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    元スレ千棘「私、一条くんと親友になったのーっ!」クロード「!?」

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    651 = 612 :

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    652 = 601 :

                
    チュッ……チュゥ……

    ……

    ……


    小咲「二回目でもやっぱり、ドキドキするね……」

    「ああ……。でも、すごく、幸せだった」

    小咲「私も、だよ……。ねえ、楽くん」

    「うん?」

    小咲「今度は『初めて』だけじゃなくて……。『二回目』も、『三回目』も、その先も、私に教えて?」

    「それじゃ、キリがないじゃん」

    小咲「……これからもずっと一緒にいようね、ってこと!」

    「……ああ。もちろん。小咲と一緒なら、その先も、キリがなくたって、どこまでだって……」

    小咲「……」ニコッ

    「……どこまでだって、いける気がするよ」

    ギュッ……

    654 = 646 :

    そうあの世まで・・・

    655 = 601 :

              
    ――

    「すまん、遅くなって」

    千棘「あっ、忘れ物、みつかったー?」

    小咲「う、うん。あったよー」

    るり「……したと思う?」ヒソヒソ

    「まあ、時間的に……」ヒソヒソ

    「よく聞こえなかったけど、お前らの内緒話は絶対ろくなこと話してないよな……」

    千棘「じゃ、かえろっか」

    「……あれ、俺も、忘れ物してたわ」

    るり「……はぁ?」

    「すまん。取ってくるわ―。あ、楽もこい」グイッ

    「ちょ、なんだよっ!?」

    るり「……? あいつ、本人に確認する気なの?」

    656 :

    「俺も、して、ほしいなぁ……。なんて……」

    657 = 601 :

           
    ――

    教室

    「楽しい時間は一旦お預けだぜ、楽」

    「なんだよ、集……。早く、忘れ物を」

    「そんなもんねえよ。分かってんだろ? 話の続きだよ、ほら」

    「初チュウの話ならあれで終わりだよ。続きなんてない」

    「とぼけるな。お前の『計画』についての話だ。前に、話してくれただろ?」

    「……」

    658 = 612 :

    やっとか

    659 :

    >>658
    つづきはよ

    660 = 601 :

               
    「……その話ももう、あれで終わりだよ。続きなんて――」

    「俺に隠してることが、あるだろう? あの『計画』の話は、その一部にすぎない。もっと大きな、なにかを……」

    「……」

    「教えてくれよ。お前はその目で、この世界を、どう見てるのか」

    「世界……? なに言ってんだ?」

    「お前にはこの世界が、どう視えてるのか……。お前にとって、この世界は――」

    「頭狂ったか、集。こえーよお前」

    「……頭が狂ってるのはお前だろ? 俺はお前が怖い。なぁ、楽よ――」



    「――お前マジでこの世界が、『漫画』の中の世界だとか、思っちゃってんの?」

    661 = 612 :

    >>659
    ウラコイ

    663 = 612 :

    やっぱそういうことかー

    664 = 601 :

         
    「……思ってねえよ。そんなわけあるか」

    「なら『思ってた』が正しいか? 今までずっと……。そうだな、お前が『計画』を思いつく、直前ぐらいまでか?」

    「……帰っていいか?」

    「ダメだ。お前はずっと、そう感じてたんだろ? この世界は、何かがおかしいと」

    「もしくは、自分の周り、自分を取り巻く環境が、どこか、イカれてるって……」

    「そう、感じてたんだろうが。なあ。全部教えろよ、楽。お前は一体、なにを見て、なにを感じてきた」

    「……」

    「……教えてくれよ。俺たち、親友だろ?」

    「俺の親友は桐崎 千棘、ただ一人だ。お前とはただの、『腐れ縁』だよ」

    「……そっか」

    「でも、もういい。そこまでバレてんなら……全部教えてやるよ」

    「っ!」

    665 :

    安心院さんきたー

    666 = 601 :

