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蛍「想えばきっと伝わるって先輩が教えてくれたから」
蛍「だから私は今、幸せでいられるんだと思う」
れんげ「うーん……ウチにもいつかわかるようになるのん?」
蛍「そうだね、きっとわかるようになると思うよれんちゃん」
れんげ「その時が待ち遠しいのん!」
蛍「うん……あっ、せんぱーい!」
小鞠「蛍!」
蛍「おはようございます!」
小鞠「うん、おはよう」
蛍「えへへ」
小鞠「あはは、なんだか照れくさいね」
れんげ「ほたるんもこまちゃんも幸せそうなん!」
蛍「だから私は今、幸せでいられるんだと思う」
れんげ「うーん……ウチにもいつかわかるようになるのん?」
蛍「そうだね、きっとわかるようになると思うよれんちゃん」
れんげ「その時が待ち遠しいのん!」
蛍「うん……あっ、せんぱーい!」
小鞠「蛍!」
蛍「おはようございます!」
小鞠「うん、おはよう」
蛍「えへへ」
小鞠「あはは、なんだか照れくさいね」
れんげ「ほたるんもこまちゃんも幸せそうなん!」
俺「がわいぃぃぃいい女の子はどぉこかなぁぁぁぁああああ~!?!?」(ベロンチョ
蛍「はぁー……今日も先輩を堪能したなあ」
蛍「先輩ともっと一緒にいたいなあ」
蛍「ただいまー」
母「お帰り、蛍ちゃん」
蛍「うん」
母「お話があるの、ちょっと来てくれる?」
蛍「なあに、お母さん?」
母「……あのね」
蛍「?」
母「お父さんの仕事の都合で……来月また引っ越しすることになったの」
蛍「……え?」
母「急な話でごめんなさいね」
蛍「……う、そ……」
蛍「先輩ともっと一緒にいたいなあ」
蛍「ただいまー」
母「お帰り、蛍ちゃん」
蛍「うん」
母「お話があるの、ちょっと来てくれる?」
蛍「なあに、お母さん?」
母「……あのね」
蛍「?」
母「お父さんの仕事の都合で……来月また引っ越しすることになったの」
蛍「……え?」
母「急な話でごめんなさいね」
蛍「……う、そ……」
蛍「そんな……折角、せっかく先輩と……」ダット
母「あっ、蛍ちゃん!」
蛍「やっと先輩と付き合うようになったのに!」
蛍「ずっと一緒にいられるって思ったのに……そんな!」
蛍「やだ……やだよ……うっ、ぐす……」
蛍「どうしよう……どうしたら……」
蛍「家、飛び出してきちゃったし……」
蛍「……先輩に相談、なんて……出来ない」
蛍「怖いよ……」
蛍「れんちゃん……夏海先輩……」
蛍「夏海、先輩……?」
蛍「あ……そっか」
母「あっ、蛍ちゃん!」
蛍「やっと先輩と付き合うようになったのに!」
蛍「ずっと一緒にいられるって思ったのに……そんな!」
蛍「やだ……やだよ……うっ、ぐす……」
蛍「どうしよう……どうしたら……」
蛍「家、飛び出してきちゃったし……」
蛍「……先輩に相談、なんて……出来ない」
蛍「怖いよ……」
蛍「れんちゃん……夏海先輩……」
蛍「夏海、先輩……?」
蛍「あ……そっか」
れんげ「ほたるん?」
蛍「れんちゃん?」
れんげ「どうしたのん? 目がうさぎになってるのん、泣いてたのん……?」
蛍「うん、ちょっと……」
れんげ「こまちゃんと喧嘩でもしたのん?」
蛍「ううんしてないよ、それにもう大丈夫だから」
れんげ「本当に大丈夫なん?」
蛍「うん、私は先輩と一緒に入れば大丈夫だから、心配しないで」
れんげ「ほたるんがそう言うなら……」
蛍「れんちゃん、私……もっと幸せになるね」
れんげ「そうなのん? ほたるん、もっと幸せになるのんな!」
蛍「うん、じゃあねれんちゃん」
れんげ「またなのーん……ほたるんでもスキップするのんな」
蛍「れんちゃん?」
