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元スレあずさ「アイドルがプロデューサーを殺したんだ」
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P「…マスター。 少し店の看板下げていいですか?」
プロデューサーさんがそう誰かに話しかけた
すると、お店の奥から女性の声が聞こえた
マスター「どうも君からマスターと呼ばれるのは居心地が悪いな……あぁ、少しならいいよ」
マスターと呼ばれた女性は私の姿を見て悟ったのか、看板を下げる事を許可した
目の前にあったはずの気配が消え、扉の方から何かを移動する音が聞こえた
マスター「……私は少し買い出しに行ってくるよ」
マスターと名乗る女性はそう言うと足早に店を出て行った
そして…店内には私とプロデューサーさんだけが残された
プロデューサーさんがそう誰かに話しかけた
すると、お店の奥から女性の声が聞こえた
マスター「どうも君からマスターと呼ばれるのは居心地が悪いな……あぁ、少しならいいよ」
マスターと呼ばれた女性は私の姿を見て悟ったのか、看板を下げる事を許可した
目の前にあったはずの気配が消え、扉の方から何かを移動する音が聞こえた
マスター「……私は少し買い出しに行ってくるよ」
マスターと名乗る女性はそう言うと足早に店を出て行った
そして…店内には私とプロデューサーさんだけが残された
あずさ「…」
P「…」
私達の沈黙をカバーするかの様に静かなBGMが店内を満たしていた
P「…お久しぶりですね…あずささん…」
プロデューサーさんの優しい声が聞こえた
その声に釣られるかの様に私は顔を上げた
あずさ「プ、プロデューサーさん…私…」
P「いいんですよ…あずささんが全て抱え込む必要は無いんです…」
P「…」
私達の沈黙をカバーするかの様に静かなBGMが店内を満たしていた
P「…お久しぶりですね…あずささん…」
プロデューサーさんの優しい声が聞こえた
その声に釣られるかの様に私は顔を上げた
あずさ「プ、プロデューサーさん…私…」
P「いいんですよ…あずささんが全て抱え込む必要は無いんです…」
そこには私が大好きな優しい笑顔のプロデューサーさんが居た
その瞬間に私の口から次々と言葉が溢れてきた
プロデューサーさんにしてしまった事への謝罪
自分の立場を理解せずに行動してしまった事への謝罪
涙を流しながら『ごめんなさい』を連呼した
そんな情けない私をプロデューサーさんは、黙って優しい笑顔で受け入れてくれていた
…一頻り言葉を吐き終わった私はプロデューサーさんから渡してもらったハンカチで改めて涙を拭った
P「…それじゃあ俺からも謝らせてもらいますね」
あずさ「…プロデューサーさんは悪くありません…私が悪いんです…」
P「いいえ、俺にだって謝りたい事はあります…だから聞いてください」
その瞬間に私の口から次々と言葉が溢れてきた
プロデューサーさんにしてしまった事への謝罪
自分の立場を理解せずに行動してしまった事への謝罪
涙を流しながら『ごめんなさい』を連呼した
そんな情けない私をプロデューサーさんは、黙って優しい笑顔で受け入れてくれていた
…一頻り言葉を吐き終わった私はプロデューサーさんから渡してもらったハンカチで改めて涙を拭った
P「…それじゃあ俺からも謝らせてもらいますね」
あずさ「…プロデューサーさんは悪くありません…私が悪いんです…」
P「いいえ、俺にだって謝りたい事はあります…だから聞いてください」
その真剣な表情のプロデューサーさんを見たら私はそれ以上何も言えなくなった
口を噤んだ私を確認したプロデューサーさんは少し笑って頭を下げた
そして…謝罪の言葉を吐き出した
P「軽率な判断でアイドルとしての三浦あずさを潰してしまい申し訳ありませんでした。 それに…貴女の気持ちに気が付きながらも何も出来なかった…本当に申し訳ない…」
あずさ「…」
P「それと…勝手に事務所を辞めてしまって…」
あずさ「…もういいですよ…プロデューサーさん…」
