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元スレ聖女「さぁ、懺悔なさい」男「ネット上でゲームのウソ裏技を広めました」聖女「お前か!!!」
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男「暗殺者さん!」
暗殺者「はいっ!」ビクッ
男「あなたは“キラー・ザ・ジョージ”って殺し屋知ってるか?」
暗殺者「いえ、初めて聞きましたけど」
男「かつて全米で恐れられた伝説の殺し屋で、記録によると100人以上手にかけてるという」
暗殺者「すごい……ボクとは大違いだ」
男「しかし、人を殺しすぎた彼はある時気づくんだ。人を殺すことの愚かさを……」
男「以後、彼はまるで人が変わったように、人を殺すのをやめたという……」
暗殺者「へえ……」
男「つまり! 君は伝説の殺し屋がやっとのことでたどり着いた境地に既に達しているんだ!」
男「これはすごいことだよ!」
暗殺者「そ、そうだったのか!」
暗殺者「はいっ!」ビクッ
男「あなたは“キラー・ザ・ジョージ”って殺し屋知ってるか?」
暗殺者「いえ、初めて聞きましたけど」
男「かつて全米で恐れられた伝説の殺し屋で、記録によると100人以上手にかけてるという」
暗殺者「すごい……ボクとは大違いだ」
男「しかし、人を殺しすぎた彼はある時気づくんだ。人を殺すことの愚かさを……」
男「以後、彼はまるで人が変わったように、人を殺すのをやめたという……」
暗殺者「へえ……」
男「つまり! 君は伝説の殺し屋がやっとのことでたどり着いた境地に既に達しているんだ!」
男「これはすごいことだよ!」
暗殺者「そ、そうだったのか!」
暗殺者「ボク、生きる希望が湧いてきました……!」
聖女「そりゃなによりだわ」
聖女「ところで“キラー・ザ・ジョージ”なんてホントにいるの?」ヒソヒソ…
男「いないよ、全部ウソ」ヒソヒソ…
聖女「よくもまあ思いつくもんねえ」ヒソヒソ…
暗殺者「しかし、こんなボクに何ができるでしょうか?」
聖女「なにか特技とか資格はないの?」
暗殺者「特技といったら、組織で習った暗殺術くらいで……特にナイフ術が得意です」ヒュルルルルッ
男「うお、すげえ!」
聖女「あ、そうだ! だったらさっそく手伝ってよ!」
男「へ?」
聖女「そりゃなによりだわ」
聖女「ところで“キラー・ザ・ジョージ”なんてホントにいるの?」ヒソヒソ…
男「いないよ、全部ウソ」ヒソヒソ…
聖女「よくもまあ思いつくもんねえ」ヒソヒソ…
暗殺者「しかし、こんなボクに何ができるでしょうか?」
聖女「なにか特技とか資格はないの?」
暗殺者「特技といったら、組織で習った暗殺術くらいで……特にナイフ術が得意です」ヒュルルルルッ
男「うお、すげえ!」
聖女「あ、そうだ! だったらさっそく手伝ってよ!」
男「へ?」
<病院>
暗殺者「ほいほいほいっと」スルスルスル…
暗殺者「はい、リンゴのウサギさん!」
少女「わっ、お上手~」
男「なるほどなぁ」
聖女「あなたもだいぶ歩けるようになってきたわね」
少女「うん、これもお姉ちゃんとお兄さんのおかげ!」
聖女「じゃあ次はローキック教えたげる!」
少女「やったー!」
男「ちょっと待って、リハビリでローキックはおかしくない?」
聖女「え? ハイキックのがいい?」
男「違う、そうじゃない」
暗殺者「ほいほいほいっと」スルスルスル…
暗殺者「はい、リンゴのウサギさん!」
少女「わっ、お上手~」
男「なるほどなぁ」
聖女「あなたもだいぶ歩けるようになってきたわね」
少女「うん、これもお姉ちゃんとお兄さんのおかげ!」
聖女「じゃあ次はローキック教えたげる!」
少女「やったー!」
男「ちょっと待って、リハビリでローキックはおかしくない?」
聖女「え? ハイキックのがいい?」
男「違う、そうじゃない」
相談者たちの相手をする二人。
老婆「近頃、家を出た息子があまり帰ってこなくてねえ……」
聖女「だーいじょうぶだって! そのうち寂しくなって顔出しにくるから!」
聖女「男はみんなマザコンなんだから!」
老婆「聖女ちゃん、いつも元気なあんたと話してるとあたしまで元気が出てくるよ」
男(俺もたまには実家帰らないとな……)
聖女「ねえ、今日ちょっとウチ寄ってかない?」
男「え、いいの?」
聖女「ただし襲ったらダメよ」
男「絶対ないから安心して」
老婆「近頃、家を出た息子があまり帰ってこなくてねえ……」
聖女「だーいじょうぶだって! そのうち寂しくなって顔出しにくるから!」
聖女「男はみんなマザコンなんだから!」
老婆「聖女ちゃん、いつも元気なあんたと話してるとあたしまで元気が出てくるよ」
男(俺もたまには実家帰らないとな……)
聖女「ねえ、今日ちょっとウチ寄ってかない?」
男「え、いいの?」
聖女「ただし襲ったらダメよ」
男「絶対ないから安心して」
<教会>
男「ここが聖女さんの家か」
聖女「そ、小さいでしょ」
男「こざっぱりしてていい教会じゃない。ここで一人暮らししてるの?」
聖女「うん、一人になってもう一年ぐらいになるかな。お布施やらなにやらで何とか生活してるわ」
男「ご両親は?」
聖女「残念ながら……」
男(しまった、聞くべきじゃなかった!)
