元スレ男「人を食べる少女?」祖父「そうじゃ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
204 = 197 :
保守はまかせろ
205 = 1 :
ただいま
頑張って続き書くは
207 = 1 :
祖父「いや、俺の財布の金と少女どっちが大事かって考えれば、少女の方が大切だ」
祖父「全部だ、全部渡そう」
祖父「また家賃を滞納することになりそうだが、仕方ない」
祖父「大家の憤怒した顔も怖いが、何より少女の未来のほうが大事だ……」
坊主「おお、どうやら覚悟を決められたようで」
男「爺ちゃん……男前だぜ」
坊主「家賃を滞納するのは褒められた事ではないですがね……」
祖父「さて、少女はどこだ……ん?」
細い男「お、お、お嬢ちゃん? ほほほ、本当に良いのかい!?」
少女「うん、おにいさん、お花」
細い男「うんうん詰んであげるよ。丁寧にじっくりゆっくりね……」
祖父「助けないとな……この金があればしばらくはそんな事しなくても……」
208 = 1 :
少女「あっ……」
細い男「ど、どうしたんだい?」
少女「……」
細い男「あ、あっちの男が、ど、どど、どうかしたのかい?」
少女「優しい、おにいさん」
細い男「ん、んん? ち、違うだろ? 優しいお兄さんは、僕だろ?」
少女「……桔梗の匂いがしたの。柔らかくて、良い匂い……」
細い男「い、いいから、あんな男はいいから、ぼ、僕と、だろ?」グイ
少女「……うん」
祖父「あっ、クソッ、屋台の隙間に……追いかけないと」
210 :
みてるぞー
211 :
紫煙
212 :
私怨
213 :
俺、参上
214 = 1 :
細い男「く、くそっ、追いかけてくる」
少女「……」
細い男「そ、そこのあばら屋のうう、裏でいい。も、もう構うもんか」
少女「……」
細い男「へ、へへへ、ほ、細くていい太ももだねぇ。触ってるだけで、ぼ、ぼくいきそうだよぉ……」
少女「……そう」
祖父「あークソ、どこ行きやがった……」
細い男「ど、どうだい、ぼぼ、僕の一物、見てみたいだろ?」
細い男「ち、小さなお花を摘むのに、ちょうど良い大きさの、は、鋏なんだよ……」
少女「……おにいさんは、新芽のお花が好みなのね」
細い男「そ、そりゃあそうさ、し、新芽のお花を摘む瞬間に、ぼぼ、僕は最高に興奮するんだよ」
少女「……いままで、どれくらいの新芽を摘んでしまったの?」
細い男「かか、数えてるワケ、なな、ないじゃないか」
少女「……そう、やっぱり、栗の花」
215 = 79 :
しえん
216 :
参考イラストはやくして
217 = 1 :
細い男「え、えっ?」
少女「……私はね、栗が好きなの」
細い男「ど、どどど、どういう事かな? ん? んん?」
少女「ううん、栗は美味しいから」
少女「匂いは嫌いだけれど、とても美味しいの」
祖父「ここらへんの裏通りに行ったと思ったが……」
祖父「不気味だな……あばら屋ばかりなのは見慣れた光景だけれど」
祖父「夜になるとどうにも怖い」
祖父「ひとつ道を違えば夏祭り、人通りも多いから、なお更……」ブルル
祖父「でもまぁ、見てしまったからに、どうにも体が勝手に、悪い癖だな」
坊主「へらず口の割りに、なんとも綺麗なお心をお持ちのようで」
男「まぁ、今と変わりないといえば無いですが……」
219 = 24 :
お
221 = 1 :
祖父「ん、あれは……」
坊主「どうやら、少女を見つけたようですね」
男「えぇ……」
細い男「く、栗? 栗が食べたいなら、ぼ、ぼくの栗を食べるといいよ、か、噛んだら痛いから、
や、優しく、舐めて、ね? ね?」
少女「……ううん、そんな汚い栗はいらない」
細い男「え? えっ?」
少女「私の言う栗はね……」
ポタ……ポタ……
222 = 1 :
坊主「……少女の言う栗とは、心臓と脳みその事だったんですね……」
男「う、うえぇええ……」ゲロゲロ
少女「おいしい、おいしい……」
ピチャ……ピチャ……
少女「今日は、とても良い日……おいしいご飯と、やさしいお兄さん」ピチャ
少女「両方見つかったの」ピチャ
少女「向日葵の日」ピチャ
少女「花火も大きくて、向日葵の花」ピチャ
祖父「ひっ……あ、あっ……」ペタン
男「あーマジで腰抜かしてたのか爺ちゃん……」
坊主「そりゃまぁこんな光景見たら腰抜かしますよ」
223 :
甘栗でも買ってこようかな
225 = 1 :
少女「お月さまも出ているから」
少女「とても綺麗」
少女「とても……とても……」
少女「……おにいさん、来てくれたのね……」
少女「大事な大事な、私と一緒に生きてくれる人……」
祖父「あっ、あっ……」
少女「……私は、ただ、探していただけなの……」
少女「そんなに、こわがらないで……」
少女「どうしたらいいか、私、わからなくなってしまうの」
坊主「……しかし、凄い目ですね」
男「えぇ……赤黒くて、まるで……」
坊主「人の生き血の様だ、と」
