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元スレ店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
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店長「君はこの仕事を通じて、恐ろしい技能を身につけた」
店長「今の君は、その気になれば、どんな高級な品物だって万引きすることができるだろう」
店長「だが、俺は……君はそんなことはしないと信じてる」
店長「そして……これ以上、この件に首を突っ込むべきじゃない」
JK「でも……私は!」
店長「あとは俺たちに任せろ」ギロッ
有無を言わせぬ睨みだった。
JK「分かり……ました……」
店長「今の君は、その気になれば、どんな高級な品物だって万引きすることができるだろう」
店長「だが、俺は……君はそんなことはしないと信じてる」
店長「そして……これ以上、この件に首を突っ込むべきじゃない」
JK「でも……私は!」
店長「あとは俺たちに任せろ」ギロッ
有無を言わせぬ睨みだった。
JK「分かり……ました……」
男「大丈夫だよ」
女「後はあたしらがしっかりやるから! 任せといて!」
JK「はい……」
店長「…………」
店長「なにももうウチに来るなっていってるわけじゃないんだ。いつでも遊びに来てくれ」
店長「はいこれ。ウチのポイントカードだ。10000円の買い物で、1P貯まる!」
女「ケチくさっ!」
JK「ありがとう……ございます」
カードを受け取ると、女子高生はコンビニを後にした。
女「後はあたしらがしっかりやるから! 任せといて!」
JK「はい……」
店長「…………」
店長「なにももうウチに来るなっていってるわけじゃないんだ。いつでも遊びに来てくれ」
店長「はいこれ。ウチのポイントカードだ。10000円の買い物で、1P貯まる!」
女「ケチくさっ!」
JK「ありがとう……ございます」
カードを受け取ると、女子高生はコンビニを後にした。
JK「…………」ポチポチ
ふと、スマホで動画サイトを見る。
評論家『自分が必要とされていない……そんな風に悩んでいる若者たちへ!』
評論家『そんな時は動くのです! がむしゃらに! そうすれば必ず道は切り開ける!』
評論家『自分はこんなにやれるんだと、無理解な大人たちに見せつけてやるのです!』
10分余りの動画を見終わり、
JK「…………」
JK(そうだわ、私だってやれる)
JK(もう一回、あのテロ組織の人を見つけ出して、万引きしてやる)
JK(今度こそ、テロに関する決定的な証拠を掴むの)
JK(そうすれば店長さんだって、私を見直してくれるはず!)
ふと、スマホで動画サイトを見る。
評論家『自分が必要とされていない……そんな風に悩んでいる若者たちへ!』
評論家『そんな時は動くのです! がむしゃらに! そうすれば必ず道は切り開ける!』
評論家『自分はこんなにやれるんだと、無理解な大人たちに見せつけてやるのです!』
10分余りの動画を見終わり、
JK「…………」
JK(そうだわ、私だってやれる)
JK(もう一回、あのテロ組織の人を見つけ出して、万引きしてやる)
JK(今度こそ、テロに関する決定的な証拠を掴むの)
JK(そうすれば店長さんだって、私を見直してくれるはず!)
街中にて――
イケメン「…………」
JK(いた! あの人だ!)
JK(よぉし……)
イケメンに近づいていく。
イケメン「…………」
JK(いた! あの人だ!)
JK(よぉし……)
イケメンに近づいていく。
――ガシッ!
JK「あ……!」
イケメン「これでも記憶力はよくてね。君、俺に何度も近づいてきたよね? これで三度目ぐらい?」
JK「は、はなして……!」
イケメン「どうして近づいてきた? まさか公安のイヌ?」
JK「ち、ちが……!」
イケメン「まあいい。アジトでじっくり責めれば済むことだ」
JK「…………ッ!」
女子高生は痛感した。自分の甘さを――
JK「あ……!」
イケメン「これでも記憶力はよくてね。君、俺に何度も近づいてきたよね? これで三度目ぐらい?」
JK「は、はなして……!」
イケメン「どうして近づいてきた? まさか公安のイヌ?」
JK「ち、ちが……!」
イケメン「まあいい。アジトでじっくり責めれば済むことだ」
JK「…………ッ!」
女子高生は痛感した。自分の甘さを――
女子高生は、車である建物まで運ばれた。もちろん、簡単に発見できるような場所ではない。
<アジト>
ドサッ!
