のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,368,500人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」マスター「来たかッ!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - バキ + - 受験生 + - 坂本ですが + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    1 2 3 4 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    1 :

    AM9:00──



    ウェイトレス「マスター、今日も頑張りましょうね!」

    マスター「ああ」



    ここは町外れにある小さな喫茶店。

    店員は開業者であるマスターと、アルバイトのウェイトレスのみ。

    そんなのどかな空間に、開店時刻と同時に足を踏み入れる者があった。



    ザンッ……!

    受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」

    マスター「来たかッ!」

    2 = 1 :

    受験生「ふむ、このカウンター席……我が勉強スペースにちょうどいい」

    受験生「座らせてもらうぞ」ギシィッ…

    ドササッ……!

    マスター(ノートに大量の参考書、さらには赤本……)

    マスター(勉強する気満々といったところか)

    マスター(たしかに喫茶店ならではのリラックスできる空気、雰囲気……)

    マスター(家や図書館より勉強するには最適といえるかもしれぬ)

    マスター(しかし、私の喫茶店で満足に勉強できると思うなよ、小僧ッッッ!)

    マスター「ウェイトレス君、例のコーヒーを用意してくれたまえ」

    ウェイトレス「はいっ!」

    3 :

    明日カフェで勉強しよ

    4 = 1 :

    受験生「…………」カリカリ…

    マスター「おや……お勉強ですか。大学受験ですかな?」

    受験生「うむ」

    マスター「ちなみに……志望校は?」

    受験生「冥帝大学だ」

    マスター「ほう……冥帝大ですか。一流大学ですなァ……」



    冥帝大学とは──

    多くのノーベル賞受賞者、五輪金メダリスト、アカデミー賞受賞者を輩出する

    日本でもトップクラスの名門大学である。

    むろん、難易度もトップクラスであることはいうまでもない。

    6 :

    受験戦争ッ

    7 :

    帝京大学だ……

    9 = 1 :

    マスター「それでは生半可な勉強量では入学できますまい」

    受験生「うむ」

    マスター「しかし……ここは喫茶店」

    マスター「“喫茶”とは茶やコーヒーを楽しむという意味であり」

    マスター「勉強する、という意味ではない……」

    マスター「どうしてもここに居座りたいのであれば」

    マスター「まずは当店自慢のコーヒーを飲んでいただきましょう」

    受験生「うむ、もっともな意見だ」

    マスター「…………」ニィッ

    ウェイトレス「マスター、できました!」スッ

    マスター「ご苦労」

    グツグツ…… グツグツ……

    マスター「摂氏100℃で煮えたぎる、このコーヒーをなッ!」

    11 = 8 :

    あげ

    12 :

    バキみたいだな

    13 = 1 :

    受験生「いただこう」

    マスター「フーフーして冷まさなくて……よいのですかな?」

    受験生「不要」グイッ

    ゴキュッ……!

    マスター(一口で飲んだだとッ!?)

    受験生「ふむ……美味であった」カチャッ

    マスター「!」

    受験生「あえて不満をいわせてもらうならば──ぬるいことぐらいか」

    マスター「!!!」

    15 :

    つづきはよ

    16 = 1 :

    マスター(ハッタリか……!?)

    マスター(いや……ハッタリではないッ!)

    マスター(この小僧の舌にとっては、摂氏100℃などぬるま湯にすぎないのだッ!)

    マスター(なんという漢よ……)

    マスター(お、おのれ……ッ! だが、沸騰コーヒーなど序の口よ!)

    マスター「ならばおかわりを持ってきましょう」ニコッ

    受験生「ありがたい」

    マスター「ウェイトレス君、あのコーヒーを持ってきてくれ!」

    ウェイトレス「はいっ!」

    ウェイトレス(もうあのコーヒーを!? マスターは本気だわ……ッ!)

    18 :

    ちょっと勉強してくる

    19 = 1 :

    受験生「…………」カリカリ…

    ウェイトレス「お待たせいたしました~」

    ズンッ!

    ドラム缶一杯に入ったコーヒー、ではなくコーヒー豆。南米からの産地直送品である。

    ウェイトレス「砂糖と──」

    ドササッ!

    ドラム缶にぶち込まれる大量のサトウキビ。沖縄からの産地直送品である。

    ウェイトレス「ミルクもおつけしますね」

    「モォ~……」

    ミルク代わりの乳牛。北海道からの産地直送品である。



    マスター(さァ……我が喫茶店最強のコーヒー……)

    マスター(飲めるものなら、飲んでみろッッッ!)

    20 = 7 :

    これ普通に美味しいだろいい加減にしろ

    21 = 6 :

    豪華なコーヒーだなあ

    22 :

    会計で詰む

    23 :

    そこはかとない男塾臭

    24 = 1 :

    受験生「いただこう」ギュッ…

    「モォ~……」チョロロ…

    マスター(まずは牛の乳を搾ったかッ! ウ、ウマい……ッ!)

    マスター(教科書通りの搾り方! 小僧め、牛の扱いに慣れていやがるッ!)

    受験生「吾輩はコーヒーにはたっぷりミルクを入れる人間でな」ジャバッ

    マスター(バケツ一杯分のミルクを、まとめてドラム缶に放り込んだ!)

    マスター(しかしッ! いくら牛乳を混ぜたところで)

    マスター(ドラム缶満杯のコーヒー豆とサトウキビを飲めるはずが──)

    受験生「ぬんっ!」グイッ

    マスター(いったァ!)

    ウェイトレス(ウソでしょ!?)

