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元スレ店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
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店長「ほれっ」パンッ!
スキンヘッド「ぶっ!」
店長「ほれほれっ」パパンッ!
ホウキによる往復ビンタが炸裂。
店長「これで……」ガシッ
ダンッ!
腕を取って押さえ込む。
店長「お掃除完了」
スキンヘッド「いでぇぇぇ……!」ミシミシ
JK(あっさりとやっつけちゃった……)
スキンヘッド「ぶっ!」
店長「ほれほれっ」パパンッ!
ホウキによる往復ビンタが炸裂。
店長「これで……」ガシッ
ダンッ!
腕を取って押さえ込む。
店長「お掃除完了」
スキンヘッド「いでぇぇぇ……!」ミシミシ
JK(あっさりとやっつけちゃった……)
店長「あとは警察に通報すれば、半グレ集団は壊滅だ」
店長「イートインでパーッと打ち上げしよう」
男「僕、フライドポテトで」
女「ヒヒヒ、あたし焼き鳥食べるぅ~」
JK(いったいなんなの、この人たち……)
店長「君もよくやってくれたよ。ほら、帰ろう」
JK「は、はいっ!」
店長「イートインでパーッと打ち上げしよう」
男「僕、フライドポテトで」
女「ヒヒヒ、あたし焼き鳥食べるぅ~」
JK(いったいなんなの、この人たち……)
店長「君もよくやってくれたよ。ほら、帰ろう」
JK「は、はいっ!」
<コンビニ>
ホットスナックや飲み物で打ち上げをする。
店長「んじゃ、カンパーイ!」
男「乾杯」
女「かんぱ~い!」
店長「どうだった?」
JK「え……」
店長「こういう世のため人のためになる万引きってのもなかなかオツなもんだろう?」
店長「少なくとも、イジメられて強制させられる万引きよりは」
JK「! なんでそれを……」
店長「君を見てりゃ分かるさ。物欲しさやスリル目当てに万引きする子じゃないってことは」
店長「今の君ならもう、イジメてくる奴らなんか怖くないだろ」
JK「だといいんですけど……」
ホットスナックや飲み物で打ち上げをする。
店長「んじゃ、カンパーイ!」
男「乾杯」
女「かんぱ~い!」
店長「どうだった?」
JK「え……」
店長「こういう世のため人のためになる万引きってのもなかなかオツなもんだろう?」
店長「少なくとも、イジメられて強制させられる万引きよりは」
JK「! なんでそれを……」
店長「君を見てりゃ分かるさ。物欲しさやスリル目当てに万引きする子じゃないってことは」
店長「今の君ならもう、イジメてくる奴らなんか怖くないだろ」
JK「だといいんですけど……」
JK「これで……私の仕事は終わりですか?」
店長「いや、今日のは場数を踏んでもらうための予行演習みたいなもんだ。次の仕事が本番になる」
店長「君にもう俺に従う理由はないが……やるか?」
JK「やります! やらせて下さい!」
店長「フッ、いい言葉だ。前より力強さが増してる」
男「今日一日で顔つきが凛々しくなったね」
女「ヒヒッ、よろしくねぇ~」
JK(結局、店長たちは何者だとか、色々と聞きそびれてしまったけど……)
JK(私の心はなぜか、不思議な充実感に包まれていた――)
店長「いや、今日のは場数を踏んでもらうための予行演習みたいなもんだ。次の仕事が本番になる」
店長「君にもう俺に従う理由はないが……やるか?」
JK「やります! やらせて下さい!」
店長「フッ、いい言葉だ。前より力強さが増してる」
男「今日一日で顔つきが凛々しくなったね」
女「ヒヒッ、よろしくねぇ~」
JK(結局、店長たちは何者だとか、色々と聞きそびれてしまったけど……)
JK(私の心はなぜか、不思議な充実感に包まれていた――)
<家>
JK「おかわり!」サッ
母「あら、珍しい」
母「ちょっと前まで何か悩んでるみたいだったけど、すっかり元気になっちゃって」
JK「うん……いい出会いができてね」
JK「人から必要とされるって、こんなに嬉しいことなんだね!」
母「そうね。あたしも、家族がおいしそうにご飯を食べてくれると嬉しいし」
父「俺も仕事してる時は、お前や母さんの顔を思い浮かべるよ」
JK「お父さんお母さん……いつもありがとう!」
JK(私も……頑張らなきゃ!)
