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元スレ麦野「美琴、私のものになりなよ」
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むぎのんと御坂の濃厚な百合セクロスはあるのだろうか。
エロ表現あるて書いてるから期待しちまうぜw
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ごきげんよう。
ごきげんよう。
今日も投下したいと思います。
セリフのみのほうが書き難いと感じてきたので、今日は試験的に地の文投入してみます。
今後ちょくちょく挟んでいくかもしれません。
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―第十九学区 裏路地 21:00―
―――あんたが普段何してる人でも別にいいけど、黒子を巻き込まないで!
麦野沈利は虚空を見上げて佇んでいた。
十九学区の大通りから曲がりくねった路地を抜けたところに、抹殺対象である研究者達が潜伏しているアジトがある。
学園都市の能力開発に関する研究データを海外に売り飛ばして小銭を稼いでた連中の粛清が今回の仕事内容だった。
達成条件は至って単純。首謀者を含む研究員十数名を悉く抹殺。
狩場となった路地裏は瞬く間に赤い色で闇を染め上げていった。
絶叫と悲鳴が辺りに木霊するも、獣の穴倉のような路地裏で放たれたそれが表通りを歩く人間達に届けられることは無い。
逃げ惑う中年の男達へ、麦野は鋭い眼光とドス黒い殺意を向けて掌を翳し電子線を放つ。
辺りに転がる赤く黒い人であった者たちの残骸を踏みつけながら、麦野は青白い閃光を纏いながら淡々と屠殺場を作り上げていった。
麦野(何してる人でもねぇ……)
麦野は昼間御坂に言われた言葉を思い返していた。
今こうやって自分と二回り以上も年の離れているだろう男達をグチャグチャの肉塊に変えているところを見たら、
果たして御坂は何と言うのだろう。
軽蔑するだろうか。
罵倒するだろうか。
「誰か助けてくれぇええ!」
「俺たちが悪かった! もう二度としへぶっ!!!」
フレンダ「そっち行ったよ麦野ー!」
あちこちに仕掛けた爆弾に発火テープで火を着け、逃げ惑う人間の手足を爆風で引きちぎるフレンダ。
無残に転がった男の頭部に向けられた青白い閃光が、黒いコンクリートに鮮烈な真紅の花を咲かせた。
麦野「オラオラ走れ走れクソ虫どもがぁっ! 最後尾からブタみてぇに殺してやるよぉっ!」
「た、助けッギャァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
残りは3人。
我先にと路地裏から逃げ出そうとする男達を、麦野はありったけの侮蔑を込めて罵倒する。
阿鼻叫喚の中に在る彼らがどうすればより恐れ、より苦しむかを考えながら。
生粋のドSである麦野は彼らの人体パーツを一つ一つこそぎ落としていくように末端から焼き切って行く。
麦野「命乞いする奴はどいつだぁ? ブタは人語は喋れねえはずなんだけどなぁああ、アハハハハハハ!」
悪魔のような笑い声。
快楽殺人者のような形相で、ヒューヒューと呼吸する元人間の躯をヒールで踏みつけて、
麦野は沸きあがってくる情欲に心地よく身をゆだねていた。
絹旗「今日の麦野はノリにノッてますね」
フレンダ「滝壺にアレ使わせずにこうだもんね。結局、何か良い事でもあったんじゃない?」
だが一つ注意しておきたいのは、別に彼女は殺人が好きだというわけではない。
これはあくまで仕事と割り切っているからこその彼女の行動だ。
テンションが上がりきっているため少々やりすぎてしまうきらいがあるだけである。
「た、頼む! 見逃してくれっ!」
最後の一人となった脂ぎった太めの男が尻餅を付き、眼前に立つ麦野から少しでも離れたいと後ずさる。
糞尿を含んだズボンが重く、ズリズリと黒い後をアスファルトに残していった。
麦野「ァあん? つまんねぇこと言ってんじゃねえぞゴミクズ。テメェで最後だ。
とびっっきりグロテスクに殺してやるからビデオの準備は出来てんだろうなぁ?」
「ぐっ! お願いだっ! 礼ならする! 金ならいくらでもあるっ!」
顔面に靴底を押し付ける。
男から見れば麦野の黒いレースの下着が丸見えとなる構図だが、麦野にとってはその視線を追うのも一つの楽しみだった。
自らの命のかかったこの状況下でも下着に目が行ってしまう男の性のなんと悲しいことか。
生命の危機に瀕して種を残さんとする本能によって起立する下腹部のソレを目にして、不快なものでも見るかのごとく麦野は顔を歪めて嗤った。
麦野「能力開発の極秘データを海外に売り飛ばそうってんだ、そりゃあ金は入ってくるよなぁ?
