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元スレ受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」マスター「来たかッ!」
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AM9:00──
ウェイトレス「マスター、今日も頑張りましょうね!」
マスター「ああ」
ここは町外れにある小さな喫茶店。
店員は開業者であるマスターと、アルバイトのウェイトレスのみ。
そんなのどかな空間に、開店時刻と同時に足を踏み入れる者があった。
ザンッ……!
受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」
マスター「来たかッ!」
ウェイトレス「マスター、今日も頑張りましょうね!」
マスター「ああ」
ここは町外れにある小さな喫茶店。
店員は開業者であるマスターと、アルバイトのウェイトレスのみ。
そんなのどかな空間に、開店時刻と同時に足を踏み入れる者があった。
ザンッ……!
受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」
マスター「来たかッ!」
受験生「ふむ、このカウンター席……我が勉強スペースにちょうどいい」
受験生「座らせてもらうぞ」ギシィッ…
ドササッ……!
マスター(ノートに大量の参考書、さらには赤本……)
マスター(勉強する気満々といったところか)
マスター(たしかに喫茶店ならではのリラックスできる空気、雰囲気……)
マスター(家や図書館より勉強するには最適といえるかもしれぬ)
マスター(しかし、私の喫茶店で満足に勉強できると思うなよ、小僧ッッッ!)
マスター「ウェイトレス君、例のコーヒーを用意してくれたまえ」
ウェイトレス「はいっ!」
受験生「座らせてもらうぞ」ギシィッ…
ドササッ……!
マスター(ノートに大量の参考書、さらには赤本……)
マスター(勉強する気満々といったところか)
マスター(たしかに喫茶店ならではのリラックスできる空気、雰囲気……)
マスター(家や図書館より勉強するには最適といえるかもしれぬ)
マスター(しかし、私の喫茶店で満足に勉強できると思うなよ、小僧ッッッ!)
マスター「ウェイトレス君、例のコーヒーを用意してくれたまえ」
ウェイトレス「はいっ!」
受験生「…………」カリカリ…
マスター「おや……お勉強ですか。大学受験ですかな?」
受験生「うむ」
マスター「ちなみに……志望校は?」
受験生「冥帝大学だ」
マスター「ほう……冥帝大ですか。一流大学ですなァ……」
冥帝大学とは──
多くのノーベル賞受賞者、五輪金メダリスト、アカデミー賞受賞者を輩出する
日本でもトップクラスの名門大学である。
むろん、難易度もトップクラスであることはいうまでもない。
マスター「おや……お勉強ですか。大学受験ですかな?」
受験生「うむ」
マスター「ちなみに……志望校は?」
受験生「冥帝大学だ」
マスター「ほう……冥帝大ですか。一流大学ですなァ……」
冥帝大学とは──
多くのノーベル賞受賞者、五輪金メダリスト、アカデミー賞受賞者を輩出する
日本でもトップクラスの名門大学である。
むろん、難易度もトップクラスであることはいうまでもない。
マスター「それでは生半可な勉強量では入学できますまい」
受験生「うむ」
マスター「しかし……ここは喫茶店」
マスター「“喫茶”とは茶やコーヒーを楽しむという意味であり」
マスター「勉強する、という意味ではない……」
マスター「どうしてもここに居座りたいのであれば」
マスター「まずは当店自慢のコーヒーを飲んでいただきましょう」
受験生「うむ、もっともな意見だ」
マスター「…………」ニィッ
ウェイトレス「マスター、できました!」スッ
マスター「ご苦労」
グツグツ…… グツグツ……
マスター「摂氏100℃で煮えたぎる、このコーヒーをなッ!」
受験生「うむ」
マスター「しかし……ここは喫茶店」
マスター「“喫茶”とは茶やコーヒーを楽しむという意味であり」
マスター「勉強する、という意味ではない……」
マスター「どうしてもここに居座りたいのであれば」
マスター「まずは当店自慢のコーヒーを飲んでいただきましょう」
受験生「うむ、もっともな意見だ」
マスター「…………」ニィッ
ウェイトレス「マスター、できました!」スッ
マスター「ご苦労」
グツグツ…… グツグツ……
マスター「摂氏100℃で煮えたぎる、このコーヒーをなッ!」
受験生「いただこう」
マスター「フーフーして冷まさなくて……よいのですかな?」
受験生「不要」グイッ
ゴキュッ……!
