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元スレ黒子「体の芯まで温まりますの~」
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まだかのう
>>500までには再開してほしいなあ
>>500までには再開してほしいなあ
――待合室
上条「……呑、まれた? 雪崩に、あいつが?」フラ
パトロール隊「いや、どうも目撃者の話が要領を得ないんだ」
上条「ど、どういうことすか」
パトロール隊2「それが、女の子が突然そこに現れたり消えたりしていたなどと言ってたものでね」
パトロール隊1「雪崩を間近に見て錯乱していた可能性も十分にある。どこまで信じていいものか」
上条「……間違いない、か」ボソ
上条(ここは学園都市じゃない。瞬間移動だなんて誰に言ったって信じねえよな)
上条「……あの、リフトに乗っていたという二人は、無事なんですか?」
パトロール隊「ああ、彼らなら無事保護された。リフトから少し離れた場所にいて、雪崩もやり過ごせたようだ」
上条「そう、ですか。なら、良かった」
パトロール隊「君も、気を強く持ってくれ。まだ諦めるのは早いからな」ガシ
上条「……はい。ありがとうございます」
上条「……呑、まれた? 雪崩に、あいつが?」フラ
パトロール隊「いや、どうも目撃者の話が要領を得ないんだ」
上条「ど、どういうことすか」
パトロール隊2「それが、女の子が突然そこに現れたり消えたりしていたなどと言ってたものでね」
パトロール隊1「雪崩を間近に見て錯乱していた可能性も十分にある。どこまで信じていいものか」
上条「……間違いない、か」ボソ
上条(ここは学園都市じゃない。瞬間移動だなんて誰に言ったって信じねえよな)
上条「……あの、リフトに乗っていたという二人は、無事なんですか?」
パトロール隊「ああ、彼らなら無事保護された。リフトから少し離れた場所にいて、雪崩もやり過ごせたようだ」
上条「そう、ですか。なら、良かった」
パトロール隊「君も、気を強く持ってくれ。まだ諦めるのは早いからな」ガシ
上条「……はい。ありがとうございます」
――外
五和「すみません。電波が悪くて時間かかってしまって」タッタ
上条「こっちこそ、巻き込んじまって悪かった。……で、どうだった?」
五和「全員に連絡がつきました。天草式総出で協力します」
上条「ありがとう。頼りにしてる」
五和「……でも、すごい女の子ですね。一瞬の判断で、自分の身の安全より誰かを救う方を選べるなんて」
上条「度が過ぎればそれも良し悪しだ。助け出したら説教してやらなきゃ気が収まらねえ」
五和「それだけ元気があるなら大丈夫そうですね」ニコ
上条(……しかし、どうしてだ?)
上条(子供二人くらいなら黒子の能力の限界重量には達しないはずじゃ……)
上条(……いや、違う。三人分のウェアとスキー板の重量を計算に入れてなかったな)
上条(ぎりぎり越えちまった可能性も、なくはないか。少なく見積もっても20キロ近いし)
上条(時間がぎりぎりだったから、間に合う可能性に賭けて二人を飛ばして、それで)
上条(……無茶しやがって、テメエ、無事でいなきゃ承知しねえからな!)キッ
五和「すみません。電波が悪くて時間かかってしまって」タッタ
上条「こっちこそ、巻き込んじまって悪かった。……で、どうだった?」
五和「全員に連絡がつきました。天草式総出で協力します」
上条「ありがとう。頼りにしてる」
五和「……でも、すごい女の子ですね。一瞬の判断で、自分の身の安全より誰かを救う方を選べるなんて」
上条「度が過ぎればそれも良し悪しだ。助け出したら説教してやらなきゃ気が収まらねえ」
五和「それだけ元気があるなら大丈夫そうですね」ニコ
上条(……しかし、どうしてだ?)