れんげ「どうしたのん? 目がうさぎになってるのん、泣いてたのん……?」
蛍「うん、ちょっと……」
れんげ「こまちゃんと喧嘩でもしたのん?」
蛍「ううんしてないよ、それにもう大丈夫だから」
れんげ「本当に大丈夫なん?」
蛍「うん、私は先輩と一緒に入れば大丈夫だから、心配しないで」
れんげ「ほたるんがそう言うなら……」
蛍「れんちゃん、私……もっと幸せになるね」
れんげ「そうなのん? ほたるん、もっと幸せになるのんな!」
蛍「うん、じゃあねれんちゃん」
れんげ「またなのーん……ほたるんでもスキップするのんな」
夏海「ふんふんふーんっと」
夏海「はぁー今日もザリガニ沢山釣っちゃったな」
夏海「ザリガニ漁の仕事にでも就こうかな」
夏海「うん、ならもっと釣れるようにならないと!」
夏海「さあて、再開だ」
夏海「あれ? 姉ちゃんどしたのそんなに急いでー!」
小鞠「ごめーん、今急いでるから!」
夏海「行き先も告げずに走り出した姉ちゃんを見送る夏海ちゃんであった」
夏海「まいっか、続きつづきっと」
夏海「はぁー今日もザリガニ沢山釣っちゃったな」
夏海「ザリガニ漁の仕事にでも就こうかな」
夏海「うん、ならもっと釣れるようにならないと!」
夏海「さあて、再開だ」
夏海「あれ? 姉ちゃんどしたのそんなに急いでー!」
小鞠「ごめーん、今急いでるから!」
夏海「行き先も告げずに走り出した姉ちゃんを見送る夏海ちゃんであった」
夏海「まいっか、続きつづきっと」
蛍「先輩!」
小鞠「蛍、どうしたの急に呼び出して、しかも泣きそうな声で……心配するじゃん」
蛍「先輩……上がってください」
小鞠「あ、うん……お邪魔しまーす」
蛍「今は家に誰もいませんから」
小鞠「そうなの?」
蛍「はい、私を探しに外に行ってるので」
小鞠「え、どゆこと?」
蛍「さあ、私の部屋にどうぞ」
小鞠「うん、蛍の部屋だ」
蛍「……先輩」ギュ
小鞠「蛍……?」
蛍「……」ギュゥ
小鞠「どうしたの? 震えてる……」
小鞠「蛍、どうしたの急に呼び出して、しかも泣きそうな声で……心配するじゃん」
蛍「先輩……上がってください」
小鞠「あ、うん……お邪魔しまーす」
蛍「今は家に誰もいませんから」
小鞠「そうなの?」
蛍「はい、私を探しに外に行ってるので」
小鞠「え、どゆこと?」
蛍「さあ、私の部屋にどうぞ」
小鞠「うん、蛍の部屋だ」
蛍「……先輩」ギュ
小鞠「蛍……?」
蛍「……」ギュゥ
小鞠「どうしたの? 震えてる……」
蛍「先輩、私……引っ越しすることになっちゃいました……」
小鞠「え……?」
蛍「両親の仕事の都合で……」
小鞠「……うそ」
蛍「……急な話だったんです……夏も迎えられそうにないみたいで……」
小鞠「そんな……私たち、折角恋人同士になったのに……」
小鞠「これから……全部これから始まるってとこなのに……!」
蛍「先輩……離れ離れになりたくない、です」
小鞠「それは、私も同じだよ……蛍」
蛍「大好きなのに……こんなの、理不尽ですよ……」
小鞠「どうしよう……どうすれば……」
蛍「私に考えがあります」
小鞠「蛍……?」
蛍「……先輩、シュシュ……付けてくれませんか?」
小鞠「え……?」
蛍「両親の仕事の都合で……」
小鞠「……うそ」
蛍「……急な話だったんです……夏も迎えられそうにないみたいで……」
小鞠「そんな……私たち、折角恋人同士になったのに……」
小鞠「これから……全部これから始まるってとこなのに……!」
蛍「先輩……離れ離れになりたくない、です」
小鞠「それは、私も同じだよ……蛍」
蛍「大好きなのに……こんなの、理不尽ですよ……」
小鞠「どうしよう……どうすれば……」
蛍「私に考えがあります」
小鞠「蛍……?」
