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元スレ黒子「体の芯まで温まりますの~」

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>>154
くっさ死ね
くっさ死ね
上条「くそっ、絶対に許せねえ。いったいどういうつもりで」ガッ
黒子「目的なんて考えたくもありませんの。両方ともお気に入りのやつでしたのに」ギリ
上条「あ、そっか。脱衣所には今日穿いてた下着も……」
黒子「ええ……新しいのと一緒に」
上条(……あれ。ということは、今の黒子って)チラ
黒子「ごほん!」
上条「……!」ビクッ
黒子「はっきり申し上げて今の私、激おこですの。些細なことで八つ当たりしかねませんから、くれぐれも言動には」
上条「わ、わかった、気をつける。と、とにかく一度部屋に戻ろう。予備のはあるんだろ?」
黒子「なければ旅行中ずっとノーパンで過ごすところでしたわ。本当、業腹ですの」
黒子「目的なんて考えたくもありませんの。両方ともお気に入りのやつでしたのに」ギリ
上条「あ、そっか。脱衣所には今日穿いてた下着も……」
黒子「ええ……新しいのと一緒に」
上条(……あれ。ということは、今の黒子って)チラ
黒子「ごほん!」
上条「……!」ビクッ
黒子「はっきり申し上げて今の私、激おこですの。些細なことで八つ当たりしかねませんから、くれぐれも言動には」
上条「わ、わかった、気をつける。と、とにかく一度部屋に戻ろう。予備のはあるんだろ?」
黒子「なければ旅行中ずっとノーパンで過ごすところでしたわ。本当、業腹ですの」
――二人部屋
黒子「やれやれですの」
上条「早いとこ警察が捕まえてくれるといいんだけどな。そうすりゃ」
黒子「それは、まず無理ですの。被害届は本日中には受理されないそうですし」
上条「え……、それって、どう考えても問題あるだろ」
黒子「ありますけど、凍結による車の事故が多くて、とても手が回らないそうです」
上条「……じゃあ、取り戻すのも難しいな」
黒子「ご冗談を。犯罪者の手に渡った下着を穿けとでも? 何に使われたかもわかりませんのに?」
上条「へ? 何にって…………っ……」バッ
黒子「……今想像していることを口にしてごらんなさい。即刻死刑ですわよ」ギラ
上条「ら、らじゃー」ガクガク
黒子「……実際、鳥肌ものですけれどね」ブル
上条「……あー、……何つうか、ごめん」
黒子「あなたが謝る謂れはないですの。さ、腹ごしらえといきましょう」
黒子「やれやれですの」
上条「早いとこ警察が捕まえてくれるといいんだけどな。そうすりゃ」
黒子「それは、まず無理ですの。被害届は本日中には受理されないそうですし」
上条「え……、それって、どう考えても問題あるだろ」
黒子「ありますけど、凍結による車の事故が多くて、とても手が回らないそうです」
上条「……じゃあ、取り戻すのも難しいな」
黒子「ご冗談を。犯罪者の手に渡った下着を穿けとでも? 何に使われたかもわかりませんのに?」
上条「へ? 何にって…………っ……」バッ
黒子「……今想像していることを口にしてごらんなさい。即刻死刑ですわよ」ギラ
上条「ら、らじゃー」ガクガク
黒子「……実際、鳥肌ものですけれどね」ブル
上条「……あー、……何つうか、ごめん」
黒子「あなたが謝る謂れはないですの。さ、腹ごしらえといきましょう」
――大衆食堂
上条「飯はあまり期待してなかったんだけど、この蕎麦いけるな」ズルズル
黒子「野草の掻き揚げとキノコ汁もなかなか。この店、当たりですわね」サクサク
上条「今後の予定はどうする? もう一回温泉か?」パクッ
黒子「いえいえ、お湯の入れ替え時間になるまでは見送りですの」ハムッ
上条「そんなとこまでチェックしてたのか。さすがに抜け目ねえなあ」
黒子「せっかくさっぱりしたのに濁り湯で汚しては台無しでしょう」
上条「濁りって、食事中……」
黒子「それは失礼。で、ものは相談なんですけれども」チラ
上条「お、何かあるのか?」
黒子「近場のゲレンデでナイトスキーが楽しめるそうなのですが」
上条「いや、いや、俺ら板とか持ってきてねえじゃん」
黒子「ウェアとスキー板なら、宿で貸し出しているそうですわよ」
上条「本当か? んー、だったら行かない手はねえよな」
黒子「さすが上条さん。そうこなくては」ニコ
上条「飯はあまり期待してなかったんだけど、この蕎麦いけるな」ズルズル
黒子「野草の掻き揚げとキノコ汁もなかなか。この店、当たりですわね」サクサク
上条「今後の予定はどうする? もう一回温泉か?」パクッ
黒子「いえいえ、お湯の入れ替え時間になるまでは見送りですの」ハムッ