    25 :

    >>20
    お前はコーヒー豆も牛もそのまま食ってる(飲んでる)のかよ。

    26 = 25 :

    と思ったら牛はミルク絞るだけかすまん。

    27 = 7 :

    >>25
    ごめん見てなかった

    28 = 1 :

    ゴボォッ…… ゴボォッ……

    200リットルを超えるコーヒー豆とサトウキビは、

    瞬く間に受験生の胃袋へと吸い込まれていった。

    ゴキュッ…… ゴキュッ……



    ウェイトレス「…………ッ!」

    マスター(一粒も豆をこぼさず……飲み干している……)

    マスター(しかも噛まずに……本当に液体として“飲んで”いるッ! 丸飲みだッ!)

    マスター「!」ハッ

    マスター(そういえば小僧の腹部……まったく膨れていない)

    マスター(胃液が強すぎて、胃に到達したとたん完全消化してしまうのかッ!)



    受験生「ふむ……美味であったぞ」プハァッ

    マスター「あ、ありがとうございます……!」

    マスター(見事なり……! 初戦は私の完敗だ……ッ!)

    29 :

    つまんね

    30 = 1 :

    AM10:30──



    開店から、すなわち受験生の勉強開始から一時間半が経過した。

    ここで再び喫茶店サイドが動く。



    マスター「コーヒーは通用しなかった……」

    マスター「だが、そろそろあの小僧も油断をしている頃だろう」

    マスター「ウェイトレス君、頼む! 奴の勉強を食い止めてくれッ!」

    ウェイトレス「任せて下さい、マスター!」

    31 = 6 :

    高卒でも食っていけるさ
    こいつなら

    32 :

    33 = 29 :

    書いてて恥ずかしくないの?

    34 = 32 :

    35 :

    いい勢い

    36 = 1 :

    ウェイトレス「ねえ、お客さん」

    受験生「何用か」

    ウェイトレス「胸は好き?」プルンッ

    受験生「ニワトリのムネ肉であれば、好物だ。しょっちゅう食しておる」

    ウェイトレス「ちがうわよ、人間の胸よ」ボインッ

    受験生「胸筋は吾輩も日頃から鍛えておる」

    ウェイトレス「ちがうわ、女性の胸のことよ」プルッ

    受験生「ふむ、興味はあるぞ」

    ウェイトレス「……なら、堪能させてあげる」ギュッ…

    ウェイトレスは、己の胸元を受験生の顔面に押しつけた。

    37 = 7 :

    は?ここどこの店だよ今すぐ紹介しろ

    38 = 29 :

    >>37
    うわぁ…

    39 :

    受験生がラオウで頭のなかが再生される

    40 = 1 :

    ウェイトレス「ど~お、フカフカでしょう?」ギュウ…

    受験生「…………」



    マスター(や、やったッ!)

    マスター(ウェイトレスの胸を顔面を押しつけられた小僧は)

    マスター(集中力と視界を奪われたッ!)

    マスター(この状況下で勉強を続けられる者がいるか?)

    マスター(否、いるわけがないッッッ! 私の勝利──)

    42 = 1 :

    受験生「…………」カリカリ…

    ウェイトレス「な、なんで……!? 両目は完全に塞がれているのよ!?」ギュッ…

    受験生「…………」カリカリ…

    マスター「平然と勉強を続けている……だと……!?」

    マスター(こやつ……胸で視界を封じられても)

    マスター(気配を頼りに参考書を読み、ノートに字を書いているというのかッ!)

    マスター(武術の達人が、闇夜でも敵の気配を察知することで戦えるようにッ!)

    マスター(し、しかも……)

    43 :

    気配を頼りに参考書読むワロタ

    44 = 1 :

    受験生「…………」ギンギン…

    マスター(ズボンの異常な膨らみ具合……性欲がないというわけではないッ!)

    マスター(10代半ば相応の巨大な性欲を持ち合わせておきながら)

    マスター(それに身を委ねず、鋼鉄の意志で勉強を続けているというのかッッッ!)

    ウェイトレス(くっ……!)

    ウェイトレス「だったらエプロンを脱いで──」

    マスター「無駄だ……やめておきなさい」

    ウェイトレス「マスター!?」

    マスター「君の美しさは認める……しかし、君では彼を止められん」

    マスター「それにこれ以上やったら、この店は喫茶店ではなく別の店になってしまう」

    ウェイトレス「はい……!」スッ…

    マスター(第二ラウンドも完敗か……だが、勝負はこれからだ、小僧ッ!)

    45 = 7 :

    てかこいつもうこれ以上勉強しなくても受かるレベル

    46 :

    マスター変なとこで常識人なのかよwwww

    47 :

    坂本ですがに通ずるものがあるな

    48 = 1 :

    PM12:00──



    この喫茶店にもランチタイムやランチメニューがある。

    昼食に訪れるサラリーマンや近所の人間によって、にわかに店内が騒がしくなる。

    ワイワイ…… ガヤガヤ……



    受験生「…………」カリカリ…

    マスター(分かっているさ。こんなお客の雑談ぐらいで、君の集中は揺らぎはしない)

    マスター(しかし、今日は君のためにとっておきの刺客を用意してあるのだ!)

    49 :

    こいつ受験せずに別の道に進めよ

    50 = 1 :

    クチャラー「こんにちは」

    マスター「おお、来てくれたかね」

    クチャラー「大恩あるマスターのためですからね」

    クチャラー「ところで、誰をやればいいんです?」

    マスター「……彼だ」

    クチャラー「ふうん、あのボウヤですか」

    クチャラー「分かりました、15……いや10分以内に席を立たせてみせますよ」

    クチャラー「マスター、サンドイッチセットを一つお願いします」

    マスター「毎度」


    1 2 3 4 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - バキ + - 受験生 + - 坂本ですが + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について