元スレ塞「えっ、シロ大樹になっちゃったの?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 48 :
豊音「そんなにしっかり洗わなくても、軽く雪とか土を落とすくらいでいいからねっ」ジャブジャブ
塞「う、うん」…チャポ
塞「!」
豊音「だっ、だいじょうぶ…?」
塞「だ……だいじょうぶ…」
塞「…よし!洗うよっ!」
エイスリン「アラウ!」
塞「慣れちゃえばこれくらい…!」ジャブ、ジャブ
エイスリン「ヘッチャラ…!」ジャブ、ジャブ
豊音「ふたりともありがとー、洗った葉っぱはこのタオルの上に置いてねっ」ジャブジャブ
塞「オッケー」ジャブ、ジャブ
塞「……」ジャブ、ジャブ
塞(それにしても……ほんとに真っ白なんだな、葉っぱ…)
塞「…すごいなあ」…ボソッ
豊音「…」ジャブジャブ
53 :
シロの髪の毛みたいだな
54 = 48 :
塞「ふー…冷たかったー…」
豊音「あははっ、この季節はつらいよねー」
塞「その割にはあんまりこたえてないね?」
豊音「そうかなー まあ幼稚園で水はよく使うから」
エイスリン「ユタンポ、モッテキタ!」
塞「わーありがとエイスリン! うー、あったまるー…」
豊音「あとはこのまま干して、乾いたらお守りに入れるんだー」
塞「へええ」
豊音「葉っぱ、綺麗でしょ?」
塞「…うん、綺麗」コクン
豊音「乾いたあとも綺麗なんだけどね、洗ったあとの、ちょっと濡れてるのがいちばん綺麗なんだよー」
豊音「だからね、塞に見てもらいたいと思ったんだー」
塞「トヨネ…」
塞「あ…ありがと」
豊音「えへへ、どういたしましてー」
55 = 48 :
塞「さーて、お昼はわたしがつくっちゃおうかなっ!」
エイスリン「オオッ!」
豊音「期待大だよー!」
塞「い、いや、そんな大したものは作れないけどね?」
塞「…あれ、熊倉先生は?」
エイスリン「シゴト!」
豊音「夜にはまたお酒飲みに戻ってくるってー」
塞「まあ…まだかなり残ってるしね…」
胡桃「…おはよ」ガチャ
塞「お、もう大丈夫?」
胡桃「うん、まあ」ウト、ウト
塞「じゃあ4人前ね、なにがいい?」
豊音「塞がごはん作ってくれるんだってー」
胡桃「…らーめん」
塞「あー、なんか食べたくなるよね りょーかい」
56 :
いい雰囲気のSSだね
57 = 48 :
エイスリン「ゴチソウサマ、デシタ」
胡桃「ごちそうさま」
豊音「ちょーおいしかったよー」
塞「お粗末さま」
豊音「ねえねえ、今日はみんなで晩ごはんの買いもの行こうよー」
塞「お、いいねー 今日は何にする?」
エイスリン「オナベ!」
塞「え、また!?」
豊音「簡単だもんねー」
塞「まあ、いいならいいけどさ…」
胡桃「2日続けてお鍋……」
塞「あ、やっぱダm――」
胡桃「なら!昨日より上等なお肉を買おう!」
豊音&エイスリン「オー!」
塞「あ、うん …オー」
58 :
人が木になるとか普通に怖い
59 = 48 :
――車
豊音「あっ、いいこと思いついた!あのさ、こーいうのはどうかな…」ヒソヒソヒソヒソ
エイスリン「フムフム」ヒソヒソ
胡桃「いいね!」ヒソヒソ
塞「え、なになにわたしにも…」
胡桃「塞は運転に集中っ!」ビシッ
塞「…はーい」
エイスリン「デモ、ジョートーオニクハ?」ヒソヒソ
豊音「あ、そっかー…もったいないねー」ヒソヒソ
胡桃「それを食べちゃった後にすればいいよ」ヒソヒソ
豊音「おおー」ヒソヒソ
エイスリン「メイアン!」ヒソヒソ
塞(よく聞こえないけど…絶対よからぬこと企んでる…)
胡桃「集中っ!」ビシッ
塞「してるってば」
60 = 48 :
――スーパー
塞「これでだいたい揃ったかな」
エイスリン「ウン!」
豊音「じゃー解散しよっか?」
塞「え?」
胡桃「解散っ!」
塞「……え?」
豊音「わー!」タッタッタッタ
胡桃「そこっ、お店のなかで走らない!」
エイスリン「ワー!」テクテクテクテク
塞「いや、えっ、みんな?」
胡桃「じゃっ」スタスタスタ
塞「あ、うん……え?」
塞「……」
塞「なにこれ!?」
61 = 48 :
ピロリロン!
