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    元スレ兄「催眠術で、生意気な妹を従順で甘えん坊な可愛い妹にする!」

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    53 = 29 :

    「そっか」

    (このくらい言われ慣れてる。だから僕は傷付かなかった)

    「……何泣いてんの? 気持ち悪っ」

    (妹は何を言ってるんだろう。僕が泣くわけないのに)

    「キモいキモい、さっさと帰ろうっと」

    (妹の背中が遠ざかる。僕は足を止めていた)

    (水滴が落ちる。顔に触れる。頬が濡れている)

    「傷付かないわけないだろ!」

    (僕は去った妹にか僕自身にか、叫んでいた)

    「傷付かない? 馬鹿じゃないのか! 僕は人間だぞ! 傷付かないわけないだろう!」

    「ふざけるなよ! なんで不公平なんだよ! 僕だって同じ人間なのに!」

    「僕とお前らの何が違うって言うんだよ!」

    (溢れるのは憎悪と嫉妬)

    (こんなにも醜い感情が自分の中にあるなんて僕は知らなかった)

    (いや、知りたくなかった。だから目を背け続けていた)

    55 = 29 :

    「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!」

    (一度気付けばもう止まらなかった)

    「なんでだよ、なんでなんだよ! なんで僕は友じゃないんだよ!」

    (僕は喉が枯れるまで叫んだ)


    「はぁ、はぁ……」

    (気持ちよりも先に体力が尽きて、僕は叫ぶのを止めた)

    (どうしようもなく惨めだった)

    「ちくしょう、ちくしょう」

    「おー、いい負け犬っぷりやねぇ」

    56 = 29 :

    「……」

    (その声と拍手は、僕の横から聞こえた)

    「いやぁ、なかなかいないわ。ここまでしょうもない負け犬くんは」

    「……」

    「んー? なあ、お話しようや負け犬くん。まずはこっち見ぃ」

    (興味が湧かない。ただ友と妹への黒い気持ちが僕の頭を埋めていた)

    「しゃーないな」

    (男の顔が目の前に現れ、僕はさすがに後ずさる)

    「お、やっと見たな。こんにちは、坊ちゃん」

    「……こんにちは」

    「ちゃんと挨拶できるやん。いい事や」

    57 :

    何か全然エロくないけど面白いねぇ

    58 = 29 :

    (僕は男を見た)

    (服装は和服、でも表情は軽薄なにやけ顔で、なんとなく薄気味悪い)

    (少なくとも、まともな職業に就いているようには見えなかった)

    「警戒しとるねぇ」

    「何か用ですか?」

    「用があるのは君の方やろ、負け犬くん」

    「……」

    (男はまともに話すだけ無駄な手合いに思えた)

    (このまま人のいる所まで逃げてしまえばいい、そうしようか)

    59 = 29 :

    「ほれ、ボクの目を見ぃ」

    (男は僕を見る。僕は男を見る)

    「逃げたらあかんよ」

    (そう言われて、僕の足は根を張ったように動く気をなくしたように感じられた)

    「君はボクに用事がある。そうやろ?」

    「用事……」

    「君は今絶望しとるね。そこから抜け出したいと思っとる。そこでボクの出番や」

    「あなたに何ができる」

    (何もできるわけがない。救われるわけがない。だからこそ、僕の心はこんなにも重い)

    60 :

    完結オナシャス!

    61 = 29 :

    「いやいや、君が望むんなら今すぐにでも抜け出せるわ。どうする?」

    (もしそれが本当なら、僕は何を犠牲にしても縋り付くに決まってる)

    「でも、ありえない」

    「どうして?」

    「そもそもそんなの不可能だし、あなたに僕を助ける理由がない」

    「ボクには簡単なんよ。それにボクは慈善家やからね」

    「慈善家?」

    「そうそう。……面白そうな負け犬くんには餌を食らう牙をあげるんよ」

    (男が何を言ってる意味は分からなかった。だけど)

    「君の答え次第や、どうする? 選びぃや」

    (そんな事は考えるまでもなかった)

    「なんでもいい。くれよ、僕が僕じゃなくなれる何かをくれよ!」

    (僕の決意を聞き流し、男は飄々と笑って)