けど、テメェを枯れた蓮の花みたいな体にしたってギャラは出るのよねぇ。
ほらほら、この私に顔面踏まれて嬉しいだろぉ? 汚ねぇ×××勃起させながら愉快におねだりしてみなぁ」
何度も何度も顔面を蹴りつける。
男は血の気の引いた顔で幾度となく命乞いをしていたが、それは遂に最後まで麦野の笑い声にかき消されていた。
フレンダ「うっへぇ、いいなぁ」
それを見てフレンダがもの欲しそうにポツリと呟く。
滝壺「どっちが?」
滝壺が首を傾げて尋ねると、フレンダは愚問だとでも言うように返した。
フレンダ「んなもん決まってる訳よ」
「お……お願いじまずっ! 命だけは助げてくだざいぃっっ!!」
血と涙でグチャグチャになった顔で、男はもう一度心からの懇願を麦野に向ける。
死にたくないという強い思念が瞳に宿り、真っ直ぐに麦野に突きつけられた。
そして。
麦野はその生きたいという男の最後の願いを、とびきりの笑顔で踏みにじった。
麦野「駄ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええ!!!
ギャハハハハハハハハハハハハハハッッッッ――――――!!!!!!!」
青白い球体が男を取り囲み、赤い穴を男の肉体に開けて血の噴水が涌きあがる。
弾け飛ぶ男の四肢と臓物がグチャリと壁や地面にへばり付き、恵みの雨であるかのようにそれを浴びながら、
麦野は高らかに唇を歪めて笑っていた。
絹旗「うぇっぷ……今日のはさすがに……」
滝壺「……うん、ミートソースは当分食べれない……」
フレンダ「あはははー、麦野いいよいいよー。今日も素敵な訳よー!」
口元を押さえる絹旗や滝壺。やや顔色が悪いが麦野の雄姿を収めんと携帯電話のカメラを向けるフレンダ。
仕事終わりの弛緩した空気が場に流れ始めた。
麦野「ふぅ。フレンダ、車」
先ほどまでの凶暴性はどこへなりを潜めたのか。
麦野は頬についた血を拭いながらフレンダに一言告げる。
フレンダ「はいはーい」
フレンダ「もしもし、こちらフレンダ。任務終了。片付けよろしくねん。あと帰るから浜面寄越してー」
すぐに携帯電話を操作し、下部組織に後始末の指令を送るフレンダ。
その様子を尻目に、麦野は自らが築き上げた死体の山を眺めて再び御坂のことを考えていた。
麦野(……こんな私でもいいのかしらね、御坂)
自分が時に殺戮を辞さない学園都市暗部であることに、麦野は一抹の不安を抱えていた。
仕事内容に不満はない。しかし、これを知った御坂はどう言うだろうか。
多少暗部へ関わった彼女なら、受け入れることはしないまでも、さほど驚かないような気もするが果たして。
麦野「おっとメールか、気付かなかった」
携帯を取り出して確認すると、一件の着信メールがあった。
――――――――――――――――――――
from:御坂美琴
件名:こんばんはー(*´∀`)ノ
本文:
今日はご馳走様(*ゝω・*)ノ
お礼に土曜日はケーキ奢るからね(*>∀<*)
今日は晩御飯何作ったの~?(・∀・)
――――――――――――――――――――
麦野(……だから顔文字多すぎんだっつの)
胸中とは裏腹に笑みを零す麦野。
その様子を見て麦野の携帯ディスプレイを覗き込むフレンダ。
フレンダ「麦野、5分で来るみたい……って、誰とメールしてんのー?」
麦野「み、見るな! 誰だっていいでしょっ!」
バッと携帯を胸に押し付けてフレンダの視線をかわす。
フレンダ「はぁん。さては男って訳?」
絹旗「何ですって!? 麦野にもとうとう彼氏が超できたんですか!?」
滝壺「おめでとう麦野」
麦野「ちがうっつの! んなことより今日の戦果は文句なしに私が多いわよ。
絹旗フレンダは帰り奢りなさいよ!」
口々に好き勝手なことを言う面々に麦野が話題を必死で逸らそうと早口でそう言った。
絹旗「ぶー、麦野今日テンション超高すぎです」
口を尖らせる絹旗とフレンダ。
