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元スレ女「私と一緒にいたら不幸になるよ」
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夜 自宅
男「あ、そういや告白できなかった」
男「……」
男「……」
男「明日にしよう」
翌日 放課後
男「女友さんちょっと席外してて。二人になりたい」
女友「振られたら今日は寿司おごってあげるよ」
男「……ありがとう」
男「女さん」
女「……」
男「俺と付き合ってください。お願いします」
女「……」
女「男君はどうだったかわからないけど」
女「夏休みの間ずっと会いたかった。自分で好きか聞いたのに私が意識しちゃったのかな」
女「……」
女「男君好きです」
男「!」
女「でも付き合えません」
男「!!」
女「私の事嫌いになってから告白してください」ペコ
男「無理です」
女「私も無理だよ。付き合いたい。おとといも来なくてずっとさみしかった」
女「昨日もずっと心配してた」
男「俺は大丈夫だから」
女「……」ギュッ
女「……もし本当に危なくなったときは私の言うこと聞いてくれる?」
男「わかった」
女「絶対だよ?」
男「もちろん」
女「……」
女「ありがとう。だいすき」
男「……」キョロキョロ
女「どうしたの?」
男「もしかしたら危険が迫ってるかもしれないから」キョロキョロ
二日後 自宅
男「全然平気だな」
男「特に今まで通りくらいの頻度でしか不幸も起きないし」
男「……」クラッ
男「……?」
男「微妙にくらくらするのはうれしいからだな。うん」
カサッ
男「!」
男「またかよ!」
男「あれから掃除は欠かさずやってるのに!」
二日後 ウェンディーズ
女友「久しぶりのお出かけだね」
女「うん。二人では久しぶり」
女友「良かったの?男君と遊ばなくて」
女「昨日遊んだよ。それに来週も遊ぶから」
女友「なるほどねー」
女友「何したの?詳しく教えてよ」
女「……内緒」
女友「チッ」
女「女友ちゃんこわい」
女友「冗談だよ。その特殊能力のこと良かったらもっと教えてくれない?」
女「うん」
女「昔にあったことだと……」
10年前
紳士「何か困ってるのかい?」
幼女「……まいごになっちゃった」グスッ
紳士「それは大変だ。お母さんと一緒に来たの?」
幼女「……うん」
幼女「どうしようどうしよう」ポロポロ
幼女「うええええんおかあさああああん!!」
紳士「私がいるから安心してくれたまえ」
幼女「うぅ…ほんとに?」グスッ
紳士「もちろん」
幼女「たすけてくれるの?」
紳士「私は紳士だからね」
幼女「ありがとっ」ギュッ
紳士「……うっ」
10分後
母「幼女ちゃん!」
幼女「おかあさん!」
母「ありがとうございます」
紳士「いえいえ。紳士として当然のことをしたまでですよ」
母「あの……」
母「紳士さんの服はなんでそんなに汚れてるんですか?」
紳士「ここに来るまでに少し不幸なことがいくつかありまして。ですがこれくらい平気です」
母「…………そうですか」
幼女「ちょっとお耳かして」
紳士「ん?」
幼女「ありがと。お兄さんだいすき」
紳士「……うっ」
女「他には…」
7年前
少女「なんで私だけ補習なんですか?」カキカキ
先生「しょうがないだろ。もう決まったことなんだから」
少女「成績いいのに…」カキカキ
先生「(ひひ。カメラはすでに仕掛けてある)」
先生「(あとはエロ同人みたいに…)」
少女「さっきからニヤニヤしてキモいよ先生」カキカキ
先生「……うっ」
女「その後先生クビになったみたい」
女友「(先生の方は自業自得だと思うけど)」
女友「壮絶だね」
女「やっぱりそうかな」
一週間後 デート当日
男「お待たせ」
女「男君びちゃびちゃ」
