元スレセレス「二人仕掛けの夢模様」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 = 9 :
すごい一体感を感じる
152 = 6 :
>>148
ヤバイwwwwwwwwwジワジワくるwww
153 = 1 :
苗木「ボクも、分かります」
苗木「……分かって欲しい人がいたんです」
苗木「分かち合いたくて、ここまで来たのに……」
苗木「ボクはもう、どうすればいいか……」
斑井「知らねーよ」
154 = 1 :
斑井「知る気もねーし 知ったとしても、お前が言うソイツのこと
耳にしただけの俺が、まともな返事できるワケねーだろ」
斑井「答えを決められんのは、じかにソイツを見て
ソイツの言葉を聞いてきたお前しかいねーよ」
斑井「それで無理なら、お前ら二人で決めれば良いんじゃねーのか」
苗木「……あ」
斑井さんが指をさした先にある本科の校舎
開け放たれた一枚の窓のそばには、風にリボンを揺らすセレスさんが佇んでいて
何故か、無性に悲しそうな顔をしているように見えた――。
セレスさん……!
155 = 137 :
そんな斑井さんズも残姉ちゃんのかませである
156 = 1 :
斑井「……あー 行っちまったよ……」
斑井「なにやってんだオレは」
斑井「こりゃもう競技にでれないかも分からんね……」
斑井「出たかったなぁ……(´・ω・`)」
157 = 1 :
――同刻 希望ヶ峰学園>東地区
本科敷地内>合同大グラウンド>体育倉庫前
江ノ島「……」
戦刃「いいの?」
江ノ島「はぁ? 人違いじゃね? 私は飯野(いいの)さんじゃなく
江ノ島盾子ちゃんなんだよ! 一文字もあってねーんですけどー
エノクマジュンコのがまだマシなレベル」
戦刃「……だって、一昨日 セレスちゃんを襲わせたのって
盾子ちゃんでしょ?」
江ノ島「襲わせたとか人聞き悪っ 襲わせてあげたいと思い立った果ての
限りなく清らかな悪行なんだけど? 正義の反対は
また別の正義なら周りに回ってもはや正義なんだけど?」
158 = 6 :
江ノ島うぜえええええええええええええええええええええええ
159 = 9 :
斑井は本当に出たかったんだなww
160 = 1 :
戦刃「うぅ……盾子ちゃんのイジワル……」
江ノ島「飽きたしめんどいからネタバラシしちゃうと
苗木とセレスティアなんちゃらの仲をよくするためのキューピット行為だから
無視してどうってことないっつの」
江ノ島「この先の展開なんか簡単にお見通しなんだから」
戦刃「……仲良くさせて、なにか得があるの?」
江ノ島「そりゃあ希望でブクブク肥え太った家畜を
食いちぎった方が絶望させ甲斐があるってもんでしょ?」
戦刃「……」
161 = 9 :
江ノ島ァ!
