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    元スレ黒子「体の芯まで温まりますの~」

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    1 :

    上条「ただいまー、っと」

    黒子「あら、おかえりなさいまし」

    上条「おう……って、おまっ、不法侵入だろ!」

    黒子「んまっ、それは一大事ですの。今すぐ風紀委員に通報すべきですの」

    上条「ええっと、警備員の番号は……と」

    黒子「もう、上条さんったら。お茶目な冗談ですのに」

    上条「……はぁ、こっちにだって客を迎えるときは色々準備ってもんが」

    黒子「あら? それ、何のチケットですの?」スッ

    上条「人の話を聞けよ!」

    黒子「……ふむ、温泉旅行。……一泊二日……ふむ」ペラッ

    上条「……俺の母さんが結構クジ運いい人でさ。当たったはいいけど日程が都合つかないからって送ってきて」

    黒子「……ペア券、ですわね」

    上条「そうですの」

    黒子「…………」ジー

    上条「……な、なんだよ」タジ

    2 :

    おやおや

    3 :

    俺得

    4 :

    お仕置きタ~イム!

    5 :

    ばばぁに用は無いわ

    6 :

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    7 = 1 :

    黒子「……あなた、さてはこれでお姉様をお誘いになろうと」

    上条「……は? なんでいきなり御坂が出てくるんだ?」

    黒子「お黙りなさい。私の目が黒いうちはそんなことはさせませんの」

    上条「そ、そんなことって、どんなことだよ」

    黒子「んまー、白々しい。どうせ旅行にかこつけてお姉様の貞操を」

    上条「ばっ、早とちりすんな! そもそも、まだ誰を誘おうとか具体的なこたぁ考えてねえ!」

    黒子「……本当かしら?」

    上条「ああ、天地神明に誓って、本当だ」

    黒子「なるほど……そこまでおっしゃるんでしたら」

    上条「……うん?」

    黒子「私が一緒に参りましょう。早々に使ってしまえば無用な心配をせずに済みますの」

    上条「どういう理屈だ!」

    8 :

    ふむ、続けてくれたまえ

    9 :

    黒子かわいいよ黒子

    10 = 1 :

    ――当日


    上条「結局押し切られちまった……」

    上条「俺って、引っ張っていくタイプの女の子に弱いのかなあ」

    上条「大体、白井は中学一年生だぞ? 高校生の俺が下手に出てどうすんだって」

    ???「なーにを、ぶつぶつ言ってますの?」

    上条「うぉっ!? …………え」

    黒子「さっきから通行人に注目されてますわよ。お気をつけあそばせ」キラキラキラ

    上条「…………」ポー

    黒子「正直申し上げて、私より先に着いていたというのは予想外でしたの。殊勝な心がけですわね」ニコ

    上条「…………」ポー

    黒子「……ちょっと、何をぼーっとしてますの? 夜更かしでもしたんですの?」

    上条「あ、いやっ、なんか、見違えたっつうか」アタフタ

    黒子「はあ、それはどうも」シレ

    上条「……褒めてるんだから少しくらい照れやがれ。可愛くねえ」

    11 :

    ふむ

    12 :

    いいよいいよ

    14 = 1 :

    黒子「可愛くなくて結構。仮にもお嬢様校の女子が気合を入れればこれくらいの着こなしは当然ですし」

    上条「……そいつはつまり、気合を入れてくれたってことか?」

    黒子「べ、別に特別気を遣ったわけではありませんの!」

    上条「あ、そ、そうなんだ」

    黒子「普段学生服ばかりでお洒落に凝る機会が滅多になくて時間がかかったのは事実ですがしかしそれは」

    上条「わかったわかった。切符は先に買っておいたから、行こうぜ」スタスタ

    黒子「ああっ、ちょ、ちょっと、お待ちなさいな!」

    上条「慌てなくても置いていきゃしねえよ」ニヘラ

    黒子「そういうことではなくて……はぁ、もういいですの」ブスッ

    15 = 1 :

    上条「ほい、お前の切符。なくさないようにな」スッ

    黒子「あなたにその類の心配されるのって結構屈辱ですわねえ」ヒュッ

    上条「……ぬぐ、ほんと口の減らねえ」

    黒子「ですけど、普段が普段ですし?」

    上条「それは俺が悪いんじゃない、不幸が悪いんだっ!」

    黒子「しかし、何をもって不幸というか、微妙なところだと思いませんこと?」

    上条「あん……?」

    黒子「文武両道にして容姿端麗なるこの白井黒子が親しい友人ですのよ? 一般的に言ってこれは幸福なことではありませんの?」

    上条「……な、なるほど、言われてみれば」

    黒子「……あ、あのう」モジ

    上条「どうした?」

    黒子「いえ、今のはあくまで慰めのつもりであって、まともに受け取られると、その///」

    上条「だったらもっとわかりやすく慰めろっ!」

    17 :

    黒子テツヤきもいな

    18 :

    イン??「何か忘れてないかな!!」

    19 :

    あれ黒子かわいくね?
    気のせいか?

