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    元スレやすな「じゃあソーニャちゃんがうちに遊びに来てよ」

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    152 = 1 :

    やすな「私がお金だすよ?」
    ソーニャ「バカ。自分の分は自分で出す」
    やすな「でも、私が誘ったんだし」
    ソーニャ「うるさい。殴るぞ」(ベチッ
    やすな「うっ・・・蚊を叩くようにほっぺたを叩かれた・・・」

    レジに並びながら。
    ソーニャ「(・・・何だよ。誘ったって言い方は・・・言い方は・・・)」
    ソーニャの背中がむずむずする。

    レジで会計を済ませ、店を出る。
    ますます暗くて寒い。

    やすな「私が傘をもつよ」
    ソーニャ「いやいい。私がもつ」
    やすな「でもソーニャちゃん。その袋ももってるし」

    ソーニャは学校のカバン、ドラッグストアの袋、傘をもっている。

    やすな「傘かして」
    ソーニャ「いいって」
    やすな「じゃあそっちの袋。ソーニャちゃん。重いでしょ」
    ソーニャ「問題ない。鍛えてる。殺し屋だからな。いくぞ」

    153 = 1 :

    ソーニャはすたすたと歩き出す。
    うー、とやすなは唸った後、「じゃあこうする」とソーニャのもつ傘の柄に自分の手を添えた。
    傘の柄を持つソーニャの手とやすなの手が触れあう。
    さらにもう片方の手をソーニャの身体に回して、支えるようにする。

    やすな「こうすれば傘の重さは半減!」
    ソーニャ「・・・バカ。すごく持ちにくいし、しかも歩きにくいだろ・・・」
    やすな「大丈夫だよ。さ、出発!」
    ソーニャ「分かったよ。好きにしろ。風邪引いてるくせに。うつすなよ」
    やすな「大丈夫。うつらないよ。だって・・・」

    と、やすなが言いかけたところでソーニャが歩き出す。
    やすなは言いかけた言葉を飲み込む。

    向かうはやすなの家。
    冬の夜の中、一つの傘の下に重なった影が二つ、風に吹かれながら雪の道をさくりさくりと進んでいく。
    その歩みは尽きる事の無いお喋りと、かすかな笑い声に彩られている。

    156 = 22 :

    157 = 1 :

    やすなの家っ

    住宅街の中にその家はある。

    ソーニャ「(これがやすなの家・・・)」
    ソーニャ「(ついに来てしまった・・・)」

    やすなの家の前で、やすなが鍵を開けるのを待ちながら、ソーニャは思う。

    ソーニャ「(なんか普通の家だな・・・)」
    ソーニャ「(これから本当に私はやすなの家に泊まるのか・・・)」
    ソーニャ「(奇妙な気分だ。どうすればいいんだ?)」

    やすな「ソーニャちゃん。開いたよ。入っていいよ」
    ソーニャ「あ、ああ」

    服についた雪を払い、傘を畳み、家の中に入ろうとする。
    緊張の一瞬。いや何に緊張しているんだ、私は。たかがやすなの家じゃないか。
    その時、

    ワンッ!

    と犬の鳴き声が響いた。
    ソーニャは飛び上がるほど驚いた。
    というか尻からすっ転んだ。
    な、何だ?何事だ!

    158 :

    162 :

    ソーニャちゃんがガチすぎでギリギリ

    163 = 1 :

    やすな「こら!」
    と、やすなが庭のほうに駆けて行く。
    ソーニャはそこでやすなの飼っている変な犬のことを思い出す。
    変な飼い主と変な犬にまつわる変な記憶も蘇る。

    ソーニャ「(驚いて損した・・・くそっ!)」
    ソーニャ「(さすがやすなの家だ。いきなり変な目にあうとは)」

    立ち上がろうとしたところで、すっと目の前にやすなの手。
    いつの間にか犬の元から戻ったやすながソーニャが立つのに手を貸す。

    やすな「ごめんね、ソーニャちゃん」
    ソーニャ「いや別に・・・」

    と、犬の鳴き声が更に聞こえてきた。
    ソーニャはびくびくとする。

    ソーニャ「早く中に入ろう」
    やすな「そうだね」

    扉を開ける。
    中と外を隔てる敷居を超える。
    扉がゆっくりと閉まっていく。
    犬の鳴き声が遠ざかる。
    ふぅ、と安堵の息をつく。

    やすな「それにしてもソーニャちゃん」
    ソーニャ「何だよ」
    やすな「転んだとき、なんかすっごい可愛かっだぁっ!」
    アッパーである。

    164 :

    ともすればピロシキ


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