元スレ美希「ミュウツー……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
201 = 10 :
ミュウツーのプロデュースの成果とは
202 = 1 :
ミュウツー「……」
ミュウツー(ついに、この日がやってきた……)
ミュウツー(行くぞ、黒井崇男……!)
……
美希「……ねぇ、ハ……じゃなくて、プロデューサー」
ミュウツー「?」
美希「あのときミキが言ったこと、覚えてる?
黒井社長がハニーのこと連れ戻しにきたとき……」
『……覚えてる。ミキは、こう言ってくれたんだ』
プロデューサーはプロデューサーで、ミキ達はアイドルだよ。
だから、ケンカなんてしないで……アイドルとして、そのオジサンに勝てばいいって思うな
美希「……今日が、そのときだよ。ミキ達は、
プロデューサーが育てたアイドルとして、黒井社長に勝つからね」
美希「だからプロデューサーは、ミキ達のことを信じてて……!」
ミュウツー「……」コクン
203 = 1 :
春香「……あーあ、すっかりふたりの世界に入っちゃって」
真「あはは……ドンマイ、春香」
春香「えへへ……、ありがと。真はいつだって私の味方でいてくれるね……」チラッ
真「そりゃあそうだよ! だってボク達、なか──え、ちょ、春香、なんか顔近くない? あれ?」
……
カツ、カツ……
ミュウツー「……!」ピクッ
ミュウツー(この感じ……!)
美希「……プロデューサー」
『ミキ……お前にもわかるのか?』
美希「うーん、よくわかんないけど……
プロデューサーと似たような空気の人が、いま、近くにいるよね?」
『……ああ。おそらくこいつが……私のきょうだい』
ミュウツー(この世界に、たったひとりだけ残された……私の、弟……!)
204 = 175 :
ミュウスリーだッピ!
205 = 1 :
ミュウツー(……正直に言って、半信半疑だった)
ミュウツー(黒井崇男が言っていたこと……すなわち、
奴が目指していた最強のアイドルが完成したことは真っ赤な嘘で、
私をこの場におびき寄せるための罠だと……そういう可能性も考えていた)
ミュウツー(しかし……!)
???「……」
カツ、カツ……!
ミュウツー(……私にはわかる! この気配は、私と同じだ……!)
ミュウツー(全能『ミュウ』の遺伝子を引き継いだ存在……、
それが今、私達の目の前に──……!)
???「……よお」
ミュウツー「……!!」
冬馬「……会いたかったぜ、ミュウツー……!」
206 :
ギエピー!
207 = 128 :
あまとうはポケモンだったのか
208 :
おい、シリアスどこいった
209 = 1 :
ミュウツー(……その声を聞いただけで、わかた)
ミュウツー(こいつは、私とは……、存在のレベルが違う)
冬馬「ふーん……」ジロジロ
ミュウツー「……」
冬馬「随分ひどい姿にされちゃって……かわいそうに」
ミュウツー(私に出来て、こいつに出来ないことはない……。
その気になれば、この建物を一瞬で廃墟にすることも、こいつには出来るだろう……)
冬馬「……天ヶ瀬冬馬」
ミュウツー「みゅー……」
冬馬「それが、『今の俺』の名前ってことになってる。……ま、今日はよろしくな」
210 :
わかた
211 = 1 :
ミュウツー「……、」
冬馬「……なぁ、ミュウツー」
ミュウツー「……?」
ポンッ
冬馬「……しっかりしろよ」ヒソヒソ
ミュウツー(……え?)
冬馬「お前はプロデューサーなんだろ?
アイドルの前でそんな情けない顔してていいのかよ」
冬馬「大丈夫だ、お前が心配することは何も起きねぇ。だから……」
『……お前、一体、なにを──』
美希「ちょっとちょっとちょっとどいてぇー!!」ズカズカ
ドーンッ!
ミュウツー「っ!」
冬馬「どわっ!? な、なんだよお前!」
212 :
羅刹さんイケメン
213 = 1 :
美希「ミキの名前は星井美希! チャラチャラロン毛の冬馬ぁー!」ビシッ
冬馬「はぁ!?」
美希「君はゼッタイゼッタイぜぇーったい! ミキが、倒してみせるのー!!!」
ミュウツー「……」
冬馬「……」
美希「フフン……決まったの……!」
冬馬「……、く、くく……あーははは!」
美希「な、なに!? 何がおかしいの!?」
冬馬「い、いや……なぁミュウツー、これ、お前の女?」
美希「そーだよ!」
ミュウツー「!?」
冬馬「アーッハッハ! そっか、そうかそうか……
うん、なんていうかさ、お前……良い趣味してるよ、マジで」
ミュウツー(何が起きているのかさっぱりわからない……)
214 = 94 :
そういやもうすぐミュウツー覚醒するんだよな
215 = 1 :
冬馬「……まぁ、なんだ」
冬馬「今日は、とびっきりの舞台を楽しもうぜ。じゃあな!」
テクテク……
美希「……行っちゃった」
美希「なーんか、軽そ~な人だったね。ほんとに弟?
