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    元スレ照「は?お見合い?」菫「そうだ」

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    タグ : - お見合い + - チーム虎姫 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    立ったら書く

    2 = 1 :

    「いやいや、菫ってまだ高校生でしょ」

    「何か問題が?」

    「え、なに、ほんとなの?」

    「そうだな、まあ、そうらしい」

    「ちょ、なんでそんなに落ち着いてるの?お、お見合いだよ?」

    「私も最初は反対したんだが、家の事情は仕方ないだろう」

    「う、う…まあ…で、でも!やっぱ変だよ、なんでこんな時期に?」

    「卒業後、すぐに結婚することになるからな」

    「はっ!!??」

    「まあ、お見合いが上手くいった場合、だがな」

    3 :

    がんばれ照ちゃん

    4 = 1 :

    「上手く、いきそうなの?」

    「会ってみない事にはなんとも」

    「そうなんだ…」

    「ん?なんだよ、言いたいことがあるなら言えよ」

    「え、あぁ…なんか、菫が急に大人になっちゃった感じがする」

    「まあ、お見合いするくらいだからな」

    「その、えっと、家の事情って聞いてもいいの?」

    「あぁ…うちの祖父がそろそろ危なくてな」

    「そう…」

    「私の結婚相手を決めるまでは死ねないと言っていて」

    「それで今回の見合いが決まったんだ、断れるか?」

    「…それは、難しいね」

    「だろ」

    5 :

    しえん

    6 = 1 :

    「初めは抵抗こそしたが、懇願されてな、折れたよ」

    「…お見合いと菫が結びつかなくて混乱しそう」

    「ふふ、それは私もだ」

    「それっていつなの?」

    「あぁ、週末だ」

    「え、そんなにすぐなの?」

    「さっきも言ったろ、祖父はもう危ないんだよ。早くしないと」

    「そっか」

    「あ、それでその相手の人ってどんな人?何歳?」

    「あぁ、相手も高校生らしいぞ。えっと、>>9年生だ」

    7 = 5 :

    一年

    9 :

    卒業後即なら3年しかあり得ないじゃないですか

    10 = 1 :

    「同い年なんだね」

    「あぁ、まあな」

    「向こうの人も卒業後すぐ結婚って了承してるの?」

    「いや、向こうは家がノリ気だが本人はそうでもないようだな」

    「なにそれ、なんかむかつく」

    「お見合いなんてそんなもんだろ?」

    「18歳なのに、そんなセリフ変」

    「すまん、家で散々いろんな話を聞かされているから」

    「で、その相手って聞いてもいいの?」

    「ん?あぁ、いいぞ、>>13さんだ」

    11 = 8 :

    愛宕ねき

    12 :

    13 :

    14 :

    15 :

    また宥姉かよお…

    16 = 1 :

    「ん、なんかその名前聞いたことある」

    「インハイで対戦した阿知賀女子の次鋒の選手だよ」

    「あぁ、私と対戦した子のお姉さんだ。マフラーの」

    「お前にしてはよく覚えてるじゃないか」

    「むぅ、どういう意味?」

    「そのままの意味だよ、…祖父が奈良に旅行に行ったときに」

    「宿泊した旅館のお嬢さんだったらしい」

    「ふーん」

    「気にいったみたいで、ぜひうちの跡取りとお見合いを、って話だよ」

    「え、待った。菫って跡取りなの?」

    「そうだぞ、知らなかったか?」

    「し、知らないよ」

    17 = 1 :

    「あれ、…菫の家の家業ってなんだっけ?」

    「ん?…いや、聞かない方がいい」

    「どうして?」

    「どうしても」

    「えぇ、教えてよ」

    「聞いてもいいことないからな」

    「それより、私は本当に驚いたんだよ。松実さんが相手と知って」

    「話すり替え…」

    「インハイでは上手くしてやられた相手だったしよく覚えていたんだが」

    「まさかお見合い相手とはなぁ」

    「(さっきからなんか面白くない、なんでだろ、なんでこんなにもやもやするんだろ)」

    18 :

    当然のように相手が女性かw
    支援

    19 = 1 :

    「結婚したら松実さんが東京へ来るの?」

    「そうなんだが、松実さんが渋っている理由がそこらしい」

    「あぁ、旅館のこともあるから?」

    「妹さんもいるしな、奈良から離れたくないみたいだ」

    「じゃあ、無理なんじゃないの?そのお見合い」

    「まあ、だから会ってみないことにはわからないだろ」

    「無理だと思うなぁ」

    「なんだよ照、上手くいって欲しくないのか?」

    「…別にそんなんじゃないし」

    「そうかそうか、やきもちか?もうお前は可愛いなぁ」

    「ち、違う!」

    「ま、気軽に楽しんでくるよ」

    「…うん」

    20 :