フレンダ「ちぇー、勝ってご褒美に麦野の使用済みナプキンもらおうと思ってたのにー」
麦野「本気で引くわアンタ……」
フレンダの発言に顔をしかめる麦野。
フレンダ「そろそろ生理始まるでしょ? 麦野ん家泊めてくれたら勝手にトイレで回収する訳よ」
麦野「何でアンタが私の生理周期把握してんのよ……」
確かにそろそろ来る予定だが、何故そんなことを知っていると背筋に薄ら寒いものを感じた。
滝壺「むぎの、タオル使う? 血で顔も体も真っ赤だよ」
唇の端をピクピクと引きつらせる麦野に、本日はまるで出番のなかった滝壺はスッと綺麗な
ハンドタオルを差し出してきた。
全身血濡れだった麦野だが、そんな綺麗なタオルを汚い血で汚すわけにはいかない。
麦野は微笑んでやんわりと首を振った。
麦野「ああ、ありがと。でもいいよ、今日の車シャワー付いてるからそこで落とすわ」
本日は大型キャンピングカーで出勤の一同。
簡易シャワーが備え付けられているので、そちらで落とすことにした。
滝壺「それもそうだね」
フレンダ「麦野ー、一緒にシャワー浴びようよ」
麦野「あんな狭いとこに二人も入れるかバカ!」
一人分のスペースしかないのに加え、麦野が引くほどの変態であるフレンダと密室に入ったら
何をされるか分かったものではない。
麦野はフレンダの頭を小突きながら携帯の画面に視線を戻した。
麦野(それよりメールメール……)
ポチポチと手早く文章を打つ。
すっかり御坂とのメールが習慣化してしまったとぼんやり思い、苦笑する。
――――――――――――――――――――
to:御坂美琴
件名:こんばんは
本文:
いいよ別にそんなの…。
年下に奢ってもらうのもちょっとね。
今日は今から友達と中華。
どっかいいお店知ってる?
――――――――――――――――――――
>送信 ピッ
麦野(……ふぅ。……って何癒されてんのよ。相手は超電磁砲よ?
けどとりあえずもうこいつに無駄な嘘つくのはやめよ。付き合い長くなりそうだし)
御坂の気の抜けた女の子らしい可愛いメールを思い出して胸が熱くなる麦野。
変に見栄を張って後で恥をかくのは嫌なので、そろそろ気をつけていったほうがいいなと反省するのだった。
絹旗「麦野があんなに楽しそうにメールしてたことなんてありましたっけ?」
滝壺「ううん。私がはまづらとメールしてたら怒られたことあるよ」
フレンダ「結局、よっぽど仲のいい相手な訳よ。腹立たしい」
ひそひそと好き勝手を言ってくれる彼女らをどついてやろうかと青筋を浮かべた時、
路地裏の出口付近に一台の大型キャンピングカーが止まった。
車幅ギリギリだが、スイスイ運転してくる浜面の運転技術はなかなかのものだと感心する麦野。
絹旗「あ、浜面が超来ましたよ」
エンジンをかけたまま、パワーウィンドウを下ろして浜面が笑みを浮かべた。
だが彼の視線が麦野たちの背後にチラリと向った時、その顔から血の気がサッと引いていく。
そこにあるのは、臓物を撒き散らし、赤黒い血の海に沈んだ肉の塊だったから。
浜面「待たせたな、って麦野今日はまたえらく派手にやらかしたな。
うぇっ……見ちまった気持ち悪ぃ……あれ内臓だよな……うぷっ」
麦野「ああ、たぶんね。ホルモン焼きもいいかも」
嗚咽する浜面に軽口を飛ばしながら麦野は車に乗り込む。
絹旗「マジ勘弁です。今日は超中華でしたっけ? 店は決まってますか?」
滝壺「マンゴープリンと胡麻団子があるところがいい……」
フレンダ「結局、それくらい何処でもあるんじゃない? どうする麦野」
三人もそれに続いて車に乗り込んだ。
麦野「シャワー浴びるわ。店はちょっと待って、知り合いにメールで聴いてるから知ってるかも」
車内の端にある電話ボックス程度のシャワールームの前で携帯を取り出して皆にそう告げる。
浜面「まとりあえずここ離れるぞー」
まだ青白い顔の浜面が苦笑いをしながらアクセルを踏み込み、後片付けのためにやってきた下部組織の連中と