    「おっけおっけ、始めよか。……次に目覚めた時には君は新しくなっとるよ」

    (そうして男が手を叩くと、僕の意識は途絶えた)

    62 = 29 :

    おかしいなぁ
    なんでこんなエロSSの前振りに1時間半も掛けてるんだろ

    63 = 29 :

    「……」

    (次に目覚めた時、僕は家の玄関の前に立っていた)

    「あれ」

    (空はすっかり暗くなり、あれから随分時間が経ったと分かる)

    (男の姿はない。そもそもあれは本当にあった事なのか聞かれれば、よく分からない)

    「全部夢だったのかな」

    (そう言いながら僕はなぜか笑っていた)

    (その笑顔は、あの男によく似た軽薄な笑いな気がした)

    64 = 29 :

    「ただいま」

    「……」

    (妹は僕を見る。僕は妹を見る)

    「へぇ、生きてたんだ」

    「ただいま」

    「は?」

    「ただいま」

    「何なの?」

    「何だと思う?」

    「……」

    (からかわれたと思ったのか、妹の表情が歪む)

    65 = 29 :

    「本当に苛々する、この……っ!」 ブンッ

    「挨拶はきちんとするべきだろ」

    「……っ」 ピタッ

    (僕は妹の目を見て、ハッキリと一音一音を区切って喋る)

    「挨拶は、するべき、だろう」

    「……お、かえり」

    「うん、ただいま」

    (僕は妹を残して部屋へと向かう)

    「ちょ、ちょっと!」

    (背後で喚く妹を、僕は振り返らなかった)

    67 = 29 :

    「ただいま、おかえり」

    「おかえり、ただいま」

    「ぷっ、あはははは!」

    「あー、可笑しい。おかえりだって。ひっ、ぷははは!」

    「おかえり! おかえり! おかえり! ぷぷぷぷっ!」

    (何年振りに聞いたろう、妹の挨拶を)

    (愉快で愉快で仕方がなくて、僕は腹を抱えて笑い続けた)

    68 = 29 :

    (泣き疲れ、笑い疲れ、一日が終わる)

    (そして翌朝の目覚めは爽快だった)

    「おはよう、妹」

    「……おはよう」

    (妹は釈然としない顔で、僕の横を通り過ぎ、洗面所へ行く)

    「挨拶は大事だね、うん」

    (これは妹を僕に歩み寄らせた証拠)

    (そして僕が生まれ変わった証拠)

    「ぷくっ、ぷは……ふふっ」

    (憂鬱に耐えた昨日は終わり、愉快を堪える今日が来た)

    70 = 29 :

    「おはよう、妹ちゃん」

    「……おはよう、ございます」

    (僕は二人の三歩後ろを歩く)

    (遠慮しているわけじゃない。今の僕の目で二人を見たかった)

    「……」

    「今日は元気ないね、どうかした?」

    「え? い、いえ、そんな事ないですよ! 友さんと一緒にいるだけで私元気ですから!」

    (妹は引っ掛かりを覚えているようで、しきりに僕の方を見ている)

    「友、課題を写させて欲しいから今日は急ごうよ」

    (二人の間に割って入り、僕は友に言う)

    「兄が? まあいいけど……それじゃ妹ちゃん、じゃあね」

    「え? あ」

    (妹を置き去りにして、僕と友は小走りで学校へ向かった)

    72 = 29 :

    「はいこれ。授業前には返せよ」

    「ありがとう、友」

    (友はノートを渡すと、僕の席から離れて他の友達の所へ行った)

    (学校の外ではよく話す友と僕だが、学校の中ではそれほど関わりはない)

    (だから僕は一人でいる事が多い)

    「ぷぷっ」

    (教室で一人でいる事は、それだけで居心地は悪いけれど)

    (今となっては、それはとても都合の良い事だった)

    73 :

    オカルトラヴァーガールノジュナン

    74 = 29 :

    「友くん、おはよー」

    「女さん、おはよう」

    「外、すっごい寒かったよ」

    「知ってる知ってる、俺もさっき来た所」

    「途中ですっごく可愛い猫がいてね、写メ撮っちゃった」

    「嘘、見せて見せて」

    (今の僕には何ができるんだろう?)