P「け、けど…」
あずさ「それに…プロデューサーとしての貴方を殺してしまった私もいるわけです…お互い認めたくないでしょうが…これでおあいこって事にしませんか?」
口を噤んだ私を確認したプロデューサーさんは少し笑って頭を下げた
そして…謝罪の言葉を吐き出した
P「軽率な判断でアイドルとしての三浦あずさを潰してしまい申し訳ありませんでした。 それに…貴女の気持ちに気が付きながらも何も出来なかった…本当に申し訳ない…」
あずさ「…」
P「それと…勝手に事務所を辞めてしまって…」
あずさ「…もういいですよ…プロデューサーさん…」
P「け、けど…」
あずさ「それに…プロデューサーとしての貴方を殺してしまった私もいるわけです…お互い認めたくないでしょうが…これでおあいこって事にしませんか?」
世間的にも客観的に見ても私が悪いのは一目瞭然なはず
けど…それは分かっていたが…これ以上苦しそうなプロデューサーさんを見るのは辛かった
P「…はい…分かりました…」
あずさ「はい♪」
これは強がりだ
だがこの現状を打破するためには仕方がなかった…逃げかもしれないけど
P「…はは…あずささんには敵わないや…」
プロデューサーさんの目は潤んでいた
今直ぐにでもプロデューサーさんを抱き締めて頭を撫でたかった
けれどそんな自分勝手な欲は心の中で握り潰した
けど…それは分かっていたが…これ以上苦しそうなプロデューサーさんを見るのは辛かった
P「…はい…分かりました…」
あずさ「はい♪」
これは強がりだ
だがこの現状を打破するためには仕方がなかった…逃げかもしれないけど
P「…はは…あずささんには敵わないや…」
プロデューサーさんの目は潤んでいた
今直ぐにでもプロデューサーさんを抱き締めて頭を撫でたかった
けれどそんな自分勝手な欲は心の中で握り潰した
あずさ「ところで…何故ここで働いてるんですか?」
話題を変えるのに必死だった。
その気持ちから、ここに来てからの一番の疑問をプロデューサーさんにぶつけた
P「あぁ、さっき俺がマスターって言ってた人いたじゃないですか。 あの人と昔からの付き合いで…雇ってもらってるんです」
あずさ「そうだったんですか…彼女さん…ですか?」
心がズキンと痛むのが分かった
その痛みから聞かないでおこうと思った事を反射的に聞いてしまった
後悔が…後から押し寄せてきた
話題を変えるのに必死だった。
その気持ちから、ここに来てからの一番の疑問をプロデューサーさんにぶつけた
P「あぁ、さっき俺がマスターって言ってた人いたじゃないですか。 あの人と昔からの付き合いで…雇ってもらってるんです」
あずさ「そうだったんですか…彼女さん…ですか?」
心がズキンと痛むのが分かった
その痛みから聞かないでおこうと思った事を反射的に聞いてしまった
後悔が…後から押し寄せてきた
P「ははっ、そんなんじゃないですよ。 幼馴染ってやつです」
あずさ「そうだったんですね、仲が良さそうだったもので…」
安心からか心の痛みは治まっていた
P「まぁ、子供の頃からの付き合いですしね。 それより…アイドル活動の方はどうなってますか…?」
プロデューサーさんは少し悲しそうな顔をしながら私にそう聞いた
あずさ「…」
あずさ「そうだったんですね、仲が良さそうだったもので…」
安心からか心の痛みは治まっていた
P「まぁ、子供の頃からの付き合いですしね。 それより…アイドル活動の方はどうなってますか…?」
プロデューサーさんは少し悲しそうな顔をしながら私にそう聞いた
あずさ「…」
私はまだ悩んでいた
アイドルを辞めるか辞めないか
私のファンの人は…私の大事な人を殺そうとした
アイドルとしての私がプロデューサーさんを殺した
私にはもうアイドルとしての将来が見えなくなっていた
P「…アイドルを辞めるんですか?」
…この人はやっぱり私をちゃんと見ている
私がこの状況になってしまったらどういった行動をとるか分かっていたのだろう
あずさ「…はい…」
アイドルを辞めるか辞めないか
私のファンの人は…私の大事な人を殺そうとした
