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    元スレジャン「勇者たちの凱歌」

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    1 :

    アルミン「総合戦技評価演習?」

    キース「いわば卒業試験のようなものでな。三年間の訓練生活の集大成として行われる毎期恒例の演習だ」

    マルコ「教官!演習とは一体どのようなものなのでしょうか!」

    キース「うむ、内容は至極単純」

    キース「貴様らには赤軍、青軍に別れ戦争を行ってもらう」

    アルミン「せっ、戦争だって!?」

    キース「とは言っても、実際に殺し合いをさせるわけではない」

    キース「演習内容の詳細はこれより配布する用紙に記載されている。各自目を通しておけ」

    キース「……では」

    キース「両軍の編成を発表する!!」

    2 = 1 :

    ●赤軍
    ライナー・ブラウン
    ベルトルト・フーバー
    エレン・イェーガー
    ジャン・キルシュタイン
    アルミン・アルレルト
    他75名
    計80名

    ●青軍
    ミカサ・アッカーマン
    アニ・レオンハート
    マルコ・ボット
    コニー・スプリンガー
    サシャ・ブラウス
    クリスタ・レンズ
    ユミル
    他73名
    計80名

    マルコ「……赤軍に成績上位者が固まっているね」

    アニ「でも成績トップ10以内の人間の数は青軍が多いよ。なにより一位のミカサがいる」

    ライナー「……ッチ。ミカサとアニが相手かよ。闘りづらいヤツが相手側に固まってるな」

    エレン「ミカサは敵側か……。絶対に負けねぇからな!!」

    ミカサ「勝利を譲るわけにはいかない。たとえエレンが相手だとしても」

    3 = 1 :

    ●ルール
    ・両軍はそれぞれ一名ずつ総大将を選定する

    ・ブレードは真剣ではなく模造刀を使用する

    ・勝利条件は以下の4つ
    ①敵軍兵士を全て撃破する
    ②敵軍総大将を撃破する
    ③敵軍総大将より降伏の申し入れを受ける

    ・撃破の条件は以下の2つ
    ①戦闘により、相手の意識を奪う
    ②立体機動装置に取り付けられたリボンを奪う(リボンが首級の代わりとなる)

    ・演習期間は5日間。決着がつかない場合は5日終了時点での残存兵数によって勝敗を決める

    4 :

    立体機動中に気絶させられたらとか考えたらたまったもんじゃないな

    5 = 1 :

    マルコ「……というわけで、青軍の総大将になったマルコ・ボットです。みんなよろしくね」

    サシャ「よろしくお願いします!」

    コニー「難しいことはわからねぇ!指揮は任せたぜマルコ!」

    マルコ「簡単に言ってくれるなぁコニーは」

    ミカサ「大丈夫。マルコならできる」

    アニ「ああ、あんたが私たちの指揮をとることに異存はないよ」

    マルコ「ミカサ、アニ……。うん、ありがとう」

    マルコ「……みんな、この闘い絶対に勝とう!!」

    クリスタ「うんっ!頑張ろー!」

    「うおおおおっ!!」

    ユミル「……盛り上がってるところ悪いんだけどよ」

    ユミル「赤軍も青軍に負けず劣らずの実力者が揃ってる。なにか策はあるのか?」

    ミカサ「確かに。考え無しで勝てるほど赤軍は甘くない」

    マルコ「……うん。そのことなんだけど、僕に考えがある」

    マルコ「みんなちょっと聞いてくれないかな……?」

    6 = 1 :

    ベルトルト「……静かだね」

    ジャン「そうは言ってもまだ開始から40分だ。お互い持ち場についたってところがせいぜいだろ」

    ライナー「ぐぐぐ……納得いかん。なぜ俺が大将なんだ……」

    エレン「決まったことだろ。満場一致でお前が指名されたんだから諦めろよ」

    ライナー「くっ……」

    ライナー「……だが、正直俺には自信がない」

    ジャン「なに言ってんだよライナー」

    ベルトルト「そうだよ。僕たちもフォローはしっかりするから、そんなに気に病まなくても大丈夫だって」

    ライナー「お、おぅ。すまねぇ……」

    7 = 1 :