プロデューサーとは大違いなの」
ミュウツー「……」
『……ミキ』
美希「え、なーに?」
『……いや』
ミュウツー(……そうか、そういうことか)
『……あんな奴のことなど気にしなくていい。
ミキ達は、ミキ達らしく……いつも通り、楽しんで行こう!』
美希「うんっ!」
216 = 138 :
217 = 1 :
~オーディション本番~
審査員「……合格枠は一枠。皆さん、全力を出し切ってください」
アイドル達「「はいっ!」」
審査員「それでは! ただいまより、オーディションを開始いたします!
まずは、エントリナンバー1番……」
……
冬馬「……なぁ」
美希「……なーに? オーデ前なんだから、話しかけないで」
冬馬「そう言うなって。俺にとってはさ、これは余興なんだ」
美希「ヨキョー?」
冬馬「そう、お遊びさ。でも、手を抜くつもりもねぇ」
冬馬「だから今のうちに言っておくが……お前達は一位にはなれない。
なんせ、一位は俺だからな」
美希「……ふーん」
218 :
アイマス分からないけど見てる
219 = 79 :
帰ってこれた! 残ってた!
クライマックスだ支援!
220 :
>>216
美希の首が折れちゃいそうで怖いな
221 = 1 :
冬馬「ん? ちょうはつだと思ってんのか?」
美希「……別に、なんとも思ってないの」ピリピリ
春香(……あれ? 私達……)
真(完全に蚊帳の外だ……一応美希の隣に座ってるんだけどね)
春香(仕方ないね)
真(うん、しかたない……)
冬馬「まぁとにかくそんなことだからよ、お前達は、二位を目指せ」
美希「意味わかんない。二位じゃ意味ないでしょ?」
冬馬「それが、意味を持つこともあるんだよ」
美希「はぁ?」
スタッフ「天ヶ瀬さーん! お願いしまーす!」
冬馬「はい! 今行きます! ……じゃあ、行って来るぜ」
美希「いー、っだ! もう帰ってくんなー!」
222 = 175 :
補助技撃てなくなっちゃったか
223 = 1 :
──────
────
──
スタッフ「えー、では次……ナムコエンジェルさん、お願いします」
「「はいっ!」」
美希(……冬馬はあんなこと言ってたけど、
二位なんて、ホントにありえないってカンジ)
美希(だって、一組しか合格できないんだよ?
だったら、一位を狙うしかないの)
……♪
美希(……ハニー、見ててね)
美希(ミキ、ガンバるから……!)
224 = 1 :
そして……オーディション終了後
美希「……」
春香「……」
真「……」
ミュウツー「……」
『あ、あの……』
美希「……いだったの……」
『え?』
美希「二位だったの……!!!」ズーン
225 = 1 :
美希「え? え、え? うそ!? だ、だって、そういう感じだったでしょ!?」
真「み、美希! 落ち着いて!」
美希「二位!? あれだけ引っ張って、二位!?」
美希「なんなのなの!? なんなのなのー!」
春香「なんなのなのってなのが多すぎなのだよ」
美希「春香はどうしてそうなっちゃったの!?」
春香「なんの話!?」
美希「わかんないぃ~! うああああーん!!!」
ミュウツー(……ナムコエンジェルは、二位だった。
合格枠はひとつだったため、彼女達はオーディションで敗退したということになる)
ミュウツー(そして、一位は当然──……)
冬馬「おー、荒れてんなぁ」
美希「がるるるるるる……!」
冬馬「うわっ! な、なんだよ、噛み付くなって!」
226 = 107 :
これ即興?
