :

    上条「……ん! 電話か」

    表示され番号は
    上条麻琴のもの

    上条「もしもし」

    麻琴『当麻くん、まだお仕事ですか』

    上条「いや、垣根がかわりにやっていてくれたんで、すぐに帰れるよ」

    麻琴『そうですか』

    上条「おめでとうって、垣根もいってたよ」

    麻琴『ていとくんに後で、お礼を言わなきゃ』

    上条「あ、それと話は変わるけど」

    麻琴『なんですか』

    上条「夏休み、ひさしぶりに浜面のところに行かないか。また、街を案内してくれよな」

    一緒に行きたい場所もあるしな
    そう、胸の奥で付け加える

    麻琴「わかりました、行きましょう。早く帰ってきてくださいね」

    上条「ああ。すぐに戻る」

    631 = 617 :

    娘との電話を終え、携帯をしまう
    さきほどの手紙をおり、紙飛行機を作る

    上条「さ、飛んでけ!」

    大きく振りかぶって、紙飛行機を飛ばす
    風に乗って高く、高く空を舞う

    夢の中での彼女の言葉
    それに対する返事を乗せて
    どこまでも飛んでいく

    『ああ、任せてくれ』

    あの子が大人になって支え合える誰かを見つけるまで
    傍にいるから
    そのあとも、見守り続けるから

    だから、安心してください
    二人とも、元気にやっていきます

    完結編 了

    632 = 617 :

    以上です

    最初、マイガールの最終巻でテンションが上がって書き始めたのに
    どんどん変な方向に進んでしまいましたが、なんとか終わらせることができました

    読んでくださったり、レスを下さった方のおかげです

    近いうちに、おまけを投下したいと思います

    読んでくださった方、ありがとうございました」

    633 :

    乙、最後まで読めて良かったよ

    634 :

    さてまた良スレが一つ終わったか
    そろそろ自分のスレに戻って妄想を書き連ねるとしようか

    635 :

    最初の方でちょっと泣いた
    やっぱり三人家族の話が読みたいよ

    ちょっと自分だけの現実を鍛えて書いてみるか……

    636 :

    すごくいい話だった!
    乙!!

    637 :

    まだおまけがある。

    638 = 615 :

    最後まで綺麗な話で凄く良かった
    つーかすげぇ泣きそうな俺がいるんだが・・・

    おまけ楽しみに待ってる!

    639 :


    地味にていとくんが助演男優過ぎる

    640 :

    脇役たちがみんな良い味だしてたね
    すごく温かいお話おつでした

    641 :

    乙、良かった

    644 = 615 :

    今さっきテレビで、フランスには大統領に嘆願して認められれば死んだ人とも結婚できるって法律があるってやってた
    ここの上条さんと美琴はその法律で結婚してくれたらいいなぁなどと思った

    645 = 637 :

    え?
    既に結婚してなかったっけ?

    646 = 616 :

    >>645
    お前は二週くらいこのSSを読み直せ


    そんで泣きながらにやけとけばいい

    647 :

    乙でした
    最後まで心温まるSSでした

    648 :

    >>646
    ありがとう

    649 = 648 :

    ミス。
    >>646じゃなくて>>647だ。

    650 = 648 :

    色々と焦りすぎ俺wwwwww
    何も間違ってねえwwwwww


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