JK「おかわり!」サッ
母「あら、珍しい」
母「ちょっと前まで何か悩んでるみたいだったけど、すっかり元気になっちゃって」
JK「うん……いい出会いができてね」
JK「人から必要とされるって、こんなに嬉しいことなんだね!」
母「そうね。あたしも、家族がおいしそうにご飯を食べてくれると嬉しいし」
父「俺も仕事してる時は、お前や母さんの顔を思い浮かべるよ」
JK「お父さんお母さん……いつもありがとう!」
JK(私も……頑張らなきゃ!)
<高校>
JK(今度はどんなことをするんだろ……)
不良「おいお前、学校終わったらまた万引きしろよ」
ギャル「しくじったら許さないから~!」
JK(本当だ……)
JK(前はあれだけ怖かったこの二人が全然怖くない……)
JK「悪いけど、私はもうお店に迷惑がかかる万引きはしないの」
不良「あ?」
ギャル「ちょっとぉ~、あんましナメてるとビンタしちゃうよ?」
JK「…………」シュシュッ
女子高生の手の動きに、二人は全く気付かなかった。
JK(今度はどんなことをするんだろ……)
不良「おいお前、学校終わったらまた万引きしろよ」
ギャル「しくじったら許さないから~!」
JK(本当だ……)
JK(前はあれだけ怖かったこの二人が全然怖くない……)
JK「悪いけど、私はもうお店に迷惑がかかる万引きはしないの」
不良「あ?」
ギャル「ちょっとぉ~、あんましナメてるとビンタしちゃうよ?」
JK「…………」シュシュッ
女子高生の手の動きに、二人は全く気付かなかった。
なりすまして茶々入れようかと思ったけど面白いから黙って読んでる
JK「はいこれ」
不良「なんだそりゃ? ベルト?」
ギャル「ブラジャー?」
JK「あなたたちの」
不良&ギャル「え……」
不良「ホントだ! ないっ!? うわっ、ずり落ちる!」ズルッ
ギャル「キャーッ! アタシのブラが!?」
不良「なんだそりゃ? ベルト?」
ギャル「ブラジャー?」
JK「あなたたちの」
不良&ギャル「え……」
不良「ホントだ! ないっ!? うわっ、ずり落ちる!」ズルッ
ギャル「キャーッ! アタシのブラが!?」
どうせ警察に黙ってる代わりにエッチな事させて終わりのよくあるパターンだろうと思ったら見たことないパターンだったから応援してる
後でまとめて読むから完結させてくれ
後でまとめて読むから完結させてくれ
不良「お前、どうやって……!」
JK「どうやってでしょう」クスッ
不良「ひっ……!」
ギャル「…………!」
不良「ちっ、お前みたいなヤベェ女と関わってられるかよ。行こうぜ」
ギャル「あ、あの……」
JK「?」
ギャル「お姉様って呼んでもいいですか」キュンッ
JK「いや、それはちょっと……」
JK(とんでもないものまで万引きしちゃった気がする)
JK「どうやってでしょう」クスッ
不良「ひっ……!」
ギャル「…………!」
不良「ちっ、お前みたいなヤベェ女と関わってられるかよ。行こうぜ」
ギャル「あ、あの……」
JK「?」
ギャル「お姉様って呼んでもいいですか」キュンッ
JK「いや、それはちょっと……」
JK(とんでもないものまで万引きしちゃった気がする)
<コンビニ>
ウイーン…
店長「お、来た来た」
JK「どうも」
店長「指先の調子は?」
JK「バッチリです」
男「指のしなやかさがすごいね。イソギンチャクみたいだ」
女「ヒヒヒ、期待してるわよぉ」
ウイーン…
店長「お、来た来た」
JK「どうも」
店長「指先の調子は?」
JK「バッチリです」
男「指のしなやかさがすごいね。イソギンチャクみたいだ」
女「ヒヒヒ、期待してるわよぉ」
<街中>
ターゲットは――
イケメン「…………」
店長「あいつだ」
JK「半グレの人に比べて、普通の人って感じですけど……」
店長「奴らとは比較にならないほど危険な相手だ。心してかかってくれ」
JK「分かりました」
ターゲットは――
イケメン「…………」
店長「あいつだ」
JK「半グレの人に比べて、普通の人って感じですけど……」
店長「奴らとは比較にならないほど危険な相手だ。心してかかってくれ」
JK「分かりました」
JK「…………」
イケメン「…………」
シュッ
JK(盗れた!)