227 = 1 :
冬馬「……ま、わかってたんだけどさ。
俺はお前と違って『みらいよち』は出来ないが、これくらいは」
ミュウツー「……」
『私だって、「みらいよち」など、とっくの昔に忘れてしまったよ』
冬馬「ははっ、未来はわからないほうが面白ぇしな!」
美希「……ねぇふたりとも、何言ってるの?」
冬馬「へへ、さぁーな」
……
スタッフ「……天ヶ瀬さん! そろそろ本番です、スタンバイお願いします!」
冬馬「はいっ!」
ミュウツー「……、」
『……冬馬』
冬馬「あん?」
『……頑張れよ』
冬馬「……おう! これまでの借りを全部返してやる! 楽勝、だぜ!」
228 = 1 :
美希「は、ハニー! なな、なんであんなやつのために頑張れなんて言うの!?」
ミュウツー「……、」
美希「や、やっぱり……弟だから?」
『……違うよ』
美希「え、ちがう?」
ミュウツー「……」
『そう、違うんだ──……』
──────
────
──
229 = 1 :
『……ミキ、よく見ておくんだ』
美希「え?」
……
冬馬『……テレビの前のみんな、はじめまして! 俺、天ヶ瀬冬馬って言います!』
……
黒井「……」イライラ
黒井(ええい、なんだ!? 一体なんだと言うんだ!?)
黒井(……なぜミュウツーは、未だに捕まっていない!?!?
なぜ奴は、自分の使命を果たさず、ノコノコとテレビ出演などしているんだ!?)
……
冬馬『ま、色々と言いたいことはあるんだけど──……まず最初に、これを言っておくぜ!』
230 = 1 :
冬馬『それは──……今日で俺は、アイドルを引退するってこと!』
黒井「……は?」
冬馬『へへっ、おーい、黒井のおっさん! どこにいるんだ?
俺の声、聞こえてるんだろ? 見えてるんだろ? 最っ高にイラついてるんだろ?』
冬馬『はは……なぁ、出て来いよォ?』ギロッ
黒井「っ!」ビクッ
黒井(わからない……わからないわからないわからない!!
一体何が起こっている!? し、しかし……)
黒井(今の奴の目……尋常じゃなかった……! あれは、本当に人間か……!?)
黒井(アイツは、ミュウの遺伝子など引き継いでいるわけがない、ただの人間だろう!!?!?)
231 = 1 :
美希「ハニー……見ておくんだって、なにを?」
ミュウツー「……」
黒井「と、とにかく、逃げなくては……!」タッ
ヴンッ
冬馬「──逃がさねえぜ」
黒井「っ!? て、テレポート……だと……!?」
『……あれはな、私の弟でも、ただの人間でもないんだ』
『私とは存在のレベルからして違う、特別なポケモン……!』
232 = 1 :
冬馬「なァ……今まで、よくも好き勝手やってくれたな」
冬馬「人間ごときが、『私』の子供達を、何匹も何匹も何匹も……!」
黒井「ひっ……!」
冬馬「……さぁ」
ミュウツー(あれは……)
冬馬「復讐、しようか」
ミュウツー(……『ミュウ』だ……!)
233 :
あれ?つまり冬馬くんメスってこと?
234 = 107 :
どうゆうことだってばよ
236 = 235 :
プロデューサーがミューツーで
そのお母さんがミュウで
ミュウの正体があまとうで
あまとうは黒井につくられて
あれ?
237 = 1 :
──────
────
──
冬馬「……ま、種あかししちまうとさ、そういうわけ」
冬馬「ポケモンの特別な技に、『へんしん』っていうのがある。
それを使うと、一目見た相手の姿かたちを完全にコピーし、自分のものにするんだ」
美希「……」
冬馬「それを使えるポケモンは、今のところ二種類しか確認されていない。
まぁ、例外もあるが……自力で覚えるのは、メタモンっつーへにょへにょしたポケモンと……」
美希「……ミュウ?」
冬馬「そう、つまりこの俺だ」
238 = 107 :
黒ちゃん、ただあまとう見せに来ただけ?
239 = 1 :
冬馬「……元々、今回のオーディションは、
ミュウツーの考えていたとおり、罠だったんだよ」
冬馬「弟が生まれたという嘘情報におびき寄せられたミュウツー……
そりゃもう動揺しまくりで隙だらけのはず。そこを、
天ヶ瀬冬馬がこのボールを使って捕まえる手はずだったんだ」
スッ
ミュウツー「……、」
『……マスターボールか』
冬馬「これは劣化コピーだけどな」
冬馬「でも、『どんなポケモンに対しても絶対に当たり、捕まえる』という性質は持っている。
……さすがにこのボールまで量産できるとは思わなかったぜ」
……
冬馬「……オリジナルのマスターボールは、この俺(ミュウ)を封じ込めていたものだ。
このボールの中からいくら暴れても、その衝撃はすべて吸収されちまう……
だから俺には、これまで外に出る術が無かった」
冬馬「しかし、そこに現れたんだよ、ヒーローが!」
美希「ヒーロー?」
冬馬「ああ! 天ヶ瀬冬馬(本物)さ!」
240 :
もいちど子供に戻ってみーたーいー
241 = 138 :
さるよけ
242 = 1 :
冬馬「天ヶ瀬冬馬(本物)は、黒井社長に色々とあることないこと吹き込まれて、
ミュウツーを捕まえるという作戦に対して最初は賛成だった」
冬馬「でもよ……まぁ、これが笑っちまうんだけど……」
~回想~
冬馬(本物)「ポケモン……にわかには信じられねぇが、とにかく765プロは許せない奴ららしいな」
ガタガタッ
冬馬(本物)「ん? なんだこのボール……」
ミュウ『みゅ~……』
冬馬(本物)「……か、かわいい……! これがポケモンってやつか!