入れ違いに車を発進させた。
何の変哲もない、いつものアイテムの仕事風景である。
―アイテム専用キャンピングカー車内 22:20―
麦野「ふぅ、いいお湯だった」
シャワールームの扉を開け、機嫌良さそうに麦野が体から湯気を漂わせて出てきた。
シャンプーの優しい香りが車内に広がっていく。
フレンダ「次私ー! 麦野の残り香ハァハァ」
それと入れ違いに、フレンダがシャワールームへ駆け込む。
胸元の開いた麦野の服を見て、彼女の呼吸が荒くなっていた。
麦野「排水溝の陰毛漁るんじゃないわよー」
茶化すように麦野。
フレンダ「ハッ!そ、その発想は無かった訳よ! 早速試してみるわね!」
麦野「浜面の拾えバカ」
本当に試してみようという顔つきで、フレンダがガチャリとシャワールームの扉を閉めた。
浜面「お前らもう少し女らしい会話できねえのか……
麦野「女に幻想抱くな。皆が皆滝壺ちゃんみたいにピュアじゃないのよん」
浜面「最悪だ……。っつか、店はどうするんだ? もう第七学区まで戻ってきちまったぞ」
下品すぎる会話に浜面がゲッソリとしながらそう告げた。
帰りに皆で食事をするということだったので、麦野がシャワールームから出てくるのを待っていたらしい。
慌てて麦野が携帯を取り出してメールを確認する。
麦野「悪い忘れてた、今確認するわ」
絹旗「お腹超ぺこぺこです」
滝壺「私も……」
麦野「悪い。あ、来てる来てる」
受信メールが一件。もちろん御坂からだった。
――――――――――――――――――――
from:御坂美琴
件名:いやいやー(*´∀`)ノ
本文:
こういうときは持ちつ持たれつでしょ(*ゝω・*)ノ
奢るったら奢るのっ!
中華いいなぁ(*>∀<*)第七学区でいいんだよね
?ちょっと高いけど学舎の園の近くにある中華飯
店『火織』って店が美味しいよー。
↓
――――――――――――――――――――
麦野「えっと、中華飯店『火織』ってとこが美味しいみたいよ。
学舎の園の近くだって。ナビで検索してみてくれる?」
内容を確認し、店名を浜面に告げる。
彼は運転席に搭載されたカーナビを手探りで操作し始めた。
浜面「あいよー」
滝壺「私がやるからはまづらは前見て……よいしょ」
その様子にやや不安を覚えたのか、滝壺が助手席に移ってナビの操作を交代する。
ピッピッという電子音を聞きながら、麦野はもう一度そのメールに視線を移しふと気付いた。
麦野(あれ……まだ続きがあるな)
下の行に文章が続いていることを意味する矢印が見えた。
カチカチと十字キーを押して文章を下へ送る。
そこにあった文面に、麦野は大きく目を見開いて息を呑んだ。
――――――――――――――――――――
↑
?ちょっと高いけど学舎の園の近くにある
「中華飯店『火織』」って店が美味しいよー。
麦野さんいつも挨拶返してくれて嬉しいよ(∩∀`*
)
――――――――――――――――――――
麦野「っ……」
心臓が内側から叩かれるような衝撃を感じた。
何てことの無い文章であるはずなのに、御坂から向けられた明確な好意にドキリと胸が高鳴る。
しばし呆然とソレを眺める麦野。頬がやや熱くなるのを感じながら、驚きとも照れともとれる表情を浮かべた。
滝壺「むぎの、あったよ。まだ開いてるみたい。ここ向うね。……むぎの?」
麦野「ハッ……あ、ええ、お願い……」
携帯をガン見していたので滝壺の声が全く耳に届いていなかった。
慌てて麦野は頷き、さらにもう一度その文章を読み込む。
麦野(……ムカつく……ちょっと可愛いじゃないのよ)
素直な言葉に麦野は弱かった。
それは彼女がひねくれた人間だからでもあるし、あまり人から好意を向けられる立場にいないからでもある。
だが何より、それがあの殺し合った相手である超電磁砲から送られてきたものだという事実が麦野に驚きを与えた。
返信メールを打つ麦野。