アイドルとしての私がプロデューサーさんを殺した
私にはもうアイドルとしての将来が見えなくなっていた
P「…アイドルを辞めるんですか?」
…この人はやっぱり私をちゃんと見ている
私がこの状況になってしまったらどういった行動をとるか分かっていたのだろう
あずさ「…はい…」
アイドル三浦あずさではなく一人の女である三浦あずさとして見てくれているプロデューサーさん
私の事を分かってくれているプロデューサーさん
だからこの気持ちを分かってくれるはず…そう思っていた
P「……これ以上…俺を苦しめないでください…」
あずさ「え…」
プロデューサーさんの口から出てきた言葉は予想とは違う言葉でした
怒っている様な悲しんでいる様な顔
あずさ「な…なんで…」
私の戸惑いは表情だけに飽き足らず、口からも出てきてしまっていた
私の事を分かってくれているプロデューサーさん
だからこの気持ちを分かってくれるはず…そう思っていた
P「……これ以上…俺を苦しめないでください…」
あずさ「え…」
プロデューサーさんの口から出てきた言葉は予想とは違う言葉でした
怒っている様な悲しんでいる様な顔
あずさ「な…なんで…」
私の戸惑いは表情だけに飽き足らず、口からも出てきてしまっていた
P「俺は…プロデューサーを辞めました…だけどあずささんがそれに着いてくる必要は無いんです…」
あずさ「だ、だけど…」
P「…ステージの上で輝いているあずささんが好きです…皆と一緒に笑っているあずささんが好きです…俺は“アイドル三浦あずさ”が好きなんです…」
今にも泣きそうな顔をしたプロデューサーさん
あずさ「…ステージの上で輝けたのはプロデューサーさんが居たからです…みんなと一緒に笑えていたのはプロデューサーさんがその輪の中に居たからです…私がアイドルでいられたのもプロデューサーさんが居たからです…」
P「……あずささんにとってアイドルってなんですか?」
あずさ「…」
P「なんなんですか!?」
プロデューサーさんの怒鳴り声が店内のBGMをかき消した
あずさ「だ、だけど…」
P「…ステージの上で輝いているあずささんが好きです…皆と一緒に笑っているあずささんが好きです…俺は“アイドル三浦あずさ”が好きなんです…」
今にも泣きそうな顔をしたプロデューサーさん
あずさ「…ステージの上で輝けたのはプロデューサーさんが居たからです…みんなと一緒に笑えていたのはプロデューサーさんがその輪の中に居たからです…私がアイドルでいられたのもプロデューサーさんが居たからです…」
P「……あずささんにとってアイドルってなんですか?」
あずさ「…」
P「なんなんですか!?」
プロデューサーさんの怒鳴り声が店内のBGMをかき消した
あずさ「…ファ…ファンの皆さんに笑顔を届ける…存在です…」
P「…そうです…そんなあずささんを待ってるファンの人達が居るんです…だから…」
あずさ「だけどそのファンの人がプロデューサーさんを殺そうとした!」
私は涙を流しながらプロデューサーさんの言葉を遮った
我慢しきれなかった本音が飛び出した
あずさ「そんなファンの方達を…もうファンとして見れません…」
涙が止まらない
だけどそんな涙を流しながらプロデューサーさんを睨み付ける私を見詰めながらも、プロデューサーさんは臆する事なく私に優しい声をぶつけてきた
P「…憎まれ役なら俺が幾らでも買います、ファンの敵意を俺は全て受け入れます。 だから…あずささんはそんな事を言わないでください」
P「…そうです…そんなあずささんを待ってるファンの人達が居るんです…だから…」
あずさ「だけどそのファンの人がプロデューサーさんを殺そうとした!」
私は涙を流しながらプロデューサーさんの言葉を遮った
我慢しきれなかった本音が飛び出した
あずさ「そんなファンの方達を…もうファンとして見れません…」
涙が止まらない
だけどそんな涙を流しながらプロデューサーさんを睨み付ける私を見詰めながらも、プロデューサーさんは臆する事なく私に優しい声をぶつけてきた
P「…憎まれ役なら俺が幾らでも買います、ファンの敵意を俺は全て受け入れます。 だから…あずささんはそんな事を言わないでください」