           
    『ギャアァーーーーーー!!!』

    『あっ……! ごめん! 急いでたから!』

    「まず、俺は別にこの世界が『漫画』の中だと、本気で信じてるわけではない」

    「そんなはずはない。ここは、俺たちがいる世界は、紛れもなく、現実だ」

    「ただ、あいつが……。千棘が転入してきた、あの日……」

    『初めまして! アメリカから転入してきた桐崎 千棘です』

    「……現実を疑ったのは、確かだ」

    『あーーーーーーーーーーーーーー!!!』

    『あなたさっきの……』

    『さっきの暴力女!!』

    「『漫画』みたいな展開だなって思ったのは、確かだ」

    「……」

    667 :

    あーインスピレーション湧いてきたわ
    続き書いていい?
    結構有名な書き手なんだが

    668 = 601 :

        
    「……でも、その時は、それだけだったんだ。こんな展開、現実でもあるんだなぁって、そう思っただけだった」

    「だけど、あいつ……。桐崎 千棘は帰国子女で、金髪で、美少女で、運動神経抜群で、転入生だった」

    「……すごいステータスの持ち主だな、と思った。それだけならな。だけどあいつは、それだけじゃなかった」

    「『暴力女』だった。『ゴリラ女』だった。それに性格も刺々しくて、俺のこと『もやし』とか呼んできやがった」

    「……『漫画のキャラ』みたいなヤツだった。ていうか昔実際に、『漫画』で似たようなキャラを見た覚えがあった」

    「……いるよな。女の子なのに、やたら力が強くて、ツッコミとか照れ隠しとかで、主人公をぶん殴るヒロイン」

    「まさしく『漫画』の世界から出てきたみたいな、女だった……」

    「そんな『漫画みたいな女』が目の前に現れて……。俺の日常に変化が起きない、わけがなかった」

    「……毎日が苦労の連続だった」

    「だがその日、俺の運命は変わった」

    「そう、その日から、さらに凄まじい苦労の、連続となったんだ」

    669 :

    >>667
    この時間帯だと普通に笑えるコピペやめろ

    670 = 601 :

           
    『お前ら二人には明日から……3年間恋人同士になって貰う』

    「家に帰ったら突然親父から、そんなことを言われた……。あれは千棘と出会って、何日目のことだったか」

    「……なんだよ。ヤクザとギャングの抗争を止めるために、ニセモノの恋人同士になれって……」

    「『漫画』だったら……。結構面白そうな、展開だよな……」

    「……まあ確かに、傍から見てて面白かったけどさ」

    「しかも、その相手が、その千棘だった。あいつはあのステータスに加え、集英組の敵、ビーハイブの、令嬢でもあったんだ」

    「……そもそも俺だって、集英組の跡取り……。ヤクザの、息子だ。俺だって、『漫画』のキャラみたいなステータスを、持ってたんだ」

    「そこに気づいた時……。俺の考えは、歪んだ」

    「そしてその後、俺に降りかかった数々の出来事が、さらに俺の考えを、歪ませた」

    「……まさか」

    『ラブコメの主人公でもあるまいし……』

    671 = 601 :

                              
    「千棘とのデート中、俺がポロっと小咲の名前をこぼした時に……『偶然』、本当にそこに、小咲が現れた」

    「『ちょうど』千棘が後ろから、『ダーリン』と俺を呼びながら現れ、小咲に思いっきり誤解された」

    「小咲と廊下で会った時があった。『たまたま』誰かが小咲にぶつかって、小咲は俺の前で鍵を落とした」

    「放課後、千棘が友達ノートなるものを作っているところを見てしまった。『奇しくも』俺も過去に同じノートを、作ったことがあった」

    「……」

    「……勉強会の時に、千棘と蔵に閉じ込められたことがあったな。もうこの時点で、アレだが……」

    「でも梯子もあったし窓もあったし、普通に出られるだろうと思ったら……『都合良く』、千棘が閉所恐怖症だった」

    「いや、彼女も女の子だし……」

    「普段は強気で自信満々で、実際に女子とは思えないほど強い筈の、千棘が、『都合悪く』過去にトラウマがあって、恐怖症だった」

    「だからあいつ、後ろから抱きついてきてさ……。おかげで良い思いができたよ」

    「まるで、ラブコメの主人公みたいにな」

    672 = 627 :

