元スレ殺人犯「……今は反省してる」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
51 = 1 :
ユウゴ「わかった、じゃあ俺たちはサンゴにユウゴだね」
サンゴ「決まり。10年間よろしくね」ニコッ
ユウゴ「……よろしく」スッ
すっと手をさしのべた瞬間ハッとした。
サンゴは気にしないでと言っていたが、俺の伸ばした手の先には、だらんと垂れるカーディガンの袖しか無かった。
次の日からは怒濤の毎日だった。
今まで来ていた警官のルームヘルパーが来ないので、サンゴの面倒は全て俺が見るしかなかった。
もちろん、ある程度の事は一人で出来ても、食事などは殆ど付ききりで食べさせなければならなかった。
であってまだ二日目だというのに、随分と踏み込んでいる。
ユウゴ「こ、こんな感じでいいの?」
サンゴ「ちょっと、まだ熱い……!!無理無理私猫舌だから」
介護なんてする事はないと思っていた。
52 :
今この手のスレ多いね
あの胸くそ事件のせいだけどさ
53 = 45 :
足使えよ
54 :
見てる
55 = 1 :
サンゴとはすぐに打ち解けた。
彼女のルックスは凄くかわいいという訳ではなかったが、口調は結構溌剌としていて、堂々としている子だった。
最初のうちは彼女と家の回り、そして四方4kmを散歩したりもした。
しかし家以外に何か目立ったものがあるわけでもなく、大体は家で過ごしていた。
腕の無い彼女は、ラジオ聞くのが好きなのだという。
ユウゴ「あ、今スイッチ入れるって」
サンゴ「大丈夫よこのくらい」カチッ
サンゴは加えたペン巧みに使いスイッチをいれたりした。力が強すぎると、ラジオが倒れてチューニングがずれた。
そのたびにラジオを直してサンゴの好きなチャンネルにするというのが俺の日課になっていた。
57 = 48 :
トイレとかケツ吹いてんの?
58 = 4 :
>>57
水で洗って温風乾燥じゃないのか?
59 = 1 :
そんなこんなで、早くも二ヶ月の月日が経過した。
朝早くからエンジン音がしたと思ったら、今日は視察の日だった。
サンゴ「今日は看守の視察がくるわ」
ユウゴ「なあ、質問ていったいなにすりゃ良いのさ」
サンゴ「無いなら無いでいいけど、せっかくだから何か聞きなさいよ」
ユウゴ「サンゴは何を聞くつもり?」
サンゴ「私はこの実験について、詳しく聞いていくつもりよ」
ユウゴ「そっか」
そのとき、扉が叩かれた。
看守「895番、出てきなさい」
外には、俺を護送した看守が立っていた。
看守「今日で2ヶ月目だが、なにか質問はないか?」
ユウゴ「えっと……」
いきなりだったのでろくな質問がおもいつかなかった。
61 = 1 :
ユウゴ「その……2ヶ月前の……」
ユウゴ「俺の、俺の起こした事件の事はどうなっていますか……?」
看守「……」
看守「……君が起こした事件、か」
ユウゴ「……」
看守「もう殆ど誰も覚えて居ないだろう。テレビの報道も君が逮捕されてから徐々に減っていったしな」
ユウゴ「そう、ですか……」
看守「……ああ。」
看守「……では、また2ヶ月後に来る」
ユウゴ「……」
拍子抜けてしまった。世間はまだ俺の事件を憎悪し、話題にしていると、何故かそう思っていたのだ。
あの日以来、まともに寝れた日は無かった。
63 :
サンゴの性処理は誰がやってるのかな
64 = 1 :
昼ご飯は、簡単なものにした。
拍子抜けどころか力が抜け、なにも作る気になれなかった。
サンゴはまた1つ情報を得て満足そうにしていた。
その日、俺は久しぶりにゆっくり眠れた。
この施設に来て3ヶ月が過ぎようとしていた。
相変わらずサンゴとは俺はラジオを聞いたり、本を読んだりして過ごしていた。
時々、自分達が犯罪者であることを忘れそうになる。
そのたびにサンゴとユウゴという名前の事を考える。
俺達は犯罪者同士、服役囚同士なのだ。
恋人同士が山の上に住んでいるのではない。
そう意識はするが、やはりサンゴとは俺はより親密になっていった。
65 = 48 :
サンゴが起こした事件が気になる
66 = 1 :
四ヶ月目。また視察の日。
サンゴと俺は早起きをして支度を整えた。
看守2「735番、出てきなさい」
サンゴ「じゃ、ちょっといってくるわね」
今日はサンゴが先だった。看守による健康状態の確認と、恒例の質問の時間が設けられた。