私の自分勝手な我が儘から始まったこの騒動
全て私が悪いのに
なんで…そんな優しい言葉を言うんですか…
P「デビューからあずささんを支えてきたのは他成らぬファンの皆さんです。 俺や事務所の皆も支えにはなったでしょうが、そんなものと比べ物にならない位支えてくれたのがファンの皆さんです、違いますか?」
あずさ「…」
P「…俺の事は気にしないでください。 だからあずささん…そんなファンの皆さんのためにもアイドルを続けてください」
デビューの初期はファンレターが一通届くだけで嬉しかった
握手会やサイン会に人が並んでくれた時は涙が出る程嬉しかった
ライブ会場が満員になった時は飛び跳ねながら喜んだ
アイドルとしての過去が走馬灯の様に脳内を駆け巡った
全て私が悪いのに
なんで…そんな優しい言葉を言うんですか…
P「デビューからあずささんを支えてきたのは他成らぬファンの皆さんです。 俺や事務所の皆も支えにはなったでしょうが、そんなものと比べ物にならない位支えてくれたのがファンの皆さんです、違いますか?」
あずさ「…」
P「…俺の事は気にしないでください。 だからあずささん…そんなファンの皆さんのためにもアイドルを続けてください」
デビューの初期はファンレターが一通届くだけで嬉しかった
握手会やサイン会に人が並んでくれた時は涙が出る程嬉しかった
ライブ会場が満員になった時は飛び跳ねながら喜んだ
アイドルとしての過去が走馬灯の様に脳内を駆け巡った
P「俺に…輝いている三浦あずさを見せてください…」
そんな中…そんな顔されたら…
あずさ「…ずるいですよ…」
惚れた弱みもあるんでしょうが
あずさ「…もう何も言えないじゃないですか…」
その優しい言葉が…私に勇気をくれましたよ
あずさ「…また…アイドルに戻ります」
だって…貴方がくれたチャンスですもの…
そんな中…そんな顔されたら…
あずさ「…ずるいですよ…」
惚れた弱みもあるんでしょうが
あずさ「…もう何も言えないじゃないですか…」
その優しい言葉が…私に勇気をくれましたよ
あずさ「…また…アイドルに戻ります」
だって…貴方がくれたチャンスですもの…
P「…有難うございます…」
あずさ「ふふ…なんでプロデューサーさんが泣いてるんですか…」
P「だって…」
あずさ「泣き虫さんですね~プロデューサーさんは♪」
私は椅子から立ち上がり、プロデューサーさんの頭を撫でた
初めて触る彼の髪は柔らかくとても暖かかった
マスター「…いいものを見た!」
入口から拍手をしながら登場した女性はニヤニヤしながら近付いてきた
P「マ、マスター!!? いつからそこに!!!?」
マスター「君が怒鳴った時からだよ。 いや~甘酸っぱいね~」
あずさ「あらあら~」
あずさ「ふふ…なんでプロデューサーさんが泣いてるんですか…」
P「だって…」
あずさ「泣き虫さんですね~プロデューサーさんは♪」
私は椅子から立ち上がり、プロデューサーさんの頭を撫でた
初めて触る彼の髪は柔らかくとても暖かかった
マスター「…いいものを見た!」
入口から拍手をしながら登場した女性はニヤニヤしながら近付いてきた
P「マ、マスター!!? いつからそこに!!!?」
マスター「君が怒鳴った時からだよ。 いや~甘酸っぱいね~」
あずさ「あらあら~」
顔を真っ赤にしながら女性を問い質すプロデューサーさん
それをニヤニヤしながら腕組をして受け流す女性
何故かそんな光景を懐かしく感じてしまいました
あずさ「ふふっ…」
P「なんであずささんまで笑うんですか!?」
あずさ「いえ~微笑ましいな~と思いまして♪」
P「もう…」
あずさ「ところで…これからもこのお店に寄らせて頂いてもよかったでしょうか?」
マスター「勿論だとも。 なんだい? 愛しのプロデューサーの顔を見に来るのかい?」
P「マスター!」
あずさ「それもありますが…プロデューサーさんに今後の活動についてのアドバイスを貰いに来たかったんです」
マスター「ほぉ…」
それをニヤニヤしながら腕組をして受け流す女性