    これは病みますわ

    673 = 601 :

                       
    「しかもあいつ、その後体制崩して俺に、覆いかぶさってきてさ……」

    「そんな『絶好のタイミング』で、蔵が開けられて……。また小野寺に、勘違いされたんだよな」

    「確かに……。『ラブコメ漫画』のワンシーン、だよな」

    「プールに行った時も……。更衣室の鍵が、『なぜか』妙に小咲の持ってた鍵に似ててさ……」

    「千棘にはぶん殴られ……。小咲には、また誤解された」

    「そうやって小咲に誤解されるたびに俺は、心が締め付けられる思いをしてきた」

    「最初は千棘やビーハイブの連中を、憎んだりもしたよ……。でもきっとこれは、誰も悪くなくて、誰のせいでもなくて――」

    「世界が……。この世界が、おかしいんだろうなって……思った」

    「……」

    「そして、後に起こった二つの出来事が、俺のそんな考えを、さらに膨らませた」

    674 = 612 :

    いいね

    675 = 601 :

                      
    「一つ目は、宮本の頼みで水泳の試合に出ることになった時だ」

    「……千棘が泳いでる最中に、両足を攣って、溺れた」

    「それは桐崎さんが、準備運動を怠ったからだろ?」

    「俺もそう思った。そう思いながらも俺はプールに飛び込み、必死にあいつを助けた」

    「だけどさ……。俺は確かに、千棘を助けるつもりで……。自分の意志で、千棘を助けたつもりなのに」

    「周りから拍手が起こって、歓声が上がったその時に……。俺は、愕然としたよ」

    「まるで俺、物語の『ヒーロー』みたいだって」

    「俺は自分の意志で動いた筈なのに、まるでそうなるように仕組まれてるような……」

    「『ヒロイン』を助けるために操られた、都合の良い、物語上の『ヒーロー』みたいだなって……」

    「ヒーローね……」

    「……そして、もう一つの出来事は……。俺の心を完全に砕いた、その出来事は……っ」

    「小咲と二人きりで、教室にいた時に、起きたんだ……っ!」

    676 = 601 :

                   
    「小咲と二人きりで教室で、話しててさ……」

    「すごくいい雰囲気になったんだ。そしたら小咲が、顔を真っ赤にして、俺に何か伝えようとして……」

    「へえ……。そんなことが」

    「正直、告白されるのかと思った。めちゃくちゃドキドキした。そして小咲が、何かを伝えようとした、まさにその瞬間――」

    「野球部の打ったボールが、教室の窓ガラスを割り、飛んできたんだ」

    「……そりゃあ……タイミング的にはもはや、『奇跡』に近いな」

    「……小咲が伝えようとしてたことを、聞きそびれちまったのは、残念だった」

    「だけどそれ以上に……。俺は、許せなかった……っ!」

    「……許せなかった? 誰を? 野球部の連中か?」

    「……お前、言ったよな。『奇跡』に近いって。俺は、そんな奇跡的なタイミングでボールが飛んできたことに――」

    「――誰かの、あるいはもっと大きな『なにか』の、意志を……。感じざるを得なかった」

    677 = 612 :

    これ後に楽自身も小野寺の告白とか聞くシーンで自分が爆睡することとか体験してそのことに気づいたりしたら本当に発狂しそう

    678 = 612 :

    このスレ一番最初の数レスは何だったのかの思ってたけどこういうことだったのね

    679 :

    >>678
    どんなレスだっけ?
    ログ漁るか

    680 = 612 :

    >>679
    いやこのスレの>>3-7

    681 = 601 :