    アルミン「ライナー、部隊の配置が完了したよ」

    ライナー「おう、報告ご苦労」

    アルミン「各部隊10人ずつ6部隊を本陣を中心に扇型に配置した」

    アルミン「そして本陣は僕たち20人」

    ベルトルト「可もなく不可もなく、無難な配置といったところだね」

    ライナー「さて、ここからどう動くか」

    アルミン「そのことなんだけど……いや、僕の考え過ぎかな……」

    ライナー「ん?なんだ?どうかしたかアルミン?」

    アルミン「さっき部隊配置を指揮してした時、青軍側の森から一斉に鳥が飛んでいったんだ」

    ライナー「ッ!?なんだと!?」

    アルミン「そう、もしかしたら青軍はもう……

    \ワァァァッ/

    ライナー「始まったか!?」

    アルミン「くっ、先手を取られた!!奇襲だ!!」

    8 = 1 :

    ライナー「クソッ!どこだ!?どこが襲われた!?」

    アルミン「喚声が上がった方角からして、本陣正面に配置した3班と4班だ!!」

    アルミン「すぐに両翼の2班と5班を救援に……

    ライナー「行くぞお前ら!!青軍を迎撃だっ!!」

    「おおおっ!!」

    アルミン「まっ、待つんだライナー!大将が軽々しく動いちゃ……っ」

    9 :

    さよなライナー

    10 = 1 :

    コニー「ッハァ!!弱過ぎんぞお前らぁ!!」ズバッ

    サシャ「緒戦このまま青軍大勝とさせて貰いますよっ!!」ズバッ

    赤軍A「早い!いくらなんでも早過ぎるだろ!?」

    赤軍B「マルコのヤツ……先鋒にコニーとサシャを寄越してきやがった!!」

    赤軍C「森の中で狩猟経験者と闘りあうなんて無茶……ぐわっ!!」

    赤軍A「怯むな!!コニーとサシャだ!!あの2人を倒せば敵の勢いは止まる!!」

    赤軍B「4班5班連携して2人を倒すぞっ!!」

    赤軍4班5班「うおおおっ!!」

    ???「させない」ズバッ

    ???「甘いねっ」ズバッ

    赤軍D「うわぁぁっ!」バタン

    11 = 1 :

    コニー「ふっふっふ……マルコを甘く見るんじゃねーぞお前ら」

    サシャ「脚の早い私とコニーが先行し、敵軍を索敵」

    コニー「そのまま戦闘に入り、後続に場所を教える。まぁそのアレだ。いりょくていさつってヤツだ」

    サシャ「あくまで私たちは前座に過ぎません」

    ミカサ「そして本命は……」チャキッ

    アニ「私とミカサが率いる後詰め隊35人」チャキッ

    コニー「悪いが……」チャキッ

    サシャ「あなたたちには全滅して貰いますよ?」チャキッ

    赤軍E「ひっ、ひぃぃぃぃ!?」

    赤軍F「むっ、無理だ……4班5班だけじゃとても太刀打ちできない……」

    12 :

    序盤から赤軍に漂う絶望臭

    13 = 1 :

    クリスタ「戦闘が始まったね」

    ユミル「すげぇな接敵した場所、さっきお前が予想した地点じゃねぇか」

    マルコ「赤軍にはアルミンがいるからね。用兵に関しては彼の意見が採用されると思ったから、彼の思考を想像してみただけさ」

    ユミル「お前……えげつねぇな」

    クリスタ「緑の煙弾を確認。後詰め隊が先遣隊と合流」

    ユミル「完璧じゃねぇか……。これはこのまま決まっちまうんじゃないのか?」

    マルコ「まだだ。赤軍の総大将はライナーだ」

    マルコ「彼の性格からして自らが救援に赴くはず」

    ユミル「なるほど……それで私たちの出番か」

    マルコ「……うん」ニヤッ

    マルコ「クリスタ、ユミル!君たちはそれぞれ5人を率いてライナー率いる赤軍本隊の後方を衝くんだ!!」

    14 = 1 :

    ミカサ「とった……っ!」シュッ

    赤軍F「やぁだぁぁぁぁ!!」

    ???「おおおっ!!」

    ギンッ

    ジャン「へっ、間に合ったみたいだな」

    ミカサ「ジャン……っ!!」

    アルミン「みんなっ!!大丈夫かっ!!」

    ライナー「ジャンっ!!下がれっ!!ミカサは俺が抑える!」

    ライナー「ベルトルトはアニ!エレンはコニーを!サシャはトーマスとミーナの二人がかりで抑えるんだっ!!」

    ベルトルト「了解っ!」

    エレン「おうっ!」

    トーマス「サシャ、覚悟っ!!」

    ミーナ「いくらサシャでも二対一ならっ!!」

    15 = 1 :

    ウォォォ!!