何故かそんな光景を懐かしく感じてしまいました
あずさ「ふふっ…」
P「なんであずささんまで笑うんですか!?」
あずさ「いえ~微笑ましいな~と思いまして♪」
P「もう…」
あずさ「ところで…これからもこのお店に寄らせて頂いてもよかったでしょうか?」
マスター「勿論だとも。 なんだい? 愛しのプロデューサーの顔を見に来るのかい?」
P「マスター!」
あずさ「それもありますが…プロデューサーさんに今後の活動についてのアドバイスを貰いに来たかったんです」
マスター「ほぉ…」
あずさ「今後…アイドルを続けるに当たって色々と聞きたいですし…いいでしょうかプロデューサーさん?」
P「え…俺はいいんですが…その…俺もうプロデューサーじゃないんです…がいいんですか?」
あずさ「はい♪ 事務所を辞めようがプロデューサーさんはプロデューサーさんですから♪」
P「…分かりました…その大役…引き受けましょう!」
あずさ「ふふ…♪」
マスター「あ~…私はもう少し席を外そうか? なんか胸焼けしそうなくらい甘酸っぱい雰囲気なんだが…」
P「あ、ごめん…」
あずさ「すみません…」
マスター「…まぁ、今後来る時になったら連絡をくれ。 これ私の番号だから。 そうしたら席は用意しておくよ」
あずさ「いえ、そんな悪いですよ」
マスター「君はアイドルなんだろう? それにここにはPも居る。 変なのに見つかりたくないだろうしな」
あずさ「…お気遣い感謝します…」
マスター「…それにPに悪い虫が付かない様に監視しておくから安心しな」
あずさ「ふふ…お願いしますね♪」
P「え…俺はいいんですが…その…俺もうプロデューサーじゃないんです…がいいんですか?」
あずさ「はい♪ 事務所を辞めようがプロデューサーさんはプロデューサーさんですから♪」
P「…分かりました…その大役…引き受けましょう!」
あずさ「ふふ…♪」
マスター「あ~…私はもう少し席を外そうか? なんか胸焼けしそうなくらい甘酸っぱい雰囲気なんだが…」
P「あ、ごめん…」
あずさ「すみません…」
マスター「…まぁ、今後来る時になったら連絡をくれ。 これ私の番号だから。 そうしたら席は用意しておくよ」
あずさ「いえ、そんな悪いですよ」
マスター「君はアイドルなんだろう? それにここにはPも居る。 変なのに見つかりたくないだろうしな」
あずさ「…お気遣い感謝します…」
マスター「…それにPに悪い虫が付かない様に監視しておくから安心しな」
あずさ「ふふ…お願いしますね♪」
P「なんかおかしくね?」
あずさ「いえいえ~♪ あ、それじゃあ私はそろそろお暇しますね」
P「え? もうちょっとゆっくりしていけば…」
あずさ「明日朝一に社長と話をしなきゃなりませんし」
P「あ…そうですか…」
マスター「残念そうな顔するなP。 女々しいぞ」
P「う、うっせ!」
あずさ「うふふ♪ それじゃまた…」
マスター「あ、ちょっと待った」
あずさ「へ?」
あずさ「いえいえ~♪ あ、それじゃあ私はそろそろお暇しますね」
P「え? もうちょっとゆっくりしていけば…」
あずさ「明日朝一に社長と話をしなきゃなりませんし」
P「あ…そうですか…」
マスター「残念そうな顔するなP。 女々しいぞ」
P「う、うっせ!」
あずさ「うふふ♪ それじゃまた…」
マスター「あ、ちょっと待った」
あずさ「へ?」
マスター「ここら辺は物騒だからな。 おいP、ちょっと送ってやれ」
P「え? 問題の二人が一緒に居るのバレたらまずくない?」
マスター「そう言うと思ってさっきマスクと帽子を買ってきておいた」
P「準備いいなおい」
マスター「ふふ…やっぱりさっきみたいな敬語より、今みたいな感じの方がしっくりくるな」
P「あ…」
あずさ「そ…それじゃあ…お願いします…プロデューサーさん…」
P「あ、いえ…こちらこそ…」
マスター「いいね~青春だね~」
あずさ「あらあらうふふ…♪」
P「え? 問題の二人が一緒に居るのバレたらまずくない?」
マスター「そう言うと思ってさっきマスクと帽子を買ってきておいた」
P「準備いいなおい」