JK「きゃっ!」
JK(ここが……テロ組織のアジト……!)
リーダー「なんだ、この娘は?」
イケメン「俺のことをコソコソ探ってきてましてね。もしかしたらと思って、連れてきちゃいました」
リーダー「そうか……。ここなら拷問もやり放題だからな。死体処理も困らん」
リーダー「好きにやれ」
イケメン「ありがとうございます」
JK「ひっ……!」
<アジト>
ドサッ!
JK「きゃっ!」
JK(ここが……テロ組織のアジト……!)
リーダー「なんだ、この娘は?」
イケメン「俺のことをコソコソ探ってきてましてね。もしかしたらと思って、連れてきちゃいました」
リーダー「そうか……。ここなら拷問もやり放題だからな。死体処理も困らん」
リーダー「好きにやれ」
イケメン「ありがとうございます」
JK「ひっ……!」
……
イケメン「さて、と……質問してくよ。正直に答えてね」
イケメン「なぜ俺に近づいてきた?」
JK「それは……あなたがかっこいいから……」
パァンッ!
JK「…………っ!」
平手打ち。
イケメン「ウソはよくないなぁ。とりあえず、爪一枚いっとこうか」
JK「や、やめて……っ!」
イケメン「まずは親指から……」
JK(助けて……店長さんっ……!)
イケメン「さて、と……質問してくよ。正直に答えてね」
イケメン「なぜ俺に近づいてきた?」
JK「それは……あなたがかっこいいから……」
パァンッ!
JK「…………っ!」
平手打ち。
イケメン「ウソはよくないなぁ。とりあえず、爪一枚いっとこうか」
JK「や、やめて……っ!」
イケメン「まずは親指から……」
JK(助けて……店長さんっ……!)
――ガンッ!
イケメン「がっ……!」ドサッ
JK「え……!?」
店長「大丈夫か?」
JK「は、はい……!」
JK「だけど、どうしてここが……!?」
店長「さっき渡したポイントカード……あれが発信器になってたんだ。だから追ってこれた」
JK「あ……!」
JK(店長さんは……私が勝手に突っ走ることを見抜いてたんだ……)
店長「他の二人が、すでにテロリストどもと乱戦になってる。俺たちも行こう」
JK「はいっ!」
イケメン「がっ……!」ドサッ
JK「え……!?」
店長「大丈夫か?」
JK「は、はい……!」
JK「だけど、どうしてここが……!?」
店長「さっき渡したポイントカード……あれが発信器になってたんだ。だから追ってこれた」
JK「あ……!」
JK(店長さんは……私が勝手に突っ走ることを見抜いてたんだ……)
店長「他の二人が、すでにテロリストどもと乱戦になってる。俺たちも行こう」
JK「はいっ!」
アジト内で暴れる二人。
男「刺されたい人からかかってきて……」
ザシュッ! ズバッ! ザクッ!
「ぎゃあっ!」 「ぐああっ!」 「いでえっ!」
女「ヒ~ッヒッヒ、あたし特製スリップオーイル! 滑りなっさーい!」ドバドバ…
「うわぁっ!」 「滑るぅ!」 「あだっ!」
ツルツルッ ドテッ ドサッ
男「刺されたい人からかかってきて……」
ザシュッ! ズバッ! ザクッ!