ちょ、ちょっとなでなでするくらい、いいよな……」パカッ
~回想おわり~
冬馬「そうして外に脱出した俺は、冬馬(本物)にテレパシーで語りかけまくった。
まぁそしたら案の定、冬馬は黒井社長のことが大嫌いになったってわけさ」
冬馬「それで、冬馬に協力してもらって……っていっても『へんしん』の許可をもらっただけだが、
そんなこんなで今回の作戦を実行することになったってわけ。
俺(ミュウ)が冬馬に化け、黒井社長に一泡吹かせてやろうってな!」
美希(ちょっと頭痛くなってきたの……)
244 = 79 :
なるほどそういうことか
あまとうはバカだなぁ!! んもう!
245 = 1 :
美希「えーっと……なんでミュウは、全部知ってたの?」
冬馬「黒井社長が毎日俺のボールに向かって進捗状況を報告してきてたから」
美希「……なんでわざわざ、へんしんしたの?
外に出れたなら、そのまま黒井社長をやっつけちゃえばよかったのに」
冬馬「だってそっちのほうが、黒井社長のマヌケな姿が見れそうじゃねぇか」
美希「……こういう?」
黒井「」ブクブクブク
冬馬「そうそう」
美希「い、生きてるんだよね、これ?」
冬馬「生きてるぜ、一応。俺の気が済むまで眠りが覚めることはないけどな」
ミュウツー「……」
冬馬「……ま、それも、俺が殺してないだけで、
他の誰かがこれから殺す可能性はあるけど」
冬馬「どうする、ミュウツー?」
ミュウツー「……、」
246 = 196 :
冬馬CV山寺宏一
247 = 1 :
ミュウツー「……」フルフル
『……やめておくよ。今の私は、化け物ではなくて、プロデューサーだから』
冬馬「……そっか」
美希「……」
冬馬「……んじゃ、俺は行くわ」
美希「えっ!? ど、どこに!?」
冬馬「さぁ……適当に、ああそうだ、せっかく外に出れたことだし、
久しぶりに南アメリカにでも行ってみようかな」
冬馬「……あ、ちなみに、オーディション関係者のこの数時間の記憶も全部消しといたから、
再収録は後日、二位のお前らが行うことになると思うぜ。
一位の天ヶ瀬冬馬はこれから、行方不明になっちまうからさ、繰り上げ合格だ。じゃ……」
美希「ま、待ってよ!」
冬馬「んだよ……」
美希「ひ、久しぶりに会えたんだよ!? ハニーは、ミュウの子供なんでしょ!?
それなのに、そんなにあっさりばいばいしちゃっていいの!?」
冬馬「……」
ミュウツー「……」
249 = 1 :
冬馬「……ハニーってのが、お前のニックネームか」
ミュウツー「……」
『……私の、誇りだ』
冬馬「そりゃなによりだ。俺がお前にやったもんなんて、何ひとつねーからな」
美希「……」
冬馬「……なぁ、星井美希」
美希「え?」
冬馬「俺達ポケモンは、あくまでポケモンなんだ。
人間みたいにぺちゃくちゃお喋りする必要なんてねーんだよ」
冬馬「ましてや俺達は、エスパータイプ。一目見た瞬間に、お互いの全てがわかる。
……親子なら、なおさらな」
美希「……親子?」
冬馬「そうだ」
美希「……そっか」
250 :
冬馬「……それじゃ、あんまり長引かせてもアレだし、俺はもう行くぜ」
ミュウツー「……」コクン
冬馬「じゃーな、ミュウツー……」
冬馬「……いや、ハニー」
──ヴンッ
美希「……行っちゃった」
ミュウツー「……」
美希「……ねぇ、ハニー」
ミュウツー「……?」
美希「親子、だってさ……ミュウ、そう言ってたよね。えへへ……」
『どうしてミキが嬉しくなるんだ?』
美希「さぁ、ミキにもわかりませーん!」
みんなの評価 : ☆
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