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    元スレ小鞠「じゃあ付けたげよっか」

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    1 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:07:45.12 ID:J7Cf5Gvh0 (+125,+30,-193)
    「いいんですか?」

    小鞠「蛍、シュシュいいなあって言ってたし」

    「わあ、じゃあお願いします!」

    小鞠「うん、こっち寄って来て」

    「はい!」

    小鞠「ちょ、ちょっと近い」

    「ご、ごめんなさい」

    小鞠「ううん、いいよいいよ髪触るね」

    「はい……」

    小鞠「うーん、こんな感じ……かな」

    「んっ……」

    小鞠「どしたの蛍、変な声だして」

    「な、何でもないです」
    2 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:08:15.06 ID:Hi4W6PxG0 (+14,+29,-13)
    脳内再生余裕
    3 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:08:43.44 ID:UP4Mf1qp0 (+8,+23,+0)
    いいね
    4 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:08:57.37 ID:/NZlwQ8C0 (+19,+29,-1)
    この二人は俺得
    5 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:09:44.06 ID:+MiNsWUR0 (+19,+29,+0)
    よっしゃー
    6 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:10:23.75 ID:ahoP9p2L0 (+19,+29,-4)
    俺の股間にもシュシュつけてくれませんか
    7 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:10:40.02 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-163)
    小鞠「どうどう? 大人っぽく出来てるでしょ?」

    「はわぁ……」

    小鞠「蛍?」

    「ふわあ!? あっ、えっと、可愛いです」

    小鞠「あれ? 大人っぽくない?」

    「え? あ、はい素敵です」

    小鞠「そっかー、さっすが私」

    「あはは……」

    (こま先輩のモノを私が……嬉しい)

    今にして思えば、この時から何かが変わり始めていたのかもしれません
    8 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:12:03.86 ID:q8EnEz0KP (+19,+29,-17)
    映像も音声も脳内再生される
    9 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:14:44.80 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-210)
    「桜の花びらも散っちゃいましたね」

    小鞠「そうだねー」

    「もう少し、お花見していたかったです」

    小鞠「だよね、美味しいお弁当ももっと食べたかった」

    「あはは、次はツツジですね」

    小鞠「あー、もう次の花が咲いてるんだっけ」

    「はい」

    小鞠「そっか、じゃあ行かないとね」

    「また見に行きましょうね、二人で」

    小鞠「うん」

    「えへへ」
    10 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:20:04.44 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-211)
    小鞠「でもさー、ツツジって見ながらお弁当食べるようなものじゃないよね」

    「確かにあまりないですね、でも別にお花だけでもいいじゃないですか」

    小鞠「えー、わたし蛍のお弁当楽しみにしてるんだけどな」

    「ほ、本当ですか!?」

    小鞠「うん、蛍のお弁当美味しいからね」

    「じゃ、じゃあ明日、明日また作ってきますね!」

    小鞠「無理しなくていいよ?」

    「無理なんかじゃないです! 私、先輩にお弁当作りたいんです」

    小鞠「そう? 嬉しいなあ、蛍のお弁当楽しみー」

    「えへへへ」
    11 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:21:12.04 ID:40tPaGqF0 (+19,+29,-3)
    原作絵が微妙なんだよなぁ買うけど
    12 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:24:34.73 ID:KJFac5n0I (+19,+29,-4)
    じゃあ(ゴム)付けたげよっか
    かと
    13 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:24:55.72 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-304)
    小鞠「っていう話を蛍としたんだ」

    夏海「ふーん」

    小鞠「なんでそんな素っ気無い感じなの!?」

    夏海「だって夏海ちゃん、その話何度も聞いたしー」

    小鞠「何度もしてないよ! 今日起こったことなんだから!」

    夏海「ええー? 同じような話前にもあったよ」

    小鞠「た、確かにあったけど……」

    夏海「それに姉ちゃん最近はほたるんの話ばっかりー」

    小鞠「う、五月蝿いな!」

    夏海「聞かされるウチの身にもなって欲しいね」

    小鞠「ええーい黙れ黙れー!」

    夏海「あっははは!」
    14 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:29:15.71 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-136)
    「先輩!」

