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    元スレやすな「じゃあソーニャちゃんがうちに遊びに来てよ」

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    101 = 1 :

    ソーニャはぜいぜいと軽く呼吸が困難になりながら、ようやく言う。

    ソーニャ「殺すつもりか?」
    やすな「ごめん・・・」
    ソーニャ「まったく」

    やすなからパンを取り上げて、自分で食べる。
    その様子をチラチラと眺めるやすな。

    ソーニャ「風邪ひいてるんだろ。大人しく寝てろ」
    やすな「あ、うん。そうだね・・・」

    やすなはベッドに横たわり、掛け布団を頭が半分隠れるくらいまで引き上げる。
    が、それでも何か言いたげにチラチラと視線をソーニャに送る。

    ソーニャ「何だよ」
    やすな「え、ううん。何でもない・・・」

    ソーニャは食事を終える。
    ゴミを片付ける。
    パイプ椅子に腰掛けたまま、何もするでもなく黙り込む。
    ふとやすなを見ると、やっぱりこっちを向いたまま、けれど何か考え事している顔。
    カチコチと、時計の針の音が聞こえる。

    やすな「あのね、ソーニャちゃん。後で、」

    昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。

    104 = 1 :

    ソーニャ「何だ?」
    やすな「う、ううん。何でもない」
    ソーニャ「言いたいことがあるならはっきり言え」
    やすな「えっと・・・・・・」

    そこで白いカーテンが少し開けられて保健室の先生が顔を出す。
    体調は大丈夫か、とやすなに聞き、
    ソーニャには教室に戻ったほうがいい、と言う。

    やすなはこのまま保健室で様子を見ることになり、ソーニャは立ち上がる。
    ソーニャ「じゃあ大人しくしてろよ」
    やすな「うん・・・」

    カーテンを開けて出て行こうとする。
    振り返り、やすなの様子を伺う。
    なおも何か言いたげな表情を浮かべている。
    が、ソーニャの視線に気づくと布団の中に顔を隠す。

    ソーニャは妙に後ろ髪を引かれる思いを抱えたまま、保健室を出る。
    教室へと戻る道すがら、やすなの言いたかった事は何だったのだろうか、と考える。

    105 :

    ソーニャちゃああああああああん!

    106 = 2 :

    わさわさ

    107 = 2 :

    108 :

    久しぶりのキルミーSSキタアアアアアアアアアアアアア

    109 = 1 :

    ほうかごっ

     五時間目と六時間目の間の短い休み時間にこっそりと保健室に行く。
    やすなはベッドですぅすぅと寝息を立てている。
    予鈴が鳴るまで保健室に居て、やすなが目覚めそうになかったので教室に戻る。
     窓から外を見ると、空がどんよりと曇っている。

     授業がすべて終わる。
    自分とやすなのカバンをもって足早に保健室を目指す。

    ソーニャ「(まだ寝てるだろうか)」

    ぼんやりと考えながら保健室に入り、やすなのベッドへ向かう。
    白いカーテンをしゃっと開ける。

    寝乱れたやすながベッドに横たわっている。

    掛け布団は足元のほうに無造作に丸まっている。
    ワイシャツはめくれて腹部が見えている。
    顔を見れば、くぅくぅと穏やかな寝息が聞こえ、涎がシーツを濡らしている。

    白いカーテンをしゃっと閉めた。

    110 :

    111 = 1 :

    保健室の床にカバンを放り出し、怪訝な表情の保健室の先生を無視し、
    廊下に出て、すたすたと水飲み場へと行き、手を洗い、顔を洗い、
    もう一度おもいっきり顔に冬の冷たい水をかけて、「よし」と声を出し、
    それから保健室に戻り、再び保健室の先生を無視すると、カーテンをしゃっと開ける。

    やすながベッドの縁に腰掛けており、「ソーニャちゃんおはよう」と言う。

    ソーニャ「ああ。随分と気持ちよさそうに寝てたな」
    やすな「うん。ぐっすり寝ちゃったよ」
    ソーニャ「そうか。それは良かったな。ところで一発殴っていいか?」
    やすな「何で!?」

    ソーニャは小さく深く呼吸する。
    それからパイプ椅子に座り込む。

    やすな「何か怒ってる?」
    ソーニャ「別に」
    やすな「怒ってる・・・」

    カーテンの隙間から保健室の窓が見える。
    窓の向こうでは、ひらひらと雪が降り始めている。

    113 = 1 :

    ソーニャ「風邪のほうはもう大丈夫なのか?」
    やすな「え」
    ソーニャ「風邪」
    やすな「あ、ううん。大丈夫なのか、ええと、そうじゃないのか、なんというか・・・」
    ソーニャ「何だそりゃ」
    やすな「えーっと、うん、ちょっと」

    やすなはチラリとソーニャの方を見る。
    またこれだ、とソーニャは思う。

    ソーニャ「(何か言いたいことがあるようなこの表情。なんだろうか、私に言い難い事だろうか。
          チラチラとこっちを見て、気まずそうに顔を逸らす。何だろうか。分からん。
          こちらから問い質した方がいいのだろうか。いや、それじゃますます言い難くなるかもしれない。
          ん?もしかして、」