塞「ん、メール?」
胡桃『好きなもの好きなだけ買っていいよ!食べもの限定!』
塞「…えっと?」
ピロリロン!
豊音『みんなそれぞれ好きな食べもの買うタイムだよー』
塞(内容かぶってる…)
ピロリロン!
エイスリン『すきなもの、かう:)』
塞「いやいや…みんな結局そんな気になっちゃうなら直接口で…!」
ピロリロン!
塞「4人目!?」
胡桃『各自で買い物すまして30分後に車集合ね!』
塞「あ、新情報…」
塞「……よく分かんないけど、なんか買ってけばいいのかな」
62 = 48 :
塞「とはいっても何を…好きなものって言われてもなー…」
塞「うーん…」
塞「……おつまみとか? でもまだ昨日の残りが結構……」
塞「お菓子とかのほうがいいのかな…」
塞「……」キョロキョロ
塞「あ、ねるねるねるねだ わー懐かしいなー」
塞「へええ、ボーロお徳用とかあるんだー」
塞「うわっ、キンダーサプライズだ!こんなのまだあるんだ!さすが岩手…」
塞「あとはー……ん、こっちアイスのコーナーか」
塞「アイスはなにかー……あ」
塞「雪見だいふく紅白版!これ、もう生産してないのに!」
塞「……」
塞「…とけちゃうかな」
塞「……」
塞「いいや、買っちゃお!」
63 = 48 :
――駐車場
胡桃「あ、来た」
塞「来たじゃないよ、なんだったのかちゃんと説明……ん?まだ胡桃だけ?」
胡桃「ふたりとも夢中になってるみたい」
塞「ふーん」
塞「…いや、ふーんじゃなくて!これなんだったのほんと」
胡桃「それは後のお楽しみ」
塞「えー」
胡桃「ぶーぶー言いながら結構買ってる」
塞「えっ、いや、これは別に…」
胡桃「なんだかんだ楽しんでるっ!」ビシッ
塞「いっ、いいでしょっ!」
塞「そ、そうだ!胡桃は何買ったの?」
胡桃「後のお楽しみ」
塞「えー…」
64 = 48 :
ピロリロン!
胡桃「あ、メール」
塞「トヨネ?エイスリン?」
胡桃「トヨネ トヨネもエイスリンもレジで並んでるって」
塞「じゃあもう少しかな」
胡桃「うん」
ピロリロン!