聖女「生きてるわ」
男「生きてんのかよ!」
聖女「ボランティア精神が服着たような両親でね。今も世界中を飛び回ってるわ」
男「へぇ~、人助けに携わる血筋なのかな」
男「ここが聖女さんの家か」
聖女「そ、小さいでしょ」
男「こざっぱりしてていい教会じゃない。ここで一人暮らししてるの?」
聖女「うん、一人になってもう一年ぐらいになるかな。お布施やらなにやらで何とか生活してるわ」
男「ご両親は?」
聖女「残念ながら……」
男(しまった、聞くべきじゃなかった!)
聖女「生きてるわ」
男「生きてんのかよ!」
聖女「ボランティア精神が服着たような両親でね。今も世界中を飛び回ってるわ」
男「へぇ~、人助けに携わる血筋なのかな」
男「あの不思議な力はどうやって身につけたの?」
聖女「あれはね……。私がまだ、いたいけな女の子だった頃……」
女児『あたし、色んな人を救いたい!』
女児『だから神さま、どうかあたしに力をくださーい!』
聖女「祈ったわ……祈って祈って祈りまくったわ。寝ることも食べることもせず、ひたすらに」
男「いたいけかどうかはともかく、すごい執念だ」
聖女「そしたら――」
聖女「あれはね……。私がまだ、いたいけな女の子だった頃……」
女児『あたし、色んな人を救いたい!』
女児『だから神さま、どうかあたしに力をくださーい!』
聖女「祈ったわ……祈って祈って祈りまくったわ。寝ることも食べることもせず、ひたすらに」
男「いたいけかどうかはともかく、すごい執念だ」
聖女「そしたら――」
神『ああもう、なんて力強い祈りじゃ! うるさくて眠れやせん!』
神『仕方ないからちょいと力をやろう! 今日から君は“聖女”を名乗ってよい!』
神『だからもう祈るのやめてくれ!』
女児『やったーっ!』
聖女「……ってわけ」
聖女「もうちょい粘れば世界を動かせるレベルの力を手に入れられたかもしんないけど、妥協したわ」
男(ずいぶんヤケクソじみた神の啓示だな)
聖女「それから私はこの不思議な力で、世界中の人々を救うのは無理かもしれないけど」
聖女「せめて近所の人くらいは、地域の人々くらいは救いたいって思って」
聖女「“ローカルな聖女”を目指すことにしたのよ」
男「…………」
神『仕方ないからちょいと力をやろう! 今日から君は“聖女”を名乗ってよい!』
神『だからもう祈るのやめてくれ!』
女児『やったーっ!』
聖女「……ってわけ」
聖女「もうちょい粘れば世界を動かせるレベルの力を手に入れられたかもしんないけど、妥協したわ」
男(ずいぶんヤケクソじみた神の啓示だな)
聖女「それから私はこの不思議な力で、世界中の人々を救うのは無理かもしれないけど」
聖女「せめて近所の人くらいは、地域の人々くらいは救いたいって思って」
聖女「“ローカルな聖女”を目指すことにしたのよ」
男「…………」
聖女「なに考えてるかは分かってるわ。ガッカリしてんでしょ」
男「いや、そんなことないよ」
男「ちゃんと自分のやりたいことがあって、力もあって、実際あなたはみんなから慕われてる」
男「ガッカリどころか、本当にすごいと思ったよ」
聖女「ちょちょちょ、照れる照れる」
男「それに比べて俺なんて……」
聖女「?」
男「しがない学生で、これといってやりたいこともなく、グダグダな毎日を送って」
男「やることといえば、ネット上でみんなから反応を貰えるようなウソ話をまき散らすことくらい……」
男「昔からこうだったんだ」
男「いや、そんなことないよ」
男「ちゃんと自分のやりたいことがあって、力もあって、実際あなたはみんなから慕われてる」
男「ガッカリどころか、本当にすごいと思ったよ」
聖女「ちょちょちょ、照れる照れる」
男「それに比べて俺なんて……」
聖女「?」
男「しがない学生で、これといってやりたいこともなく、グダグダな毎日を送って」
男「やることといえば、ネット上でみんなから反応を貰えるようなウソ話をまき散らすことくらい……」
男「昔からこうだったんだ」
男「俺はなんも取り柄がなくて……だからみんなに注目されたくてウソばかりついてた」
『ゴールデンウィークは海外に行ってきたんだ!』
『ボスを10ターン以内に倒すと仲間になるんだぜ!』
『俺のおじさんは空手の有段者なんだぞ!』
男「バレれば当然軽蔑されるし、バレなくてもこっちに罪悪感が残る」
男「だから、本当の友達、本当の仲間が出来たことがなかった」
男「俺はあなたみたいな人と肩並べて人助けなんてしていい人間じゃないんだ」
聖女「んなことないって」
男「え……?」
『ゴールデンウィークは海外に行ってきたんだ!』
『ボスを10ターン以内に倒すと仲間になるんだぜ!』
『俺のおじさんは空手の有段者なんだぞ!』
男「バレれば当然軽蔑されるし、バレなくてもこっちに罪悪感が残る」
男「だから、本当の友達、本当の仲間が出来たことがなかった」
男「俺はあなたみたいな人と肩並べて人助けなんてしていい人間じゃないんだ」
聖女「んなことないって」
男「え……?」