    やすな「ソーニャちゃんさ、今日、何だか、優しいよね・・・」
    ソーニャ「え?」

    114 = 110 :

    116 :

    わさわさ

    117 = 1 :

    やすな「私が風邪・・・引いてるから?」
    ソーニャ「は?何を言ってるんだ?」

    ソーニャ「(別に優しくなんて)」

    やすなもカーテンの隙間から見える窓の外に気づく。

    やすな「あ、雪」
    ソーニャ「そうだな」
    やすな「寒そうだね」

    ソーニャも窓を見る。
    さっきよりも降る雪の勢いが増している。
    微かにビュービューという風の吹く音と、カタカタと窓の鳴る音も聞こえる。

    やすな「吹雪になるかも」
    ソーニャ「ああ。そうしたら家に帰るのも大変そうだな」

    不意にやすなの停止する。
    真顔で何かを考え込む。
    窓のほうをじっと眺めた後、小さく「よしっ」と言う。
    それから身体を折って、咳き込んだ。

    118 = 115 :

    119 = 1 :

    ソーニャ「おいっ、どうした?」(やや狼狽)
    やすな「ゲホッゲホッ!・・・何だか寒いなぁ。身体が重いなぁ。ゲホ!」(やや大げさ)
    ソーニャ「ちっとも大丈夫じゃないだろ。ほら横になれ」(やすなの身体に手を添える)
    やすな「うん。ありがと。うぅ、なんだか気分も悪いかも~」(ふらふら~、と身体を揺らす)
    ソーニャ「ゆっくりな」(すっと枕の位置を直す)
    やすな「う~ん。これじゃあ家に帰れないかも~。外は吹雪きだし~。私は風邪だし~」(ベッドに倒れ込む)
    ソーニャ「学校に言って車を出してもらうか」(やすなの額に手を置く)
    やすな「でも家に戻ってもさ」
    ソーニャ「ん」
    やすな「家には誰もいないんだよね」
    ソーニャ「え」
    やすな「朝、言ったっけ。今日はうちに誰もいないって」
    ソーニャ「・・・ああ」
    やすな「私、なんか風邪引いてるみたいだし。家にこのまま、一人で、戻ってもさ・・・」
    ソーニャ「・・・」
    やすな「・・・だ、誰かさ」
    ソーニャ「・・・」
    やすな「・・・家で一緒に、そ、側にいてくれたらなー・・・ありがたいなーなんて・・・」
    ソーニャ「・・・」
    やすな「・・・わ、わたし風邪引いてるっぽいし・・・」
    ソーニャ「・・・」
    やすな「な、何か言ってよソーニャちゃん・・・」
    ソーニャ「・・・さっきから言いたかった事って、それか」
    やすな「え」

    120 :

    あとでよむほ

    121 :

    俺修羅の鋭太と千和を見てるようだ

    122 :

    わさわさ

    123 = 77 :

    わさわさ

    124 = 1 :

    ソーニャは黙って天井を見上げて染みを見る。
    目を瞑り、考えて、目を開ける。
    冬の風が窓を鳴らす、あの音が聞こえる。
    その音に紛れてソーニャの「よし」という声はやすなに聞こえない。

    ソーニャ「やすなはバカだな」
    やすな「え」

    やすなの目から手をどける。

    126 = 1 :

    ソーニャ「まったく、いい年して家で一人は寂しいなんてな。子供だな」
    やすな「そ、そんな言い方しなくたっていいじゃん」
    ソーニャ「しかもバカのくせに風邪を引くとは。これはおかしい。この雪もやすなのせいだな」
    やすな「ひ、酷いよソーニャちゃん・・・それに別に風邪は・・・」

    やすなは少し寂しげな顔をした。
    それからぷいっとそっぽを向いた。
    やすな「いいよ。ごめんね。嫌なら家に来・・・」

    ソーニャ「帰るぞ」
    やすな「え」
    ソーニャ「これ以上、雪が強くなる前に」

    ソーニャはキャスターの上に出しっぱなしだった弁当の袋や上着やらを顎で示した。

    ソーニャ「早く準備しろよ」
    やすな「え、えっと。帰るって・・・、」
    ソーニャ「お前の家に決まってるだろ」
    やすな「え」

    ソーニャは大げさに肩をすくめて、やれやれと首を振った。
    目はやすなから逸らしている。

    ソーニャ「やすなが風邪でうんうん苦しむところを見たくなったんだ。だから
         これからやすなの家に行く事にした」

    127 = 47 :

    さすがソーニャちゃんツンデレや

    128 = 67 :

    しえん

    129 :

    いいですわ

    130 = 67 :

    やすな可愛いよやすな

    131 :

    あさぁぁぁぁでわろた

    132 = 1 :