    りゅーかと咲さんがお見合いするのもあったな
    支援しー

    21 = 1 :

    当日、ホテルのロビー


    「来てしまった」

    「…どこでやるんだろう?料亭って言ってたっけ?」

    「どこだろ…?探さなきゃっ」

    キョロキョロ

    「うーん?あれ、ここどこ?」

    「…レストラン?いや、日本料理のお店に…」

    キョロキョロ

    「……迷った」

    「どうしよう、もう始まっちゃう…」

    22 = 1 :

    同時刻、ホテルのロビー


    「うぅ、緊張するよー」

    「クロちゃんが緊張してどうするの」

    「だって…お姉ちゃんは緊張してる?」

    「お姉ちゃんも緊張してる」

    「お見合いだけでも驚くのに相手があの弘世さんだなんてね…」

    「弘世さんは少し怖いイメージがあるから…」

    「お姉ちゃん嫌ならやめてもいいんだよ?」

    「そういうわけにもいかないよ、結婚になれば旅館の借金のことも…」

    「そ、それはそうかもしれないけど」

    「このままってわけにはいかないし、大切な旅館を守りたいから」

    「…お姉ちゃん」

    23 = 1 :

    「このお見合いにはたくさんの意味があるから、やめたり出来ないよ」

    「それに、」

    「なぁに?」

    「弘世さんは少し怖いけど…悪い人ではないと思うから」

    「そうかな?」

    「きっとそうだよ」

    「だといいね」

    「でも…東京へ嫁がなきゃいけないのは気が重いかも」

    「う、うん」

    「…なんでもそう自分に都合よくは行かないね」

    24 :

    いいね支援

    27 :

    「あっ」

    「どうしたの?」

    「あれって…チャンピオン…宮永さん?」

    「あぁ、そう、かも…何してるんだろうね?」

    「きょろきょろしてる…何か探してるのかな」

    「あ、確か宮永さんと弘世さんって仲良くなかった?」

    「じゃあ付き添いとかなのかな」

    「ちょっと挨拶してくるね」

    「あ、ちょっとクロちゃん」

    パパ「宥、そろそろ行くぞ。玄は?」

    「あぁ、行っちゃった…すぐに戻ってくると思うから先に行く?」

    パパ「そうだな、玄も場所はわかるだろう…くれぐれも粗相のないようにな」

    「うん、わかってる」

    28 = 27 :

    「うぅ、どうしよう…」

    「やっと追いついたー!宮永さん、お久しぶりです」ぺっこりん

    「…??」

    「え、っとあの」

    「っ!!!」

    「宮永さん?」

    「ま、松実さん!」

    「は、はい!」

    「す、菫はどこにいますか!?」

    「菫?あぁ、弘世さんですか?一緒じゃないんですか?」

    「えっと…うん、菫が心配で来ちゃっただけだから…」

    29 :

    照井さん!

    30 :

    照井君!

    31 = 27 :

    「そうなんですか…私も、心配です」

    「…まだ18歳なのにお見合いなんて、ねぇ?」

    「ですよね…まだ高校生なのに」

    「あ、菫のいるところに連れて行ってもらえない?」

    「それは構わないですけど、…弘世さんに見つかって大丈夫ですか?」

    「うっ…それは怒られるかも」

    「ほんとに内緒で来ちゃったんですね」

    「どうしよう?」

    「あ、って私もそろそろ行かなきゃいけないんです…とりあえず一緒に行きますか?」

    「…うん、お願い」

    「おまかせあれ!」

    32 = 27 :

    「こっちなのです」

    「あ、ここで曲がったから迷っちゃったのかー」

    「宮永さんって意外とお茶目ですね」

    「そ、そんなことないし!ギュルルルルってやっちゃうよ?」

    「か、勘弁してください」


    「ふぅ、緊張してしまうな…」

    「落ち着け落ち着け、別に初対面じゃないんだ…そうだ……ん?」

    「宮永さん、ここです」

    「っ!!?」

    「す、菫!」

    「あわわわ!」

    「お前、何してるんだ!」

    「しょ、食事に」

    「うそつけ、私をからかいに来たんだろ」

    33 = 27 :

    「だから食事に…」

    「うそつくなよ、あ、妹さんだな?」

    「あ、はい」

    「先に入ったほうがいい、お父様が探しておられた」

    「すいません!では失礼しますのです」

    「ありがとね」

    「いえいえ!」


    「で、お前はここで一体何を?」

    「…別に」

    「この年でお見合いなんかする私を笑いものにしたいのか?」

    「そんなんじゃないよ!…ただ、心配で」

    「…そうか、すまない」

    「私こそ、勝手に来てごめん…帰るよ、頑張ってね」

    34 = 27 :

    「まあ、そう言うな。一緒に来い」

    「え?」

    「付き添いをしてくれないか?どうにも緊張してな…」

    「そんな、妹さんとかはともかく赤の他人の私はダメでしょ」

    「頼むよ、隣にいるだけでいい」

    「ほんとにいいの?」

    「あぁ、多分」

    「なんだかんだいって、菫って私のこと好きだよね」

    「うるさい、黙ってついて来い…あ、少し驚くかもしれないが無視しろよ」

    「え?どういう意味?」

    「見ればわかる」

    36 :

    アカン
    松実館が吸収合併されてしまう

    37 :

    菫さんの格好は当然着物だよな?

