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元スレ勇者「はじめからから始まるまで」
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勇者「図にするまでもないが、二つの世界線が平行に伸びているんだ」
【勇者世界】 >>A>>B>>C>>D>>E>>F>勇者
【女勇者世界】 >>A>>>B>>>C>>>女勇者
女勇者「なるほど。アルファベットが全滅した時点ってわけだね。……で」
女勇者「それが分かったところで……?」
勇者「無論、どうしようもない。謎の断片を砕いただけだ。放浪は続行」
女勇者「やっぱりかぁ。元の世界に帰る帰らない、って話にはならないんだね」
勇者「悪かったな。ま、地道にまた何か見つけるしかないさ」
女勇者「ううん、色々教えてくれてありがと」
勇者「ん。どうした。何か今の話、面白かったか?」
女勇者「ううん。なんだかね。お兄ちゃんができたみたい」
勇者「そうか。俺も妹ができたような気分だよ。ま、俺らは漏れなく一人っ子だけどな」
女勇者「妹ならあっちにあと3人もいるよ!」
勇者「兄だって6人いるぞ。好きなの選べ」
【勇者世界】 >>A>>B>>C>>D>>E>>F>勇者
【女勇者世界】 >>A>>>B>>>C>>>女勇者
女勇者「なるほど。アルファベットが全滅した時点ってわけだね。……で」
女勇者「それが分かったところで……?」
勇者「無論、どうしようもない。謎の断片を砕いただけだ。放浪は続行」
女勇者「やっぱりかぁ。元の世界に帰る帰らない、って話にはならないんだね」
勇者「悪かったな。ま、地道にまた何か見つけるしかないさ」
女勇者「ううん、色々教えてくれてありがと」
勇者「ん。どうした。何か今の話、面白かったか?」
女勇者「ううん。なんだかね。お兄ちゃんができたみたい」
勇者「そうか。俺も妹ができたような気分だよ。ま、俺らは漏れなく一人っ子だけどな」
女勇者「妹ならあっちにあと3人もいるよ!」
勇者「兄だって6人いるぞ。好きなの選べ」
>>107
なるほど
なるほど
さるくらってた。まだちょっと書き溜めあるけど
もし落ちたら速報で完結させる
もし落ちたら速報で完結させる
――
わいわい わいわい
勇者D「洞窟の主を倒すときあーだこーだ」
勇者A「初心者はつらいからあーだこーだ」
女勇者B「タンスから毒針をあーだこーだ」
勇者C「実は魔法使いもかわいくてあーだこーだ」
女勇者A「盗賊クンと商人ちゃんがあーだこーだ」
勇者E「お前はぱふぱふとは無縁なあーだこーだ」
女勇者C「ちょっといま発言した奴あーだこーだ」
勇者B「あーだこーだがあーだこーだ」
勇者「一気ににぎやかになったな」
勇者F「にぎやかになっただけだ。実質何の進展もない」
勇者「まぁそういいなさんなって」
勇者「……ん」
勇者「おい『俺』。あれ、見えるか?」
勇者F「……ん!? あ、あれは!?」 ダダダダダダダッ
勇者「あっ。ちょっともう、『俺』のせっかち野郎め」
勇者「「みんなー! なんかまた集団を見つけたぞー!!」」
わいわい わいわい
勇者D「洞窟の主を倒すときあーだこーだ」
勇者A「初心者はつらいからあーだこーだ」
女勇者B「タンスから毒針をあーだこーだ」
勇者C「実は魔法使いもかわいくてあーだこーだ」
女勇者A「盗賊クンと商人ちゃんがあーだこーだ」
勇者E「お前はぱふぱふとは無縁なあーだこーだ」
女勇者C「ちょっといま発言した奴あーだこーだ」
勇者B「あーだこーだがあーだこーだ」
勇者「一気ににぎやかになったな」
勇者F「にぎやかになっただけだ。実質何の進展もない」
勇者「まぁそういいなさんなって」
勇者「……ん」
勇者「おい『俺』。あれ、見えるか?」
勇者F「……ん!? あ、あれは!?」 ダダダダダダダッ
勇者「あっ。ちょっともう、『俺』のせっかち野郎め」
勇者「「みんなー! なんかまた集団を見つけたぞー!!」」
――
勇者>1「どうもー」
勇者>9「よろしくー」
勇者「ぜ、全員俺と同じ顔……不気味だ……で、それが何人いるんだ」
勇者>30「ちょうど30人だよ」
勇者「多いな!? そんで、最後尾にいるお前が最大レベルってわけか」
勇者「……ん? いや、お前じゃないみたいだな」
勇者>30「え? いや俺だよ」
勇者「だったらなんで『ひのきのぼう』なんて装備してるんだよ」
勇者A「」チラッ
勇者>30「よく見ろよ。全員メイン武器は同じ『ひのきのぼう』だろ」
勇者「げっほんとだ! 何だよこの集団。あ、分かった」
勇者「お前らは、最初のダンジョンの【東の森】で全滅しまくったんだ」
勇者>30「と思うだろ? 俺は違う。あのオロチまで、この装備でいったんだ」
勇者「はあ?」
勇者>1「どうもー」