男「ここに来るまでにホースの水かかってさ」
女「どこかで着替える?」
男「そうしようかな」
女「じゃあ家行かせてほしい」
女「気になってたの」
男「…………」
自宅
男「……俺着替えてくる」
女「うん」
男「ちょっと待ってて」
女「(これが男君の部屋か…)」
女「……」ドキドキ
女「……」スーハー
女「……」
女「…これって何て言うんだっけ」
男「ボトルシップだよ」
女「!」ビクッ
女「そ、そうなんだ」
女「……なんとなくだけど」
女「家の中の物少なくない?」
男「…………」
男「ここに一人で住んでるんだ」
女「!」
女「両親は…」
男「事故で亡くなった」
男「一時期親戚の家にいてたけど居づらくて高校入ってからは一人暮らし」
女「……ごめんなさい」
男「いいよいいよ」
女「……」
男「こんな生活だったからさ、平気なんだって」
男「だから女さんはその変な体質みたいなの気にしないでいいよ」
女「……ありがとう」グスッ
男「んで、暇で暇でしょうがなくてそんなボトルシップまで作るようになってたんだ」
女「そっか。綺麗だね」
男「ありがとう。人に見せる機会もなくてさ」
女「……」
男「……この話ここまで!」
男「デート行こうか!」
女「うんっ!」ギュッ
男「(かわいい。倒れそう)」クラッ
レストラン
女「おいひい」モグモグ
男「うむ」モグモグ
映画館
女「……」キラキラ
男「……」ポロポロ
女「(……まさか泣いてるのかな)」
ショッピングモール
女「これかわいい!」
男「似合いそう。着けてみる?」
女「うん!」
男「……」フムフム
女「どう?」
男「いい感じ!」
女「ふふ。褒められた!」
男「買ってあげる。せっかく良いの見つけたんだし」
女「いいの?」
男「もちろん」
女「ありがとう!」ニコッ
男「ちょっとトイレ行ってくる」
女「わかった。ここの店で待ってるね」
男「おーけー」
トイレ
男「(おかしい。何も起きない……)」
男「(このまま過ぎてくれればいいんだけど)」
男「お待たせ。次はどこ行く?」
女「うーん。上の階って靴屋さんもあったよね?」
男「うん」
女「じゃあそこ行きたい」
靴屋
男「(……高いな)」
男「(前から欲しいのは2万超えてる)」
女「このヒールかわいい」ジー
女「男君ってヒール履いてる子好き?」
男「うーん。どうだろ」
男「高すぎるのはちょっと苦手かな」
女「そっか。これは?」
男「あぁ、これくらいならすごいかわいいと思う」
このデートの書き方どっかで見たな
前に無口の女の子との純愛もの書いてた人?
前に無口の女の子との純愛もの書いてた人?
女「そっか!」
男「やっぱり高く見せたいの?」
女「女友ちゃんみたいに背高くないからちょっとでも大きくなりたくて」
男「……」ナデナデ
女「?」
男「伸ばさなくても十分かわいい」
女「……ありがとう」
エレベーター前
女「そろそろ暗くなってきたね」
男「もう8時か」
女「お腹空いちゃった」
男「じゃあご飯食べに行こうか」
女「うん」
女「でもこのエレベーターすごい混んでるね」
男「じゃあ階段使う?」
女「うん。その方がはやく降りられそう」
男「……」クラッ
女「ん?」
男「女さんがかわいいからくらくらするんだよ」
女「!」ポカポカ
男「いたた」
階段
女「ご飯何にしよーかなー」スタスタ
男「……」スタ
女「男君?」スタスタ
フラッ グキッ
男「うぁっ!!」
女「だ、大丈夫!?」
男「いたた…」ズキ
女「どこ打ったの!?」
男「…右手突いて」ズキ
男「ひ、肘が…!」
女「どうしようどうしよう」
男「うぅ…」
男「痛いけど別に平気…」
女「ごめんなさい」ギュッ
男「ど、どこにご飯たべにいこうか」
女「行けないよ!一緒に病院行く!」ギュッ
男「……ありがとう」
病院