    小鞠「蛍……うわ、すごいねそのお弁当」

    「あはは……張り切りすぎて重箱になっちゃいました」

    小鞠「食べごたえがありそう……」

    「すみません……」

    小鞠「ううんいいよ、二人で食べればちょうどいいかも」

    「そうですか……?」

    小鞠「そうそう、広げちゃおう蛍!」

    「はい」
    15 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:34:40.39 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-194)
    小鞠「あ、煮豆だ」

    「昨日帰ってすぐ水に付けておきました」

    小鞠「もぐもぐ……うん、柔らかくて美味しいね」

    「はぁ……よかったあ……」

    小鞠「蛍は本当に料理上手だね、いつでもお嫁に行けそう」

    「お嫁さんですか!?」

    小鞠「いいお嫁さんになりそう」

    「わあ……」

    (お嫁さん……先輩の、お嫁さん……)

    「えへへ、えへへへへ」

    小鞠「ウチに欲しいくらいだね」

    「!?」
    16 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:39:41.40 ID:+MiNsWUR0 (+11,+21,+0)
    どうぞ
    17 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:40:28.87 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-215)
    「そ、それって! それってぇ!」

    小鞠「なーんて、ってどうしたの蛍?」

    「あ……いえ、なんでも……ないです」

    小鞠「? 蛍も食べなよ」

    「あ、はい」

    小鞠「ってお箸一つしかないね」

    「あっ、すみません、忘れちゃいました……」

    小鞠「じゃあ蛍、あーん」

    「!?」

    小鞠「あーん」

    「あ、あーん」モグモグ

    小鞠「美味しい?」

    「し、幸せですー」

    小鞠「え?」
    18 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:45:23.37 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-300)
    小鞠「よく見たらさ、これ重箱なのは箱だけじゃなくて中身もだね」

    「お正月みたいになっちゃいました」

    小鞠「だいぶ早いお正月だ」

    「は、恥ずかしいです」

    小鞠「恥ずかしがることないって」

    「そ、そうですか?」

    小鞠「うん、これをお正月になったらまた食べられると思うとお正月が待ち遠しいよ」

    「また作りますね」

    小鞠「また食べさせてね」

    「はい、約束です」

    小鞠「お正月も一緒に過ごそうねー」

    「はい、遠い話ですけど」

    小鞠「あはは」
    19 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:46:42.19 ID:btbn0pVs0 (-19,-12,+2)
    ��
    20 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:49:38.98 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-260)
    小鞠「ツツジ、どの辺に咲いてるかな?」

    「深いところですか?」

    小鞠「ううん、そんなことないよその辺に普通に咲いてる」

    「そうなんですか」

    小鞠「まだ蕾のが多いかな」

    「残念ですね……」

    小鞠「待って、絶対見つけるから、蛍にツツジの花見せたい」

    「そんな、無理しなくていいですよ」

    小鞠「無理じゃない、私が蛍に見せてあげたいの!」

    「先輩……嬉しいです」

    小鞠「ここもまだだ……うーん、確かこっちの方にも……あっ」

    「……わぁ」

    小鞠「見て蛍!」

    「はい……とっても綺麗です」
    21 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:50:52.08 ID:uYE8CQzaP (+24,+29,-2)
    ほのぼの幸せすぎて作業が進まない
    22 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 21:55:32.29 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-284)
    「これでまた先輩と一緒にお花見出来ましたね」

    小鞠「うん、綺麗だね」

    「先輩……」

    小鞠「よっと、見て見て蛍、ツツジの花を髪飾りにしてみました」

    小鞠「気分はトロピカル、どうどう? 綺麗?」

    「はぁ……先輩、とっても可愛いです」

    小鞠「あれ、可愛い? まあいいか」

    「可愛いなあ、お花を付けた先輩……可愛いなあ」

    小鞠「ねえ、蛍にも付けたげるね」

    「あ、ありがとうございます」

    小鞠「私の付けてた奴だけど、はい」

    「あっ」

    (先輩のモノがまた、私に……)

    先輩が愛おしくて仕方がありません、でも先輩がそんな私を受け入れてくれるか不安
    23 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:00:09.21 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-152)
    れんげ「にゃんぱすー」

    「おはよう、れんちゃん」

    小鞠「おはようれんげ」

    夏海「れんちょん、うーっす」

    れんげ「おはようなのん……」

    「どうしたのれんちゃん、元気ないね?」

    れんげ「お気づきになられましたか」

    「う、うん」

    れんげ「実は朝っぱらからのっぴきならない衝撃的な場面を目撃してしまったのん」

    夏海「なになに面白いこと?」

    小鞠「どう見てもそういう雰囲気じゃないでしょ」
    24 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:05:16.18 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-228)
    れんげ「実は……」