蛍「……先輩、シュシュ……付けてくれませんか?」
小鞠「シュシュ?」
蛍「はい、今日は私たちにとって、大切な日になるんですから」
小鞠「大切な日……」
蛍「先輩……お願いします」
小鞠「蛍、髪触るね」
蛍「はい……」
小鞠「こんな感じ、かな」
蛍「んっ……」
小鞠「髪触られるの、気持ちいい?」
蛍「はい、もっと触ってください」
小鞠「よしよし……」ナデナデ
蛍「はぁ……先輩……」
小鞠「うん出来た、可愛いよ蛍」
蛍「はい、今日は私たちにとって、大切な日になるんですから」
小鞠「大切な日……」
蛍「先輩……お願いします」
小鞠「蛍、髪触るね」
蛍「はい……」
小鞠「こんな感じ、かな」
蛍「んっ……」
小鞠「髪触られるの、気持ちいい?」
蛍「はい、もっと触ってください」
小鞠「よしよし……」ナデナデ
蛍「はぁ……先輩……」
小鞠「うん出来た、可愛いよ蛍」
蛍「先輩、私……先輩が欲しいです」
小鞠「蛍?」
蛍「先輩と一緒になりたい……」
小鞠「……私もだよ、蛍」
蛍「先輩……いいですか?」
小鞠「なに……するの?」
蛍「……」
小鞠「うん……蛍」
蛍「先輩、入れますね」
小鞠「いたっ」
蛍「少しだけですから、先輩……すぐ終わります」
小鞠「ほたるっ、いた、いたいっ」
蛍「大丈夫、大丈夫ですから」
小鞠「あっ、ああっ……あ……あぁっ!」
小鞠「蛍?」
蛍「先輩と一緒になりたい……」
小鞠「……私もだよ、蛍」
蛍「先輩……いいですか?」
小鞠「なに……するの?」
蛍「……」
小鞠「うん……蛍」
蛍「先輩、入れますね」
小鞠「いたっ」
蛍「少しだけですから、先輩……すぐ終わります」
小鞠「ほたるっ、いた、いたいっ」
蛍「大丈夫、大丈夫ですから」
小鞠「あっ、ああっ……あ……あぁっ!」
蛍「痛いですか……?」
小鞠「いたい……いたいよ……ほたるっ」
蛍「やめますか……?」
小鞠「つづけて……」
蛍「先輩……」
小鞠「ほた……る……」
蛍「ぴちゃ……くちゅ、くちゃ……」
小鞠「ん、ほた……」
蛍「先輩……これで、もうずっと一緒にいられますね」
小鞠「いっ……しょ……? うれし、い……」
蛍「私も嬉しいです、先輩……大好き」
先輩、私先輩のこと好きになって良かったです、幸せです
小鞠「いたい……いたいよ……ほたるっ」
蛍「やめますか……?」
小鞠「つづけて……」
蛍「先輩……」
小鞠「ほた……る……」
蛍「ぴちゃ……くちゅ、くちゃ……」
小鞠「ん、ほた……」
蛍「先輩……これで、もうずっと一緒にいられますね」
小鞠「いっ……しょ……? うれし、い……」
蛍「私も嬉しいです、先輩……大好き」
先輩、私先輩のこと好きになって良かったです、幸せです
姉ちゃんが失踪して三日経った
母ちゃんは日に日にやつれて行くし、兄ちゃんは以前にも増して無口になった
姉ちゃんはウチが見つけないといけない
だって、最後に姉ちゃんと会ったのはきっとウチだから
ウチが姉ちゃんを見つけて連れて帰ってこないといけないんだ
母ちゃんが警察に連絡して捜索隊が出ているけど、頼りない
山はウチの庭みたいなものだ、ウチの方がどこに隠れてても見つけ出せる
……でも、それは姉ちゃんだって同じはずで
それでもウチは今日も山に姉ちゃんを探しに行く、見つかるまで、ずっと
母ちゃんは日に日にやつれて行くし、兄ちゃんは以前にも増して無口になった
姉ちゃんはウチが見つけないといけない
だって、最後に姉ちゃんと会ったのはきっとウチだから
ウチが姉ちゃんを見つけて連れて帰ってこないといけないんだ
母ちゃんが警察に連絡して捜索隊が出ているけど、頼りない
山はウチの庭みたいなものだ、ウチの方がどこに隠れてても見つけ出せる