                    
    「……その『なにか』にとって、小咲が俺に伝えようとしていたことは、都合が悪かったのかもしれない」

    「だから、それが俺に伝わるのを阻止しようとして……。そんな絶妙なタイミングでボールが飛んできたんだ」

    「その『なにか』が、奇跡を起こしたんだ」

    「……段々、とんでもない話になってきてるぞ」

    「おかしなこと言ってるのは分かってる……。だけど俺には、そうとしか思えないんだよ」

    「そして俺はその『なにか』を、許せねえ……」

    「どんな目的があったのか……。そこにどんな意志があったのかは、知らねえけど……」

    「もしそのボールが、小咲に当たってたら、どうすんだよ……っ!」 

    「……」

    「俺の周りで起き始めていた『漫画のような展開』は、とうとう二人を危険な目に、あわせた」

    「それに、耐えられなくて……。俺の心は、砕けた」

    「……あの日から――」

    682 = 679 :

    >>680
    サンクス
    もう徹夜つづきで頭回りませんわ

    683 = 601 :

                     
    「千棘が転入してきたあの日からずっと、俺の周りには、『非日常』があふれていた」

    「『漫画』みたいな出来事で、あふれていた」

    「人の意志では、力では、到底引き起こせないような事象が、平然と起こっていた」

    「……俺の周りで、だけだ」

    「……」

    「俺の考えは、歪んだ。もしかしたら、この世界は、この地球は――」

    「――俺を中心に、回ってるのかって」

    「お前、そんなこと考えてたのかよ」

    「考えたさ。そしてそんな考えさえも、また次第に変わっていった」

    「……こんな『漫画』みたいな世界の、中心にいる俺は――」

    「ひょっとしたら、『主人公』なんじゃないかって」

    「……ははっ。なに言ってんの?」

    684 :

    おもしろいな

    685 = 613 :

    なんかヒーロー戦記でこんなの見た気がする

    686 :

    あーインスパイヤーザネクスト日立
    次の時代に、新しい風を吹き込んでいい?
    結構有名な製作所なんだが

    687 = 601 :

        
    「だとしたら……。俺が主人公だから、ヒーローだから、ヒロインである二人が、危険な目に遭ったのかもしれないって」

    「それはもう、ただの自惚れだろう。主人公って、『漫画』のかよ?」

    「知らねえよ……。『漫画』かもしれないし、他の『なにか』かもしれない」

    「俺は『なにか』の主人公に抜擢されちまったんだ……って、考えるようになった」

    「……よかったじゃん。主人公になれて」

    「……なんだと?」

    「お前が羨ましい、って言ったんだよ。お前が主人公だとすれば、俺はどう見ても『脇役』だからな」

    「いや、俺なんかまだマシな方だ。『主人公の友達』というポジションの俺は、まだな」

    「例えば隣のクラスの、名前も知らねえし話したこともないような連中は、脇役ですらないんだろうな」

    「『モブキャラ』ってやつかな? ったく、自分が『モブキャラ』だということにも気づかずに生きている連中に、俺は同情するぜ」

    「……で、俺のなにが羨ましいって?」

    「『脇役』でも『モブキャラ』でもないところだよ」

    688 = 601 :

         
    「お前、自分がなに言ってるのか分かってるのか?」

    「『自分は特別な人間で、周りの人間は皆、取るに足らない存在』。そう言ってるのと同じなんだぞ?」

    「……」

    「他の人間は全員、お前の引き立て役か? 主人公である、お前の」

    「お前は桐崎さんや小野寺が、『自分のせい』で危険な目に遭ったと、そう思ってるのかもしれない」

    「だけど、その二人を『悲劇のヒロイン』だと、認めるということは……っ!」

    「……二人まで、主人公のお前の、引き立て役でしかないって、認めることにもなるんだぞっ!」

    「お前はそれで、いいのかよっ!? この世界は『漫画』で、お前はその『漫画』の主人公で、後は全員お前のために動く、都合のいい駒か!?」

    689 = 612 :

    でも正しいしね

    690 = 601 :