    「……ごくり」

    れんげ「イタチの子供がアライグマに生きたまま捕食されてたのん……」

    小鞠「うわぁ……」

    れんげ「かなりのエグさにトラウマものなのん」

    「そういうことってあるんだ……」

    夏海「まあ田舎だからねえ……たまに良くある」

    れんげ「あのイタチは死んじゃうのんな……」

    夏海「あー、うん……でもね、生きるってことは食べるってことだから」

    れんげ「でも……」

    夏海「そのイタチはねれんちょん、アライグマの栄養になって一緒に生きるんだよ」

    れんげ「そうなのん?」

    夏海「そうだよ、だからそんなに悲しまなくたっていいんだよ」

    「……そういう考え方もあるんだ……」
    25 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:09:24.17 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-249)
    一穂「はーい道徳の授業はその辺でー」

    夏海「将来は学校の先生になろうかなー?」

    一穂「はい、無理だよー」

    夏海「酷すぎるっ!」

    小鞠「夏海は他の教科からっきしでしょ」

    夏海「夏海ちゃん学校の先生やーめた」

    一穂「無難だねー」

    れんげ「ねぇねぇ、イタチは大丈夫なのんな!」

    一穂「大丈夫ではないけどねー」

    れんげ「そうなのん!?」

    「……」
    26 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:12:21.03 ID:uYE8CQzaP (+29,+29,-5)
    おい止めろ…そういう展開は止めてください
    27 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:14:22.04 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-292)
    一穂「それじゃあ、この前のミニテスト返すよー」

    れんげ「ねぇねぇがちゃんと先生してびっくりだったのん」

    一穂「教育委員会からお達しがあってね……」

    「わぁ、れんちゃん100点! すごいね」

    れんげ「やったのーん」

    小鞠「蛍も良い点数だね」

    「えへへ、頑張りました」

    小鞠「私もそこそこかな」

    夏海「……」

    「夏海せんぱ……」

    夏海「……遠くへ行きたい」

    夏海「そうだ……何にも縛られない遠いところへ行って、幸せに暮らそう」

    「……」

    小鞠「現実見なよ夏海」
    28 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:15:46.42 ID:+MiNsWUR0 (-21,-11,-1)
    29 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:19:28.42 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-190)
    小鞠「蛍、放課後だけどどうする?」

    「どこか出かけますか?」

    小鞠「いいね、散歩でもしよっか」

    「はい、先輩と散歩嬉しいなあ」

    小鞠「そんな嬉しい?」

    「え!? こ、声に出てました?」

    小鞠「うん、ばっちり」

    「……///」

    小鞠「なんで赤くなってんの?」

    「しょ、しょうがないじゃないですか///」

    小鞠「私も嬉しいんだけど、蛍が赤くなってたら私がおかしいみたいじゃん」
    30 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:20:16.98 ID:FONXZyAd0 (-2,+12,-1)
    あああああああああああああああああああああああ
    31 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:24:27.10 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-151)
    「先輩も……?」

    小鞠「うん、蛍と一緒だと落ち着くしね」

    「私はドキドキします」

    小鞠「そうなの?」

    「はい」

    小鞠「そう……なんだ、へ、へー//」

    「先輩は……いえ、なんでもないです」

    小鞠「そ、そう? じゃあ散歩行こっか」

    (先輩は私と一緒でドキドキしてくれますか?)

    聞き返されなくてよかった、そう思ったのは私が臆病だから、私は……
    32 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:25:29.76 ID:uYE8CQzaP (+24,+29,-4)
    怖いけど見てしまう…
    33 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:29:10.74 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-215)
    「新緑まぶしいですね」

    小鞠「田舎だよねえ」

    「私は好きですよ、こういう風景」

    小鞠「そう? まあ私も嫌いじゃないけど」

    「引っ越してきて本当によかったって思います」

    小鞠「そっか、蛍が気に入ってるなら田舎も悪くないかな」

    「自然が豊かで、動物も沢山いて……それに先輩もいますから」

    小鞠「私……?」

    「先輩と友だち、に、なれて本当に良かったです」

    小鞠「そんな大袈裟だよ」

    「大袈裟でもなんでもないです、先輩と出会えてよかった」

    小鞠「そ、そっか//」
    34 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:30:01.66 ID:sPBBZDeB0 (-5,+30,-136)
    マジレスするとあの学校は障害者学校をモチーフして作られてる
    だから生徒達にストレスがかからないように住みやすい田舎に隔離されてる