聖女「あんたは人を驚かせたり、ちょっと見栄張りたくて、ウソついてたわけでしょ?」
聖女「そんなことは誰だってやったことあるわ。私だってあるし」
聖女「それにさ、取り柄ならあるじゃん!」
男「どんな?」
聖女「“上手いウソをつける”っていう取り柄よ!」
聖女「それで実際、少女ちゃんや暗殺者を助けられたわけだしさ」
聖女「ようは使い道よ、ウソだって正しく使えば人を救うことはできるんだって!」
男「……ありがとう」
男「だけど履歴書には書けないなぁ」
聖女「書いちゃえば? 特技の欄に“ウソをつくこと”って」
男「正直者なんだか嘘つきなんだか分からないなそれ」
アハハハハ……
聖女「そんなことは誰だってやったことあるわ。私だってあるし」
聖女「それにさ、取り柄ならあるじゃん!」
男「どんな?」
聖女「“上手いウソをつける”っていう取り柄よ!」
聖女「それで実際、少女ちゃんや暗殺者を助けられたわけだしさ」
聖女「ようは使い道よ、ウソだって正しく使えば人を救うことはできるんだって!」
男「……ありがとう」
男「だけど履歴書には書けないなぁ」
聖女「書いちゃえば? 特技の欄に“ウソをつくこと”って」
男「正直者なんだか嘘つきなんだか分からないなそれ」
アハハハハ……
男「それにしても神様から力を授かるなんてことがあるなんてなぁ」
聖女「あんたも血ヘド吐くくらい祈りまくればできるかもよ」
男「やめとく」
男「しっかし、神様の力を与えられた人間がいるってことは……」
男「どこかに悪魔の力を与えられた人間、なんてのもいるのかな。ものすごい悪党とかで」
聖女「そんなのいたら、私が成敗してやるわ!」
男「あ、そうか! もしかして10円玉をひん曲げたパワーも神様の……」
聖女「いや、あれは頑張ったから」
男(自前かよ……)
聖女「あんたも血ヘド吐くくらい祈りまくればできるかもよ」
男「やめとく」
男「しっかし、神様の力を与えられた人間がいるってことは……」
男「どこかに悪魔の力を与えられた人間、なんてのもいるのかな。ものすごい悪党とかで」
聖女「そんなのいたら、私が成敗してやるわ!」
男「あ、そうか! もしかして10円玉をひん曲げたパワーも神様の……」
聖女「いや、あれは頑張ったから」
男(自前かよ……)
その後――
<病院>
聖女「もうすぐ退院!? やったじゃない!」
少女「うん、お医者さんがもう大丈夫だって」
少女「ローキックだってこの通り!」ビュオッ
男(痛そ……)
暗殺者「よかったですね!」
男「そうだ! だったら退院したら、退院祝いに四人でメシ食わないか?」
男「もうすぐバイト代入るから、俺のおごりで!」
聖女「うひょ~! 食べましょ食べましょ!」
<病院>
聖女「もうすぐ退院!? やったじゃない!」
少女「うん、お医者さんがもう大丈夫だって」
少女「ローキックだってこの通り!」ビュオッ
男(痛そ……)
暗殺者「よかったですね!」
男「そうだ! だったら退院したら、退院祝いに四人でメシ食わないか?」
男「もうすぐバイト代入るから、俺のおごりで!」
聖女「うひょ~! 食べましょ食べましょ!」
少女「だったらあたし、お寿司食べたーい!」
男「えっ」
聖女「お、いいわね!」
暗殺者「本格的なところ行きましょうよ、回らないやつ」
少女「大トロ食べた~い!」
男「ちょっと待てぇ!」
男「寿司なんか無理に決まってんだろ! せいぜいファミレスだよ!」
三人「えぇ~……」
男「ファ・ミ・レ・ス!!!」ギロッ
暗殺者「ひっ!」
聖女「あんたも怒らせたら結構怖そうね……」
男「えっ」
聖女「お、いいわね!」
暗殺者「本格的なところ行きましょうよ、回らないやつ」
少女「大トロ食べた~い!」
男「ちょっと待てぇ!」
男「寿司なんか無理に決まってんだろ! せいぜいファミレスだよ!」
三人「えぇ~……」
男「ファ・ミ・レ・ス!!!」ギロッ
暗殺者「ひっ!」
聖女「あんたも怒らせたら結構怖そうね……」
>>3
実際、俺もワザップで「PAR改造コード全部消すコード」に引っ掛かって、それまで数年かけて溜め込んだ手持ちゲームの改造コード数10種類が消されるという被害にあってる。
まあ改造コード自体がチート行為だからコチラは文句も言えないけどな。
実際、俺もワザップで「PAR改造コード全部消すコード」に引っ掛かって、それまで数年かけて溜め込んだ手持ちゲームの改造コード数10種類が消されるという被害にあってる。
まあ改造コード自体がチート行為だからコチラは文句も言えないけどな。
……
<ファミレス>
暗殺者「うん、このハンバーグステーキおいしい」スッスッ
少女「暗殺お兄さん、ナイフの使い方上手~!」
暗殺者「よかったら教えてあげるよ。肉の筋を見極めて……」
少女「ふんふん」
聖女「イッキ!」グビッグビッ
男「ウーロン茶飲みすぎじゃね?」
聖女「ドリンクバー頼んだら20杯は飲まなきゃ気が済まないの」グビッグビッ
男「絶対腹壊すって」
<ファミレス>