「ぎゃあっ!」 「ぐああっ!」 「いでえっ!」
女「ヒ~ッヒッヒ、あたし特製スリップオーイル! 滑りなっさーい!」ドバドバ…
「うわぁっ!」 「滑るぅ!」 「あだっ!」
ツルツルッ ドテッ ドサッ
リーダー(ちっ、こいつら公安の連中か!?)
リーダー(いや……それにしてはやり方がメチャクチャすぎる!)
男「覚悟しろ……」サッ
リーダー「いい気になるなよ。俺もナイフ術には自信があるんだ」チャッ
ヒュバッ! シュバッ! シュッ!
ナイフでの斬り合い。
男「くっ……!」ビシュッ
リーダー「ほう、俺とまともにやり合えるとはな」
リーダー(いや……それにしてはやり方がメチャクチャすぎる!)
男「覚悟しろ……」サッ
リーダー「いい気になるなよ。俺もナイフ術には自信があるんだ」チャッ
ヒュバッ! シュバッ! シュッ!
ナイフでの斬り合い。
男「くっ……!」ビシュッ
リーダー「ほう、俺とまともにやり合えるとはな」
しばらく互角の戦いが続くが――
ザシッ!
男「ぐううっ……!」
リーダー「どうやら俺の方が一枚上手のようだな……」
リーダー「もらったァ!」グオッ
凶刃が男に迫る。
女「ヒッ、まずいわぁ!」
ザシッ!
男「ぐううっ……!」
リーダー「どうやら俺の方が一枚上手のようだな……」
リーダー「もらったァ!」グオッ
凶刃が男に迫る。
女「ヒッ、まずいわぁ!」
そこへ店長たちが駆けつける。
JK「男さん!」
リーダー「!」ハッ
リーダー(ここで捕まるわけにはいかん! ……退くしかないか!)
リーダー「どけっ!」ドンッ!
JK「きゃっ!」
タタタッ…
男「ま、待てっ……!」
店長「よせ、無理に追うな! このアジトを潰せただけで上出来だ!」
男「すみません……」
アジトでの戦いは一段落した。
JK「男さん!」
リーダー「!」ハッ
リーダー(ここで捕まるわけにはいかん! ……退くしかないか!)
リーダー「どけっ!」ドンッ!
JK「きゃっ!」
タタタッ…
男「ま、待てっ……!」
店長「よせ、無理に追うな! このアジトを潰せただけで上出来だ!」
男「すみません……」
アジトでの戦いは一段落した。
店長「アジトを突き止められたのは、君のおかげだ。よくやってくれた」ニコッ
JK「はい……」
店長「……なんていうと思うか?」
パシッ
JK「…………ッ!」
店長「俺たちが間に合ったからよかったようなものの! 殺されてたらどうすんだッ!」
JK「す、すみません……」
女「ヒヒヒ、店長が怒るなんて珍しいねえ」
男「だけど……本当に間一髪だったよ。怪我がなくてよかった」
JK「はい……」
店長「……なんていうと思うか?」
パシッ
JK「…………ッ!」
店長「俺たちが間に合ったからよかったようなものの! 殺されてたらどうすんだッ!」
JK「す、すみません……」
女「ヒヒヒ、店長が怒るなんて珍しいねえ」
男「だけど……本当に間一髪だったよ。怪我がなくてよかった」
JK「だけど……だけど! 私も……テロなんて許せない! 平和を守りたい!」
JK「店長さんは……いじめられてた私を……助けてくれました」
JK「だから私も……店長さんの力に……なりたいんです……!」
店長「…………」
店長「分かった……。ここまできたら最後まで協力してもらおう」
JK「は……はいっ!」
女「じゃあ次は、逃げたリーダー捜しをしなきゃね。鬼ごっこ開始だわぁ」
男「あいつが組織のトップだから……絶対捕まえないと」
店長「いや、俺はあのリーダーの上にさらに“黒幕”がいると見てる」
男「え?」
店長「薬や漫画本を配って、蝕むように若者をテロリストにしようとする手口……」
