私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」マスター「来たかッ!」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
紳士「フ、フフ……」
紳士「フハハハハハハハハハハッ! ──どうやら私の敵う相手ではないらしい」
紳士「話はここまで……いや、なかったことにしてくれたまえ」
紳士「君が我が校に入ってくることを祈っているよ。むろん、実力でね」
受験生「お心遣い、感謝ッッッ!」
紳士「すまんな、マスター。私が不甲斐ないばかりで、力になれなくて……」
マスター「いえ、かまいません」
マスター「ご足労いただき、ありがとうございました」
マスター(そこまでの覚悟か、小僧ッ!)
マスター(こうなれば……もはや打つ手は一つッッッ!)
紳士「フハハハハハハハハハハッ! ──どうやら私の敵う相手ではないらしい」
紳士「話はここまで……いや、なかったことにしてくれたまえ」
紳士「君が我が校に入ってくることを祈っているよ。むろん、実力でね」
受験生「お心遣い、感謝ッッッ!」
紳士「すまんな、マスター。私が不甲斐ないばかりで、力になれなくて……」
マスター「いえ、かまいません」
マスター「ご足労いただき、ありがとうございました」
マスター(そこまでの覚悟か、小僧ッ!)
マスター(こうなれば……もはや打つ手は一つッッッ!)
PM20:30──
閉店まで残り30分。
マスターの表情が変わった。
マスター「ウェイトレス君、今日はもうあがりたまえ」
ウェイトレス「マスター、まだ早い──」
マスター「すぐ着替えて店を出るんだ……早くッ!」
ウェイトレス「マスター、まさか……まさか!? ダメですッ!」
マスター「いいから早く出るんだ! 君には君の人生がある! 店長命令だッ!」
ウェイトレス「マスター……!」
閉店まで残り30分。
マスターの表情が変わった。
マスター「ウェイトレス君、今日はもうあがりたまえ」
ウェイトレス「マスター、まだ早い──」
マスター「すぐ着替えて店を出るんだ……早くッ!」
ウェイトレス「マスター、まさか……まさか!? ダメですッ!」
マスター「いいから早く出るんだ! 君には君の人生がある! 店長命令だッ!」
ウェイトレス「マスター……!」
>>108
ちゃんと読め
ちゃんと読め
マスター「やっと二人きりになれましたな、お客さん……いや小僧ッ!」
マスター「刺客や妨害の数々……全て乗り切られるとはな。恐れ入ったよ」
受験生「…………」カリカリ…
マスター「だが、このままでは終わらんッ! 私にも意地があるッ!」
マスター「押させてもらうよ……“自爆スイッチ”をッ!」グッ…
ポチッ
アナウンス『自爆装置が作動しました』
アナウンス『当店はあと60秒で爆発します』
アナウンス『店内にいらっしゃる店員ならびにお客様は、至急避難して下さい』
アナウンス『繰り返します……』
マスター「あと一分でこの店は木っ端微塵だァッ! どうする、小僧ォッッッ!?」
受験生「…………」カリカリ…
マスター「刺客や妨害の数々……全て乗り切られるとはな。恐れ入ったよ」
受験生「…………」カリカリ…
マスター「だが、このままでは終わらんッ! 私にも意地があるッ!」
マスター「押させてもらうよ……“自爆スイッチ”をッ!」グッ…
ポチッ
アナウンス『自爆装置が作動しました』
アナウンス『当店はあと60秒で爆発します』
アナウンス『店内にいらっしゃる店員ならびにお客様は、至急避難して下さい』
アナウンス『繰り返します……』
マスター「あと一分でこの店は木っ端微塵だァッ! どうする、小僧ォッッッ!?」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「閉店時刻まで君が居座れば私の負け……だが」
マスター「その前に喫茶店そのものがなくなれば、君もここで勉強できなくなる……」
マスター「──ゆえに引き分け!」
マスター「敗北するぐらいならば、私は引き分けを選ぶッ!」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「残り30秒を切った……」
マスター「あと30秒でこの店は私と君もろとも消えてなくなる……」
マスター「私は命と店を引き換えに、誇りを守ったんだァ!」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「閉店時刻まで君が居座れば私の負け……だが」
マスター「その前に喫茶店そのものがなくなれば、君もここで勉強できなくなる……」
マスター「──ゆえに引き分け!」
マスター「敗北するぐらいならば、私は引き分けを選ぶッ!」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「残り30秒を切った……」
マスター「あと30秒でこの店は私と君もろとも消えてなくなる……」
マスター「私は命と店を引き換えに、誇りを守ったんだァ!」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「残り10秒……」
マスター「さァ、これでこの喫茶店は閉店を待たずして消滅──」
受験生「…………」ピタッ
マスター(──む? 勉強を止めた!?)
マスター「そう、それでいい! 早くここから出ていけ、まだ間に合うッ!」
受験生「吾輩は……勉強をやめるつもりはない。しかしッッッ!」
バッ!