    38 = 27 :

    「こっちだ、少しだけ歩くぞ」

    「ねぇ、菫」

    「なんだ?」

    「それ、振袖…似合うね」

    「ん?あぁ…着ろってうるさいんだ」

    「髪も…上げてるの久しぶりに見たかも」

    「ちょっと恥ずかしいけどまあ、ありがとう」

    「……」

    「な、なんだよ、そんなじっと見るなっ//」

    「…ごめん、見惚れちゃった」

    「は、恥ずかしいことを言うな//」

    「…(こんなに美人な菫が、私の親友が…お見合いなんだよね…)」

    39 = 27 :

    「っ…!?」

    「お前は無視しろ」

    「え、でも…」ビクビク

    A「お嬢、みなさんお待ちです」

    「あぁ」

    B「お嬢は今日もお美しい」

    「殺されたくなかったら黙ってろ」

    B「申し訳ありません、そのお方は?」

    「お前には関係ない」

    B「へいっ」

    「(え、なにこれ…?)」

    「(明らかに目つきのヤバイ男の人が二人…超怖いんだけど)」

    「(菫のことをお嬢って呼んでる…どういうこと!?)」

    40 = 37 :

    やっぱりヤクザの見合いと言ったら着物だよねっ!

    41 = 24 :

    弘世組のお嬢でしたか

    42 :

    菫さんがヤクザのお嬢とか似合うな

    43 :

    >>1
    俺を登場させてはくれないか?
    名前は、ヴィッペルで頼む
    無理ならスルーしてくれ

    44 = 27 :

    「…ねぇ、菫のおじいさんって…」

    「祖父がどうかしたか?」

    「ひょっとして…あれなの?」

    「あれってなんだよ」

    「あ、それに跡取りってまさか…」

    「まあ、そういうことだな。言いたくなかったんだが、でもまあいい」

    「…そう」

    「すまない、じゃあ、そろそろ入るぞ」

    「うん、…(どうしよう、男の人めっちゃ見てくるし…目つき怖いし…うぅ)」ナミダメ

    45 = 37 :

    てるてるの豆腐メンタルにこれはキツい

    46 = 27 :

    「いいか、毅然としていろよ」

    「努力します…」

    ガラッ

    「すいません、遅くなりました」

    菫父「遅れるとは何事だ、今日をなんだと思っている」

    「申し訳ありません」

    菫母「早くこちらへ来なさい、お待たせしているのよ」

    「はい、ですがその前に。学校での同級生を同席させていただきたい」

    「ど、どうも…(うわ、明らかに場違いなんだけど大丈夫なのかな…)」

    「(てか菫のお父さんの顔怖すぎる…うぅ、来るんじゃなかったかも…)」

    47 = 27 :

    菫父「そうか、なら入ってもらえ」

    「(え?いいの?あっさりしてる…)」

    「はい、松実さん、すいません」

    「わ、私は構いません…」ブルブル

    「は、はい」ブルブル

    「すいません…(松実さんおびえちゃってる…)」


    いろいろ大人の挨拶が終わって…


    「宥さん、今日はわざわざありがとうございます」

    「い、いえ…」

    「そう固くならずに。父の顔は怖いですが、根は優しいので」

    「ふふ」クスッ

    菫父「……」

    「(うぅっ!菫のお父さん超睨みつけてる…動じない菫もすごいなぁ)」

    「(…蚊帳の外だし、菫はなんだか別人みたいだし…変な感じ)」

    48 = 27 :

    「そういえば、あなたの名前を聞いてインターハイを思い出しました」

    「はい、私もです」

    「私の的を射るスタイルをあそこまで完璧に破られたのは初めてでした」

    「そ、そうだったね。私も驚いたし(は、初め喋れた…)」

    「お、お姉ちゃんかっこよかったよね」

    「そんなこと…先生が弘世さんを研究してくれていたんです」

    「そうでしたか」

    菫母「あなたはほんとうに麻雀の話が好きね」

    「私に不可欠なものです」

    「(菫はご両親に敬語なんだ…やっぱり違う人みたい)」

    菫父「うちの賭場でも打て」

    「そういう勝負に興味はありません」

    菫父「ふんっ、まあそんなこと言っていられるのは卒業までだな」

    「……」


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