坊主「……長く手入れされた髪に、整った顔立ちが、なお更不気味に感じさせますね……」
坊主「綺麗で居たかった、きちんと手入れされた髪でありたかった、そういう少女たちの願いをも
汲んでいるのでしょう……」
227 = 1 :
祖父「こ、これ、は……」
ポタ……ポタ
少女「おにいさん……私と一緒に……」
少女「永劫に……」
少女「……」
少女「……生きて?」
祖父「……」ゴクリ
祖父「い、いや……俺は……」
少女「見ていてくれるだけでいいの」
少女「見ているだけなら、いいと言ってくれた」
少女「だから、ずっと傍で……」
少女「桔梗の花、私、好きなの……」
少女「とても良い匂い、暖かい匂い……」
230 = 1 :
祖父「あっ、いや、その、き、着物……」
少女「それが、どうかした?」
祖父「い、いや、夏なのに、な、なんで、着物かなって、は、はは……」
坊主「どうにかして逃げる隙を伺ってるんでしょうか」
男「つーかどこが口八丁だよ。ビビりまくりじゃん……」
少女「……寒いの」
祖父「……え?」
少女「ずっとずっと、寒いの」
少女「だから、暖かい人が居てくれるだけで」
少女「私はそれを望んで、いた……」
少女「おにいさんみたいな人」
少女「暖かい、暖かみが、欲しくて」
少女「それがあれば、きっとおなかは空かなくて……」
231 :
終わりまで後どれくらいかかる予定なん?
232 = 1 :
>>231
今日中に終わる
と、思う
233 = 231 :
ほほう
235 :
おもしろいじゃん
236 = 1 :
祖父「……」
少女「ねぇ、一緒に……」
祖父「お、俺は、違う」
少女「……?」
祖父「お、俺は、君の、その、求めている人では、ない」
少女「違わなくない……」
祖父「い、いや、違う。きっと、必ず、い、いつか、現れる」
少女「そんな事はないの……」
祖父「だ、だから」
少女「違う違う違う」
祖父「ち、違わなくない」
少女「なんで? ……なんで? なんで? ……なんで?」
祖父「俺はっ……」
少女「見たから? 私が、栗を食べちゃうのを見たから? だから?」
237 = 1 :
坊主「……」
男「……」
祖父「……ごめんっ」
祖父「夢なんだ……俺は、きっと、夢を見ている」
祖父「逃げなきゃ……逃げなきゃ……」ダッ
少女「どうしてぇ……」グスン
祖父「逃げなきゃ……お、俺も食われるっ……」ダダダダッ
少女「なんでぇ……一緒に、ずっと一緒に……」
祖父「……泣いて、る?」
少女「いやだぁ……行かないでぇ……」
少女「やっと、いっしょけんめい探して、やっと……見つけたのに……」
少女「おいて、いかないで……」
少女「きょうは、向日葵の日なのにぃ……」
240 = 183 :
しぇん
241 = 1 :
祖父「はぁ、はぁ……ここまで来ればもう……」
女「あら、さっきの男らしい人」クスクス
女「どうしました? 随分と息きれぎれのご様子ですが」
祖父「い、いやね、何、ちょいと、ね」
女「お楽しみでしたか?」クスクス
祖父「そ、そうだね、別の意味でお楽しみだったね……」
女「あらあら、ではでは、おじさん、噴出水ひとつくださいな」
屋台のおじさん「あいよ。5円ね」
女「ほら、お飲みなさいな」
祖父「い、いや、女に何か買ってもらうのは……」
女「ええからさっさと飲みなさいな」グイ
祖父「お、オウフ……」
242 = 210 :
みてるぞー
243 = 1 :
女「ほらほら、腰掛け見えますでしょ? ここに座りなすって」
祖父「は、はぁ……」
女「それで、どういったお楽しみでしたか?」
女「なんだか、面白そうに見えたのですが」
祖父「いや、全然楽しくなかったよ」
祖父「肝が冷えたね」
女「あらあら、肝試しでもしてなすったんですか?」
女「夏の暑さも飛んでゆきますねぇ」
祖父「そういう意味じゃお楽しみだったかもだけどね……」
244 = 1 :
坊主「平常時になると口が元に戻るようですねぇ」
男「ですねぇ……」
女「ところで、お名前教えて貰えます?」
祖父「え?」
女「いつまでもアナタ、とかおにいさんではお近づきになれんでしょう?」
女「少しばかりお兄さんに興味出てきてしまいましたわ」
祖父「え? いや……」
女「なぁに、減るもんじゃないでしょう。それともなんですか、女に優しいというのは嘘で?」
祖父「あ、あぁ、いや、俺は××って名前だけど……」
女「あらら、素敵なお名前、ちなみに私は○○と申します」
男「ん?」
坊主「どうかしました?」
男「いや、この女の人、死んだ婆ちゃんと同じ名前だなって思いまして……」
245 :
これは祖母の気配
246 :
肝を冷やしたぜ
247 :
続けて
249 = 220 :
これは男に彼女できるフラグ
250 = 216 :
あらら ×
あらあら△
あら○
気品が感じられない
みんなの評価 : ★
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