    (僕はそれが知りたい。試したい)

    (誰に? 誰でもいい。でも、どうせなら楽しい方がいい)

    (例えば明るくて可愛い、友の隣にいても釣り合うような)

    (そんな女の子で実験できたなら、とても楽しいだろうと思う)

    75 = 29 :

    休憩。この後ちょっとだけ安価入れるわ

    76 = 29 :

    (ああ、まずいなぁ……移動教室だったのすっかり忘れてたよ……)

    「女さん」

    「え? えーと、カニくんだっけ」

    「兄です」

    「あーそうそう、兄くん。ごめんね、私人の名前覚えるの苦手で」

    「全然気にしてないですよ、僕みたいな石ころみたいな人間、覚えてる方が凄いですよ」

    (苦手だなぁ、こういう絡みづらい人)

    「本当にたまたま忘れてただけだってば。兄くんも急がないと遅れちゃうよ?」

    77 = 29 :

    「そんな事より、女さん」

    (話を切るタイミング作ったつもりなんだけど、わざと無視したのかな)

    「ごめん、話あるなら歩きながらでいい?」

    「こっちを見てください」

    (もう、しつこいなぁ)

    「何?」

    「昼休み、屋上に来てくれませんか?」

    「屋上?」

    「そうです。一人で、誰にも言わずに、屋上に来てください」

    「いや……私……」

    (そんな事言われても無理だし、友達とご飯食べるし……)

    78 = 29 :

    「昼休み、屋上に、一人で、誰にも言わずに、来てください」

    (私を見てる。あの目、なんか……変な感じがする……)

    「……行くだけ、なら、いいけど」

    「ありがとうございます」

    (今の何? なんか、なんかおかしかった)

    「それと、僕とここで話した事も誰にも言わないでくださいね」

    「うん」

    「僕は先に行きますね」

    (すごく、引っ掛かる。おかしいのに、おかしいはずなのに、何がおかしいのか分からない)

    「気にしすぎかな。……私も行かなくちゃ」

    80 = 29 :

    (手応えはあった。成功していれば、そろそろこの屋上に女さんが来るはずだ)

    ガチャッ

    「……何の用?」

    「ああ、来ないのかと思って心配しましたよ」

    「用があるなら早くしてくれるかな」

    (すごく不愉快そうな顔をしてる。本当はしたくないのにしてる、そんな感じだ)

    「女さんに僕からどうこうっていう事はないんですよ」

    「なら私、教室に帰るね」

    「ああ、待ってください。僕の方を見てください」

    「何なの?」

    「屋上のフェンスに手を付いて動かないでください」

    「はぁ?」

    「フェンスを、掴んで、動くな」

    「え? ちょ、何、え? 待って、待ってて!」

    (女さんは、自分の足がフェンスに向かうのに驚いているように見えた)

    81 = 29 :

    (僕は屋上の鍵を閉める。これで誰も入って来れない)

    「さて」

    (振り返った先には、フェンスにしがみ付いたまま動けずにいる女さん)

    「さて、さて、さて、さて?」

    (僕は女さんの近寄り、その顔を覗き込む)

    (女さんは混乱から立ち直っていて、僕を睨んだ)

    「何したの?」

    「これから分かるよ。はい、フェンスを放していいよ」

    「……っ」

    (女さんはその瞬間、扉の方へ駆け出した)

    83 = 29 :

    (こんな時、昨日の僕ならどうしたろう?)

    (すぐに諦める? むしろ道を譲る? 謝り倒す?)

    「僕は、違う!」

    (離れようとする背中を掴んで、僕は力いっぱい引き摺り倒した)

    「痛っ!」

    (呻いた女さんの頭を両手で掴んで、僕は怒鳴った)

    「僕から逃げるな! 大声を出すな! 僕の目を見ろ!」

    「……っ!」

    (途端、女さんの手足が弛緩する。女さんにはもう、逃げるためにもがく事も許されない)

    「立て」

    (僕が離れると、女さんは命令通りに立ち上がって僕を見る)

    (その表情は嫌悪、恐怖、敵意、屈辱。すべてが僕に向けられていた)

    (僕の名前さえ覚えていなかった女さんが、今、僕を負の感情の対象として見ていた)

    (僕は今、笑っている。きっと、あの男の軽薄さで笑っている)

    85 = 41 :

    和服の男えげつない

    86 = 29 :

    安価は勢い的に無理があるので適当にレスを拾うわ
    ちょっとした実験タイムみたいなもんで適当にどうぞ

    87 = 29 :

    ああ、女さんに掛ける催眠安価ね。トイレ行ってくる

    88 :

    3回回ってワンと鳴く

    89 = 29 :

    (怖い)

    (怖い、怖い、怖い!)

