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    元スレやすな「じゃあソーニャちゃんがうちに遊びに来てよ」

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    1 :

    あさぁぁぁぁ

    朝。通学路。雪が積もっている。天気は曇り気味。

    すたたたと走り寄ってきて、心の無しか顔を赤く染めながら「遊びに来てよ」と言う。

    ソーニャ「じゃあって何だじゃあって」
    やすな「前さー、ソーニャちゃん家に遊びに行きたいって言ったら断られたじゃん?
         ならソーニャちゃんがうちに遊びに来ればいいんじゃないかなって」

    ソーニャは少しだけ思案するような表情を浮かべる。

    ソーニャ「(やすなのことだ。どうせ何か子供っぽい罠でも仕掛けてあるんだろうな。やすなの家がどんなもんか
          興味はなくはないが、わざわざやすなを喜ばせてやる必要もあるまい・・・やすなの家、か。)」

    ソーニャ「・・・断る」

    2 :

    なんでもなーみん

    3 :

    どしたのわさわさ

    4 = 1 :

    ソーニャはすたすたとやすなの脇を通って歩み去ろうとする。
    と、いきなりやすなはゆらゆらと揺れるソーニャのツインテールの片方を掴んでそれを引き止める。
    馬の尻尾のようにそれをグイッと引っ張る。

    やすな「待ってソーニャっちゃん!少しは考えてくれたっていいじゃん!」
    ソーニャ「ぎゃあああ!!」

    ソーニャ「(この・・・バカがっ!)」

    後ろに倒れそうになるのをグッとこらえながら、振り向きざまにやすなの顔面にパンチ。

    ソーニャ「何をするんだお前は!」
    やすな「いひゃいいひゃいよ・・・」

    5 :

    やすなの家に行っとかないとしつこく家捜しされてしまうな

    6 :

    やすな「そう・・・・ごめんね さそっちゃって」

    ソーニャ「おっ・・・おい・・・・・・」

    やすなは少し微笑むと一足先に学校へと走っていってしまった

    7 = 1 :

    顔を抑えながらもやすなは声を絞りだす。

    やすな「だってね・・・今日ね・・・うう痛い・・・」

    ソーニャ「(ちょっと強く殴りすぎたかな。なんだか苦しそうだぞ。でもやすなが悪いし、
          大丈夫か、なんて声をかけるのもカッコつかないし・・・大丈夫かこいつ」

    ソーニャ「何だよ」
    やすな「親が家にいないからさ・・・」

    ソーニャの顔にほんの僅かな動揺が走る。(なに?いまこいつは何て言った?)
    やすなは顔を抑えて俯いたまま表情は分からない。

    ソーニャ「親が帰ってこないから、なんだよ」
    やすな「うん。旅行に行ってさ、明後日ぐらいまで帰ってこないからさ・・・」

    ソーニャがソワソワと落ち着きのない感じで視線をあっちこっちにやる。

    8 :

    やすなの姿を見るのはそれが最後だった

    9 :

    10 :

    パンツ脱いだ

    11 = 1 :

    ソーニャ「で?」
    やすな「だからソーニャちゃんさ、うちに泊まりに来ないかなって」

    ソーニャの身体が震える。

    ソーニャ「(やすなの家に・・・二人きり・・・お泊り・・・)」

    やすなはようやく顔をあげる。制服の袖で顔をごしごしと拭う。
    ソーニャは何気ない風を装って言葉を返す。

    ソーニャ「ふーん。お泊り、か」
    やすな「うん。一人で家にいるのもつまんないし、かといってソーニャちゃん家は招待してくれないし。
        だからソーニャちゃんがうちに来れば楽しいかなぁって」

    ソーニャはちらっと空を仰ぐ。さっきより灰色が深くなっている。(今夜は雪が降るだろうな)
    (・・・いつもの私なら何と答えるだろう)とソーニャは考える。

    12 = 5 :

    >>7
    あっちこっちは関係ないだろっ!