JK「ポケットに粉薬が入ってました」
店長「よくやった」
JK「また……危ないドラッグでしょうか?」
店長「かもしれないな。コンビニで女ちゃんに見てもらおう」
イケメン「…………」
シュッ
JK(盗れた!)
JK「ポケットに粉薬が入ってました」
店長「よくやった」
JK「また……危ないドラッグでしょうか?」
店長「かもしれないな。コンビニで女ちゃんに見てもらおう」
<コンビニ>
女「いんや、違うわねえ」
店長「違う?」
女「よくある向精神薬よ。普通の病院でも処方されてるようなヤツ」
女「心を高揚させる効果があるけど、これ単体でどうこうできる程のブツじゃないわ」
店長「……そこまでの危険はないってことか」
JK「……すみません」
店長「謝ることはない。数日後、また頼むよ」
JK「分かりました」
女「いんや、違うわねえ」
店長「違う?」
女「よくある向精神薬よ。普通の病院でも処方されてるようなヤツ」
女「心を高揚させる効果があるけど、これ単体でどうこうできる程のブツじゃないわ」
店長「……そこまでの危険はないってことか」
JK「……すみません」
店長「謝ることはない。数日後、また頼むよ」
JK「分かりました」
三日後――
またイケメンから、持ち物を“万引き”する。
JK「取ってきました!」
店長「これは……?」
JK「漫画本、ですね」
店長「中身は?」
JK「えぇっと……」
JK「ざっと見る限り……なんの変哲もない冒険漫画という感じです」ペラ…
JK「ページに何か挟まってるなんてこともないですね」ペラペラ
店長「そうか……」
またイケメンから、持ち物を“万引き”する。
JK「取ってきました!」
店長「これは……?」
JK「漫画本、ですね」
店長「中身は?」
JK「えぇっと……」
JK「ざっと見る限り……なんの変哲もない冒険漫画という感じです」ペラ…
JK「ページに何か挟まってるなんてこともないですね」ペラペラ
店長「そうか……」
店長「計画書でも持っていれば、と思ったんだが……」
JK「計画書? なんの?」
店長「テロの」
JK「テロ……!?」
JK「まさか、あの人って……」
店長「ああ、奴はあるテロ組織の一員だ。下っ端ではあるがな」
JK「テロ組織……!」
店長「驚いた?」
JK「驚くに決まってますよ!」
JK「計画書? なんの?」
店長「テロの」
JK「テロ……!?」
JK「まさか、あの人って……」
店長「ああ、奴はあるテロ組織の一員だ。下っ端ではあるがな」
JK「テロ組織……!」
店長「驚いた?」
JK「驚くに決まってますよ!」
JK「だったらすぐ捕まえないと……!」
店長「あいつだけ捕まえても意味がない」
店長「奴らの企みを看破し、巣を突き止めなきゃ……何らかのテロは起こってしまう」
JK「…………!」
JK(テロだなんて……。とても信じられない……)
店長「ここらで……俺の正体を明かしておこうか」
店長「あいつだけ捕まえても意味がない」
店長「奴らの企みを看破し、巣を突き止めなきゃ……何らかのテロは起こってしまう」
JK「…………!」
JK(テロだなんて……。とても信じられない……)
店長「ここらで……俺の正体を明かしておこうか」
店長「気づいてなかったと思うが……俺の本業は……実はコンビニ店長じゃないんだ」
JK「それは気づいてました!」
店長「そ、そうか」
店長「俺は国家に仕える、治安維持を任務とするエージェントだ」
JK(国家……! エージェント……! えええ……!?)