マスター(一口で飲んだだとッ!?)
受験生「ふむ……美味であった」カチャッ
マスター「!」
受験生「あえて不満をいわせてもらうならば──ぬるいことぐらいか」
マスター「!!!」
マスター「フーフーして冷まさなくて……よいのですかな?」
受験生「不要」グイッ
ゴキュッ……!
マスター(一口で飲んだだとッ!?)
受験生「ふむ……美味であった」カチャッ
マスター「!」
受験生「あえて不満をいわせてもらうならば──ぬるいことぐらいか」
マスター「!!!」
マスター(ハッタリか……!?)
マスター(いや……ハッタリではないッ!)
マスター(この小僧の舌にとっては、摂氏100℃などぬるま湯にすぎないのだッ!)
マスター(なんという漢よ……)
マスター(お、おのれ……ッ! だが、沸騰コーヒーなど序の口よ!)
マスター「ならばおかわりを持ってきましょう」ニコッ
受験生「ありがたい」
マスター「ウェイトレス君、あのコーヒーを持ってきてくれ!」
ウェイトレス「はいっ!」
ウェイトレス(もうあのコーヒーを!? マスターは本気だわ……ッ!)
マスター(いや……ハッタリではないッ!)
マスター(この小僧の舌にとっては、摂氏100℃などぬるま湯にすぎないのだッ!)
マスター(なんという漢よ……)
マスター(お、おのれ……ッ! だが、沸騰コーヒーなど序の口よ!)
マスター「ならばおかわりを持ってきましょう」ニコッ
受験生「ありがたい」
マスター「ウェイトレス君、あのコーヒーを持ってきてくれ!」
ウェイトレス「はいっ!」
ウェイトレス(もうあのコーヒーを!? マスターは本気だわ……ッ!)
受験生「…………」カリカリ…
ウェイトレス「お待たせいたしました~」
ズンッ!
ドラム缶一杯に入ったコーヒー、ではなくコーヒー豆。南米からの産地直送品である。
ウェイトレス「砂糖と──」
ドササッ!
ドラム缶にぶち込まれる大量のサトウキビ。沖縄からの産地直送品である。
ウェイトレス「ミルクもおつけしますね」
牛「モォ~……」
ミルク代わりの乳牛。北海道からの産地直送品である。
マスター(さァ……我が喫茶店最強のコーヒー……)
マスター(飲めるものなら、飲んでみろッッッ!)
ウェイトレス「お待たせいたしました~」
ズンッ!
ドラム缶一杯に入ったコーヒー、ではなくコーヒー豆。南米からの産地直送品である。
ウェイトレス「砂糖と──」
ドササッ!
ドラム缶にぶち込まれる大量のサトウキビ。沖縄からの産地直送品である。
ウェイトレス「ミルクもおつけしますね」
牛「モォ~……」
ミルク代わりの乳牛。北海道からの産地直送品である。
マスター(さァ……我が喫茶店最強のコーヒー……)
マスター(飲めるものなら、飲んでみろッッッ!)
受験生「いただこう」ギュッ…
牛「モォ~……」チョロロ…
マスター(まずは牛の乳を搾ったかッ! ウ、ウマい……ッ!)
マスター(教科書通りの搾り方! 小僧め、牛の扱いに慣れていやがるッ!)
受験生「吾輩はコーヒーにはたっぷりミルクを入れる人間でな」ジャバッ
マスター(バケツ一杯分のミルクを、まとめてドラム缶に放り込んだ!)
マスター(しかしッ! いくら牛乳を混ぜたところで)
マスター(ドラム缶満杯のコーヒー豆とサトウキビを飲めるはずが──)
受験生「ぬんっ!」グイッ
マスター(いったァ!)
ウェイトレス(ウソでしょ!?)
牛「モォ~……」チョロロ…
マスター(まずは牛の乳を搾ったかッ! ウ、ウマい……ッ!)
マスター(教科書通りの搾り方! 小僧め、牛の扱いに慣れていやがるッ!)
受験生「吾輩はコーヒーにはたっぷりミルクを入れる人間でな」ジャバッ
マスター(バケツ一杯分のミルクを、まとめてドラム缶に放り込んだ!)
マスター(しかしッ! いくら牛乳を混ぜたところで)
マスター(ドラム缶満杯のコーヒー豆とサトウキビを飲めるはずが──)
受験生「ぬんっ!」グイッ
マスター(いったァ!)
