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    元スレニート「働け…?」

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    タグ : - たかし + - モバマス + - 良スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 1 :

    ニート「えっもう!?」

    斎藤 「あそこが君の席だ。隣で見ていてやるから、電話しなさい」

    ニート「は、はい…」


     ピポパポ プルルルルルル プルルルルルルル ガチャッ

    電話先『はい』

    ニート「こっこちら○×社でごじゃいまするるっ」

    電話先『はあ』

    ニート「こ、この度は、ですね、我社の住宅に関する情報をお届けさせていただきたく…」

    電話先『そういうの、困りますんで』ガチャッ 

     プツッ ツー ツー

    ニート「……切られました」

    斎藤 「そういう客の方が多い。数本打てば聞いてくれる人もいる。諦めずに次だ」

    ニート「…はい」

    152 = 94 :

    やばそう

    153 = 50 :

    リアル社畜スレになってきたな

    154 :

    鬱の予感

    155 = 1 :

    プルルルルッルル

    ニート「あ、こちら○×社の」

    電話先『何かの勧誘ですか? そういうの困るんですけど』

    ニート「も、申し訳ございません、あの、話だけでも」

    電話先『そもそもさあ、どうやって電話番号入手してるわけ? 個人情報どっから仕入れてんの?』

    ニート「あっと、えっと、ええ?」

    電話先『犯罪だよねそういうの。のくせに商品売りつける電話すんの? どんな根性してるわけ?』

    ニート「…………」

    電話先『こういうのもうやめてくんね? もうかけてくんなよ』ガチャッ

    ニート「…ひどいこと言われて切られました」

    斎藤 「よくあることだ。次」

    ニート「……はい」

    156 = 94 :

    うわぁ社畜怖ぇ

    157 = 1 :

     

     プルルルルル

    ニート「あ、こちら○×社でございますが、この度は」

    電話先『あーはいはいはい。また何かの勧誘ですか? 新聞もヤクルトも家はいらないんで』

    ニート「いえ、あの、この度は我社の住宅に関する…」

    電話先『え? 何? 押し売りすんの?』

    ニート「」

    電話先『もうさー、いいからさ、こういうのさぁ。本当迷惑なんだよね。無駄な時間とらせんなっていうか」

    にーと「」

    電話先『じゃ。そういうことで』ガチャッ

    ニート「……切られました」

    斎藤 「次」

    160 = 50 :

    山田たかしの運命は以下に↓

    161 :

    俺は30だが、専業主夫を希望しているし友達の男(36歳)も同じだ。
    バリバリ働ける女性となら結婚してやっても良いんだがな。
    そういう女性がいなければ独身のほうが遥かにマシ。

    162 = 1 :

    ニート「あ、こちら○×社の」ガチャッ

    ニート「…切られました」

    斎藤 「いちいち実況するな。黙って次」



     夜

    ニート「五十人近く電話してひとりしかまともに話を聞いてくれなかったお…」

    ニート「しかも契約してくれなかったし…」

    ニート「そんで契約が取れないのは君の話し方のせいだとか言われて、斎藤さんに夜までシゴかれるし…」

    ニート「働くって、大変だお」

    ニート「ニートであるときの引け目と同じくらいきついお」


     ガチャッ

    ニート「ただい---ん? 誰か来ているのかお?」

    ニート「…男物の革靴……?」

    163 = 94 :

    オトッチャーン

    164 = 1 :

    母  『…ら、今更なんで……』

    ???『…つに…だのぐ…ぜん、だった……』

    ニート(母ちゃん? 誰と話してるんだお…)

    母  『それでも…言って…とと、…ことがあるでしょう…』

    ???『はんせ……している。許…し…れ』

    母  『…警察には行ったんでしょうね』

    ???『それこそ、今更だけどな』

    母  『まあね。あれからもう15年、経ってしまっているものね』

    ???『カナダでの生活は悪くはなかったよ』


    ニート(お、おっちゃん…?)