上条(子供二人くらいなら黒子の能力の限界重量には達しないはずじゃ……)
上条(……いや、違う。三人分のウェアとスキー板の重量を計算に入れてなかったな)
上条(ぎりぎり越えちまった可能性も、なくはないか。少なく見積もっても20キロ近いし)
上条(時間がぎりぎりだったから、間に合う可能性に賭けて二人を飛ばして、それで)
上条(……無茶しやがって、テメエ、無事でいなきゃ承知しねえからな!)キッ
――雪中
黒子「……はぁ、……ふぅ」
黒子(咄嗟に口を塞いでいなければ、窒息していましたわね)
黒子(おかげで、呼吸する穴くらいは作れましたの)
黒子(しかし、雪も嵩張ると、重いんですのねぇ。手も足も出ないとはこのことですの)ググ
黒子(……これ以上は、体力を消耗するだけですわね。大人しく救助を待つしか)
黒子「…………」ブル
黒子(……雪の中は温かいと聞き及んでいましたが)
黒子(こうも密着していると、普通に冷えてきますわね)
黒子(……弱りましたわねえ。身を丸めるのすらままなりませんし)ブル
黒子(……上条さん、きっと心配しているでしょうね。あの方のお人好しは、筋金入りですもの)
黒子(会ったら、謝らなきゃ。……出来れば)
黒子「生きているうちに会えたら……よろしいんですけど」ポツリ
黒子「……はぁ、……ふぅ」
黒子(咄嗟に口を塞いでいなければ、窒息していましたわね)
黒子(おかげで、呼吸する穴くらいは作れましたの)
黒子(しかし、雪も嵩張ると、重いんですのねぇ。手も足も出ないとはこのことですの)ググ
黒子(……これ以上は、体力を消耗するだけですわね。大人しく救助を待つしか)
黒子「…………」ブル
黒子(……雪の中は温かいと聞き及んでいましたが)
黒子(こうも密着していると、普通に冷えてきますわね)
黒子(……弱りましたわねえ。身を丸めるのすらままなりませんし)ブル
黒子(……上条さん、きっと心配しているでしょうね。あの方のお人好しは、筋金入りですもの)
黒子(会ったら、謝らなきゃ。……出来れば)
黒子「生きているうちに会えたら……よろしいんですけど」ポツリ
――二時間後
黒子「…………はぁ、…………はぁ」
黒子「……さ、……寒い」ブルブル
黒子(……そういえば、午後から天候が、崩れるんでしたわね)
黒子「…………ホント、どうにか、なり、ませんの?」ガチガチ
黒子(……手足の感覚が……もう、ほとんど)
黒子(……冗談抜きに……このままじゃ)
黒子(……助からない、ですわね)
黒子「……はぁ……こんなことならいっそ、意識を取り戻さないまま」
黒子(…………いけない。……弱気は禁物、ですのに)フフ
黒子「……けふんっ」
黒子「…………さ、寒……いぃ」ガチガチ
黒子「…………はぁ、…………はぁ」
黒子「……さ、……寒い」ブルブル
黒子(……そういえば、午後から天候が、崩れるんでしたわね)
黒子「…………ホント、どうにか、なり、ませんの?」ガチガチ
黒子(……手足の感覚が……もう、ほとんど)
黒子(……冗談抜きに……このままじゃ)
黒子(……助からない、ですわね)
黒子「……はぁ……こんなことならいっそ、意識を取り戻さないまま」
黒子(…………いけない。……弱気は禁物、ですのに)フフ
黒子「……けふんっ」
黒子「…………さ、寒……いぃ」ガチガチ
黒子「…………はぁ、……………………はぁ」グッタリ
黒子(…………目蓋が、……重い)ボー
黒子(…………お姉様、……初春、……佐天さん)
黒子(…………上条、さん)ジワ
黒子(…………黒子は……黒子、はっ……)ヒック
黒子「………い……嫌、ですの。……心残り、……あるまま、なんて」
黒子「…………し、死に……く、ない……」グスグス
――ズズズズ
黒子(…………振動、…………余、震?)