    やすなはポカーンという表情。
    それからキラキラとした顔になった。

    やすな「酷いよ。ソーニャちゃん。人が苦しむところを見たいなんて」
    ソーニャ「ああ。楽しそうだからな。まったく」

    やすなはベッドから勢いよく下りると、バババッと準備を終えた。
    ベッドを整えて、保健室の先生の心配そうな態度を強引に振り切り、保健室を出る。
    ソーニャが「私が送っていくから大丈夫だ」と言ったとき、やすなは下を向いて指をもじもじさせている。

    ソーニャ「教室のほうに忘れ物はないか?」
    やすな「ない!多分!だから早く行こうよ~」
    ソーニャ「多分ってなんだ多分って」

    靴を履き替えて校舎を出ると随分と暗くなっており、雪が舞っている。
    ソーニャがカバンから折り畳み傘を取り出す。

    ソーニャ「傘は?」
    やすな「えーっと。あ、忘れた」
    ソーニャ「まさか教室じゃないだろうな」
    やすな「ち、違うよ。家だよ。家に忘れたんだよ」
    ソーニャ「まったく・・・」

    と、言いながらソーニャは傘をすっと差し出す。

    ソーニャ「入れよ」
    やすな「・・・うん!」

    二人は肩を寄せ合い、やすなの家を目指す。

    133 = 1 :

    すみませんが、ちょっと中断します
    良かったら保守をお願いします

    135 = 70 :

    課税ひいてるんじゃないんですか?(すっとぼけ)

    140 = 22 :

    2期まだー?

    141 = 67 :

    保守 二期はまだかね~

    144 = 1 :

    日が没し、いよいよ真っ暗になった道の途中。

    ソーニャ「あ」
    やすな「どうしたの?」
    ソーニャ「着替えが無い」
    やすな「あ」

    ソーニャはちょっと考える。

    ソーニャ「やすなを送ったら一度家に戻」
    やすな「ゲホゲオゲホォッ!」
    ソーニャ「何だ!どうした!」
    やすな「いやぁなんかもう一人になっちゃった瞬間にもう死んじゃうかも!」
    ソーニャ「そ、そうか。それはやばいな」
    やすな「うん。やばやばだよ・・・それでソーニャちゃん一度おうちに帰るの?」
    ソーニャ「いや、やめておこう。うん。でも着替えがないとな」

    やすながポツリという。
    やすな「・・・私の、使う?」

    ズルッとソーニャが転びそうになる。

    やすな「あぶなっ。ソーニャちゃん何してんの?」
    ソーニャ「うるさい。殴るぞ。蹴るぞ。殺すぞ」
    やすな「あ、そういえば途中でドラッグストアがあるよ。下着とかあるかも」
    ソーニャ「先に言え!」

    二人はドラッグストアに立ち寄ることに決める。
    ソーニャは気づかない。
    自分がもうやすなの家にお泊りするつもり満々であることに。

    145 :

    ソーニャちゃんかわいい

    146 = 67 :

    きたか

    147 = 1 :

    どらっぐすとああぁぁぁ

    店の入り口のあたりでお互いの身体に付着した雪を払い落とす。
    その際に必要以上にやすなを無言でバシバシと強く叩くソーニャ。
    やすな「痛いって!痛いって!」

    店内は暖かく、服から落とし損ねた雪もたちまち溶ける。
    二人できょろきょろと見回し、下着がありそうなところを探す。
    が、なかなか見つからない。

    やすな「無いね。店員さんに聞いてみようか。それとも私のを使う?」
    ソーニャ「黙れ」

    ようやく下着売り場のような場所を発見したが、そこは主に男性用の下着ばかり置いてあり、
    しかも品数が少なかった。
    女性用もあるのにはあったが、商品を手にとって吟味するも、どれもソーニャに合わないような気がする。

    やすな「コンビニのほうが良かったかな。それとも私のをぎゃあ!」
    ソーニャの無言のパーがやすなの頬を張る。

    149 = 1 :

    やすな「ソーニャちゃん酷い」
    頬を手ですりすりと擦りながらレジへ向かうソーニャの背中を見つめるやすな。

    結局、適当に見繕った下着と、夕飯用のインスタントな食品と飲み物を買い物カゴに入れる。

    下着:
    やすな「それ男性用だよ?」
    ソーニャ「私は殺し屋だからな。いざという時には下着の選り好みなんかしないし、十分に履けるだろう」

    ふふん、とちょっと得意げなソーニャ。

    やすな「へぇー。ぜんぜん羨ましくない特技だね。ていうか実際に履いたことあるんだ。変なの。はっ!」
    素早くソーニャの制裁の気配を察知して飛びのくやすな。
    ちっ、と舌打ちしながら、男性用の下着を戻し女性用を改めて手にとる。

    食品:
    ソーニャ「そういえば食事はどうするんだ」
    やすな「あ」

    やすなはポンと手を打つと今思い出しましたという顔をする。

    やすな「お母さんからお金を貰ってるんだった。それで何か買うか、家にあるのを食えって」
    ソーニャ「ふーん。お前料理できるのか?」

    やすなはふふん、と胸を張った。

    やすな「私に出来ない事なんて!」
    ソーニャ「いくらでもあるな。料理は?」
    やすな「できません・・・」
    ソーニャ「何か買っていくか・・・」


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