上条「そんなとこまでチェックしてたのか。さすがに抜け目ねえなあ」
黒子「せっかくさっぱりしたのに濁り湯で汚しては台無しでしょう」
上条「濁りって、食事中……」
黒子「それは失礼。で、ものは相談なんですけれども」チラ
上条「お、何かあるのか?」
黒子「近場のゲレンデでナイトスキーが楽しめるそうなのですが」
上条「いや、いや、俺ら板とか持ってきてねえじゃん」
黒子「ウェアとスキー板なら、宿で貸し出しているそうですわよ」
上条「本当か? んー、だったら行かない手はねえよな」
黒子「さすが上条さん。そうこなくては」ニコ
――着脱場
黒子「やはり最初は慣れませんわねぇ。このストッパーの圧迫感が」
上条「あー、駄目だ。履き方とか完璧に忘れてる」
黒子「この分だと滑る方も怪しそうですわね」クスクス
上条「ま、ぼちぼちやってみるさ。黒子はそこそこ滑れるんだろ? 先に滑っていても」
黒子「勘を取り戻すまでにはどのみち時間が要りますわ。お付き合いします」
上条「そっか。さんきゅな」
黒子「お礼には及びませんの。初心者コースでも長い距離を滑れれば楽しいですし、何より」
上条「……ん?」
黒子「私には、スキーに打ってつけの切り札がございますから」キラーン
黒子「やはり最初は慣れませんわねぇ。このストッパーの圧迫感が」
上条「あー、駄目だ。履き方とか完璧に忘れてる」
黒子「この分だと滑る方も怪しそうですわね」クスクス
上条「ま、ぼちぼちやってみるさ。黒子はそこそこ滑れるんだろ? 先に滑っていても」
黒子「勘を取り戻すまでにはどのみち時間が要りますわ。お付き合いします」
上条「そっか。さんきゅな」
黒子「お礼には及びませんの。初心者コースでも長い距離を滑れれば楽しいですし、何より」
上条「……ん?」
黒子「私には、スキーに打ってつけの切り札がございますから」キラーン
――リフト乗り場
係員「はい、次の方どうぞー」
上条「ど、どうぞと言われても」オドオド
黒子「……上条さん。少し腰を落としていただけるかしら」
上条「えっ……と、こんな感じか?」スッ
黒子「はい、いってらっしゃい」ドンッ
上条「てっ、うわわわわわっ!」ツツー
係員「はい、止まってくださいね」ガシッ
上条「おっ、と、ふぅ、止まって――うわっ!?」ガタ
黒子「あ、乗るときはきちんと両脚を持ち上げないと、板が壊れますわよー」
上条「さ、先に説明しといてくれよ!」
係員「あの、彼、もしかしなくても初心者ですよね?」チラ
黒子「ええ、本日中に脱の字をつけて差し上げますの」ニシシ
係員「あはは、無理させすぎないでくださいね」
係員「はい、次の方どうぞー」
上条「ど、どうぞと言われても」オドオド
黒子「……上条さん。少し腰を落としていただけるかしら」
上条「えっ……と、こんな感じか?」スッ
黒子「はい、いってらっしゃい」ドンッ
上条「てっ、うわわわわわっ!」ツツー
係員「はい、止まってくださいね」ガシッ
上条「おっ、と、ふぅ、止まって――うわっ!?」ガタ
黒子「あ、乗るときはきちんと両脚を持ち上げないと、板が壊れますわよー」
上条「さ、先に説明しといてくれよ!」
係員「あの、彼、もしかしなくても初心者ですよね?」チラ
黒子「ええ、本日中に脱の字をつけて差し上げますの」ニシシ
係員「あはは、無理させすぎないでくださいね」
――二合目
上条「…………高」ボーゼン
黒子「さて、まずはざっと100メートル下ってみましょうか」
上条「す、少しばかり、傾斜が急すぎやしないか?」
黒子「ご心配なく。ちゃんと初心者中級者用のコースを選びましたの」
上条「で、でもさ。初心者って確か、ボーゲンとかからやるんじゃないか」
黒子「マニュアル通りにやるのも一つの手ですが……あちらをご覧なさいな」
上条「え……あ、本当だ。あんな小さい子もいるんだ」
黒子「だから上条さんも滑れるというわけではなく、ここは転んでも怪我しにくいので」
上条「……転ぶのは前提って聞こえるんですが」
黒子「大丈夫。殴られるよりは全然マシですわよ」ニコ
上条「…………高」ボーゼン
黒子「さて、まずはざっと100メートル下ってみましょうか」
上条「す、少しばかり、傾斜が急すぎやしないか?」
黒子「ご心配なく。ちゃんと初心者中級者用のコースを選びましたの」
上条「で、でもさ。初心者って確か、ボーゲンとかからやるんじゃないか」
黒子「マニュアル通りにやるのも一つの手ですが……あちらをご覧なさいな」
上条「え……あ、本当だ。あんな小さい子もいるんだ」
黒子「だから上条さんも滑れるというわけではなく、ここは転んでも怪我しにくいので」
上条「……転ぶのは前提って聞こえるんですが」
黒子「大丈夫。殴られるよりは全然マシですわよ」ニコ