    キンッ!ガキンッ!!

    アルミン「(……よし、これでなんとか膠着状態に持ち込めた)」

    アルミン「(……危なかった。もしライナーの決断が遅れていたら3班と4班は間違いなく全滅だった)」

    アルミン「(あの時はライナーの行動を軽率だと思ったけど、結果的には間違っていなかったのかもしれな……)」

    アルミン「(……ッ!?)」

    ジャン「アルミン!!」スタッ

    アルミン「ジャン!!」

    ジャン「戦闘中にすまねぇ。だが聞いてくれ」

    ジャン「……マルコは間違いなくまだ策を打っている」

    ジャン「……根拠は無いんだがそう思えてならない」

    ジャン「アルミン、お前はどう思う?」

    アルミン「……うん、僕もそう思うよ」

    16 :

    面白いじゃねーか

    17 = 1 :

    ライナー「ぐっ……」

    ミカサ「ライナー……なかなかやる」

    ガギンッガギンッガギンッ!!

    ライナー「(さすがミカサだ……一撃一撃がハンパなく重い……)」

    ライナー「(さっきはカッコつけてあんなこと言っちまったが、こりゃ勝てそうにないな……)」

    ギンッ!!キンッ!!

    ライナー「(……だが、俺は勝てなくてもいい)」

    ライナー「(このままココで持ちこたえていれば、異変を察知した1、2、5。6班が駆け付けてくるはず)」

    ライナー「(いくらミカサ達と言えど、囲んでしまえばどうとでもなる)」

    ギンッ!!ガギンッ!!

    ライナー「ハッ!軽い斬撃だなぁっ!!」

    ライナー「(耐えろっ……耐えるんだっ!!)」

    18 = 1 :

    ライナー「守ってばかりは性にあわねぇ!今度はこっちの番だ!」

    ミカサ「くっ……!」

    ジャン「うおおおっ!!」ビュオオッ

    ギンッ

    ミカサ「ちっ……」

    ライナー「ジャン!?邪魔をするな!!」

    ジャン「落ち着けライナー!!頭を冷やせ!!」

    アルミン「ライナー!一度後退するべきだ!!」

    ライナー「馬鹿な!?何を言っている!!」

    19 = 1 :

    アルミン「増援を待っているのは僕たちだけじゃない!!」

    ライナー「なっ!?」

    アルミン「マルコのことだ。おそらく別動隊を派遣して僕らの後ろをとるつもりだ!!」

    ジャン「そうなっちまったらもうおしまいだ!撤退して後続に備えるべきだ!!」

    ライナー「くっ……」

    ライナー「(先手を取ったのは青軍。とすれば、どちらの増援が先に到着するかは明白……)」

    ライナー「……全軍、本陣まで撤退だ!!」

    20 = 1 :






    ライナー「何人、何人本陣に辿りついた……?」

    ベルトルト「……21人。両翼の1、2、5、6班は健在だから、残りの兵は61人だ」

    ライナー「青軍の損害は?」

    アルミン「おそらく10人もいないだろう……」

    ライナー「……そうか」

    ライナー「クソっ、クソっ!!」ドンッ

    エレン「落ち着けライナー!!お前に落ち度は何もねぇよ!!」

    ベルトルト「そ、そうだよ!あれはマルコの用兵を褒めるべきであってライナーが責められるようなことじゃない!」

    ライナー「死んだ仲間たちにも同じことが言えるのかよっ!?」ドンッ

    ジャン「……ッ!!」

    21 = 1 :