マスター「!?」
次の瞬間、店内は激しい光に包まれた。
マスター「残り10秒……」
マスター「さァ、これでこの喫茶店は閉店を待たずして消滅──」
受験生「…………」ピタッ
マスター(──む? 勉強を止めた!?)
マスター「そう、それでいい! 早くここから出ていけ、まだ間に合うッ!」
受験生「吾輩は……勉強をやめるつもりはない。しかしッッッ!」
バッ!
マスター「!?」
次の瞬間、店内は激しい光に包まれた。
ドッグワァァァァァンッ!!!!!
ウェイトレス「いやぁぁぁっ! マスターッ! お客さんッ!」ダッ
通行人「やめろ、巻き添えになるぞ!」ガシッ
ウェイトレス「でも……! あの店にはまだ……!」
通行人「もう手遅れだ……この爆発では……!」
牛「モォ~……」
ゴゴゴゴゴ……! ズズゥ……ン……!
ウェイトレス「いやぁぁぁっ! マスターッ! お客さんッ!」ダッ
通行人「やめろ、巻き添えになるぞ!」ガシッ
ウェイトレス「でも……! あの店にはまだ……!」
通行人「もう手遅れだ……この爆発では……!」
牛「モォ~……」
ゴゴゴゴゴ……! ズズゥ……ン……!
カリカリ…… カリカリ……
ウェイトレス「!?」ハッ
通行人「なんだ、この音は!?」
ウェイトレス「この音は……勉強をしている音だわ!」
炎と煙に包まれた瓦礫の中には──
受験生「…………」カリカリ…
ウェイトレス「お客さんだわ!」
ウェイトレス(すごい……爆発でペンもノートも机も、何もかもふっ飛んだのに)
ウェイトレス(空気イスに座り、指で空中に字を書いて勉強してるんだわ!)
ウェイトレス「……そうだ、マスターは!?」
ウェイトレス「!?」ハッ
通行人「なんだ、この音は!?」
ウェイトレス「この音は……勉強をしている音だわ!」
炎と煙に包まれた瓦礫の中には──
受験生「…………」カリカリ…
ウェイトレス「お客さんだわ!」
ウェイトレス(すごい……爆発でペンもノートも机も、何もかもふっ飛んだのに)
ウェイトレス(空気イスに座り、指で空中に字を書いて勉強してるんだわ!)
ウェイトレス「……そうだ、マスターは!?」
マスター「……ここだ」ケホッ…
ウェイトレス「マスター! 無事だったんですね!」
ウェイトレス「でも、どうやって助かったんですか!?」
マスター「爆発する瞬間──彼が全ての参考書やノート、そして自分自身を盾にして」
マスター「私をかばってくれたのだよ……」
ウェイトレス「そうだったんですか……!」
マスター「まもなく、閉店時刻だが……」
マスター「店が崩壊しても、受験道具が燃え尽きても、彼はあの場所で勉強している」
受験生「…………」カリカリ…
店長「見事だ……受験生!」ニヤッ
PM21:00──
ウェイトレス「マスター! 無事だったんですね!」
ウェイトレス「でも、どうやって助かったんですか!?」
マスター「爆発する瞬間──彼が全ての参考書やノート、そして自分自身を盾にして」
マスター「私をかばってくれたのだよ……」
ウェイトレス「そうだったんですか……!」
マスター「まもなく、閉店時刻だが……」
マスター「店が崩壊しても、受験道具が燃え尽きても、彼はあの場所で勉強している」
受験生「…………」カリカリ…
店長「見事だ……受験生!」ニヤッ
PM21:00──
受験生「閉店時刻なので、帰宅するとしよう」スッ…
受験生「代金はいくらか?」
マスター「沸騰コーヒーと最強コーヒーで、お会計800円です」
受験生「ふむ……馳走になった」チャリン…
受験生「店主よ、今日一日ありがとうッッッ! ご迷惑をおかけした……ッ!」
マスター「こちらこそ……また来て下さい! 是非……ッ!」
受験生「応ッッッ!」
受験生とマスターは再戦を誓い合うと、それぞれ帰路についたのであった。
若きウェイトレスはそんな二人を見て、感動の涙を流すのであった。
ウェイトレス「ステキ……」
牛「モォ~……!」
受験生「代金はいくらか?」
マスター「沸騰コーヒーと最強コーヒーで、お会計800円です」
受験生「ふむ……馳走になった」チャリン…
受験生「店主よ、今日一日ありがとうッッッ! ご迷惑をおかけした……ッ!」
マスター「こちらこそ……また来て下さい! 是非……ッ!」
受験生「応ッッッ!」
受験生とマスターは再戦を誓い合うと、それぞれ帰路についたのであった。
若きウェイトレスはそんな二人を見て、感動の涙を流すのであった。
ウェイトレス「ステキ……」
牛「モォ~……!」
>>1乙
それからしばらくして──
喫茶店は復活していた。
しかも、自爆前よりあらゆる面がパワーアップしての再開である。
店の雰囲気、コーヒーの味、音楽、座席の快適さ、全てが以前の喫茶店を上回っていた。
ウェイトレス「マスター、お店の再開おめでとうございます!」
マスター「ありがとう。また心機一転、頑張るよ!」
そんなのどかな空間に、開店時刻と同時に足を踏み入れる者があった。
ザンッ……!