    (何なの、これ。なんで逃げられないの? 嫌だ、こんな人の言いなりになりたくない!)

    「女さん」

    「……」

    (誰が返事するもんか)

    「困ったな、あんまり時間を無駄にしたくないんだけど」

    (……そうだ! 昼休みが終わるまで我慢すれば誰かが探しに来てくれる!)

    (それまで適当に誤魔化しておけば、後はみんなが助けてくれる!)

    90 = 29 :

    「そうだね、まずは基本的な所から始めよう」

    「き、基本って何?」

    「女さん、3回回ってワンと鳴け」

    「え?」

    (あ、あれ、体が勝手に、回って……っ!)

    「わ、ワン!」

    「ふぅん」

    (こんな事したくないのに、なんで命令されただけで……うぅぅ)

    91 :

    フェンスにしがみつかせてバックから挿入

    93 :

    すこーしずつ言葉が変化

    94 :

    私恨

    95 :

    お口でご奉仕

    96 :

    友が彼氏と妹に嘘をつく

    97 = 29 :

    (ちょっと待って。命令されただけ?)

    (この人が命令する時って……)

    「目」

    「……目?」

    「目を見ないとダメなんでしょ?」

    「……」

    「それ超能力か何か?」

    「さあね」

    (言う気はないんだね)

    「……私、それ面白いと思うよ。ねえ、この事は秘密にするから他にもっと楽しい事に使おうよ」

    「例えば?」

    (乗って来た! これで時間が稼げる!)

    98 = 41 :

    おそらく目を見る必要は無いのだと予測
    必要あっても主人公のスペックなら相手に罵倒の一つも掛けりゃ自動的に主人公見るんだろうな……

    ……注目、か

    99 = 29 :

    「相手の目を見ながら話すと、その通りになっちゃうんだよね?」

    「かもね」

    (この人が興味持ちそうな話、何かいい感じの……確かこの人、たまに友くんと一緒にいたような)

    「と、友くん! 友くんにさ、打ち明けてみようよ! それで三人で……!」

    「……」

    (笑った? でもなんか、全然気持ちが落ち着かない、嫌な感じの……)

    「くだらない時間稼ぎお疲れ様。僕って余程バカに見えるんだね」

    「え、あ」

    (気付かれてた? 嘘、どうしよう!)

    「ここまでバカにされたら仕方ないよね。女さんにはお仕置きしなくちゃ」

    「お、お仕置きって」

    「さて、さて……そうだな、うん……ぷ、ぷふっ、ふふふっ」

    「何? 何なの? 何なの?」

    「焦らない焦らない。女さんはケーキは苺から食べるタイプだね。ぷふふっ」

    (膝が震えてる……あああ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、なんで私こんな、こんな事に……)

    100 = 29 :

    「そうだねぇ、女さんはこれから少しずつ、舌ったらずになってく」

    「……?」

    「どんどん子供みたいな喋り方になってくんだ」

    (それだけ? なんだ、怖がって損した)

    「ただし。それはね、おちんぽでおまんこを突かれる毎に進んでくんだ」

    「へ? お、おま……?」

    「10回毎に1歳ずつ女さんは幼い喋り方になってく」

    「な、な、なな……っ! い、いや! いや! 私まだした事ないのっ!」

    「僕もだよ。良かったね、初めて同士だよ」

    「……っ、あんたみたいな冴えない男なんて全然嬉しくないっ!」

    「ふぅん」

    「あ。ち、ちが、今のは!」

    「フェンスにしがみつけ」

    「あ、う」 ガシッ

    「良かったね。こんなに晴れた空の下で処女喪失できるなんて、なかなかないよ」


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