    ・れんちょんは今17才の池沼で車椅子で生活してる
    ・こまちゃんは体重が20kg台入院中
    ・なっつんは病院に通いながらもアルバイトや障害者手当などで生活してる
    ・ほたるんはこまちゃんの母親で毎日こまちゃんの病室へ通っている
    ・兄貴は社会にでたもののストレスを抱え込み首吊って自殺
    35 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:35:14.03 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-132)
    「川のせせらぎが聞こえてきますね」

    小鞠「川はどこにでもあるからね」

    「ちょっと行ってみませんか?」

    小鞠「川遊びもいいかもね」

    「涼んでいきましょう」

    小鞠「行こっ、蛍」ギュ

    「はい、先輩!」

    握ってくれた先輩の手は少し汗が滲んでいて、しっとりと私の手のひらに馴染んでいきました
    36 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:40:13.20 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-261)
    「綺麗……」

    小鞠「えっ」ドキッ

    「どうかしましたか、先輩?」

    小鞠「な、なんだ水の事か」

    「こんなに透き通るような水は東京じゃ見られませんから」

    小鞠「そうなの?」

    「私は東京の川で遊んだことはないですね」

    小鞠「そうなんだ、こんなに涼しいのに」

    「プールとかならありましたけど」

    小鞠「プールもいいなあ」

    「暑くなってきたら泳ぎに行きますか?」

    小鞠「いいね、夏海やれんげも……ううん、やっぱり二人で行こっか」

    「……はい」

    先輩からの提案が本当に嬉しくて、こみ上げてくる想いを抑えるのに苦労しました
    37 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:44:39.46 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-187)
    小鞠「蛍、こっちこっち」

    「はい?」

    小鞠「ちょっと休憩」

    「そうですね、座りましょうか」

    小鞠「草の上に座るのってふかふかしてていいでしょ?」

    「はい、それに草の擦れる音って気持ちいいです」

    小鞠「サーッて奴? いいよねぇ」

    「風が吹いてるなって実感できますし」

    小鞠「そうだね、いい風だ」

    風が吹いて、先輩の髪がなびく度に、私の視線は釘付けになります
    38 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:47:35.53 ID:/NZlwQ8C0 (+2,+12,+0)
    39 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:49:53.24 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-209)
    小鞠「どうしたの?」

    「い、いえ」

    小鞠「えー、気になる」

    「な、何でもないですよっ」

    小鞠「そういう顔じゃないけどなあ」

    「本当に何でもないですから!」

    小鞠「そう? 最近の蛍、そういう顔よくするよ?」

    「そんなに……してますか?」

    小鞠「してますか? ってことはやっぱり言いたいことあるんじゃん」

    「あ……」

    小鞠「何でも言って?」

    喉がカラカラに渇いて、川の水を飲み干してしまいたくなりました
    40 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:53:54.43 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-194)
    「その……」

    小鞠「ん?」

    「あんまり、見ないでください」

    小鞠「ええ!?」

    「その、恥ずかしいので///」

    小鞠「ああ……そんな恥ずかしいことなの?」

    「えと……私、その……」

    小鞠「うん……」

    「す……」

    小鞠「す?」

    「す、き焼きが食べたいなあああ! なんてっ!」

    小鞠「すき焼き!? 私も食べたい!」

    「は、ははは……」

    私にもう少し勇気があれば何かが変わってくれるのでしょうか、今日は少し後悔
    41 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 22:58:12.34 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,+0)
    小鞠「すき焼き食べたい!」

    夏海「急にどうしたの姉ちゃん……ってウチもすき焼き食べたい!」

    小鞠「それがね、今日蛍と散歩してたら急にすき焼き食べたいって言われて」

    夏海「へー」

    小鞠「あれ?」

    夏海「どしたの姉ちゃん?」

    小鞠「すき焼き食べたかっただけなのになんであんなに恥ずかしがってたのかな?」

    夏海「どういうこと?」

    小鞠「蛍、顔を真っ赤にして、す、すき焼き食べたいなって叫んだの」

    夏海「……ふーん」

    小鞠「どういうこと?」

    夏海「なるほどねー」

    小鞠「何? 何かわかったの夏海?」

    夏海「姉ちゃんにはひーみつっ!」
    42 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:02:18.29 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-255)
    「私、小鞠先輩と一緒がいいです」