???『~~~~!!』
黒子(………………はぁ)
黒子(……都合のいい空耳も、大概にしやがれ、です……の)スゥ
黒子(…………目蓋が、……重い)ボー
黒子(…………お姉様、……初春、……佐天さん)
黒子(…………上条、さん)ジワ
黒子(…………黒子は……黒子、はっ……)ヒック
黒子「………い……嫌、ですの。……心残り、……あるまま、なんて」
黒子「…………し、死に……く、ない……」グスグス
――ズズズズ
黒子(…………振動、…………余、震?)
???『~~~~!!』
黒子(………………はぁ)
黒子(……都合のいい空耳も、大概にしやがれ、です……の)スゥ
――ド、ド、ド、ド
建宮「この下で間違いないのよな、浦上?」
浦上「はい、微かにですが反応がありました」
上条「い、生きてるのか!」
建宮「……モービルを下がらせろ。上条も、少しばかり離れてるのよな」スッ
――ズズンッ!
上条「うわっ!?」グラグラ
五和「ちょっ、教皇代理! そんな荒っぽいやり方じゃまた雪崩が起きますって!」
建宮「微かな反応ということは、つまり予断は許さんということなの、よっ!」シュバッ
――ズゴゴゴゴゴッ!
上条「くっ!」ガタガタ
五和「……あっ、いましたっ! あそこっ!」
上条「……黒子っ!! 待ってろ、すぐに助け出すからなっ!!」ザッ
建宮「この下で間違いないのよな、浦上?」
浦上「はい、微かにですが反応がありました」
上条「い、生きてるのか!」
建宮「……モービルを下がらせろ。上条も、少しばかり離れてるのよな」スッ
――ズズンッ!
上条「うわっ!?」グラグラ
五和「ちょっ、教皇代理! そんな荒っぽいやり方じゃまた雪崩が起きますって!」
建宮「微かな反応ということは、つまり予断は許さんということなの、よっ!」シュバッ
――ズゴゴゴゴゴッ!
上条「くっ!」ガタガタ
五和「……あっ、いましたっ! あそこっ!」
上条「……黒子っ!! 待ってろ、すぐに助け出すからなっ!!」ザッ
黒子「………………」
上条「黒子っ! おい、黒子っ!!」ペチペチ
五和「重しになってる雪を砕きます! 上条さんは緩んだところを引っ張り出してください!」
上条「わ、わかった!」
五和「いきますよ。3……2……1……はぁっ!」ビュン
――ゴスッ!
上条「く、ぬっ!」グイ
建宮「よしっ、完全に出た! 二人とも早く上がれ! 急がないと崩落するのよな!」
五和「あっ、上条さん、その子は私が!」
上条「これくらいはやらせてくれ! ここで格好つけられなきゃ男じゃねえ!」ザッザ
五和「わ、わかりましたっ! あまり無理しないでくださいねっ!」バッ
五和(……こんな時に、不謹慎だとはわかっているけれど)チラ
五和(……いいなぁ、上条さんのお姫様抱っこ)ウー
上条「黒子っ! おい、黒子っ!!」ペチペチ
五和「重しになってる雪を砕きます! 上条さんは緩んだところを引っ張り出してください!」
上条「わ、わかった!」
五和「いきますよ。3……2……1……はぁっ!」ビュン
――ゴスッ!
上条「く、ぬっ!」グイ
建宮「よしっ、完全に出た! 二人とも早く上がれ! 急がないと崩落するのよな!」
五和「あっ、上条さん、その子は私が!」
上条「これくらいはやらせてくれ! ここで格好つけられなきゃ男じゃねえ!」ザッザ
五和「わ、わかりましたっ! あまり無理しないでくださいねっ!」バッ
五和(……こんな時に、不謹慎だとはわかっているけれど)チラ
五和(……いいなぁ、上条さんのお姫様抱っこ)ウー
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