    13 = 6 :

    14 = 1 :

    ソーニャ「(ここで素直に、わかった、なんて答えるとやすなは調子に乗るだろうからな。
          ここはいつもの私らしく一回断っておくべきだろう。すると、やすなは『ソーニャちゃ~ん』
          なんて言いながら私を追いかけてくるはずだ。そこで溜息をつきながら、しょうがなく、そう、
          しょうがないんだ・・・やすながどうしてもとお願いするから、しょうがなく私はやすなの家に
          行ってやるんだ。別に私はやすなの家に興味なんて全くもってないが、まぁやすながしつこく
          言い寄ってくるもんだから、私は肩をすくめて溜息をついて、やれやれしょうがないなぁやすなは、
          とやすなの遊びに付き合ってやるだけだ。いつものようにな。やすなの家。やすなの部屋。・・・・
          まったく、やすなには困ったものだ)」

    15 :

    やすなかわいいよやすな

    16 = 6 :

    17 = 6 :

    18 = 1 :

    ソーニャは視線をやすなに向ける。

    ソーニャ「さっきも言ったが、断る。私はお前の退屈しのぎの相手をしている時間はない」

    と言ってソーニャは歩みを再開させようとする。
    我ながら完璧だ、と思う。
    やすなはソーニャの背中に言う。

    やすな「そっか。分かったよ。ソーニャちゃん」
    ソーニャ「え」
    やすな「ごめんね。無理言っちゃって。もう誘わないから」
    ソーニャ「!?」

    やすなは寂しそうな笑顔を浮かべると、そのまま前を向いて歩き出した。
    ソーニャは心底から慌てる。

    ソーニャ「(何だよおい、おい。いつものお前ならそこで『えぇ~ソーニャちゃん遊びに来てよ!
          一緒にゲームとかしようよ!絶対に楽しいから!』って何度もしつこくウンザリするほど
          粘ってくるじゃあないか!なのに、なんだ、今の反応は?クソっ!わけわからん!
          どういうことなんだ!クソッ、わけわからん!)」

    19 :

    「」いらねぇな

    20 = 6 :

    21 = 8 :

    肝臓に2発撃った
    悪いがもう助からない

    22 :

    ソーニャちゃんマジむっつりすけべ

    23 = 1 :

    ソーニャは内面の動揺を押し隠しつつ、やすなに言う。

    ソーニャ「何だ。今日はやけに物分りがいいじゃないか。いつもなら・・・いつもなら、しつこいのにな?」
    やすな「だってソーニャちゃんが嫌がってるしさ・・・」
    ソーニャ「別に嫌がってなんか、いや、ただ、断っただけで別にな、」

    不意にやすなは立ち止まる。そして手を伸ばしてソーニャの髪に触れる。
    手は、垂れているツインテールをすすっと遡っていき、ソーニャの頭まで昇る。
    ソーニャはあまりにも突然の不意打ちに反応できずに停止する。

    25 :

    キルミーベイべーは終わってなかったんだ!

    26 :

    シリアスシーンなのに絵があの三頭身で想像されてしまう

    27 = 19 :

    >>25
    ソーニャの走馬灯だよもうすぐ死ぬよ

    28 = 1 :

    やすなはソーニャの髪に向かって手を伸ばして触れている。
    (つまり私達は手を伸ばせば届く、とっても近い距離で相対している)
    やすなの顔が近い。(こいつには珍しくシリアスな表情だ)。
    (やすなの目は大きい、まつ毛は想像していたよりも長め、髪は意外にも一本一本が細い)
    やすなの呼吸。
    冬だから吐く息は白く、その白い息がソーニャの目の前まで来たかと思えば、ソーニャにたどり着く前に空中で消失する。
    顔がやや赤い。寒いのだろう。マフラーとコートを着込んではいるが。
    そこで気づく。
    (なんだか・・・こいつに・・・やすなに頭を・・・撫でられているようだ・・・!)
    その自覚は圧倒的な羞恥と怒りと、他のよくわからない感情を生み出し、思わずまた顔面にパンチを叩き込みそうになるが、
    それはやすなの口が開かれることで中止を余儀なくされる。

    やすな「痛かったよね。ごめんね」
    ソーニャ「なに?」

    29 :

    な、なんだってー

    30 = 1 :