勇者>9「よろしくー」
勇者「ぜ、全員俺と同じ顔……不気味だ……で、それが何人いるんだ」
勇者>30「ちょうど30人だよ」
勇者「多いな!? そんで、最後尾にいるお前が最大レベルってわけか」
勇者「……ん? いや、お前じゃないみたいだな」
勇者>30「え? いや俺だよ」
勇者「だったらなんで『ひのきのぼう』なんて装備してるんだよ」
勇者A「」チラッ
勇者>30「よく見ろよ。全員メイン武器は同じ『ひのきのぼう』だろ」
勇者「げっほんとだ! 何だよこの集団。あ、分かった」
勇者「お前らは、最初のダンジョンの【東の森】で全滅しまくったんだ」
勇者>30「と思うだろ? 俺は違う。あのオロチまで、この装備でいったんだ」
勇者「はあ?」
勇者「そんな『ひのきのぼう』やら『かわのぼうし』で進められるわけないだろ」
勇者>30「理論上は可能なんだよ。キモは回復呪文の使い方だな」
勇者「百歩譲って本当だったとして、それに何の意味があるんだよ」
勇者>30「『ひのきのぼう』縛りの冒険さ。何があってもコレから装備は変えない」
勇者「意味不明。だからその冒険にどういう意図があるんだよ」
勇者>30「分からないか? 『ひのきのぼう』で魔王討伐……どうだロマンあるだろ?」
勇者「『ひのきのぼう』で魔王を倒せると思ってんのかよ!」
勇者>30「うるさいな。お前はぼう一本で竜王を撃破した僧侶伝説を知らねーのかよ!」
勇者「正気かよ……お前の仲間は誰も止めなかったのかよ……」
勇者>30「ふっ、お前仲間なんて連れて旅していたのか? ぬるすぎる」
勇者>30「漢ならなァ。漢なら、一騎当千で名を上げんかい!!」
勇者「仲間を連れずにその装備で!? よくオロチまでいけたな……。あ」
勇者「つまりこの行列はそういうことか……あほか」
勇者>30「『俺』たちの栄えある軌跡をバカにするな!!」
勇者(……しかし一つ参考になった。平行世界は、複数存在する……)
勇者>30「理論上は可能なんだよ。キモは回復呪文の使い方だな」
勇者「百歩譲って本当だったとして、それに何の意味があるんだよ」
勇者>30「『ひのきのぼう』縛りの冒険さ。何があってもコレから装備は変えない」
勇者「意味不明。だからその冒険にどういう意図があるんだよ」
勇者>30「分からないか? 『ひのきのぼう』で魔王討伐……どうだロマンあるだろ?」
勇者「『ひのきのぼう』で魔王を倒せると思ってんのかよ!」
勇者>30「うるさいな。お前はぼう一本で竜王を撃破した僧侶伝説を知らねーのかよ!」
勇者「正気かよ……お前の仲間は誰も止めなかったのかよ……」
勇者>30「ふっ、お前仲間なんて連れて旅していたのか? ぬるすぎる」
勇者>30「漢ならなァ。漢なら、一騎当千で名を上げんかい!!」
勇者「仲間を連れずにその装備で!? よくオロチまでいけたな……。あ」
勇者「つまりこの行列はそういうことか……あほか」
勇者>30「『俺』たちの栄えある軌跡をバカにするな!!」
勇者(……しかし一つ参考になった。平行世界は、複数存在する……)
――
ドドドドドド ドドドド ドドドドド……
勇者「魔王も真っ青な軍団だな」
女勇者「あはは。一人残らず勇者だもんね」
勇者>30「おい、左右と後ろには気を配っておけよ」
勇者>30「『俺』の仲間がさまよっているかもしれん」
勇者「なんでお前の仲間限定なんだよ。まぁ生産率は高いか」
勇者>30「生産率ってなんだよ工場みたいに言うな!」
女勇者「ね、例えばアレとか? ほらあそこにいる」
勇者>30「おうそうだ! ああいうのだ!」
勇者「うわっ、また豆粒発見かよ。最初に比べたら何の感動もなくなっちまったな……」
女勇者「あるぇ? なんだかアレ、何人かいるみたいだよ?」
勇者「何! ほ、ほんとだ。3人だ!」
勇者>30「ぬー。我が同胞ではなさそうだ」
勇者「きっと他の平行世界の勇者だ! おおーーいい!!」
ドドドドドド ドドドド ドドドドド……
勇者「魔王も真っ青な軍団だな」
女勇者「あはは。一人残らず勇者だもんね」
勇者>30「おい、左右と後ろには気を配っておけよ」
勇者>30「『俺』の仲間がさまよっているかもしれん」
勇者「なんでお前の仲間限定なんだよ。まぁ生産率は高いか」
勇者>30「生産率ってなんだよ工場みたいに言うな!」
女勇者「ね、例えばアレとか? ほらあそこにいる」
勇者>30「おうそうだ! ああいうのだ!」
勇者「うわっ、また豆粒発見かよ。最初に比べたら何の感動もなくなっちまったな……」
女勇者「あるぇ? なんだかアレ、何人かいるみたいだよ?」
勇者「何! ほ、ほんとだ。3人だ!」
勇者>30「ぬー。我が同胞ではなさそうだ」
勇者「きっと他の平行世界の勇者だ! おおーーいい!!」
>>お前はぼう一本で竜王を撃破した僧侶伝説を知らねーのかよ!