    20 = 1 :

    上条「グリーン車なんて久しぶりだなー」テクテク

    黒子「席は当然一緒ですわよね?」

    上条「ああ、奥から三番目の窓際……うわっ!?」ドン

    の子「oh、sorry!」ペコ

    上条「あ、い、いや、ええっと……」ワタワタ

    黒子「That'all right.But don't run in the train」ニコ

    上条「ド、ドントウォーリー……って」

    の子「I'll be careful not to say that again」ペコペコ

    黒子「Okay,Now you go.Your mother is calling you.」チラ

    の子「thanks!」ニッ

    上条「…………」

    黒子「……ん? 何を落ち込んでますの?」キョトン

    22 = 1 :

    黒子「あの程度で優越感などとんでもない。お姉様など科学者と専門的な会話が可能ですのに」チュルルル

    上条「マジか、頭がいいのは知ってたけど」

    黒子「英語どころかロシア語まで話せるんですのよ? 比較だなんておこがましいですの」コト

    上条「……けどよ、習っているとはいえお前、咄嗟によくスラスラ出てくるもんだな」

    黒子「学園都市では外国人の見学者もひっきりなしですし、道案内などでそうした方たちと関わる機会も多いですから」

    上条「へえ、風紀委員も大変だな」

    黒子「むしろそういう任務が本分だと理想的なのですけどね。なかなかそうもいかず」

    上条「トラブル待ったなしってわけだ」

    黒子「ですわねえ。特にここのところはハードな出動の連続でしたし」

    上条「怪我だけはすんなよ。いくら強いったって女の子なんだから」

    黒子「……入退院を繰り返している方に言われたらおしまいですわね」プイ

    上条「くっ、何も言い返せない!」

    黒子「ま、せっかくの機会ですから、今日は羽根を伸ばさせていただきますわ」

    23 :

    これは俺得

    24 = 1 :

    ――〇〇中温泉


    上条「二時間か。結構あっという間だったな」

    黒子「お互い波乱万丈な日々を送っていますし、話すネタには事欠きませんわね」

    上条「上条さんとしては毎日平穏に暮らしたいんですけどねえ」

    黒子「叶わぬ願いほど残酷なものもないですわねえ」

    上条「……ごもっとも」

    黒子「それはそうと、迎えのバスはどちらに?」

    上条「ええっと……あ、多分あれじゃないかな。今入ってきたやつ」

    黒子「了解ですの。さ、行きましょう」

    上条「待った。荷物、半分持とうか?」

    黒子「お気遣いなく。一日分の荷物なんてたかが知れてますわ」

    上条「そっか。よし、行こうぜ」スクッ

    25 :

    まぁ、自分から戦場に飛び込むタイプだしな

    26 = 1 :

    ――バス内


    乗客「へえ、お二人さん、東京から来たんだ」

    上条「東京とはいっても、端っこの方ですけど」

    乗客「いいねえ、彼女と二人きりで旅行だなんて」

    上条「へっ? い、いや、彼女って、俺たちそういう関係じゃ」

    黒子「確かに、私を首ったけにするにはまだまだ至らないところだらけですわね」

    上条「……あ、あのなあ黒子」

    乗客「はははっ、付き合う前から尻に敷かれるんじゃ敵わんなあ」

    上条「……敵わない部分が多すぎてへこむのは事実ですけど」

    黒子「あら、それは初耳でしたの」

    上条「うかつに弱音なんぞ吐いたらぐいぐい攻めてくるだろが、お前」

    黒子「それはまあ、女々しい上条さんに需要があるとも思えませんし?」

    上条「と、こんな調子で」シクシク

    乗客「あははは、息ぴったりじゃないか」

    28 = 1 :

    ――温泉宿前


    の子「パパー、早く行こうよー」

    の子「そうだよー、滑る時間なくなっちゃうよー」

    乗客「はいはい。じゃあお二人さん。頑張って」

    上条「ども。おじさんもお気をつけて」

    上条(ん、頑張って? 何を? 温泉に浸かりにきただけだぞ?)ハテ

    黒子「山の尾根まで雪が積もってますの。滑るには絶好の環境ですわね」

    上条「黒子は、ウィンタースポーツは得意なのか?」クルッ

    黒子「得意というほどでは。小学生のときにスキー教室に入った以来ですの。上条さんは?」

    上条「いや、わかんね。体が覚えてくれているといいんだけど」

    黒子「……わからないのに体が覚えているって、あり得ないんじゃ」

    29 = 1 :