店長「このアジトの連中が思いつけるとは、どうしても考えにくい」
女「もっと頭のいい奴が仕切ってるってわけね?」
JK「店長さんは……いじめられてた私を……助けてくれました」
JK「だから私も……店長さんの力に……なりたいんです……!」
店長「…………」
店長「分かった……。ここまできたら最後まで協力してもらおう」
JK「は……はいっ!」
女「じゃあ次は、逃げたリーダー捜しをしなきゃね。鬼ごっこ開始だわぁ」
男「あいつが組織のトップだから……絶対捕まえないと」
店長「いや、俺はあのリーダーの上にさらに“黒幕”がいると見てる」
男「え?」
店長「薬や漫画本を配って、蝕むように若者をテロリストにしようとする手口……」
店長「このアジトの連中が思いつけるとは、どうしても考えにくい」
女「もっと頭のいい奴が仕切ってるってわけね?」
店長「おそらくあのリーダーは今、“黒幕”に会いに行ってるはずだ」
店長「となれば、黒幕は必ず動きを見せる。そこをすかさず――」
JK「今すぐ黒幕を突き止める方法、ありますよ」
店長「?」
JK「私、発信器になってるポイントカード……あのリーダーさんのポケットに入れちゃったんです」
リーダー『どけっ!』ドンッ!
JK『きゃっ!』
店長「あ……!(あの一瞬で……!)」
JK「だから、行方を追うことができます!」
店長(俺はもしかして……とてつもない女の子を発掘したのかもしれないな)
店長「となれば、黒幕は必ず動きを見せる。そこをすかさず――」
JK「今すぐ黒幕を突き止める方法、ありますよ」
店長「?」
JK「私、発信器になってるポイントカード……あのリーダーさんのポケットに入れちゃったんです」
リーダー『どけっ!』ドンッ!
JK『きゃっ!』
店長「あ……!(あの一瞬で……!)」
JK「だから、行方を追うことができます!」
店長(俺はもしかして……とてつもない女の子を発掘したのかもしれないな)
……
<公園>
夜、対峙する二人の男。
リーダー「…………」
「どういうつもりだ? こんなところに私を呼び出して」
リーダー「申し訳ありません……」
リーダー「実はアジトを急襲されまして……。私の部下は壊滅してしまい……」
リーダー「今後どうすればいいか、ご指示を……」
「ほう」
月明かりが、黒幕の姿を照らし出す。
<公園>
夜、対峙する二人の男。
リーダー「…………」
「どういうつもりだ? こんなところに私を呼び出して」
リーダー「申し訳ありません……」
リーダー「実はアジトを急襲されまして……。私の部下は壊滅してしまい……」
リーダー「今後どうすればいいか、ご指示を……」
「ほう」
月明かりが、黒幕の姿を照らし出す。
評論家「公安か?」
リーダー「いえ、公安ではありません。ナイフやら毒ガスやらを使いますし……」
評論家「そういえば、聞いたことがある。独立して遊撃隊のように振る舞うエージェントがいると」
評論家「そいつに尻尾を掴まれたのかもしれんな」
リーダー「も、申し訳ありませんっ!」
店長(黒幕は……教育評論家だったか!)
JK(ウソ……あの人がテロ組織を操っていたの!?)
リーダー「いえ、公安ではありません。ナイフやら毒ガスやらを使いますし……」
評論家「そういえば、聞いたことがある。独立して遊撃隊のように振る舞うエージェントがいると」
評論家「そいつに尻尾を掴まれたのかもしれんな」
リーダー「も、申し訳ありませんっ!」
店長(黒幕は……教育評論家だったか!)
JK(ウソ……あの人がテロ組織を操っていたの!?)