胡桃「!」
胡桃「…エイスリンから、おんなじ内容で」
塞「あはは、一緒に並んでるわけじゃないんだ」
胡桃「みたい」
胡桃「車にいるって返信しとくね」
塞「うん」
胡桃「…」カチカチカチ
塞「……あ、そうだ、胡桃」
65 = 48 :
胡桃「? なに?」カチカチ
塞「あ、いや…わたし、胡桃に謝らなきゃって思ってたことがあって…」
胡桃「……なにを?」
塞「えっと…昨日、ね、胡桃が寝たあとにみんなにいろいろ聞いたんだ、その……シロのこと」
胡桃「……」
塞「シロが大樹になっちゃって、みんなで探してるときに、胡桃がわたしにメールしたって聞いて…」
胡桃「……」
塞「ほんと言うと、ね……わたし、そのメールのこと、憶えてなくて……だからその、ちゃんとしたこと、なんにも言えないんだけど…」
塞「でもたぶん……返事もしてないよね…?」
胡桃「……」
塞「…ごっ、ごめんっ!」ペコッ
塞「シロがいなくなって、いちばん不安なときなのにわたし、メールも見ないd…――」
胡桃「……てない」
塞「……え?」
胡桃「……メールは…してない」
67 = 48 :
塞「え……でも、みんな…」
胡桃「…みんなにはそう言ったの」
塞「…」
胡桃「でも……ほんとは訊けなかった」
塞「…なんで」
胡桃「だって!」
塞「…」
胡桃「……だって、わたしは」
胡桃「わたしは本当に……シロは塞のところに行ったんだ、って……思ってたから…」
塞「……」
胡桃「シロも行っちゃったんだって……思ってたから……」
塞「胡桃…」
胡桃「そうだよ、って言われちゃったら……どう返せばいいのかも分からなかったから……訊けなかったの…」
塞「……」
胡桃「だから……メールは送ってない」
68 = 48 :
塞「……」
胡桃「……」
塞「…ぷっ」
塞「ふ、ふふっ…ふふふっ、あははははははっ!」
胡桃「…?」
塞「いやー、わたしも結構バカだと思ってたけど……胡桃も結構バカだよね」
胡桃「…なにが?」
塞「だって、ありえないよ……シロがわたしのところに来る、なんて…」
胡桃「そんなこと…!」
塞「ありえないんだよ、絶対」
塞「だってわたし、東京出るときにシロのこと誘って……断られてるんだもん」
69 = 56 :
しえん
70 = 48 :
…――5年前・大学
塞「あ、やっぱここにいたかー」
シロ「塞…」
塞「ほんといっつもここにいるよね、シロ」
シロ「…」
塞「だらけるにしてもさ、たまには違うとこ行ってみようとかないの?」
シロ「ダルい…」
塞「なーんか、最近ますますダルがるようになってない…?」
シロ「……」
塞「ま、まあいいんだけどさ、別に…」
シロ「…?」
塞「あ、あのさ、シロ…」
シロ「…なに?」
塞「シロは…大学出たら、その……どうするの?」
塞「就職とかも、決まってないんでしょ…?」
71 = 48 :
シロ「まあ、決まっては……」
塞「あ、ううん、別にお説教したいわけじゃなくてね!」
シロ「…違うの?」
塞「いや、その……てっ、提案、なんだけどさ…」
シロ「うん」
塞「その、何の予定もないなら……わたしと…」
シロ「……」
塞「わたしと一緒に……東京に…」
シロ「……塞」
塞「し、仕事もさ!あっちに行けばなにかあるかもしれないし…!」
シロ「塞」
塞「ルームシェアってやつ?わたしも1人よりはそっちのほうがぜんぜん――」
シロ「塞っ!」
塞「!」
シロ「……」
72 = 56 :
しえん
73 = 48 :
塞「……だっ」
シロ「…」
塞「ダメ、かな…」
シロ「…」
塞「……なんか、いってよ」
シロ「……」
シロ「…」…フルフル
塞「…」
塞「そっ、か…」
74 = 53 :