マスター「ふふ…やっぱりさっきみたいな敬語より、今みたいな感じの方がしっくりくるな」
P「あ…」
あずさ「そ…それじゃあ…お願いします…プロデューサーさん…」
P「あ、いえ…こちらこそ…」
マスター「いいね~青春だね~」
あずさ「あらあらうふふ…♪」
先程ここを歩く時はくすんで見えたネオンの光が今は輝いて見えていた
隣にプロデューサーさんが居るからかもしれない…そう私の胸の高鳴りが教えてくれた
あずさ「…あの…プロデューサーさん…」
P「ん? なんですか?」
あずさ「手を…繋いじゃダメでしょうか…?」
P「…変装してるからって気を抜いちゃダメですよ」
あずさ「むっ…」
P「あずささんはアイドルでしょう?」
あずさ「う……はい…」
隣にプロデューサーさんが居るからかもしれない…そう私の胸の高鳴りが教えてくれた
あずさ「…あの…プロデューサーさん…」
P「ん? なんですか?」
あずさ「手を…繋いじゃダメでしょうか…?」
P「…変装してるからって気を抜いちゃダメですよ」
あずさ「むっ…」
P「あずささんはアイドルでしょう?」
あずさ「う……はい…」
私の感情が暴走せずに済んだ
本心から言うと…プロデューサーさんに抱き着きたい
手を繋ぎながら歩きたい
今すぐここでキスをしたい
だけど…私はアイドル
ファンをこれ以上裏切ってはならない
……そう教えてくれた人が隣に居るんだもの
もっと強くならなくちゃ…
本心から言うと…プロデューサーさんに抱き着きたい
手を繋ぎながら歩きたい
今すぐここでキスをしたい
だけど…私はアイドル
ファンをこれ以上裏切ってはならない
……そう教えてくれた人が隣に居るんだもの
もっと強くならなくちゃ…
P「……これ以上先に二人で近付いたら危険ですね」
気が付くとそこは私の家の近所だった
プロデューサーさんは私に合わせてくれていた歩幅を縮め、そして歩みを止めた
あずさ「……嫌です」
P「…あずささん…貴女はアイドルなんです…それにまだ記者が張ってないとも…」
あずさ「ふふ…分かってますよ♪ ちょっとからかっただけです♪」
私が笑うとプロデューサーさんが困った顔をしながら頭を掻いた
P「まったく…敵わないな…」
けど本心じゃありませんよ?
本当はもっと一緒に居たいんです
気が付くとそこは私の家の近所だった
プロデューサーさんは私に合わせてくれていた歩幅を縮め、そして歩みを止めた
あずさ「……嫌です」
P「…あずささん…貴女はアイドルなんです…それにまだ記者が張ってないとも…」
あずさ「ふふ…分かってますよ♪ ちょっとからかっただけです♪」
私が笑うとプロデューサーさんが困った顔をしながら頭を掻いた
P「まったく…敵わないな…」
けど本心じゃありませんよ?
本当はもっと一緒に居たいんです
あずさ「それじゃあ…またお店で♪」
P「はい…応援していますよ」
胸が苦しい…
P「じゃあ…」
あ…待って…行かないで…
しかしその喉から出かけた言葉は押し潰され、私は笑顔で手を振っていた
……強くなったって事かしら?
P「はい…応援していますよ」
胸が苦しい…
P「じゃあ…」
あ…待って…行かないで…
しかしその喉から出かけた言葉は押し潰され、私は笑顔で手を振っていた
……強くなったって事かしら?
あずさ「これからも…宜しくお願い致します…!」
翌日私は社長室で社長に頭を下げていた
社長は驚いた顔をしていたが、すぐに何時もの笑顔に戻っていた
高木「こちらこそよろしく頼むよ」
社長の言葉を皮切りに改めて私のアイドル活動が始まった
まずは記者の方々を集めての復帰会見
飛んでくる質問は予想通りのものばかりだったが、私は笑顔でその質問をかわし続けた
そして一言だけ…
翌日私は社長室で社長に頭を下げていた
社長は驚いた顔をしていたが、すぐに何時もの笑顔に戻っていた
高木「こちらこそよろしく頼むよ」
社長の言葉を皮切りに改めて私のアイドル活動が始まった
まずは記者の方々を集めての復帰会見
飛んでくる質問は予想通りのものばかりだったが、私は笑顔でその質問をかわし続けた
そして一言だけ…
...