ウェイトレス(ウソでしょ!?)
>>20
お前はコーヒー豆も牛もそのまま食ってる(飲んでる)のかよ。
お前はコーヒー豆も牛もそのまま食ってる(飲んでる)のかよ。
>>25
ごめん見てなかった
ごめん見てなかった
ゴボォッ…… ゴボォッ……
200リットルを超えるコーヒー豆とサトウキビは、
瞬く間に受験生の胃袋へと吸い込まれていった。
ゴキュッ…… ゴキュッ……
ウェイトレス「…………ッ!」
マスター(一粒も豆をこぼさず……飲み干している……)
マスター(しかも噛まずに……本当に液体として“飲んで”いるッ! 丸飲みだッ!)
マスター「!」ハッ
マスター(そういえば小僧の腹部……まったく膨れていない)
マスター(胃液が強すぎて、胃に到達したとたん完全消化してしまうのかッ!)
受験生「ふむ……美味であったぞ」プハァッ
マスター「あ、ありがとうございます……!」
マスター(見事なり……! 初戦は私の完敗だ……ッ!)
200リットルを超えるコーヒー豆とサトウキビは、
瞬く間に受験生の胃袋へと吸い込まれていった。
ゴキュッ…… ゴキュッ……
ウェイトレス「…………ッ!」
マスター(一粒も豆をこぼさず……飲み干している……)
マスター(しかも噛まずに……本当に液体として“飲んで”いるッ! 丸飲みだッ!)
マスター「!」ハッ
マスター(そういえば小僧の腹部……まったく膨れていない)
マスター(胃液が強すぎて、胃に到達したとたん完全消化してしまうのかッ!)
受験生「ふむ……美味であったぞ」プハァッ
マスター「あ、ありがとうございます……!」
マスター(見事なり……! 初戦は私の完敗だ……ッ!)
AM10:30──
開店から、すなわち受験生の勉強開始から一時間半が経過した。
ここで再び喫茶店サイドが動く。
マスター「コーヒーは通用しなかった……」
マスター「だが、そろそろあの小僧も油断をしている頃だろう」
マスター「ウェイトレス君、頼む! 奴の勉強を食い止めてくれッ!」
ウェイトレス「任せて下さい、マスター!」
開店から、すなわち受験生の勉強開始から一時間半が経過した。
ここで再び喫茶店サイドが動く。
マスター「コーヒーは通用しなかった……」
マスター「だが、そろそろあの小僧も油断をしている頃だろう」
マスター「ウェイトレス君、頼む! 奴の勉強を食い止めてくれッ!」
ウェイトレス「任せて下さい、マスター!」
ウェイトレス「ねえ、お客さん」
受験生「何用か」
ウェイトレス「胸は好き?」プルンッ
受験生「ニワトリのムネ肉であれば、好物だ。しょっちゅう食しておる」
ウェイトレス「ちがうわよ、人間の胸よ」ボインッ
受験生「胸筋は吾輩も日頃から鍛えておる」
ウェイトレス「ちがうわ、女性の胸のことよ」プルッ
受験生「ふむ、興味はあるぞ」
ウェイトレス「……なら、堪能させてあげる」ギュッ…
ウェイトレスは、己の胸元を受験生の顔面に押しつけた。
受験生「何用か」
ウェイトレス「胸は好き?」プルンッ
受験生「ニワトリのムネ肉であれば、好物だ。しょっちゅう食しておる」
ウェイトレス「ちがうわよ、人間の胸よ」ボインッ
受験生「胸筋は吾輩も日頃から鍛えておる」
ウェイトレス「ちがうわ、女性の胸のことよ」プルッ
受験生「ふむ、興味はあるぞ」
ウェイトレス「……なら、堪能させてあげる」ギュッ…
ウェイトレスは、己の胸元を受験生の顔面に押しつけた。
>>37
うわぁ…
うわぁ…
ウェイトレス「ど~お、フカフカでしょう?」ギュウ…
受験生「…………」
マスター(や、やったッ!)
マスター(ウェイトレスの胸を顔面を押しつけられた小僧は)
マスター(集中力と視界を奪われたッ!)
マスター(この状況下で勉強を続けられる者がいるか?)
マスター(否、いるわけがないッッッ! 私の勝利──)
受験生「…………」
マスター(や、やったッ!)
マスター(ウェイトレスの胸を顔面を押しつけられた小僧は)
マスター(集中力と視界を奪われたッ!)