……でも、それは姉ちゃんだって同じはずで
それでもウチは今日も山に姉ちゃんを探しに行く、見つかるまで、ずっと
まず秘密基地を探した、ここはウチと姉ちゃんだけが知っている秘密の場所
だから、姉ちゃんがいなくなったらここにいると思った
でも姉ちゃんはいなかった
前に来た時のままで、姉ちゃんが来た痕跡も無かった
ネコもいない誰もいない、ウチの側には何もない
夏海「ウチ……ひとりぼっちだ」
物音がした、ハッとして青々と茂った草むらへ目を向ける
草の擦れる音、草同士が擦れる音じゃなくて何かが通り抜けるような
夏海「姉ちゃん!?」
蛍「夏海先輩?」
夏海「……ほたるんか」
蛍「どうしたんですか? こんなところで」
夏海「ほたるんこそ、どうしてここを知ってるの?」
蛍「小鞠先輩に教えてもらったんです」
姉ちゃんに教えてもらったのなら納得だ、でも同時に寂しくもあった
夏海「姉ちゃん……ごめんねほたるん、折角恋人同士になったのに」
蛍「?」
だから、姉ちゃんがいなくなったらここにいると思った
でも姉ちゃんはいなかった
前に来た時のままで、姉ちゃんが来た痕跡も無かった
ネコもいない誰もいない、ウチの側には何もない
夏海「ウチ……ひとりぼっちだ」
物音がした、ハッとして青々と茂った草むらへ目を向ける
草の擦れる音、草同士が擦れる音じゃなくて何かが通り抜けるような
夏海「姉ちゃん!?」
蛍「夏海先輩?」
夏海「……ほたるんか」
蛍「どうしたんですか? こんなところで」
夏海「ほたるんこそ、どうしてここを知ってるの?」
蛍「小鞠先輩に教えてもらったんです」
姉ちゃんに教えてもらったのなら納得だ、でも同時に寂しくもあった
夏海「姉ちゃん……ごめんねほたるん、折角恋人同士になったのに」
蛍「?」
夏海「姉ちゃんいなくなっちゃって……」
蛍「そういうことになってるんですか……?」
夏海「辛いよね、でも大丈夫……ウチが絶対姉ちゃんを見つけてくるから」
唇を噛み締めてほたるんの目を見た
ほたるんは純粋な瞳でウチを見据えている
蛍「はい?」
夏海「それで、ほたるんに心配させてごめんって謝らせる」
蛍「は、はあ……」
夏海「だから待ってて、ほたるん!」
頑張ろう……ウチや家族のためだけじゃない
ほたるん、姉ちゃんの恋人のためにも
蛍「え、えっと……頑張ってください?」
夏海「うん! ウチ、頑張るよ!」
ほたるんのおかげで暗い気分も吹き飛んでいった
元気百倍だ、捜索を再開しよう立ち止まっている暇なんて無い
蛍「そういうことになってるんですか……?」
夏海「辛いよね、でも大丈夫……ウチが絶対姉ちゃんを見つけてくるから」
唇を噛み締めてほたるんの目を見た
ほたるんは純粋な瞳でウチを見据えている
蛍「はい?」
夏海「それで、ほたるんに心配させてごめんって謝らせる」
蛍「は、はあ……」
夏海「だから待ってて、ほたるん!」
頑張ろう……ウチや家族のためだけじゃない
ほたるん、姉ちゃんの恋人のためにも
蛍「え、えっと……頑張ってください?」
夏海「うん! ウチ、頑張るよ!」
ほたるんのおかげで暗い気分も吹き飛んでいった
元気百倍だ、捜索を再開しよう立ち止まっている暇なんて無い
蛍「よいしょっ、ふう……風が気持ちいいなあ」
蛍「ふふ、どうですか?」ナデナデ
蛍「景色が違って見えますね、春が終わったからっていうだけじゃなくて」
蛍「次に進んでいる高揚感がきっと見る物を変えてくれているんだと思います」
蛍「なんだか幸福に満ち満ちて多幸感が溢れそう、幸せって叫びたい、そんな気持ちですね」
蛍「こうして、季節が変わって……約束していたことを果たせるようになるのが嬉しいです」
蛍「夏が待ち遠しいですね」
蛍「そう思いませんか、先輩?」ナデナデ