    やすなの手はツインテールの付け根のあたりに添えられている。

    やすな「さっき引っ張っちゃった時に・・・」
    ソーニャ「ああ・・・。別に、それほどでもない」

    やすなの手がソーニャの頭から離れる。
    ソーニャの「あ」という小さな呟きがソーニャだけに聞こえる。

    やすな「大丈夫?怪我とかしてない?保健室・・・病院いく?」
    ソーニャ「いくわけないだろ。大げさだな。平気だ」
    やすな「そっか」

    やすなは一歩、ソーニャから遠ざかる。

    ソーニャ「(私も殴って悪かった、といったほうがいいのかな・・・)」
    ちょっと考えたこんでいるうちにやすなは歩き始めた。
    その背中を見ながら少し離れて歩きつつ、ソーニャは考える。

    31 :

    キルミーベイベーが復活した

    32 = 1 :

    ソーニャ「(なんかこいつ、様子がおかしいぞ。妙にしおらしいというか、なんというか・・・。
          さっきも思ったが、しつこさというか押しの強さが全く感じられないというか・・・。
          原因はなんだ?私がやすなの誘いを断ったからか?・・・かもしれない。じゃあ、
          ここで私が『やすなの家に行くわ』って言えば、こいつはいつものように元気になるのか。
          ・・・いや、私から言い出すのはちょっと、なんだ、抵抗あるな。なんか負けたような感じがする。
          やすながどうしてもとお願いして、私がそれに付き合ってやる。それがいつもの流れだろ?
          そもそも私はやすなの家に興味なんてないし、やすなの部屋がどうなってるのかなんて関心はないし、
          どういうすごし方をしてるのかなぁなんて想像はしたこともないし、私から『やすなの家に泊まりたいんだ』
          なんて言ったら、私がやすなの家に泊まりたがっているようではないか。そんな事実はないというのに!
          クソっ!やすな!お前から言えよ!『ソーニャちゃん!うちに泊まりにおいでよ』って!そしたら私も
          『あー!しつこいな。分かった。付き合ってやるよ。で?何日分の着替えを用意しておけばいいんだ?』
          って言えるのに!やすな!やすな!クソっ!なんださっきの寂しげな顔は!そんな表情はお前に似合わない!
          ん?・・・もしかして、私がさっき殴ったから、それが原因か?随分と痛そうにしてたし。
          そうかもしれない。うむ・・・。とりあえず、こう言っておこう)

    34 = 31 :

    なるほど

    36 = 5 :

    >>33
    ソ、ソーニャちゃん!?

    37 = 1 :

    何とか口を開いて言葉を紡ごうとするが、この手の発言は慣れてないので、たどたどしくなる。

    ソーニャ「その・・・大丈夫か?私がさっき殴ったところだが・・・」

    ピタッ。
    やすなの歩みが止まる。
    ぎぎぎ、とソーニャのほうへ振り返る。

    やすな「それって心配してくれてるってこと・・・だよね」
    ソーニャ「あ、ああ、そうだ。大丈夫か?怪我は・・・ないか。お前こそ病院に行かなくて大丈夫か?」
    やすな「・・・!」

    やすなの表情がどことなく沈んだものから劇的に変化していく。
    ぱぁっと満面の笑みが広がり、口元はニヤニヤしてる。

    ソーニャ(嬉しくってしょうがないって感じだ・・・だが何が?)

    いきなりやすながすすっとソーニャに近寄ると、「んもう!ソーニャちゃんったら!」とつっつきはじめる。

    やすな「なになになーに?今日はやーけに優しいじゃん?この、このこの、このこのこの!」

    と、ついには肘までガスガスとソーニャにあてながら、やすなは満面の笑み。ちょっぴり赤い。
    ソーニャは我知らず安心の溜息をもらす。

    ソーニャ「(いつものやすなだ・・・)」

    38 = 31 :

    ほっとしたらちょっと涙が出てきた

    39 = 8 :

    この時のソーニャにはまだ知る由もなかった

    40 = 1 :

    自分の言葉の何がどう作用してこうなったのかはさっぱり分からないが、このうざったいほど
    お調子ものなノリをやすなが取り戻してくれて良かったと思う。これからは殴るのを控えよう・・・。