女泣かせっすなぁ
75 = 48 :
シロ「……ごめん」
塞「…う、ううん、いいんだ、それなら」
シロ「…塞」
塞「ほんと!言ってみただけだから!気にしなくていいからね!」
シロ「…」
塞「ほんと……気に、しないで…」
シロ「……」
シロ「…わかった」
塞「!」…ポロッ
シロ「…塞」
塞「ちっ、違う!違うから、ほんとに……ちがくて…」ゴシ、ゴシゴシ…
塞「ご…ごめんっ、わたし先帰るね!ごめんね、変な話して!」
シロ「……」
塞「…ばいばい、シロ」
――――……
76 = 56 :
悲しいなぁ…
77 = 48 :
塞「あ、あはは、バカだよね……わたしも、だいぶ…」
胡桃「…」
塞「…実を言うとさ、あんまり帰らなかったの、それがちょっと気まずかったからなんだよ」
塞「ここに来ちゃったら、シロに会うだろうから……でも、やっぱり会いたくてさ、わたし…」
胡桃「……」
塞「だから、今回来たのは、これでも結構勇気振り絞ったんだよ」
塞「でもやっぱ、遅すぎたよね…」
胡桃「…塞」
塞「だって帰ってみたら……大樹になっちゃってるんだもんね、シロ」
胡桃「……」
塞「…ほんと言うとね、嘘だと思ってたんだ」
塞「ああ、シロもわたしに会うの気まずくて、みんなで変な嘘ついてるんだなあ、って」
胡桃「…」
塞「でも、エイスリンが描いたシロの絵を見せてもらって……そうじゃないって分かった」
塞「みんなも、本当にシロに会いたいんだって、分かったから…」
78 :
脳内でかん○りとかげの絵で再生されてちょー泣けるよー…
79 = 48 :
塞「ねえ、胡桃…」
胡桃「…うん」
塞「本当に……シロは大樹になっちゃったんだね…」
胡桃「…」
塞「もう、人間には戻れないのかなあ…」
胡桃「…わからない」
塞「……会いたいよ」
胡桃「……」
塞「樹じゃなくて……人間のシロに、会いたいよ…」
胡桃「……」
塞「会いたい…」
胡桃「……」
塞「シロ…」
80 = 48 :
胡桃「…塞」
塞「……」
胡桃「…」
胡桃「…充電、していいよ」
塞「え…」
胡桃「言っとくけど、シロの代わりじゃないよ」
塞「…」
胡桃「でも……わたしは塞の、友だちだから」
塞「胡桃…」
胡桃「だから……充電させてあげる」
塞「…」
胡桃「ほら」
塞「……うん」…ダキッ
胡桃「…」ナデ、ナデ…
塞「……へへ、充電」ギュッ
81 :
ダキッがナギィに見えた
82 = 48 :
――シェアハウス
塞「よーし今日はたくさん飲んでたくさん食べるぞーっ!」
胡桃「おーっ!」
トシ「あら、今日はなんだか昨日より元気なのね」
塞「いいお肉ですからね、昨日みたく好きにはさせませんよ!」
豊音「お肉投入だよー」
エイスリン「トウニュウ!」
トシ「まあまあ、とりあえず一杯どうぞ」
塞「あ、どうも」ゴクゴク
塞「うん、これはなかなかですね!」
トシ「いや…そんなにゴクゴク飲むようなお酒じゃないんだけどねえ…」
塞「ほら、おいしいよ、胡桃も飲む?」
胡桃「飲む!」
塞「よしきた!」
胡桃「いただきますっ!」ゴックン
84 = 48 :
胡桃「ぷはぁっ!」
塞「ね、おいしいでしょ?」
胡桃「おいしい!」
トシ「ほー…胡桃もついにこの味がわかるように…」
胡桃「でも不味い!」
トシ「!?」
塞「あははっ、だよねー!お酒だもんねっ!」
胡桃「もう一杯っ!」
塞「わたしもっ!」
胡桃&塞「かんぱーい!」
トシ「……」
胡桃「あ、お肉そろそろ!」
塞「お、どれどれ?」
塞「…」モグモグ
塞「うん、おいしいっ!」
85 = 56 :
寝る前支援
86 = 48 :
塞「ふー、結構食べたね」
豊音「だねー」
トシ「あんたたち、ほんとにいいお肉買ってきたわねえ」