店長「平たくいうなら、“日本の平和を守る人”ってところだ」
JK「平たすぎませんか」
店長「ただし、公安や内調には所属せず、自由にやらせてもらってるが」
店長「好き勝手やれる代わり後ろ盾もない、失敗したらそれまで、そんなポジションさ」
JK「それは気づいてました!」
店長「そ、そうか」
店長「俺は国家に仕える、治安維持を任務とするエージェントだ」
JK(国家……! エージェント……! えええ……!?)
店長「平たくいうなら、“日本の平和を守る人”ってところだ」
JK「平たすぎませんか」
店長「ただし、公安や内調には所属せず、自由にやらせてもらってるが」
店長「好き勝手やれる代わり後ろ盾もない、失敗したらそれまで、そんなポジションさ」
店長「そして俺は、“民間人登用特権”を持っている」
JK「なんですかそれ?」
店長「たとえ一般人だろうと、“使える”と思った人を自分の判断でスカウトしていいって特権だ」
JK「一般人を……? あ……そうか。ってことは私も!」
店長「ああ、最初の万引き……。見抜けはしたが、惚れ惚れするような手つきだった」
店長「きっと生来の手先の器用さを持ってるんだろう。鍛えれば使える、と判断したんだ」
JK「もしかして、他の二人も……」
店長「俺がスカウトした。今や二人とも、俺にとって欠かせない存在だよ」
JK「なんですかそれ?」
店長「たとえ一般人だろうと、“使える”と思った人を自分の判断でスカウトしていいって特権だ」
JK「一般人を……? あ……そうか。ってことは私も!」
店長「ああ、最初の万引き……。見抜けはしたが、惚れ惚れするような手つきだった」
店長「きっと生来の手先の器用さを持ってるんだろう。鍛えれば使える、と判断したんだ」
JK「もしかして、他の二人も……」
店長「俺がスカウトした。今や二人とも、俺にとって欠かせない存在だよ」
JK「すみません! せっかくスカウトして下さったのに、なんの役にも立てず……」
店長「そんなことはない。十分役に立ってるよ」
店長「だが、しばらくあの男には近づかない方がいい」
店長「短い期間に、同じ人間に何度も近づかれたら、さすがに怪しまれる」
店長「テロリストとの戦いは迅速さも大事だが、それ以上に用心深さが大事なんだ」
店長「警戒されて、闇の中に隠れられたら面倒だからな」
店長「歯がゆいだろうが、じっくりやっていこう」
JK「分かりました!」
店長「そんなことはない。十分役に立ってるよ」
店長「だが、しばらくあの男には近づかない方がいい」
店長「短い期間に、同じ人間に何度も近づかれたら、さすがに怪しまれる」
店長「テロリストとの戦いは迅速さも大事だが、それ以上に用心深さが大事なんだ」
店長「警戒されて、闇の中に隠れられたら面倒だからな」
店長「歯がゆいだろうが、じっくりやっていこう」
JK「分かりました!」
数日後――
<コンビニ>
男「いらっしゃいませ」
女「ヒヒヒ、いらっしゃい」
JK「今日、店長さんは……?」
女「店長なら出かけてるわよ」
JK(きっと例のテロ組織を追ってるのね……)
JK「ていうか、お二人も店員やってるんですね」
女「まぁね~、接客はドヘタだけど」
男「さっきもお客さん怒らせちゃった……」シュン
女「あたしはお客さん怖がらせちゃった!」ヒヒッ
JK(いいコンビだわ)
<コンビニ>
男「いらっしゃいませ」
女「ヒヒヒ、いらっしゃい」
JK「今日、店長さんは……?」
女「店長なら出かけてるわよ」
JK(きっと例のテロ組織を追ってるのね……)