医者「骨折していますね。ギプスを巻いてもらわないといけません」
医者「勝手に取る人もいるので一応言っておきますが」
医者「右腕を使うスポーツ等は完治するまで厳禁です」
男「……はい」
待合室
女「!」
男「ギプス!」ニコッ
女「なんで笑ってるの」グスッ
男「ちょっとかっこいい」
女「……うぅ」
男「骨折だけどすぐ治るって」
女「……」ギュッ
自宅
男「いたた」
男「一ヵ月くらいでギプス取れるのかな…」
男「一人暮らしでこれはかなり不便だな」
男「しかも右手が使えないと…」
男「……」
男「……できないし」
男「はぁ」
一週間後 自宅
ピンポーン
男「あーい」
ガチャ
女「やっほ」
男「あ、ほんとに来てくれたんだ」
女「うん。前に約束したからね」
女「いっぱい手伝ってあげる」
男「ありがとう!」
女「でも男君の家片付いてるね。掃除とかちゃんとしてるんだ」
男「少し前に大変なことになってからはきっちり掃除するようにしてるんだ」
女「そっか。じゃあ何してほしい?」
男「もしよかったら料理作ってくれないかな」
男「材料はそろってあるはず。ご飯も冷蔵庫に残ってる」
女「いいよ。頑張ってつくる!」
男「楽しみだ」
1時間後
女「で、できた?」
男「なぜ疑問形」
女「うーん。いろいろ失敗しちゃったかなー」
女「ごめんなさい」
男「急に頼んだ俺がわるいんだって」
男「とりあえず食べよっか」
女「うん」
男「いただきます」
女「はい、あーん」
男「い、いいの?」
女「左手じゃ食べにくいでしょ?」
男「うん。ありがとう」モグモグ
女「……どう?」
男「おいしい!好きな味付けだ」モグモグ
女「やった!」
男「うんうん」モグモグ
女「えへへ」
………
……
…
女「ごちそうさま」
男「ごちそうさま」
男「女さんありがとう。おいしかった!」
女「ふふ。褒めてくれた」
女「お腹いっぱいだ。見てこのお腹」
男「………」プニプニ
女「んっ」
男「……」サワサワ
女「ちょっと手つきやらしいよ」
男「左手だからぎこちなくなるんだ」
女「もーほんとにー?」
六日後 自宅
男「……」カチカチ
男「……」カチカチ
男「(最近不幸がなかったように思えたのは……)」カチカチ
男「(……骨折は不幸か)」
男「(まぁ骨折もあの立ちくらみのせいだろうし)」
男「……」カチカチ
男「(……やっぱりこれに当てはまる気がする)」
男「…………」
男「よし。来週だけでもいっぱい遊ぼう」
男「あと女さんにメールしとかないとな」
自宅
女「お母さん」
母「どうしたの?」
女「ずっと話せないことあったんだけど」
母「?」
母「悩みでもあるの?」
女「……うん」
女「私ね、呪われてるの」
母「……」
女「いきなり変なこと言ってごめん」
母「……ゆっくりでいいから話してみなさい」
女「わかった」
30分後
女「……ちゃんと伝わったかな」
女「下手でごめんね」
母「辛かったわね」
女「……私の思い込みかもしれなくて言えなかった」
女「今でも思い込みであってほしいけど」
母「…………」
母「パパが亡くなったのはあなたが生まれる前って教えたでしょ」
女「?」
女「う、うん」
母「あれ事故って教えたけど違うの」
女「……」
母「私のせいなの。あなたが呪いって言ってるそれは遺伝よ」
女「!」
女「こ、これって遺伝なの…?」
母「そうよ。私も子供の頃気づいたけど誰にも言えなかった」
母「自覚したのはいつ頃?」
女「10歳くらいかな…」
母「私もその辺の時期だったかしら。15歳の頃に怖くなって母親に聞いたわ」
女「もしかして…」
母「おばあちゃんもそうだったのよ」
女「そんな……」
母「本当よ。少なくとも私の5代前からあるみたい」
女「そうだったんだ…」
母「証拠なんてないからどうか分からないけどね」
女「私が話したらこれを言ってくれるつもりだったの?」