黒子「そうそう、外側の足の爪先を内に巻き込むように、内側の足から力を抜く感じで」
上条「とりゃっ……おっ、自然に曲がった!」スー
黒子「あっ、今のは良かったですわね! 後はその繰り返し…………って、あら」
上条「おおっ、何これ! すっげえ曲がるっ! 雪削んの気っ持ちいいー!」シャッ
黒子「ふむ、早くもコツを飲み込まれましたか。これなら転ばずに行けるやも」シャッ
上条「……不思議なもんだな。体が覚えていたのか、それとも才能ってやつか?」シャッ
黒子「人が大勢いる昼間だと全く勝手が違いますわよ。あまり調子に乗らないように」シャッ
上条「き、厳しいなあ」
黒子(ん、上からかなり降りてきましたわね。……速度的にかち合うかも)チラ
黒子「……リフトの支柱の左側を通って、下の売店を目指しますの。しっかりついてきてくださいな」グンッ
上条「わ、わかった」グッ
上条「とりゃっ……おっ、自然に曲がった!」スー
黒子「あっ、今のは良かったですわね! 後はその繰り返し…………って、あら」
上条「おおっ、何これ! すっげえ曲がるっ! 雪削んの気っ持ちいいー!」シャッ
黒子「ふむ、早くもコツを飲み込まれましたか。これなら転ばずに行けるやも」シャッ
上条「……不思議なもんだな。体が覚えていたのか、それとも才能ってやつか?」シャッ
黒子「人が大勢いる昼間だと全く勝手が違いますわよ。あまり調子に乗らないように」シャッ
上条「き、厳しいなあ」
黒子(ん、上からかなり降りてきましたわね。……速度的にかち合うかも)チラ
黒子「……リフトの支柱の左側を通って、下の売店を目指しますの。しっかりついてきてくださいな」グンッ
上条「わ、わかった」グッ
上条「あー、疲れたー! でもすっげー楽しかったーっ!」
黒子「初日でずいぶん上達しましたわねえ」
上条「教え方がうまいんだよ。お前、意外と教師とか向いてるかもな」
黒子「あー無理、無理ですの。目くじらがデフォルトになりそうですの」
上条「だな、言われてみれば」
黒子「ちょっと上条さん、そこはフォローを入れるところではなくて?」
上条「知らん。昼間に散々いじられたお返しだ」
黒子「んまー、男のくせにせせこましいですわね。……と、雪が」
上条「風も出てきたな。いい切り上げのタイミングだったかも」
黒子「ですわね。あっ、帰りにコンビニに寄ってシップを買っていきましょう」
上条「シップ? 打撲なら大したことねえぞ?」
黒子「まあまあ、経験者の忠告には耳を傾けるものですわよ」
黒子「初日でずいぶん上達しましたわねえ」
上条「教え方がうまいんだよ。お前、意外と教師とか向いてるかもな」
黒子「あー無理、無理ですの。目くじらがデフォルトになりそうですの」
上条「だな、言われてみれば」
黒子「ちょっと上条さん、そこはフォローを入れるところではなくて?」
上条「知らん。昼間に散々いじられたお返しだ」
黒子「んまー、男のくせにせせこましいですわね。……と、雪が」
上条「風も出てきたな。いい切り上げのタイミングだったかも」
黒子「ですわね。あっ、帰りにコンビニに寄ってシップを買っていきましょう」
上条「シップ? 打撲なら大したことねえぞ?」
黒子「まあまあ、経験者の忠告には耳を傾けるものですわよ」
――二人部屋
上条「ふぅ、さっぱりした」ホカホカ
黒子「一日をこんなに満喫できたのは久しぶりですのー」
上条「何だかんだ言って、来てよかったな」ニッ
黒子「ですわね」ニッ
上条「…………」フゥ
黒子「…………」フゥ
上条「……布団、いくらなんでもくっつけすぎだよな///」
黒子「で、ですわよね。必要以上に離すのも、逆に意識過剰とか勘繰られそうですけど///」
上条「あー、でも俺、くったくただから速攻寝れそう」クター
黒子「上条さんは、寝相は悪くありませんの?」
上条「超いいですの。もとい、どんな狭い所でも寝る自信がある」
黒子「……羨ましいような、羨ましくないような特技ですの」
上条「ふぅ、さっぱりした」ホカホカ
黒子「一日をこんなに満喫できたのは久しぶりですのー」
上条「何だかんだ言って、来てよかったな」ニッ
黒子「ですわね」ニッ
上条「…………」フゥ
黒子「…………」フゥ
上条「……布団、いくらなんでもくっつけすぎだよな///」
黒子「で、ですわよね。必要以上に離すのも、逆に意識過剰とか勘繰られそうですけど///」
上条「あー、でも俺、くったくただから速攻寝れそう」クター
黒子「上条さんは、寝相は悪くありませんの?」
上条「超いいですの。もとい、どんな狭い所でも寝る自信がある」
黒子「……羨ましいような、羨ましくないような特技ですの」
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