JK「ていうか、お二人も店員やってるんですね」
女「まぁね~、接客はドヘタだけど」
男「さっきもお客さん怒らせちゃった……」シュン
女「あたしはお客さん怖がらせちゃった!」ヒヒッ
JK(いいコンビだわ)
>>82
原価の話してんのに人件費入れちゃうのか
原価の話してんのに人件費入れちゃうのか
JK「私、この前店長の正体を聞いたんです」
女「あら、ってことは店長、よっぽどあなたのこと信頼してるのねぇ」
JK「だとしたら嬉しいですけど」
JK「その時、お二人も店長にスカウトされたって聞いたんですけど……」
女「そうよ。あたしらも、このコンビニで犯罪をやらかしたの」
JK「というと……私みたいに万引きを?」
男「僕は……強盗だった」
JK(強盗!?)
女「あら、ってことは店長、よっぽどあなたのこと信頼してるのねぇ」
JK「だとしたら嬉しいですけど」
JK「その時、お二人も店長にスカウトされたって聞いたんですけど……」
女「そうよ。あたしらも、このコンビニで犯罪をやらかしたの」
JK「というと……私みたいに万引きを?」
男「僕は……強盗だった」
JK(強盗!?)
男「僕は病気がちの妹がいてね。治療費が欲しかった。だから、ナイフを持ってこのコンビニに押し入ったんだ」
男「そしたら――」
男『金を出せ!』サッ
店長『おっ、いい顔してるね』
男『は?』
店長『単なる勢いやヤケクソじゃない。必ず成功させようって目をしてる』
店長『俺のこともできれば刺したくないが、いざとなれば……って目をしてる』
店長『コンビニ強盗はバカでも出来るが、そういう顔はなかなか出来るもんじゃない。貴重だ』ウンウン
男『なにいってんだ……金を出せっていってるんだ!』
男「そしたら――」
男『金を出せ!』サッ
店長『おっ、いい顔してるね』
男『は?』
店長『単なる勢いやヤケクソじゃない。必ず成功させようって目をしてる』
店長『俺のこともできれば刺したくないが、いざとなれば……って目をしてる』
店長『コンビニ強盗はバカでも出来るが、そういう顔はなかなか出来るもんじゃない。貴重だ』ウンウン
男『なにいってんだ……金を出せっていってるんだ!』
店長『金なら欲しい額をやろう……。あ、ただし七桁まで。できれば六桁』
男『へ……?』
店長『その代わり、俺のために働いてくれないか? ちょうど人手が欲しくてさ。武器を扱える奴』
男「ここまでいわれたら頷くしかなかった」
男「もちろん、たっぷり訓練させられたよ。刃物での戦い方をね」
JK「それで……妹さんは?」
男「おかげですっかり回復して、元気に暮らしてるよ」
JK「そうですか、よかった!」
男「ありがとう」
男『へ……?』
店長『その代わり、俺のために働いてくれないか? ちょうど人手が欲しくてさ。武器を扱える奴』
男「ここまでいわれたら頷くしかなかった」
男「もちろん、たっぷり訓練させられたよ。刃物での戦い方をね」
JK「それで……妹さんは?」
男「おかげですっかり回復して、元気に暮らしてるよ」
JK「そうですか、よかった!」
男「ありがとう」
女「ヒ~ヒヒヒ。それじゃ、あたしの話もしましょかね」
女「あたしはね、このコンビニで毒の混入をやらかそうとしたの」
JK「毒ですか……!?」
女「あたし元々病院勤めしてたんだけど、ある時、偉いお医者さんの医療ミスを押しつけられて」
女「クビにされちゃったの。患者さん殺しかけたっていう汚名つきでね。ヒヒヒ、ひどい話でしょ」
JK「え……」