162 :
江ノ島「苗木が好きな残姉ちゃんの取り分は
後々に考えてあげるから 今は我慢しなよ?」
江ノ島「セレなんとかに嫉妬して、セなんちゃらの筋肉や処女膜ブチやぶったら
残姉ちゃんのも道ずれだからね?」
江ノ島「まぁ苗木と私のイヤがることなんか残姉にできっこないっか
うぷぷぷ、うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」
戦刃「……」
戦刃(……頑張ってね 苗木くん
私は、応援してるから)
163 :
残姉ちゃんぐう天使
164 = 162 :
五分後――朝 希望ヶ峰学園>東地区
本科校舎内>二階廊下
苗木「セレスさん!」
セレス「苗木君……? どうしてここに」
苗木「あの、ボク……」
セレス「ちょうど良かった 聞いていただきたい事がありましたの
部屋に何度も電話しましたのに、無視するなんて ヒドい人ですわね」
165 = 162 :
苗木「あ、ソレは……ゴメン……でもね、セレスさん――」
セレス「苗木君」
セレス「今は、聞いて下さいませんか?」
苗木「……うん、分かった セレスさんの言葉を聞かせてほしい」
セレス「ありがとうございます」
167 = 162 :
セレス「……二週間前」
セレス「アナタがわたくしに、この催しモノへの参加を促して
わたくしが参加を決めた時……」
セレス「初めに言った、ナイトを見定めるという意義だけが
わたくしを動かしていましたわ」
セレス「そして、今この時に至っても
その想い以外の何かが芽吹くハズはない」
セレス「そう思っておりました」
169 = 162 :
セレス「ですが、苗木君と一緒に過ごすうちに わたくしは段々
嫌い嫌いでどうしようもなく……捨て去ったはずの
“普通”に、抵抗がなくなっていきました」
セレス「“夢”に生きるわたくしが、このセレスティア・ルーデンベルグが――
でも、今になって思えば それはある意味、当然といえるのでしょう」
セレス「わたくしがセレスになったそもそものキッカケは
“自分”を好きになりたかったから」
セレス「普通だった安広多恵子を好きになりたいがために
セレスという夢で自らを着飾ったのですから」
セレス「でも――上手くいかないものですわね?」
苗木「セレスさん……」
170 = 166 :
ほ
171 = 162 :
セレス「結果は見ての通り、いくら名前を偽ってみても
豪華な衣装を身に着けてみても、わたくしは多恵子を好きになりきれなかった」
セレス「それどころか嫌いになっていったのだから、笑い種ですわ」
セレス「苗木君……今一度、お願いします」
セレス「わたくしは、ワタシを好きになりたい」
セレス「苗木君とであれば、叶えられる気がするんです」
セレス「だから、ですからどうかっ――」
172 = 163 :
もうこれが正史でいいんじゃないかな
173 = 162 :
苗木「――わかった 行こう、セレスさん」
セレス「……! ホントに、ですの?」
苗木「うん 一緒に出場しよう――
ボクもセレスさんと競技に出たい」
苗木「まずは、出来る限りセレスさんの体に負担がかからない方法を
罪木さんや運動部の人に聞く所から始めよう
と、その前に――」
苗木「涙の跡、拭うね ハンカチで良かったらだけど」
セレス「グスッ……あら、気が利きますのね――どうぞ」
苗木「じゃあ失礼して……セレスさん?」
174 = 162 :
セレス「何でしょうか?」
苗木「こんなこと言ったら怒るかもしれないけどさ
ボクは早速好きになれそうだな 普通のセレスさんも」
セレス「~~っ!」
苗木「いつものポーカーフェイスもいいけど、さっきの感情的な顔が
その……グッときた うん」
セレス「レ、レディの泣き顔を見た感想としては
最低ランクですわ……! E-に格下げですわね」
苗木「うっ」
セレス「……ふふっ、冗談ですわ 行きましょう?
わたくしのナイト様」
苗木「……うんっ」
175 = 163 :
あー・・・苗木の苗木クンもげねーかなー・・・
176 = 162 :
苗木「じゃあ、持ち上げるね――痛くない?」
セレス「えぇ、これくらいへっちゃらですわ……」
苗木「辛かったらいつでも言ってね セレスさん」
セレス「はい……苗木君」
苗木「なに?」
セレス「一度だけ、安広多恵子と呼んで下さいな」
177 = 163 :
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
このバカップルどもうぜええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
大好物ですもっとください
178 = 162 :
苗木「……いいの?」
セレス「えぇ」
苗木「た、多恵子……?」
セレス「……」
苗木「痛っ! 無言で頬つねらないでぇー!」
セレス「い、いきなり下の名前で呼ぶからですわ!」
苗木「で、でもセレスティアって外国だと下の名前だよね?