    上条「ああ、いや、その、何だ」

    黒子「…………」ジトー

    上条「そう、物心がつく前は北海道にいてさ」

    黒子「あら、北海道出身でしたの?」

    上条「うんそう。で、あんまり覚えてないけど、上手かったみたいで」

    黒子「なるほど、それなら納得ですわね」

    上条「はは、だろー?」

    上条(……危なかった)ホッ

    黒子(――などと思っている顔ですわね、これは)チラ

    30 :

    いいね

    31 :

    支援
    相当やり込んでないといくら上条さんでも
    記憶ぶっ飛んでたんじゃ素人同然でも仕方ないよな

    32 = 1 :

    上条「……二人部屋とか」

    黒子「……二人部屋ですわね」

    上条「どうする? もう一部屋別払いで借りるか?」

    黒子「このシーズンのしかも休日にそんな融通利くわけないでしょう。ネットの予約でも満室ですのに」

    上条「じゃ、じゃあ」

    黒子「今さら帰りませんわよ。ペアチケットという時点で覚悟はしていましたし」ドサッ

    上条「だけどお前、抵抗ないのかよ。一応俺だって思春期真っ盛りの男子学生なんだぞ」

    黒子「ご心配なく。万が一襲われたら」ニコ

    上条「お、襲われたら……?」ゴク


    黒子「もぎますの」マジ


    上条「」ゾワ

    黒子「信用していますわよ、上条さん」ニコ

    上条「……お、おう。是非そうしてくれ」

    35 = 1 :

    黒子「何はともあれ温泉ですのー」テキパキ

    上条「え、まだ暗くなってもいないうちから入るのか?」

    黒子「シーズン真っ盛りですのよ? 混み合う時間帯に入ったら全然寛げませんの」チッチッチ

    上条「……一理あるな。なら俺もそうするか」

    黒子「お風呂から上がったらメール入れますの。十中八九、あなたの方が先に出ると思いますし」

    上条「わかった。それまでは適当にブラついてる」

    黒子「湯冷めしないように気をつけてくださいな。では後ほど」ガチャ

    上条「おう、ゆっくりしてこい」


    ――バタン


    上条「さて……俺も行くか」

    上条(パンフレット見る限りでは、露天は混浴なんだよな。でも、絶対景色いいだろうし)

    上条「……昼間だし人も少ないだろ。遠路はるばる来たんだし、そっちにするか」

    39 = 19 :

    そろそろ?

    41 :

    ほんす

    42 = 1 :

    ――露天風呂


    黒子「んー! 絶景ですのー!」ノビッ

    黒子「案の定、がらがらですわね。ゆっくりたっぷりのんびりですのー」ホエー

    黒子(にしても、最近の温泉はバスタオル着用もおっけーなんですのねえ)

    黒子(一応、殿方が入ってきた時のためにつけて入りましたけど)

    黒子(やっぱり入浴中は違和感がありますわね、外しておきましょう)チャポン

    黒子「ふぅ、体の芯まで温まりますの~」

    黒子(……ん? 湯気の向こうに、人影が)

    黒子(……い、一応タオルを)ヨジ


    ???「気持ちいーい。教皇代理もみんなも早めに入ればいいのに」


    黒子(……よかった、女性でしたのね)ホッ

    43 = 19 :

    おや?

    44 = 41 :

    やお?

    46 = 1 :

    黒子「ははあ、強化合宿で雪山に」チャポン

    「ええ、恥ずかしながら魔じゅ……じゃなかった、古武術をやっていまして」チャポン

    黒子「古武術……ですか」チラ

    黒子(……しかし、この胸は……固法先輩にも匹敵するのでは)ゴク

    黒子(締まった体でバランスはそれ以上にも見えますの。世の中上には上がいるんですのねえ)ムゥ

    「あ、あの?」

    黒子「あぁ、申し訳ありません。つい見入ってしまいまして」

    「い、いえいえ。それで、白井さんは普通にご旅行ですか?」

    黒子「ええ、連れ合いが一人いますけれど」

    「あら? その言い方からすると、彼氏さんか何か?」

    黒子「いいえ、気心の知れた友人といったところですの」

    「そうなんだぁ。でもいいなぁ」

    黒子「と、仰いますと?」

    「私もそうやって気兼ねなく誘ったり誘われたりしたいなー、なんて」ポッ

    黒子(……なんだか、妙にデジャヴを感じますわね)

    48 :

    のんびりええなぁ

    50 = 48 :

    わくわく


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