質問の時間に、いったいなんの意味が有るのだろうか。
サンゴ「ただいま」
戻ってきたサンゴがチラッとこっちを見てきた。なにやら嬉しそうだったが、詳しくはわからない。
看守「895番出てきなさい」
呼ばれた。扉の前には前と同じ看守が居た。
67 :
犯人は親
犯人じゃなくても逮捕されるべきクズ親
68 = 1 :
看守「肉体、精神、ともに健康状態に問題はなさそうだな」
ユウゴ「はぁ……」
看守「それで、今回は何を質問する?」
ユウゴ「……えっと」
ユウゴ「……」
ユウゴ「……サンゴ」
看守「……?」
ユウゴ「……あ、えっと、735番は一体なんの罪でここに……?」
看守「……それが知りたいのか?」
ユウゴ「……はい」
看守「殺人だ」
ユウゴ「……え?」
69 :
サンゴも同じ事聞いてそう
70 :
本人に聞けよ
71 = 42 :
ほ
72 = 1 :
ユウゴ「サンゴは両腕が無いんですよ?どうやって殺人なんか……」
看守「俺も詳しくは知らないが、数人を毒殺したそうだ」
ユウゴ「……」
看守「さて、今回はここまでだな。また2ヶ月後に」
ユウゴ「……」
サンゴも、殺人犯だった。
いったい何故?
部屋に戻るとおかえり、と出迎えてくれた。
しかし、自分も殺人犯だというのに、なぜかサンゴが冷たく見えた。
サンゴ「どうしたの?ユウゴ」
ユウゴ「ううん、……なんでもないんだ」
その日はそうして殆どサンゴと喋らずに寝た。
久しぶりに夜が長かった。
73 = 4 :
>>65
見沢知廉の刑務所の体験談に両手のない囚人が出てきたぞ
宴会場で口に団扇くわえてクネクネ踊りをしていたそうだ
74 :
しょっちゅうラジオ聴いてるのに自分の事件についての世間の反応に全く気が及ばないのはおかしい
75 = 1 :
その後は、特に変わらずに日々を過ごした。
日が経つにつれ、サンゴも殺人犯だった、ということがなんだかサンゴと俺をより近いものにしてくれているような、そんな気がした。
5カ月目のある日、サンゴが急に俺にキスをしてきた。
こんな閉鎖空間なのだから、そういう感情が芽生えるのも無理はないのかも知れない。
俺はサンゴと身体を重ねた。
汚れた身体どうし、恐らく監視下であろうこんな場所でむさぼりあっても気にしない。
6ヶ月目。また視察の日だ。
看守「相変わらずだな。少し痩せたか?」
ユウゴ「……あの」
看守「……どうした?」
ユウゴ「……俺達は、俺達は犯罪者ですよね?」
看守「もちろんだ。悪である犯罪者だ」
ユウゴ「その悪人がこんなところでゆったり暮らしていて、本当にいいんですか?」
看守「……」
看守は一瞬驚いたような顔をして、また真顔に戻った。
76 :
毒殺…
マンコに遅効性の毒を仕込んでるかエイズか
77 = 1 :
看守「そんなこと考えずに、罪を償え。またま刑期は始まったばかりなんだぞ」
ユウゴ「……はい」
看守「それで、今回の質問は?」
ユウゴ「……看守さん」
看守「……ん?」
ユウゴ「看守さんのお名前は何て言うんですか……? 」
看守「ん、どうした急に」
ユウゴ「……いや、看守さんはなんか優しいし、しっかりと目覚めしてくれるから」
看守「なんだ、そりゃ」
ユウゴ「……」
看守「ジンペイ、だ。名字は伏せておく」
ユウゴ「……ジンペイ、さん」
看守「俺以外もいるときはちゃんと看守って呼べよ?」
ユウゴ「……!」
ユウゴ「……はい!」
78 = 60 :
七武海だったのか
79 = 69 :
まさかの看守ルート
80 = 1 :
少し優しさに触れた気がした。
その日の夜外は穏やかで、風も少なかった。
サンゴもぐっすりと寝てる。
半年とはいえ、四六時中ずっと一緒に居るともう何年もの仲のように感じる。
彼女の髪をそっとなで、俺も眠った。
その日はよく眠れた。
ここに来て、8ヶ月が経とうとしていた。
明日は看守が視察に来る日。
何時ものように家ですごし、午後は少し散歩ようかと外に出た。
ユウゴ「いい風だね」
サンゴ「うん。本当に……」クラッ
ユウゴ「どうした?フラついてるよ?」
サンゴが、その場で吐いてしまった。
すぐに家に戻って、寝かせる。
ユウゴ「サンゴ……」
サンゴ「大丈夫だよ……」
その日は、サンゴの手を握ったまま寝ていた。
81 = 74 :
性描写が薄すぎる
>>1は間違いなく童貞
82 = 42 :
>>81
濃かったら非童貞なんすか笑
83 :
手が無かったんじゃね?