れんげ「ほたるん?」
蛍「あ、れんちゃん」
れんげ「一人で何してるのん?」
蛍「ふふ、どうですか?」ナデナデ
蛍「景色が違って見えますね、春が終わったからっていうだけじゃなくて」
蛍「次に進んでいる高揚感がきっと見る物を変えてくれているんだと思います」
蛍「なんだか幸福に満ち満ちて多幸感が溢れそう、幸せって叫びたい、そんな気持ちですね」
蛍「こうして、季節が変わって……約束していたことを果たせるようになるのが嬉しいです」
蛍「夏が待ち遠しいですね」
蛍「そう思いませんか、先輩?」ナデナデ
れんげ「ほたるん?」
蛍「あ、れんちゃん」
れんげ「一人で何してるのん?」
蛍「一人じゃないよ?」
れんげ「そうなのん?」
蛍「そうだよ、変なれんちゃん」
れんげ「ふーん」
蛍「ふふっ」
れんげ「ほたるん、なんだか幸せそうなのんな」
蛍「うん、私しあわせ……小鞠先輩も」
れんげ「こまちゃんも一緒なのん?」
蛍「うん、一緒だよ……小鞠先輩とはずっと一緒」
れんげ「離れ離れじゃないなら、いい事なのんな」
蛍「うん、一緒だから幸せ……離れ離れにならないから、ずっと幸せ」
れんげ「ウチ、そういうの憧れるのん」
蛍「きっといつか、れんちゃんもそうなれるよ、またねれんちゃん」
れんげ「ばいばいなのーん……ん、ほたるん何か落としていったのん?」
れんげ「そうなのん?」
蛍「そうだよ、変なれんちゃん」
れんげ「ふーん」
蛍「ふふっ」
れんげ「ほたるん、なんだか幸せそうなのんな」
蛍「うん、私しあわせ……小鞠先輩も」
れんげ「こまちゃんも一緒なのん?」
蛍「うん、一緒だよ……小鞠先輩とはずっと一緒」
れんげ「離れ離れじゃないなら、いい事なのんな」
蛍「うん、一緒だから幸せ……離れ離れにならないから、ずっと幸せ」
れんげ「ウチ、そういうの憧れるのん」
蛍「きっといつか、れんちゃんもそうなれるよ、またねれんちゃん」
れんげ「ばいばいなのーん……ん、ほたるん何か落としていったのん?」
夏海「姉ちゃーーーーん! どこーーーー!」
山には穴倉が、それこそ山のようにある
ハクビシンが作ったのかタヌキが作ったのか
あるいはもっと別の動物が掘ったものかはわからない
無数にあるそれは、大小様々で中には人が隠れることも出来る穴もある
夏海「はぁ……はぁ……どこ、姉ちゃん」
姉ちゃんは小さいから、ウチが思っているよりも小さな穴に収納されいるかもしれない
だからより注意深く探す必要がある、動物が飛び出してきてもメゲている暇はない
夏海「かくれんぼなんてやめて出てきてよーーー!」
どんなに声を荒らげても、どんなに虱潰しても、姉ちゃんの返事は返ってこない
夏海「……」
夏海「……れんちょん?」
茂みを抜けた先に小さなツインテールが揺れていた
れんげ「なっつん、こまちゃん探してるん?」
山には穴倉が、それこそ山のようにある
ハクビシンが作ったのかタヌキが作ったのか
あるいはもっと別の動物が掘ったものかはわからない
無数にあるそれは、大小様々で中には人が隠れることも出来る穴もある
夏海「はぁ……はぁ……どこ、姉ちゃん」
姉ちゃんは小さいから、ウチが思っているよりも小さな穴に収納されいるかもしれない
だからより注意深く探す必要がある、動物が飛び出してきてもメゲている暇はない
夏海「かくれんぼなんてやめて出てきてよーーー!」
どんなに声を荒らげても、どんなに虱潰しても、姉ちゃんの返事は返ってこない
夏海「……」
夏海「……れんちょん?」
茂みを抜けた先に小さなツインテールが揺れていた
れんげ「なっつん、こまちゃん探してるん?」
夏海「うん……」
れんちょんは無邪気だ、きっといなくなった事の意味に気づいていない