暗殺者「うん、このハンバーグステーキおいしい」スッスッ
少女「暗殺お兄さん、ナイフの使い方上手~!」
暗殺者「よかったら教えてあげるよ。肉の筋を見極めて……」
少女「ふんふん」
聖女「イッキ!」グビッグビッ
男「ウーロン茶飲みすぎじゃね?」
聖女「ドリンクバー頼んだら20杯は飲まなきゃ気が済まないの」グビッグビッ
男「絶対腹壊すって」
少女「おいしかったー!」
暗殺者「ごちそうさまでした」
男「こちらこそ、たまにはこういうことをしてみたかったんだ」
男(俺は三人とも騙したことあるから……)
聖女「いやー、他人の金で食うメシは最高だわ!」シーシー
男(爪楊枝でシーシーすんな)
男「それに、こうやってみんなでワイワイ食べるのは久しぶりだったから楽しかったよ」
暗殺者「ボクもですよ」
暗殺者「ごちそうさまでした」
男「こちらこそ、たまにはこういうことをしてみたかったんだ」
男(俺は三人とも騙したことあるから……)
聖女「いやー、他人の金で食うメシは最高だわ!」シーシー
男(爪楊枝でシーシーすんな)
男「それに、こうやってみんなでワイワイ食べるのは久しぶりだったから楽しかったよ」
暗殺者「ボクもですよ」
暗殺者「あのー」
男「ん?」
暗殺者「これからはボクも、あなたたちのお手伝いをさせてもらってもいいですか?」
聖女「そりゃもう大歓迎! ただしお給料は出せないけど」
男「いいんじゃないかな。手伝いながら、自分の新しい道を探せばいいと思うし」
少女「あ、だったらあたしも手伝いたい! お母さんもきっと賛成してくれるし」
聖女「お、私の二代目襲名を狙ってるわね?」
男「初代がひどすぎるから、君なら確実に立派な二代目になれるよ」
聖女「失明したいのかな?」ギロッ
男「へ、へへ……す、すみません」
アッハッハ……
男「ん?」
暗殺者「これからはボクも、あなたたちのお手伝いをさせてもらってもいいですか?」
聖女「そりゃもう大歓迎! ただしお給料は出せないけど」
男「いいんじゃないかな。手伝いながら、自分の新しい道を探せばいいと思うし」
少女「あ、だったらあたしも手伝いたい! お母さんもきっと賛成してくれるし」
聖女「お、私の二代目襲名を狙ってるわね?」
男「初代がひどすぎるから、君なら確実に立派な二代目になれるよ」
聖女「失明したいのかな?」ギロッ
男「へ、へへ……す、すみません」
アッハッハ……
<アパート>
~テレビ~
キャスター『相次ぐ振り込め詐欺やひったくりに、警察も対応に追われています』
キャスター『続いては明るいニュースです』
キャスター『各地を巡行中の純白女さんが、詐欺被害にあった女性に励ましの言葉を……』
キャスター『講演にはなんと数百人が集まり……』
男「悪いニュースがあったり、いいニュースがあったり、世の中めまぐるしいなぁ」
男(しっかし、このところこの地域でも振り込め詐欺やらの犯罪が増えてるんだよな)
男(母さんに引っかかるんじゃないぞって電話しとくか)
~テレビ~
キャスター『相次ぐ振り込め詐欺やひったくりに、警察も対応に追われています』
キャスター『続いては明るいニュースです』
キャスター『各地を巡行中の純白女さんが、詐欺被害にあった女性に励ましの言葉を……』
キャスター『講演にはなんと数百人が集まり……』
男「悪いニュースがあったり、いいニュースがあったり、世の中めまぐるしいなぁ」
男(しっかし、このところこの地域でも振り込め詐欺やらの犯罪が増えてるんだよな)
男(母さんに引っかかるんじゃないぞって電話しとくか)
ある日――
老婆「ハァ、ハァ、ハァ」スタスタスタ
聖女「あらおばあちゃん、そんなに急いでどうしたの? もしかしてバーゲン?」
老婆「実は……息子から連絡があって……」
聖女「あら、よかったじゃない!」
老婆「だけど……。あ、ごめんね。ちょっと急いでるもんで」スタスタスタ
早歩きで立ち去ってしまう。
聖女「…………?」
男「なーんか怪しいな。あれは息子さんの連絡が嬉しいって態度じゃないぞ」
聖女「うーん、たしかに」
男「ついてってみない? 聖女さん」
聖女「フフッ、あんたもずいぶん行動的になってきたじゃない!」
老婆「ハァ、ハァ、ハァ」スタスタスタ
聖女「あらおばあちゃん、そんなに急いでどうしたの? もしかしてバーゲン?」
老婆「実は……息子から連絡があって……」
聖女「あら、よかったじゃない!」
老婆「だけど……。あ、ごめんね。ちょっと急いでるもんで」スタスタスタ
早歩きで立ち去ってしまう。
聖女「…………?」
男「なーんか怪しいな。あれは息子さんの連絡が嬉しいって態度じゃないぞ」
聖女「うーん、たしかに」
男「ついてってみない? 聖女さん」
聖女「フフッ、あんたもずいぶん行動的になってきたじゃない!」
二人がついていくと、その先では――
老婆「このお金を渡せば、息子は解雇されずに済むんですね?」
スーツ男「ええ、大丈夫です! 同僚である私にお任せ下さい!」
老婆「息子をよろしくお願いします……」
スーツ男「任せて下さい!」