その慣れだよ! 他意はないからつねるのをやめてぇー!」
179 = 166 :
ニヤニヤする
181 :
さるったから携帯に
セレス「ま、まぁ……驚いただけで不快ではありませんでしたし
これで良しとしましょう」
苗木「あ、ははっ……良かった……なんかさ」
セレス「はい?」
苗木「ボクもセレスさんも気分が浮ついてるよね
このまま行っても、石丸君を説得できるのかな」
セレス「問題ありませんわ よくも悪くも実直なお人柄でしょう?
いつも通りの顔で騙くらかしてみせます――なにより」
セレス「苗木君に沢山の素顔を見せてしまいましたもの」
セレス「そうして養った英気を無駄にするのは、非効率ですわ」
182 :
距離感が微笑ましい
最近変態化してて凄く新鮮
183 :
さるよけ
185 = 181 :
それからボクは、設営された自陣のテントにセレスさんを寝かせ
色々な人に声をかけた
まずは斑井さんへゴメンナサイ。 といっても
後々ある騎馬戦に参加できることになったらしく
二人三脚より楽しそうだと逆に喜んでいた。
186 = 163 :
騎馬戦にはぜひ兄弟総出でwwwwwwwwwww
187 = 183 :
さるよけ
188 = 181 :
次に仲間たちへの復帰報告をした。
運動部のみんなに対策を聞いて周りながら
これからの相談もついでに行う。
霧切さんは相変わらずだった。
最後に、罪木さんに色々と話を聞いてもらった。
だけのつもりが、わざわざこっちの陣地まで来てくれて
体育祭が終わるまで、セレスさんの経過を見守ってくれた。
ありがとう罪木さん。
でも『競技以外の移動には車椅子を使わなくちゃダメですぅう!』
って注意された、ごめんなさい……。
189 = 166 :
しえん
190 = 163 :
霧切さんェ・・・
191 = 181 :
そんなボクにとって色々と思い出深い体育祭から、
もう一週間の時が過ぎようとしていた。
結果は惜しくも準優勝(といっても、元々2チームしかないけど)
午後の部までは勝ち越していたはいた――でも
ボクとセレスさんの二人三脚でイーブンにまで追いつかれ
後のリレーでついた黒星で決着となった。
193 = 183 :
さるよけ
194 = 181 :
超高校級といっても過言じゃない優勝トロフィーは、
素人目のボクからみても、喉から手が出るほど欲しい逸品だったけれど
打ち上げで寄った食堂で、約10年ぶり(らしい)の餃子をいただくセレスさんや
怪我が大事に至らなかったのも手伝ってか、いつもよりハシャいで見えたセレスさん
最後には疲労でウトウトするセレスさん
そういった、今までにはない新しいセレスさんを発見できたことが
ボクにとってはトロフィーよりも価値がある出来事だったから――。
195 = 166 :
私怨
196 = 163 :
あとちょいか?
支援
197 = 181 :
そして今――朝 希望ヶ峰学園>南地区
寄宿舎>玄関前
苗木「セレスさーん! おはよう!」
セレス「21秒の遅刻ですわ これからは毎朝、共に登校するというのに
先が思いやられますわね」
苗木「ぬ、抜け目ないなぁセレスさんは――あ、足の包帯
もう取れたんだね」
セレス「えぇ、完治しましたわ これで思う存分
苗木君の自転車を足に使えます」
苗木「足って……セレスさんにしては俗な言い回しだね
じゃあはい、後ろにどうぞ」
セレス「では失礼して」
198 = 181 :
セレスさんが座ると同時に、自転車にかすかな重みが加わる。 この重みが
体育祭以来、少しづつ希薄になりつつあるセレスさんの感触だと考えると
ペダルを漕ぐ足にも自然に力がはいった。
199 = 181 :
苗木「今日は涼しいね」
セレス「まさか、今日は扇がなくて済む――などとお考えですか?」
苗木「ははっ、バレた?」
セレス「エスパーでなくとも容易く看破できますわ」
200 = 183 :
さるよけ
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