喫茶店は復活していた。
しかも、自爆前よりあらゆる面がパワーアップしての再開である。
店の雰囲気、コーヒーの味、音楽、座席の快適さ、全てが以前の喫茶店を上回っていた。
ウェイトレス「マスター、お店の再開おめでとうございます!」
マスター「ありがとう。また心機一転、頑張るよ!」
そんなのどかな空間に、開店時刻と同時に足を踏み入れる者があった。
ザンッ……!
大学生「珈琲を飲みに参上ッッッ!」
マスター「おお、君か!」
ウェイトレス「いらっしゃ~い」
大学生「おかげさまで……かろうじて冥帝大に合格することができた。感謝ッッッ!」
マスター「なんの、紛れもない君の実力だよ」
大学生「恐悦至極……」
マスター「ところで、どこの学部に入ったんだい?」
大学生「経営学部であるッ!」
大学生「あの日、自爆までしてみせたマスターの覚悟に、吾輩は大いに感動した」
大学生「吾輩もいずれはマスターのような、超一流の喫茶店を開きたく……ッ」
マスター「おおっ……応援しているよ。この道の先輩としてね」
牛「モォ~……」
マスター「おお、君か!」
ウェイトレス「いらっしゃ~い」
大学生「おかげさまで……かろうじて冥帝大に合格することができた。感謝ッッッ!」
マスター「なんの、紛れもない君の実力だよ」
大学生「恐悦至極……」
マスター「ところで、どこの学部に入ったんだい?」
大学生「経営学部であるッ!」
大学生「あの日、自爆までしてみせたマスターの覚悟に、吾輩は大いに感動した」
大学生「吾輩もいずれはマスターのような、超一流の喫茶店を開きたく……ッ」
マスター「おおっ……応援しているよ。この道の先輩としてね」
牛「モォ~……」
マスター「ま、一杯どうだい? 前は沸騰したのを飲ませたから、今度は冷たいのでも」
ウェイトレス「アイスコーヒーで~す」スッ…
大学生「いただこう」ゴクッ…
大学生「!」
大学生「冷たァァァァァいッッッ!!!」ブバッ
マスター「!?」
マスター(そうか……彼は熱いのは平気だが、冷たいのは苦手だったのか……ッ!)
マスター(なんという盲点ッッッ!)
マスター「しかし……冷たい飲み物を飲めなければ、喫茶店経営など到底不可能だ」
マスター「どうだね大学生君、ここで修業(アルバイト)してみないかね?」
ウェイトレス「一から教えてあげるわよ」
大学生「ありがたくッッッ!!!」ガバッ
─ 完 ─
ウェイトレス「アイスコーヒーで~す」スッ…
大学生「いただこう」ゴクッ…
大学生「!」
大学生「冷たァァァァァいッッッ!!!」ブバッ
マスター「!?」
マスター(そうか……彼は熱いのは平気だが、冷たいのは苦手だったのか……ッ!)
マスター(なんという盲点ッッッ!)
マスター「しかし……冷たい飲み物を飲めなければ、喫茶店経営など到底不可能だ」
マスター「どうだね大学生君、ここで修業(アルバイト)してみないかね?」
ウェイトレス「一から教えてあげるわよ」
大学生「ありがたくッッッ!!!」ガバッ
─ 完 ─
この物語はフィクションです。
喫茶店等での勉強を肯定・否定するものではありません。
喫茶店等での勉強を肯定・否定するものではありません。
受験頑張るわ、こいつの勉強のハードさに比べたら俺なんか全然楽に勉強できるもんな
類似してるかもしれないスレッド
- 津田「萩村、勉強教えてほしい・・・」スズ「・・・また?」 (1001) - [43%] - 2013/10/28 0:00 ★★
- 受験生「お前もこの大学を受けるのか」ライバル「まぁね」 (156) - [42%] - 2012/2/8 6:30 ☆
- シンジ「部屋に鍵付けてくれませんか」ミサト「なんでー?」 (97) - [41%] - 2011/12/2 2:30 ★
- アスカ「なに?びっぷが落ちたから・・・?」シンジ「そうだよ」 (145) - [40%] - 2012/12/10 0:45 ☆
- 女騎士「幼女に嫌われてしまったかもしれない」オーク「はい?」 (217) - [40%] - 2014/2/3 9:30 ○
- ダル「ポケモンで勝てば『…』だと…!?」フェイリス「だニャ!」 (192) - [40%] - 2011/10/25 4:15 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について