聖女「ねえ、あれって……」
男「どう見ても詐欺だ。全財産賭けてもいいくらいだよ」
聖女「どうす――」
男「許せない! 俺だってウソつきだけど、ああやって金をだまし取るようなウソは許せない!」
聖女「決まりね」ニヤッ
老婆「このお金を渡せば、息子は解雇されずに済むんですね?」
スーツ男「ええ、大丈夫です! 同僚である私にお任せ下さい!」
老婆「息子をよろしくお願いします……」
スーツ男「任せて下さい!」
聖女「ねえ、あれって……」
男「どう見ても詐欺だ。全財産賭けてもいいくらいだよ」
聖女「どうす――」
男「許せない! 俺だってウソつきだけど、ああやって金をだまし取るようなウソは許せない!」
聖女「決まりね」ニヤッ
聖女「ちょっと待ったァ!」
スーツ男「!」
老婆「聖女ちゃん!?」
聖女「ほらほら、今奪ったお金返しなさいな」
スーツ男「なんですか、いきなり! 奪っただなんて失礼な!」
男「だって俺、そのおばあさんの息子だからな」
スーツ男「む、息子!? なんでこんなところに!」
男「バーカ、別人だよ。なんで同僚なのに息子さんの顔知らないんだよ」
スーツ男「あ……!」
男「お前はウソつきとしては三流だな!」
スーツ男「くっ、このガキがァ!」ブンッ
男「ちょっ……!」
スーツ男「!」
老婆「聖女ちゃん!?」
聖女「ほらほら、今奪ったお金返しなさいな」
スーツ男「なんですか、いきなり! 奪っただなんて失礼な!」
男「だって俺、そのおばあさんの息子だからな」
スーツ男「む、息子!? なんでこんなところに!」
男「バーカ、別人だよ。なんで同僚なのに息子さんの顔知らないんだよ」
スーツ男「あ……!」
男「お前はウソつきとしては三流だな!」
スーツ男「くっ、このガキがァ!」ブンッ
男「ちょっ……!」
聖女「シイィッ!」ブオッ
バキィッ!
ハイキック一閃。
スーツ男「ぎゃぶぅっ!」ドサッ…
男「あ、ありがとう……」
聖女「さあ、あんたの仲間がいる場所を教えなさい」
男「いっとくがウソついても無駄だからな。俺は相手のウソはだいたい分かるんだ」
スーツ男「ぐ、ぐぐ、くそぉ……」
バキィッ!
ハイキック一閃。
スーツ男「ぎゃぶぅっ!」ドサッ…
男「あ、ありがとう……」
聖女「さあ、あんたの仲間がいる場所を教えなさい」
男「いっとくがウソついても無駄だからな。俺は相手のウソはだいたい分かるんだ」
スーツ男「ぐ、ぐぐ、くそぉ……」
詐欺仲間のいる拠点を聞き出した二人。
聖女「おばあちゃんはこのままお金を持って帰って」
老婆「二人とも、本当にありがとう……」
聖女「さて、私らはオレオレ詐欺軍団のアジトに乗り込むわよ!」
男「お、おう(ちょっと怖い)」
するとそこへ――
少女「お姉ちゃん、お兄さん!」
暗殺者「お二人のところに行こうとしてたんですけど、何かあったんですか?」
聖女「あ、ちょうどいいわ。あんたらも手伝って!」
聖女「おばあちゃんはこのままお金を持って帰って」
老婆「二人とも、本当にありがとう……」
聖女「さて、私らはオレオレ詐欺軍団のアジトに乗り込むわよ!」
男「お、おう(ちょっと怖い)」
するとそこへ――
少女「お姉ちゃん、お兄さん!」
暗殺者「お二人のところに行こうとしてたんですけど、何かあったんですか?」
聖女「あ、ちょうどいいわ。あんたらも手伝って!」
少女「えーっ、詐欺グループをやっつける!?」
聖女「そうなの、事務所を聞き出したからこれから乗り込むとこ」
暗殺者「分かりました、ボクも行きます」
少女「あたしも!」
男「えっ、子供は危ないんじゃ……」
少女「平気よ! お姉ちゃん直伝のローキック見せてやるんだから!」
男(もしかして俺、もうこの子に勝てないかも……)
聖女「そうなの、事務所を聞き出したからこれから乗り込むとこ」
暗殺者「分かりました、ボクも行きます」
少女「あたしも!」
男「えっ、子供は危ないんじゃ……」
少女「平気よ! お姉ちゃん直伝のローキック見せてやるんだから!」
男(もしかして俺、もうこの子に勝てないかも……)
詐欺グループの事務所は、雑居ビルの一角にあった。
<事務所>
聖女「たのもうッ!!!」
ボス「な、なんだ!? てめえら!」
男「金を受け取る役目の奴が白状したぞ……ここが詐欺グループのアジトだってな」
ボス「あのバカ、しくじりやがったのか!」
聖女「さあ痛い目あいたくなきゃ、大人しく自首しなっさーい」パキポキ
ボス「……誰がするか! てめえら、やっちまいなァ!」
ボスの号令で手下たちが襲いかかる。
<事務所>
聖女「たのもうッ!!!」
ボス「な、なんだ!? てめえら!」
男「金を受け取る役目の奴が白状したぞ……ここが詐欺グループのアジトだってな」
ボス「あのバカ、しくじりやがったのか!」
聖女「さあ痛い目あいたくなきゃ、大人しく自首しなっさーい」パキポキ
ボス「……誰がするか! てめえら、やっちまいなァ!」
ボスの号令で手下たちが襲いかかる。
聖女「だりゃあっ!!!」
ドゴォッ!