エイスリン「フンパツ!」
塞「うん、結構奮発したけど、たまにはこういうのも――」
胡桃「ほんわんはこえからっ!」
塞「……ん? なんて言ったの?」
トシ「本番はこれから、かねえ」
胡桃「りゅ、じゅんびっ、かいしっ!」
エイスリン「カッテキタノ、モッテキタ!」
豊音「じゃあ電気消すよー」パチッ
塞「えっ、ちょっと、なに!?」
トシ「ああ、なるほどねえ」
塞「ねえ、何するのったら!」
胡桃「闇鍋だーっ!!」
87 = 48 :
塞「え…… え?」
トシ「おや、塞は聞かされてなかったの?」
塞「わたしは何も……え、じゃあ、もしかして……」
豊音「そうそうっ、みんな好きなもの買っていいタイムあったでしょ?」
エイスリン「カッタモノ、イレル!」
胡桃「それれ、そえを、たべるっ!」
トシ「一度箸でつかんだものは絶対食べなきゃいけないんだよねえ」
胡桃「そうっ!」
塞「あ…あの、わたしが買ったやつは…」
豊音「え?当然入れるよー?」
塞「いっ、いや、入れないほうが…!」
トシ「いやあ、それはちょっと通らないだろうねえ」
塞「そんなっ!」
胡桃「投入っ!」
エイスリン「トウニュウー!」ドババババ
88 = 48 :
エイスリン「トウニュウ、オワッタ!」
豊音「じゃあグルグルに混ぜるねー」ジャボジャボ
塞「あ、あの、あんまり混ぜないほうが…」
豊音「あははっ、そうはいかないよー」グルグルグル
塞「で、でもっ…」
トシ「塞はすっかり酔いが醒めたみたいねえ」
塞「……先生も食べるんですよ?」
トシ「わたしはこれくらいどってことないよ」
豊音「あれ、なんかちょっと重たくなってきたよー?」グルグルグル
塞(ボーロとねるねるのせいだ…)
豊音「まあこれくらいでいいよねっ」
胡桃「とりじゃら、よーいっ!」
エイスリン「トリザラ、ヨウイカンリョウ!」
豊音「じゃあまず汁をいれるねー」ジャボジャボ
塞「うええ……においだけでもうキツいよ……」
89 = 48 :
胡桃「はじえるまえに、るーるかくにんっ!」
豊音「まずはみんなでスープをひとくち飲んで、それから順番に一品ずつ食べるんだよー」
エイスリン「オナベ、カラニナルマデ!」
トシ「まあ、普通の闇鍋ルールだね」
塞「順番って…誰から?」
豊音「あっ、どうしよっか?」
エイスリン「ジャンケン?」
豊音「でも暗いよー?」
胡桃「さえから!」
塞「なんで!?」
豊音「うん、それでいこっかー じゃあスープのむよー?」
塞「えっ、ちょっ、待ってよ」
胡桃「いただきますっ」ゴクンッ!
豊音&エイスリン&トシ「いただきまーす」ゴクゴク
塞「……い、いただきます」…ゴクッ
90 = 48 :
塞「う……ま、まずっ…」
胡桃&エイスリン&豊音「……」
トシ「ふー、まあこんなもんかね」
塞「いやいや…どんだけ闇鍋慣れして……あれ、みんな?」
豊音「ね…ねえ……これ……おもったより…」
エイスリン「ウン……コレ…タベルノ……?」
塞「!」
塞「そう、そうだよね! やっぱやめようよ、こんなこと!」
豊音「……う、うん…どうしよっかー…」
エイスリン「…ク、クルミ……」
胡桃「……うん」
胡桃「や、やみなべ…ちゅうs――」
トシ「おやあ?」
4人「!!!」
トシ「それはちょっと……通らないんじゃないのかい?」
91 = 48 :
トシ「ふむ、まあまあの闇鍋だったねえ」
塞「……これで、まあまあって…」
豊音「……わー…さっき食べれなかったプラスチック、中におもちゃ入ってたよー…」
エイスリン「……ヤミナベ…コワイ……」
胡桃「…………」
塞「おーい…生きてる?」
胡桃「……う……うえ…」