女「もうどこにも行くあてはない……そんな時、このコンビニに立ち寄ったの」
女「ペットボトルのお茶を買って……イートインで毒を混ぜたわ。あの医者に飲ませてやろうってね」
女「その後は……あたしも死ぬつもりだった」
女「すると、店長がやってきて――」
女「あたしはね、このコンビニで毒の混入をやらかそうとしたの」
JK「毒ですか……!?」
女「あたし元々病院勤めしてたんだけど、ある時、偉いお医者さんの医療ミスを押しつけられて」
女「クビにされちゃったの。患者さん殺しかけたっていう汚名つきでね。ヒヒヒ、ひどい話でしょ」
JK「え……」
女「もうどこにも行くあてはない……そんな時、このコンビニに立ち寄ったの」
女「ペットボトルのお茶を買って……イートインで毒を混ぜたわ。あの医者に飲ませてやろうってね」
女「その後は……あたしも死ぬつもりだった」
女「すると、店長がやってきて――」
店長『なにやってんの? ひょっとして、毒でも混ぜようとしてる?』
女『ヒエッ!?』
店長『おお、これなかなか入手しにくい毒薬じゃない。すごいね、どうやって手に入れたの?』
女『いえ……あの……』
店長『実はさ、このコンビニ、ちょうど毒を扱える人募集してて……』
女『へ……!?』
女「あれよあれよと勧誘されて、いつの間にか仲間に……」
女「ちなみに、あたしにミスを押しつけた医者は、今までの医療事故が全部マスコミに漏れちゃって」
女「めでたく失脚したわぁ」
JK「それってもしかして……」
女「多分、店長の仕業でしょうねえ。ヒッヒッヒ……」
女『ヒエッ!?』
店長『おお、これなかなか入手しにくい毒薬じゃない。すごいね、どうやって手に入れたの?』
女『いえ……あの……』
店長『実はさ、このコンビニ、ちょうど毒を扱える人募集してて……』
女『へ……!?』
女「あれよあれよと勧誘されて、いつの間にか仲間に……」
女「ちなみに、あたしにミスを押しつけた医者は、今までの医療事故が全部マスコミに漏れちゃって」
女「めでたく失脚したわぁ」
JK「それってもしかして……」
女「多分、店長の仕業でしょうねえ。ヒッヒッヒ……」
JK「お二人とも、店長さんに救われたんですね」
男「うん……強盗に入ったのがここでよかったよ。でなきゃ今頃、僕は刑務所だ」
女「ま、あの店長、あたしらみたいのを引き寄せてスカウトしたいから」
女「わざと犯罪をやりやすそうな雰囲気作りしてる部分もあるんだけどね」
JK「たしかに、ここって人もいないし、色々とスキだらけですもんね」
女「そうそう、スキだらけ! 店長そっくり!」
男「……ぷっ」
アハハハハ…
店長「おいおい、俺の噂話はその辺にしといてくれ。クシャミが止まらなくなる」クシュンッ
JK「店長さん!」
女「クシャミって、またベタねぇ」
男「うん……強盗に入ったのがここでよかったよ。でなきゃ今頃、僕は刑務所だ」
女「ま、あの店長、あたしらみたいのを引き寄せてスカウトしたいから」
女「わざと犯罪をやりやすそうな雰囲気作りしてる部分もあるんだけどね」
JK「たしかに、ここって人もいないし、色々とスキだらけですもんね」
女「そうそう、スキだらけ! 店長そっくり!」
男「……ぷっ」
アハハハハ…
店長「おいおい、俺の噂話はその辺にしといてくれ。クシャミが止まらなくなる」クシュンッ
JK「店長さん!」
女「クシャミって、またベタねぇ」
女「どぉう? 例のイケメン、何かやらかした?」
店長「いや……なかなか尻尾を出さないな。敵もやるもんだ」
店長「ただ、中高生がよくいる地域をうろついてるってことが分かってきた」