手下A「ぐはぁっ!」
男(うおお、一撃で……)
ナイフを突きつける暗殺者。
暗殺者「安心して下さい。死なないように刺すのは得意なんで」スッ
手下B「ま、参った! ささ、刺さないでぇ!」
男(こいつ案外怖いな!)
少女「ローキック!」ベシィッ!
手下C「スネはらめぇっ!」
男(このローキック……もはや子供の領域を越えているッ!)
ドゴォッ!
手下A「ぐはぁっ!」
男(うおお、一撃で……)
ナイフを突きつける暗殺者。
暗殺者「安心して下さい。死なないように刺すのは得意なんで」スッ
手下B「ま、参った! ささ、刺さないでぇ!」
男(こいつ案外怖いな!)
少女「ローキック!」ベシィッ!
手下C「スネはらめぇっ!」
男(このローキック……もはや子供の領域を越えているッ!)
手下はあっさり全滅し、ボスも戦意を失ってしまった。
ボス「く、くそっ……!」
聖女「なんでこんなことしたのよ?」
ボス「決まってんだろ! ……金欲しさだよ!」
聖女「金欲しいなら真面目に働けっての!」
男「…………」
男「いや……なーんかウソっぽいな」
聖女「え?」
男「こいつらのオレオレ詐欺、はっきりいってお粗末だったし、なーんか隠してる気がする」
ボス「なにいってんだ、なんも隠してねえよ!」
ボス「く、くそっ……!」
聖女「なんでこんなことしたのよ?」
ボス「決まってんだろ! ……金欲しさだよ!」
聖女「金欲しいなら真面目に働けっての!」
男「…………」
男「いや……なーんかウソっぽいな」
聖女「え?」
男「こいつらのオレオレ詐欺、はっきりいってお粗末だったし、なーんか隠してる気がする」
ボス「なにいってんだ、なんも隠してねえよ!」
男「たとえば、誰か黒幕がいるとか?」
ボス「! ……い、いねえよ!」
男(分かりやすすぎる)
男「いいか……俺は拷問のプロだ」
男「無痛症の奴を痛みで泣かせたこともある……吐くんなら今のうちだぞ?」
ボス「ひっ……!」
暗殺者「そうだったんですか!」
聖女「安心して、ウソだから(ったく大したもんだわ)」ボソッ
男「どうする……!?」
ボス「わ、分かったよぉ……」
ボス「! ……い、いねえよ!」
男(分かりやすすぎる)
男「いいか……俺は拷問のプロだ」
男「無痛症の奴を痛みで泣かせたこともある……吐くんなら今のうちだぞ?」
ボス「ひっ……!」
暗殺者「そうだったんですか!」
聖女「安心して、ウソだから(ったく大したもんだわ)」ボソッ
男「どうする……!?」
ボス「わ、分かったよぉ……」
ボス「俺らは元々ただのチンピラだったんだが、ある人に頼まれて詐欺を働いてたんだ」
聖女「誰よ?」
ボス「多分お前らも知ってると思うぜ、最近テレビでよく見る顔だからな」
ボス「“純白女”……あの人気者だよ」
男「あ……!」
聖女「えぇっ!?」
暗殺者「たしか各地で人助けをして、信者を増やしてるっていう“聖女”……」
少女「あたしも入院中テレビで応援してたのに!」
男「なんで……なんであの人が!?」
男(俺の目から見ても、とてもウソの活動には見えなかったのに!)
ボス「……信者を増やすためさ」
聖女「誰よ?」
ボス「多分お前らも知ってると思うぜ、最近テレビでよく見る顔だからな」
ボス「“純白女”……あの人気者だよ」
男「あ……!」
聖女「えぇっ!?」
暗殺者「たしか各地で人助けをして、信者を増やしてるっていう“聖女”……」
少女「あたしも入院中テレビで応援してたのに!」
男「なんで……なんであの人が!?」
男(俺の目から見ても、とてもウソの活動には見えなかったのに!)