一先ず礼を打ったところで彼女の手が止まった。
――――――――――――――――――――
to:御坂美琴
件名:ありがと
本文:
行ってみるわね。
――――――――――――――――――――
>送信
麦野「……」
唇をわずかに引き結んで麦野は続きを打ち始める。
自分だけが年下の御坂に翻弄されるなど癪だった。
平静を装いつつも、年上の余裕と威厳を見せ付けてやろうと、麦野はゆっくりと一言を付け足した。
――――――――――――――――――――
↑
行ってみるわね。
生意気(笑)
――――――――――――――――――――
>送信 ピッ
麦野「ふん……」
息を吐いて携帯を閉じる。
彼女がこれを見てどう感じるかは分からないが、やられっぱなしは性に合わないという麦野のささやかな逆襲だった。
絹旗「おやおやー? 麦野何やら顔が赤いですねぇ。彼氏からのラブメールでも超届きましたぁ?」
浜面「お、麦野彼氏出来たのか!?」
滝壺「さっきも言ってたね。どんな人なの?」
にやにやと笑う絹旗や、興味深深と言いたげな浜面滝壺カップル。
面倒くさそうにため息をつきながら髪をかきあげる麦野。
麦野「彼氏じゃねえっての……友達よ」
言ってから思うが、友達というのも少し違う気がする。
二人の関係を言い表す言葉が思い浮かばないので、一応メール友達という意味でそう告げるが、
しっくりとこないなと麦野は思うのだった。
フレンダ「麦野に恋人が出来たと聞いて―――っ!」
次の瞬間。フレンダがシャワールームから飛び出してきた。
全裸で。
水を含んで重たくなった金色の髪から水気を撒き散らし、ペッタンコの胸板も、色素の薄い白い肌も、
下腹部のデリケートな部分も全てを露にして。
浜面「うぉおお!フレンダお前なんで全裸なんだよ!」
バックミラーでフレンダの裸体を確認した浜面がハンドル操作を誤って車体が大きく左右に振られた。
キャーッという悲鳴が車内に木霊する。
絹旗「うひゃっ! 浜面はちゃんと超前見て運転してください!」
なんとか体制を保った絹旗がぜぇぜぇと荒い呼吸で浜面に怒りの言葉を向ける。
浜面「わ、悪い……つい」
浜面(フレンダはやっぱり下も金髪なのか……ヤベッ鼻血)
男なものでと浜面が冷や汗をかきながらフレンダの全裸を思い返した。
隣で滝壺が頬を膨らませているのがチラリと見えて、浜面は苦笑いをしながら取り繕う。
滝壺「むぅ……」
浜面「あ、あはは、滝壺怒るなって……」
フレンダ「やっぱり本当なの麦野!?」
そんな様子を気にも留めず、フレンダは麦野にくってかかった。
愛しい麦野の一大事。裸如きが何だというのか。
そう言わんばかりの、ともすれば今にも泣きそうな顔でフレンダは麦野に縋りついた。
麦野「だから違うっつの! っつかアンタはその前に体拭け服を着ろーッ!」
いい加減しつこいと、麦野はフレンダの頭をゴツンをゲンコツでぶん殴ってシャワールームに再度放り込んだのだった。
―常盤台中学学生寮 二○八号室 22:35―
御坂美琴は寮の自室。ベッドの上に座って携帯をボーとした目つきで眺めていた。
――――――――――――――――――――
↑
行ってみるわね。
生意気(笑)
――――――――――――――――――――
御坂「……」
麦野から来たメールを見て、御坂は己の携帯を慎ましい胸に抱え込む。
御坂(……なんか私まで恥ずかしいんですけど……)
頬が赤くなり、ドキドキ高鳴る鼓動に妙な気分になってくる。
どこか気恥ずかしいような照れくさいような。
言葉では言い表し難い不思議な感情だった。
御坂「……と、とりあえず返事返そ」
誰にともなく取り繕うように、御坂は携帯を操作する。
嫌が応にも浮かぶ麦野の眉目秀麗な顔立ちが、御坂の鼓動に加速をつけた。
――――――――――――――――――――
to:麦野沈利
件名:えっと…
本文:
こういうの照れるね(笑)