JK「なぜ、あの人が……」
店長「そうか、やっとあの回りくどい工作の狙いが分かった」
JK「え?」
店長「中高生を刺激して銃を配ってたのは、将来のテロリスト育成のためなんかじゃなかったんだ」
店長「たとえば、銃を渡された彼らがそこかしこで発砲事件を起こしたらどうなる?」
店長「仮にすぐ鎮圧されたとしても、人々のショックは大きいだろう」
店長「当然、今の青少年教育は間違ってる、という方向に世論は動いていく」
店長「そこで今をときめく教育評論家が立ち上がったら、おそらく皆が熱狂的に支持するはずだ」
店長「そうなれば……」
JK「権力を握ることも可能……!」
店長「このシナリオを描いて、奴はテロ組織と繋がったんだろう」
店長「そうか、やっとあの回りくどい工作の狙いが分かった」
JK「え?」
店長「中高生を刺激して銃を配ってたのは、将来のテロリスト育成のためなんかじゃなかったんだ」
店長「たとえば、銃を渡された彼らがそこかしこで発砲事件を起こしたらどうなる?」
店長「仮にすぐ鎮圧されたとしても、人々のショックは大きいだろう」
店長「当然、今の青少年教育は間違ってる、という方向に世論は動いていく」
店長「そこで今をときめく教育評論家が立ち上がったら、おそらく皆が熱狂的に支持するはずだ」
店長「そうなれば……」
JK「権力を握ることも可能……!」
店長「このシナリオを描いて、奴はテロ組織と繋がったんだろう」
評論家とリーダーの話は続く。
評論家「……まぁいい」
評論家「すでに私はテレビ出演や講演、さらにはネットでの活動によって」
評論家「大勢の支持者を獲得している。今の段階でも計画発動は十分可能だ」
リーダー「おっしゃる通りです!」
評論家「一刻も早く、手懐けた若者たちに事件を起こさせろ」
評論家「そして、私が表の権力を握り……この国を教育し直してやる」
リーダー「かしこまりました!」
評論家「……まぁいい」
評論家「すでに私はテレビ出演や講演、さらにはネットでの活動によって」
評論家「大勢の支持者を獲得している。今の段階でも計画発動は十分可能だ」
リーダー「おっしゃる通りです!」
評論家「一刻も早く、手懐けた若者たちに事件を起こさせろ」
評論家「そして、私が表の権力を握り……この国を教育し直してやる」
リーダー「かしこまりました!」
評論家「だが……」スッ…
懐から教鞭を取り出す。
評論家「左手を出せ」
リーダー「…………?」
バチィッ!
教鞭が左手を打つ。全ての爪がはじけ飛んだ。
リーダー「うぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
評論家「今回の失態の制裁だ。次はないと思え」
懐から教鞭を取り出す。
評論家「左手を出せ」
リーダー「…………?」
バチィッ!
教鞭が左手を打つ。全ての爪がはじけ飛んだ。
リーダー「うぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
評論家「今回の失態の制裁だ。次はないと思え」
店長「…………」ジワ…
JK(店長さんが冷や汗を……!)
店長「俺の見通しが甘かったな」
店長「あの評論家は“テロ組織と繋がってる”んじゃなく“テロ組織のボス”だったんだ」
店長「さっき俺たちが潰したアジトは、支部とか下請けみたいなものに過ぎない」
店長「しかも、奴自身が相当の使い手だ」
店長「たとえるなら、大量に出た夏休みの宿題を――」
店長「“毎日コツコツやって完璧に仕上げる”も“全くやらず教師を脅しチャラにする”も両方できるタイプ……」
JK「…………」ゴクッ
店長「一度コンビニに戻ろう」
JK(店長さんが冷や汗を……!)