女「ヒヒ、援助交際でもやってるとかぁ?」
男「まさか……」
JK(中高生……)
JK「あのっ、店長さん!」
店長「ん?」
JK「この前私がゲットした漫画、お借りしていいですか?」
店長「いいけど……どうするんだ?」
JK「私の高校に、あの漫画を知ってる人がいるかどうか、聞いてみたいんです!」
店長「いや……なかなか尻尾を出さないな。敵もやるもんだ」
店長「ただ、中高生がよくいる地域をうろついてるってことが分かってきた」
女「ヒヒ、援助交際でもやってるとかぁ?」
男「まさか……」
JK(中高生……)
JK「あのっ、店長さん!」
店長「ん?」
JK「この前私がゲットした漫画、お借りしていいですか?」
店長「いいけど……どうするんだ?」
JK「私の高校に、あの漫画を知ってる人がいるかどうか、聞いてみたいんです!」
<高校>
クラスメイトに聞いてみるも――
JK(これといって収穫なし、か)フゥ…
不良「お?」
ギャル「あら、お姉様ぁ! ご機嫌いかが?」
JK「お姉様じゃないって」
不良「お前もその漫画持ってるのか?」
JK「え! あなたたち、これ知ってるの!?」
不良「ああ。つっても読まずに捨てちまったけどよ」
ギャル「超イケメンがアタシらみたいな連中に配ってたの!」
JK(間違いない! あの人だわ!)
クラスメイトに聞いてみるも――
JK(これといって収穫なし、か)フゥ…
不良「お?」
ギャル「あら、お姉様ぁ! ご機嫌いかが?」
JK「お姉様じゃないって」
不良「お前もその漫画持ってるのか?」
JK「え! あなたたち、これ知ってるの!?」
不良「ああ。つっても読まずに捨てちまったけどよ」
ギャル「超イケメンがアタシらみたいな連中に配ってたの!」
JK(間違いない! あの人だわ!)
不良「だけど、俺の先輩でその漫画読んでから、妙に影響受けちまった人がいてよ」
JK「どういうこと?」
不良「“俺が日本を変える”“武器があればやれる”みたいなこと言い出してんだよ」
不良「ヤバイ雰囲気プンプンすっから、俺も最近は付き合い避けてんだ」
ギャル「やだ~! なにそれウケる~! ヤバすぎ~!」
JK「…………!」
JK(あの漫画、私もちゃんと読んでないけど、もしそういう気持ちを高めるような内容だとしたら……)
JK「お願い! その先輩、どこにいるの!?」
不良「えぇと、たしかクラスは……」
JK「どういうこと?」
不良「“俺が日本を変える”“武器があればやれる”みたいなこと言い出してんだよ」
不良「ヤバイ雰囲気プンプンすっから、俺も最近は付き合い避けてんだ」
ギャル「やだ~! なにそれウケる~! ヤバすぎ~!」
JK「…………!」
JK(あの漫画、私もちゃんと読んでないけど、もしそういう気持ちを高めるような内容だとしたら……)
JK「お願い! その先輩、どこにいるの!?」
不良「えぇと、たしかクラスは……」
放課後――
一人で下校する“先輩”に近づく。
先輩「…………」ザッザッ
JK(不良君をそのままバージョンアップさせたような人だわ)
JK(近づいて、持ち物を――)シュッ
すると――
JK(私は……とんでもないものを万引きしてしまった)
JK(拳銃……!)
一人で下校する“先輩”に近づく。
先輩「…………」ザッザッ
JK(不良君をそのままバージョンアップさせたような人だわ)
JK(近づいて、持ち物を――)シュッ
すると――
JK(私は……とんでもないものを万引きしてしまった)
JK(拳銃……!)