マスター(この状況下で勉強を続けられる者がいるか?)
マスター(否、いるわけがないッッッ! 私の勝利──)
受験生「…………」カリカリ…
ウェイトレス「な、なんで……!? 両目は完全に塞がれているのよ!?」ギュッ…
受験生「…………」カリカリ…
マスター「平然と勉強を続けている……だと……!?」
マスター(こやつ……胸で視界を封じられても)
マスター(気配を頼りに参考書を読み、ノートに字を書いているというのかッ!)
マスター(武術の達人が、闇夜でも敵の気配を察知することで戦えるようにッ!)
マスター(し、しかも……)
ウェイトレス「な、なんで……!? 両目は完全に塞がれているのよ!?」ギュッ…
受験生「…………」カリカリ…
マスター「平然と勉強を続けている……だと……!?」
マスター(こやつ……胸で視界を封じられても)
マスター(気配を頼りに参考書を読み、ノートに字を書いているというのかッ!)
マスター(武術の達人が、闇夜でも敵の気配を察知することで戦えるようにッ!)
マスター(し、しかも……)
受験生「…………」ギンギン…
マスター(ズボンの異常な膨らみ具合……性欲がないというわけではないッ!)
マスター(10代半ば相応の巨大な性欲を持ち合わせておきながら)
マスター(それに身を委ねず、鋼鉄の意志で勉強を続けているというのかッッッ!)
ウェイトレス(くっ……!)
ウェイトレス「だったらエプロンを脱いで──」
マスター「無駄だ……やめておきなさい」
ウェイトレス「マスター!?」
マスター「君の美しさは認める……しかし、君では彼を止められん」
マスター「それにこれ以上やったら、この店は喫茶店ではなく別の店になってしまう」
ウェイトレス「はい……!」スッ…
マスター(第二ラウンドも完敗か……だが、勝負はこれからだ、小僧ッ!)
マスター(ズボンの異常な膨らみ具合……性欲がないというわけではないッ!)
マスター(10代半ば相応の巨大な性欲を持ち合わせておきながら)
マスター(それに身を委ねず、鋼鉄の意志で勉強を続けているというのかッッッ!)
ウェイトレス(くっ……!)
ウェイトレス「だったらエプロンを脱いで──」
マスター「無駄だ……やめておきなさい」
ウェイトレス「マスター!?」
マスター「君の美しさは認める……しかし、君では彼を止められん」
マスター「それにこれ以上やったら、この店は喫茶店ではなく別の店になってしまう」
ウェイトレス「はい……!」スッ…
マスター(第二ラウンドも完敗か……だが、勝負はこれからだ、小僧ッ!)
PM12:00──
この喫茶店にもランチタイムやランチメニューがある。
昼食に訪れるサラリーマンや近所の人間によって、にわかに店内が騒がしくなる。
ワイワイ…… ガヤガヤ……
受験生「…………」カリカリ…
マスター(分かっているさ。こんなお客の雑談ぐらいで、君の集中は揺らぎはしない)
マスター(しかし、今日は君のためにとっておきの刺客を用意してあるのだ!)
この喫茶店にもランチタイムやランチメニューがある。
昼食に訪れるサラリーマンや近所の人間によって、にわかに店内が騒がしくなる。
ワイワイ…… ガヤガヤ……
受験生「…………」カリカリ…
マスター(分かっているさ。こんなお客の雑談ぐらいで、君の集中は揺らぎはしない)
マスター(しかし、今日は君のためにとっておきの刺客を用意してあるのだ!)
クチャラー「こんにちは」
マスター「おお、来てくれたかね」
クチャラー「大恩あるマスターのためですからね」
クチャラー「ところで、誰をやればいいんです?」
マスター「……彼だ」
クチャラー「ふうん、あのボウヤですか」
クチャラー「分かりました、15……いや10分以内に席を立たせてみせますよ」
クチャラー「マスター、サンドイッチセットを一つお願いします」
マスター「毎度」
マスター「おお、来てくれたかね」
クチャラー「大恩あるマスターのためですからね」
クチャラー「ところで、誰をやればいいんです?」
マスター「……彼だ」
クチャラー「ふうん、あのボウヤですか」
クチャラー「分かりました、15……いや10分以内に席を立たせてみせますよ」
クチャラー「マスター、サンドイッチセットを一つお願いします」
マスター「毎度」
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