    165 = 94 :

    うおおお~

    166 :

    知ってるか
    海外行ってると時効の期限減らないんだぜ

    167 = 1 :

    運転手『だが、わたしを助けてくれたのがアイツだったのには、切れぬ縁を感じた』

    運転手『お互いこの歳ではあるが、やり直してはもらえないだろうか』

    母  『意味がわかりません。あんたは私の中ではただのクズな親父だよ』

    母  『どうせ生活が苦しいんでしょう。タクシーの運転手やってるのなら』

    母  『あんたのことだから借金もあるんでしょうに。赤の他人に、あの人が残してくれたものは渡せないよ』

    運転手『…そうかい』

    母  『わかったら出て行って』

    運転手『ああ。けど…』

    運転手『最後でいいから、たかしに、俺の息子に、会わせてはもらえないだろうか』

    ニート「!?」ガタッ

    母  「!」

    運転手「!」

    168 :

    !?

    169 = 1 :

    ニート「…な、なんで…ッ」バタバタ バタンッ

    母  「た、たかし!」

    運転手「あーあ、聞かれてしまったようだ」

    母  「あんた、まさかわざと…」

    運転手「え、なんだって?」

    母  「……出ていきな」

    運転手「は?」

    母  「出て行け! ここから! いますぐに!」

    運転手「…わかったよ」

    170 = 50 :

    つまりどういうこと?

    171 = 91 :

    俺 「!」

    172 = 1 :

    母  「たかし!」バタバタ

    運転手「…………」


    母  『たかし! たかし!』 ドンドン

    ニート「…………」

    母  『たかし、出てきなさい! 話を聞きなさい!』ドンドン

    ニート(なんで、なんでだお? 運転手のおっちゃんが僕の父ちゃん…?)

    ニート(けどけど、写真では違う人が父ちゃんだったお。若い時のだったけど、おっちゃんとは明らかな別人だったお…)

    ニート(もしかして母ちゃんはクソビッチで男を取っ替え引っ変えしてたのかお…)

    ニート(何が何やらわからないお)

    ニート(会社では斉藤さんに怒られっぱなしだし、電話先の人にも冷たくあしらわれるし、母ちゃんはクソビッチだし…)

    ニート(もういやだ)

    173 = 1 :

    母  『たかし! 出てこいって言ってるだろう!!』

    ニート(うるさいお。何も聞きたくないお)

    母  『…分かった。聞こえにくいだろうけど、聞いておくれ。ここから話す』

    ニート「…………」

    母  『あたしはね、高校のときにあの運転手と…』

    ニート「聞きたくないって言ってるお!!」バンッ

    母  「!」

    ニート バタバタ ガチャンッ

    母  「たかし!」

    母  「たかし……」

    174 = 98 :

    シリアス

    175 = 1 :

    ニート「……勢いで出てきたけど、行くアテがどこにもないお…」

    ニート「腹減ったお」ぐるるるるるる

    運転手「あれ、たかしじゃないか?」

    ニート「お、おっちゃん……」

    ----

    運転手「微糖でよかったかい?」

    ニート「ありがとうだお。コーヒーだなんて大人っぽいお」

    運転手「はは。君は自分のことを老け顔だと言っていたが、どちらかというと子供っぽいな」

    ニート「そうかお? 汚らしいおっさんみたいであまり好きではないお」

    運転手「きっとわたしに似たんだろう。シブみのきいた良いオトコになるぞ君は」

    ニート「さりげなく自分のことホメてんじゃねーお」

    ニート「…………」

    176 = 1 :

    運転手「?」

    ニート「……あれは、本当なのかお」

    運転手「え? あいつから話は聞いてないのか?」

    ニート「…説明しようとしてたけど、聞く前に逃げてきたお」

    運転手「……そうか。まあ、仕方ないか」

    運転手「けど、これだけは聞いて欲しい。わたしは、悪くないんだ」

    ニート「お?」

    運転手「ある事情でわたしは警察から追われていた。だから逃げていたんだが」

    ニート「それは、さっき少し聞いたんだけどお、おっちゃんは犯罪者なのかお?」

    運転手「世間から見ると犯罪者だが、わたしは自分が犯罪を犯したとは思っていない」

    運転手「むしろ正しい行いをしていたと思う。わたしは自分の信念をつらぬいただけなのだ」

    ニート「かっちょいーお」

    177 :

    テブとキモオタの人か
    アンタの書くSS大好き

    178 = 1 :

    運転手「だろう。だからお前にだけは信じて欲しい」

    ニート「よく分かんないけどお、信じてやるお」

    運転手「ありがとう」

    ニート「おっちゃんと知り合ってまだちょっとしか経ってないけど、悪い人には見えないお」

    ニート「コーヒー、ごちそうさまだお」

    運転手「じゃあまた」

    ニート「お! またお」


    ニート「勢いと流れでおっちゃんと別れたけど、家に帰るのもなんか気まずいお」

    ニート「…会社、くらいしか、行くところは…」

    179 = 1 :

    ニート「でも……あそこ、行きたくないお…。でも、家に帰るのも…」

    ニート「この時間ならもう、斉藤さんも帰ってるよおね?