母「そうね。私もそうやって教えられてきたから」
女「お母さんは今でも治ってないの?」
母「えぇ。治ってないわ」
母「……何度も引っ越ししてるのは理由があるの」
女「ん?」
母「パート先で何度もプロポーズされるのよ」
女「ま、まじですか」
女「(あんまり聞きたくなかったような…)」
女「(美人だし30前半だからありうるか…)」
母「パパみたいにもう亡くなってほしくないから人付き合いは避けてるんだけど」
母「あまりにもボロボロになって見てられなくなったら引っ越すようにしてるのよ」
女「……」
母「小学校も中学校も高校も途中で転校させてごめんね」
女「いいよ。全部で4回だっけ?」
女「大阪とか楽しかったし」
母「ありがとう…」
女「いいっていいって」
母「今は好いてくれてる子がいるの?」
女「うん。付き合ってるよ」
母「初耳ね」
女「恥ずかしくてさ」
母「その子は今大丈夫なの?」
女「……骨折させちゃった」
母「そう」
女「お母さんの時もあった?」
母「骨折くらいならよくしてたわね」
女「これで序の口なんだね」
母「でもそれより痛そうな怪我はなかったわ」
女「そっか…」
母「かっこいいの?写真とか見せて」
女「あったかなー……」カチカチ
女「あ、これこれ。男君って言うんだけど…」
母「ふーん。パパには届かないわね」
女「!」ムカッ
女「男君の方がかっこいいよ!」
母「……」
女「ん?」
母「ふふ」
女「(……言わせたな)」
母「辛いかもしれないけど乗り越えていくしかないわ」
女「うん…」
母「私は最愛の人を亡くしたけど」
母「どうにかコントールして幸せになるのよ」
女「うん」
母「イヤかもしれないけど嫌われる技術も必要になるから頑張って」
女「……わかった!」
母「先週も先々週も日曜日にいなかったのは彼氏と遊んでたの?」
女「まーね」
女「先週は家にも行ったよ!」
母「じゃあ明日も行くの?」
女「それが明日は一人でいるってメール来てさ」
翌日 自宅
男「……いつも掃除してないとこするか」テキパキ
男「いろいろ整理したいし」テキパキ
………
……
…
男「目に見えるところはかなりきれいだったけど」
男「ほこりすごいな……」ケホッ
男「ていうかギプス取りたい」
男「邪魔すぎる」
2時間後
男「よし。かなり片付いたな」
男「次のゴミの日に合わせて全部捨ててやる」
男「……」
男「……」
男「……ふー」
男「今でも思うけど大事な物は2つとも無事で良かった」
男「これ以外はボトルシップでもなんとかなるしな」
男「よし。冷蔵庫のものも使い切るか…」
………
……
…
男「うん。全部ぶち込み鍋は旨いな」モグ
男「相変わらず左手だと食べにくいけど」モグ
自室
友「(メールか電話か……)」カチリ
友「電話するか」ピリリリ
ガチャ
男「もしもし」
友「あー俺だけど電話いま大丈夫?」
男「いけるよ。どした?」
友「前にした旅行の話覚えてる?」
男「うん。覚えてる」
友「どこ行きたい?まだそんなに案出てないんだけど」
男「それって一ヵ月くらい先だっけ?」
友「そうだな。4週後の土日だ」
男「(……4週間後か)」
男「悪いんだけど俺抜きで話進めてくれないか?」
友「ん?行けなくなったのか?」
男「もちろん行きたいんだけど……」
友「なんだ言いにくいことか」
男「まぁそうだな」
友「じゃあしょうがねーな」
男「すまん」
友「いいよ。最近忙しそうだし」
男「そういってくれると助かる」
友「じゃあ来週俺の家来いよ」
男「来週か…」
友「そんなに予定詰まってんのか」
男「……まぁ予定というかなんというか」
友「まぁいいや。来られたらでいいからさ」
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