    夏海「はいよー、じゃあれんちょんペア組もう」

    れんげ「じゃんけんしなくていいのん?」

    夏海「いいのいいの」

    小鞠「じゃあ一緒にしようか蛍」

    「はい、先輩」

    小鞠「準備体操ね」

    「一、ニ、三、四」

    小鞠「ニ、ニ、三、四」

    「ふんっ、ん~~!」

    小鞠「蛍、背中伸ばすやつ」

    「はい! よいしょ」

    小鞠「うわあ! 背中伸びちゃう伸びちゃう! あっこれ背が大きくなるかな!?」

    「ならないと思います……」

    背中に伝わる先輩の小さな感触が切なくてたまらなくて、正面を向いて抱きしめたくなりました
    43 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:03:10.65 ID:/WiDGyUP0 (+19,+29,+0)
    こまちゃんかわええ
    44 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:06:29.27 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-239)
    小鞠「もう少ししたら体育も憂鬱になるのかな?」

    「そうですか? 体動かすの気持ちいいじゃないですか」

    小鞠「ほら、夏になったらもう暑くて暑くて体育どころじゃないよ」

    「ああ、そういう」

    小鞠「涼しい内に目一杯体動かしとかないとね」

    「そうですね、先輩!」

    小鞠「よし、じゃあ遊ぼっか」

    「遊び!?」

    小鞠「だって先生、授業する気ないし」

    一穂「zzz......」

    「立ったまま寝てる!?」

    小鞠「ほら、行こう蛍」ギュ

    「は、はい!」

    私の手を引く先輩の小さな手が可愛くて、でも頼もしくてずっとそうしていたいと思いました
    45 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:10:57.25 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-187)
    小鞠「それで、今日もまた寝てるの、先生?」

    「みたいですね」

    小鞠「昨日に引き続いて今日も自習かあ」

    「次は体育ですからまた遊びになっちゃいますね」

    小鞠「今日はどうする? みんなで遊ぼっか?」

    「そう、ですね」

    小鞠「夏海とれんげはもう外に遊びに行っちゃったし」

    「あはは、早いですね」

    小鞠「まったくしょうが無いなあ」

    「私たちも行きましょう、こま先輩」
    46 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:11:29.54 ID:uYE8CQzaP (+24,+29,-1)
    さりげなく呼び方を変えた!?
    47 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:15:42.75 ID:J7Cf5Gvh0 (+93,+30,-241)
    小鞠「あれ、夏海とれんげがいない……」

    「どこ行っちゃったんでしょう?」

    小鞠「もしかして学校の外行っちゃった?」

    「ええ!? 大丈夫なんですか?」

    小鞠「こんなんだけど授業中なんだからさあ……」

    「はやく探したほうがいいですよね!」

    小鞠「ああもうしょうが無いなあ……」

    「一緒に――」

    小鞠「手分けして探そう、入れ違いになったらいけないから定期的に学校に戻ってきてね」

    「あ……行っちゃった」

    夏海「よっと、おーっすほたるん」

    「夏海先輩!?」

    夏海「やーやー」
    48 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:22:36.32 ID:J7Cf5Gvh0 (+95,+30,-279)
    「小鞠先輩、探しに行っちゃいましたよ!?」

    夏海「大丈夫大丈夫、れんちょんは外にいるから」

    「そういう問題ですか!?」

    夏海「ちょっとイランおせっかいでもしたくなってね」

    「??」

    夏海「ほら、ほたるんは姉ちゃん探しに行って」

    「探しにってどこに!?」

    夏海「今頃れんちょんが誘導してるはずだからさ、行ってきなって」

    「だからどこですか!?」

    夏海「あの桜の木に行ってごらん」

    「桜の木?」

    夏海「あとはほたるん次第だよ」

    「え……?」
    49 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:23:15.60 ID:uYE8CQzaP (+29,+29,-1)
    てっきり鬱展開になるのかと思ってたよかった
    50 : 以下、名無しにか - 2013/12/20(金) 23:24:31.72 ID:B5I+L2dt0 (+19,+29,-13)
    なっつんやるじゃん
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