『あれはプロデューサーさんが、私の肩に虫が付いてると教えてくれたのにビックリして飛びついてしまいました♪』
苦し紛れの発言だ
だがその言い訳としても苦しい内容を笑い話として会場内は受け止めてくれた
…しかし一部のファンは今だに納得しておらず、事務所に脅迫とも取れる手紙が多々届いた
しかし応援してくれているファンがいるのも事実で、その励ましの言葉に私は背中を押してくれた
私が恨んでいた外の世界は視野を広めると素晴らしいものでした
けれど……事務所の中では辛いものがあります
美希ちゃんはアイドル活動を続けていますが、やる気は前程感じられません
事務所にいる時間も短くなりました
私と目を合わせてくれません
他の皆は私と笑顔で話してくれますが…なんだか……よそよそしいんです…
律子さんや小鳥さんは自然に接してくれていますが…同じくよそよそしさが隠せれてません
腫れ物を触るかの様な扱いに耐え切れなくなった日は必ずと言っていい程プロデューサーさんが居るお店へ行きました
『あれはプロデューサーさんが、私の肩に虫が付いてると教えてくれたのにビックリして飛びついてしまいました♪』
苦し紛れの発言だ
だがその言い訳としても苦しい内容を笑い話として会場内は受け止めてくれた
…しかし一部のファンは今だに納得しておらず、事務所に脅迫とも取れる手紙が多々届いた
しかし応援してくれているファンがいるのも事実で、その励ましの言葉に私は背中を押してくれた
私が恨んでいた外の世界は視野を広めると素晴らしいものでした
けれど……事務所の中では辛いものがあります
美希ちゃんはアイドル活動を続けていますが、やる気は前程感じられません
事務所にいる時間も短くなりました
私と目を合わせてくれません
他の皆は私と笑顔で話してくれますが…なんだか……よそよそしいんです…
律子さんや小鳥さんは自然に接してくれていますが…同じくよそよそしさが隠せれてません
腫れ物を触るかの様な扱いに耐え切れなくなった日は必ずと言っていい程プロデューサーさんが居るお店へ行きました
そこで働くプロデューサーさんの笑顔を見れる…それだけで頑張れる気がしました
ファンの方々からの励ましの言葉
プロデューサーさんの笑顔
この二つが私の支えになっていました
…勿論愚痴だってこぼしましたよ?
その度にプロデューサーさんは親身に聞いてくれました
涙を流す私の頭を撫でてくれもしました
その度に強くなるプロデューサーさんへの気持ち
辛いです…自分でも分かってるんです…どんどん深みへはまっていってるのを
そんな気持ちが爆発しかけた場所がよりにもよって事務所の中でした
誰にも気付かれない様にソファに座りながら床を見つめ続ける私…しかし嗚咽は漏れていたのでしょう。
気が付いたら私の目の前には伊織ちゃんが座っていました
『…辛い事があったら相談しなさいよ…私達仲間…でしょ?』
ファンの方々からの励ましの言葉
プロデューサーさんの笑顔
この二つが私の支えになっていました
…勿論愚痴だってこぼしましたよ?
その度にプロデューサーさんは親身に聞いてくれました
涙を流す私の頭を撫でてくれもしました
その度に強くなるプロデューサーさんへの気持ち
辛いです…自分でも分かってるんです…どんどん深みへはまっていってるのを
そんな気持ちが爆発しかけた場所がよりにもよって事務所の中でした
誰にも気付かれない様にソファに座りながら床を見つめ続ける私…しかし嗚咽は漏れていたのでしょう。
気が付いたら私の目の前には伊織ちゃんが座っていました
『…辛い事があったら相談しなさいよ…私達仲間…でしょ?』
仲間
久しぶりに聞いた気がしました
その言葉が哀れみなのか優しさなのか分からない私がいた
自分の中で答えが出ないまま…気が付いたら外に居ました
逃げ出したのでしょうね
私は混乱した状態で家に向かって歩いていました
帰る途中に何人かに声を掛けられて笑顔で受け答えする私
アイドル三浦あずさ
もう自分が分からなくなっていました
久しぶりに聞いた気がしました
その言葉が哀れみなのか優しさなのか分からない私がいた
自分の中で答えが出ないまま…気が付いたら外に居ました
逃げ出したのでしょうね
私は混乱した状態で家に向かって歩いていました
帰る途中に何人かに声を掛けられて笑顔で受け答えする私
アイドル三浦あずさ
もう自分が分からなくなっていました
気が付いたら私はあの店のマスターさんに電話を掛けていました
今直ぐにでもプロデューサーさんの顔を見なければ壊れてしまいそうだったから
長い呼び出し音の後に聞こえてきた声は何時ものマスターさんの明るい声ではなく、暗く落ち込んだ様な声でした
『あずささん…暫く来ない方がいい…最近店に変な奴が入り浸ってるんだ…何かを知ってる様な口ぶりだったから心配でな…』
その瞬間私は電話を力強くベッドへ叩き付けていた
なんで? 私は毎回変装をしていたはず
なんで? もう私を狙う記者はいないはず
なんで? また私はやってしまったの? また誰かを苦しめてしまったの?