れんちょんはそこまで子供じゃない、でも人の生死に対してはきっと鈍感で
……死だなんて、ウチのバカ
れんげ「さっきほたるんとあったん」
夏海「ほたるんと?」
ウチと別れた後に会ったのだろう
れんげ「幸せそうだったのん、一緒だと幸せなのん」
夏海「……どういうこと?」
要領を得ない
ほたるんは姉ちゃんがいなくなって、ウチと同じで悄気込んでいるはずなのに
れんげ「幸せって言ってたん、ほたるん幸せなのん、こまちゃんも幸せなのん」
夏海「れんちょん、どういうこと! ねえ、れんちょん……れんちょん!」
虚ろな瞳のまま、れんちょんはウチの言葉に耳を傾ける事無くフラフラと去っていく
れんげ「ふんふふーん」
れんちょんは無邪気だ、きっといなくなった事の意味に気づいていない
れんちょんはそこまで子供じゃない、でも人の生死に対してはきっと鈍感で
……死だなんて、ウチのバカ
れんげ「さっきほたるんとあったん」
夏海「ほたるんと?」
ウチと別れた後に会ったのだろう
れんげ「幸せそうだったのん、一緒だと幸せなのん」
夏海「……どういうこと?」
要領を得ない
ほたるんは姉ちゃんがいなくなって、ウチと同じで悄気込んでいるはずなのに
れんげ「幸せって言ってたん、ほたるん幸せなのん、こまちゃんも幸せなのん」
夏海「れんちょん、どういうこと! ねえ、れんちょん……れんちょん!」
虚ろな瞳のまま、れんちょんはウチの言葉に耳を傾ける事無くフラフラと去っていく
れんげ「ふんふふーん」
夏海「何がどうなって……」
夏海「幸せって……ほたるんが?」
夏海「姉ちゃんがいなくなったのに……」
夏海「それに……姉ちゃんも幸せ……?」
夏海「……」
夏海「そうだ……よく考えたらおかしいじゃん」
夏海「ほたるん落ち着きすぎてる……恋人がいなくなったのに!」
夏海「……ほたるん、何か知ってるんだ」
夏海「姉ちゃんがどこにいるか知ってて……だから」
夏海「……話聞きに行こう」
夏海「幸せって……ほたるんが?」
夏海「姉ちゃんがいなくなったのに……」
夏海「それに……姉ちゃんも幸せ……?」
夏海「……」
夏海「そうだ……よく考えたらおかしいじゃん」
夏海「ほたるん落ち着きすぎてる……恋人がいなくなったのに!」
夏海「……ほたるん、何か知ってるんだ」
夏海「姉ちゃんがどこにいるか知ってて……だから」
夏海「……話聞きに行こう」
ほたるんの田舎に似つかわしくない真新しい家に着いた
夏海「もう帰ってるかな……」
散歩に出ていたようだけど、少し気が急いていたかもしれない
蛍「夏海先輩?」
夏海「ほたるん!」
懸念の甲斐もなくほたるんはタイミングよくウチの前に現れた
蛍「また会いましたね、何か御用ですか?」
夏海「ちょっと、姉ちゃんのことで話があって」
蛍「小鞠先輩の事ですか?」
きっと、これは私にとっての正念場だ、第六感がそう告げている
引き下がるなんて許されない
夏海「上がってもいいかな」
蛍「はい、どうぞ」
夏海「もう帰ってるかな……」
散歩に出ていたようだけど、少し気が急いていたかもしれない
蛍「夏海先輩?」
夏海「ほたるん!」
懸念の甲斐もなくほたるんはタイミングよくウチの前に現れた
蛍「また会いましたね、何か御用ですか?」
夏海「ちょっと、姉ちゃんのことで話があって」
蛍「小鞠先輩の事ですか?」
きっと、これは私にとっての正念場だ、第六感がそう告げている
引き下がるなんて許されない
夏海「上がってもいいかな」
蛍「はい、どうぞ」
あっさりと家に上がることが出来た、ウチが訝り過ぎているだけだろうか
ほたるんのこの落ち着きは、いったいどこからやって来ているのか
蛍「どうぞ」
夏海「……前より綺麗になってるね、部屋」