これのSS書いた人?
これのSS書いた人?
――
――――
勇者イ「ハァ……ハァ……」
勇者「どうだ? 少しは落ち着いたか?」
勇者ロ「あ、ああ。何とか」
女勇者「いきなり逃げ出すなんて、一体どうしたの?」
勇者ハ「いや、またあの恐怖がやってきたのかと……」
勇者「あの恐怖?」
勇者イ「ああ……俺たち全員、訳わかんねぇ形でここに来たんだ」
勇者「え? 全滅したんじゃないのか?」
勇者ロ「ううん……全滅したのかどうかも分からない……」
勇者ハ「気付いたらここにいたんだよ」
女勇者「何があったの?」
勇者イ「それは……ああ……なんて表現したらいいのか」
勇者ハ「うっ……思い出しただけで吐き気が!」ウプッ
――――
勇者イ「ハァ……ハァ……」
勇者「どうだ? 少しは落ち着いたか?」
勇者ロ「あ、ああ。何とか」
女勇者「いきなり逃げ出すなんて、一体どうしたの?」
勇者ハ「いや、またあの恐怖がやってきたのかと……」
勇者「あの恐怖?」
勇者イ「ああ……俺たち全員、訳わかんねぇ形でここに来たんだ」
勇者「え? 全滅したんじゃないのか?」
勇者ロ「ううん……全滅したのかどうかも分からない……」
勇者ハ「気付いたらここにいたんだよ」
女勇者「何があったの?」
勇者イ「それは……ああ……なんて表現したらいいのか」
勇者ハ「うっ……思い出しただけで吐き気が!」ウプッ
勇者「――……世界が壊れた?」
勇者イ「いや、ねじれたというか。イカれたというか」
勇者ロ「突然、身動きひとつ取れなくなってしまってさ」
女勇者「具体的には、何があったの?」
勇者ハ「お、俺の記憶では、みたこともない物体が一気に生まれて」
勇者ハ「それが視界全体に広がって、それが身体にめりこんで――」
勇者イ「そう、めりこんだ! 壁が、人が、グチャグチャにめりこんだんだ!」
勇者ロ「それに、不協和音が鳴るような、すごく不安定な気持ちになって……」
女勇者「……??」
勇者「まったく要領を得ないな……」
勇者ロ「とにかく世界が狂ったんだよ! それなのに体が動かないんだ!」
勇者イ「いや、俺のときは動けた。動けたけど……一歩ごとに風景が変わって……」
勇者ハ「ここも相当異常だが、あの世界よりはマシだ。安定感があるからな……」
女勇者「ふーん。ここよりも異常だなんて、想像もつかないなぁ」
勇者(……ふむ……)
勇者イ「いや、ねじれたというか。イカれたというか」
勇者ロ「突然、身動きひとつ取れなくなってしまってさ」
女勇者「具体的には、何があったの?」
勇者ハ「お、俺の記憶では、みたこともない物体が一気に生まれて」
勇者ハ「それが視界全体に広がって、それが身体にめりこんで――」
勇者イ「そう、めりこんだ! 壁が、人が、グチャグチャにめりこんだんだ!」
勇者ロ「それに、不協和音が鳴るような、すごく不安定な気持ちになって……」
女勇者「……??」
勇者「まったく要領を得ないな……」
勇者ロ「とにかく世界が狂ったんだよ! それなのに体が動かないんだ!」
勇者イ「いや、俺のときは動けた。動けたけど……一歩ごとに風景が変わって……」
勇者ハ「ここも相当異常だが、あの世界よりはマシだ。安定感があるからな……」
女勇者「ふーん。ここよりも異常だなんて、想像もつかないなぁ」
勇者(……ふむ……)
とりあえずこのプレーヤーは徹底的に遊び倒しているみたいで好印象
ドドドドドドドドド ドドドドドドド ドドドドドドド…
ドドドドドド
――
ドド
――――
ド
勇者E「おーい、また別の集団を見つけたぞー!」
ド
――――
ドド
勇者D「はぐれ勇者発見ー!」
ド
――――
ドド
女勇者C「ねー、あそこに見えるの、別の団体さんじゃなーいー?」
ドドド
――――