    そこでチャイムの音が聞こえてくる。
    。二人は顔を見合わせる。

    やすな「やばっ!遅刻しちゃうよ!」
    ソーニャ「いくぞっ!」

    ソーニャは駆け出す。
    やすなはそれを追おうとして、雪に足がとられて、転びそうになる。
    ソーニャが素早く腕を伸ばして身体を支える。

    やすな「あ、ありがとう。ソーニャちゃ」
    ソーニャ「走るぞ」
    やすな「え。わっ!」」

    こっちのほうが速いからな、と小さく付け加える。
    ソーニャはやすなの腕を掴んだまま走る。
    コートと制服とワイシャツの上からでもやすなの腕の柔らかさが分かる。
    引っ張られる形になるやすなは抗議の声をあげようとするが、何も言わずに黙々と足を動かす。
    足が雪を踏むシャリシャリという音。二人が息を漏らすハァハァという音。

    ソーニャは思う。
    (やすなの家の遊びに行く話は何だか有耶無耶になってしまったな・・・)
    (まぁいい)
    (やすなの口からもう一度『今日は自分の家に帰らないで私の家に来てよ』って言葉が出たら、仕方なく頷いてやるとするか)

    学校に着くまで二人は無言のまま、ただ走る。
    空は灰色を濃くしている。

    41 = 1 :

    じゅっぎょー

     ストーブの焚かれた教室内は温かく、教師が教科書を読み上げる声が響いている。
    ソーニャは考えている。

    ソーニャ「(やっぱり、今日のやすなは変だ。おかしい。いつもなら休み時間ごとに
          でかい声を張り上げながら、妙な遊びに誘ってくるのに。今日はそれが一度も無い。
          ただ静かに話しかけてくるだけだ。しかもいつもならこっちがやや身を引かなければ
          顔と顔がくっついてしまうくらい、勢いよく身体を寄せてくるのに、妙に距離を保って、
          視線は下を向いたり横にやってりで落ち着きがなく、手をお腹のあたりでモジモジさせて、
          言葉も元気なさげで、キレが悪い。しばらく私の机の前に立ったままそんな調子だから
          『何だよ』と聞けば『ひゃい!』とか妙な声をあげて、『あ、わたしトイレ行ってくるの忘れてた』
          とどっか行ってそのまま休み時間の終了まで戻ってこなかった。変だ。私と視線が合うとさっと逸らすし、
          顔もなんだか赤いし・・・。うん?顔が赤い?まさか・・・そうか、風邪か!)」

    42 = 1 :

     つい手を打ち合わせて小さくガッツポーズをとる。
    すると教師の音読の声が止まり、クラスメイト達が一斉にこっちを見る。
    ソーニャの顔が一瞬で真っ赤になる。
    「あ、いや、なんでも、ない」とぼそぼそ小さな声で喋った後、俯く。耳まで熱い・・・。
    チラリと横を見ると、やすながこっちをビックリしたと言わんばかりに大きく見開いた目で凝視している。
    それからプッと笑う。顔は頬がほんのりと赤い。
    ソーニャは(やすなめ・・・!)と拳を握り締め、(あとでこの拳を顔面に叩き込んでやる)と思うが、
    やすなが笑顔を見せてくれた事にほっとする。

    授業が再開される。
    ソーニャは授業そっちのけで再び考える。

    ソーニャ「(風邪を引いているのか、やすなは。それならあの妙な態度にも説明がつく。本調子ではないのだ。
          まったく、やすなめ、人騒がせなやつめ。・・・大丈夫だろうか?風邪を引いてるんだから、
          身体がだるかったり熱があったりしないのだろうか?いやもしかしたら風邪ではない、
          別の病気かもしれないな。ふむ、確認してみるか)

    ソーニャは隣の席に座るやすなのほうへ視線を向ける。
    じーっと観察する。
    やすなが視線に気づいたのだろう、ソーニャの方をチラチラと見るが、なおも黒板のほうを向いている。
    横顔が徐々に赤く染まっていく。
    心なしか俯き加減になって、震えている。
    やすながまたチラッとソーニャを見る。
    二人の視線が空中で衝突する。
    やすなの顔がボッと真っ赤になる。
    ソーニャは確信する。

    ソーニャ「(やすなは・・・病気だ!)」

    43 = 5 :

    あ、あの日なのか?