84 :
自称身勝手な殺人犯か
だが認識が甘いな
これは犯罪をさも武勇伝かのように語る心理だ
86 :
あれ?サンゴって手あったけ?
食事に幻覚作用でもあんのか
87 = 1 :
翌日、慌ただしいエンジン音と、ともにノックもなしに数人の集団が入ってきた。
ユウゴ「ちょ、ちょっとあんたら何なんだ!そっちはサンゴが……」
ジンペイ「大丈夫だ。医者だよ」
ユウゴ「えっ?医者?」
ジンペイ「あいつ、吐いたか?」
ユウゴ「えっ、なんで知って……」
ジンペイ「なに、アイツの担当がボソッと言っててなそろそろかと思ってな」
ユウゴ「言うって……?」
ジンペイ「アイツ、担当の看守に、ここでそういう関係になっても大丈夫かどうかを聞いてきたらしいんだ」
ユウゴ「質問の時に、ですか?」
88 = 1 :
※手っていうか袖持ってるイメージです。
紛らわしくてすみません
ジンペイ「おお。俺らは基本的に視察の時にしかお前らと接触しないように言われているからな」
ジンペイ「だから今回の視察にあわせて医者を手配しておいたって訳だ」
ユウゴ「それって……」
ジンペイ「ん? 」
ユウゴ「あの……おろ、おろすって事ですか……?」
ジンペイ「は、そんなことはしねーよ」
ジンペイ「ただいざ産むってなったら375番は一旦病院に連れていかれるだろうがな」
ユウゴ「あっと……えっ……つまり認められてるってことなんですか?」
ジンペイ「アイツから少しは聞いてるだろ。それを含めて実験ってわけだ」
89 = 74 :
家でも産めるだろ何言ってんだ
90 = 1 :
ユウゴ「……そうなんだ」
医者「……結果出ました」
ジンペイ「おう、どうだった」
医者「三ヶ月ほどでしょうか」
ジンペイ「ふーん、そうか」
ジンペイ「だとよ」
ユウゴ「……」
ジンペイ「……まあそんな顔すんな。俺らはもう行くからアイツのとこに行ってやれ」
ジンペイ「今回の質問は無しだ。たくさん話しちまったからな」
ユウゴ「……すみません、ありがとうございました」
ジンペイ「……気にすんなよ」
ジンペイ「じゃあな」
91 = 76 :
作業もなくて毎日だらだらして中出し孕ませセックスまでするとか天国かよ
92 :
>>91
でもお前2chできなくなったら死ぬだろ
93 = 74 :
三ヶ月っていったら寧ろつわりが治まる時期なんですが
95 = 1 :
何からなにまで、ジンペイさんは優しかった。
俺の親父があんな人なら、俺もあんな事件を起こすまで壊れてなかったのかもしれない。
俺はすぐにサンゴのもとへ向かった。
サンゴはすぐにこっちをみて、にこりと笑った。
サンゴ「ユウゴ……聞いた?」
ユウゴ「うん、聞いたよ。サンゴ、おめでとう」
サンゴ「……」
サンゴは自分のお腹を見つめ、泣きそうな顔をした。
サンゴ「でも、私なんかで良いのかな……この子可愛そうじゃないかな……」
ユウゴ「……」
サンゴ「あのね、ユウゴ。私、人を殺してしまったの」
ユウゴ「……」
96 = 76 :
>>92
むしろ2chなくなったほうが更正するだろ
99 = 74 :
そしてなんのかんの言っても親父のせい
100 = 86 :
やっぱ犯罪者だな更生不可
みんなの評価 : ○
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