     ガチャン ドスドス

    ニート「お? 誰かいるお」ガチャッ

    斎藤 「あれ、何君。帰ったんじゃなかったの」

    ニート「斉藤さん、こんな夜中まで何してるんだお」

    斎藤 「あー、これね。最近電話したところで断られたところをまとめてんだよ」

    斎藤 「断った翌日にまた同じような電話をされたら苦情になんだろ」

    斎藤 「だから次に電話するのは2ヶ月後にすんだよ」

    ニート「そういうのって、コンピューターがしてくれるんじゃないのかお?」

    斎藤 「それがしてくれねーんだよ。数ある電話番号の中から契約してくれたトコと断られたトコの区分はしてくれんだけどよ」

    斎藤 「いつ断られたかとか、どういう内容で断られたかとかは記録されねーんだ」

    斎藤 「だからこっちが区分して次に電話するときの対策を練らねーとダメなんだよ」

    ニート「よくわからないけど、斉藤さんも大変なんだおね」

    180 :

    いいSSだ

    182 = 7 :

    素晴らしい

    183 = 1 :

    斎藤 「そうなんだよなあもう。上に立つ者も大変だぜ。時々責任なすりつけられるし」

    ニート「お」

    斎藤 「…………」

    ニート「…………」

    斎藤 「……で」

    ニート「お?」

    斎藤 「お前は何しにきたの」

    ニート「ちょっと、母ちゃんと喧嘩して」

    斎藤 「その歳になって家出か」

    ニート「返す言葉も見つからないお」

    斎藤 「けどなー、喧嘩別れとかになったら辛いぞ」

    ニート「お?」

    184 = 50 :

    もう22時か、続きはまとめ×3で読むわお休み
    最後まで続けてくれよ(要望)

    186 = 117 :

    >>184
    そんなこと言うと転載禁止厨が

    187 :

    規制されたのでもしもしから投稿するお…



    斎藤 「俺が19の時に、いなくなったんだ」

    ニート「お!?」

    斎藤 「家出するほど家庭は荒れてないし、交友関係も問題なさそうだったのに、突然消えたんだ」

    斎藤 「俺は最初はめちゃくちゃ気になってたんだけど、次第に行方不明の兄貴がいるんだよなーくらいにしか思わなくなった」

    斎藤 「両親はずっとお祈りしたり警察に頼み込んだりしてたけど」

    斎藤 「それで5年後…俺が24の秋に、海で漁師の網に引っかかってた死体が、兄貴のだと連絡が入った」

    188 = 50 :

    >>186
    どうせどっかが読みやすくしてくれる(読みやすくしてるから広告に釣られろwww)

    189 = 187 :

    斎藤 「涙も出なかったよ。あんな無残な死に方したのが、自分の兄貴だって信じられなかったからな」

    斎藤 「いつ死別してもおかしくない。せっかく縁があるんなら大事にしろ。好きなやつでも嫌いなやつでも」

    ニート「……お」

    斎藤 「なぜこんな話をしてしまったのか。深夜のテンションでおかしくなってんのかな」

    ニート「……お」

    斎藤 「そんなしんみりした顔すんなよ。まあいい。これ手伝え新人」ドサッ

    ニート「お!!!??」

    斎藤 「このチェックごとに分類する簡単なお仕事です。ほらやれ」

    ニート「お、おお…。けどその前に、母ちゃんにメール入れてもいいかお?」

    斎藤 「……ああ、してやれ」

    190 = 187 :

     翌日

    斎藤 「本日は祝日だ!! 家庭に家主がいる可能性は極めて高い! 心して取り掛かり、一件でも多く契約を取るように!」

    バイト「「「はいっ!」」」

    ニート「お!」

    斎藤 「それでは作業開始ッ!」

    バイト『ねえねえ聞いたー?』

    バイト『ああ、強盗事件でしょ? ほんの僅かな隙間から侵入して家を荒らす奴』

    バイト『こわいよねー』

    ニート(また物騒な事件が起こってるみたいだおね…)

    バイト「やーまっだくん!」ポン

    ニート「ほぁ!」

    バイト「仕事にはもう慣れた?」

    ニート「ぼぼぼぼぼぼちぼちでんな!」

    191 :

    ほぁワロタ
    捕手

    192 = 168 :

    ほぁ!