またプロデューサーさんを殺してしまうところだったの?
今直ぐにでもプロデューサーさんの顔を見なければ壊れてしまいそうだったから
長い呼び出し音の後に聞こえてきた声は何時ものマスターさんの明るい声ではなく、暗く落ち込んだ様な声でした
『あずささん…暫く来ない方がいい…最近店に変な奴が入り浸ってるんだ…何かを知ってる様な口ぶりだったから心配でな…』
その瞬間私は電話を力強くベッドへ叩き付けていた
なんで? 私は毎回変装をしていたはず
なんで? もう私を狙う記者はいないはず
なんで? また私はやってしまったの? また誰かを苦しめてしまったの?
またプロデューサーさんを殺してしまうところだったの?
蛍光灯がチカチカ点滅している
もうそろそろ替え時だと私に警告している
だが私の身体は動かない
もう何もする気が起きない
けれど私は社長にメールを打っていた
『また少しお休みをください』
また逃げだ
分かっているが抑える事が出来なかった
またプロデューサーさんを裏切ってしまった
アイドル三浦あずさ
私はもう壊れそうです
もうそろそろ替え時だと私に警告している
だが私の身体は動かない
もう何もする気が起きない
けれど私は社長にメールを打っていた
『また少しお休みをください』
また逃げだ
分かっているが抑える事が出来なかった
またプロデューサーさんを裏切ってしまった
アイドル三浦あずさ
私はもう壊れそうです
カーテンの向こうの明るさの変化が時間の変化も共に伝えてくれていた
またそれと共に固まりだす私の気持ち
アイドル三浦あずさの引退
鳴りっぱなしの電話の音も気にならなくなっていました
いつかは幸せを運んでくれる窓口だと思っていた携帯は、今は五月蠅いただの機械
警告を告げていた蛍光灯はいつの間にか点滅を止め、部屋を照らす光源はカーテンの隙間から差し込む光だけになっていた
しかし…その光も部屋を照らすのを止め、部屋の中は真っ暗になっていました
そして自然と動く私の足
向かう先は決まっていた
プロデューサーさんが働くお店
どうせ目を付けられているんだ
今更ばれたところで何も怖くない
私は自暴自棄になっていました
またそれと共に固まりだす私の気持ち
アイドル三浦あずさの引退
鳴りっぱなしの電話の音も気にならなくなっていました
いつかは幸せを運んでくれる窓口だと思っていた携帯は、今は五月蠅いただの機械
警告を告げていた蛍光灯はいつの間にか点滅を止め、部屋を照らす光源はカーテンの隙間から差し込む光だけになっていた
しかし…その光も部屋を照らすのを止め、部屋の中は真っ暗になっていました
そして自然と動く私の足
向かう先は決まっていた
プロデューサーさんが働くお店
どうせ目を付けられているんだ
今更ばれたところで何も怖くない
私は自暴自棄になっていました
この前まで輝いて見えていたネオンは、再びくすんで見えていた
そのくすんだ光に誘われる蛾の様に彷徨う私
しかしその歩みが進む先は寂しい光が灯る看板
私は看板の横にある扉に手をかけた
プロデューサーさんの笑顔がこの先にある
私の一番大事な支えがそこにある
そして…ゆっくり扉を開いた
そのくすんだ光に誘われる蛾の様に彷徨う私
しかしその歩みが進む先は寂しい光が灯る看板
私は看板の横にある扉に手をかけた
プロデューサーさんの笑顔がこの先にある
私の一番大事な支えがそこにある
そして…ゆっくり扉を開いた
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