       
    「……そんなわけ、ないだろ」

    「……」

    「ここは『漫画』の世界なんかじゃない。『現実』だ。だから皆自分の意志で、自分のために動いてるし、俺のためになんか動いてくれない」

    「お前……、ここが現実だって……。今、そう言ったか……?」

    「……」

    「でもお前は……。一度思っちまったんだろ……? 自分は主人公だって。この世界は、自分を中心に動いてるって」

    「……なあ、楽。俺、お前の話を聞いてさ……。少しだけだけど、考えちまったんだよ」

    「……なに?」

    「自分はただの、『引き立て役』でしかないんじゃないかって……。『脇役』なんじゃないかって 」

    692 = 601 :

                          
    「俺だってちゃんと、自分の意志で、お前の恋を応援したり、サポートもしてきたつもりなのに……」

    「それも全部、お前を引き立てるための、『なにか』の意志によるものだったのかな……?」

    「だから、言ってるだろうがっ! この世界は、『漫画』なんかじゃないっ!!」

    「おれは『漫画』の主人公なんかじゃないっ!」

    「お前は『漫画』の脇役なんかじゃないっ!」

    「小咲も千棘も宮本も、引き立て役なんかじゃないっ!!」

    「なに、言ってんだよ……。だってお前、さっき――」

    「だからっ! だから俺は、『計画』を考えたんだっ!」

    「このクソみたいな世界を否定する、その『計画』をなっ!!」

    693 = 686 :

    いいね

    694 = 650 :

    そうか、楽は『最強月打』されてしまったのか

    695 = 601 :

          
    ――

    小咲「二人とも、どうしたんだろうね。男の子同士で、話し合いたいことがあったのかな?」

    千棘「えっ? 忘れ物を取りに行ったんでしょ?」

    小咲「えっ。あ、うん……」

    るり(この子、小咲以上の逸材だわ……)

    小咲「あっ、そうだ……。千棘ちゃんに、聞きたいことが、あったんだけど……」

    千棘「? なあに?」

    696 :

    >>694
    サンデーのやつだっけ?うろ覚えだけど

    697 = 601 :

        
    小咲「そ、その……。楽くんのこと、なんだけど」

    千棘「うん。楽くんのこと、好きだよ」

    小咲「えっと、千棘ちゃんは、楽くんのことどう思って――」

    小咲「――っ!?」

    千棘「今、言ったよ?」ニコッ

    るり(この子……。逸材どころじゃないわ……)

    698 = 650 :

    >>696
    そうそう、月光条例ってやつ

    自分の世界が誰かの創った空想だと認識しちゃったら、そりゃ荒むわな…

    699 = 601 :

                     
    小咲「好き、だったんだ……。やっぱり……」

    千棘「うん。告白も、しちゃった」

    小咲「え、ええぇえぇ!? そ、そんな、いつ……?」

    千棘「結構最近。少なくとも、小咲ちゃんと楽くんが付き合い始めて、からだよ」

    小咲「え……っ。と、ということは」

    るり「あなたは小咲から、一条くんを奪おうとしてたわけだ」

    小咲「る、るりちゃん。そんな言い方……」

    千棘「まあでも、そうなるよね。既に恋人がいる人に告白するって、そういうことだもん」

    小咲「……」

    700 = 601 :

                         
    小咲「……それで、楽くんの返事は」

    千棘「『お前は一番の親友だ』だって。いやぁ。あの時はすっごく嬉しかったなぁ」

    るり「あんたそれ、フラれてるじゃない」

    千棘「まぁ、ね。やっぱり楽くんは私より、小咲ちゃんの方が好きだったみたい」

    小咲「……どうしてそんなに、明るく話せるの?」

    千棘「えっ?」

    小咲「だって千棘ちゃん、失恋したってことでしょ? ショックじゃなかったの?」

    るり「こさき……っ!」

    千棘「そうだね。私、失恋したの。でも親友って言ってもらえたし、そんなにショックじゃなかったかな」

    小咲「……」


    千棘「――なんて、言えるわけない」


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