    ライナー「敵がすごかったです!僕たちも頑張ったんだけどダメでした。仕方ないね」

    ライナー「そんなこと言えると思ってんのかよ!!」ダンッ

    エレン「ライナー!落ち着けって!!」

    アルミン「そうだよ!!確かにライナーの言いたいことはわかるけど、それとこれとは話が別なハズだ!!」

    ライナー「……」ハァッハァッ

    ライナー「……すまない。冷静じゃなかった」

    ベルトルト「ライナー……」

    ライナー「……みんなに話したいことがある」

    ライナー「もうすぐ陽も落ちる。さすがに今日は夜襲もないだろう。1、2、5、6班を本陣に呼び戻してくれ」

    22 = 1 :

    ライナー「みんな、聞いてくれ」

    ライナー「初日にして俺たち赤軍は致命的な損害を被ってしまった」

    ライナー「それもこれも俺の甘さが原因だ。本当にすまない」

    ライナー「……だが、悪いニュースだけじゃない」

    ライナー「今日の緒戦で、俺は感じた」

    ライナー「やはり俺は人を率いることが得意ではない」

    ライナー「そして同時に、俺は見つけた」

    ライナー「指揮官としての適性が俺より高い人間を」

    ライナー「……」

    ライナー「……ジャン、アルミン。お前たちだ」

    ジャン「……はっ?」

    アルミン「えっ、えええええ!?」

    26 = 1 :

    ライナー「……俺は赤軍総大将の座を退く」

    ライナー「後任の総大将はジャン、アルミンは副将兼参謀として働いてもらいたい」

    ライナー「……ああいや、『もらいたい』じゃねぇな」

    ライナー「いいか二人とも、これは総大将としての命令だ。やれ」

    ライナー「お前たちなら……俺よりも赤軍をよい方向へ導けるはずだ」

    ライナー「他のヤツらも異論はないだろ!?」

    「ああ」

    「乱戦の中二人だけは先の展開を見据えて動いていたからね」

    「頼んだぜ、ジャン、アルミン」

    ジャン「お前ら……」

    アルミン「みんな……」

    27 = 1 :

    ジャン「あー……、ゴリラ野郎に変わって赤軍総大将になったジャン・キルシュタインだ。よろしくな」

    ジャン「勝負事なら誰だって負けたくないよな。俺だってそうだ、負けたくない」

    ジャン「……お前ら、絶対に勝つぞ」

    アルミン「えーっと……、ライナーから副将と参謀を任命されたアルミン・アルレルトです。よろしくね」

    アルミン「僕もみんなと一緒に勝ちたいです。頑張りましょう」

    ジャン「というわけで早速だが、アルミンより今後の作戦行動について説明がある。よく聞け……」

    30 = 1 :

    サシャ「初日の戦果としては上々でしたね」

    ユミル「私たちの奇襲が決まれば決着はついたんだけどな。惜しかったよ本当に」

    クリスタ「さすがにそこまで思い通りにはいかないよ」

    マルコ「……」

    アニ「どうしたんだいマルコ?浮かない顔をして」

    マルコ「……いや、僕の予測ではユミル隊とクリスタ隊も戦闘に入るはずだったんだ」

    マルコ「アルミンがすぐに危険を察知するのは想定の範囲内だったんだけど、ライナーを説得するのにもう少し時間がかかると思ったんだ」

    ミカサ「アルミンがライナーを説得するのが予想以上に早かったから、ユミルとクリスタが合流する前に撤退されてしまったということ?」

    マルコ「そういうこと」

    マルコ「……」

    マルコ「(……まさか……いや……)」

    マルコ「(……君なのかい、ジャン?)」

    31 :

    死んでないだろ
    気絶或はリボン取られたんじゃねーの?

    32 = 16 :

    >>31
    巨人との戦闘のことを想定してライナーは言ったんだろう

    33 = 1 :

    アルミン「マルコはとても冷静で慎重な男だ」

    アルミン「コツコツと周りを固めていって勝利を揺るぎないものにしてから戦いをしかけるような人間だ」

    アルミン「だからまさか奇襲をかけてくるとは思わなかった。本当に驚いたよ」

    アルミン「マルコからすればあの奇襲は100%成功するものだったんだろうね。まぁいいや、過ぎた話さ」

    アルミン「今後の青軍の動きだけど……」

    アルミン「まず間違いなく、守りを固めてくるはずだ」

    アルミン「時間切れによる判定勝ち」

    アルミン「マルコが狙っているのはおそらくそれだ」

    34 = 31 :