店長「俺の見通しが甘かったな」
店長「あの評論家は“テロ組織と繋がってる”んじゃなく“テロ組織のボス”だったんだ」
店長「さっき俺たちが潰したアジトは、支部とか下請けみたいなものに過ぎない」
店長「しかも、奴自身が相当の使い手だ」
店長「たとえるなら、大量に出た夏休みの宿題を――」
店長「“毎日コツコツやって完璧に仕上げる”も“全くやらず教師を脅しチャラにする”も両方できるタイプ……」
JK「…………」ゴクッ
店長「一度コンビニに戻ろう」
<コンビニ>
店長「もう一刻の猶予もない」
店長「奴らは息のかかった中高生に事件を起こさせるだろう」
店長「それを防ぐには、もう元凶を叩くしかない」
男「ということは……」
店長「明日奴のいるビルに攻め込む。攻め込んで、あのリーダーと評論家を叩きのめす」
店長「二人とも、よろしく頼む」
男「分かりました」
女「ヒヒヒ、総仕上げってわけね」
店長「もう一刻の猶予もない」
店長「奴らは息のかかった中高生に事件を起こさせるだろう」
店長「それを防ぐには、もう元凶を叩くしかない」
男「ということは……」
店長「明日奴のいるビルに攻め込む。攻め込んで、あのリーダーと評論家を叩きのめす」
店長「二人とも、よろしく頼む」
男「分かりました」
女「ヒヒヒ、総仕上げってわけね」
JK「私も行きます!」
店長「気持ちは分かるが、今度こそダメだ。テロ組織の巣に乗り込むんだからな」
JK「絶対足手まといにはなりません!」
JK「それに、私の手指が……うずいてしょうがないんです。“悪い人の企みを万引きしろ”って」ウズ…
店長「ふぅ……もういくらいっても聞かないだろうな」
JK「はい、聞きません」
男「初めて万引きした時の、あのオドオドさがウソのようだね」
女「もうこの子も私たちの立派な仲間よぉ」
店長「分かった……。ただし、俺と一緒に行動してくれ。絶対離れるな」
JK「はいっ!」
店長「気持ちは分かるが、今度こそダメだ。テロ組織の巣に乗り込むんだからな」
JK「絶対足手まといにはなりません!」
JK「それに、私の手指が……うずいてしょうがないんです。“悪い人の企みを万引きしろ”って」ウズ…
店長「ふぅ……もういくらいっても聞かないだろうな」
JK「はい、聞きません」
男「初めて万引きした時の、あのオドオドさがウソのようだね」
女「もうこの子も私たちの立派な仲間よぉ」
店長「分かった……。ただし、俺と一緒に行動してくれ。絶対離れるな」
JK「はいっ!」
<家>
母「このところ、なーんかあんた成長したわよね。顔つきが変わったっていうか」
JK「そうかな?」
母「あ、お父さん、顔にご飯粒が――」
父「え、ホントか」
JK「はい、取ったよ」
父「いつの間に!? あ、ありがとう」
母「全然見えなかったわ」
JK(指は絶好調……今の私ならなんでも万引きできる)
JK(お父さん、お母さん……私、この国を守るからね!)
母「このところ、なーんかあんた成長したわよね。顔つきが変わったっていうか」
JK「そうかな?」
母「あ、お父さん、顔にご飯粒が――」
父「え、ホントか」
JK「はい、取ったよ」
父「いつの間に!? あ、ありがとう」
母「全然見えなかったわ」
JK(指は絶好調……今の私ならなんでも万引きできる)
JK(お父さん、お母さん……私、この国を守るからね!)