    44 = 1 :

    そこでソーニャの脳裏に閃きが訪れる。
     (やすなが病気?風邪を引いている?なら、どういうことだ?)
    やすなの林檎のように赤く染まった顔。耳まで赤い。
     (風邪を引いたらどうする?学校に行く?まさか、家に居るだろ。家に帰るだろ。家で休養だ)
    よく見たら首の付け根まで真っ赤。髪に半ば隠されてみえないが、うなじまで赤いのかもしれない。
     (家でゆっくり休む。家族がいれば家族が看病するだろう。しかし・・・)
    頭から始めて、やすなの柔らかくて細い腕を覆う長袖のワイシャツを手先まで辿っていく。
     (やすなの家には今、誰も居ない。帰ってもやすなは一人だ。病気なのに看病してくれる相手がいない)
    やすなの手。細くて小さな指。その指がペンを握っているが、プルプル震えている。
     (じゃあどうする?なら、ならば、私がやすなの家に行って、やすなの看病をすればいいんじゃあないか!)
    ノートに文字を書こうとするが、手の震えのせいで上手く書けない。見れば、もう全身が震えている。
     やすながついにこっちに顔を向ける。潤んだ目、笑いをこらえているような、叫びたいのをこらえてるような口元。
     小声で言う。

     やすな「ね、ねぇ・・・そ、ソーニャちゃん。なな、なんで、さっきからわたしを見つめてるの?ね、ねぇ?」
     

    45 = 2 :

    なんだあの日か

    46 = 1 :

     バンッ!
    両手を机に叩きつけてソーニャは勢いよく立ち上がると「これだぁ!」と叫んだ。

    ソーニャ「(よっし!この方法ならこちらから自然にやすなの家に行く事ができるぞ!とも・・・いや、クラスメイトが
    病気なら、その看病をするのは当然だからな!じりじりしながらやすなが『ソーニャちゃん、今日はうちで寝ない?』
    と誘ってくれるのを待つ必要はないからな!よっし、よっし!よぉし!)」

    誰かがソーニャの名前を読んだ。
    そこでハッと我に返る。
    教師の怒りを孕んだ目、クラスメイト達の懐疑に満ちた目、やすなの驚愕の目・・・。

    ソーニャは授業の終わりまで説教される。
    やすなはその様子を見ながら心配そうな顔をしたり笑ったりしている。

    47 :

    やすなは恋の病になった
    弾道が上がった

    48 = 1 :

     ひっるやすみ~

    ソーニャが説教された疲労で机の上に突っ伏していると誰かがすぐそばに立つ気配。
    頭を机の上に乗せたまま視線を向けるとやすなが居る。
    手には弁当包みを持っている。

    やすな「あ、あのさ・・・ソーニャちゃん・・・・・・・・・」

    またさっきまでのようなモジモジが始まった。
    風邪を引いて寒いんだろうな、とソーニャは思う。
    何か言いたげな顔なので促してやる事にする。

    ソーニャ「何だ。私に何か用か?」
    やすな「うん・・・」
    ソーニャ「言いたい事があるならはっきり言え。私はこれから昼飯だ」
    やすな「だ、だからその・・・・・・・・・・私と一緒にお弁当食べまひぇんか!」
    ソーニャ「あ、ああ、いいぞ」
    ソーニャ「(なぜ敬語なんだ?しかも噛んでるし)」
    やすな「え?いいの!やった、じゃあここに座るね!」

    と自分の席から椅子をもってきてソーニャの机の上に自分の弁当を広げる。

    49 :

    やすなかわいい

    50 = 1 :

    ソーニャ「親がいないんじゃなかったのか」
    やすな「あ、うん、朝これだけは作ってくれたんだよ」

    やすなは楽しそうに弁当の準備をする。
    包みを開けて、箸をだして、蓋を開けて・・・。
    その様子を見ながらソーニャは言う。

    ソーニャ「食べさせてやろうか?」

    やすなは凍りつく。

    ギギギ、とソーニャのほうへ時間かけて首を回す。
    ソーニャは(私は何を言ってるんだああああああああ!!)と心の中が羞恥でいっぱいだったが、
    もう後には引けない、と腹をくくる。

    やすな「え・・・どゆこと・・・?」
    ソーニャ「・・・えっと、その、お前、風邪を引いてるんだろ。なら、弁当を食べるのも一苦労なんじゃないか、
         と、そう思ってな。・・・というか飯を食べられるのか?保険室いくか?大丈夫なのか?」
    やすな「え? 風邪? 私、別に風邪なんて・・・」


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