    193 = 187 :

    バイト「ふふ。そっか。けど目の下のクマやばくない? 昨日もそんなだったっけ?」

    ニート「これは昨日斎藤さんに仕事を手伝わされて」

    バイト「なにそれー。新人イビるなんてやっぱり斎藤さんコワーイ」

    バイト「「「「コワーイ」」」」

    斎藤 「ほらそこ! しゃべってないで電話かける!!」

    バイト「「「「はーい」」」」

    ニート(斎藤さんってもしかしていじられキャラ…?)資料ペラペラ

    ニート「お?」

    ニート「あの、バイトさん」

    バイト「なあに? 山田くん」

    ニート「この会社って、家以外にもビルとか建ててるんですか?」

    194 = 187 :

    バイト「ビルだけじゃないわよー。ショッピングセンターとか、学校とかも建てるわよ」

    ニート「そんなに色んなことしてるのかお!」

    バイト「うーん。建てる、っていうか、建てる契約をするってかんじかな。建設会社と」

    ニート「?」

    バイト「ちょっと斎藤さーん、新人くんにこの会社の説明ちゃんとしてないんですかーぁ?」

    斎藤 「うっさいわ! それくらい自分で自然と分かることだろう!!」

    バイト「基本の説明もロクにしないなんて、斎藤さんサイテー」

    バイト「「「「サイテー」」」」

    斎藤 「お前らうるさいぞ! 電話しろ電話!! 契約とれ!!」

    バイト「「「「はーい」」」」

    ニート(斉藤さん実は面白い人…?)

    196 = 187 :

    バイト「ああ、うちの会社のことだけどね、単純に、ビルの建設依頼があったら、ビル作る会社と依頼主を契約させるだけだよ」

    バイト「ビル建てたいけどどの建築会社にお願いすれば分からないって人の為に、条件に適したところを紹介するの」

    バイト「万が一建物が損壊したり、それで死者が出たとしても、仲介役であるうちに責任はこないわけだし」

    斎藤 「そこまで言う必要はないだろう」

    バイト「あ、す、すみません……」

    ニート「?」


     夕方

    斎藤 「はいじゃあ本日はここまで! 終了! タイムカード押してとっとと帰れ!」

    バイト「「「お疲れさまでーす」」」

    ニート「おつだお」

    197 = 187 :

    ニート(これから家に帰るんだお)

    ニート(メール送っといたから、母ちゃん、大丈夫だおね?)

    ニート(怒ってないといいけどお…)

     ガチャガチャ

    ニート「た、ただいまー」

    ニート「って、なんだおこの家の惨状は!!」

    母  「パートから帰ってきたらこの有様だったんだよ…そ、それで、通帳と判子が…」

    ニート「…え」

    母  「なんで、どうして…」ボロボロ

    ニート「も、もしかして!」バタバタバタ

     バタン!

    ニート「ぼ、僕のデスクトップPCもなくなってるお---!!!! 15万(親の金)もしたのに--!!」

    198 = 168 :

    これは酷い…

    199 = 7 :

    運転手か

    200 = 187 :

    ニート「そ、それだけじゃないお…この10年間集めに集めてきたアニメのDVDアンドブルーレイ(親の金)が…」

    ニート「声優さんのライブDVDもCDの初回盤(親の金)も…」

    ニート「レアものの漫画しかも初版(親の金)もラノベ(親の金)も全部全部…」

    ニート「なくなってるおー!」

    母  「あんたの部屋からもかい…1階も、金目のものは全部持ってかれてるよ」

    ニート「そんな、なんで」

    母  「…………」

    ニート「と、とりあえず警察にいくお!」ダダーッ

    母  「…………」バコンッ

    母  「…よかった……これは、盗られてなかった」


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