ボス「……信者を増やすためさ」
ボス「あの女ァ、各地で俺らみたいな小悪党に悪ささせて、その被害にあった奴を励まして信者にしてんだ」
ボス「ようするに、次のターゲットはここらの住民ってわけだ……ひでえ話だろ?」
男「…………!」
男(ウソをついてる気配はない……!)
聖女「とんでもない女ね……」
聖女「だけどさ、あんたらもなんでそんな女のいうこと聞くのよ? 踊らされて情けなくないの?」
ボス「あの女についてる二人のボディガードがヤベェんだ」
ボス「黒い服を着た男とプロレスラーみてえな大男。どっちもとんでもねえ強さだ」
ボス「特に黒服の方……まるで人間じゃないみたいで……」
男「そいつらが怖くて、手先になって詐欺を働いたってわけか」
ボス「悔しいが、そういうこった」
ボス「ようするに、次のターゲットはここらの住民ってわけだ……ひでえ話だろ?」
男「…………!」
男(ウソをついてる気配はない……!)
聖女「とんでもない女ね……」
聖女「だけどさ、あんたらもなんでそんな女のいうこと聞くのよ? 踊らされて情けなくないの?」
ボス「あの女についてる二人のボディガードがヤベェんだ」
ボス「黒い服を着た男とプロレスラーみてえな大男。どっちもとんでもねえ強さだ」
ボス「特に黒服の方……まるで人間じゃないみたいで……」
男「そいつらが怖くて、手先になって詐欺を働いたってわけか」
ボス「悔しいが、そういうこった」
暗殺者「あの女性がそんなことしてるなら、今すぐボクらが警察に駆け込めば……!」
ボス「無駄だろうな」
聖女「どうしてよ!?」
ボス「俺らと奴らが絡んだって証拠は一切ないし、警察にもあの女の支援者やファンは多い」
ボス「んなわけあるかって、門前払いされちまうさ」
ボス「それに今までだって、あの女が実は悪党なんじゃないかって報道をしたジャーナリストはいる」
ボス「……が、全員消されちまったって噂だ」
男「消されたって……」
暗殺者「ボクがやるはずだったようなこと、ですかね……」
ボス「無駄だろうな」
聖女「どうしてよ!?」
ボス「俺らと奴らが絡んだって証拠は一切ないし、警察にもあの女の支援者やファンは多い」
ボス「んなわけあるかって、門前払いされちまうさ」
ボス「それに今までだって、あの女が実は悪党なんじゃないかって報道をしたジャーナリストはいる」
ボス「……が、全員消されちまったって噂だ」
男「消されたって……」
暗殺者「ボクがやるはずだったようなこと、ですかね……」
詐欺グループを警察に通報し――
暗殺者「純白女がいる場所は分かりました。どうしますか?」
聖女「私は行くわ! 直接文句いってやらなきゃ気が済まない! ローカル聖女としてね!」
男「俺も行く。このままにはしておけないよ」
少女「あたしも!」
暗殺者「分かりました。しかし、敵は凄腕のようです。くれぐれも無理をしないようにしましょう」
男「なぁ、まさかあんたの組織の奴が敵になるってオチはないよな?」
暗殺者「ボクのいた組織はあくまで公的な仕事をする組織なのでそれはあり得ません」
男「とりあえず、プロ暗殺者が敵ってことはないわけか」
男(だけど、なんだか……“もっと恐ろしい奴”が敵になる予感がする――)
暗殺者「純白女がいる場所は分かりました。どうしますか?」
聖女「私は行くわ! 直接文句いってやらなきゃ気が済まない! ローカル聖女としてね!」
男「俺も行く。このままにはしておけないよ」
少女「あたしも!」
暗殺者「分かりました。しかし、敵は凄腕のようです。くれぐれも無理をしないようにしましょう」
男「なぁ、まさかあんたの組織の奴が敵になるってオチはないよな?」
暗殺者「ボクのいた組織はあくまで公的な仕事をする組織なのでそれはあり得ません」
男「とりあえず、プロ暗殺者が敵ってことはないわけか」
男(だけど、なんだか……“もっと恐ろしい奴”が敵になる予感がする――)
<高級ホテル>
聖女「ふん、ずいぶん立派なホテルに泊まってるわね。とんだ生臭じゃない!」
暗殺者「このホテルの支配人も純白女のファンで、破格の待遇で招待されてるとか」
男「全国各地にこういう信者やファンがいるわけか……」
少女「だけど、全部自作自演のおかげなわけでしょ? ゆるせない!」
聖女「よーし、文句いって、必要ならとっちめて、自分の悪さを認めさせてやるわよ!」
オーッ!!!
意気揚々と乗り込む四人。
聖女「ふん、ずいぶん立派なホテルに泊まってるわね。とんだ生臭じゃない!」
暗殺者「このホテルの支配人も純白女のファンで、破格の待遇で招待されてるとか」
男「全国各地にこういう信者やファンがいるわけか……」
少女「だけど、全部自作自演のおかげなわけでしょ? ゆるせない!」
聖女「よーし、文句いって、必要ならとっちめて、自分の悪さを認めさせてやるわよ!」
オーッ!!!