お店どうだったか感想教えてね(∩∀`*)
――――――――――――――――――――
>送信 ピッ
御坂「ふぅ……」
御坂(こういうの久しぶりだな……。あいつと会うとき以来……。
土曜日、恋愛相談乗ってもらおうかなあ……)
恋する乙女。御坂美琴。
想い人である相手のことを知らない年上の麦野になら、気兼ねなく恋愛相談が出来そうだ。
経験豊富そうな大人っぽいお姉さんなので、非常に頼りになりそうな雰囲気がある。
いい人と知り合いになれたなと思っていると、浴室の扉が少しの湯気とともに開かれ、
そこからルームメイトの白井がタオルで髪を拭きながら入ってきた。
白井「お姉様、お先にお湯頂きましたわ。……あら、お顔が赤いようですけれど、熱でもありますの?」
御坂「え? ああ、大丈夫大丈夫。さ、私もお風呂行ってこよっと」
その顔の赤さは誰を思ってのことか。
御坂は自分でも判断のつかない事柄から逃れるように、カエル柄のパジャマとタオルを持って浴室へと入っていった。
白井(麦野さんに夢中のようですの。……ふて寝してやりますの……)
お姉様のことなら手にとるように分かる白井黒子。
彼女が携帯電話を抱えていたその様子だけで、何があったのかはある程度見て取れた。
少しだけ寂しそうにそう思いながら、白井はベッドの中に潜って枕を抱えて瞳を閉じた。
というわけで2日目終了です。
殺伐としたアイテムの仕事。麦野の残虐性。かなり生々しい変態のフレンダと、やや誇張した表現をとったのは
御坂のメールの平和さと、そんな麦野の生活の中での唯一の白さが少しでも伝わればと思ってのことです。
不快に思った方は申し訳ありません。
では本日はこの辺で。
明日は来れない可能性が高いです。
殺伐としたアイテムの仕事。麦野の残虐性。かなり生々しい変態のフレンダと、やや誇張した表現をとったのは
御坂のメールの平和さと、そんな麦野の生活の中での唯一の白さが少しでも伝わればと思ってのことです。
不快に思った方は申し訳ありません。
では本日はこの辺で。
明日は来れない可能性が高いです。
乙。
素晴らしい。超電磁砲5巻の裏表紙の麦のんおっぱいくらい素晴らしい。
素晴らしい。超電磁砲5巻の裏表紙の麦のんおっぱいくらい素晴らしい。
乙!
微妙にスレタイへと近付きつつあるな
明日は来れないのか・・・明後日期待して待ってるんだよ!
微妙にスレタイへと近付きつつあるな
明日は来れないのか・・・明後日期待して待ってるんだよ!
乙
日常とのギャップすごいな。
こりゃ御坂に転がりたくなる気持ち分かる。
ここで地の文入れたのは見事に正解だと思うぞ
日常とのギャップすごいな。
こりゃ御坂に転がりたくなる気持ち分かる。
ここで地の文入れたのは見事に正解だと思うぞ
最近「麦」という字を見るだけで動悸がするのは間違いなくこのスレのせいだ。乙。
乙
ブチコロシモード麦のんにゾクゾクした
麦のんの全てが好き!麦のん麦のん!!
ブチコロシモード麦のんにゾクゾクした
麦のんの全てが好き!麦のん麦のん!!
むしろ何故かフレンダは最近変態キャラで描かれる事多いなあ
何故だ……
何故だ……
>>189
あそこまで過激じゃない
あそこまで過激じゃない
レールガン5巻表紙のおまけ漫画で麦のんに対する百合行為があるからそれがきっかけじゃね
実際にフレンダはレズとかていと君は冷蔵庫とか
原作読まない組がSSの二次設定を本気にしてる奴とかいるけどな
原作読まない組がSSの二次設定を本気にしてる奴とかいるけどな
>>195
そんな病人のことまでしるかよww
そんな病人のことまでしるかよww
この作者パネェな
麦恋から五和からここまできておもしろすぎる
マジで続き楽しみだわ
麦恋から五和からここまできておもしろすぎる
マジで続き楽しみだわ
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