塞「ごめん…今日は部屋に運んであげられないわ…」
胡桃「だ……だいじょう、ぶ……」
塞「ふう……今日はもう寝ようか…」
豊音「そ、そうだねー…」
トシ「あら、もう? まだまだおいしいお酒あるわよ?」
塞「いや……ほんと、ぜったい無理ですから…」
トシ「そう? じゃあひとりで続けさせてもらうとするかねえ」
塞「そうしてください…」
92 = 48 :
塞「……」ブクブクブク
塞(いくら口ゆすいでも全然甘いの取れないや…)…ペッ
トシ「みんな本当に寝ちゃったねえ」
塞「…わたしも寝ますよ?」
トシ「ほんとに?」
塞「ほんとに」
トシ「残念だわ」
塞「おやすみなさい…」フラ、フラ…
塞(…そういえば……今夜はどうなんだろう……)
トシ「ああ、そうだ シロなら来たとき話しかけてみたけど、起きてなかったよ」
塞「!」
塞「…そう、ですか」
トシ「あさって東京に戻るんだってね」
塞「…はい」
トシ「あした、起きてくれるといいねえ… …おやすみ」
93 = 48 :
――次の日・昼
塞「……ん、んう…?」
塞「…うわあ、もうお昼だ……」
塞(みんな起きてるかな…)ガチャ
胡桃「…」ガチャ
塞「あれ、おはよう」
胡桃「おはよう 早くないけどね」
塞「あはは」
塞「外出てたの?」
胡桃「ちょっと外の空気吸ってきた」
塞「え、寒かったでしょ?」
胡桃「寒かったけど…リビング、空気が淀んでるから…」
塞「あー…昨日のすごかったもんね」
胡桃「いま換気してる」
塞「わ、リビングも寒っ!」
94 :
宥「大樹を燃やしたらあったかそ~♪」
95 = 78 :
この樹なんの樹しろみの樹
96 = 48 :
塞「うう、コタツコタツ…トヨネとエイスリンは?」
胡桃「まだ寝てる」
塞「そっか ふう、あったかーい」
胡桃「お昼ごはん、要る?」
塞「あー、今日はいいかな…まだちょっとおなかもたれてるかんじするんだよね…」
胡桃「じゃあミカン」コトン
塞「おお、いいね」
胡桃「あした東京戻るの?」
塞「うん、お昼くらいの電車に乗ろうと思ってる」
胡桃「駅まで送るよ」
塞「ありがと」
胡桃「うん」
胡桃「…それじゃあ、今日はあれやらないとね!」
塞「あれ?」
胡桃「マージャン!」
97 = 48 :
塞「わあ!雀卓買ったんだ!」
胡桃「さすがに全自動じゃないけどね」
塞「それでもすごいよ、わーいいなー!」
豊音「おはよー…ちょー寝坊しちゃったよー」ウトウト
豊音「!」
豊音「マージャンやるのっ!?」
胡桃「やるよ!」
豊音「やったー!エイスリンさん起こしてくるよー!」
塞「いつもは三麻やってるの?」
胡桃「それもあるけど、熊倉先生も結構な頻度で来るから」
塞「あー、なるほどね」
塞「あ、わたしモノクル取ってくるね」
胡桃「いいけど、あんまり塞ぎすぎてバテちゃわないでよ」
塞「…?」
胡桃「今日は1日じゅうやるんだから!」
98 = 48 :
塞「うわー、人と打つの久しぶりだなあ」ステ
エイスリン「ソウナノ?」ステ
塞「あんまり職場に打つ人いないんだよね」
豊音「チー」
塞「お、鳴いてきたか」
塞(とりあえず4副露したら塞いどくかな)ステ
エイスリン「ソレ、ロン!8000!」
塞「え、はやっ…はい」
エイスリン「コレッ」ステ
塞「うーん…」
塞(トヨネがいるからリーチはないんだよね…エイスリン、もう塞いだほうがいいのかなあ)ステ
豊音「ツモ!1000・2000だよー」
塞「えっ、今度はこっち!?」
塞(この卓……塞ぎようないじゃん!)
99 :
憧「シズはどこよ!?」
みんなの評価 : ☆
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