<コンビニ>
JK「……というわけです。拳銃を持ってたんです」
店長「……なるほど」
店長「おそらく、あのイケメンは世に不満を持ってそうな若い子に、あの薬や漫画をさりげなく渡してたんだろう」
店長「俺もあの漫画を読んでみた。一見ありふれた冒険漫画だったが」
店長「“世界を変えよう”“自分で考えて行動しよう”といったフレーズが巧妙に散りばめられていた」
店長「若い子の中には、もろに影響を受けてしまう子も多いだろうな」
店長「そして……見込みのありそうな子には武器を渡す。君の先輩もその一人だろう」
JK「どうして、そんなことを?」
店長「むろん、潜在的なテロリストを増やすためだ」
店長「奴はそうやって、将来テロリストになる種を植えていたわけだ」
JK(店長と全く逆のことやってたわけか……)
JK「……というわけです。拳銃を持ってたんです」
店長「……なるほど」
店長「おそらく、あのイケメンは世に不満を持ってそうな若い子に、あの薬や漫画をさりげなく渡してたんだろう」
店長「俺もあの漫画を読んでみた。一見ありふれた冒険漫画だったが」
店長「“世界を変えよう”“自分で考えて行動しよう”といったフレーズが巧妙に散りばめられていた」
店長「若い子の中には、もろに影響を受けてしまう子も多いだろうな」
店長「そして……見込みのありそうな子には武器を渡す。君の先輩もその一人だろう」
JK「どうして、そんなことを?」
店長「むろん、潜在的なテロリストを増やすためだ」
店長「奴はそうやって、将来テロリストになる種を植えていたわけだ」
JK(店長と全く逆のことやってたわけか……)
男「だけど、中高生に銃を持たせたぐらいで、国を変えられますか?」
女「そうよねえ。若い子が国会に銃持って突撃したって、結果見えてるわよ」
女「あっという間にとっつかまって、はいオシマーイ!」
店長「たしかにそうだが……じっくりと育成するつもりだったのかもな」
店長「ありがとう。これでようやく奴の目的が分かった。君をスカウトしてよかった」
JK「は、はいっ!」
JK(やった……やっと役に立てた!)
店長「だが……君はここまでだ」
JK「……え?」
女「そうよねえ。若い子が国会に銃持って突撃したって、結果見えてるわよ」
女「あっという間にとっつかまって、はいオシマーイ!」
店長「たしかにそうだが……じっくりと育成するつもりだったのかもな」
店長「ありがとう。これでようやく奴の目的が分かった。君をスカウトしてよかった」
JK「は、はいっ!」
JK(やった……やっと役に立てた!)
店長「だが……君はここまでだ」
JK「……え?」
店長「これ、今までの報酬と迷惑料だ。受け取って欲しい」ドサッ
カバンの中には札束がいくつも入っていた。
JK「ちょ、ちょっと待って下さい!」
店長「ん? 額に不満だったら後で連絡を……」
JK「そうじゃありません! どうして私だけ……!? なんでここまでなんですか!?」
店長「俺は元々、君を長く使うつもりはなかった」
店長「あのイケメンの目的がはっきり見えたら、この仕事から手を引いてもらうつもりだった」
店長「君はまだ高校生だ。しっかり勉強して、進学なり就職なり自分の道を見つけるんだ」
店長「他の二人と違って、こんな危ない仕事に手を染めていい年齢じゃない」
JK「…………」
カバンの中には札束がいくつも入っていた。
JK「ちょ、ちょっと待って下さい!」
店長「ん? 額に不満だったら後で連絡を……」
JK「そうじゃありません! どうして私だけ……!? なんでここまでなんですか!?」
店長「俺は元々、君を長く使うつもりはなかった」
店長「あのイケメンの目的がはっきり見えたら、この仕事から手を引いてもらうつもりだった」
店長「君はまだ高校生だ。しっかり勉強して、進学なり就職なり自分の道を見つけるんだ」
店長「他の二人と違って、こんな危ない仕事に手を染めていい年齢じゃない」
JK「…………」
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