    >>32
    対巨人の訓練ならわかるがこれ対人戦じゃん

    35 :

    >>31
    忘れたんだろ

    36 = 23 :

    本当に死んだと思って言ったと思ってんのか

    37 = 1 :

    アルミン「青軍に守りを固められてしまえば正攻法じゃどうしようもなくなる」

    アルミン「この単位での集団戦闘で10人近い人数差をひっくり返すことはかなり難しい」

    アルミン「じゃあ僕たちはどうすればいい?」

    アルミン「……簡単な話だ」

    アルミン「目には目を」

    アルミン「……奇襲には奇襲を」

    38 = 16 :

    >>34
    対巨人の訓練どうやってするんだよ

    人間とやるときでも絶対本番を想像するんだろう

    39 = 31 :

    荒らしみたいになってますね
    すみませんROMっときます

    40 = 16 :

    >>39
    すまん

    いいすぎた

    >>1 妨害してすまん

    41 = 25 :

    アルミンカッコいい

    42 = 1 :

    アルミン「ではいつ奇襲をかけるのか」

    アルミン「今晩?」

    アルミン「赤軍の疲弊が激しい上、青軍も警戒しているだろう。却下だ」

    アルミン「残りの日数を休息にあてて、最終日に全てをかける?」

    アルミン「時間は平等だ。僕たちが休息をとっている間に青軍は対する備えが完璧になされてしまうだろう。却下」

    アルミン「僕たちが最低限の体力を回復させ、青軍が今日の勝利の余韻から完全に醒めきっていない時」

    アルミン「……明日、二日目の夜だ」

    43 = 1 :

    アルミン「……とは言ってもマルコのことだ」

    アルミン「彼は常に奇襲の可能性を考慮しているだろう」

    エレン「じゃあ無理じゃねえか」

    アルミン「そうでもないんだよ」

    ライナー「どういうことだ」

    アルミン「ひとつ。マルコと周囲の人間の思考の温度差」

    アルミン「人間っていうのは大きな成功をすると気が緩んでしまうものさ」

    アルミン「総大将であるマルコは厳しく自分を戒めているだろうけど、その思考が末端の兵士まで行き届いているとは思えない」

    ベルトルト「……そうか。その思考の温度差が」

    ジャン「……有事の際の対応速度に直結する」

    アルミン「そういうこと」

    45 = 25 :

    待機

    46 = 12 :

    どこいった

    47 = 1 :

    アルミン「そしてもうひとつ」

    アルミン「奇襲の仕方だ」

    ベルトルト「……なるほど」

    ライナー「そういうことか」

    エレン「あ?どういうことだ?」

    アルミン「身を隠すだけが奇襲じゃないってことさ」

    ジャン「敵が攻めてきているのはわかっているがどうしようもない」

    ジャン「そんな状況を作り出すってことだろ?」

    アルミン「その通り」

    48 = 1 :

    マルコ「(二日目……)」

    マルコ「(さすがに昨日の晩は何もなかったか)」

    クリスタ「マルコ、今日の部隊配置なんだけど……」

    マルコ「うん、昨日と変わらず索敵を重視していてくれ」

    マルコ「なにかあったらすぐに煙弾での連絡をするようにね」

    クリスタ「了解!」

    ミカサ「……マルコ」ザッ

    マルコ「ミカサか。どうしたんだい?」

    49 :

    来たか

    50 = 1 :

    ミカサ「昨日と同じくコニーとサシャによる威力偵察を具申する」

    ミカサ「あの二人の機動力で混乱する赤軍を私が刈り取ってみせよう」

    ミカサ「どうか、私に許可を」チャキッ

    マルコ「その提案はとても魅力的だ」

    マルコ「……でも、その言を容れるわけにはいかない。却下だ」

    ミカサ「くっ……どうして!?」

    マルコ「なに、簡単なことさ」

    マルコ「赤軍にはアルミンがいる」

    マルコ「彼に同じ手は二度通用しないと思うんだけど……」

    マルコ「彼の親友のミカサはどう思う?」

    ミカサ「くっ……」

    ミカサ「……私も、その通りだと思う……」


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