蛍「片付けましたから、夏海先輩、飲み物取ってきますのでくつろいでいてください」
夏海「あいよー」
ほたるんが部屋を出て一階に降りていき、階段を降りる足音が止んだ
ふぅっと一息つき、部屋に目を向ける
山のようにあったぬいぐるみは一つもない
前回のようにクローゼットに詰め込まれているのだろうか、と手をかける
ゴトリ、と何かが落ちてきた
蛍「夏海先輩、何してるんですか?」
夏海「ひっ……」
ほたるんのこの落ち着きは、いったいどこからやって来ているのか
蛍「どうぞ」
夏海「……前より綺麗になってるね、部屋」
蛍「片付けましたから、夏海先輩、飲み物取ってきますのでくつろいでいてください」
夏海「あいよー」
ほたるんが部屋を出て一階に降りていき、階段を降りる足音が止んだ
ふぅっと一息つき、部屋に目を向ける
山のようにあったぬいぐるみは一つもない
前回のようにクローゼットに詰め込まれているのだろうか、と手をかける
ゴトリ、と何かが落ちてきた
蛍「夏海先輩、何してるんですか?」
夏海「ひっ……」
蛍「ああ、ダメじゃないですか、クローゼットに押し込んでいるんですから」
大量のぬいぐるみがウチを襲っていた
それでもクローゼットの中にはまだ、所狭しと押し込まれている
夏海「ご、ごめん……これがどこに行ったのか気になって」
蛍「また片付けないとイケナイじゃないですか、夏海先輩」
夏海「ごめん、ウチも手伝うから」
蛍「いえそれはいいです、触らないでください」
ほたるんはピシャリと言い切った
もう夏も目前だというのに凍るような声色で吐き捨てる
すこぶる喉が渇く
ほたるんの持ってきた水滴を滴らせるコップを呷り、テーブルを打った
蛍「わあ、そんなに喉が渇いていたんですか?」
夏海「ほんと……カラカラだよ」
蛍「おかわり、持ってきましょうか」
夏海「いいよ」
今は、姉ちゃんの事を問い詰めるほうが先
大量のぬいぐるみがウチを襲っていた
それでもクローゼットの中にはまだ、所狭しと押し込まれている
夏海「ご、ごめん……これがどこに行ったのか気になって」
蛍「また片付けないとイケナイじゃないですか、夏海先輩」
夏海「ごめん、ウチも手伝うから」
蛍「いえそれはいいです、触らないでください」
ほたるんはピシャリと言い切った
もう夏も目前だというのに凍るような声色で吐き捨てる
すこぶる喉が渇く
ほたるんの持ってきた水滴を滴らせるコップを呷り、テーブルを打った
蛍「わあ、そんなに喉が渇いていたんですか?」
夏海「ほんと……カラカラだよ」
蛍「おかわり、持ってきましょうか」
夏海「いいよ」
今は、姉ちゃんの事を問い詰めるほうが先
夏海「今日ほたるんの家に来たのはね」
蛍「はい」
夏海「姉ちゃんのことを何か知らないかと思って」
蛍「小鞠先輩ですか?」
深刻そうな顔をして、姉ちゃんの名前を出せば動揺の一つでもするかと思ったが
不信感をオブラートに包まないウチを、ほたるんは歯牙にもかけないといった様子だ
蛍「特に伝えることはないですね」
夏海「……そう」
蛍「はい」
そう言って、ほたるんは撫でる
夏海「……大丈夫?」
蛍「……何がですか?」
夏海「いや、だって……ううん何でもない」
歪な静穏に包まれるほたるんに、頭がチリチリと焦げ付くような居心地の悪さを覚える
喉が渇く、コップを手に取り呷ろうとするが、すでに飲み干していた事に気付きテーブルに戻した
蛍「はい」
夏海「姉ちゃんのことを何か知らないかと思って」
蛍「小鞠先輩ですか?」
深刻そうな顔をして、姉ちゃんの名前を出せば動揺の一つでもするかと思ったが
不信感をオブラートに包まないウチを、ほたるんは歯牙にもかけないといった様子だ
蛍「特に伝えることはないですね」