意気揚々と乗り込む四人。
>>82
スネ孕めっ!にみえた
スネ孕めっ!にみえた
ホテルの最上階にて――
聖女「あっ!」
純白女「あら……?」
黒服「…………」
大男「なんだお前ら」
男(テレビで見るより……ものすごい神々しさを発している……!)
男(だけど、神々しさならこっちだって負けちゃいない!)
聖女「見つけたわ」ギロッ
男(ただし、神といっても鬼神とか闘神とかそういうやつだけど)
聖女「あっ!」
純白女「あら……?」
黒服「…………」
大男「なんだお前ら」
男(テレビで見るより……ものすごい神々しさを発している……!)
男(だけど、神々しさならこっちだって負けちゃいない!)
聖女「見つけたわ」ギロッ
男(ただし、神といっても鬼神とか闘神とかそういうやつだけど)
聖女「あんたが今度ここらで人々を救おうとしてる純白女さんね?」
純白女「ええ、そうですが」
男(ここはひとつ……反応を探ってみるか)
男「俺らは……あんたたちが裏で何をしてるか知ってる」
純白女「裏? なんのことでしょう?」
男(さすがに全く動揺しないか……)
聖女「私たちはね、あんたらが裏でバカどもに悪ささせてんの知ってんのよ!」
聖女「だから文句いいにきてやったのよ! ローカル聖女としてね!」
純白女「ローカル聖女……面白い方」クスッ
聖女「何がおかしいのよォ!」
男(ダメだ、完全に負けてる)
純白女「ええ、そうですが」
男(ここはひとつ……反応を探ってみるか)
男「俺らは……あんたたちが裏で何をしてるか知ってる」
純白女「裏? なんのことでしょう?」
男(さすがに全く動揺しないか……)
聖女「私たちはね、あんたらが裏でバカどもに悪ささせてんの知ってんのよ!」
聖女「だから文句いいにきてやったのよ! ローカル聖女としてね!」
純白女「ローカル聖女……面白い方」クスッ
聖女「何がおかしいのよォ!」
男(ダメだ、完全に負けてる)
男「しかし、俺らはあんたらを告発する証拠もある!(ないけど)」
男「それが嫌ならいさぎよく全てを公表するんだ!」
純白女「困りましたねえ。私たち、全く身に覚えがありませんのに……」
黒服「もういいでしょう。こういうふざけた輩の排除は我々の役目です」
純白女「そうですね、よろしくお願いします」ニッコリ
大男「任せといて下さい!」
ボディガード二人が前に出る。
男「うぐっ……!」
聖女「ふん、結局暴力に頼るわけね」
暗殺者「二人は下がってて。こいつらはボクらが相手をする!」
男「それが嫌ならいさぎよく全てを公表するんだ!」
純白女「困りましたねえ。私たち、全く身に覚えがありませんのに……」
黒服「もういいでしょう。こういうふざけた輩の排除は我々の役目です」
純白女「そうですね、よろしくお願いします」ニッコリ
大男「任せといて下さい!」
ボディガード二人が前に出る。
男「うぐっ……!」
聖女「ふん、結局暴力に頼るわけね」
暗殺者「二人は下がってて。こいつらはボクらが相手をする!」
聖女(こういうデカブツを倒すにはロー……)ダッ
猛スピードで間合いを詰める。
聖女(と見せかけてハイキックゥ!)ビュオッ
メキィッ!
大男「…………ッ!」
聖女の右ハイが大男の顔面にめり込んだ。
聖女(勝ったッ!)
男「やった!」
少女「お姉ちゃん、かっこいい!」
大男「へっ、この程度か?」ニヤ…
聖女「な……ッ!」
猛スピードで間合いを詰める。
聖女(と見せかけてハイキックゥ!)ビュオッ
メキィッ!
大男「…………ッ!」
聖女の右ハイが大男の顔面にめり込んだ。
聖女(勝ったッ!)
男「やった!」
少女「お姉ちゃん、かっこいい!」
大男「へっ、この程度か?」ニヤ…
聖女「な……ッ!」
ドゴォンッ!
聖女「ぐはぁぁぁ……っ!」ドガッ
大男の右ストレートで聖女は壁までふっ飛ばされた。
聖女「う、ぐ……! 油断、しちゃった……」
男「せ、聖女さんッ!」
暗殺者「くそっ!」サッ
黒服「ナイフか……しかもよく研がれている」
暗殺者「このナイフは……脅しじゃないぞ! 本当に刺す!」
黒服「ならば、どこでも好きなところを刺してみるといい。ほら、ノーガードだ」
暗殺者(なんだこいつ……!?)
聖女「ぐはぁぁぁ……っ!」ドガッ
大男の右ストレートで聖女は壁までふっ飛ばされた。
聖女「う、ぐ……! 油断、しちゃった……」
男「せ、聖女さんッ!」
暗殺者「くそっ!」サッ
黒服「ナイフか……しかもよく研がれている」
暗殺者「このナイフは……脅しじゃないぞ! 本当に刺す!」
黒服「ならば、どこでも好きなところを刺してみるといい。ほら、ノーガードだ」
暗殺者(なんだこいつ……!?)
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