ドドドドドドドドドドド……
――――
勇者(せきを切ったように、全滅した勇者集団が膨れ上がっていく)
勇者(一団と一団が、水滴のようにくっついて同じ場所に流れている)
勇者(俺も含め、みんな薄々勘付いている)
勇者(この先にある『何か』は近いと……)
ドドドドドド
――
ドド
――――
ド
勇者E「おーい、また別の集団を見つけたぞー!」
ド
――――
ドド
勇者D「はぐれ勇者発見ー!」
ド
――――
ドド
女勇者C「ねー、あそこに見えるの、別の団体さんじゃなーいー?」
ドドド
――――
ドドドドドドドドドドド……
――――
勇者(せきを切ったように、全滅した勇者集団が膨れ上がっていく)
勇者(一団と一団が、水滴のようにくっついて同じ場所に流れている)
勇者(俺も含め、みんな薄々勘付いている)
勇者(この先にある『何か』は近いと……)
――
勇者E「よう、久しぶりだな」
勇者「ああ、『俺の世界』の『俺』か」
勇者E「あれから何か分かったか?」
勇者「……ひと通り、チームの長とは話し合ったよ」
勇者「その結果、色んなパターンはあれど、全員に共通してる点が確認された」
勇者E「ほう。そいつぁ?」
勇者「『全員まだ魔王を倒していない』ってことだ」
勇者「どの集団にも、魔王を倒した勇者はまだ来ていないそうだ」
勇者E「……ふーん。まぁ今更というか、ぱっとしない情報だな」
勇者「それともう一つ。これは個人的に発見したことだが」
勇者「全員、お前も含めて全員」
勇者「『母さんに起こされたのが最初の記憶』ってこと」
勇者E「え? それは別に、おかしい話じゃないだろ?」
勇者「ああ、おかしい話ではない……。……。……本当にそうか……?」
勇者E「よう、久しぶりだな」
勇者「ああ、『俺の世界』の『俺』か」
勇者E「あれから何か分かったか?」
勇者「……ひと通り、チームの長とは話し合ったよ」
勇者「その結果、色んなパターンはあれど、全員に共通してる点が確認された」
勇者E「ほう。そいつぁ?」
勇者「『全員まだ魔王を倒していない』ってことだ」
勇者「どの集団にも、魔王を倒した勇者はまだ来ていないそうだ」
勇者E「……ふーん。まぁ今更というか、ぱっとしない情報だな」
勇者「それともう一つ。これは個人的に発見したことだが」
勇者「全員、お前も含めて全員」
勇者「『母さんに起こされたのが最初の記憶』ってこと」
勇者E「え? それは別に、おかしい話じゃないだろ?」
勇者「ああ、おかしい話ではない……。……。……本当にそうか……?」
――――
勇者(勇者の集団はますます数を増し、ついに一万を突破した)
勇者(全員が同じ場所を目指していた)
勇者(次第に、集団の動きが早まっていく)
勇者(誰ともなしに押し黙り、急きたてられるように足を進める)
勇者(そして)
勇者(ついに『それ』は、姿を現した)
勇者(『それ』の周りには)
勇者(俺たち一万人規模の集団が、他にもたくさん到着していて)
勇者(ぐるりと『それ』を取り巻くように、幾多の勇者の波が集中していた――)
勇者(勇者の集団はますます数を増し、ついに一万を突破した)
勇者(全員が同じ場所を目指していた)
勇者(次第に、集団の動きが早まっていく)
勇者(誰ともなしに押し黙り、急きたてられるように足を進める)
勇者(そして)
勇者(ついに『それ』は、姿を現した)
勇者(『それ』の周りには)
勇者(俺たち一万人規模の集団が、他にもたくさん到着していて)
勇者(ぐるりと『それ』を取り巻くように、幾多の勇者の波が集中していた――)
>>134
うん死ね
うん死ね
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