夏海「……そう」
蛍「はい」
そう言って、ほたるんは撫でる
夏海「……大丈夫?」
蛍「……何がですか?」
夏海「いや、だって……ううん何でもない」
歪な静穏に包まれるほたるんに、頭がチリチリと焦げ付くような居心地の悪さを覚える
喉が渇く、コップを手に取り呷ろうとするが、すでに飲み干していた事に気付きテーブルに戻した
蛍「おかわり、持ってきますね」
目ざとく気づいたほたるんが気を利かせてくれる
夏海「じゃあ、お願い」
蛍「はい、すぐ持ってきますね」
よく気遣いできるいつものほたるんだ
夏海「はぁ……」
ウチの気にし過ぎだろうか、ほたるんは普通過ぎる
その普通過ぎることを疑ったが、それでも何か嘘を付いているようにも見えない
何より、友だちを疑うようなことを本当はしたくない
夏海「振り出し、かな……」
落ち着いて来ると部屋を見渡す余裕が出来た
疑惑を晴らすのとは違った目的で見ると、部屋がどこか変わっていることに気付く
夏海「冷蔵庫……?」
冷蔵庫があるのにどうしてほたるんは下まで飲み物を取りに降りたのだろうか
たまたま中身が無い事もあるだろう、でもなぜか気になる
冷蔵庫に何が入っているのか、気になってしまった
夏海「お邪魔しまーす……え?」
目ざとく気づいたほたるんが気を利かせてくれる
夏海「じゃあ、お願い」
蛍「はい、すぐ持ってきますね」
よく気遣いできるいつものほたるんだ
夏海「はぁ……」
ウチの気にし過ぎだろうか、ほたるんは普通過ぎる
その普通過ぎることを疑ったが、それでも何か嘘を付いているようにも見えない
何より、友だちを疑うようなことを本当はしたくない
夏海「振り出し、かな……」
落ち着いて来ると部屋を見渡す余裕が出来た
疑惑を晴らすのとは違った目的で見ると、部屋がどこか変わっていることに気付く
夏海「冷蔵庫……?」
冷蔵庫があるのにどうしてほたるんは下まで飲み物を取りに降りたのだろうか
たまたま中身が無い事もあるだろう、でもなぜか気になる
冷蔵庫に何が入っているのか、気になってしまった
夏海「お邪魔しまーす……え?」
ひいいいいいいいいいいいいいいいいええええええええええええええ
何が入っているのか理解できなかった
頭にモザイクが掛かったように視界がチラつく
直視することを拒絶するように、ウチの目に涙が溜まった
蛍「あっ」
胃から込み上げてくる吐き気を抑えられない
蛍「もう、ダメじゃないですか人の家の冷蔵庫を勝手に開けたら」
夏海「お゛えええええええ!」
蛍「夏海先輩? 大丈夫ですか! 夏海先輩!?」
夏海「なん……なんで、なんでこんな……」
蛍「なんでって……」
蛍「変なことを言いますね?」
夏海「……え」
蛍「だって、教えてくれたのは夏海先輩じゃないですか」
そう言って、ほたるんはウチの視界の隅で、お腹を撫でた
夏海「あ、あ……ああああああああああああああああああ!」
頭にモザイクが掛かったように視界がチラつく
直視することを拒絶するように、ウチの目に涙が溜まった
蛍「あっ」
胃から込み上げてくる吐き気を抑えられない
蛍「もう、ダメじゃないですか人の家の冷蔵庫を勝手に開けたら」
夏海「お゛えええええええ!」
蛍「夏海先輩? 大丈夫ですか! 夏海先輩!?」
夏海「なん……なんで、なんでこんな……」
蛍「なんでって……」
蛍「変なことを言いますね?」
夏海「……え」
蛍「だって、教えてくれたのは夏海先輩じゃないですか」
そう言って、ほたるんはウチの視界の隅で、お腹を撫でた
夏海「あ、あ……ああああああああああああああああああ!」
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