次の日――
店長たちは、評論家のいるビルを見据える。
店長「≪教育ビル≫だってさ。立派なもんだな」
男「講演や出版、動画配信など、評論家のやってる事業は全てここで行ってるようです」
女「まさか、ここにテロ組織の親玉がいるなんて誰も思わないでしょうねえ」
JK「…………」ゴクリ
店長がビルを観察する。
店長(入口は一つ……人通りも多い……。こっそり侵入ってのはかえって目立つな)
店長「普通の会社のように受付があるようだ。正面から入れるところまで入ろう」
店長たちは、評論家のいるビルを見据える。
店長「≪教育ビル≫だってさ。立派なもんだな」
男「講演や出版、動画配信など、評論家のやってる事業は全てここで行ってるようです」
女「まさか、ここにテロ組織の親玉がいるなんて誰も思わないでしょうねえ」
JK「…………」ゴクリ
店長がビルを観察する。
店長(入口は一つ……人通りも多い……。こっそり侵入ってのはかえって目立つな)
店長「普通の会社のように受付があるようだ。正面から入れるところまで入ろう」
<教育ビル>
受付嬢「いらっしゃいませ」
店長「評論家さんにお会いしたいのですが」
受付嬢「アポはおありですか?」
店長「いえ、ないんですが……」
受付嬢「それでしたら、お取り次ぎすることはできませんね」
店長「でしたら、ビル内を見学させて頂くことは……」
ヒュッ
受付嬢がナイフを繰り出してきた。
受付嬢「いらっしゃいませ」
店長「評論家さんにお会いしたいのですが」
受付嬢「アポはおありですか?」
店長「いえ、ないんですが……」
受付嬢「それでしたら、お取り次ぎすることはできませんね」
店長「でしたら、ビル内を見学させて頂くことは……」
ヒュッ
受付嬢がナイフを繰り出してきた。
ガシッ!
受付嬢「くっ!」
店長が首を絞める。
グググ…
受付嬢「うぐぅ……」ガクッ
失神させる。
店長「ふぅ、焦った」
JK「こんな美人の女性がナイフを……!」
店長「どうやら、俺たちみたいなのが来るってのは敵も読んでたようだな」
受付嬢「くっ!」
店長が首を絞める。
グググ…
受付嬢「うぐぅ……」ガクッ
失神させる。
店長「ふぅ、焦った」
JK「こんな美人の女性がナイフを……!」
店長「どうやら、俺たちみたいなのが来るってのは敵も読んでたようだな」
ビル内の構成員が駆けつけてきた。
ザザザッ
構成員A「貴様ら、何者だ?」
店長「あーあ、こうなっちまったか……。こうなったら強行突破しかないか」
男「はい!」
女「ワックワクしてきたわねえ」
JK「…………」
店長「怖いか?」
JK「怖いです。でも……負ける気はしません!」
店長「いい返事だ」
ザザザッ
構成員A「貴様ら、何者だ?」
店長「あーあ、こうなっちまったか……。こうなったら強行突破しかないか」
男「はい!」
女「ワックワクしてきたわねえ」
JK「…………」
店長「怖いか?」
JK「怖いです。でも……負ける気はしません!」
店長「いい返事だ」
構成員A「侵入者は……死あるのみ!」ダッ
男「悪いけど、まだ死にたくないよ」
ザシュッ!
構成員A「うぐぁっ!」ドサッ…
男「そこっ!」
シュバッ!
構成員B「ぐおおっ……!」
手足を傷つけ、的確に戦闘不能にしていく。
女「ヒヒヒ、あんただけいいカッコさせないわぁ」
男「悪いけど、まだ死にたくないよ」
ザシュッ!
構成員A「うぐぁっ!」ドサッ…
男「そこっ!」
シュバッ!
構成員B「ぐおおっ……!」
手足を傷つけ、的確に戦闘不能にしていく。
女「ヒヒヒ、あんただけいいカッコさせないわぁ」
女「さらに強力になった、ポイズンボール!」ポイッ
ボワンッ! モクモクモク… モワモワモワ…
「うげぇぇぇっ!」 「ガハッ!」 「ゲホゲホッ……!」
女「ここはあたしらに任せて!」
店長「ああ……任せた!」
店長「俺らは評論家のところへ向かおう」
JK「はいっ!」
ボワンッ! モクモクモク… モワモワモワ…
「うげぇぇぇっ!」 「ガハッ!」 「ゲホゲホッ……!」
女「ここはあたしらに任せて!」
店長「ああ……任せた!」
店長「俺らは評論家のところへ向かおう」
JK「はいっ!」
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